キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【貰うぜ】キャプテン森崎31【ブラジルNo1】

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/17(火) 15:17:35 ID:+1Igj1/c
キャプテン森崎は、高橋陽一氏作のサッカー漫画「キャプテン翼」の二次創作です。
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。

基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。

投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでトランプのカードを引いてもらったりします。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html

ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1234103663/l50
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
戦いの舞台はサッカー王国、ブラジルへ。名門パルメイラスのユースチームに所属し
見事キャプテンにも選ばれた森崎はチームを率いてプロへの登竜門、リオカップへ挑む。
グループリーグの初戦の相手は今大会ナンバー1GKと評されるメオン率いるグレミオ。
しかし前半19分の時点でパルメイラスは既に先制に成功しており、楽勝ムードが漂っている。
…こんな感じで話は進んでいます。

114 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/23(月) 15:55:53 ID:a8MrcTuw
〜同時刻、パルメイラス控え室〜

エベルトン「よーし、後半はそこそこだった!70点にまけてやらあ。だが今日の出来で満足するなよ!」

パルメイラスの控え室ではやや機嫌が良くなったエベルトンが簡単に締めの言葉をかけていた。
特に反省を促したりミスを指摘したりする様な内容ではなかった為、選手達も思い思いに疲れを取りながら聞き流している。

オルヘス「(う〜ん、やっぱり俺の活躍の機会ってセンタリングしか無いのかな)」
ゲレーロ「……………(空腹だ)」
リンコン「あーやれやれ、毎回こんなに楽に勝てると良いんだけどなー」

アレクセイ「(トニーニョはやっぱり凄い。それに常識人だし…あいつがキャプテンに戻らないかな)」
キーガン「今日はほとんど仕事が無かったな〜」
ブランコ「まずは順調な滑り出し!ってトコだな」
ミラ「予選グループの残りのチームはグレミオ以下だしな」

サトルステギ「おーいネイ!大丈夫なのか、ケガ?次の試合出れそう?無理しちゃいけないぜ?」
ネイ「矢継ぎ早に話すなっての。この程度大した事無いさ」
トニーニョ「(ミラクルドライブは完成した。だがリオカップを制するのにこれだけで十分だろうか…?)」

森崎「(かーっ、体力が有り余ってしょうがないぜ!とりあえず何かしてヒマを潰そう)」

A 観客席に行って知り合いがいないか探してみる。
B ミラクルドライブを習得したトニーニョを褒めておく。
C キャプテンとして風紀を引き締めておく。
D ケガしたネイを気遣っておく。
E 次の試合が始まるまで寝る。寝るったら寝る。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
            ☆2009/2/23 16:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

115 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/24(火) 10:45:37 ID:I9915wPC
>B ミラクルドライブを習得したトニーニョを褒めておく。

森崎「(そう言えば、以前けしかけていたんだよな。苦労は労っておくか)」

森崎は自分がミラクルドライブの習得をトニーニョに促していたのを思い出し、トニーニョに歩み寄って肩に手をかけた。

トニーニョ「ン?なんだモリサキ」

森崎「何、キャプテンとしての労いだ。よくミラクルドライブを習得できたな、見直したぜ」

トニーニョ「………」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
トニーニョの反応は?→ !card
と書き込んで下さい。マークで分岐します。

JOKER→「べ、別にモリサキの為に習得したんじゃないからね!勘違いしないでよ!」何処かで見た様な症状が…
ダイヤ→「いや、きっかけを与えてくれたのはお前だ。こちらこそ礼を言わせてくれ」
ハート→「いまどきドライブシュートだけでは威張れないからな。この位当然だ」
スペード→「侮ってもらっては困るな。俺は今のままで満足はしないぞ」
クラブ→「………俺はまだお前をキャプテンとして認めた訳じゃないからな」

116 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/24(火) 15:19:22 ID:I9915wPC
トニーニョの反応は?→ ハート8
ハート→「いまどきドライブシュートだけでは威張れないからな。この位当然だ」
-----------------------------------------------------------------------------
トニーニョ「いまどきドライブシュートだけでは威張れないからな。この位当然だ」

肩を竦めて謙遜するトニーニョ。ともすれば傲慢と受け取られかねないセリフでもあるが、
彼の誰もが認める糞真面目さがそれを和らげていた為反感を抱いた者は居なかった。

森崎「まあ確かに。世界レベルじゃただのドライブシュートなんてありふれているからな」

トニーニョ「そうだ。このリオカップにも何人か俺以外にもドライブシュートの使い手が居るしな」

ネイ「(こいつら、仲が良いのか悪いのか判断しにくいなあ。マジメな話題ならトニーニョも話し易いんだろうけど)」

サトルステギ「(ちょっとは俺のダイナマイトヘッドも褒めろよ)」

*元キャプテンと現キャプテンのディスカッションを披露した効果で双方の支持率が上がりました。

森崎支持率:46→47
トニーニョ支持率:38→39



十数分後、着替えを終えたパルメイラスのメンバーは観客席で次の試合の開始を待っていた。

森崎「今日の第三試合はDグループのサントス対バスコ・ダ・ガマだったな?」

トニーニョ「ああ。Dグループではサントスが頭一つ抜けた実力のチームと評価されている」

ネイ「バスコは2番手ってトコロかな。なんとかサントスに対抗出来るレベルではある」

117 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/24(火) 15:19:39 ID:I9915wPC
サトルステギ「でもバスコは目立った選手が居ないぜ。逆にサントスはFW、MF、DFにそれぞれ有力選手が居て
しっかりとした縦のラインが出来ている。ダ・シルバみたいなアクシデントが無い限りサントスの勝ちは揺るがないと思うぜ!」

森崎「そんなに大きな声じゃなくても聞こえるっての。サントスの有力選手ってザガロって言う奴
(あの鰻野郎…)とディウセウって言うゴツいDFだろ?MFにスゴい奴なんて居たか?」

サトルステギ「ああ居るよ。ホラ、俺がコリンチャンスから移籍して来た時話しただろ?リベリオもサントスに移籍したって」

ネイ「ん?…ああ、そう言えば言ってたな、そんな事」

トニーニョ「リベリオか…大してマークしていなかったが、どの程度の選手かな」

サントスの戦力批評をしている間に丁度良く暇が潰れ、両チームの選手達がキックオフの為に入場してくる。
観客の歓声が降り注ぐ中森崎はサントスの顔ぶれをチェックし頭の中の写真と遠距離からの視覚情報を
照らし合わせていた。遠目からも目立つ獰猛な顔つきのザガロと場違いな程に際立つピンク髪のディウセウは
すぐに見分ける事が出来たが、サトルステギが言っていたリベリオが中々みつからない。

森崎「おい…どいつだ、リベリオって?顔が思い出せないんだが」

サトルステギ「ほら、あの8番の目立たない奴。何処にでも居そう過ぎて印象に残らなさそうな奴だよ」

ネイ「ん〜?…あ、あの気がついたら居なくなっていそうなあの黒髪の奴か!地味っ!」

トニーニョ「ネイ、それは流石に失礼だぞ…(俺も背番号でしか見分けがつかなかったが)」

サトルステギが指摘した通りリベリオは本当に目立たない事が逆に特徴になりそうな外見の持ち主だった。
長くも短くも無い黒髪に南米ではありふれた浅黒い肌、平均的な身長に体格。顔立ちも色以外の描写に
困りそうな程ごくごく普通。ジョゼ・パウロ・リベリオは本当に”何処にでも居そう”な男である。

118 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/24(火) 15:19:56 ID:I9915wPC
彼とは対照的にこれでもかと印象に残りやすいディウセウがセンターサークルでコイントスを行い、ボールを勝ち取った。

ディウセウ「おっ、ラッキー!へへー、こっちからのキックオフだぞザガロ!」

ザガロ「どうでも良い事だ。どうせ俺たちが勝つ事には変わらねえ」

ディウセウ「そうこなくっちゃな。そんじゃ任せた!早速一点頼むわ!」

ザガロ「わざわざ言う必要は無い。後ろで大人しくしてろ!」

ピィイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「大変長らくお待たせしました、本日の第三試合目、サントス対バスコ・ダ・ガマがただいまキックオフ!」

翼「順当に行けば、奴らとは準決勝で当たりそうだね」

ストラット「ザガロもそうだが、ディウセウは更に要注意だな」

カルロス「さて…どんな力を見せてくれるのやら」

ザガロ「クヒヒヒヒ…!」

ギンッ!

リベリオがキックオフしたボールを受け取った瞬間、ザガロの目が野性的な光を放った…!

119 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/24(火) 15:20:47 ID:I9915wPC
いったんここまで。大会恒例のNPCシーンターイム!

