キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【橙の】幻想のポイズン8【反抗期】
1 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/07/28(火) 21:42:21 ID:???
全日本ジュニアユースのFW(?)、反町一樹が
幻想郷のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。
本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。
あらすじ。
八雲紫に拉致られた反町は、突然幻想郷のサッカー界に混乱を巻き起こせと言われる。
混乱・自己嫌悪をしながらも秋静葉・穣子と知り合った反町は、
チームメイトを探すべく幻想郷中を三人で回り、静葉の活躍によって8人の仲間を得る事に成功する。
11人が集まったところでチーム名を"オータムスカイズ"と決め、キャプテンに就任した反町一樹。
練習を重ねながら、オータムスカイズは小さな大会に出る事になる。
一回戦には勝利をしたものの、決勝戦では惜しくも敗退。
まだまだ弱小の域を出ない事を自覚しつつも、反町は必ず強者を見返してやると強く誓う。
その後練習をしたり練習試合をしたりして力をつけていくオータムスカイズ。
再び大会に出場し、その一回戦――妬ましパルパルズとの戦いにおいてリグルの退場などもあるものの勝利。
続く騒霊楽団戦もサンタナの奮戦、大妖精の好守などで有利に試合を運ぶ。
途中、嫌なドリームを見るも3−2で辛勝し見事小さな大会――若葉杯を制覇したオータムスカイズ。
次の目標を普通の大会に定め、反町はチームメイトを勧誘・練習・散策をして情報を新たに得るなどをして日常を過ごす。
その後、サモナイト石を手に入れたり紅魔館の門番と魔女と知り合ったりした反町はついに。
普通の大会――蒲公英杯に出場する事になりその初戦、地霊アンダーグラウンドとの対決の日を迎える。
拮抗する試合の中、地霊アンダーグラウンドはストライカーのお空の豪快な必殺シュートで一点先制。
オータムスカイズも橙の活躍などで試合を運ぶも全てのシュートを幻想郷最強クラスのGK・さとりに防がれてしまう。
しかし、後半戦においてリグル・反町の活躍で4得点を挙げ、試合が終われば4−2の圧勝。
反町はその翌日に鬼に出会ったりなんだりをして過ごしつつ……二回戦――西行寺快食の会との試合の日を迎えた。
973 :
森崎名無しさん
:2009/08/17(月) 22:56:42 ID:???
全員スペードわろた
974 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/17(月) 23:52:01 ID:???
>天子ちゃんの活躍→ スペード3 =1得点のみ…
>衣玖さんの活躍→ スペード9 =1アシスト、1ゴール
>萃香の出番→ スペード10 =一度だけセービングの場面が回ってくる
============================================================================
一体どれほどの力を見せ付けてくれるのか、と期待をしていた反町。
しかし、試合展開は決して派手なものではなく、むしろ酷く地味なものだった。
まずはボールを持った衣玖がサイドの天狗へと振り、そこからサイドアタックを試みる。
だがそれはすぐさま敵の名無し妖怪に止められてしまい、失敗。
すぐさま緋想萃夢格闘一派がそのボールを奪い返すも、あくまで主体は名無しの天狗らであり。
FWの天子、MFの位置にいる衣玖はまるで手を貸さない。
どうやらFWの天子はその事態に苛々しているらしく、しきりに地団太を踏んでは衣玖に何か言葉を吐いているが。
衣玖はまるで気にする素振りを見せず、冷静に言い返している。
そんなこんなで前半が終了する間際。
もう何度目かの中盤での攻防の末、ようやく衣玖が動き出した。
彼女はボールを奪った天狗にすぐさま合図を送るとボールを受け取り、天子に向けて指示を出す。
いい加減鬱憤が溜まっている様子だった天子はその指示を受けて猛ダッシュ。
すいすいと名無しのザコたちのディフェンスをすり抜けた衣玖からラストパスを受け取ると。
一気に足を振りぬいて豪快にシュートを打ちつける。
まるで捻りも無いそのシュートに名無しの妖怪たちは身動きすら取れず。
ようやく、スコアボードに1の数字が書き加えられ……前半は終了した。
975 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/17(月) 23:52:36 ID:???
