キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【貰うぜ】キャプテン森崎31【ブラジルNo1】

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/02/17(火) 15:17:35 ID:+1Igj1/c
キャプテン森崎は、高橋陽一氏作のサッカー漫画「キャプテン翼」の二次創作です。
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。

基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。

投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでトランプのカードを引いてもらったりします。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html

ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1234103663/l50
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
戦いの舞台はサッカー王国、ブラジルへ。名門パルメイラスのユースチームに所属し
見事キャプテンにも選ばれた森崎はチームを率いてプロへの登竜門、リオカップへ挑む。
グループリーグの初戦の相手は今大会ナンバー1GKと評されるメオン率いるグレミオ。
しかし前半19分の時点でパルメイラスは既に先制に成功しており、楽勝ムードが漂っている。
…こんな感じで話は進んでいます。

542 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/04(月) 01:13:51 ID:sVICr+uU
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★リンコン ドリブル 66+(!card)=★
★グスタポ タックル 66+(!card)=★
と書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→リンコン、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(オルヘスがフォロー)(ミラがフォロー)(サイドラインを割る)
≦−2→サントスボールに。

【テンプレに載っているルール以外の補足・補正・備考】
リンコンのマークがダイヤで「強引なドリブル(+2&吹飛係数2)」が発動します。

543 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/04(月) 14:31:33 ID:sVICr+uU
★リンコン ドリブル 66+( ダイヤ8 )+(強引なドリブル+2)=76★
★グスタポ タックル 66+( ダイヤA )=67★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→リンコン、ドリブル突破。
-----------------------------------------------------------------------------
ガチィイイイッ!!

リンコン「…ずりゃあああああっ!!」
グスタポ「ぐ…わああっ!」

ドガアッ!

放送「グスタポくん吹っ飛んだーっ!ザガロくんのお株を奪うかの如く力任せな突破で
リンコンくんがサントス陣内に進入!最早彼の行く手を阻める物は居ないーっ!!」

リンコン「サトルステギ、俺より前の位置に出るなよ!」

サトルステギ「分かってるってー!オンサイドで撃つぜ!」

ダダダダダッ!

観客「パルメイラスがどんどん上がっていく!」「ディウセウは間に合わないぞこりゃ!」「それどころかロクに守りがいねェ!」

ディウセウ「ち、ちきしょうううううううっ!」

リンコン「よーし、ここだっ!決めやがれサトルステギ!」

グワアッ…バコォオオン!

放送「そして遂にリンコンくんセンタリングを上げたーっ!ファーサイドのサトルステギくんが
待ち侘びたと言わんばかりにオフサイドポジションぎりぎりに走りこんでいます!
残ったサントスの守りはDFのモンソンくんとGKのマズルカくんだけだァ!!」

544 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/04(月) 14:32:10 ID:sVICr+uU
サトルステギ「待ってましたァーッ!!俺のダイナマイトヘッドをくらえーっ!」

バッ!

モンソン「くそーっ、やればいいんだろやれば!」

バッ!

マズルカ「ヤケクソだ!」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★サトルステギ ダイナマイトヘッド 76+(!card)=★
★モンソン 高いクリア 67+(!card)=★
★マズルカ パンチング 73+(!card)=★
と書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(オルヘスがねじこみに)(ネイがねじこみに)(マズルカとオルヘスが競り合いに。)
≦−2→ゴールラインを超える。

【シューター】−【キーパー】
≧2→サトルステギのダイナマイトヘッドがサントスゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(オルヘスがねじこみに)(ネイがねじこみに)(トニーニョがフォロー)
≦−2→ゴールラインを超える。

【テンプレに載っているルール以外の補足・補正・備考】
サトルステギのダイナマイトヘッドには係数2の吹き飛び属性があります。

545 :創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 22:09:51 ID:vvEnpQbe
サントスも何とか最後の意地を見せとるけど、
徐々に押し込まれてる感じですね・・・

546 :創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 01:00:18 ID:R8VoGTbn
モリサキは暇をもてあましてるころじゃないか。

547 :創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 05:07:04 ID:aJgCEINN
勝ちはほとんど決まったな
そうなると森崎の得点が見たいのぅ

548 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/05(火) 08:57:57 ID:X2NSRY/x
★サトルステギ ダイナマイトヘッド 76+( ダイヤ10 )=86★
★モンソン 高いクリア 67+( クラブ7 )=74★
★マズルカ パンチング 73+( クラブK )=86★

【シューター】−MAX【ブロッカー】≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。

【シューター】−【キーパー】=0→ボールはこぼれ球に。そしてネイがねじこみに。
-----------------------------------------------------------------------------
マズルカ「(マトモにやっても止められるとは思えん…だったら一か八か!)」

バッギィイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!
ドゴオッ!!

モンソン「ぐわあああっ!!」

マズルカ「(ディウセウのキャノンヘッドと同じシュートコースにヤマを張る!)」

バッ!
ガチィイイイイイイイッ!

マズルカ「うっ…おーーーーーっ!!」

バコォオオオオオオオン!!

サトルステギ「えーーーーっ!?ウッソー、なんでだよー!!」

549 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/05(火) 08:58:16 ID:X2NSRY/x
放送「おおおーっとォ!!マズルカくん超反応を見せ両手のパンチングでなんとか
ボールを大きく弾き返しました!絶体絶命のピンチを止めた大ファインプレイです!」

陽子「流石にリオカップは全体的なレベルが高いですね」

賀茂「もっとも…無駄になりそうだな」

ダダダダダッ!

観客「あーーーっ、こりゃダメだ!」「いや、ディウセウが追いついたぞ!」

放送「しかし、弾いたボールはネイくんの前に!横に並ぶディウセウくんとの競り合いだ!」

マズルカ「くっ…次から次へと!」

ネイ「(ここでチャンスが来たか。どうせならフラメンゴ戦に取っておこうかと思ったが…)」

ディウセウ「(前に回りこんでる時間は無いからクリアするしか無いけど、ネイなら…)」

ネイ「俺には必殺シュートが無い!そう思ってんだろ?」

ディウセウ「なっ!?」

バッ!バッ!

550 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/05(火) 09:00:34 ID:X2NSRY/x
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ネイ ディレイドスピンボレー 76+(!card)=★
★ディウセウ 低いクリア 71+(!card)=★
★マズルカ パンチング 73+(!card)+(バランス崩しペナ-3)=★
と書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。

【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(オルヘスがフォロー)(トニーニョがねじこみに)(リベリオがフォロー)
≦−2→サントスボールに。

【シューター】−【キーパー】
≧2→ネイのディレイドスピンボレーがサントスゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(オルヘスがねじこみに)(ゲレーロがフォロー)(ゴールラインを割る)
≦−2→グスタポがフォロー。

551 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/06(水) 10:16:23 ID:IyQwdm5Z
★ネイ ディレイドスピンボレー 76+( クラブ4 )=80★
★ディウセウ 低いクリア 71+( ダイヤ5 )=76★

【シューター】−MAX【ブロッカー】=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。

★ネイ ディレイドスピンボレー 76+( クラブ4 )+(威力減少-1)=79★
★マズルカ パンチング 73+( スペード4 )+(バランス崩しペナ-3)=74★

【シューター】−【キーパー】≧2→ネイのディレイドスピンボレーがサントスゴールに突き刺さる!
-----------------------------------------------------------------------------
〜回想シーン開始〜

数ヶ月前のパルメイラスのジュニオール用練習グラウンド。
そこには地面に置いたボールをじっと見詰めるネイの姿があった。

ネイ「プレイスタイルの幅を広げろ、ねえ…そりゃあ何でも出来た方が得に決まってるけど…」

彼は以前森崎に”自分の武器を増やせ”と言われて以来、真剣に悩んでいた。
普段は飄々としたマイペースな態度しか見せない彼だが、手抜きの類はした事が無い。
大技で派手に活躍する為には地味な基礎が必要不可欠。
それが彼の哲学であり、隠れた地道な努力を惜しまない所以だった。

ネイ「今までゴールしたけりゃドリブルで突撃すればそれで良かった訳だからなあ。
自分で納得できる目的を持って開発した技じゃないと意味が無い…」

目を閉じながらモチベーションを高める術を探すネイ。
そんな彼に練習を見学しに来た少女が囲いの外から何も知らずに黄色い声をかけた。

少女「(あ、ネイだ!生で見られたのは初めて…よーし、声をかけちゃおう!
あ、でもいきなり呼び捨ては流石に不味いよね…じゃあ…)ネイくーん!」

552 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/06(水) 10:16:41 ID:IyQwdm5Z
カッ!

ネイ「ネイくん…だとォ!?」

少女「ヒッ!?」

少女の期待とは裏腹に、ネイはいきなり目を見開き怒り心頭の表情になって低い声を出した。
彼女はファンクラブに入る程ディープなネイファンではなかった為知らなかった。
フラメンゴのとある選手のせいでネイは君付けで呼ばれる事をものすごく嫌がる事を。

ネイ「(クソッ、あんな奴の事を思い出しちまうなんて!最低の気分だ!)」

少女「(な、なになに!?何で私の事睨んでるの?)」

ネイ「(ううううう…ジェトーリオの野郎!今度のリオカップでは目に物を…ん?)」

少女「(私何か怒らせる様な事したの?…あれ、今度は笑ってる…?)」

ネイ「(…そうだ。あったじゃないか、格好の目的とそれを達成する手段が!)
フフフ…ハハハ…アーッハッハハハハハ!やったぞーっ!!」

少女「(ヒイイッ!もうイヤ、こんな所二度と来ない〜!おかあさ〜ん!)」

ダダダダダダッ!