120 :創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 20:22:35 ID:SVOL/exA
乙です。リベリオ台詞ねえwww

121 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 00:27:25 ID:0x1CuTGo
ドドドドドドドッ!

観客「おおっ!いきなりザガロの突進だ!」「そうでなくちゃ”キラー”じゃないぜ!そのまま突っ込めーっ!」

森崎「(やっぱり日向の同類か…)」

ザガロ「クククッ!」

バババッ!
ヒュンッ!

放送「ザガロくん素早いシザーズフェイント!まずは二人抜いたァ!」

森崎「えっ?テクニックもあるのか?」

ザガロ「どけぇっ!どかんと死ぬぞ!」

ドガアッ!ドガアッ!

バスコ・ダ・ガマメンバー『うぎゃああああ!』

森崎「今度は強引なドリブルかよ…力と技両方ありってか」

日向と酷似したプレイスタイルかと思いきや、基本的な技術もしっかりしているザガロ。
森崎が認識を改めている間にも彼は中央突破を難無くこなし、あっと言う間にバイタルエリアまで接近した。

122 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 00:27:41 ID:0x1CuTGo
放送「ザガロくんいきなり切り込んだ!後少しでシュートが撃てるぞ!これは不味いバスコ・ダ・ガマ!」

ディウセウ「へへー、頼もしいな」

バスコ・ダ・ガマメンバー「くそおっ!なんとかして止めろ!」「この際ファウルでもかまわん!」

ザガロ「俺相手にファウル狙い?上等だァ!」

ダカダカダカッ!
ドガガガァッ!!

バスコ・ダ・ガマメンバー『うげえええっ!?』

バスコ・ダ・ガマの半ばヤケクソなディフェンスもザガロは強引なドリブルで吹き飛ばし、
その勢いのまま大きく足を振りかぶる。強烈なシュートの予感に誰かが唾を飲み込んだその瞬間。

ピィイイイッ!

審判の笛が鳴り響いた。

ザガロ「は?」

ディウセウ「ありゃあ?」

審判「サントス10番、プッシング!」

123 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 00:27:57 ID:0x1CuTGo
放送「おっと…これはザガロくんが先ほどのドリブルで手で相手を押しのけたと反則を取られた模様です」

カルロス「む…誤審か?」

サンタマリア「今のはむしろバスコのオブストラクションだったと思うが…見分けにくい所だな」

ジェトーリオ「まあどうでもいいんじゃない?ザガロの突進を止められなかったのは変わりなかったんだし」

カルロス「だが何か様子がおかしいぞ…」



ザガロ「フザけるな!今のは向こうのオブストラクションだったじゃねーか!」

審判「ムッ…」

ピッ!

ザガロ「………!?てっ、てめェエエエエエエ〜〜〜!!」

ディウセウ「あっ!や、やっべェ!」



放送「おおおおっ!?こ、これはイエローカード!審判に抗議したザガロくんがイエローカードを貰ってしまった模様!」

ストラット「何やってるんだあのバカは?」

翼「頭に血が上ると見境無くなるタイプみたいだな」

124 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 00:28:26 ID:0x1CuTGo
サントスのエース、マルシオ・パッソス・ザガロは問題児としても有名だった。自己中心的な性格で
プレイスタイルもワンマンストライカー。起こした不祥事や貰ったカードの枚数も半端な数ではない。

                        バギイッ!!

そして今、彼の問題児伝説に新たな一ページが刻まれた。

審判「ぶべぁあがっ!?」

ドサッ…

ザガロ「あっ…」



カルロス「…おい、俺の目がおかしくなったのか?」

サンタマリア「いや…俺も見たぞ。幻覚じゃない」

ジェトーリオ「審判を…殴ったね…」



ザガロ「(やべえ、またやっちまった!こうなりゃレッドカードを取り出される前にトドメを…)」

ディウセウ「ザガロのアホーッ!!」

ガシッ!バガッ!

ザガロ「ぐぎゃっ!?」

125 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 00:28:45 ID:0x1CuTGo
ディウセウ「リオカップ開幕の日の試合に!」バガッ!バガッ!
ザガロ「ぐがあっ!は、離せクソが…!」バガッ!バガッ!
ディウセウ「なーにやってんだよおめえはーっ!!」バガッ!バガッ!
ザガロ「ぐ…は…」グタリ…



カルロス「今度はディウセウか…サントスは何時もこうなのか?」

サンタマリア「少なくともディウセウの対応は慣れた感があるな…」

ジェトーリオ「いやはや、実に見事な連続ヘッドバットですねえ」



ディウセウ「審判さん、ホントごめん!今すぐこのバカ退場させっから!」

審判「あ、ああ…」

後の評論家達は語る。この試合、ザガロがただのレッドカード一枚で済み追加処分を下されなかったのは
ディウセウの功績であると。ただし、ディウセウの対応に感心したからか恐怖したからかは意見が分かれた。



森崎・ネイ・トニーニョ『……………』

サトルステギ「い、いや〜、あったね…ダ・シルバみたいなアクシデント…ハハハ…」

126 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 00:31:05 ID:0x1CuTGo
今夜はここまで。また明日お会いしましょう。

127 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 00:59:08 ID:Rr0t41Cp
さすがカカロットw

128 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 15:33:26 ID:0x1CuTGo
まさかの退場劇で試合開始僅か一分で10人になってしまったサントスはその後当然劣勢を強いられた。
味方の人数が少ない状況で攻めるには個人技に秀でた選手が状況を打開しなくてはならないが、
退場したザガロがまさのその個人技に秀でた選手だったから堪った物ではない。

まだMFのリベリオが居るには居たが、ただでさえ守備に忙殺された状況で
ザガロ程の突破力や得点力は持っていない彼に単独の攻撃まで求めるのは酷過ぎた。

バスコ・ダ・ガマが断然有利になったのは火を見るよりも明らかだった。しかし、得点には至らなかった。

ディウセウが居たからである。

バビントン「当たり前の事だけど、サントスが攻められっぱなしだね」

アマラウ「ああ。だがディウセウの活躍で持ち堪えているぜ」

ディウセウ「いくぞォ!たあーっ!」

ズシャシャシャーッ!!
ドガアッ!

バスコ・ダ・ガマFW「ぐわあーっ!!」

放送「ディウセウくんまたしても見事なタックル!溢れんばかりのパワーが漲るディフェンスでバスコ・ダ・ガマを寄せ付けません!」

翼「(次藤と早田を足して2で…いや、1.5で割ったと言った所かな。それなりに厄介だ)」

ドトール「だが、このままではサントスは危険だぞ」

レナート「え?ディウセウが守りに徹している内は点を取られそうに無いんじゃないか?」

129 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 15:34:59 ID:0x1CuTGo
ドトール「普通ならな。だがこの試合は普通じゃない」

マウリシオ「ディウセウはきっと、前半終了間際にカウンターを仕掛けるつもりでしょうけど…」

ストラット「前半35分か…俺がバスコ・ダ・ガマの選手なら、そろそろ仕掛けるな」



守備第一のサッカーの国、イタリア出身のストラットの予言は見事に的中する。

バスコ・ダ・ガマMF「(こうなったら、多少のケガは覚悟の上で…!)」

ダダダダッ!

放送「バスコまたも攻めます!今度はPA正面からのドリブル突破を挑みました!
しかし当然サントスのキャプテン、ディウセウくんが立ちはだかります!
バスコはこの巨漢スイーパーに今までのチャンスを悉く潰されており、得点の目処が立っていません!」

ディウセウ「(後10分ちょい…それまではオラの力で凌ぐ!)」

ズシャシャシャーッ!!

観客「来たァ!ディウセウのパワータックルだ!」「良いぞー!ぶっとばせーっ!!」

130 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 15:35:59 ID:0x1CuTGo
バスコ・ダ・ガマMF「(来た!今だ!)」

スッ…

ディウセウ「!?」

ガシュウウッ!!

バスコ・ダ・ガマMF「ぎゃあああああああっ!!(そ、想像以上にいてェ〜ッ!!)」

ドサァッ!

ピィイイイイイイイイイイ!!

