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【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】


[337]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/31(日) 17:03:01 ID:8HS4w75M
聖薇「意識が戻った時、私は病室のベッドで横たわっていました。
   妹が泣き叫びながら飛びついて、父と母までが頬に涙を濡らしているのを見て、あの出来事は
   夢でも幻でもなく現実に起こったの事なんだと、否応なく受け止めざるをえませんでした。
   体の方はどういう訳か傷1つなく、検査を受けてもおかしいところはなかったのですぐに退院できました。
   ですが家に返って静かな自分の部屋へ戻ってみると、
   あの凄惨な光景がかえって鮮烈に蘇ってきて、絶えず恐怖に襲われるようになりました。
   ドアが不意に空いただけでも叫び声をあげるぐらいで、悪夢はどれだけ見たか数え切れません。
   外出はおろか外を眺めるのさえ怖くなって、家の中で閉じこもっていました。
   ただただそうしてあの恐ろしい記憶が私をむしばみ続けていた頃のある日、母が私に告げました」


早乙女『聖薇、2人で一緒に、殺人鬼の追ってこれない所で過ごしましょう』
聖薇『2人で、って、母さんのお仕事は』
早乙女『辞めました』
聖薇『ええっ!?』


聖薇「母は私を元気にするために、大企業の社長の地位を投げ捨てて、
   異国の地で2人きりで生活する道を選んでくれたのです。
   日本にいる頃は仕事で月に1度も会えませんでしたのに。
   他の家族と離れるのは寂しかったですが、母がいればきっと何とかなる、
   漠然とですがそんな風に思って、パリに移り住む事になったのです」


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0ch BBS 2007-01-24