ネイ「いやーキミ助かったよ。良いタイミングで声をかけてくれ…て…あれ?何で逃げるの?おーい?」

〜回想シーン終了〜

553 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/06(水) 10:17:02 ID:IyQwdm5Z
ネイの構えは自分の右側に浮いているボールを蹴る為の教科書通りのフォームの右足ボレーだった。
だからこそディウセウは左足を斜め前に突き出す事でシュートコースに割り込もうとし、
マズルカも不利な体勢ながら素早くセービングに飛ぼうとした。

そして彼らの素早い対応は全くの裏目に出てしまった。

ポンッ。

ディウセウ「うえっ!?」
マズルカ「なにィ!?」

グルウンッ!
バシュウウウウウウウウウウウウッ!!

ネイ「よっく見ておきなァ!」

ネイは右足でシュートを撃たずボールをポンと浮かせ、そのまま右足で地面を蹴り
時計回りに回転しつつボールの左側に回り込み左足でボレーシュートを放った。
これら全てが1秒にも満たない間に行われた早業だった。

ヒュオオオオオオオッ…バスンッ。

ディウセウ「あ…あああ〜…」

超モリサキ「ん?…なるほど、あれがあいつの新技か」

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

パルメイラス 3−0 サントス

554 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/06(水) 10:37:29 ID:IyQwdm5Z
放送「ゴーーーーーーーーール!!ゴールです、パルメイラス後半30分に決定的な3点目!
決めたのはネイくん!右足のボレーと見せかけてディウセウくんをかわし直後に左足のボレーシュート!
両利きのネイくんらしい華麗な美技でサントスの逆転の芽を完全に摘み取りました〜〜!!」

ネイ「どうだ、カッコいいだろう?」

観客「キャーーーーーー!!ネイーーーーー!!」「かっこよすぎ〜!もう私死んでも良いー!」
「すごーい!これさえあればフラメンゴなんて怖くないわー!」「まさかネイが自分で撃つとは…!」

翼「なかなか高度な技だね。これは要注意だ」

ストラット「お前が言うとちっとも褒めている様に聞こえないぞ」

サンタマリア「なるほど…一人時間差によってマークを外しつつ、遠心力で威力の高いボレーを
逆のコースに叩き込む技か。これは分かっていても止め辛いし、GKにプレッシャーもかけられるな」

カルロス「プレッシャーか…恐らくこれはジェトーリオに対抗する為に編み出した技でもあるな」

ジェトーリオ「え、マジ?…あ!」

カルロス「気付いた様だな。ダイレクトシュートの途中で不自然に身体が引っ張られたら、
ファウルを取られるのはほぼ確実だ。明日の試合、お前は奴に撃たせる前に止めなければいけない」

ジェトーリオ「…なるほど。ネイくん、やってくれる、ネイ」

サンタマリア「大真面目な顔でくだらん事を言うな!」

555 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/06(水) 10:37:51 ID:IyQwdm5Z
トニーニョ「よくやったぞネイ!」

ゲレーロ「なんとも派手で難度の高い技だな」

オルヘス「(俺もああいうの使えたらなー…)」

サトルステギ「サンキューネイ!しくじっちまったかと思ってあせったよ〜ハハハハ!」

とどめのゴールを見事決めたネイの周りにチームメイト達が集まり賞賛を投げかける。
超モリサキは何時も通りゴール前で見ているだけだった。

超モリサキ「相変わらず女どもがうるせえな…俺の出した宿題を成し遂げたのは良い事だが。
これでもうサントスもいい加減諦めるだろうし、どうしたもんかな?」

A 「ナイスシュート、ネイ!」ネイを褒める。
B 「喜んでる場合じゃないぞ、サトルステギ!」サトルステギを叱る。
C 「あばよサントス!もうお前らは終わりだ!」サントスを挑発する。
D 「おーいヘタレウナギ屋!」ザガロに鰻を捌いて串焼きにするジェスチャーを送る。
E 別に何も言わなくても良いか。黙っていよう。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
            ☆2009/5/6 11:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  12  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

556 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/07(木) 15:21:56 ID:snIH/Ys9
>A 「ナイスシュート、ネイ!」ネイを褒める。

超モリサキは右手の親指を突き上げてシンプルにネイのゴールを祝福した。
ネイの方も気づいてすぐに同じジェスチャーを返しニヤッと笑う。

ネイ「(キッカケをサンキュ、モリサキ。これでジェトーリオの奴に一泡噴かせてやれそうだ)」

*ネイの超モリサキに対する感情値が+1されました。
*ただし、ネイはトニーニョに対する感情値の方が高いので今回の活躍でトニーニョの支持率が1上がりました。
*ネイ自身の支持率も2上がりました。

トニーニョチーム内支持率:41→42

ネイチーム内支持率:34→36

-------------------------------------------
☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆
森崎 || トニニョ || 名前
−− ++ −− ++ −−
+ 4 || + 1 || オルヘス
+ 1 || + 1 || サトルステギ
+ 3 || + 4 || ネイ
+ 2 || + 1 || ゲレーロ
+ 2 || ± 0 || リンコン
± 0 || + 3 || アレクセイ
+ 2 || + 2 || キーガン
+ 1 || + 1 || ブランコ
+ 1 || + 1 || ミラ
−− ++ −− ++ −−
 15 ||  14 || 総合
-------------------------------------------
−5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。

557 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/07(木) 15:22:20 ID:snIH/Ys9
約1分後、サントスはこの試合4度目のキックオフを行おうとしていた。

放送「後半30分、つまり残り時間は後15分。ロスタイムは精々2分程度でしょうか?
前半から熾烈な攻撃を繰り返したサントスですが、3−0と言う報われない結果となっております。
最早彼らに打つ手は無いのでしょうか?それともパルメイラスに一矢報いる事が出来るのでしょうか?」

陽子「あ、ディウセウはもう上がっていませんね」

賀茂「ゴール前でしょぼくれてやがんな。なっさけねえ
(と言っても、ディフェンスリーダーがこの状況で落ち込まない訳もないが)」

ディウセウ「(みんな…すまねえ。3点ともオラは防げなかった。オラは弱かった…)」

ザガロ「……………」

ピィイイイイイイイイイイ!

ザガロ「ぐぉおおおおおおおおおおおおお!!」

ダダダダダ!

放送「さあキックオフ…ぉおおっ!?ザガロくん突撃開始!彼はまだ諦めていないのか?」

ディウセウ「ザ、ザガロ…!」

558 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/07(木) 15:22:42 ID:snIH/Ys9
超モリサキ「あん?まだ諦めてねえのかあいつ」

トニーニョ「その闘志は賞賛に値するが…」

ネイ「そろそろ終わっとけ!」

ザガロ「どきやがれえええっ!!」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ザガロ ドリブル 69+(!card)=★
★トニーニョ タックル 68+(!card)+(人数補正+1)=★
★ネイ タックル 68+(!card)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ザガロ、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(リベリオがフォロー)(ゲレーロがフォロー)(リンコンがフォロー)
≦−2→パルメイラスボールに。

【テンプレに載っているルール以外の補足・補正・備考】
ザガロのマークがダイヤかハートで「強引なドリブル(+2&吹飛係数2)」が発動します。

559 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 11:57:36 ID:9vIIh19x
★ザガロ ドリブル 69+( クラブA )=70★
★トニーニョ タックル 68+( ダイヤ2 )+(人数補正+1)=71★
★ネイ タックル 68+( ハート7 )+(人数補正+1)=76★

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≦−2→パルメイラスボールに。
-----------------------------------------------------------------------------
トニーニョ「もうお前の中央突破にも慣れた」

ズササッ、バチイッ!

