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【SSです】幻想でない軽業師


[383]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/10(土) 23:09:53 ID:???
〜 回想 〜

文「……という訳で、はたて。 あなたこのサッカー留学というものに行ってみない?」

時間を巻き戻し、舞台は妖怪の山――当の姫海棠はたての住まう住居。
守矢神社からの通達を受けて自分が行くしかないかと思っていた射命丸文が、
藁にも縋る思いでサッカー留学の話を持って行った相手というのが、このはたてであった。

はたて「はァ? なんで私がそんな事しなきゃいけないのよ」

そして、そのはたて自身はといえば……そんな文の言葉を見事に一蹴した。
同じ烏天狗、そして同じ新聞記者。
両者はお互い旧知の仲であり、だからこそ文としてもそんなはたてに留学の件を話したのだが、
はたて自身の反応は決して芳しくは無い。
……そもそも、彼女自身もまた文と同じ。そこまでサッカーに対して強い情熱というものを持っていないのだ。
いきなりこんな話を持ってこられて、承諾する訳もなかった。

はたて「3年間も外の世界とか……守矢の……えぇっと、ガンキャノン様だっけ?」
文「神奈子様よ……(本当にこの子は……まるで外の世界どころか、幻想郷の事すら何も知らないんだから)」
はたて「ともかくよ! あんたが言われた事なんだから、あんたが行けばいいじゃない。 私が行く義理も道理もないわよ」

それは正論ではあったが、しかし文としては困る事である。
よってなんとか文としてははたてを言いくるめるより他なかった。

文「そうは言ってもねぇ……アナタ、この前の新聞でもまた遅れに遅れた情報しか出さなかったでしょ」
はたて「うぐ……」

そう、サッカーに対する情熱というものははたてには殆どない。
だが彼女には新聞記者としてのプライドがあった。
そんな彼女にとって、目下の課題であり問題点であったのが――己の発刊する新聞の情報速度。
Jrユース大会から数週間遅れでようやくその大会の結果や経過などを知り、記事としたのだが、
あまりにも遅く――おまけに内容も薄っぺらいそれは文の刊行する文々。新聞の僅か1割程しか売れなかった。


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0ch BBS 2007-01-24