そして、後半。
前半の様子から見て後半こそは一気に緋想萃夢格闘一派が攻勢に出るのかと思いきやまるでそんな事はなく。
後半が開始されてからも数十分の間は試合が動かない酷く退屈な試合となってしまう。
しかし、そんな時。不意に名無し妖怪チームが緋想萃夢格闘一派のディフェンスを抜けてゴール前へと切り込んだ。
ここに来てようやく訪れた名無し妖怪チームのシュートチャンス。
ボールを持っていた妖怪は思い切ってノーマークの状態からボールを打ちつけるが……。
バチィッ!
快音が鳴り響くと同時に、ボールは一気に跳ね返されセンターサークル付近まで飛んでゆく。
一瞬、何が起こったかわからない観客達だったが……。
ゴール前、にやにやと笑いながら瓢箪を片手に酒を飲む赤ら顔の少女の握りこぶしを見てようやく状況を察する。
あの一瞬、萃香はあの態勢――瓢箪を片手に持った態勢から、パンチングをしたのだ。
反町(……殆ど無防備に近い状態の筈だぞ。 あんな状態で、セービングが出来るなんて……)
思わず息を飲む反町を尻目に、中盤へと飛んでいったボールは衣玖がフォロー。
残りの試合時間も少ない事を確認した衣玖は、そのボールを再び自身で運び攻めあがっていく。
後半に入ってようやく到来した攻撃のチャンスに、天子も再び顔を明るくし、衣玖にボールを要求したが……。
ズバアアアッ!!
なんと、衣玖は今度は天子へとラストパスを送らず自身でミドルシュートを打ち放った。
呆気に取られる天子、そして名無しの妖怪たちを無視し。
シュートはゴールへと突き刺さり、ゴールを告げる笛が鳴り響く。
そしてその後、結局名無しの妖怪連合の逆襲があるはずもなく。
2−0というスコアで本日の第二試合、緋想萃夢格闘一派vs名無し妖怪連合の試合は終了した。
976 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/17(月) 23:53:03 ID:???
橙「にゃあ……なんだか、あまり見応えは無かった試合ですね。
確かに、萃香さんのセービングは凄かったですけど……」
反町「そうだな……」
終わってみれば2−0。快勝とも言うべきスコアだが、橙と反町はイマイチ納得がいかない。
何せ、二人の目的は緋想萃夢格闘一派の戦力を測り知るというもの。
天子も衣玖もそれぞれが1ゴールずつしかしておらず、萃香もたった一度しかボールに触れていない以上。
満足できる数の情報を得る事が出来たとは言いがたい。
だが、それでも……数は少なかろうと情報を得た事に変わりは無かった。
反町「やはり一番の問題は萃香さんだな。 どうやって突き崩すか、それが問題だ」
たった一度だけだが、この目で見た萃香のパンチング。
棒立ちの状態で、瓢箪を片手に酒を飲みながら軽々とゴールを防いだあの超反射。
伊達に幻想郷最強クラスのゴールキーパーと言われてはいない実力だ。
恐らくは、あの紫にも匹敵するほどの実力は持っているのだろう。
反町(それに、あの天子さんと衣玖さんという人のシュートも決して油断は出来ないぞ。
二人とも、結構普通のシュートに見えたけど……。
確実に止められる、と言い切れないからな)
しかし、それでも攻撃力はこちらの方が上だろうと反町は一人頷く。
もしも戦う事になれば、1点が重要になる試合だろうなと反町は判断をした。
977 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/17(月) 23:53:14 ID:???