ディウセウ「いーーーっ!?そんなのアリかよお!」



放送「おおお〜っ!!!ディウセウくん反則を取られた!強力なタックルが足に行ってしまった模様!これは痛そうだ!」

観客「ちょっと待て!アイツ今わざと足を当てられに行ったぞ?」「何言ってやがる、今のは正当な判定だ!」
「いーや、俺は見たぞ!今のはバスコのシミュレーションだ!」「フザけるな!文句を言うならサントスに帰れ!」

131 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 15:36:39 ID:0x1CuTGo
ジェトーリオ「うわーっ、なんか暴動でも起きそうだよ。どうせならスタジアムの反対側でやってくれよお」

サンタマリア「不謹慎な事を言うな。しかし…これは多分、本当にワザと当てられに行ったんだろうな」

カルロス「あの当たり方では普通は笛は取られない…が、普通じゃなくなっていたのがサントスの運の尽きだな」

レネート「ぴ、PK…」

ドトール「やっぱりな…守備に回る時間帯が長すぎたんだ」

アマラウ「あーあ。ザガロが審判の印象を悪くしたツケか」

ジウ「チームに迷惑かけちまって。こりゃダメだわ」

翼・ストラット『(チームに迷惑、か…嫌な事を思い出すな)』



そして…PKは何事も無く決まった。

森崎「あ〜あ…サントス、こりゃ負けちまうか?」

トニーニョ「恐らくな。リベリオの攻撃力では足りていなかった」

ネイ「これからバスコが守りに入ったら逆転は不可能に近いな」

サトルステギ「反則って怖いなァ〜」

132 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/25(水) 15:38:47 ID:0x1CuTGo
いったんここまで。次はサンパウロの試合ですよ!

133 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 16:55:49 ID:ME1fK1px
携帯からだとトーナメントわかりにくいんだけど、本戦の一回戦で森崎がディウセウと当たる可能性ってあるの?

134 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 23:11:42 ID:SvJ2rqT7
サントスが二位通過、パルメイラスが一位通過なら当たるよ。
つまりザガロがやらかしたおかげでほぼ確実に当たる。

135 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 01:07:05 ID:xd6myvgk
その後試合は大方の予想通り、1点を死守に来たバスコ・ダ・ガマを崩す事が出来ずサントスの敗北で終わった。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイッ!!

放送「試合終了です!1−0でバスコ・ダ・ガマが虎の子の1点を守りきり下馬評を覆す勝利!
サントスはエースの退場とキャプテンのファウルが非常に高くついた格好です!しかも次の試合、ザガロくんは出られません!
1位突破確実と見られていたサントスが窮地に追い込まれた事でDグループの行方は不透明になってきました!」

ディウセウ「(あ〜あ。監督はオラにこの試合捨てろってェ言ったけんど…こりゃあヤベェか?)」

カルロス「まさかサントスが敗退すると言う事は無いだろうが…」

サンタマリア「2位突破だと、決勝トーナメントで俺たちのブロックに来るな」

ジェトーリオ「面倒だからこのまんま敗退してってくんないかな〜」

翼「2試合続けて見所が少なかったけど…今度は俺たちの番だ。皆、行くぞ」

サンパウロメンバー『おう!!』

136 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 01:07:57 ID:xd6myvgk
サトルステギ「次はサンパウロ対コリンチャンスか。順当に行けばサンパウロだよな〜?」

森崎「………」ピクッ

サトルステギの何気ない一言に森崎の肩が動く。それをしっかり見ていたトニーニョはワンテンポ置いてから尋ねてきた。

トニーニョ「モリサキ。お前はこの試合、どう見る?」

森崎「…ん?」

A 「まあ、順当にサンパウロが勝つだろ。普通に」
B 「サンパウロによる虐殺ゲームを期待出来るぜ」
C 「案外サンパウロが負けちゃったりして?」
D 「相手がザコだからなあ。本気出さないんじゃねえの?」
E 「特に何も予想は無いな。実際に見てみないと」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
            ☆2009/2/26 01:20:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

137 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 11:15:36 ID:W+/b6gJ1
>>134
ありがと、ずっとディウセウは翼と準決勝で当たると勝手に思っていたから
準決勝はメオンが翼とストラットにボコボコにされるのかな・・・

138 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 15:37:13 ID:xd6myvgk
>A 「まあ、順当にサンパウロが勝つだろ。普通に」

森崎「まあ、順当にサンパウロが勝つだろ。普通に。コリンチャンスって強くないんだろ?」

サトルステギ「そうだよ。俺とリベリオが居た頃は強かったんだけどなァ〜」

ネイ「(つまりお前とリベリオ以外はザコって言ってるんだな。実際その通りなんだろうけど)」

トニーニョ「…ふむ。確かにサンパウロの敗北を予感させる要素は無いな」

ネイ「…また退場劇があったりして」

シーン………

ネイ「無いよな?」

サトルステギ「あ、ある訳無いじゃないか〜!いくらなんでもそんなワンパターンじゃお客さんが飽きちゃうぜ!」

森崎「…あ〜、その、なんだ。トニーニョ、サンパウロで前評判の高い奴らって、翼と、バビントンと、ドトールと、アマラウだっけ?」

トニーニョ「ああ。それと、ストラットと言うイタリア人のストライカーとマウリシオと言うMFも最近評価が高まっている」

森崎「ふ〜ん。そんだけコマが多ければ、やっぱりサンパウロが勝ちそうだな」

森崎の予想はある意味当たり、ある意味外れる事になる。

139 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 15:37:51 ID:xd6myvgk
ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

放送「お聞き下さい、この大歓声!本日の最終カード、サンパウロ対コリンチャンスがいよいよと始まろうとしているのです!
フラメンゴの対抗馬として期待されているサンパウロFC!コリンチャンスは果たしてこの大物を食いちぎる事が出来るのでしょうか?」

数分後、入場してきた両チームの表情は対照的だった。あからさまに格下として見られているコリンチャンスはそれを
悔しく思いながらも否定出来ない焦りに顔を引きつらせていたが、サンパウロの面々は淡々と最後の確認を行っていたのだ。

翼「それじゃ皆、監督の作戦通りに行こう」

ストラット「…ああ」

バビントン「監督らしい全力投球の作戦だよね」

アマラウ「良いんじゃないの?チンタラやるよりは」

ドトール「敢えて手の内を曝け出すのも一つの手だからな」

マウリシオ「へっへっへー、腕がなりますね!」

ピィイイイイイイイイイイイイイ!!

後日、コリンチャンスサポーターの間では”サンパウロの残虐行為”と呼ばれた程の一方的なゲームが今、始まった。

140 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 15:39:22 ID:xd6myvgk
いったんここまで。最近筆のノリが悪い…スランプ気味かしら。

141 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 18:16:40 ID:xd6myvgk
賀茂「さーて、いよいよ翼のお出ましか…待ちくたびれたなあ」

陽子「どんなゲームメイクを見せてくれるんでしょうか…え?」

放送「さあ翼くんのキックオフからストラットくんにボールが渡り………!?」

キックオフ後きっかり1秒後実況が絶句した。観客の大多数と共に。

グォオオオオオオオオオオオオオオッ!!

                 ストラット「行くぜ メガロゾーンシュート!!」

バッグシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!

森崎「!!?」

ゴゴゴゴゴゴォオバギドガグシャボコォオオオオオオオッ!!!
バリィッ!
ドガッ!!

ポーン…コロコロコロコロ…

コリンチャンスメンバー「………!?」「ガッ…グエッ…」「えっ?えっ?な、なんで倒れているんだよオイ!」「い、痛い…」

ピッ…ピィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

轟音。打撃音。破裂音。ボールが転がる音。コリンチャンスの選手達の呻き声。
これらが順番に響き渡った後、ようやく審判は一回失敗してからゴールの笛を鳴らした。

142 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 18:17:07 ID:xd6myvgk
放送「こ…こ…これは…ストラットくんのファーストキックがそのまま…かろうじて目に追える程度のスピードのシュートとなり…
フィールドのど真ん中を射抜き、ブロッカーもゴールネットも突き破ったのです!!お、恐るべきシュートが
サンパウロに開始5秒で先制点をもたらしました!!決めたのはストラットくん!チェザーレ・ストラットくんです!!」

ウォワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

観客「なんだ今の!?見たか今の!」「見た!ほとんど見えなかったけど見た!」
「信じられん!ワールドカップ予選でも中々見られんぞあれ程のシュートは!」
「誰だあいつは!?チェザーレ・ストラット…あんな奴がサンパウロに居たのか!?」
「ひょっとして、カルロスのミラージュシュート以上なんじゃ…いや、そんなバカな!」

コインブラ「…イマイチだな」

ジェトーリオ「な、なんだようるさいなあもう…あんな事、カルロスだって出来るのに。出来る…よな?カルロス?」

カルロス「…ああ。やろうと思えば出来る。だが…」

ジェトーリオ「だ、だがって何だよ!?思わせぶりな所で切るなよ!」

カルロス「だが、あのシュート。威力自体は俺のミラージュシュートより上だ」

ジェトーリオ「げえっ…冗談きついぜ」

サンタマリア「これは酷い…対策を練っておかないとな」

ディウセウ「うわっちゃ〜。今のはオラでもちっとふせげねーかもしんねーなァ」

ザガロ「…クッ。フザけたパフォーマンスをしやがって!」

143 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 18:17:43 ID:xd6myvgk
サトルステギ「うおーっ!?なんだあれなんだあれ!なんて言うシュートなんだオイ!聞いてないってば!」