ザガロ「うっ…」

ネイ「よしっ!」

放送「ダメです!ザガロくんトニーニョくんにボールをこぼされました!そしてこぼれ球はネイくんがフォローしました」

陽子「ダメでしたね。もうプレイにキレがありません」

賀茂「現実は非情ってコトだ」

超モリサキ「あ〜あ、つまんねえの。どうせなら
俺にシュートをキャッチさせてくれりゃオーバーラップできたのに」



そしてこれがサントスの最後の足掻きだった。パルメイラスは余力を残していたトニーニョを中心に
残りの試合時間をきっちりと沈静化させ、ホイッスルが鳴るまでボールを保持し続けた。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

560 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 11:58:09 ID:9vIIh19x
そして笛の音がスタジアム内に響き渡った直後、実況が待っていましたとばかりに口火を切った。

放送「試合終了!終わってみれば3−0でパルメイラスの完勝でした!倍近くのシュートを放ったサントスでしたが、
悉く弾き返され無得点に終わってしまいました。試合前の予想では両チームの点の取り合いとなる筈でしたが
誰が予想したであろうかパルメイラスに強力な守護神が誕生!ザガロくんのダブルイールも
ディウセウくんのキャノンヘッドも完璧にシャットアウトしてしまいワンサイドゲームを演出した彼の名はモリサキ!
なんと日本人のGKです!サンパウロのツバサに対抗するかの如く彗星の如く現れたこのキーパーが居れば
パルメイラスは次の準決勝でフラメンゴを倒せてしまうかも知れません!決勝はサンパウロとフラメンゴの激突と
見られていたこのリオカップは第三の強豪の登場で俄然面白くなってきたと言えるでしょう!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

観客「メオンなんか目じゃねえ名GKが登場したぞ!」「まさかサントスが零封されて負けるなんて…」
「また日本人かよ!このリオカップはどうなってんだ?」「カルロスー!お前はきっちりと勝てよ!」

メオン「(なんだこれは…俺が完全に引き立て役扱いじゃないか)」

バビントン「強いな…パルメイラス」

翼「…次は俺たちの試合だよ。気持ちを切り替えてグレミオを倒そう」

レナート「あ、ああ…」

凄まじい程の鉄壁ぶりを見せ付けた森崎に実況は賞賛の言葉を惜しまなかった。
観客も視点に差こそあれど皆森崎の力に驚愕し、ライバル達は戦慄に唸る。
勿論この状況では森崎の機嫌は大変良くなっており、
ネイとトニーニョが何やら難しい顔をつき合わせているのにも気付かない程だった。

561 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 11:58:37 ID:9vIIh19x
森崎「フハハハハハ、見たかブラジル人どもめ!もう二度と俺の事を日本人だなどと侮れまい!」

腰に手を当てて踏ん反り返っている森崎。そんな彼にザガロは声をかけず足早にベンチに向かい、
リベリオは俯いたまま何やらブツブツ呟いており、唯一ディウセウのみが近づいてきた。

ディウセウ「いやぁ〜、まいったまいった!おめえホンットつぇえなァ〜、オラビックリしちまったぞ!」

森崎「フフン、いまさら分かったか。気にするな、お前が弱いんじゃない。俺が強いんだ!」

ディウセウ「何も言い返せねえや。でも、今度会った時はオラももっともっと強くなって、次は勝つからな!」

能天気なのか切り替えが早いのか、敗戦直後だと言うのにディウセウはあっけらかんな態度を取っていた。
自慢に浸りながら対応していた森崎も興ざめしてしまい冷静な口調を取り戻す。

A 「まーユニフォームの交換でもしとくか?サイズは違いすぎるが」無難に対応する。
B 「強くなって次は勝つ、なんてお約束すぎるセリフだぞ」白けた目で突っ込む。
C 「あのザガロって奴は早々と逃げ帰っちまったみたいだけどな?」挑発する。
D 「ところであのリベリオって奴が一言も喋ってない件について」横槍を入れる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
            ☆2009/5/8 12:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  12  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

562 :創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 17:52:12 ID:Oeixly8y
「サントスの窮地に普段無口なリベリオが叫んでチームを鼓舞してくれる。」
と思ってたけどそんなことはなかったぜ!

563 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 19:05:09 ID:9vIIh19x
>A 「まーユニフォームの交換でもしとくか?サイズは違いすぎるが」無難に対応する。

ディウセウのスポーツマンらしく清々しい負けっぷりに毒気を抜かれた森崎は
彼相手に憎まれ口を叩いても退屈だろうと判断し、自分のユニフォームを脱ぎ始めた。
しかしディウセウは右手を前に出しそれを制止してきた。

ディウセウ「おっと、悪いがそいつはナシにしてくれ」

森崎「なんだ?さっきのは口先だけかよ」

ディウセウ「いやな…そろそろだな。うちのベンチの方見てくれよ」

森崎「?」

ガンッ!ベキッ!ボゴッ!

森崎がサントスベンチの方に首を向けるのと、ザガロがパイプ椅子を蹴って破壊し始めたのはほぼ同時だった。

森崎「…おいおい。備品にあんな事したら出場停止食らうんじゃないか?」

ディウセウ「それはでぇーじょうぶだ。あれ、ザガロの私物だから」

森崎「備蓄してんのかよ!…苦労してるんだな」

ディウセウ「まっな。でも、あいつはオラが諦めてもまだ諦めなかった…そういう所は
見習わなくちゃいけねぇんだ。だから、すまねえけどオラはおめえのユニフォームは受け取れねえ。
今よりもっともっと強くなって次はホントにおめえを倒すんだかんな。じゃあ、またな」

森崎「………」

あくまで気の良い笑顔を浮かべたまま立ち去っていったディウセウの背中は
敗者の小さく見えるそれではなかった。次に戦う時は今よりずっと強くなっている…
森崎にその言葉を疑う理由は何処にも見出せなかった。

564 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 19:05:33 ID:9vIIh19x
リベリオ「(そんな事より読者の皆よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
こないだ、キャプテン翼4のオールスターで対戦したんです。キャプテン翼4。
そしたらなんかブラジル代表に俺が居なかったんでバナナシュートを撃てないんです。
で、よく見たらなんかそもそも俺がゲームに登場していなかったんです。もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、コインブラなんかの為にクソゲーのキャプテン翼4プレイすんじゃねーよ、ボケが。
コインブラなんかの為にだよ、俺を捨て駒にしやがったコインブラなんかの。
なんかゲルティスとかもいるし。ブラジルユースのメンツで仲良くブラジル代表か。おめでてーな。
よーしマッハシュート撃っちゃえー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、キャプテン翼5やるから大量リストラされちまえと。ブラジル代表ってのはな、
もっと殺伐としてるべきなんだよ。ベテラン連中と若手でいつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。仲良しの坊やどもは、すっこんでろ。
で、やっとプレイできたかと思ったら、対戦相手が、フライハイトとか使ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。あのな、フライハイトなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、雨の使者だ。お前は本当にフライハイトを使いたいのかと問いたい。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。お前、ウォッシャードライブって言いたいだけちゃうんかと。
キャプテン翼4通の俺から言わせてもらえば今、キャプテン翼4通の間での最新流行はやっぱり、
シューマッハ、これだね。バモラ、シューマッハ、ディーノ。これが通の選び方。
シューマッハってのはカルロスとコインブラをかませにしている。そん代わり実力的にそんな事が出来るとは
とても思えない。これ。で、それにバモラとディーノ。これ最強。しかしこいつらを選ぼうとしても
容量の都合上オールスターではセーブデータによって誰か一人しか登録されていないという問題も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。まあお前らド素人は、ACミランでも使っていなさいってこった)」


初音「ただいま大変微妙で問題がありそうなネタをかましたのをお詫びします。
この物語のリベリオくんは出番の少なさ故ちょっとアレなので、生暖かい目で見守ってあげて下さい。
実際のリベリオくんはセリフも顔グラも無い無害な存在なので、ご安心の程を…」


565 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 19:06:40 ID:9vIIh19x
*強豪相手の試合を無失点で切り抜けたので支持率が1だけ上がります。

森崎チーム内支持率:55→56

*ザガロの森崎に対する感情が「串刺しにしてやる!」に変化しました。

試合終了時点でのチーム全員のガッツとコンディション

残り/最大
700/700 オルヘス
595/850 トニーニョ
635/800 サトルステギ
415/850 ネイ
700/700 ゲレーロ
700/700 リンコン
700/700 アレクセイ
665/700 キーガン 軽傷LV1(治療済)
700/700 ブランコ
700/700 ミラ
815/835 森崎

566 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/08(金) 19:07:10 ID:9vIIh19x
いったんここまで。ここからはしばらくNPCシーンが長々と続きます。

567 :創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:18:30 ID:orSCeGpZ
リベリオしゃべれwwww

568 :創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:34:12 ID:NASOQ560
リベリオやばすぎるwww

569 :創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 01:53:26 ID:86hGMYFb
リベリオに喋らせてやればよかったなw

570 :創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 21:33:53 ID:qY2h2FXk
リベリオ、ロンググッバイw

571 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/10(日) 14:27:59 ID:4liEXi53
今日一日で大きく名を上げた森崎率いるパルメイラスだったが、
彼らに誰よりも熱い視線を送っていたのはやはり次の対戦相手のフラメンゴだった。
特にチーム内のブレインのサンタマリアはデータ収集に余念が無く、
結構な値段がするであろう業務用ビデオカメラを大切に専用ケースに収めていた。
またジェトーリオが呆れた顔でパラパラとめくっているバインダーも
非常に細かい線引きが為されているルースリーフ用紙や方眼紙だけでなく
フィールドの図面コピーなどサンタマリアがわざわざ自作したデータ記録用紙が何十枚も入っている。

