キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【サッカーが】キャプテン森崎33【選んだ男】
1 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/07/31(金) 10:45:23 ID:XIXMB+vp
大空翼に代わって主人公になった森崎有三を読者の投票によって操作していき、
他のキャラクター達と交流を深めながらサッカー選手として大成するのが目的の
読者参加型企画です。いわゆるゲームブックを想像して頂ければ分かり易いかも。
基本は毎回出る選択肢の中から読者が投票によってどれかひとつを選ぶ事によって
森崎の各数値が上下したり結果が分岐し、その結果によって森崎が活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。例えば敵にシュートを撃たれたら、
森崎の能力値+ある程度のランダム要素によってゴールを守れたり守れなかったりします。
投票や判定では2ch式(注:似ているだけで2chとは別サーバー)の掲示板で
ID付の投票書き込みを行ったりスクリプトでトランプのカードを引いてもらったりします。
過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/11.html
ミス指摘、質問以外の雑談は下のURLの雑談スレでお願いします。
本スレでも更新毎に30レス程度までの反応レスなら問題無しとしています。
尚、30レスを超え雑談スレへの誘導が始まったら速やかに誘導に従って下さい。それがルールです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1234103663/l50
2ちゃんねるとは別の場所の板なので、ブラウザによっては外部板登録が必要です。
なんらかの理由で雑談スレが落ちている時は、本スレでも遠慮なく雑談をどうぞ。
【前スレまでの簡単なあらすじ】
第一回フランス国際Jrユース大会でMVPとなった若き日本サッカー界の星、森崎有三!
戦いの舞台はサッカー王国、ブラジルへ。名門パルメイラスのユースチームに所属し
見事キャプテンにも選ばれた森崎はチームを率いてプロへの登竜門、リオカップへ挑む。
グレミオ、サントス、フラメンゴと強豪を立て続けに零封勝利した森崎達パルメイラスの
決勝戦の相手は宿敵・大空翼率いるサンパウロ。パルメイラスの今までの快進撃を
あざ笑うかの如く彼らはあっと言う間に2点先取し、更にネイとトニーニョの新技
ブースターシュートも運悪く失敗してしまった。圧倒的劣勢の中、逆転の兆しは何処を探せばいい?
…こんな感じで話は進んでいます。
685 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/28(水) 21:26:21 ID:vuXg2mL3
乙でした。
お仕事が忙しくなるのでしょうか?
もしそうならこちらは気にせずお仕事に専念してくださいね。
686 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/28(水) 21:38:04 ID:6L/N/hht
乙でした。くやしいのう…くやしいのう…
687 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/28(水) 21:47:28 ID:jni0LnR7
2ねいさん質問だ、後ロスタイムは何分?
(#^ω^)ビキビキ もうパルメイラス許さないお
こうなりゃ残ってるタイムでやれる事は全てやらせて貰う
688 :
訂正
:2009/10/28(水) 21:50:12 ID:jni0LnR7
↑2ねいさん質問だ、後タイムは何分?
689 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/28(水) 22:39:56 ID:Y0ayIZX/
這い上がろう。「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる。
by山王工業の堂本監督
690 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/28(水) 23:46:56 ID:FpNh2hFs
完敗ですな!
