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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】
[792]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2018/04/30(月) 01:47:33 ID:aova2yG+
霞「……今、とても気になっている研究材料があるんです」
コーチ「ほう。それは何だね」
霞「鈴仙さまです。あの方は努力と気合で、視力を失ったハンデを最小限に留め、
今もこうして、普通の選手と遜色なくサッカーが出来ています」
普段こそ口にはしないが、霞やコーチはこの事実を特に重く受け止めていた。
霞「ですから、気になるんです。もしも、鈴仙さまが視力を――”狂気の瞳”を取り戻した場合。
一体、何が起きるのか、って……」
コーチ「鈴仙の視力は、現在の医学では取り戻せん。視神経ごと、焼き切れてしまっているが故な。
魔界の医学や魔法も同様じゃ。暇を見つけては色々と調べておったが、
少なくとも、今のワシらに出来る範囲での治療法は存在せん。それこそ、神の奇跡レベルじゃ」
コーチはそこで短く切って、その上で、と前置きし。
コーチ「万一。今の鈴仙が往時の瞳を取り戻す事があれば――その時は、世界最高のストライカーの誕生の時じゃろう。
”スーパーストライカー”……今のあの子には、それを名乗る為の素地が出来上がっていると思うよ」
そう厳かに、客観的な事実を告げるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24