一方、場面は変わってこちらはフィールド上。
試合後の整列が終わり、自分達のロッカールームへと戻っていく緋想萃夢格闘一派である。
天狗やメイドといった他の勢力から萃まった選手達は早々にフィールドから立ち去っており。
後に残っているのはけたけたと笑いながら酒をかっくらう萃香と、不満そうにその後ろを歩く天子。
そして、その後ろをゆっくりと歩く衣玖の姿だけである。
天子「ったく……なんだって私にボールを持たせてくれないのよ。
今日はザコばっかが相手なんだから、とことんまで吹っ飛ばしてやろうと思ったのに」
萃香「いいねぇ、豪快に吹っ飛ぶ妖怪を見ながら呑む酒もオツなもんだ。 たーまやー♪」
衣玖「ですから何度も言うように、今日は他の選手達との連携を主体とした試合を作りたかったのですよ。
私達だけでサッカーは出来ませんから……」
天子「あんな奴らが多少マシになったところで、どうせ次の試合じゃ使い物にならないわよ」
苛々した調子で話す天子に、萃香が茶々を入れ、衣玖が何とか機嫌を直させようと必死に言いつくろう。
やはりこの天子、橙の言っていたように偉い天人の癖にあまり性格の方はよろしくなさそうである。
衣玖(まぁ、それは今更言っても仕方ない事なのですが……。
……それより、今日この試合を見に来たチームがどれだけいたかですね)
まだ愚痴愚痴と何やら言う天子に相槌を打ちながら、衣玖は考える。
そう、衣玖は決して先ほど言ったように名無しの選手達との連携を確認する為に自分たちの活動を抑えた訳ではない。
今日、衣玖と天子があまりボールに触れなかった理由は、ズバリ敵チームに情報をあまり与えない為だ。
978 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/17(月) 23:53:28 ID:???
衣玖(多少、私と総領娘様が活躍をしなければ訝しまれるでしょうし……。
かといって目立ちすぎる程の活躍をしてしまえば、後日の試合に影響を与えてしまう。
今日のように、適度に試合を運ぶのが何よりも重要ですね。
……前の試合は、総領娘様の大フィーバーで少々活躍をしすぎましたが)
派手なもの好きな天子を見て、衣玖は一人溜息を吐く。
一方、そんな二人を見て一人にやにやと笑みを浮かべるのは萃香であった。
萃香(いやぁ、愉快なチームだ。 こりゃ入って正解だったかもね)
実は萃香は、このチームに当初から加入をしていた訳ではない。
先日、反町が地霊アンダーグラウンドのさとりに対してハットトリックを達成し。
その後、反町と出会った後にこのチームへと加入させてもらえるよう話をつけたのである。
何故この緋想萃夢格闘一派に参加をしたのかというと、その理由は至極単純。
ただ単に、反町と戦ってみたくなったのだ。
萃香(今のあいつが私と対等に戦えるかといえば、それはちと難しい。
だが、ちょいと味見をするくらいは別にバチも当たらないだろうしね。
あんな美味そうな肴があって、試合(や)りあわないなんて勿体無いや。
さてさて、明日の試合に勝って……出来ればあいつらも勝ちあがってきて、私達とあいつらで決勝といきたいとこだね)
瓢箪を呷りながら、暢気にそう考える萃香。
普通の"人間"と対等のルールで戦えるかもしれないという状況下で、彼女の笑みは耐えなかった。
TO BE CONTINUED
979 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/17(月) 23:55:23 ID:???
一旦本編はここで終わり。ここからは外伝となります。
================================================================================
先着3名様で、
今回の外伝の主役→! card
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
マークによって下記の表に従い分岐します。
JOKER→ベジータの章
ダイヤ→椛の章
ハート→妖夢の章
スペード→早苗さんの章
クラブ→パルスィの章
980 :
森崎名無しさん
:2009/08/17(月) 23:56:00 ID:???
つまり当初のチーム名は緋想格闘一派だったのかな
981 :
森崎名無しさん
:2009/08/17(月) 23:56:50 ID:???
今回の外伝の主役→
ハートK
982 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:32:30 ID:???
