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【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】


[299]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/05(火) 18:59:54 ID:2vLj8NCA
第5.1話『覚悟を決めろ』


B クライマックス直後の感極まった時に、そっと声をかける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(やっぱり気分が最高に盛り上がった時が話しやすい。いい気分になって話を受け入れやすくなる。ここは待とう)」

ジナイーダの片想いの相手が分かっていない以上、クライマックスはまだのはずだ。そこまで待って
ハイテンションになった時に声をかけてみよう。そう思って声をかけ驚かせたくなる衝動を抑え、あと少しだけ待つことにした。
そして残りのページが爪でつまめそうになる位に少なくなってきた時、遂にその好機が到来した。


『木造の小さな家のあけはなされた窓に向って、背中をこちらへ向けながら、
父が立っていたのである。父は胸を窓がまちにもたせていた。
家の中には、カーテンに半ば隠れながら、黒っぽい服を着た女が坐って、父と話をしている。この女が、ジナイーダだった。
わたしは立ちすくんでしまった。全くのところ、そんなことは思いもかけなかったのである。
わたしのしかけた最初の動作は、逃げ出すことだった。
『父は振返ふりかえるかもしれない』と、わたしは考えた。――『そしたら、もう万事休すだ』……
けれど、不思議な感情が――好奇心よりも強く、嫉妬などよりまだ強く、恐怖よりも強い感情が、わたしを引止めた』


岬「(お…きたきたきましたよ)」


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0ch BBS 2007-01-24