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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[464]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/01(日) 00:31:40 ID:1S6s2eaQ
★ゼロから始める魔界生活→ ダイヤ3 ★
ダイヤ→つかさ「私は一体どうすれば……」つかさが途方に暮れていたが…?

ガンッ! ガンガンガンッ!

……夜のサッカーコートに、鈍い打撃音が鳴り響く。
凄惨な集団リンチを想起させるその暴力的な音はしかし、他者を痛めつける為の物でなければ、
集団によるものですらない。たった一人の少女によるものだった。

つかさ「(チルノや石崎のような、超硬度の守護結界を張り巡らせるブロック。
     これを私は……どうしても身に着ける事ができない!
     でも、これはきっと私の心が弱いからだ。もっと、もっともっと強くならなければ……!)」

因幡つかさは、誰よりも献身的で懸命で、熱い心を持つ少女だ。
しかし故にか彼女は、時に自らの命すら厭わず特攻に出る事が誰よりも多い。
それを勇敢と捉えるか、それとも無謀と捉えるか。評価は時により変わる事が必定だが、
少なくとも今現在において――彼女の努力は、後者と言わざるを得なかった。
つかさが幾ら血を流しても。最悪、死に至ろうとも。……その蛮勇が、報われる見込みは限りなく薄いのだから。

??「…………」

そんな時。痛々しい彼女に、救いの手が差し伸べられる事となる。それは――。


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