2さんの手心がなかったら、多分7-0ぐらいで負けてるな。
691 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/29(木) 09:52:00 ID:CfPOd2AR
それを言ったらカードのマモノの暗躍がなければもっとギリギリの勝負だっただろ。
翼のスキルは色々酷いけど。
692 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/29(木) 12:02:50 ID:OQ67HDMD
でもドライブシュートを覚える前まで、カウンターシュートは、原作では小学時代からの翼のオーバーヘッドに次ぐ必殺技やから
やられるべき技でトドメを刺された感じ。
693 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/29(木) 13:39:07 ID:SJ8UXfI4
naruhodo
694 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/10/30(金) 00:53:27 ID:s+ROn/r2
>>688
ロスタイムも含めて後10分程度ですが、もうこの試合は終わらせます。
勝ちの確率が99.9%無くなり、得点もまず無理な現状では流石に続ける意味は無いと判断しました。
>>690
いくらなんでも7−0は無いですよ。必殺シュート封印&キャッチ縛りでもしない限り。
NPCシーンをこねくりまわしていたら時間が無くなってしまいましたので今日は更新無しです。
代わりに告知をば。
今回は本当にバカバカしい程カード運が偏っていましたが、思い返してみれば
西ドイツ戦及びハンブルグ戦でも敵側に程度の差はあれど同じ様な事が起きていました。
ある程度のドンデン返しは醍醐味として残しておきたいものの、ここまで偏ると流石に困るので
カード一枚を使って判定するシステムからダイス二個を使って判定するシステムに切り替えようと思っています。
明日の内に新しい判定システムを紹介するつもりです。
それではお休みなさいませ。
695 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/30(金) 09:36:57 ID:k4jpxXDJ
乙でーす
この後の描写はさすがに難しいでしょうが頑張ってください
次の更新楽しみにしてます
696 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/10/30(金) 10:54:56 ID:s+ROn/r2
皆さんこんにちは。何時もキャプテン森崎をご覧頂き有難うございます。
昨夜告知したトランプのカードを使用する判定システムからダイス二個を使用する判定システムへの変更ですが、
具体的には以下の通りにします。従来は一人の選手の一回の判定毎にカード一枚で判定していたのを、
今後は一人の選手の一回の判定毎にカード一枚+6面ダイス二個を使います。丁度こんな感じです。
★森崎 パンチング (!card) 75+(!dice + !dice)=★
この場合、数値の前のカードを従来の通り
・技発動の判定
・反則や負傷などの判定
・ポストと枠外判定
・JOKERの場合のみ後述の2D6を12として扱い(マークはダイヤ扱い)、一発覚醒
とし、ダイスはそのまま数値を最終値に足す他
・11か12の場合(確率は1/12)従来のカードでKを引いた場合(確率は1/13)の様に成長が起きる
・スキル・ファンタジスタは3を出した場合11扱い、2を出した場合12扱いにする(成長は無し)
と言う風に使います。
システムの複雑化と攻撃側と守備側の差が±1以内の”引き分け”の頻度アップなどの弊害もありますが、
6面ダイスを2個使う事で従来よりも確率論が重視された数値バランスになるので運の悪戯を予防しつつ
戦略性を高められると思います。
尚、ここからはしばらくプレイヤー側が選択肢を選んだりカードを引いたりする機会が減りますが、
NPCシーンも重要になってくるので辛抱強くお付き合い下さい。
697 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/10/30(金) 11:46:52 ID:s+ROn/r2
放送「ゴ…ゴ…ゴーーーーーーール!!ゴールです、それも滅多にお目にかかれない超ド級のスーパーゴール!!
トニーニョくんが放ったミラクルドライブですら世界でも一握りの選手しか放てない高難度の大技ですが、
なんと翼くんそれをそっくりそのまま自分のミラクルドライブで撃ち返すと言う神業を披露しました!
あまりのスピードに誰一人近づく事すら叶わなかったシュートはグラウンドに窪みを作った後
逆サイドのサイドネットを突き破り、その後ろの広告看板に当たってようやく止まりました〜〜〜〜〜!!
4−1!4−1です!後半37分に残酷な追加点でサンパウロの4点目が入りました!
そしてこの瞬間、翼くんがリオカップ史上初の10ゴール10アシスト達成!歴史が刻まれましたァアアア!!!」
ウォワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!
観客「入ったァアア!!」「なんだアレ!なんだアレ!」「あんなのワールドカップでもチャンピオンズカップでも滅多に見られないぞ!」
「信じられないモノを生で拝んじまった…!」「とんでもねえな。これじゃこの先サンパウロの黄金時代が来るぞ」
「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」「ツバサ!」
ザガロ「だあああああああああ、うるせえええええええええええええ!!」
ディウセウ「うっひょーーー!オラおどれえたぞー!あんな事出来るなんて、ツバサって奴とんでもなくつええなー!」
メオン「バカな…あんなシュート、どうやって防げって言うんだ…!」
ジェトーリオ「反則でしょあんなの!これじゃ相手がシュート撃てないじゃん!」
サンタマリア「…カルロス…お前なら…?」
カルロス「出来る事は出来ると思うが、あの刹那に咄嗟に思いつくかどうか…」
賀茂「…これが大空翼、か…」
陽子「こんな結果、予想もつきませんでした…」
698 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/10/30(金) 11:47:09 ID:s+ROn/r2
終盤になって劇的に飛び出したまさかのスーパープレイでマラカナン・スタジアムは文字通り割れんばかりの狂騒で揺れる。
だがパルメイラス陣営はそれを殆ど意識していなかった。あまりにも信じがたい現実に五感の全てを支配されていた。
超モリサキ「バカな…バカな…」
トニーニョ「うっ…」
ネイ「悪夢だ…」
サトルステギ「ウッソだーーーっ!?こんなの有り得ないよ有り得ないって!」
エベルトン「………俺の夢は、破れたか…」
そしてこのビッグシューの演出者たる翼は呆然と立ち竦んでいた。
まるで自分が成し遂げた事が信じられないと言わんばかりに彼はパルメイラス側を見つめていた。
翼「………」
放って置けばそのままずっと呆けて居そうだった彼に仲間達が手荒に群がる。
バシッ!ガシッ!ドサッ!