>今回の外伝の主役→ ハートK =妖夢の章
==============================================================================
【魂魄 妖夢の章】
第一試合を終え、敗戦した西行寺快食の会の主従。
西行寺幽々子と魂魄妖夢は、自分達の住居――白玉楼まで帰ってきていた。
この白玉楼、実は反町達が住まう幻想郷の中では酷く孤立した場所に存在する。
というのも、この白玉楼とは冥界――即ち、霊魂などが住まう場所に存在しているのだ。
本来ならば反町らが住む幻想郷――現界とは隔離された場所なのだが……。
かつて色々あって、今では安易に行き来がしやすい場所となってしまっている。
閑話休題。
それはともかくとして。
白玉楼に帰りついた二人は表面上はあまり敗戦を気にしない風に幽々子はお菓子を食べながら縁側で茶を飲み。
妖夢はせっせと庭の手入れをしていた。
しかし、そんな時である。
幽々子「妖夢〜」
妖夢「はい? 何でしょう、幽々子様」
不意に幽々子に呼ばれ、妖夢は一旦庭の手入れを中断し。
額にかいた汗を拭きながら幽々子の面前へと向かい、何用でしょうかと問う。
お茶の準備か、いやまだ湯飲みに茶はある。ならば御菓子か、いや先ほど補充したばかりだ。
すると……はてなんだろう、まるで思いつかない。
首を傾げる妖夢だったが、そんな妖夢に幽々子は満面の笑みを浮かべつつ言った。
幽々子「ここからしばらく出て行きなさい、妖夢」
983 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:32:43 ID:???
妖夢「…………」
OK、落ち着け妖夢。
今のは何かの間違いだ。幻聴だ。そう、落ち着いてもう一度聞けば……。
妖夢「あの、幽々子様。 もう一度……」
幽々子「ここからしばらく出て行きなさい、妖夢」
妖夢「ええええええええええええええええええ!?」
やっぱり聞き間違いじゃなかった。
妖夢「なななななななななな、何か私に不手際がありましたでしょうか!?
幽々子様、何でも治しますのでどうか、どうかご寛容なお心でお許しを……」
幽々子「落ち着きなさいな、妖夢。 えいっ」
妖夢「うひゃっ!」
思い切り狼狽する妖夢に、幽々子は笑いながら扇子で妖夢のおでこをぺしりと叩く。
思わず妖夢はそのおでこを摩りながら、涙を浮かべつつ幽々子の顔色を伺う。
決して幽々子は怒気を含んだ表情は浮かべていない……いつもの優しい笑顔だ。
少なくとも、怒っている様子は無い。
妖夢「……幽々子様、一体何故私が出て行かなければならないのですか?
何かお怒りでしたら、この通り……」
幽々子「もう、落ち着きなさい妖夢。 私は"しばらく"出て行きなさいと言ったのよ?」
妖夢「……と、言いますと?」
984 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:32:56 ID:???
幽々子「妖夢。 今日の試合では、ちょっと実力が出せていなかったわね」
妖夢「うぐっ……え、ええ、まあ……」
今日のオータムスカイズ戦、妖夢の動きはハッキリ言って今ひとつだった。
ドリブル突破も半分ほどの数は止められ、シュートも弾かれ、最後までフィールドに立っていられなかった。
もう少し自分が仕事を果たせていれば……と思う気持ちも、仕方の無いものである。
幽々子「前々から思ってたのだけど、あなたってちょっと他の子たちと違って妙に気負うところがあるでしょう?
まあそれは別にいいのだけど……それで実力が発揮出来ないと、ちょっと問題よね」
妖夢「……はい」
生真面目である妖夢は、幻想郷において珍しいくらいの常識派。
少々すぐに人を斬り捨てたがる性分があるが、それさえ除けば良識がある方だ。
しかし、その真面目さが災いしてか、あまり機転が利いている方でもなく。
悪く言えば杓子定規的であり、自分の型を作ってしまう為にその実力を存分に発揮出来ない事も多い。
幽々子「だから少しの間ここを離れて、サッカーを通じて自分を見つけてきなさい」
妖夢「自分を?」
幽々子「そう。 私の元を離れて、自分でサッカーをするの。
誰の為でもなく、自分の為に」
妖夢「…………」
幽々子の言葉を聞き、妖夢はしばらく迷ったが……。
やがて力強く頷くと、きりりとした眼差しで幽々子を見返し言葉を吐いた。
妖夢「かしこまりました。 この魂魄妖夢、全身全霊でその任果たしてまいります!」
幽々子(……それがいけない、って言ってるのだけどねぇ)
985 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:33:19 ID:???