ジェトーリオ「何時もの事だけど、よく試合を見ながらここまでビッシリと…
ちょっとは作業分担しようとか思わないのかい?」

サンタマリア「何時もの事だが勝手に触るな。それに前のカメラを壊したのは誰だ?」

ジェトーリオ「ちゃんと弁償したじゃ〜ん!あれで僕3ヶ月も寮のまっずいメシに
耐えないといけなかったんだぞ〜!カルロスも全然助けてくれなかったし〜!」

カルロス「自業自得だろう?それより俺は次の試合の前に腹ごしらえをしようと思う。お前達はどうする?」

サンタマリア「ああ、いこう。ジェトーリオ、お前も来い。勝手にカメラを弄られたらかなわん」

ジェトーリオ「ちぇっ、信用無いなァ〜」

サンタマリアのビデオとノートとカルロスのボール(「アーサー、ちょっと待っててくれ。
あれ?二人とも、まだ時間はたっぷりあるんだからそんなに急がなくても大丈夫だぞ」)を
チームメイト達に預けた3人はスタジアム内の売店に向かい始めた。
すると何の因果かコインブラが通路の壁に寄りかかりミネラルウォーターを飲んでいた。
彼はフラメンゴの3人組をチラと見ただけで話しかける気は無かった様だが、
めざといジェトーリオが彼を発見しわざわざ話しかけに行く。

572 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/10(日) 14:28:39 ID:4liEXi53
ジェトーリオ「おやおや、先日の大先生じゃないですか」

コインブラ「……………」

ジェトーリオ「今日はご高説を聞かせて下さらないのですか?よろしければ
我々下々の者に御身の打倒サンパウロ用のお知恵を授けて頂きたいのですが〜」

サンタマリア「ジェトーリオ…」

またトラブルを起こすのか、とサンタマリアは顔を手で覆いカルロスはコインブラの反応を観察する。
そして当のコインブラは三者三様の態度も何処吹く風でゆっくりと面倒臭そうにしゃべり始めた。

コインブラ「中盤をコンパクトに保ち攻撃頻度を高める事だな。パルメイラスのキーパーは体格が無い。
中々の瞬発力の持ち主だが、ロングシュートでも良いから短時間で畳み掛ければ奴の体はボロボロになる」

サンタマリア「(こいつ…!モリサキがスタミナに不安があると言う事を見抜いたのか?
だが奴はこのリオカップの今までの試合ではそんな様子は伺わせていない!
まさか体格と瞬発力だけで判断できたと言うのか?あいつの
全日本Jrユース時代のビデオを分析した俺でさえ未だ半信半疑なんだぞ…)」

自分が悩みぬいた末に考え出した攻略法をコインブラにいともあっさりと言い放たれた
サンタマリアは脳天を殴られた様な衝撃を味わった。目を見開き絶句する彼の横で
彼ほどデータには拘らないジェトーリオは動揺せずに皮肉の度合いを深めて続ける。

ジェトーリオ「キープ率を高めろ、かい?流石だねえ、サッカーの基本にして極意をしっかりと
心得ていらっしゃる。じゃあ攻撃時だけじゃなく守備時のアドバイスもオマケしてくれるかな?」

コインブラ「守備も同じだ。高めの位置で奪ってシュートを撃たせるな。お前達のチームのキーパーでは
奴らのシュートを防ぎきるのは無理がある。それが出来なければお前達はサントスの二の舞を踏むだけだ」

サンタマリア「(これも俺の分析通りだ…!うちは今大会楽勝試合を繰り返してきて敵には無理やりな
ロングシュート以外撃たせていないのに、それでもうちのキーパーの能力を把握できたのか!?)」

ジェトーリオ「………!」

573 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/10(日) 14:29:04 ID:4liEXi53
フラメンゴが意識して隠していた自チームの穴を指摘してみせたコインブラにサンタマリアは再び戦慄してしまった。
ジェトーリオも今度はコインブラの眼力に驚きを隠せず押し黙り、代わって今まで沈黙を保っていたカルロスが話し始める。

カルロス「なあ」

コインブラ「なんだ?」

カルロス「お前の名前を教えてくれないか?」

コインブラ「………」

カルロス「どうした?」

コインブラ「…アルツール・アンチネス・コインブラだ」

カルロス「…アルツール…か。なあ、お前は俺と以前会った事があるんじゃないか?」

ピクリ。

カルロスが質問したその時、今まで無表情を保ってきたコインブラが初めて表情を見せた。
眉が僅かばかりに揺れただけだったが、それは明らかに戸惑いと苛立ちだった。

コインブラ「…何を言っている。つい先日ここで会ったんだろう」

カルロス「そうじゃなくて…ずっと前だ。俺はお前を知っている様な気が…」

コインブラ「知らん」

574 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/10(日) 14:30:39 ID:4liEXi53
スタスタスタ…

カルロス「あ…」

これ以上会話する気は無いと言わんばかりにコインブラは足早に立ち去った。
後に残されたフラメンゴの主力3人は彼を追いかける気にはならなかった。なれなかった。

ジェトーリオ「…結局なんなのあいつ?口先だけじゃないみたいだけど…」

サンタマリア「只者じゃないのは確かだが…アルツール・アンチネス・コインブラ?」

サンタマリアはポケットサイズのバインダーを取り出し物凄い勢いでページをめくりだした。
ジェトーリオが後ろから覗き込む中彼はアルファベット順に整理された
有力選手の自作メモをしきりに調べたが、求める情報は一切無かった。

ジェトーリオ「…ダメか?」

サンタマリア「ダメだ。何処にも名前は載っていない。同年代の有力選手なら
南米中をチェックしている自信があったんだが…まいったな」

ジェトーリオ「そっか…まあ、気にすんな」

落ち込むサンタマリアをトラブルメーカーのジェトーリオが慰めると言う実に珍しい現象が
起きている間、カルロスはただただ黙ってコインブラの名前を頭の中で転がしていた。

カルロス「(コインブラ…Coimbra、か。この名前には何も覚えが無いな…)」

575 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/10(日) 14:32:19 ID:4liEXi53
いったんここまで。また夜に来れたら来ます。

576 :創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 18:51:44 ID:6TBdC8Xv
乙です。
NPCシーンも面白いっす

577 :創る名無しに見る名無し:2009/05/10(日) 22:53:08 ID:2DLURIGh
そういえばカウンターシュートの

ブロック力+10で成功時は敵シュート力+10で撃ち返す

って敵シュート力+10で威力固定でカードの値は足さないと考えていいんでしょうか

578 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/11(月) 07:12:17 ID:BKRqxfrg
>>577
いえ、違います。
例を挙げて説明してみますね。

シュート力50のシュナイダーがシュート力+8のファイヤーショットを撃ち、これを
ブロック力49の翼がカードでダイヤを引いてカウンターシュートを発動させたとします。
カウンターシュートはブロック力に+10されるので、翼のブロック力は59になります。

シュナイダーのファイヤーショットの達成値(シュート力58+カードの数字)を
翼のカウンターシュートの達成値(ブロック力59+カードの数字)が2以上上回れば
カウンターシュートは成功し、(シュート力68+カードの数字)の威力のシュートが
西ドイツゴールに向かって飛んでいきます。

これだけ見ると凄まじく強力なシュートで防ぎ様が無い様に思えますが、
シュナイダーのファイヤーショットが余程遠距離から放たれていない限り
カウンターシュートはかなりの距離ペナルティが課せられます。
世界トップクラスのGKなら低確率ですが防げる可能性があります。

またカウンターシュートは発動確率が低い上ガッツを300も消費するので
発動したが失敗してガッツ大損の危険性も孕んでいます。
要は滅多にお目にかかれない超大技と言う事です。

579 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/11(月) 09:18:32 ID:BKRqxfrg
カルロス達とコインブラの二度目の対面から数十分後、
この日の第三試合目、サンパウロVSグレミオが間も無く行われようとしていた。

陽子「次は…9割方サンパウロの勝ちですよね」

賀茂「同感だな。だが一つ気になる事もある」

陽子「なんですか?」

賀茂「サンパウロの監督、ロベルト・本郷だよ。昔はセレソンのCFWまで行った御仁だろ?
で、こういう選手には良くあるんだよ。”現役時代は名選手だったが引退してからは…”って
パターンが。俺も指導者失格の烙印を押されたからなー、そういうのには同情しちゃうんだよ」

陽子「(さりげなく自分を名選手扱いしているわね…)指導者の点ではサンパウロは心配無いと思いますよ」

賀茂「そうなのか?最初の数年は苦労してたって聞いたんだがな」

陽子「ええ、なにせ元セレソンでサンパウロにとっても英雄ですから最初はいきなりジュニオール部門を
任されたそうなんですが…過去の自分が上手すぎたせいでしょうか、ダメ出しを頻繁に繰り返してし過ぎて
選手達の心を掴めなかったそうです。そこで今度はデンチ・デ・レイチのチームを任され、
今度は問題なく行ったみたいですが…如何せん、要求されるコーチ技術が低いとされる少年チームですからね。
”基礎体力や基本技術をつけさせるだけなら誰でも出来る”と言う評価以上はしてもらえませんでした」

賀茂「だよなー。世間様ってのは結果を出さないとどんなコーチング理論も認めてくれないからなー」

陽子「(何をさも共感出来る様にうんうん頷いているんですか超危険人物・選手潰しの賀茂さん)
ですが翼くんをサンパウロに連れてきた頃から評価が変わりました。当初ロベルトさんは翼くんを
連れてきた事自体は評価されても教え子を贔屓し却って監督としての評判を落とすのではないかと
囁かれていましたし、私自身その可能性は大いにあると思っていました。ところが…」

580 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/11(月) 09:19:00 ID:BKRqxfrg
賀茂「そんな心配が良い意味で予想を裏切られたってトコか?」