翼「うわっ!痛っ!」
ストラット「やったじゃねえかオイーッ!!」
最初に彼の肩を叩いたのはストラットだった。誰もが認める優秀なストライカーである彼は
翼の奇跡のカウンターシュートがどれ程の超大技であるかよく理解していた為、
普段ギクシャクした関係である事も忘れる程興奮し、喜び、はしゃいでいた。
699 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/10/30(金) 11:47:51 ID:s+ROn/r2
ジウ「凄すぎるよお前!」
プラトン「負ける気がしないなァ」
バビントン「やったねツバサ!」
マウリシオ「アンタについてきてよかったぜ!」
ドトール「見事だ。ただその一言だ」
アマラウ「俺の会心のブロックを無駄にしてくれたな!」
マリーニ「つくづく敵じゃなくて良かったよ」
リマ「ホントホント」
レナート「まあどうせ俺が止めていたがな!」
バシッバシッバシッ!
翼「痛っ!痛いって!大げさだよ皆、もう一度やれって言われたら流石に自信は無いよ」
ストラット「あったり前だ!あんなのが毎回狙って出来るんだったらお前はDFになれっての!」
翼「それは嫌だな。俺はMFかFWの方が得意だし」
翼も含め、誰も口に出さなかった。だが翼も含め、誰もが気付いていた。
翼がサンパウロに来て以来、初めて本心からの笑顔を浮かべていた事を。
だから誰もが笑っていた。溢れる喜びに笑わずには居られなかった。
翼「(勝った。俺は勝ったんだ。憧れ続けてきたブラジルで、プロリーグへの登竜門となるこのリオカップで!
俺は森崎に勝ち、光り輝く未来を勝ち取ったんだ!それも今まで一度もやった事の無いスーパープレイで!…なのに)」
それでも翼は笑顔の裏で感じ続けていた。あの説明がつかない不快感を。
翼「(間違いなく嬉しいハズ、いや、嬉しいのに…なんでこのイライラは消えないんだろう…)」
700 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/10/30(金) 11:49:47 ID:s+ROn/r2
一旦ここまで。
701 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/30(金) 17:28:11 ID:roWKN4Pf
レナート「まあどうせ俺が止めていたがな!」
レナートくんがブースター一本止めただけで最優秀GK確定だと思って、調子乗っている件について
702 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/30(金) 17:32:18 ID:oiCpXwwQ
レナート、お前はスペードのAだったくせに…
703 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/31(土) 00:40:53 ID:4d48rB94
すごく基本的な質問ですまないけど、2D6って何?
ダイスを二回振って判定するシステムのことでいいのかな?
704 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/31(土) 00:47:54 ID:MLbWaKQG
YES。
2→2個
D→ダイス
6→6面
つまり6面ダイスを2個振るって事。
705 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/31(土) 18:18:28 ID:j5/fUlNL
>>701
でもレナートってこの大会、一失点だけなんだよな
記録だけ見ると大会No.1GKに選ばれてもおかしくないかも
森崎は一試合四失点だし・・・
706 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/31(土) 19:49:27 ID:Z63b+CYh
むしろ選ばれないとおかしいレベルだろうなあ。
俺らは神の視点から見てるからレナートよりも森崎の方が実力は上だと知ってるが、
作中の人間からしたらそういうわけにはいかんし。
707 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/31(土) 20:38:46 ID:YOsmI0ys
優勝したチームで計1失点しかしてない正GKを
最優秀GKに選ばない理由を探す方が難しいだろうからね
まあ今回はそういうのも含めてとことん完敗だったってことでいいんじゃない?
708 :
創る名無しに見る名無し
:2009/10/31(土) 23:25:43 ID:ROTYNmGW
レナートはミスしてないし、たまたまだけど好セーブもあったしベスト11は堅いだろうな
森崎は好セーブ多かったけどセンターサークルから決められたり、無理なオーバーラップからの失点も痛いな
翼がフランスでの大会のアルゼンチン戦で大きなミスをしてベスト11に入れなかった屈辱を今度は森崎がくらう感じ
あの時は森崎が大会MVP、今度は翼が大会MVP
ある意味ドラマだ、神様がこうなるようにカードを引かせたのかもしれん
709 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/01(日) 16:35:50 ID:jBi9NLRa
パルメイラスは何故これほどまでの惨敗を喫したのだろうか?