その後、他の白玉楼に勤める亡霊たちに引継ぎなどを頼み。
妖夢は二振りの刀と多少の食料を携えて、白玉楼を去った。
再びこの場所に戻ってくる時は、自分が胸を張って成長したと言えるようになった時だ。
妖夢(幽々子様の期待に応える為にも、早く一人前にならなくては……。
とはいえ、まず当面の問題はどこに向かうかだな。
サッカーをする以上、やはりどこかのチームに入れてもらうのが一番良さそうだが……。
さて、どうしたものかな)
先着1名様で、
妖夢のチーム探し→! card
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
マークによって下記の表に従い分岐します。
JOKER→悔しいが敗戦した相手チームで何かを学ぶというのも一つの手。オータムスカイズだ
ダイヤ→知らない仲ではない、ここは騒霊楽団を頼ろう
ハート→あまりご心配はかけたくないが……藍さんに相談してみよう
スペード→杓子定規ではいけない、常識に囚われない彼女を頼って守矢フルーツズに頼んでみよう
クラブ→ええい、こうなったら一からチームを作ってやろう!
986 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 00:33:46 ID:???
妖夢のチーム探し→
ハート3
987 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 00:34:52 ID:???
勧誘するならジョーカーに近い良い引き!
988 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 00:36:27 ID:???
ダイヤ以外は敵チーム強化月間になる訳か。
恐ろしい
989 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:56:25 ID:???
>妖夢のチーム探し→ ハート3 =あまりご心配はかけたくないが……藍さんに相談してみよう
====================================================================================
西行寺幽々子と八雲紫は、お互いに友人関係にある。
そうなれば、当然のように従者である妖夢と藍も決して浅からぬ関係。
まだ従者としての経験に乏しい妖夢にとって、それなりに長い藍は頼れる姉貴分的存在であった。
妖夢(情けないけど……ここは藍さんに頼ろう)
帰り際、夕飯のおかずを買って帰ると言っていた藍。
ならばこの時間ならまだ人里にいるだろうと思い、妖夢は人里へと降り立つ。
しばらく藍がよく立ち寄る店を探し回っていると、丁度豆腐屋の前にふさふさとした金色の尻尾を携えた藍の姿を発見した。
妖夢「藍さん!」
藍「親父、この特上油揚げを10枚くれ」
妖夢「藍さんっ!!」
藍「いや、やっぱり30枚だ」
妖夢「…………」
藍「思い切って50枚くれ。 うん、ありがとう」
油揚げを前にした藍には何もかもが馬耳東風。
実はこの数の油揚げを三日でぺろりと平らげてしまうのだから、げに九尾の狐は恐ろしい。
藍「おや、どうした妖夢こんなところで。 偶然だな」
妖夢(さっきから呼んでたんですけど……)
買い物を終え、ほくほく顔の藍に少々困った顔を浮かべつつ、妖夢は内心そう思いながらも相談したい事があるのだと言う。
ならば立ち話もなんだし、と二人は昼食がてら近くにあった蕎麦屋に入った。
990 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:56:43 ID:???
