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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[143]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/24(土) 00:04:12 ID:???
傷一つ無くむくりと起き上がったアリスさん――いやアリスは、
慧音に軽く礼を言うと、落ち着いた様子で再び向き直った。

アリス「私は……その。自分で言うのも何だけど、人一倍プライドが高かった。
    それで、悩んでいても、誰にも相談できずに困っている内に……世界が、歪んで来たの。
    周囲の誰もが自分に悪意を振りまいているような、そんな錯覚に陥って……そこから先は、
    出来ればあまり、思い出したくないわね……」

鈴仙「え? え? え?? アリスさんが……いやアリスが、普通にしゃべってる……?
   慧音さん。一体どんな魔法を使ったんですか……!?」

アリスの豹変に驚く鈴仙を尻目に、慧音はこの結果が予測済みだと言った表情で頷く。

慧音「話を聞いていて思った。アリスさん……いやアリスは、きっかけが欲しかったんだ、って。
   多分、これまでの皆はアリスを腫れ物扱いして気を遣う一方、
   彼女の奥底まで突っ込んでいく事を放棄していたんじゃないかと思うんだ。
   だから――少々荒療治となるが、肉体言語で語らせて貰った。
   私が何を言いたかったか、よくわかっただろう、アリス?」

アリス「ええ。……周囲は思うよりも、私に悪意を振りまいてはいないんだって。
    何が起きても、私を受け止めてくれる人は居る筈だから信じて、って。
    言葉にすると陳腐だけど。だけど大事な事を、誰よりも分かりやすく教えてくれたわ……」

鈴仙「(私には、ただの暴力にしか見えなかったけどね……)」

アリスさん……いやアリスに常識が戻った喜びよりも、慧音の常識人度に対する一抹の不安が勝ちそうになるが……。
そこはぐっとこらえて、鈴仙もアリスに暖かく声を掛ける。

鈴仙「――さ。アリス! 何はともあれこれでスッキリしたでしょ。
    だったら言ってみなさいよ。あんたがこれまで悩んでいた事をさ!」

アリス「え、ええ……そうね。そうなる、わよね……」


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0ch BBS 2007-01-24