実力に差があったのか?
チームとしての相性が悪かったのか?
戦術的な誤りがあったのか?
それとも単なる運命の悪戯か?
原因がいずれにせよパルメイラスが負けたと言う現実は変わらない。結果は記録されるのだ。
大挙たるストラットのハットトリックも。翼の奇跡のカウンターシュートも。森崎の4失点も。
試合中のボールキープ率、シュート数などの各種データも。
勝敗が明らかとなった試合終盤、お互いに中盤の要が疲れ果ててからはもう何の盛り上がりも無かった事も。
観客が、サンパウロが、そして森崎が、無気力にボールを回すだけのパルメイラスのフィールダー達をただ見守っていた時間も。
全ては二度と巻き戻しようが無い過去となり、サンパウロの栄光となり、パルメイラスの屈辱となる。
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
放送「試合終了〜〜〜〜!!4−1!今この瞬間、サンパウロの圧勝でリオカップが終了しましたァアア!!」
710 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/01(日) 16:36:28 ID:jBi9NLRa
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
観客「サンパウロ!サンパウロ!サンパウロ!」「よくフラメンゴの仇を取ってくれたぜ!」「いや、こりゃ素直には喜べんだろ」
「一応パルメイラスの健闘も褒めておくか」「ストラットの奴、とんでも無い記録を作ったな…大会通算14点か」
「10ゴール10アシストか…ツバサ・オオゾラの伝説はひょっとしたらもう二度と破られないかも知れん」
ロベルト「良くやった、皆本当に良くやった!さあウイニングランを始めるぞ!」
サンパウロメンバー『はい!!』
タッタッタッタッタッ…
放送「サンパウロの選手達がロベルト監督に率いられ観客に挨拶しています!
この伝統ある大会で圧倒的な強さを示した彼らの偉業は末永く語り継がれる事でしょう!
そしてこの若手選手たちがこれからどの様な栄光を築きサンパウロにどれ程の幸をもたらすのか?
彼らがトップチームで鳴らすか、それとも欧州のビッグクラブに殴りこむのか?これから目が離せなくなります。
中でも注目は当然、チームの要たるチェザーレ・ストラットくんと大空翼くんの二人でしょう。
ストラットくんは6試合で14点と言う怪物ぶりをみせつけ、カルロス・サンターナくんに3点差をつけて得点王になりました。
今日の試合でも今まで無失点を誇っていた森崎くんから脅威のハットトリックと言う快挙!
彼はまず間違いなくイタリア代表のエースストライカーとして数々のゴールを産み出す事でしょう。
一体どれ程のビッグクラブが彼の為に札束を積み上げるか、想像するだに恐ろしい!
そして翼くんは同じく6試合で10ゴール10アシスト!ストラットくんと甲乙付け難い大活躍をこなし
全ての試合を文句のつけようも無い程支配してしまいました!特に今日初めて守備らしい守備の機会がありましたが、
攻撃面に劣らぬ巨大な存在感!極め付きは勿論4点目のあのカウンターシュートです。
かつてこれ程スケールの大きさをみせつけるアジア人選手が居たでしょうか?
日本は未だかつてワールドカップに出た事が無く、プロリーグすら無いサッカー弱小国ですが彼が日本を変えるかも知れません」
711 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/01(日) 16:37:02 ID:jBi9NLRa
四方八方から降り注ぐ翼への賞賛と祝福の嵐は森崎にとっては呪いの渦にも等しかった。
昨日までは。いや、この試合のキックオフ前までは彼は無名の存在から彗星の如く現れ無失点で
決勝まで勝ち上がってきた天才GKだったのだ。今は最早決勝戦で4失点と言う大失態を喫した敗者である。
今日の試合展開を知る者なら、ある程度以上のサッカーの知識がある者なら彼が敗因だと言ったりはしない。
だがそんな事は関係ない。今日の結果は何があってももう二度と覆らない。
森崎有三は大空翼と初めて対決し…大敗を喫した。
森崎「………ッ!!」
溢れる激情に彼の両拳が無意識にきつく固まる。グローブをしていなかったら爪が肉に食い込み血を流していたかも知れない。
その時、ふと視線を感じた森崎は横を向いた。
そこには翼が同じく横向きで走っていた。ビクトリーランの途中で森崎の近くに来ていたのだ。
翼の表情は能面に近い程静かだった。そこに浮かんでいたのは…強いて言えば好奇心。
森崎が何を言い出すのか、何をするのか?それが気になっているのだろうか。
A 「これで勝ったと思うなよ…!」怒りを込めて唸り睨みつける。
B 「この借りは必ず返す!」指をつきつけて宣言する。
C 「お前の勝ちだ…」仏頂面で祝福?する。
D 「……………」今は何も言いたくない。何も言う事は無い。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50
にて
☆2009/11/1 18:00:00☆ から投票期間を設けます。
そこから 20 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
712 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/01(日) 19:42:52 ID:KQ9kn/sa
なぜか森崎板にアクセスできないんだが、選択はもう決定した?