トニーニョ「喚くな!五月蝿い!」

ネイ「お前ら落ち着け!…って俺も人の事言えねーや」

森崎「(…ブルッと来たぜ。こんな感覚を味わわせるシュートに出会ったのは久しぶりだ…ただただまっすぐ飛ぶだけの
シュートだが、威力、スピード共にハンバじゃねえ。コレを止めるには出し惜しみしていられなさそうだ…)」

陽子「…ハッ。い、今のはメモしておかないと…」

賀茂「しなくていーぞそんなの。どうせ現在進行形でカルロス・サンターナを超える扱いで報道されてるだろうさ」



ストラット「(見たか…これが俺のメガロゾーンシュートだ。3年前、俺は償い様の無い罪を犯した…
この悪魔の両足で親友を!戦友を!祖国を!家族を!恋人を!自ら破壊したんだ!
このシュートには許されない咎の重みが込められているんだ。誰にも受け止める事など出来る物か!)」



アマラウ「何時もの事だが、あいつはゴールしても全然嬉しそうじゃねーな」

ドトール「俺にはむしろ苦しそうにすら見えるぞ。肉体的な負担からではなさそうだが」

マウリシオ「考え過ぎじゃないですか?自分に酔っている様にも見えるし」

バビントン「いずれにしても…僕たちが安易に踏み込んで良い事じゃないんだろうね…」

敵チームには恐怖を。観客には驚愕を。ライバル達には畏敬を。そして本人には自虐の黒い炎を。
イタリアの希代のストライカー、チェザーレ・ストラットの必殺のメガロゾーンシュートは多くの者に様々な物をもたらす。

144 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/26(木) 18:19:57 ID:xd6myvgk
いったんここまで。まだまだNPCシーン続くよ〜!

145 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 18:56:29 ID:Cmaprs/4
ストラットのグラウンドシュートはテクモでも最高レベルだったからなぁ…

146 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 20:32:51 ID:ZWs6hQYo
これ絶対森崎より上のシューターごろごろ居るだろ
これをイマイチと言い放つコインブラなんてどうなるんだよ…

147 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 20:49:35 ID:76KkY2lS
翼の成長も気になるなぁ
でも、具体的な数値は出ないんだよな
今こそあの巻物を使いたい

148 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 20:55:30 ID:Cmaprs/4
つーか、コインブラであの態度ならファンベルグとかどうなるんだ。
Xで怪我してたことを考えると実質奴が最強キャラになるのか?
全能力がトップクラスでガッツ切れも無く、虹色のシュートをバッコンバッコン。恐怖でしかない。

ラムカーネくんとかも面白いキャラになりそうだね。前半は最強、後半は最弱。
あとはオルミーガくんとかry

149 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 22:20:09 ID:ZWs6hQYo
GKがフィールダーの練習ばかりしてるのをチームメイトはどう思ってるのかって意見があったとき
正規のメニューをこなした上でやってるからおかしくないんだって言われて納得させたけど
実際は定期的な積み重ねは敵キャラも同様で相対的には上がってないのと一緒だった
その定期的な積み重ねもなくなるであろう今後もフィールダーの練習に偏るシステムだと流石に言い訳はできないな

150 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 22:51:42 ID:WyxCRcI4
今後だって別に正規の練習は描写されてないところでしてるんじゃないの?
WYに向けて少しずつでもセーブ力を上げたいことは同意だけど。

151 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 00:20:16 ID:CWHbjF0M
正規の練習の効果は3ヶ月で+1 正規の練習では一大会中に能力の上昇は望めない
自由時間の自主練習でセーブを選ぶのは上がりづらく博打、ただし将来は安定 フィールダーの練習を選べば上がりやすく安定、しかし将来は博打
どう転ぶかわからないのがキャプテン森崎の面白いところ

152 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 00:32:14 ID:tW5zyFiP
修行編は練習が強制イベントだったからまだしも
貴重な自由行動をフィールダーの練習に充てるのは無いわ

153 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 07:54:44 ID:p9GhKhE6
ブラジル代表と90分戦えるセーブ力を付けるには今の成長率だと無理だというのは体験した。
かと言って前のやり方だと強くなりすぎてしまうから、いっそ成長率は全部普通の上がりやすさにする代わり
2さんの理想とする値以上に上がらないよう上限を決めればいいんじゃない?

154 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 08:26:11 ID:kwPTvjvd
それを言ったら今の数値が2さんの考える上限なんじゃないの?


155 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 11:26:15 ID:v7kND6qm
主人公なんだから一度コテンパンにやられておk。
予選なんかの負けて大丈夫なイベントで強敵をぶつけるとかしてさ。

それで覚醒でいいじゃない。


156 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:54:25 ID:xooFfkns
ピィイイイイイイイ!

放送「衝撃的なオープニングから始まったこの試合ですが、コリンチャンスはなんとか仕切りなおそうと今キックオフ!」

ストラット「行くぜ!」

コリンチャンスメンバー「うっ…」

バシッ。ポーン。バコッ。

放送「コリンチャンス、パスを回し始めます。まずはセオリー通りの攻め方です」

森崎「っていうか、ストラットを怖がって避けてるだけじゃねえの?」

ネイ「そりゃー奪われたら即一点の奴だからな。ビビるに決まってる」

トニーニョ「とは言え、間違った方法ではない」

コリンチャンスMF「(よしっ、良い位置まで来れた!この辺でドリブルしてリズムを変えるんだ)」

翼「………」

放送「ここでコリンチャンス、ドリブルを開始。それに立ち向かうはサンパウロキャプテン、翼くん!」

157 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:54:38 ID:xooFfkns
賀茂「今度こそ翼のプレイが見られるか?」

陽子「だと良いんですけど…」

コリンチャンスMF「お前が噂の日本人か!よし、勝負だ!」

翼「悪いけど…」

スッ…
ガチィッ!

コリンチャンスMF「うおわっ!?」

バタッ。

翼「君と俺じゃ勝負にならないんだ」

放送「翼くんこれは上手い!両足で挟み込むタックルで確実にボールを奪い取りました!」

賀茂「確実って言うかオーバーキルじゃねえのか?」

陽子「森崎くんに見せ付けているんでしょうか、ひょっとして」

158 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:55:07 ID:xooFfkns
放送「そしてそのままドリブル開始!コリンチャンスの中盤の守りをぶち抜くつもりか!」

コリンチャンスメンバー「この野郎!」「調子に乗るなよ!」

時間が経過した事でストラットへの恐怖心もやや薄れ、逆に闘志を燃やし始めた
コリンチャンスの選手達が突っ込んでくる。翼はそれを冷静に眺めた後…唐突に微笑んだ。



ピタ。

スタスタスタ…

コリンチャンスメンバー「えっ…」「あれ…?」



サトルステギ「歩いてる…?」

トニーニョ「ゆっくりとボールを蹴りながら歩いている…な…」

森崎「(なんだこれは…猛烈に嫌な思い出がある様な)」



ネイ「…ファンタジスタ」




159 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:55:40 ID:xooFfkns
森崎「げぇっ!?何かを思い出すと思ったら、ディアスの非常識な動き方じゃねーかよ!」

トニーニョ「ネイ!モリサキ!何を言っているんだお前たちは!?」

狼狽する森崎。混乱するトニーニョ。彼ら二人の前でネイは彼らしくない表情を浮かべていた。

それは即ち、情景。

ネイ「あいつはファンタジスタだ…俺には分かる…」



放送「なっ…何が起きたのでしょうか?あまりにもゆっくりとドリブルする翼くんを何故かコリンチャンスは素通りさせました!」

ストラット「(理解できる訳も無いさ。ファンタジスタの発想は)」

コリンチャンスDF「くっそお、何をしやがった!」「そんなノロマなドリブルしてるんじゃねーっ!」

ズザザザーッ!ザザーッ!

翼の非常識な動作への驚きが怒りに取って代わったコリンチャンスの選手達は今度こそ、と勢い良くタックルを仕掛ける。

ダダッ、ガチッ!バッ!

翼はこれを急加速してから、ボールを両足に挟みつつジャンプし…いわゆる「クリップジャンプ」を使って難無くかわした。

160 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:55:54 ID:xooFfkns
コリンチャンスメンバー『な…なにィ!?』

カルロス「あいつ、出来る!」

翼「(見ているだろう、森崎。これがパワーアップした俺の…)フライングドライブシュートだ!!」

ロベルト「ほう、もう出すのか翼。張り切っているなァ」

グワアアアアッ!
バッグォオオオオオオオオオオオオオオンッ!!

