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【神話に】鈴仙奮闘記44【挑むもの】


[356]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/09/07(金) 00:18:20 ID:???

***


魅魔「成程ね。まあ、流石にイングランド程度には勝って貰わんと困るか」

そして観客席から、鈴仙達の戦いの一部始終を見守る者が居た。
かつてのプロジェクト・カウンターハクレイ――鈴仙達リトルウイングズの監督を務める予定だった悪霊・魅魔。
彼女は鈴仙達のリオカップ敗退を機にリトルウイングズを切り捨て、魔界ユースを結成し、
次善の策として、八雲紫が率いる全幻想郷選抜代表と戦う為の戦力を集めていた。

夢美「フィールダー総合力、3,767……ニネー指数を加えて再計算すると5,027か。
    現段階でも、イタリア並の力は持ってるみたいね」

また、彼女の隣には赤髪の少女――かつてヒューガーに協力して幻想郷へと渡る技術を授けた、
岡崎夢美も同席していた。彼女もまた、プロジェクト・カウンターハクレイ側の先兵として、
裏方で各種データの収集を行っていた。

魅魔「“我々や八雲紫等による介入発生しなかった場合の”イタリア代表並――の間違いだろう?
    現に、今日のイングランド戦にはリチャードが出場していた。あれは、幻想郷側の介入が無ければ
    小学校でサッカーを諦め、催眠術師となっていた筈なんだ。
    また、幻想郷に溜め込まれた魔素が、境界の破壊に伴って世界全体に広まったせいで、
    ロブソンのように元々人外の素質を持った人間が、その真なる才能に目覚めようとしている」

しかし、今回の異変を知り、世界中を巡って見分を集めた魅魔からしては夢美のデータは充分ではない。
何故なら現在進行形で、既知のデータから乖離した状況が世界各地で発生しつつあるからだ。

魅魔「確かに、リトルウイングズは強いが……この程度の強さでは、更に強くなった世界には勝てんよ」

それゆえ、彼女は冷酷に。しかし一方で正確に、そう結論付けた。


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0ch BBS 2007-01-24