713 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/01(日) 22:20:09 ID:qwIv+NE5
>>712
決定した。
A:1票
B:4票
C:8票
D:7票
714 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/03(火) 12:57:04 ID:xAtMKGzQ
>C 「お前の勝ちだ…」仏頂面で祝福?する。
森崎「お前の勝ちだ…」
誰かが錆付いた声でボソリと呟いた。それは自分だと理解するのに森崎は3秒ほど有した。
翼「……………」
翼は何も言わなかった。そしてその表情も非常に読み辛かった。
森崎「(なんだ…?全然嬉しそうじゃないな)」
そこには森崎が覚悟していた様な喜び、傲慢さ、達成感と言った勝者の顔にありそうな物が一切なかった。
代わりにあったのは困惑だろうか?それとも不満だろうか?まるで納得の行かないドローゲームの後に浮かべそうな表情だった。
結局翼は何も言わずにビクトリーランに戻り、森崎の前から去っていった。
森崎「結局何だったんだあいつは…」
自分が勝っていたら、今頃は大喜びだっただろうに。
無意味なもしもの事を考えてムカムカした森崎は気を紛らわそうとして首を振り、その行為を後悔した。
彼より更に落ち込んでいるフィールダー達が目に入ったからである。
森崎「………」
715 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/03(火) 12:58:17 ID:xAtMKGzQ
ネイはゆっくりと歩いていた。地面に両手をつきうな垂れているトニーニョの下へ。
サトルステギ「ちくしょーちくしょーちくしょー!悔しいィイイイイイ!!アマラウめ、絶対リベンジしてやるからなァアア!!」
ネイ「(こんな時でもあいつは騒がしいな。見事なまでに負け犬の遠吠えだ)」
途中でサトルステギが拳を振りながらビクトリーラン中のアマラウに向かって
がなり立てていたのを無視し、そっとトニーニョの肩に手を置く。
トニーニョ「ネイ…」
ネイ「帰ろうぜ。帰って飲もう。女の子呼ばないで、男だけでさ」
トニーニョ「こんな敗北は有り得ない。実力的な差がここまであった訳じゃない。分析して敗因を…」
ネイ「それは明日からで良いから。今は泣き出す前に帰ろうぜ。既に泣いてる奴らも居るしさ」
オルヘス「ううっ…」
リンコン「畜生、畜生!」
ゲレーロ「………」
アレクセイ「なんで…こんな事に…」
キーガン「負けた…」
ブランコ「帰ろう…」
ミラ「…疲れた」
エベルトン「…さっさと引き上げるぞお前ら。このままじゃ良い晒し者だ」
716 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/03(火) 12:58:36 ID:xAtMKGzQ
ハーフタイムの時点で気絶していた筈の監督が何時の間にか復活していた事に突っ込みを入れられる者すら居ない。
まるで戦場帰りの敗残兵の様な雰囲気でベンチに引き上げる彼らには拍手はおろか罵声すら殆ど送られなかった。
放送「喜びの絶頂に浸るサンパウロとは真逆に、パルメイラスが今無言で引き上げます。
序盤から徹底的に不利な状況に追い込まれながらも、首の皮一枚を残しつつ
必死に抵抗を続けた彼らの勇姿もまた決勝戦に相応しい物だったと言えるでしょう!