バヒュウウウウウウウウウウウウウ…

放送「これは…この回転はドライブシュートだ!あーっとしかしこれはコースをミスったか?ゴール右に逸れているぞ!」

カルロス「いや、ミスキックじゃない!」

コリンチャンスGK「ホッ、助かっ…えっ、えええええ!?」

ギュィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!

161 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:56:06 ID:xooFfkns
翼の新技、フライングドライブシュート。
従来のドライブシュートは縦回転しかかかっていない為、ゴールの左右の枠を外れてしまった場合ただのミスキックと化す。

バスゥウッ!

これに対しフライングドライブシュートは縦ではなく斜めの回転がかかっている為、上下だけでなく左右にも曲がる事が可能である。
そのお陰で撃てる位置や狙えるコースが劇的に広がり、キーパーにとっては一段と厄介な止めにくいシュートとなっている。

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「き…決まったァ〜〜〜ッ!!サンパウロ早くも2点目!枠外かと思われたドライブシュートがなんと下だけでなく
左にも曲がり、理不尽な程の軌道を描いてゴールネットを捉えました!!なんと言う美技!そしてなんと言う大技!
こ、これがサンパウロFCの10番キャプテン、大空翼の力なのか!?ストラットに続けと言わんばかりの大活躍です!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

観客「すっげェ〜〜〜ッ!!なんなんだアレは!?」「俺知ってるぞ!アレはフライングドライブシュートだ!」
「ロベルト・本郷が現役時代に使っていたアレか!」「あいつ本当に日本人か?日系人ならまだ分かるが…」

賀茂「ほお〜。3年前より遥かに強くなってるじゃねえか」

陽子「うわあ…」

ロベルト「フッ…どうだ凄いだろう、これが翼なんだ(フライングドライブは自力で勝手に習得してたけど)」

森崎「ギギギ…翼の野郎。昔っから何時もそうだ、派手な技ばっかり使って人気集めしやがって!」

162 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 00:59:14 ID:xooFfkns
今日はここまで。
翼のパワーアップが厨な域に達していますが…「翼だから」です。
主人公から転落しても、世界最高峰の才能は無くならず…です。

163 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 01:41:02 ID:pKOciFCy
チート武将だらけだw

164 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 04:46:29 ID:WrbLWHrq
たしか>>2ねいさんはワールドユースくらいまでしか原作読んでないはずだが、最近の翼はサッカーの神様化してるからまだまだこんなもんじゃないw

165 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 10:12:49 ID:QjXRKZph
翼がパワーアップしてもロベルトは凡庸のままのようで安心した

166 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:51:29 ID:iCrWuvWl
ゲームも原作もチートだからな翼www
ゲームはチートだらけだからわかりづらいでけでwww

167 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:55:06 ID:sQcLuM4I
駄目だこのロベルトはやくなんとか・・・しなくてもいいかw

168 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 17:08:18 ID:xooFfkns
あまりにも圧倒的な戦力差。コリンチャンスがそれを理解し、絶望したのは次の失点からだった。

コリンチャンスメンバー「(ダメだ、あの二人にボールが渡ったら…)」「(こうなったらロングフィードで中盤をスキップだ!)」

バコォンッ!

放送「コリンチャンス、大きく蹴りだした!高く強い球で一気に攻め入るつもりだ!」

ジェトーリオ「ん?これってサンパウロ相手にはマズいんじゃ…」

サンタマリア「ああ。苦し紛れにも程がある下策だ」

アマラウ「やってくると思ったぜ…ここだっ!」

バッ!

コリンチャンスメンバー「な…なにィ!?」「なんだあの高さは!反則じゃないか!」

アマラウ「バケモノ二人を避けたつもりだろうが、ハイボールで俺に勝とうだなんて甘すぎるんだよ!」

放送「たか〜いっ!!アマラウくんがあっさりとコリンチャンスのロングフィードを跳ね返しました!
そしてこのルーズボールはリマくんがフォロー…あっ、いやコリンチャンスがすぐさま奪い返しました!」

リマ「わっ!」

コリンチャンスFW「まだだァ!サイドから侵入すれば…!」

169 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 17:08:33 ID:xooFfkns
ドトール「無理だ」

ズシャシャシャーッ!
ガシイッ!

コリンチャンスFW「えっ…ええっ!?」

森崎「(今のタックル、早田に匹敵する…?いや、それはホメ過ぎか)」

放送「しかしあっと言う間にドトールくんに取り返された!サンパウロが誇る二大DF、
コンドルことアマラウくんとコブラことドトールくんの活躍が光ります!」

ドトール「ぼさっとするなリマ、さあバビントンに渡せ!」

リマ「す、すまん!」

バコッ!

バビントン「よし、ここから反撃開始だ!」

コリンチャンスメンバー「まずい!早めにチェックしろ!」「ツバサやストラットに渡る前にボールを奪うんだ!」

バビントン「少しかわいそうだけど…」

ババババッ!

コリンチャンスメンバー「うっ」「そ、そんなァ」

バビントン「僕もそれなりに強いつもりだよ!」

サトルステギ「さっすがバビントン!地味だけど良いプレイするぜ!」

放送「バビントンくん左サイドを突破していきます!そこからプラトンくんに渡しました!センタリングが来るか?」

170 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 17:08:54 ID:xooFfkns
コリンチャンスメンバー「ダメだ、センタリングを上げさせては…!」「死ぬ気でカットしろーっ!」

プラトン「…じゃあ、こっち」

バコォンッ!

コリンチャンスメンバー「なにっ!?」「センタリングじゃ…無い!」

放送「これはマイナスのセンタリング…ではなくサイドチェンジだ!右FWのジウくんがトラップ…
しないでスルー!その後ろのマウリシオくんがボールをトラップしました!」

マウリシオ「へへっ、ごっつぁんです先輩!」

ジウ「うるせー、さっさと決めろ!」

マウリシオ「へいへい。それじゃ…てやあ〜っ!!」

グワアッ!
バシュウウウウウウウウッ!!

森崎「ん?…なるほど!」

マウリシオの放ったミドルシュートは一見何の変哲も無いシュートに見えた。

グイィッ…
バサッ。

コリンチャンスGK「…えっ?」

GKの目の前で何の前触れも無く軌道を変化させるまでは。

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

171 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 17:09:18 ID:xooFfkns
放送「さ、三点目!前半10分にしてサンパウロが3−0と大きくリード!決めたのは若き逸材として評判が高い
マウリシオくん!意表を突いたミドルシュートでコリンチャンスを惑わし上手くゴールを奪いました!」

マウリシオ「へっへへー、ジョルトシュート大成功♪」

観客「おおおおおおおお!!また必殺シュートだ!」「サンパウロの攻撃力はとんでもないぞ!」

ネイ「あれっ、今のシュート妙なカーブしてなかったか?」

森崎「あれは無回転のシュートだぜ。ボールに全くスピンをかけない事で、不規則なカーブを起こさせるんだ」

サトルステギ「えっ、今の見ただけでそんな事まで分かっちゃうのか?流石だな〜」

森崎「フフン。ちなみにカルロスのミラージュシュートも原理は同じだと見るぜ。
ただ、威力もスピードも変化具合もミラージュシュートの方が圧倒的に上だけど」

トニーニョ「(気圧されては居ないんだな…サンパウロやフラメンゴとの勝負ではモリサキが鍵となるか)」

ディウセウ「しっかし、サンパウロって攻撃のコマが多いなァ〜」

ザガロ「フン。てめえで責任取って止めやがれ!」

ディウセウ「おう、任しとけ!おめえこそしっかり得点頼むぜ」

172 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 17:16:38 ID:xooFfkns
一旦ここまで。もうしばらくNPCシーンですが、そろそろ判定か選択に行けるかも…

173 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 22:57:36 ID:xooFfkns
こうして勝てない事が火を見るよりも明らかになったコリンチャンスはもう全員守備に徹したが、それも焼け石に水だった。

前半27分、翼のドライブパスからストラットが強烈なオーバーヘッドでコリンチャンスDFを負傷させつつ4点目。

前半44分、バビントンのコーナーキックからアマラウがヘディングを決め5点目。

後半18分、ドリブルで切り込んだ翼がGKと一対一からドライブ回転をかけたループパスで6点目。

後半34分、バビントンのパスを受け取ったストラットが再びメガロゾーンシュートを放ちハットトリックを達成しつつ7点目。

観客は沸きに沸き、サンパウロのサポーターは狂喜乱舞し、コリンチャンスのサポーターは絶望に怒り狂い、
記者達は慌てふためき、ライバル達は戦慄したサンパウロ対コリンチャンスの最終スコアは7−0だった。

大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
3点 カルロス、ストラット
2点 トニーニョ、翼
1点 サンタマリア、サトルステギ、マウリシオ、アマラウ

