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【野戦病院】ミサト監督の挑戦9【奮闘記】


[969]地獄のミサト ◆lHjY1XBi4o :2021/10/12(火) 14:33:30 ID:CGcFIiCc
守伊「あとは正面から向かい合う時は相手の出方をまず見てます。
スプリント合戦なら負けない自信はありますが、相手がスプリントを警戒するなら技で…
まぁ僕のドリブルは上手いDF相手だとあんまり通用しませんがね。」
アナマリア「え?でもドリブルなら高見より上手いって…黒江コーチが…」
守伊「いやいやいや…。僕のドリブルって見ていたら分かりますけど、ボールが身体からあんまり離れてないのです。
直人みたいに魔法のようなボールコントロールは出来ないですから。」
アナマリアの目から見たら守伊の技術も相当なものだが。
守伊「僕のドリブルは高速ドリブル以外はボディフェイントが要になるのです。
リリーベルダンサーとか、あれ実はボールはまっすぐ転んでますから。
ステップオーバードリブル…またぎフェイントですね。あれの応用なのですよ。」
アナマリア「またぎフェイント…よくボールをまたいでフェイントするあれ?」
守伊「その通り。僕は外足で跨いでからその足で再度方向を変えたりしてフェイントをしてます。
緩急…松山さんに何度もスピードを活かす為にはどうすればいいのか怒られたものです。」
アンクルブレイクを軽くやってくる守伊にもこうした時期はあったのか、とアナマリアは頷く。
守伊「直人みたいに技術で抜くのは難しくても相手のバランスを崩せば抜けます。
それと抜いた時のスプリント…。それが僕のドリブルの武器ですね。」
アナマリア「ありがとう、参考になった…」
アナマリアの技術とフィジカルでは守伊のドリブルは出来ない。しかし…
緩急の使い方というのは非常に参考になる。
それから多少の練習があり、アナマリアはフォームの矯正の時に触れる守伊の手にドキドキしたのであった。

翌日…
サシャ「いつそんなドリブルを覚えた…。」
尻餅をつかされたサシャがアナマリアの手を引き起きる。
ヨールカ「技術が身に付いてる…。私も身に付けたい…」
アナマリアはふん、と胸を張り
アナマリア「大事なのは技術じゃなくてそれの生かしどころ…」
と言ったのである。


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