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【SSです】幻想でない軽業師


[328]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 00:51:58 ID:???
魔理沙「よう!」
佐野「あ、魔理沙だ」
魔理沙「……だから『さん』をつけろって何度言えばわかんだ? あぁん?」

佐野の姉弟子にあたる霧雨魔理沙――彼女の姿もその中には見受けられた。

魅魔「準備は終わったかい、佐野?」
佐野「おうよ。 まぁ、つっても荷物なんて大して無いんだけどな」

相変わらずあまり仲がいいとは言えない佐野と魔理沙が言い争いをする前に、
魅魔が佐野に問いかけると佐野はグッと右手を掲げながら準備は万端であると宣言する。
実際、幻想郷に何も持たずにやってきて、この命蓮寺で過ごしてきた佐野の手荷物というのは多くは無い。
精々数日分の着替えや日用品程度である。

佐野「外の世界に比べてこっちは娯楽ってのが少ないからなぁ……思えば私物ってのも殆どねーや。
   あーあ、ドラゴンスフィアの続きが読みてぇなぁ」
ナズーリン「(なんだろうな……そんなにその続きが読みたいなら人里の酒商店にでも行った方がいいと思ってしまう)」
魅魔「遠足に行くんじゃないんだ、それくらいの方がかえってサッパリしてていいだろ」

足りない分は現地で買い足せばいい、金なら一応魔界から出る事になっている、と魅魔は説明する。

魅魔「そろそろ出発だ。 佐野……何か挨拶はあるかい?」
佐野「ん……そーだな」

言われ、佐野はむくりと立ち上がると魅魔の背後にいた命蓮寺メンバーへと視線を向けた。
思えば、この幻想郷にいたのも――長いようで短かった。
勝手気ままに幻想郷へと召喚され、勝手気ままにいらない子扱いされ、
勝手気ままに利用価値があるとされ、勝手気ままに創設間もないチームの指導者となった。
なんとも周囲に翻弄され続けた運命であったが、佐野自身は命蓮寺のメンバーを嫌っていないし、ここに来れて良かったと思っている。


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0ch BBS 2007-01-24