最終スコアは残酷な物でしたが、彼らもまた強くなりサンパウロの前に再び立ちはだかって欲しい物です」
だが、そんな彼らより更に悔しさと無念さを感じさせられた者達も居る。
ザガロ「ハッ、なんてありきたりな慰め方だ。返って惨めになるだろうよ」
ディウセウ「そういう事ゆーなよザガロぉ。むしろオラ達の方が…」
メオン「言うな」
ジェトーリオ「あ〜あ、これじゃトップチームへの昇格も遠のくかなあ」
サンタマリア「現実的な問題として、契約金と年俸の相場は確実に下がっただろうな」
愚痴を語り合いながら引き上げるブラジルユースの有力候補者達の足取りは重かった。
パルメイラスの負け方に最大のショックを受けたのは彼らだったかも知れない。
カルロス「(モリサキ…挫けるなよ。俺もアーサーと共に再起してみせる)」
717 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/03(火) 12:58:53 ID:xAtMKGzQ
試合終了時点のガッツ&状態
残り/最大
700/700 オルヘス
135/850 トニーニョ
555/800 サトルステギ
285/850 ネイ
700/700 ゲレーロ
700/700 リンコン
700/700 アレクセイ なおりかけ
700/700 キーガン
700/700 ブランコ
700/700 ミラ 軽傷LV1治療済
515/835 森崎
-------------------------------------------
☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆
森崎 || トニニョ || 名前
−− ++ −− ++ −−
+ 4 || + 1 || オルヘス
+ 1 || + 1 || サトルステギ
+ 3 || + 5 || ネイ
+ 2 || + 1 || ゲレーロ
+ 2 || ± 0 || リンコン
+ 1 || + 4 || アレクセイ
+ 3 || + 2 || キーガン
+ 2 || + 2 || ブランコ
+ 2 || + 1 || ミラ
−− ++ −− ++ −−
19 || 17 || 総合
-------------------------------------------
−5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。
718 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/03(火) 13:02:27 ID:xAtMKGzQ
一旦ここまで。
719 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/03(火) 20:09:48 ID:FiPvuDZj
今後が楽しみだ
720 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/03(火) 23:06:19 ID:6BxtxSmU
またアーサーの事を言うかカルロスはwww
721 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 00:33:30 ID:SHfMDBD3
今までの例からするとベストイレブンとかはカード引きで決まるんだよね?
サンパウロ勢にかなりのアドバンテージはあるだろうけど、まだ可能性はある?
722 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 11:09:44 ID:wCzJmoyw
放送「それでは表彰式の前に本大会の運営本部が選んだ各ポジションの最優秀選手の発表を行います。
まずは最優秀FWですが、これは勿論得点王になったサンパウロのチェザーレ・ストラットくんが受賞しました」
観客「あー、やっぱりストラットか」「そりゃそーだよなあ」「カルロスも落ちぶれちゃったよなあ」
ストラット「(ミアータ…見ていてくれ。俺はもっともっと多くのゴールを君に捧げるぞ!…だからちょっとだけ嫉妬深さを直して下さい)」
カルロス「(この大会でハッキリと分かった。俺は甘かった…)」
ザガロ「クソッ、クソッ!面白くない!」
放送「続いてMFですが、これも当然と言うべきかサンパウロの大空翼くんが受賞しました。
最早この場に居る皆さんに彼の功績と実力を改めて解説するまでも無いでしょう」
翼「(そういえばJrユースでベストイレブンにすら入れなかった時は凄く悔しかったな…納得はしていたけど)」
ネイ「まあ、当然だよな…」
トニーニョ「数値で見える実績が違いすぎる」
サンタマリア「(奴の栄光の前では俺の8アシスト2ゴールなど霞んで見える)」
放送「そしてDFですが、これもまたサンパウロの選手が受賞!ワグネル・ソアレス・アマラウくんです!
パルメイラスのエースストライカーサトルステギくんをほぼ一人で完封してみせた今日の活躍ぶりが評価されました!」
アマラウ「よっしゃああ!やったぜ!」
ドトール「おめでとう」
キーガン「(俺ももっと頑張っていれば…)」
ディウセウ「あっちゃ〜、そりゃ準々決勝止まりじゃ無理だよな〜」
ジェトーリオ「おいおい、全部サンパウロの選手になっちゃいそうだな」
723 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 11:10:04 ID:wCzJmoyw
放送「最後に最優秀GK!この称号を勝ち取ったのは…」
森崎「!」
レナート「俺だろ?当然俺だろ?」
メオン「ハァ〜〜〜…」
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50
にて
!card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)
先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★最優秀GKは誰だ?→!card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。
JOKER→…え?クラウディオ・メオン?
ダイヤかハート→森崎有三!
スペードかクラブ→レナート・ルイス・ミューレル!