陽子「はい。ロベルトさんは翼くんに個人的なコーチングをせず、プライベートの時も
アドバイスの様な事は滅多に言わないそうです。精々自分の現役時代のビデオを与えたり
ブラジルでの生活を手伝ったりした位で、後は全て翼くんの自主性に任せる方針だと公言しています。
またその態度を翼くんだけでなく担当する選手達全てに適用してチーム内の競争性を高め、
実力が強制的に上がっていく環境を整えた…それが今のロベルト監督が受けている評価です」

賀茂「ほーう…そういや予選グループ突破の時のインタビューで言ってたな。
『監督の仕事はどっしりと構えている事』だの『私以上の選手になりたい者は私に教えを請うな』だの」

陽子「あえて何もしない事で常に選手達に無言のプレッシャーを与え続ける。
そんなタイプの監督なんでしょうね。中には『自分の無能さを隠しているだけ』とか
『いざとなったら選手のせいにする為の方針だ』とか酷評する評論家達も居ますけど…」

賀茂「そういうやっかみをぶつけられ易いタイプだな。でも結果が出ている間は文句なんかいえねーだろ」

陽子「ですね」

今大会優勝候補の一角を率いるロベルト・本郷は一部の者からはその手腕に疑問視されているが、
現実としてチームが連戦連勝を繰り返しているので彼を名監督と称える者も決して少なくない。
ではそんな彼はどんな風にチームを率いているのか?少し覗いてみよう。

581 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/11(月) 09:23:39 ID:BKRqxfrg
短いですが今はここまで。今日中にまた更新したい所です。

582 :創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 19:48:54 ID:tzPOHMGg
>>578
とても分かりやすい説明ありがとうございました

583 :創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 20:11:03 ID:pZRA91+Y
強シュートに発動した場合、相手のシュートを2以上上回らないと失敗ということは
必然的に カウンター成功=有る程度良引き ということになるので余程の化物キーパーかポスト以外外れることはなさそうだ
それともブロックからカウンターシュートに変わった時に新たに判定し直すのか?

しかしこれ弱シュートに発動した時は悲惨だなw
カウンターシュート持ちのボランチがいるチームに新田あたりの弱シュート撃ちまくってガッツ切れ狙う作戦もありか

584 :創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 00:10:52 ID:zRpAtVuv
さすがにリスクが大きすぎる気がするがw
失敗したら敵へのパスだしw

585 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 01:33:53 ID:jsbbJywP
>>583
カウンターシュートに変わった時、カードは新たに引きます。
そうでないと本当に強カードに固定されてしまいますので。

586 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 01:34:27 ID:jsbbJywP
〜サンパウロのロッカールーム〜

ロベルト「よし皆聞け。スタメンはFWにプラトン、ストラット、ジウ。MFにバビントン、翼、マウリシオ。
DFにドトール、アマラウ、マリーニ、リマ。GKはレナート。今日もベストメンバーで行く」

ロベルト・本郷の短い試合前ミーティングはまずシステムとスタメンの発表から始まる。
そして次は彼が”勝利のおまじない”と呼んでいる部分…敵チームデータのおさらいだ。

ロベルト「皆敵データはしっかり予習してあるな?それじゃ試合前の何時もの儀式だ。
グレミオはGKメオンがそこそこ強いが、翼やストラットなら特に問題は無いだろう。
MFにダ・シルバとか言うドリブラーが居るが、そいつさえ止めれば点を奪われる事は無い。以上」

バビントン「(毎度毎度あっさりだな〜。僕達を信頼してくれているんだろうけど)」

マウリシオ「(結果さえ出せば好き勝手にやらせてくれるんだから有難いよな〜)」

ロベルトは常日頃から選手達に”対戦相手のデータなんか自分達で調べろ、プロなんだから”と
言い聞かせており、自分からは試合前に敵チームの特徴をざっと述べる事しかしない。
これは彼が一度に多くの選手を感情移入せず客観的に分析する事が出来ない故の方策だ。
自分の欠点を自覚してから彼は逆転の発想で”監督がやるよりも選手にやらせた方が良い”と言う
哲学をぶち上げ、その代わりにアレコレ言わず自由を与える事で選手達を飼いならしているのだ。

587 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 01:34:55 ID:jsbbJywP
しかしこれだけではただの放任主義者と言われても反論し辛い。
それに気付いてからはロベルトはもう一つの手段を講じる様になった。

ロベルト「さて…翼。今日お前はどんなゲームプランを描いている?」

自分を無条件に信頼してくれる翼のフル活用である。

翼「はい。グレミオが俺達相手に真正面から正攻法で戦いを挑んでくる事は有り得ません。
万が一やってきたとしたらむしろ好都合な位ですが、十中八九カウンターに勝機を見出そうとするでしょう。
そこでまず、ドトールとアマラウにダ・シルバを二人でマークして貰います」

ロベルト「ほう(あーなるほど、良いアイディアだなあ)」

アマラウ「俺達二人ともか?…まあ、グレミオは守備に人数を取られるだろうから妥当だな」

ドトール「ダ・シルバに二人ついても俺達が空けたスペースを突く事は出来ないしな」

翼「これで守備の心配はありません。ですが攻撃では気をつけないといけない点があります。
それは相手がストラットを必死になってマークしてくるであろう事です」

ロベルト「やってくるだろうな、ほぼ間違いなく(だけどそれの何を警戒しないといけないんだ?)」

ストラット「…確かにな。俺もこんな段階でケガをするのは御免だ」

翼「ストラットに撃たせてはいけない、いざとなったら反則してでも…相手がこう考えている可能性は高いです。
勝ったは良いがストラットがケガをしてこの先出られなくなっては本末転倒です。
それを予防する為に今日は無理にストラットにボールを集める事はせず、他の方法でゴールを狙います」

588 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 01:35:32 ID:jsbbJywP
ロベルト「(あーあーあー、そういう事か!いかんいかん、ちっとも気付かなかった)…うん、問題ないな。そのプランでいけ」

翼「はい!」

Jrユースの時翼は”ロベルトを超えたいのならロベルトに頼ってはいけない”と言う信念を(偶然)得た。
それ以来ロベルトは翼に作戦を練らせ、それをポーカーフェイスで吟味した(フリの)上で承認する事で
チーム内の戦術理解度を維持しつつ自分が作戦立案が苦手と言う事を隠し続けている。

バビントン「(そういえば監督が翼の作戦を否定したり訂正させたりした事って無いな…)」

アマラウ「(文句つける場所も無いゲームプランだとは思うけどさ)」

ドトール「(元セレソンだからこそ取れる方針だな。そうでなくては無能の疑いを晴らせまい)」

ロベルト「さあ、そろそろ行ってこい。グレミオ相手に梃子摺るんじゃないぞ」

サンパウロメンバー『はい!』

ロベルトの手腕に対する疑念が選手達に存在しない訳ではなかったが、確固たる証拠も無しに
かつてのブラジル代表のエース相手にそんな疑念をぶつけられるのは辛口を売りにする評論家位の物である。
こうしてロベルト・本郷は自分が指導者に不向きだと言う事を上手く隠し続けている。

ある意味では確かに名監督かもしれない。
元々強いチームなら選手達が勝手に納得し、結果を出してくれるのだから。

589 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 01:36:48 ID:jsbbJywP
今夜はここまで。気がついたら1時過ぎてた…

590 :創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 10:01:15 ID:Nxfg/Ni4
>>2ねいさん、遅くまでご苦労様です
メオンがボコボコにされるの楽しみだな〜w

591 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 10:33:19 ID:jsbbJywP
そしてサンパウロVSグレミオの試合が始まり…何事も無くサンパウロが3−0で勝った。

翼の予想通りグレミオはストラットにだけはシュートを撃たせまいとしたが、そんな事は御構い無しと
言わんばかりに翼がバビントンとのワンツーからスカイドライブを前半24分に決める。
止む無くグレミオは翼にもマークを割いたが、前半ロスタイムのサンパウロのコーナーキックで
翼のパスをファーサイドで受け取ったストラットがオーバーヘッドキックでDF達もメオンも吹き飛ばしゴール。

意気消沈したグレミオはプレイが雑になり、翼のドライブパスをカット出来なかった所で
ストラットのメガロゾーンシュートを後半7分に撃ち込まれ3点目を奪われてしまう。
これで戦意喪失したのを見てサンパウロも残り時間はボールキープしつつ流し、
何の盛り上がりも予想外の展開も無く3−0のまま試合は終わった。

ダ・シルバ「ひでえ…」

メオン「やられる所すら省略…」



大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
11点 カルロス
11点 ストラット
7点 翼
4点 サトルステギ、ザガロ
3点 マウリシオ
2点 トニーニョ、ダ・シルバ、サンタマリア、ジェトーリオ
1点 アマラウ、ジウ、リベリオ、オルヘス、ネイ

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
8アシスト サンタマリア、翼
5アシスト バビントン
2アシスト ネイ、ジェトーリオ
1アシスト リンコン、プラトン、オルヘス、カルロス、マウリシオ、リベリオ

592 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 10:34:19 ID:jsbbJywP
非常識な程の強さを見せ付けるサンパウロFCの精鋭達にスタジアム中の全員が
熱い視線を送っていたのは言うまでも無いが、その中で誰にも注目されず異質な目を
サンパウロのエースストライカー、チェザーレ・ストラットに向けている者が二人居た。

一人はねっとりとした得体の知れない感情を込めてストラットを凝視する白人の少女。
彼女は予選の頃から必ずサンパウロの試合を観戦し、
他の選手には目もくれずただひたすらストラットだけを舐め回す様に見ていた。

彼女の名はミアータ・コリーニ。ストラットのかつての恋人である。

そしてもう一人は彼女の隣に立つ中肉中背の青年である。
ふさふさの茶髪と糸の様に細い目の為幼く見える顔立ちだが、
その肉体はしっかりと成人男性の物、それも一流のサッカー選手の物だ。

彼の名はジョバンニ・マンフレディーニ。
バンビーノの愛称で呼ばれるストラットのかつてのパートナーである。

バンビーノ「ついにみつけたね…」

ミアータ「うん…」



ゾクゾクッ!

