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【SSです】幻想でない軽業師


[357]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/07(水) 00:34:13 ID:???
勇儀「私は回りくどいのが嫌いでね。 単刀直入に言わせてもらうよ。
   地獄猫……アンタも例のサッカー留学とやらに行かないかい?」
お燐「……はァ?」

そして続いて出てきた発言に……お燐は思わず恍けた声を上げていた。
一体こいつは何を言っているのかと、明らかに格上である勇儀に対して疑念に満ちた視線を向ける。
酒の飲み過ぎで頭まで悪くなったのか、というか何故彼女がサッカー留学の話を知っているのか。
疑念は絶えないが、いずれにしろ地霊殿の留学選手はさとりに決まったのだ。

お燐「悪いけど、ウチから留学に行くのはさとり様だよ。
   っていうか余所の御家の事情に首突っ込まないで欲しいにゃ」
勇儀「あー……いやいや、違う。 コイツは地霊殿として留学に行けっていう話じゃあないんだ」
お燐「にゃ?」
勇儀「地獄の裁判長様が先日お見えになってねぇ……」

肩を竦めながら、勇儀は決していいとは言えない頭と弁舌で説明を始めた。
曰く、先日――旧地獄街道を取り仕切る星熊勇儀の元に、現在の地獄――。
是非曲直庁に勤務をする四季映姫がやってきたのだという。
そこで四季映姫が語ったのは、地獄が得た留学権を星熊勇儀に委託したいという話であった。

お燐「……にゃんでそんなことに?」
勇儀「あちらさんは仕事熱心だからねぇ。 裁判長殿は、基本的に誰も行かせたくないんだろうさ」

地霊殿を始めとして、基本的にどの組織も程度の差こそあれ幻想郷での役割を持っている。
その中でも地獄――是非曲直庁に関しては幻想郷でもトップクラスの忙しさを持つ組織であった。
タイトに組まれた裁判制度と慢性的な人員不足。
ぶっちゃけ、サッカー留学などに人を出している暇など無いのである。

お燐「あの渡し守のお姉さんなんか、いてもいなくても仕事しないんだから問題ないんじゃにゃい?」
勇儀「かもしれんが、だからってホイホイ留学に行かせられんのだろう」
お燐「ふーん……」


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