724 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 12:00:25 ID:m4UQWxUp
1/2で敗れるところが今の森崎らしい…
725 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 12:04:22 ID:NO65WWi9
レナートさんにはいつか痛い目見てもらおうか
726 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 12:08:22 ID:51Jpr7+u
多分森崎自身が何もしなくても勝手に痛い目にあうと思う…世界の舞台で…
727 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 12:52:23 ID:xj1S5cpw
サリナスorゲルティスが試合に出てこない可能性も
728 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 15:04:51 ID:UAVv/NkQ
この大会で自信をつけたレナートはその後メキメキと実力を伸ばした
そしてWYが始まる頃には名実ともにブラジルNo.1キーパーになっていた
元々才能はあった
必要だったのは壁を乗り越えるためのきっかけだったのだ
729 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 15:36:04 ID:24/L+7cx
実況「あ〜!レナート君、翼君のミラクルドライブシュートをなんとワンハンドキャッチで止めた〜!」
レナート「ふっ・・・翼!サイクロンでこい!」
すまん・・・森崎板に行ってくる
730 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 18:04:18 ID:f6dEErNq
>>728
俺キャプのナミーみたいだなw
まあこの結果は順当だろう
731 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 20:48:44 ID:wCzJmoyw
★最優秀GKは誰だ?→ クラブ3 ★
スペードかクラブ→レナート・ルイス・ミューレル!
-----------------------------------------------------------------------------
放送「これまたサンパウロのレナート・ルイス・ミューレルくんです!大会を通じて僅か一失点と言う固さでした!」
観客「レナートかあ?」「実力にはモリサキが上じゃないのか?」「でも成績だけだったら確かに…」
レナート「我が世の春が来たーーー!!」
ドトール「すぐに夏と秋を飛ばして冬になりそうな春だな」
アマラウ「どう考えても俺のお陰です」
ストラット「お前が相手なら一試合で5点は取れる自信があるぞ」
レナート「なにィ!」
森崎「………」
オルヘス「モリサキ…」
栄誉を手にした筈のレナートがチームメイトとコントの様なやり取りをしているとは露知らず、
森崎はロッカールームでグローブを取ったばかりの右拳をじっと見つめていた。
森崎「(俺は負けた。翼に負けた。ストラットに負けた。あんな無名キーパーにすら負けた!)」
732 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 20:49:16 ID:wCzJmoyw
ぶるぶるぶる…
スクッ。
キーガン「うわ…」
ササッ…
誰かを殴りたくて堪らないと言わんばかりに立ち上がった森崎の周辺からチームメイト達が慌てて遠ざかる。
グワッ…
シュッ!
だが今の森崎にも味方に八つ当たりをしない程度の分別は残っていたらしく、彼の腰の入った右拳は空だけを切った。
ゴキィッ!
森崎「〜〜〜〜〜ッ!?!」
次の瞬間、森崎は嫌な音を立てた腰を抑えて悶絶する羽目になった。
ネイ「おい、大丈夫か!」
森崎「こ、腰がいてえ…なんだこれ?」
エベルトン「バカヤロー。この大会テメエは何回殺人シュートを受けてきたと思ってるんだ?
特に今日は一番凶悪な奴に吹っ飛ばされてるんだ。怒っている暇なんかあったら湿布でも貼れ」
トニーニョ「アドレナリンが切れて一気に痛みが吹き出てきたんだろうな」
森崎「………クソッ」
733 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 20:50:00 ID:wCzJmoyw
一旦ここまで。
734 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 21:01:04 ID:2eKjvr2m
腰… ま、まさかサッカー筋が…!
735 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 21:07:29 ID:NO65WWi9
それは別の話だ!
736 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 21:47:49 ID:WWCG84TW
森崎「そもそもイタリアのフィールダーはカスだったしな。チョロイチョロイ」
今さらだけど見事に痛い目にあうフラグ達成したな
737 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/04(水) 23:47:58 ID:Ex2p9jpj
最優秀FW・最優秀MF・最優秀DF・最優秀GKが全部優勝チームから選ばれたか。
まあ、全試合虐殺ゲームだったもんなぁ。
738 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 23:54:36 ID:wCzJmoyw
放送「なお、今大会のベストイレブン及び得点・アシストランキングはこうなりました」
−−−H− Hストラット
−J−−− Jカルロス
−−I−− I翼
−E−F− Eトニーニョ Fネイ
−−G−− Gサンタマリア
A−D−B Aドトール Dディウセウ Bジェトーリオ
−−C−− Cアマラウ
−−@−− @レナート
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
14点 ストラット
11点 カルロス
10点 翼
5点 サトルステギ
4点 トニーニョ、ザガロ
3点 マウリシオ
2点 ダ・シルバ、サンタマリア、ジェトーリオ、ネイ、ジウ、アマラウ
1点 リベリオ、オルヘス
大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
10アシスト 翼
8アシスト サンタマリア
6アシスト バビントン
2アシスト ネイ、ジェトーリオ、リンコン
1アシスト プラトン、オルヘス、カルロス、マウリシオ、リベリオ、ゲレーロ
739 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 23:54:56 ID:wCzJmoyw
放送「この大会で活躍した若者達がプロとなってどの様な熱いドラマをみせてくれるのか?