ストラット「うぅううっ!?」

アマラウ「ん?またかよお前。最近試合終了の度にやってるな」

ドトール「1月のブラジルで震える奴なんてそうは居ないだろうに」

ストラット「う、うるさい!(このプレッシャー…まさか、まさか…そんな筈は…)」

593 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/12(火) 10:35:29 ID:jsbbJywP
いったんここまで。早くフラメンゴ戦を始めたいけど、後々の為の伏線も張らねば。

594 :創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 12:10:40 ID:86JEFjC4
乙ですー

595 :創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 21:19:20 ID:thImaKpi
2さんの書く女にまともな奴いねえw
どうなってんだよw

596 :創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 22:47:34 ID:irNdP4FN
nice boatの伏線ktkr

597 :創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 01:48:14 ID:QBCiRKdV
森崎に女は要らぬ派の理由がよく分るわw

598 :創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 14:33:22 ID:ipeS9TFn
片桐さんくらいじゃないか?w

599 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/13(水) 16:36:01 ID:4s3Ga9Lf
この物語の登場人物は奇人変人悪人だらけです。
当然それは男だけでなく女でも…
とは言え、女キャラは数自体が少ないので目立ちませんが。

600 :創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 18:58:58 ID:E+2VUvhs
いやな世の中ですねw

601 :創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 19:46:05 ID:3Qz/PIke
だがそれがいい

602 :創る名無しに見る名無し:2009/05/13(水) 20:05:42 ID:/jmJC5xH
岬が置かれてる状況が一番きっつい

603 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/14(木) 16:59:48 ID:IpWC0iRn
その後行われた第四試合目のバスコ・ダ・ガマVSクルゼイロは実に退屈な物だった。
1−0と言うそれまでの3試合に比べると非常に拮抗したスコアとなったのだが、
いかんせんスタープレイヤーのビッグプレイも美しい組織プレイも見れない試合では
3−0と言うハイスコアゲームが3連続で続いた後では観客が飽きてしまうのは必然だった。

賀茂「ウィー…おお、やっとバスコが得点したか」

陽子「ひっく。今何分でしたっけ?」

賀茂「あー…後半31分だとさ。どっちも攻撃力の無いチームだから、多分これで決まるだろ」

陽子「そうですね。どっちでもサンパウロの相手じゃなさそうですし」

賀茂「ところでお前、顔真っ赤だぞ。まだたったの19なんだから程々にしとけよ?」

陽子「まだ2本目ですよ。賀茂さんこそ私の倍は飲んでるじゃないですかー」

賀茂「全く、兄はニコ中で妹はアル中かよ。救えねー兄妹だぜ」

陽子「タバコを一日二箱開ける兄さんと一緒にしないで下さい。私は精々ビール瓶3本です」

こうしてリオカップの準々決勝は幕を閉じ準決勝に進む4チームが選出された。
この内バスコ・ダ・ガマはとてもサンパウロに太刀打ち出来るとは思えなかった為、
観客や評論家達の注目はもう一つの試合に集まっていた。

大会前から優勝候補の呼び声が高かったフラメンゴが順当に決勝進出を果たすのか、
それとも彗星の如く現れた名GKを擁するパルメイラスが大物食いを成し遂げるか?

この夜、リオデジャネイロの市民達は寝る間も惜しんで三日後の準決勝に思いを馳せた。

604 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/14(木) 17:00:23 ID:IpWC0iRn
今はこれだけ。もうちょっとNPCシーンが続きます。

605 :創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 20:42:46 ID:Qs+GR6CE
陽子さんも要らぬ…('A`)

606 :創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 22:32:17 ID:1wXaTJ/T
ビール3本程度なら可愛いもんじゃないか

607 :創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 00:20:41 ID:x31VCLhX
>>606
そうだな 4本目以降がどうなるかで方向性が決まる

608 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:22:14 ID:/ti69+Fg
〜サンパウロFCユースの宿舎〜

その夜、サンパウロFCが貸切にしたホテルのロビーでは重苦しい沈黙が漂っていた。

翼「………」

ストラット「………」

翼がソファーに体を預け食後の休憩を取っている所にストラットがやってきたのである。

ストラットは親しい話が出来るチームメイトが居なかった。
勿論原因は1年前サンパウロに入団した時の横柄な態度だ。
しかし幸か不幸か彼は表立って煙たがられたり孤立していた訳ではなかった。
キャプテンの翼が性格や言動よりも実力と結果を重視する方針だった為だ。

この二人は決して仲が良いとは言えなかったが、表立って衝突したのは初対面の時だけだった。
お互いに相手の実力に不満は無かったと言うのもあるが、それ以上にストラットが翼に対して苦手意識を
抱いていたのが大きい。翼と気兼ねなく付き合える者などサンパウロには居ない、と言えばそれまでだが。

ストラット「…な、なあ」

翼「なんだい、さっきから?」

ストラット「…以前から、聞きたかった事があるんだ」

翼「………何?」

南葛時代のチームメイト達、特に石崎などが今の翼を見たら驚愕するかも知れない。
彼は今、煮え切らない態度で話しかけてくるストラットを明らかに疎んでいた。

609 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:23:06 ID:/ti69+Fg
ストラット「パルメイラスのモリサキは…お前が日本に居た頃のチームメイトなんだろ?」

翼「うん、12歳の頃からの付き合いだよ。それが?」

ストラット「なんと言うか…お前があいつに向ける目が異常に思えてならないんだ」

翼「……………」

翼はますます不機嫌さを隠さなくなったが、何も語ろうとしない。
ストラットは慎重に言葉を選びながら続けた。

ストラット「ただのライバルを見る目じゃない。かと言って怨敵を睨んでいる訳でも無い。
あいつを見ている時のお前は何を考えているのか分からない…」

翼「………」

ストラット「一体あいつと何があったんだ?お前は何故あいつに拘るんだ?」

だんまりを続ける翼に対しストラットは勇気を振り絞って問い重ねた。
それに対し翼は2、3度まばたきをしてから実に大儀そうに口を開いた。

翼「バビントンかい?」

ストラット「えっ?バビントンがどうかしたのか?」

翼「彼は優しいからね。それとも君とも落ち着いて話せるドトールかな?アマラウは…
知りたければ自分で来るだろうし、マウリシオは君に頼みごとなんかしそうに無いな…」

610 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:23:27 ID:/ti69+Fg
ストラット「…!違う、あいつらに頼まれたんじゃない!俺が知りたいから聞いているんだ!」

誰かの代わりに聞いているのか?と問われている事に気付いたストラットは
怒ってそれを否定したが、翼は僅かに目を見開いただけだった。

翼「へえ…本気で意外だよ。君が俺の事を気にかけるなんて」

ストラット「んんぐぐ…!………確かにそう思うだろうな。だからその…仲直りしたかったんだよ!
俺は…俺はお前に八つ当たりしていただけなんだ!それを謝りたくって…」

翼「八つ当たり…ああ、初めて会った時の事か」

ストラット「ああ…」

翼「さしずめ全日本Jrユースへの逆恨みかい?」

ストラット「!?し、知っていたのか?」

翼「いいや。ただ、見ず知らずの君がいきなり因縁をつけてくるなら何か間接的な原因が
あるんだろうと考えたんだよ。そして君ほどのストライカーが何故あの時イタリアJrユースに
居なかったのか?その二つを関連付けて考えてみると多分Jrユース大会絡みだろうってね。
確信は持てなかったけど、八つ当たりだったと聞かされれば大体納得が行くさ」

ストラット「なるほどな…実はあの時、俺は…」

ストラットは翼の洞察力に素直に感心した。ドライで傲慢な所もあるが、信頼できる。
今彼は翼の評価をそう改め、イタリアを出て以来誰にも話さなかった彼の過去を告白しようとした。

だが、当の翼ははっきりと拒絶の意思をつきつけた。

翼「いいよ。聞きたくない」

ストラット「えっ!?」

611 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:24:02 ID:/ti69+Fg
翼「森崎との対決は俺にとって凄く大事な事なんだ。それを話す程君の事は信用していない。
そして君の重荷を背負ってあげられる程の余裕も無いんだ。分かるよね?」

ストラット「………〜〜〜〜〜!!………チッ」

にべも無い翼の態度にストラットはまず歯を食い縛り、次いで声にならない唸り声を発し、
やや間を置いてから髪をかきむしり、最後に舌打ちをした。
それを見ても翼はそ知らぬ顔で腕を組んで目を瞑り何も言わず、ストラットは
ますます腹が立ったが言い返せる言葉をみつけられず、彼も口をへの字にして黙り込んだ。

マウリシオ「あの〜…お邪魔ッスか?」

ホテルの玄関からやってきたマウリシオが嫌そうに声をかけてきたのはその時だった。
”この二人また冷戦中?”と顔に書いてある彼にストラットがため息をついて返す。

ストラット「いや、もう話は終わってる…で、なんなんだ?」

マウリシオ「それがッスね、ストラットさんにお客さんが来てるんですよ」

ストラット「なんだよ、押しかけファンなら追い返せよ」

マウリシオ「いや、どーもファンじゃないみたいですよ?”バンビーノが来た”って言えば分かるそうで…」

ストラット「 ! ! ! ? 」

ガタタッ!

