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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[468]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/01(日) 01:54:09 ID:1S6s2eaQ
★差し伸べられる手→ ダイヤ10 ★
ダイヤ→てゐ「……つかさちゃん。ちょいと良いかな」頼れる姉貴分、てゐが来た!

てゐ「……ちょっと、お話でもせえへん?」

青白い蛍光が舞うサッカーコートに白い影。因幡てゐは静かに、そこに立ち尽くしていた。

つかさ「てゐ様……どうして、こちらに」

てゐ「いやだね。私はあんたら因幡集団のリーダー。いわば、皆の姉御分な訳だよ。
   そんな私が、悩んでる妹分を見逃さないワケないじゃんか。
   ……ホントは、もっと早くに助けてあげられれば、良かったかもだけどね」

てゐは優しい口調の中に、少しだけ自嘲の笑みを浮かべながら話す。

てゐ「つかさは強い子だから大丈夫だと思ってたけど、それは違った。
    あんたも、佳歩や霞。CちゃんやDちゃんとも変わらない、子どもイナバなんだ。
    なのにあんただけは、特別だって。……しっかりしてるから、大丈夫だって。
    根拠もなく、そんな役割を押し付けていたのかもしんない」

つかさ「そんな事はありません。むしろ、頼られていると思って嬉しかったですもの。
     それに。それと私の成長には……何の関係も、ありませんわ」

てゐ「いんや、そりゃあ違うね」

頭からどくどく血を流しながら、絞り出すように気丈に振る舞うつかさの言葉を、てゐが遮り。
真剣な表情のまま、こう問いかけた。

てゐ「つかさに質問だ。……あんたって、今。誰の為にそこまで頑張ってる?
    どうして今もこうやって、大人っぽく振る舞って、しっかりしようって思ってる?」

つかさ「……ぇ」


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