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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[148]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/24(土) 01:20:47 ID:???
−チュートリアル・絆ポイントについて−

夕食時よりも少しだけ早く居間に行ってみると、にとりが一心不乱に、
霞が持っているスカウターのような小型機器を弄っていた。

ピピピピ……ピピピピ……ウィ〜ン、カチャッ。

にとり「よし、できたァ!」

鈴仙「何が出来たのよ……」

にとり「げげ、人間!?」

鈴仙「人間じゃなくて玉兎だってば……。で、何してたのよ、にとり」

ある意味お約束なやりとりを交わしながら、鈴仙はにとりの隣に座る。
視力を喪って大分経ち、気配の察知術にも大分慣れて来た為に……いや。
機械狂とまで言える程のギークなにとりに何をしているかを問う事自体が愚問だったが、それでも一応聞いておく。

にとり「何って盟友。そりゃあ勿論、あっと驚く主婦の味方……的な?」

鈴仙「どうして私に聞くのよ……。勿体ぶらずに話せば良いのに」

にとり「かーっ! これだから女は分かっとらん! 発明のロマンをなぁ、語るにはなぁ、時間が幾らあっても足りんのだよ!」

にとりの態度は絵に描いたような機械オタク。空気を読む気すらなく、傲然とそう言い放つのだが――。

鈴仙「あんただって女の子でしょうが……。――そんなに勿体ぶるんなら、別に良いし。部屋に帰る」


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