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【SSです】幻想でない軽業師


[332]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 00:57:22 ID:???
佐野「(不公平だぜ……俺だって、俺達だって頑張ってきたのによ……。 畜生……)」
白蓮「佐古くん」
佐野「……だから佐野だって」

少しばかりネガティブになってしまう佐野であったが、再び白蓮に呼ばれ、現実に引き戻される。
再三に渡って名前を間違える白蓮に、やはり佐野は訂正するのだが……。
白蓮はやっぱり気にする素振りは見せず、慈愛に満ちた表情で口を開く。

白蓮「貴方が私達に教えてくれた事、口では色々と言いながらも努力をし、鳥町さん達に勝とうとしていた事。
   私達もそれに感化され、サッカーというものに情熱を傾ける事が出来ました。
   ……結果は残念でしたが、それは御仏もご覧になられている事でしょう」
佐野「(鳥町じゃなくて反町さんなんだけどなぁ……)」
白蓮「一切皆苦――思うが儘にならぬのが、人の生。
   どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、結果が出せぬという事に苛立ち、悲嘆にくれる事もあるでしょう。
   ですがサモくんは今一度――いえ、これまで幾度となくあった敗北を前にしても、
   何度も立ち上がり……このたびも、魅魔さんが持ってきた留学話を快諾しました」
佐野「あの……俺、佐野……」
白蓮「御仏のみならず、不肖ながらこの私も――そして、他の者たちも遠く離れた幻想郷にて応援をします。
   どうかこの旅路が、サミュエルくんにとってより良きものとなりますように」ペカー
佐野「もはや日本人じゃねーじゃん……ってうおっ、まぶしっ!!」

いい加減訂正するのにも疲れてきた佐野であったが、
白蓮が真摯に佐野の事を心配し、想い、彼の成功を祈ってくれている事だけはわかった。
実際、瞳を閉じて祈るように手を合わせる彼女の背後からは目に見えて後光が刺している。
あまりにも強烈過ぎる仏パワーに、佐野は目がチカチカするのだが……。
それならばそれでしっかりと名前くらいは覚えておいて欲しいと思わないでもない。


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0ch BBS 2007-01-24