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【野戦病院】ミサト監督の挑戦9【奮闘記】


[23]地獄のミサト ◆lHjY1XBi4o :2020/02/11(火) 13:02:47 ID:???
泡沫の夢…決勝でパルメイラスを破り優勝したのち、バチスタはつばさと少し話しをした。
バチスタ「我がサンパウロが優勝出来たのもひとえに貴様のおかげではあるのだが…
ツバサよ、貴様は何の為にフッチボールをやるのだ?貴様のプレーからはフッチボールの楽しみというものを感じられぬ。
機械的に淡々と役割をこなしているようにしか見えぬのが気掛かりだ。」
その言葉に翼はただ困ったように笑うだけだった。そして一言…
翼「サッカーは…いつだって楽しいさ。」
とだけ言った。
多分の才能を持ち神に愛された少年。誰よりサッカーを愛しながら神に見向きもされない少年。
だがバチスタは言わざるを得なかった。
バチスタ「ツバサよ、フッチボールの神は間違いなく貴様を愛しておられる。
貴様がどれだけ神を憎もうがそれだけは変わりはない。
忘れるな。フッチボールの楽しさも、フッチボールの仲間と分かち合う喜びも。」
それから…翼はバルセロナに移籍し、バビントンは故郷アルゼンチンに戻った。
サンパウロは強かった。しかし…
バチスタにしてみると、リベリオ、ゲルティス達と共に戦い勝利を喜び合うチームではなかった。

ああ、そこだけが無念だ…

泡沫の夢から覚めるバチスタ。
それを見計らいレイクローンがコーヒーを出す。

バチスタ「ありがとう。」
バチスタはエスプレッソを口に含む。
その後の翼については同じチームのゲルティスから聞く機会があったが…
練習、試合の時以外は家にこもり、チームメイトとも交流せず孤独に過ごしている。という。
ゲルティスも人の事は言えまい…と思うがそこは言わぬが花。
ブラジル人にしては珍しく内に籠る気質のゲルティス故に交流は最低限にしているのだろう。
つまるところ人間の集まりだ。軋轢もあるだろう。
エスプレッソを飲み干したバチスタは彼に合わない苦い表情で
「最悪の事態が起こらぬ事を祈るのみか。祈る事しか出来ぬ我が身の不甲斐なさよ。」
と言い、食堂から自室に戻ったのであった。


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0ch BBS 2007-01-24