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【SSです】幻想でない軽業師


[327]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 00:49:54 ID:???
ムラサ「……真面目で機転が利き要領がいい性格だったんだけどなぁ、あの子も」
佐野「おっ、キャプテン。 ……イチさんが真面目なのはわかるけど、間違いなく要領とかそういうのはよくなさそうじゃね?」
ムラサ「聖が関わらなければいい子なのよ、ホント」
佐野「そりゃわかるけど……(そーいやなんで皆が白蓮さんの事慕ってるかとか、そーいう理由も俺詳しくしらねーなぁ)」

佐野の言葉に困ったように相槌を打つのは、その一輪の盟友――村紗水蜜である。
呆れ半分にそう呟く彼女の姿に、思えばそもそも命蓮寺の一同が、
聖白蓮の事を異様に慕っている理由を佐野は知らなかったと思い至るのだが、
なんとなくここで聞くのは今更過ぎるような気がして口には出せない。

ムラサ「で? 佐野くんはいつごろ出発なんだっけ?」
佐野「俺もどうせなら他の皆と同じ日にって師匠は言ってたけど……。
   まだこねーな師匠、もう昼だってのに」

魅魔の推薦により、魔界からの使者として留学選手に決定した佐野満。
八雲紫の提案した留学計画とは別口の件で留学に向かうのだから、
当然ながら他の者たちと同様、八雲紫のスキマ経由で外の世界に行ける道理もない。
よって、彼はその外の世界への移動手段に関しては完全に発起人である魅魔任せであった。
だが、その魅魔が留学予定日の当時になっても、一向に姿を現さない。
これにはさしもの佐野も、少しばかり焦りを見せるのだが……。

魅魔「あたしゃここにいるよ〜」
佐野「あっ、師匠!」

言っている傍から、ようやく魅魔が姿を現した。
命蓮寺の居住スペースとなっている区画の玄関口。
いつもの間延びしたような、それでいて凛とした決め台詞を聞いた佐野が振り返れば、
そこには果たして、当の魅魔と彼女を出迎えていた命蓮寺の面々――そして。


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0ch BBS 2007-01-24