【暗雲に】キャプテン霊夢42【一条の光を！】

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[267]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ ：2018/10/04(木) 23:57:01 ID:???
シーン……

強風が吹き荒れているにも関わらず、スタジアム内を不気味な静寂が支配する。
これまでのように一拍置いて一気に盛り上がりを見せるという事もない。
理由は簡単だ。誰も彼も、今何が起こったのかが理解出来ていないのだ。

審判も全く状況を把握できていなかったが、貫かれたアルゼンチン側のゴールネットと、
ゴール前に倒れているガルトーニとガルバンの２人を見てシュートが決まった事を悟る。
肝心のボールが見えていないが、混乱している彼はとにかく仕事をまっとうすべく笛を鳴らす。

ピィッピィイイイイイイイイイイイイ！！！

静寂のスタジアムを切り裂く審判の笛の音。
それは、時が止まったかのようであったフィールドの時間を動かす。
そして同時に何が起こったかと悟った観客席から爆発的な歓声が沸き起こる。

ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！

実況「……ど、どうやら空選手のシュートが決まった模様です。
　　　失礼ながら、轟音が響いたと思ったらボールが視界から消えていました……。
　　　ボールが見えませんが……ここからでは良く見えませんが、
　　　ゴール後方のコンクリートの壁にボールと同じ大きさの穴が開いております。
　　　お、恐らくは空選手のシュートが突き刺さった結果でしょう！
　　　全く持って信じられませんが、ボールがコンクリートすら貫いたのです！
　　　もはやシュートとすら言えないのではないでしょうか！
　　　後半３０分、土壇場でマリオとヨッシーＦＣが同点に追いつきました！
　　　ロスタイムは……あっと、僅か１分程度の模様です。
　　　これはもうほとんど引き分けが確定したと言って良いでしょう！」

「あ、ありえない……」「アルゼンチンのゴールネット、何か焦げてないか……？」「死体が２人も……」
「あんなの、ヘルナンデスだって無理だろ……」「というか、あれもうボールじゃねえよ……」

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0ch BBS 2007-01-24