蕎麦屋に入ってしばらく……二人は他愛も無い雑談をしていたのだが。
折を見て、妖夢は口を開き本題に入ろうとする。
妖夢「実はですね、藍さん……その……」
藍「〜〜♪」
妖夢「……藍さん?」
藍「〜〜♪」
妖夢「…………」
しかし、蕎麦屋に入ったのが間違いだったか。
きつねそばを注文し、それにかぶりつくようにして貪る藍はやはり妖夢の話を聞いていない。
これでは駄目だと判断した妖夢は自分の分のたぬきそばを啜りつつ、一旦食事を先にしてしまおうと判断する。
その後、お互い食事を終えたところでようやく本題である。
藍「ふむ……つまり、幽々子様に少し他のチームで活動をしてこいと言われたのか」
妖夢「まあ、端的に言えばそうです」
藍「むぅ……なるほどな」
油揚げさえなければ、藍も至って真面目で誠実な人である。
相談に乗る姿は、先ほどまで目を輝かせていた狐ちゃんには見えない。
妖夢「……どうしたものか、迷っているんです。 正直、幽々子様の御傍を離れてしまうという事にも抵抗がありますし」
藍「気持ちはわからんでもないが……しかし、逆に考えると余所で成長し、幽々子様の元へと戻る事が出来るという事だ。
自分でもわかっている通り、お前は未熟なのだろう?
一箇所ではわからない事というのも確かにある。 妖夢にとっていい機会だと、私は思う」
妖夢「……そう言って貰えると、救われますね」
991 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 00:57:31 ID:???
藍「しかし、問題はどこに行くかだ。
条件としては簡単に加入・脱退を容認してくれそうなところ。
そして、妖夢自身が成長出来そうな環境が最適だ」
妖夢「そんな場所、ありますか?」
藍「そうだな……」
先着1名様で、
藍様のアテ→! card
!とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。
マークによって下記の表に従い分岐します。
JOKER→藍「オータムスカイズ、などはどうだ?」
ダイヤ→藍「……思いつかんな」
ハート・スペード→藍「……私のチームに入ってくれまいか」
クラブ→しっとマスク「ここでしっとマスク!」
992 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 00:58:34 ID:???
藍様のアテ→
クラブ10
993 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 01:22:29 ID:???
>藍様のアテ→ クラブ10 =しっとマスク「ここでしっとマスク!」
=========================================================================================
藍「!?」
妖夢「なっ、何者だ!?」
突如妖夢と藍の会話を遮って現れた、正体不明のマスクマン。
反射的に妖夢は刀を抜き、そのマスクマンへと振り下ろそうとするが……。
すんでのところで藍に止められ、思いとどまる。
人里の外ならいざ知らず、ここはまだ人里の中。しかも、蕎麦屋である。
人斬りをこんなところでしては、人里とのいざこざに発展しかねない。
妖夢「くっ……」
しっとマスク「ムハハ、いい判断だ少女。 中々冷静であるらしい」
妖夢「黙れ……貴様、何者だ!」
しっとマスク「我こそはしっとマスク! しっとの化身にしてしっとの父!」
妖夢「しっとマスク……だと?」
パルスィ「そうよ!」
妖夢「へ!?」
仁王立ちし、威風堂々とそう宣言するしっとマスクに気を取られていた妖夢。
その反対側からした声に思わず振り向くと、そこには嫉妬に狂う橋姫――水橋パルスィがてんぷらそばを啜り。
その隣では魔法の森に住む人形師――アリス=マーガトロイドが困った顔でにしんそばを食べていた。
アリス「……ごめん妖夢、私止められないから」
妖夢「は? アリス、一体これは……って、ちょっ!?」
パルスィ「話は聞いたわ、魂魄妖夢! あなたを我がネオ妬ましパルパルズのメンバーとして登録させてあげる!」
妖夢「ええええええっ!?」
994 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 01:22:41 ID:???
海老の尻尾をボリボリと食べつつ言うパルスィに、妖夢は彼女に似つかわしくない素っ頓狂な声を上げる。
それも当然といえば当然。
今突然出会った人物に、メンバーとして登録してあげるなどと言われて驚かない訳がない。
妖夢「ちょ、ま、ま、待ちなさいよ! 私は……」
パルスィ「いいの、言わなくてもわかってる。 ……妬ましいのよね、オータムスカイズが。
そして探しているのよね、嫉妬を一緒にねちねち言い合える同士を」
妖夢「ち、ちが……」
しっとマスク「ムハハ〜! 恥じる事は無い、我らは同士! しっとに狂う同士!!」
パルスィ「パルパルパルパル! 今日の試合も見ていたわよ!
