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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[51]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/02/13(火) 00:20:01 ID:???

鈴仙「……みんな。姫様とかと違って、にとりは蓬莱人じゃないから生き返らない。
    だから、この死は絶対。……死んだ者は、二度と生き返らないのよ」

鈴仙はキャプテンとして、にとりの亡骸を抱えながら沈痛にそう言った。

鈴仙「でも大丈夫。これは決して別れなんかじゃない。にとりは……今も私達の心の中に生きている。
    あいつのあの、うざったいけどなんか憎めない笑顔は。不真面目そうに見えて、実は誰よりも真面目な誠実さは。
    私達の糧となって、私達をより強く、前へと進めてくれる筈なのよ……!!」

――その時だった。

佳歩「…………? よ、夜ですか? 急に外が暗くなりましたけど……」

霞「ううん。時計はまだお昼前だから、違うと思うけれど……」

盲目の鈴仙は気付かなかったが、赤い昼空(魔界の空は常に赤い)が真っ暗になった。
そして、その刹那。にとりの死体が仄かに煌めいたと思うと――。

にとり「ハッ!??!?!? ど、ドリームだっ!!?!??」

ひょこり、と鈴仙の肩に埋もれた死体は起き上がって、そんな素っ頓狂な声を上げたのだった。

鈴仙「……う、ウソッ!? 生き返った……!?」

にとり「わ、私はまだ死んでないよ!? ……ちょっと、後半戦の最後らへん、意識が無かったけどさ……」



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