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【暗雲に】キャプテン霊夢42【一条の光を!】
[351]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ
:2018/10/09(火) 01:59:47 ID:???
霊夢とて負けた事が全くない訳ではない。例えば修業時代は何度も紫に負けたし、
弾幕勝負においても魔理沙などには何回か負けた記憶がある。
(魔理沙相手は挑まれた回数がそもそも多すぎるという理由もあるが)
その時だって悔しいとは思ったが、正直そこまで動揺したような記憶はない。
スペルカードルールがある以上、勝つ事もあれば負ける事もあると割り切っていた。
これ程までに自分の中で感情の整理がつかなかった記憶はなかった。
そこまで考えたところで、レミリアが不意に表情を顰めてぽつりとこぼす。
レミリア「まあでも、さっきも言った通り悔しいは悔しかったわよ。当たり前じゃないの。
フランやパチェに咲夜、美鈴に小悪魔、さとりにこいしに燐、
毛玉やメイド達もあんなに頑張ってくれたのに、完敗しちゃったんだから」
――ああ、そっか、と。
今の一言で、霊夢は自分の中で何かがすとんと落ちたような気がした。
弾幕勝負で負けた時と、今日の試合で負けた時の一番の違い。
霊夢「(チームの皆が頑張ってくれたのに、って考えてたのかな、私)」
この試合、霊夢は一人でサッカーをしていた訳ではなかった。
心や響子が何本も相手の攻撃を防いで、空や焔、レミリアや妖夢が
何度も相手ゴールを脅かした。リリカも怪我をしたまま試合に出続けた。
チームの全員が、不利な状況でも最後まで諦める事なく走り続けた。
……その頑張りが実らなかった。自分だけでなく、皆も負けてしまった。
だから自分はこれ程までに悔しがっているのかもしれない。
そう考えると、霊夢は自分の中の感情が少しずつ整理されていくのを感じた。
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0ch BBS 2007-01-24