あんだけの失態見せりゃ、そりゃ妬ましくもなるわよね……ああ、妬ましいわ!」
妖夢「は、話を……」
パルスィ「さぁ行きましょう、まずはヤマメとキスメに紹介しないと。
我々、ネオ妬ましパルパルズに新しいメンバーが入ったらきっと喜んだり妬んだりするわ!
私達の嫉妬パワーがあれば、オータムスカイズもいつかギャフンと言わせてやれるわ!
妬ましい……二回戦まで突破してしまう、奴らが妬ましい……」
妖夢「ら、藍さん……」
一人で勝手に話を進めていくパルスィとしっとマスク。
それに振り回される妖夢と、そんな妖夢に対し同情するような目を向けるアリス。
どうやらパルスィら三人組は妖夢が来る前からこの蕎麦屋に入っていたらしく。
新しいチームを探しているという話を聞き、ここは自分達の出番だろうとアリスの静止を聞かず割って入ったらしい。
995 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 01:22:55 ID:???
このままでは本当にネオ妬ましパルパルズの一員にされてしまう……と。
涙目で藍に助けてくれるよう訴える妖夢だったが……。
藍「〜〜♪」
妖夢(またきつねそば食べてる〜!?)
いつの間に追加注文をしていたのか、本日二杯目のきつねそばを食べる藍。
こうなってはもはや周囲の声など届かず、当然ながら助けは来ない。
アリス「大丈夫よ、すぐ慣れるから……」
妖夢「やだ! やだ! 慣れたくない! 私はネタキャラなんかじゃない!!」
アリス「一緒に地獄に落ちましょう、妖夢……」
妖夢「うわあああああああああああああああああ!」
こうして見事魂魄妖夢を仲間にした水橋パルスィ率いるネオ妬ましパルパルズ。
パルスィ「次に嫉妬仲間となるのは、果たして誰かしら?」
しっとマスク「おっぱい大きいおねえちゃんがいいのう」
【魂魄 妖夢の章】
もとい
【水橋 パルスィの章】
おわり
※現在のネオ妬ましパルパルズの戦力
水橋パルスィ、しっとマスク、黒谷ヤマメ、キスメ、アリス=マーガトロイド、魂魄妖夢
996 :
幻想のポイズン
◆0RbUzIT0To
:2009/08/18(火) 01:26:49 ID:???
以上。これにて外伝は終了です。以降のスレは質問なり何なりで埋めていただければ幸いです。
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれは妖夢の章を書いていたと
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ったらいつのまにかパルスィの章になっていた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ オータムスカイズに新規加入だとか伏線貼っておくだとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいカード神の片鱗を味わったぜ…
本日はここまで。お疲れ様でした。
次スレは明日に立てます。それでは。
997 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 01:40:29 ID:???
パルパルズの裏主役っぷりは異常w
乙です
998 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 01:46:25 ID:???
一番おいしいとこ持っていったwwww
でも念願のFWだ、地味に強くなってるぜ
999 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 02:03:34 ID:???
乙です
三日で50枚とのことだが三日での食事の回数は九回
そしておやつや皆で食べる味噌汁等に使う分を考えるなら
一食3枚くらいのペースか?…大好物ならしかたないくらいかな
1000 :
森崎名無しさん
:2009/08/18(火) 03:01:38 ID:???
家に帰っておあげ買いすぎと紫に叱られる藍。
橙が反町たちといる間は紫様とふたりっきりとうきうきしていたが、紫はあまりかまってくれない。
なのでおあげを沢山買って、紫にかまって(叱って)貰おうと考えた藍。
紫にかまってもらい、大好物も食べられる、まさに一石二鳥。
策士藍、おそるべし!
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