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
2アシスト サンタマリア、バビントン
1アシスト ネイ、リンコン、プラトン、翼

174 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 22:57:49 ID:xooFfkns
放送「試合…終了!コリンチャンスにとっては拷問にも等しい一方的なゲームがただいま終わりました!
7−0!7−0です!一体誰が予測したでしょうか、ここまでレベルの違いを見せつける試合になるとは!
あのフラメンゴでさえ4−0なのです!大会前からフラメンゴへの対抗馬と評されていたサンパウロですが、
この圧倒的火力を持ってすればむしろ優勝候補筆頭に躍り出たと言って良いでしょう!」

ロベルト「フフフ、全ては俺と翼の力なんだよ…まいったか!」

サンパウロの補欠のBさん「また監督がなんかブツブツ言ってるよ…」

サンパウロの補欠のTさん「ほっとけ。何時もの事だろ」

賀茂「こいつはすげえや。翼と森崎の対戦がますます楽しみになってきたな!」

陽子「ええ…でも、サンパウロとパルメイラスの戦いでもありますよ」

観客「うぉーーーっ!サンパウロ!サンパウロ!サンパウロ!」「フラメンゴを倒せるのはお前らだけだァーッ!!」

ジェトーリオ「全く、とんでもない強敵が出てきたもんだね〜」

サンタマリア「現実問題として、正面から殴り合いをするのは分が悪い」

カルロス「奴ら相手にはしっかりとゲームをコントロールしなくてはな」

ジェトーリオ「嬉しそうだなあ〜、カルロス」

サンタマリア「強い奴と戦えそうで嬉しい、ってか?」

カルロス「ああ、奴らとは決勝で戦いたい物だ」

175 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 22:58:07 ID:xooFfkns
今日の試合が全て終了したので帰路に着き始めるフラメンゴの三人組。
彼らの話題は勿論、驚異的な攻撃力をみせつけたサンパウロについてである。
ジェトーリオとサンタマリアは緊張を隠せない表情だったが、カルロスは余裕を伺わせる笑顔を保っていた。

コインブラ「フッ、甘いな」

カルロス「えっ?」

アルツール・アンチネス・コインブラが彼らに声をかけてきたのはその時だった。

コインブラ「あの程度の力を脅威と感じている様では先が思いやられるぜ」

ジェトーリオ「はあ…?キミ誰?僕たちがフラメンゴの選手だって知ってるんだよね?」

コインブラ「知っているさ…だがこの大会、お前たちフラメンゴの優勝は無いかもな」

サンタマリア「…何処の誰か分からない奴にそんな事を言われてもどうしようもないんだが」

見ず知らずの相手にいきなり挑発的な言動をぶつけられ、ジェトーリオは呆れサンタマリアは警戒する。
一方カルロスは黙ったままコインブラをじっと見つめていた。コインブラはそれら全てを気にせず唇の端を吊り上げた。

コインブラ「お前達ではスーパーストライカーにはなれないんだよ。ひょっとしたらサンパウロの10番ならなれるかも知れんが…」

サンタマリア「スーパーストライカー?ジャイロの再来になれ、と言う事か?」

ジェトーリオ「うちのカルロスくんは既にそういう風に評価されているんですけどねー」

コインブラ「そうじゃない…いずれ分かるさ。それまで精々頑張るんだな」

ジェトーリオ「あっ、おい!待てよ!」

176 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 22:58:43 ID:xooFfkns
言いたい事だけ言って立ち去るコインブラ。後には機嫌が悪そうなジェトーリオと困惑したサンタマリア、
そして顎に手を当てているカルロスが残された。

ジェトーリオ「なんなんだよあいつー!俺は全てを知っていますけど教えませんよーってやな感じーっ!」

サンタマリア「あいつ…何者なんだ?それにスーパーストライカーのくだりは一体…」

カルロス「………」

サンタマリア「カルロス、さっきから黙っているがどうかしたのか?」

カルロス「…俺はあいつを知っている様な気がするんだ」

ジェトーリオ「えーマジ?」

カルロス「ああ。だが、そんな気がするだけで実際には思い出せないんだ」

ジェトーリオ「意味無しっ!」

カルロス「何?君も思い出せそうで思い出せないのか、アーサー?」

サンタマリア・ジェトーリオ『……………』

カルロス「そうか、ううむ気になるな。何か忘れてはいけない事を忘れている気がしてならないんだが…
もどかしいよな、アーサー。せめて名前位聞いておけば良かったな。また会う事があったら聞いてみよう。
待てよ、俺たち二人が知っているとなると少なくとも俺と君が出会ってからの出来事だよな。そうなると…
ダメだ、範囲が広すぎて絞り込めない。う〜ん…あれ?サンタマリア?ジェトーリオ?何処へ行ったんだ?おーい」

177 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/28(土) 23:00:05 ID:xooFfkns
今日はここまで。すこーしずつ役者が集まりつつあります。

178 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 03:14:49 ID:ZaZ+BEO2
乙です
最終的にはこいつらがまとめて森崎や日本に向かってくるんですね
んー、ガッツが5000くらいないとキツいかなー

179 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/01(日) 08:57:13 ID:ZqXgAv8L
>>178
がんばりセービング・改25回分…
一体何本シュートを撃たせるつもりですか。
その前に敵のガッツが切れますよ(笑)

180 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/01(日) 10:02:12 ID:ZqXgAv8L
リオカップの第一日目が終わり、観客も選手達も引き上げようとしているここで
今はまだ誰にも気付かれていない一人の少女について一言だけ触れておこう。
具体的には、サラサラなセミロングの金髪をヘッドバンドで纏め上げた見目麗しい白人少女である。

彼女は観客席からフィールドに目に見えてきそうな程熱く濃い視線を投げかけていた。

金髪少女「ミ・ツ・ケ・タ…」



ゾクゾクッ!

ストラット「ううううっ!?」

翼「…?どうしたんだ、ストラット」

ストラット「い、いや、なんでもない…(なんだこの悪寒は!)」



金髪少女「やっとみつけたわよストラット…ウフ、ウフフフフ…」

181 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/01(日) 10:02:32 ID:ZqXgAv8L
その夜、ホテルの個室に戻った森崎は有り余った体力を持て余していた。なにせ今日は彼の出番が
全くと言って良い程無く、ロクに汗もかかなかった位なのでバスの長距離移動の分を足してもまるで疲れていない。
しかも監督から無許可の練習は厳禁とボールもスパイクも取り上げられてしまった為自主練すら出来ないのだ。

森崎「あーっ、ヒマだヒマだ!こんなんじゃ眠れやしねえ!どっか行ってひつまぶし、じゃない、暇つぶしでもするか」

A チームメイトの部屋に行く(追加選択で誰の部屋に行くか選びます)。
B 監督のご機嫌を伺いに行く。
C 出会いを求めて街に繰り出す。

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182 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/01(日) 12:36:53 ID:ZqXgAv8L
>C 出会いを求めて街に繰り出す。

森崎「よーし、こんな時は街で遊ぶか。何処に行くかな?」

A 途中で見かけた日本料理店にしよう(翼、ザガロなどと遭遇できるかも?)
B ブラジルでは18歳で酒が飲める!バーに行っちゃおう!(陽子、ストラットなどと遭遇できるかも?)
C 定番のシュラスコで長い大会に備えるか(カルロス、ディウセウなどと遭遇できるかも?)
D ちょっと贅沢して良いレストランに行くか(コインブラ、金髪の少女などと遭遇できるかも?)

