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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】
[49]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2018/02/13(火) 00:17:44 ID:???
――と。ここまでは割と真剣ながらも和やかな雰囲気で来ていた一行だったが。
鈴仙「さ、あんたもいつまでも突っ立ってないで帰るわよ、にとり!」
鈴仙が、ゴール前で立ち尽くすにとりの背中をドンと小突いたところで、彼らは異変に気付いた。
にとり「」
ユラリ……バタンッ!
鈴仙「えっ!? ちょ、ちょっと大丈夫!? ……!? ――し、死んでる……!!」
そう。多くの者は敢えて気付かないフリをしていたのだが……。
にとりは、先の紅白戦で全エネルギーを出しつくしてしまった結果、生命活動を停止――死んだのだ。
鈴仙「だ、誰かAED持ってない!? 今から人口呼吸と心臓マッサージするから手伝って!」
そう周囲に助けを求めるが、内心では分かっていた。彼女は既に死後硬直が始まっている。
思えば、先の紅白戦でのミラクルセーブを起こした時点で、にとりは既に死んでいたのだ。
鈴仙「そんな……そんなぁ……!」
永遠亭に所属する鈴仙は、親しい者の死別という感覚が希薄であった。
というのも仕方がない事で、まず永琳も輝夜も蓬莱の薬を飲んだいわゆる”蓬莱人”であり、老いることも死ぬこともない。
輝夜あたりは良く死んだり妹紅に殺されたりしてるが、どうせすぐ生き返るし割とどうでも良い。
また、てゐは不老不死ではないがとてつも無い長命を自負しており、殺しても死なない感じである。
だから――鈴仙はにとりが試合中に死亡した事について鈍感になっており。
今こうして、にとりがもう二度と戻ってこないと知って、思い切り崩れてしまった。
(死後硬直について解説していた気がするが、普段輝夜や妹紅が死んでから生き返る姿を見ているが故に、
死後硬直=死、に結びつかなかったのだろう。たぶん……)
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0ch BBS 2007-01-24