翼「(ん?なんだ、この反応は)」

マウリシオ「(おー、正に椅子から跳ね上がったなあ。こりゃ面白そうだぜ)」

612 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/15(金) 11:27:27 ID:/ti69+Fg
いったんここまで。

613 :創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 11:32:23 ID:eSoaAa/W
面白くなってきたところで寸止めですか。

614 :創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 19:42:02 ID:riSfjcqV
わざわざただのライバルじゃないとか書いたって事は
翼は森崎に執着するあまり知らずのうちにホモに目覚めたとかあるのか
ホモはどの小説スレでも食いつきいいし

615 :創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 20:03:34 ID:3zAUPkf0
さすがにここまで書いてきて、JOKERが出たからホモになりますとかされると、





尊敬しますw

616 :創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 21:05:17 ID:MoYD4I/C
ないないw
ジョーカー引いてもせいぜい「実は女性だった」ネタくらいでしょw

617 :創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 22:32:53 ID:MqnP9h3p
実は生き別れの双子の兄弟ネタとかあったらいいな

618 :創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 11:46:05 ID:y8ii93fz
どんなBADエンドルートだよw

619 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

620 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

621 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

622 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

623 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
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625 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
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626 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

627 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/16(土) 19:17:44 ID:8/6BKXL2
数分後、ストラットとドトールの相部屋には6人の姿があった。
ベッドに腰掛け俯くストラット。彼を腕組みして静かに見詰めるバンビーノ。
ドトールとアマラウに引っ張られて退出させられるマウリシオ。
そしてカフェインレスコーヒーを淹れている翼である。

マウリシオ「なんでキャプテンだけ!ずるいっしょー!?」

ドトール「部外者と二人きりにする訳にもいかんだろうが」

アマラウ「お前が居ると進む話も進まんしな」

ズルズルズル…バタン。

翼「すまない、騒々しい連中で…ブラックで良いかい?デカフェだから味は保障しないけど」

バンビーノ「ああ、ブラックが好みだから有難いよ。サンキュー」

ストラット「…俺の重荷を背負うつもりは無いんじゃなかったのか?」

翼「その通り。俺はキャプテンとして揉め事が起きない様に監視しているだけだよ。
万が一このバンビーノと言う男が君を負傷させたりしたら一大事だしね」

バンビーノと友好的に会話する翼の存在が気に食わないストラットは文句を言う。
しかし今の彼と翼では精神的な余裕の度合いに圧倒的な差があり、シレッと模範解答で
返されると何も言い返す事が出来ない。そんな彼の姿を見てバンビーノはクスクスと笑った。

バンビーノ「サンパウロの天才MFはキャプテンとしても優秀みたいだね、ストラット」

ストラット「……………」

628 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/16(土) 19:18:00 ID:8/6BKXL2
バンビーノ「遅れたけど自己紹介するよ。俺はジョバンニ・マンフレディーニ。バンビーノって呼んで。
四年前、ストラットに選手生命が絶たれかける程のケガを負わされたMFさ」

ストラット「ぐっ…!!」

翼「大空翼、ツバサで良いよ。しかしなんとも風変わりな自己紹介だな」

バンビーノ「これはストラットに対する嫌がらせだよ。四年間待ち続けてきたんだ、
恨み言の一つや二つは言わせて貰わないと割に合わないよ」

翼「四年か…時期的にJrユース大会の数ヶ月前かな?」

バンビーノ「正確には四年より少し短いよ。俺はJrユース大会の2ヶ月前の練習試合で
ストラットに誤って負傷させられてしまったんだ。そしてストラットはそれを気に病み
イタリアJrユース合宿で暴力沙汰を起こし、主力選手数人を負傷させた挙句追放されたんだよ」

翼「なるほど。色々と納得が行ったよ」

押し黙るストラットを他所にバンビーノと翼は遠慮無しに話を進めていく。
やがてストラットが目に見える程震えだしたのを見てようやくバンビーノは翼からストラットに向き直った。

バンビーノ「さて…正直まだまだ言い足りない気分だけど…不毛だからこれ位にしておくよ」

ストラット「…え?」

バンビーノ「俺がここに来た目的は三つ。最初の一つがお前に恨みをぶつけさせてもらう事。
二つ目の目的は…チェザーレ・ストラットのイタリアユースへの参加を要請する事だ!」

ストラット「な…なんだってっ…!?」

629 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/16(土) 19:18:43 ID:8/6BKXL2
バンビーノ「これがイタリアサッカー協会からの正式な書状だ。きちんと会長のサインもついているぞ。
お前を説得出来るのは俺だけしかいないと言われて、遥々大西洋を越えてきたんだよ」

ストラットは震える手でバンビーノが差し出した書状を受け取り、何度も何度も目を通す。
そして彼は大きく息を吐き恐る恐るバンビーノを見上げた。

ストラット「バンビーノ…俺を、俺を…許してくれると言うのか?」

バンビーノ「いいや、許さない」

ストラット「!?」

バンビーノ「俺を負傷させた事自体は良いんだ。あれは完全に事故だ。俺が許せないのはその後お前が
イタリアJrユースをメチャクチャにした事だ。何故俺の分まで戦ってくれなかったんだ?」

ストラット「………」

バンビーノ「だが、あの時…病室で許しを請ったお前と口を利かなかった俺にも責任があると言えばある。
だから、お前を許す事は出来なくても…イタリアユースには参加してもらいたい。もう一度共に戦いたいんだ」

ストラット「バンビーノ…」

翼「………」

己の心を包み隠さずぶつけてくるバンビーノに揺り動かされるストラット。しかしこれだけで
折れた心を繋ぎなおすには彼の今まで積み重ねてきた後悔と自己嫌悪はあまりにも大きすぎた。

ストラット「だが…俺にもう一度アズーリを名乗る資格があるとは思えない。
例えお前やサッカー協会が言ってくれても、ジェンティーレやランピオンはきっと…」

630 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/16(土) 19:19:04 ID:8/6BKXL2
バンビーノ「確かに…あいつらと話す事は何度かあった。ランピオンはお前の名を
聞きたくも無いと言っていたし、ジェンティーレに到ってはお前が他の国の国籍を
取る事を望んでいたよ。世界の舞台で自分の手で叩き潰す為にな」

ストラット「………」

バンビーノ「だがストラット…これを見てくれ」

ストラット「え?」

バンビーノは持ってきたカバンからいくつかバインダーを取り出し、それを一つ一つ
ベッドの上に並べていった。ストラットは訝しげにそれらの一つを手に取り…真っ青になって
次々と目を通し始めた。興味を引かれた翼もストラットが見終わったバインダーを音読し始める。

それはフランス国際Jrユース大会後、当時のイタリアJrユースのキャプテンだった
ジノ・ヘルナンデスがその後どんな目に会っていたかを示す記録だった。

翼「これは…イタリアのスポーツ新聞や雑誌のスクラップブックか。
『金メッキの右腕、7失点で剥がされた下にあったのはボロボロの鉄屑』
『これで今後数年はイタリアは守備が堅いなどとは言えなくなってしまった』
『この世代のアズーリはフランス中、否、欧州中の笑い者である』
『インテル、ブラジル人GKの育成開始。ジノ・ヘルナンデスは解雇か?』…」

ストラット「…あああ、ああ、あ…」

翼「そうか、イタリアのGKはあの後こんな目に…見るに耐えないな」

ストラット「う…うぅううう…うぉおおおおお…!!」

想像こそしていたものの実際は確認する勇気が無かった、部外者の翼ですら顔をしかめる程
悲惨な現実。それを直視させられたストラットは額を抱え悲鳴とも号泣ともつかぬ唸り声を漏らした。

631 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/16(土) 19:19:21 ID:8/6BKXL2
流石に同情したのか、バンビーノはいくらか表情と声を和らげて話を再開させた。

バンビーノ「ジノはあの後苦しみ続けたよ。クラブやチームメイト達はまだしも、
マスコミやファンは彼へ怒りを集中させたからね。だけど…それでもジノは諦めなかった。
そこに書いてある通り一時はインテルを移籍寸前まで追い詰められたけど、
なんとか正GKに返り咲く事に成功したんだ。ストラット…お前にも同じ事をして欲しいんだ」