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183 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 15:10:53 ID:9noB/pGO
練習は厳禁なのか。
まぁ普通はそうなんだろうなぁ。

184 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 15:15:38 ID:nZhjIIoq
練習禁止なら森崎もKで覚醒するようにしてくれよう(´;ω;`)ウッ…

185 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 15:19:00 ID:eEjV9xu7
かなり長いシリーズになりそうだから制限かかったんだろうな

186 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 15:25:59 ID:iScoH1dJ
キーパーの森崎は試合中にカードを引く機会が多いからK覚醒が無くなったんだっけ
だったらエースの翼や日向だって同じかそれ以上に多いはずだが
だいたい既に厨性能の翼なんて覚醒無しでいいだろ

187 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 15:33:44 ID:9noB/pGO
ん? 覚醒ってなくなったんじゃなかったっけ

188 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 15:36:26 ID:iScoH1dJ
覚醒っていうか成長?
スキルや必殺技は覚えるけど全能力+1は無くなった

189 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 16:02:10 ID:4Eby4Sjv
タックル、ドリブル、パス、シュート・・・確かにカードを引く機会はフィールダーの方が多いよな。


190 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 16:06:47 ID:yW7N2P2o
森崎は行動フェイズで成長機会が多いという理由で最初から覚醒はないよ。
森崎板の雑談スレ8の557-558で2さんが語っているけど、ワールドユース編からはほとんど成長することないはずだから、jr.ユース編と同じ感覚だと不満に感じるのかもね。

191 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 17:33:40 ID:nBBxRjw+
.hack//G.U. ネタだ

192 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:21:56 ID:U8mS+67f
俺はキャプ森という小説だと思ってるから森崎の弱体化も厨な領域に入った翼も許容出来るよ。凡人と天才の差は何度も強調してたし「今は」差はあればあるほどいい。
けどそれでも翼じゃなく森崎に賭ける陽子さん、世界一の負けず嫌い、劣等感を力にするとか一方で張ってた天才越えの伏線が反故されるなら話は別。
それはこの章で実現しなくてもいいけど最終章までにはお願いしますよ。2ねいさん。

193 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:39:02 ID:eEjV9xu7
わざわざ釘刺さなくてもわかってると思うがなあ

194 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 19:42:18 ID:U8mS+67f
>>193
すまん。>>190でほとんど成長しないってあって気になった。

195 :創る名無しに見る名無し:2009/03/01(日) 22:02:57 ID:iM2jBT2K
熱くなりそうなこういう話題を振るなら雑談スレの方がいいかな

196 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

197 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/02(月) 00:05:25 ID:7krBObtD
今回の行動フェイズでは練習は禁止されていますが、この先ずーっと
パワーアップの機会が無い訳ではないですよ。能力値を上げるチャンス、
必殺技を覚える機会、共にあります。

ただ、既に森崎は原作若林クラスの実力者になっているのでそうそう
劇的なパワーアップはできないんですよ。最近「このままじゃダメじゃん!」と
危惧する声が多いですが、クリア出来ない難易度は誰よりも私が困るので…

198 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/02(月) 00:42:20 ID:7krBObtD
シナリオ予定表を見直していたら時間が過ぎてしまいました。
また明日お会いしましょう。

199 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 05:14:31 ID:Q3j8I3+m
乙です

200 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/02(月) 14:32:44 ID:7krBObtD
>D ちょっと贅沢して良いレストランに行くか(コインブラ、金髪の少女などと遭遇できるかも?)

森崎「そうだ、公の場に出る機会が出来た時の為にってクラブに押し付けられたロゴ入りの
ワイシャツがあったっけ。せっかくだからリオカップ制覇の前祝と行くか!」

森崎は取らぬ杯の空算用をしつつ余所行きの服に着替えホテルの近くのレストランに行った。
だがそこは森崎の予想に反してノーネクタイで入れる程度のレストランであり、
その為かリオカップ目当ての旅行客でごった返して満席になっていた。

森崎「こりゃあ…座れないかな。店員さん、待ち時間どれ位?」

店員「あ、今なら待ち時間は無しで済みますよ。ただ何分お客様が多いので、ほかのお客様と同じテーブルについて頂きますが」

森崎「なんだ。まあ一人で食事するよりは良いかな。誰と一緒に座れば良いんだ?」

店員「はい、こちらの方です」

店員が示した先に居たのは…
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(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
同じ釜の飯の仲→ !card
と書き込んで下さい。マークで分岐します。

JOKER→白人のおっさん…ってあんた、オランダ代表キャプテンの!?
ダイヤ→茶髪で茶肌の同い年っぽい男だ。名前教えてくれない…
ハート→金髪の若い女の子だ。中々って所かな。
スペード→ネイ…何してんだお前。しかも女の子二人も連れて…
クラブ→ロベルト・本郷!?うう…気まずい…

201 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/02(月) 16:04:40 ID:7krBObtD
同じ釜の飯の仲→  ダイヤ5
ダイヤ→茶髪で茶肌の同い年っぽい男だ。名前教えてくれない…
-----------------------------------------------------------------------------
その青年、コインブラは森崎との同席を二言で了承したが喜んでいる様でもなかった。

森崎「よう、俺は森崎って言うんだ。短い間だがよろしくな」

コインブラ「知っている…パルメイラスの日本人GKだろう?今日の試合は見た」

森崎「ほお〜、やっぱり俺って有名人なんだな。それで、お前の名前は?」

コインブラ「名乗る程の者じゃない。Aとでも呼んでくれ」

森崎「こりゃまた安直なニックネームだな…」

Aことコインブラは森崎が拍子抜けする程淡々とした態度を取りさっさと注文を済ませた。
森崎も肩透かしを味わいながらも注文を済ませ、二人の間に沈黙が流れる。

森崎「(む〜、無愛想な奴だな。まあ席の都合で同席してるだけだからしょうがないかも
知れないけど、このままむっつり黙り合っているのもなあ…何か話題を振ってみるか?)」

A 「リオカップを見に来てるんだろ?どうだい、感想は?」
B 「お前もサッカーやってるんだろ?俺には分かるぜ」
C 「なあ、ひょっとして3年前空港で会っていないか?」
D 「さっきのウェイトレス、かわいかったよな〜」
E やっぱりいいや。こんな無愛想な奴と話したい事なんてない。

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202 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/03(火) 09:39:24 ID:NWaOCmdM
>B 「お前もサッカーやってるんだろ?俺には分かるぜ」

強引にでも会話のきっかけを掴もうとする森崎。対してコインブラは眉一つ動かさなかった。

コインブラ「プロ候補生から見ればそれは一目瞭然だろうな」

森崎「まあな。それで何処のクラブなんだ、お前は?」

コインブラ「クラブ?所属していない。アマチュアだ」

森崎「なんだ、そうなのか。まあプロになりたくてもなれない奴なんていくらでも居るよな」

コインブラ「プロになりたい…ね」

森崎「(なんなんだコイツ。段々ムカついてきたぞ)」

森崎はそっけない返答しか返ってこない事に徐々に腹を立て始めていた。だがコインブラは気にする様子も無く
運ばれてきたガーリックブレッドに手を伸ばし黙々と食べ始め、仕方なく森崎もそれに見習う。
しばし険悪な沈黙がテーブルを支配していたが、パンが切れた頃に今度話しかけてきたのはコインブラだった。

コインブラ「お前はプロになりたいのか?」

森崎「はあ?どういうバカな質問だそりゃ。なりたくなかったらクラブに所属してる訳ねえだろ!」

203 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/03(火) 09:39:39 ID:NWaOCmdM
コインブラ「そうだな。では質問を変えよう、お前は何故サッカーをやっている?」

森崎「なんで…って…」

A 「サッカーが好きだからだよ、当然」
B 「プロの栄光と金が欲しいからだ」
C 「サッカーで最強になりたいからだ」
D 「そこにサッカーボールがあるから」
E 「別に考えた事も無かったなあ」

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204 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/03(火) 23:37:17 ID:NWaOCmdM
>C 「サッカーで最強になりたいからだ」

森崎「サッカーで最強になりたいからだ」

コインブラ「…最強?」

コインブラの眉がピクリと動いた。

森崎「そうだ。俺はワールドカップで優勝したい。伝説級のプロ選手になりたい。ありとあらゆるライバル達を蹴散らし
俺様こそがナンバー1だと証明し、最強になりたい。だから俺はサッカーをやっているんだよ」

迷い無く自らの目的を語る森崎。だがコインブラの目は一層白けた物になっていった。

コインブラ「…そんな事をして何になるんだ?」

森崎「は?」

コインブラ「お前が最強になれたとして、何か得る物があるのか?」

森崎「…何を言っているんだお前は。最強の称号を…そして達成感を得られるに決まっているだろうが!」

コインブラ「…くだらんな」

森崎「なんだと!」

205 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/03(火) 23:37:38 ID:NWaOCmdM
>C 「サッカーで最強になりたいからだ」

森崎「サッカーで最強になりたいからだ」

コインブラ「…最強?」

コインブラの眉がピクリと動いた。

森崎「そうだ。俺はワールドカップで優勝したい。伝説級のプロ選手になりたい。ありとあらゆるライバル達を蹴散らし
俺様こそがナンバー1だと証明し、最強になりたい。だから俺はサッカーをやっているんだよ」

迷い無く自らの目的を語る森崎。だがコインブラの目は一層白けた物になっていった。

コインブラ「…そんな事をして何になるんだ?」

森崎「は?」

コインブラ「お前が最強になれたとして、何か得る物があるのか?」

森崎「…何を言っているんだお前は。最強の称号を…そして達成感を得られるに決まっているだろうが!」

コインブラ「…くだらんな」

森崎「なんだと!」

206 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/03(火) 23:37:56 ID:NWaOCmdM
思わずガタッと立ち上がり怒りを露にする森崎だったが、それでもコインブラはマイペースに食事を続けた。

