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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[45]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/12(月) 00:35:43 ID:???
鈴仙「こんな便利な魔法があるんだったら、ハーフタイムとかでも使えば、
    後半戦もブイブイ行けるんじゃないですか……?」

パチュリー「……私は、回復魔法は得意じゃないのよ。自分の喘息を鎮める為だけの、
        『フォトシンセシス』だって、発動には充分な準備が必要だったもの。
        この魔法は精々、皆が落ち着いた状態で自分の限界と、今後の課題に向き合える程度の。
        その最低限度の体力を吹き込んだだけに過ぎないわ」

鈴仙「そ、そうっすか……(確かに、『フォトシンセシス』の為には、私も色々と材料探しに協力してたっけ。
    あの時は遥々無縁塚まで行って、大変だったけど。それが今に結びついていると思うと、
    ちょっとだけ感慨深いわね……。思えば、遠い所まで来たもんだわ)」

パチュリー「まあ。とりあえずは一旦帰りましょうか……(なんか、忘れてるような気がするけど)」

鈴仙「そうですね……(なんか割と重大な事を忘れてる気がするけど。誰も話さないし大丈夫かな……)」

目こそ見えないが、空気で自分が今、幻想郷から、ブラジルからも、遠く遠く離れた場所に来た事がわかる。
同じくある程度持ち直した鈴仙は、パチュリーに手を取って貰い、何かを忘れたような気が拭えないまま、
帰りの身支度を始めていたのだが。そんな時、霞がスカウターを外しながらパチュリーの下へと駆け寄ってくる。

霞「あ、パチュリーさん。これ、試合前にお願いされてたデータです。
  試合に参加しながらなので大変でしたけど、全員分ムダ無く取れたと思います!」

パチュリー「そう。ありがとう。……貴女は小悪魔よりも数倍優秀ね。
        この戦いが終わったら、紅魔館の図書館で働く気はないかしら」

霞「あ、いえ。それはご遠慮しときます……」

鈴仙「そりゃそうですよ。霞程優秀な子は他に居ないんですから(霞程ぶっ飛んでる子も、そう居ないけどね……)」


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0ch BBS 2007-01-24