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【SSです】幻想でない軽業師
[331]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 00:55:20 ID:???
そして、この命蓮寺の代表――聖白蓮がそっと歩み寄りながら口を開く。
……案の定、佐野の名前を間違えていた事に、佐野自身は丁寧に訂正を入れるのだが、
白蓮は聞いていないのかそれとも気にしていないのか、ふわりとやわらかな笑みを浮かべたままだ。
白蓮「貴方がこの命蓮寺に来てからの数か月……我々が、まるで知らなかったサッカーというものを教えて貰い、本当に感謝しています。
終ぞ、幻想郷での大会には参加が出来ませんでしたが……。
全幻想郷との練習試合、思えばあれが、私達の――初めて、表舞台に立てた試合でしたね」
佐野「………………」
言われて、佐野の胸にはチクリと痛みが走る。
命蓮寺メンバーと修練に励み、更には魔界へと向かい幻想郷以上に優れた環境の中で練習をした。
白蓮の言うように幻想郷での大会には出場出来なかったが……。
しかし、ようやく彼ら――反町達を相手に表舞台での試合を慣行する事が出来た。
かつては雲の上の存在であった反町、そしてその他の幻想郷メンバーを相手に。
佐野達、命蓮寺のメンバーは懸命に努力をしてその前に立ちふさがろうとしたのだが……。
……佐野達は敗北をした、あまりにも呆気なく、あまりにもあっさりと。
佐野「(折角強くなったと思ったのに、反町さん達ときたらそれ以上に強くなってんだもんな……。
……そーいや、あん時は魔理沙さんも敵だったか)」
魔理沙「………………」
どうにも相性の悪い佐野と魔理沙であるが、そんな佐野とて魔理沙の実力の高さについては知っている。
豪快なシュートに突破力。おまけに守備意識の高さと、その守備力についても文句無し。
幻想郷どころか、世界中で見てもトップクラスのFW。
いや、FWとしてだけでなく――1人の選手として見た場合でも、名選手と言える程の実力を有していた。
そんな魔理沙ですら、霞む程の――当時の全幻想郷Jrユースの選手層の厚さ。
そして、そんな魔理沙をもってしても、第二FWの地位を掴むのが精々という反町という存在。
今更ながらに、佐野は一体どうしてそこまで反町が強くなったのか――反町だけではない、
何故自分たちと反町の周囲にいる者たちとで、ここまで大きな差があるのかと疑問に思ってしまう。
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0ch BBS 2007-01-24