コインブラ「俺は知っているぞ。最強と呼ばれた選手を」

森崎「何が言いたいんだよ!」

コインブラ「だが…あの人は結局惨めな最後を迎えた。褒め称えていた筈の大衆は彼が勝てなくなると途端に
彼をなじり、罵倒する様になった。彼自身の苦しみと悩みなど想像する事も無く…な。
そして新たな英雄が現れたら、見向きもしなくなった。それが最強と呼ばれた選手が得た物だ」

森崎「………?」

コインブラ「食事を不味くする話をしてしまった様だな。後は一人でゆっくり楽しむと良い」

謎めいた言動に森崎の怒りは拡散され、首を捻るだけになってしまった。
その間にコインブラは自分の注文した料理を食べ終え足早に立ち去っていった。

森崎「なんだったんだあいつ…訳の分からん事ばっかり言いやがって」



ちなみにコインブラは自分の代金を置いていかなかった。
森崎がその事に気付くのは数分後、二人分の代金を請求されてからである。

森崎「あんの野郎〜!ただの食い逃げ犯じゃねーか、今度出会ったらとっちめてやる!」

207 :創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 23:38:00 ID:c6RN3x6N


208 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/03(火) 23:52:23 ID:NWaOCmdM
波乱万丈な一日で開幕したリオカップだったが、その後の予選試合はドラマに欠けた物となった。

パルメイラスは二戦目、大事を取ってネイを休ませる事にしたものの相手が格下のパイサンドゥでは負ける要素が無かった。
ネイが復帰する予定の三戦目のフルミネンセもまた弱いチームであり、パルメイラスの一位通過は約束された様な物だった。

当然、森崎の出番は少なくなってしまう。

森崎「全く、これじゃ腕が鈍っちまうぜ…どうせならイメージトレーニングでもして試合の雰囲気だけでも活用するかな」

*パイサンドゥ戦、フルミネンセ戦はスキップされます。その分キャッチングもしくは
パンチング経験値が2点得られるのでどう振り分けるか選択して下さい。

現在のパンチング経験値・1/10(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いパンチングの発動率が上がります)
現在のキャッチング経験値・0/5(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いキャッチングを習得します)

A パンチングに2点。
B キャッチングに2点。
C 両方に1点ずつ。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
            ☆2009/3/4 00:20:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
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209 :創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 23:57:47 ID:9/1PEPBy
キャッチ経験値は1ですよね?

210 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/04(水) 12:07:22 ID:AfV8k422
>>209
確かに1でした。失礼しました。

211 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/04(水) 12:15:04 ID:AfV8k422
>A パンチングに2点。

森崎はサンパウロが見せたシュートの嵐を脳内でプレイバックしイメージトレーニングを重ねた。

*森崎パンチング経験値・1→3/10



森崎がヒマをしている頃、パルメイラスの攻撃陣は大忙しだった。正確には、活躍しようと自主的に動いていた。
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先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
パイサンドゥ戦でのトニーニョの活躍→ !card
パイサンドゥ戦でのサトルステギの活躍→ !card
フルミネンセ戦でのトニーニョの活躍→ !card
フルミネンセ戦でのサトルステギの活躍→ !card
フルミネンセ戦でのネイの活躍→ !card
と書き込んで下さい。マークで分岐します。

JOKER→なななんと!?新技習得!
ダイヤ→絶好調で大活躍をした!
ハート→期待通りの活躍をした。
スペード→好調とは言えないが最低限の仕事はした。
クラブ→不調?存在感が無かった。

212 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/04(水) 14:51:07 ID:AfV8k422
パイサンドゥ戦でのトニーニョの活躍→ クラブ2
パイサンドゥ戦でのサトルステギの活躍→  クラブJ
フルミネンセ戦でのトニーニョの活躍→ クラブ7
フルミネンセ戦でのサトルステギの活躍→ スペード8
フルミネンセ戦でのネイの活躍→  スペードK

スペード→好調とは言えないが最低限の仕事はした。
クラブ→不調?存在感が無かった。
-----------------------------------------------------------------------------
しかし大忙しと言っても点を矢継ぎ早に取っている訳ではなく、むしろ点を取るのに苦労していたと言っても良い。

パイサンドゥ、フルミネンセ共にグレミオを3−0と圧倒したパルメイラスの攻撃力を警戒しており、
マトモに戦っても勝ち目は薄いと見たのか終始自陣に閉じこもり引き分け狙いに来たのだ。
更に中盤の要のトニーニョにハードなマークをつけ、十分な仕事をさせなかった。

こうなると流石のトニーニョも動きが悪くなり、パイサンドゥ戦では一回きりのドライブシュートがDFに弾かれただけで終わった。
サトルステギも中々ボールが回ってこなかった為ダイナマイトヘッドを一発撃っただけで終わったが、幸いその一発が
見事ゴールになった為パルメイラスは1−0と言う不本意なスコアながらも勝利を収めた。

続くフルミネンセ戦でも攻撃陣の不調は続く。トニーニョはそれまでの二戦でネイの分も働いていた為か
一層動きが悪くなっており、この試合で活躍らしい活躍は無かった。一方サトルステギと復帰したネイは
それぞれ2ゴールに1アシストとそれなりの結果を出したので、ますますトニーニョの不調ぶりが目立ったと言える。
ちなみにこの試合ではオルヘスも1アシストを達成し、最終スコアは2−0だった。

不甲斐ない攻撃陣、特にトニーニョが監督の雷を食らったのは言うまでもない。

エベルトン「バカ野郎!お前のパフォーマンスが悪いと他のチームの士気が上がるんだぞ、分かってんのか!」

トニーニョ「申し訳ありません…」

トニーニョの支持率:39→38

213 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/04(水) 14:51:21 ID:AfV8k422
グループCの一位突破の切符は順当にパルメイラスの物となったが、二位のチームの選抜はそれなりに混雑が伴った。
ダ・シルバを出場停止で欠いたグレミオは第二試合のフルミネンセ戦で苦しい試合運びを強いられたが、
メオンの粘り強い守りで相手を焦らし後半終盤でのカウンターでなんとか一点をもぎ取り1−0で辛勝。
そして第三試合の相手、パイサンドゥからは復帰したダ・シルバが2点奪い2−0で勝利。
パルメイラスへの惨敗を打ち消せる程の戦果ではなかったにしろ、無事2位で決勝トーナメントへとコマを進めた。

グループAではフラメンゴが3−0、5−0と言う大差でクルゼイロとアトレチコを下し
大方の予想通り余裕綽々と1位通過を決めた。2位争いはどんぐりの背比べと言わざるを得ない
泥仕合が相次いだが、かろうじてクルゼイロがスポルチとアトレチコを引き離し決勝に這い上がった。
この時点でカルロスは8得点、サンタマリアは6アシストと優勝候補の名に恥じない記録をたたき出していたが
実は彼らを上回る怪物ぶりを発揮するチームがあった。グループBのサンパウロである。

グループBではサンパウロがボタファゴを5−0、グアラニに至っては8−0と言う虐殺ゲームを
繰り返し今大会攻撃力ナンバー1の称号を欲しいままにした。
特にストラットは9得点で得点王ランキングでカルロスの一歩先を駆け出し一躍注目の的となっていた。
更に翼も6得点6アシストと言うとてつもない活躍を見せつけ、大会MVPと目され始めていた。
余談だが、”ツバサ・オオゾラは本当に日本人なのか?”と言う問い合わせがサンパウロFC本部に殺到したらしい。
ちなみにサンパウロに蹂躙された3チームの中では最初にやられたコリンチャンスが一早く立ち直り二位通過を果たした。

グループDでは滑り出しに躓いたサントスの予選敗退が危ぶまれていたが、二戦目は
リベリオのバナナシュートで得た虎の子の1点を守りきり1−0でブラガンチーノを下した。
続く三戦目では出場停止が解かれたザガロがそれまでの鬱憤を晴らすかの様な4ゴールで
4−0とSCインテルナシナオルを蹴散らし2位の地位を獲得。1位は彼らに勝ったバスコ・ダ・ガマである。

214 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/03/04(水) 14:51:38 ID:AfV8k422
こうして決勝トーナメントに進出した8チームが出揃った。



              ┌──フラメンゴ
        ┌──┤   
        │    │  
        │    └──コリンチャンス
  ┌──┤         
  │    │       
  │    │    ┌──パルメイラス
  │    └──┤    
  │          │  
  │          └──サントス
─┤             
  │             
  │          ┌──サンパウロ
  │          │ 
  │    ┌──┤    
  │    │    └──グレミオ
  |    │       
  └──┤         
        │    ┌──バスコ・ダ・ガマ
        │    │  
        └──┤    
              └──クルゼイロ

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