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【SSです】幻想でない軽業師


[91]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/26(金) 22:12:09 ID:???
それは偽らざる神奈子の本心だった。
反町がそれなりに真面目だという事も、ここまでの短い間の会話でよくわかる。
だが、果たしてそんな反町が――早苗を幸せにしてくれるのか。
真面目であるというのは美徳ではある、しかし、それが万人に幸せを与える存在かと言えば否である。

神奈子「早苗は君の事を好いていると思う。 あんなに嬉しそうで、照れている早苗を私は見た事が無い。
    悔しいが、それは認める。
    だけどね、君は――君は、もしかしたら外の世界に帰るかもしれないのだろう?」
反町「それは……」

反町自身、その答えは出せていない。
一生を決める事である。答えがそう簡単に出せる筈がない。

神奈子「そうなれば遠距離恋愛という話では済まない。 ……もしも君が、外の世界に帰るつもりなのだとしたら、
    その時は……綺麗に早苗を振ってやってほしい。 そうでないなら、そちらの方が残酷だ」

生涯を幻想郷で過ごすと決めた少女。
反町が外の世界へと帰るのならば、当然ながら2人は離れ離れとなる。
思い合いながらも触れ合う事が出来ない、それは神奈子の言う通り残酷な事だった。

反町「………………」
神奈子「勘違いしないで欲しいが、君を責めている訳じゃない。 諏訪子も言ったけど、迷ってもいいと私は思う。
    ただ、半端なやさしさは人を傷つけるだけだとわかって欲しいだけだ。
    そして……」

神奈子「もしも幻想郷に残ってくれる、という選択肢を取るなら。
    ……よければ我々のチームに移籍をしてくれないか、と私は考えている」
反町「……え?」


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