ストラット「同じ、事…?」

バンビーノ「そうだ。イタリアに戻り、イタリアユースのエースストライカーとして活躍して欲しい。
どう考えても簡単には行かないだろうけど、それ以外にお前が罪を償える方法は無いと思う」

ストラット「……………」

泣きたいが泣けない。そんな表情で沈黙してしまったストラットを余所目にバンビーノは
スクラップブックを片付け、翼は2杯目のカフェインレスコーヒーを淹れ始めた。
数分後、なおも口を閉ざしたまま動かないストラットに業を煮やしたのかバンビーノが再び口を開く。

バンビーノ「さて…俺はそろそろホテルに戻らないといけない。だから3つ目の目的を果たさせてもらうよ」

ストラット「………?」



バンビーノ「ミアータが、会いたがっている。俺と同じホテルに居るんだ」



ストラット「!!!!!」

632 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/16(土) 19:19:47 ID:8/6BKXL2
ボトッ、ジャアアア…

翼「…あ〜あ、勿体無い」

ミアータの名を聞いた瞬間ストラットは手の中のコーヒーを落としたが、それに全く気付かずに
ガタガタと震えだした。それを面白そうに眺めながらバンビーノは荷物をまとめて立ち上がった。

バンビーノ「ホテルの電話番号をここに書いておくよ。覚悟が決まったら電話してね」

ストラット「あわわわわわわ…」

バンビーノ「言うまでも無いと思うけど…ミアータ、怒ってるよ」

ストラット「ひっ…うぁああああああ…」

バンビーノ「それじゃ、俺はこの辺で。コーヒー有難う、ツバサ」

翼「今度来た時はもっとマシなコーヒーを用意しておくよ。それじゃ、玄関まで送ろう」

バタン。

ストラット「ああああああああああああ…」

バタン。

ドトール「やっと終わったみたいだな…どうした?おい、コーヒーをこぼしているじゃないか」

ストラット「ゆ、ゆるしてくれミアータゆるしてくれミアータゆるしてくれミアータああああああ…」

ドトール「…一体何があったんだ」

ストラット「みあーたコワイヨタスケテゴメンナサイユルシテみあーたカワイイヨサイコーデス」

ドトール「俺はこんなやかましい奴と同じ部屋で寝ないといけないのか…」

633 :がんばりセービング!:がんばりセービング!
がんばりセービング!

634 :創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 19:33:55 ID:D05p9MzA
乙でーす

635 :創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 21:58:10 ID:pJkCSWgv
バンビーノは久しぶりのまともなキャラなのか?
いい奴っぽくて松山みたいな馬鹿じゃない感じがする

636 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/17(日) 08:29:05 ID:Bta3s1DI
次の日、森崎は練習場に居た。この日はフラメンゴ戦に備え、コンディション調整を兼ねた
自主練習をしろとエベルトン監督から指示されたのである。明日は全体練習が主となる為
個人のトレーニングを重点的に行えるのは今日だけだ。

森崎「やっぱ大会ってのは良いぜ。実戦経験が沢山つくから何処を直せば良いか
分かりやすくてトレーニングも捗る。さあ、今日は何を鍛えるとしようか?」

A 攻撃能力を鍛える(ドリブル・パス・シュートの3つまとめて)
B 守備能力を鍛える(タックル・パスカット・ブロックの3つまとめて)
C GK能力を鍛える(せりあい・セーブ力の2つまとめて)
D ええい、全部やってやる!(運試し。8つまとめて鍛えられますが各自成長率は半分以下に)

上がり易い:パスカット・ブロック
やや上がり易い:パス・シュート・タックル
普通:ドリブル・せりあい・セーブ力

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
            ☆2009/5/17 09:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  12  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

637 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/17(日) 09:53:05 ID:Bta3s1DI
>C GK能力を鍛える(せりあい・セーブ力の2つまとめて)

森崎「そういえば翼の野郎は調子に乗って新技を見せまくってたな…フフン、見てろよ。
今の内に対策を練習しまくっておいててめえに大恥をかかせてやるぜ!」

森崎はGKコーチの助けを借りて練習を始めた。
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235125911/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
森崎のせりあい→ !card
森崎のセーブ力→ !card
と書き込んで下さい。マークで分岐します。

ダイヤ→能力値+2!
ハート、スペード→能力値+1!
クラブ→効果が無かった。

638 :創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 10:47:33 ID:FN7oqHmG
JOKER出てもダイヤ扱いか

639 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/17(日) 22:50:30 ID:Bta3s1DI
森崎のせりあい→  ハートJ
森崎のセーブ力→  ハートA

ハート、スペード→能力値+1!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「よーし、良い感じだ。一段と反応速度が上がったぜ!」

森崎は充実したトレーニングでセーブ力とせりあい両方を強化した。

森崎セーブ力:70→71
森崎せりあい:70→71



森崎がGK練習に明け暮れている頃、パルメイラスの他のメンバーも自主練習に励んでいた。
ネイとトニーニョも例外ではなく、今二人は他の選手たちから離れて連携練習を行っていた。

ポーンポーンポーンポーン。

この二人はリフティングを行っていた。それもボールに一回触れたら相手が触れるまで触ってはいけないと
言うルールで、地面に落とさないままダイレクトパスを交換し続けているのだ。これだけならよくある練習だが、
二人はボールを同時に二個使ってパスを繋げていた。しかも会話をしながらである。

ネイ「昨日の試合、モリサキばっかり注目されてたよなー」

トニーニョ「…ああ」

ポーンポーンポーンポーン。

640 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/17(日) 22:50:47 ID:Bta3s1DI
ネイ「俺たちだってド派手なゴールを決めたのにさー」

トニーニョ「仕方があるまい。モリサキが居なければサントス相手に零封など不可能だった」

ポーンポーンポーンポーン。

ネイ「そりゃあ分かってるよ。でもさ、このままだと俺たちすっかりあいつのオマケだぜ?」

トニーニョ「それは嫌だな、確かに」

ポーンポーンポーンポーン。

ネイ「だろ?だろ?だからアレ、完成させようぜ!」

トニーニョ「言いたい事は分かる。俺たちのキック力は平々凡々だが、
二人分を足し合わせれば強力無比なスーパーショットを撃てる…
だがそれはあくまで理論上の話だ。実際にやろうとしても失敗続きじゃないか」

ポーンポーンポーンポーン。

ネイ「だよなー。だから俺、コンビネーションを短時間で劇的に高める方法を考えてきたんだ」

トニーニョ「何?そんな方法が…おい!」

ポーンポーン…トサッドサッ。

641 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/17(日) 22:51:09 ID:Bta3s1DI
ネイ「あっちゃー、流石に難しいなこれ」

トニーニョ「どうしたんだ、まだ200も行ってないぞ…!?お前!」

ネイは突如2連続でミスを犯し、ボールを二つ共落としてしまった。
怪訝に思ったトニーニョが見た物は、なんと両目を瞑っているネイの顔だった。

ネイ「お前も早く目を瞑れよ」

トニーニョ「…まさか、アイコンタクト無しでも完璧なコンビネーションが出来る様に
なれば良い、とか言い出すんじゃないだろうな?」

ネイ「そのまさかだよ。言葉も視線も要らない。相手が何をやりたいか考えなくても分かる。
それが究極の連携って奴だろ?これが出来ればあのシュートだって簡単さ!」

トニーニョ「……………」

ネイ「やろうぜ、なあ。パルメイラスはモリサキの力でリオカップを制した、なんて言われるのは嫌だろ?」

トニーニョ「………分かった」



その後、普段の二人からは考えられない程ミスが多いリフティングの光景を見た
エベルトン監督はじっくりと観察した後、実に楽しそうな含み笑いをもらした。

*チーム全員の全能力値が+1されました。

642 :2 ◆vD5srW.8hU :2009/05/17(日) 22:51:32 ID:Bta3s1DI
そして準決勝の日がやってきた。スタジアムに選手達と観客が集い、記者達が盛んにフラッシュをたく。

観客A「今日はフラメンゴ対パルメイラスだぜ!」

観客B「どっちが勝つと思う?」

観客C「そりゃあやっぱりフラメンゴだろ。なんと言ってもあのカルロス・サンターナがいるんだぜ?」

観客A「いやいや、パルメイラスも分からんぞ。あのモリサキって言うGKならミラージュシュートも止めるかも!」

観客B「ダブルイールやキャノンヘッドを止めた実績は評価したい所だが…」

観客C「攻撃力ではフラメンゴ、守備力ではパルメイラスだろ。だったら俺はフラメンゴを取るね」



賀茂「いよいよカルロス・サンターナとの対決の時だな」

陽子「ヨーロッパナンバー1のカール・ハインツ・シュナイダーに勝てたんです。
きっと南米ナンバー1相手だって勝ってくれますよ」

賀茂「話はそう単純じゃねえだろうが。シュナイダーとカルロスは異なるタイプのストライカーだぜ?」

陽子「じゃあ、賀茂さんはどう見ているんですか?」

賀茂「パワーならシュナイダー、スピードならカルロス、他の面では互角って所だな。
いずれにせよ、この勝負…どっちに転ぶか分からねえ。ちょっとした事で大きく流れが変わるぞ」

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0ch BBS 2007-01-24