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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[245]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/03/04(日) 22:27:03 ID:gtk6V0Ak
★ザ・クラーケンクラブ→ クラブ10 ★
クラブ→鈴仙「……まずい」まずかった。

鈴仙「(か、固い!! 固くて、噛んだら酸っぱい汁がジューって出るんだけど、それが酸っぱい!
    いや、酸っぱいのは良いんだけど、これ臭い! 飲み会の片づけする時にある、
    ぬるいビールに、何か別なリキュールが混じった液体みたいな。そんな感じの臭さ!
    まあ百歩譲って、一口くらいならお酒のツマミとして何とかなるかと思ったけど、この量!
    量が問題よ!! だって、一口齧ったくらいじゃ終わりやしない。
    縁日のフランクフルトくらいの串に、脚がぶっすり刺さっているんだもの!
    あと何口……あと何口、私は自分の口腔に惨劇を招かないと……………!!)」

脳内に取り留めのない味覚情報を齎すという意味では、なるほど、これは確かに珍味だ。
……しかし。その殆どの情報がネガティブであるならば、如何に情報量が多くとも意味を為さない。
臭いけど美味しい。苦いけど美味しい。そうした種類の食べ物は無数にある。
しかし、これはそうではない。臭いけど苦い。マイナスにマイナスを足し合わせているだけだ。
ああ、もう耐えられない。鈴仙は上記の感情を内心に留められず、

鈴仙「……まずい」

――と、正直に感想を零さざるを得なかった。そして。

アリス「ぁ……ご、ごめん。口に合わなかった……よね?」

それは、自信満々にこの店を案内したアリスにとっては、罪悪感で胸が押しつぶされそうな感想だったに違いない。
(何故か)美味しそうに足にかぶりついていたアリスは、鈴仙の感想を聞いてしまい、僅かに表情を陰らせる。
これがアリスさんだったら嫌味の一つでも言ってしまったかもしれないが、
純粋な善意でこの店を紹介してくれたアリスを見ると、鈴仙は逆に悪い事をしてしまったような気になってしまう。



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0ch BBS 2007-01-24