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【SSです】幻想でない軽業師


[84]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/26(金) 22:03:05 ID:???
神奈子「ん、んん……」

いまいち恰好がつかない形となってしまったものの、そこはそれ。
一つ咳払いをしてから、神奈子は彼の人――反町に視線をやる。
頬をかきながら困ったように反町はその視線を受けつつ……しかし、自身の視線を彷徨わせる事はない。
彼自身としても、この場は一世一代の大舞台。
割と小心者ながら、精一杯情けない姿は見せないように――と頑張っているのだろう。

神奈子「(そういえばそんなのこの子の人となりは知らないんだよねぇ……。
     見た感じは、真面目そうではあるんだが……早苗の常識を取り戻してくれた訳だし……)」
諏訪子「ほらほら早苗も反町くんも座って座って」
反町「は、はい! あ……よければこちら、皆さんで呑んでください」
神奈子「むっ!? それは!?」
諏訪子「あらら、気を遣わなくてもいいのに。 ありがとうね」

値踏みをする神奈子とは対照的に諏訪子が反町に腰掛けるよう勧め、
ようやく反町も立ったままの状態から人心地つく。
その際、手から下げていた荷物を差し出した。

呑んでください――という言葉通り、それは『日本酒』である。
この日、早苗と共に守矢神社へと来訪するにあたり、反町が事前に準備。
決して潤っているとは言えない懐事情ながらも、事前に人里の酒商店に行き、
そこの店員さんたちにお勧めを見繕ってもらった手土産だ。

……こういった場合に、酒を手土産とするのはどうかと反町本人も迷いはしたが、
早苗との相談の結果、お菓子などよりはこちらの方が喜ぶと聞いての判断である。


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0ch BBS 2007-01-24