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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】


[807]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/30(月) 23:30:22 ID:aova2yG+
A:「見たかァイングランド! これが私達のチーム力よ!」自慢げに胸を張る!

鈴仙は胸を張って、心の底からそう言い放った。
今回の自分のゴールが、自分だけの力だけによるものではない事くらいは百も承知だ。
反町が好守を見せ、てゐが繋いで、完璧なセンタリングを放ってくれたからこそ、ゴールを挙げる事ができた。
それだけではない。前のアリスによるゴールだって、ナズーリンやパチュリーの協力無くしては出来なかったし、
そもそも穣子達の連携が無ければ、ロリマーの『バウンドショット』により、先制されていたかもしれない。

鈴仙「(少なくとも今のところ、私達のチームは、総合力においてイングランドを圧倒している!
    クラブチームじゃない。一国の代表選手を集めたユースチームが相手でも、私達は戦えてる!)」

――ゴールを挙げた今でも、ロブソンは恐るべき選手だと理解しているし、
テイラー達の連続ワンツーは未然にこそ防げたが、決して軽視すべきではない。
個々の実力で言えば彼らは、鈴仙達リトルウイングズの選手を上回る、あるいは肉薄するだろう。
しかし、鈴仙達は個々で戦う必要は無い。苦手な分野は得意な選手に任せれば良いし、
自分が動けない場合は、仲間に動いて貰えば良い。
そんなチームメンバー同士の連携が、ロブソン達という個を上回り得るのだ。

ロブソン「……強い少女だ、君は」

ゴールを守り切れなかった責任を感じて地面に伏せるロブソンは、
鈴仙の言葉の裏に潜む、決して慢心では無い確かな自信を感じ取り、そう呟く。
同時に彼は内心で、

ロブソン「(俺達は奥の手を全て出し尽くさねば、負ける。いや、出し尽くした所で、
       勝てる保証など全く無い。……しかし、それでも全力を尽くさねばならんだろう。
       それが、彼女達のような尊敬すべき戦士に対する、最大限の敬意だ)」

――そう、鈴仙達への評価を更に高め。次はどう攻めるべきかに想いを馳せていた。
……イングランドの闘志は、2点差程度で尽きはしない。


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0ch BBS 2007-01-24