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【SSです】幻想でない軽業師


[52]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 21:49:04 ID:???
反町「(……改めて見ると個性的な面子だなぁ、本当)」

手の中にある杯(中身は酒ではなくジュースにしてもらった)を傾けながら、内心そう思う反町。
実際、全日本にも負けずとも劣らない個性的な面々ばかりだ。
彼女らとの思い出を肴に、しみじみと杯の中(何度も言うがジュース)を啜る反町だったが……。

穣子「反町、飲んでる!?」
反町「おぶふっ!」
リグル「ひえぇ……」
静葉「穣子、そんな急に叩いちゃ駄目でしょ。 ……はい、ハンカチ」

途端、背中を強くたたかれ思い切り口の中身を吐き出す。
中身は綺麗な飛沫となり、いつの間にか目の前にいた蟲の妖怪の顔面を直撃した。
思わず咳き込む反町は手渡されたハンカチでひとまずは目の前にいる少女の顔を拭き……。
続いて裏面を使って自身の口元を拭う。

反町「な、何するんだよ穣子」
穣子「1人でこんな所でボケーッと突っ立ってんのが悪い! 何やってんのよ、優勝の立役者が」

そこまでやってようやく落ち着いてから……反町は振り返り、文句を垂れた。
そこにいるのは――豊穣の女神、秋穣子。
悪びれた様子もなく、快活な笑みを浮かべてそう言い放つ様はいっそ清々しい。
ただ、当の本人が悪気が無く、言葉の通り祝勝会にも関わらず1人でいる反町を見かねて声をかけたというのは事実だろう。
それくらいの事は、決して浅くない関係である反町には理解が出来た。
出来たが、それについて素直に感謝するというのも微妙に気恥ずかしい。
反町はそんな感情を誤魔化すかのように、もう一度口元を拭った。

反町「ありがとうございます静葉さん」
静葉「いいえ。 それより服にはつかなかったかしら? 染みになったりすると大変だから……」
反町「大丈夫です。 ……リグルも悪いな」
リグル「……甘い。 これ美味しいね」
反町「(えぇ……)」


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