今後も彼らにご注目を!それでは放送時間が無くなってまいりましたので、そろそろお別れです。
また来年このエスタジオ・ド・マラカナンでお会いしましょう!」
賀茂「終わったな…さて、賭けは俺の勝ちだったな。高級ウイスキーでも奢ってもらおうか。ボトルでな」
陽子「ヒック…全く、まだ20にもなっていない小娘にタカらないで下さいよ」
賀茂「試合が終わった途端飲んでる奴のセリフじゃねーな。森崎が負けたのがそんなに残念か?」
陽子「…そうですね。私としては、先天的に強い翼くんを後天的な努力家の森崎くんが上回って欲しかったです。
サッカーの世界史で何十年も出遅れてしまった日本サッカーが成り上がる為のヒントを掴めると思ったんですが」
試合が終わり、賀茂と既に顔が赤い陽子の二人は閉会式を待たずに立ち去ろうとしていた。
??「お嬢ちゃん、それは無いぜ。日本サッカーは何時までも三流のままさ」
陽子「むっ…」
そんな二人に声をかけてくる二人組の男が現れた。二人ともあまり好感の持てないニヤニヤ顔である。
声をかけた男は大柄で、屈強と言う形容詞が良く似合う鍛え抜かれた体の持ち主だった。
短く切り揃えられた金髪とは裏腹に顔立ちや肌色は東洋人らしく、一見では人種が判別しにくい容姿の持ち主である。
もう一人は連れとは対照的に南米人らしく適当に伸ばした黒髪が浅黒い肌に良く似合う男だった。
平均的な身長で体格も普通だが、いかにもすばしっこそうな体つきが印象に残る。
740 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 23:55:10 ID:wCzJmoyw
賀茂「なんだ、お前らも来てたのかよ」
陽子「初対面でいきなりご挨拶ですね。ウルグアイユースのお二人さん?」
金髪の男は火野竜馬。黒髪の男はラモン・ビクトリーノ。共にウルグアイのユース代表選手である。
ビクトリーノ「悪いなベイビー。リョーマはデカいモンだから女の子に優しくできないんだ」
火野「おいおい、お前みたいに速い奴よりはマシだぜ?」
陽子「お嬢ちゃんだのベイビーだの…一応、私貴方達より一歳上なんだけど?」
火野「おっと、こいつは失礼したなお嬢ちゃん」
ビクトリーノ「ごめんよ、東洋人は見慣れてないんだ。ガモーのおっさんみたいに髭ボーボーなら分かり易いんだが」
失礼な態度に陽子が閉口しても悪びれもしない二人。これ以上は不味いと思ったのか賀茂が前に出る。
賀茂「その辺にしとけ。わざわざここまで来たって事は、翼や森崎に興味があったんだろう?」
火野「まあな。ビクトリーノから全日本Jrユースの話は散々聞かされていたしな」
ビクトリーノ「ツバサもモリサキも随分パワーアップしてたなァ。今日の試合は一方的だったが、
それはあのイタリア人のせいだったし…展開によってはパルメイラスが勝っていてもおかしくなかった。
最大の要因はヘマをしまくったパルメイラスのMFコンビだけどな!」
火野「違いねえ。ガッハッハ!」
741 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 23:55:27 ID:wCzJmoyw
賀茂「何だかんだ言ってしっかり見ているじゃないか。それなりの興味はあったんだな」
火野「ああ。だがおっさんよ、俺の返事はノーのまま変わらないぜ」
賀茂「そうか…」
陽子「何の話ですか?」
そのまま火野と賀茂は謎のやり取りを始め、賀茂が落胆した表情になる。一方陽子は事情を
知らないのか首を傾げるが、答えたのは賀茂ではなくビクトリーノだった。
ビクトリーノ「なあに、おっさんは以前リョーマを日本代表に誘った事があるんだよ。フラれたけどな」
賀茂「火野竜馬はウルグアイ国籍だが両親と祖父が日本人でな。日本国籍を取るのも可能だと思ったんだが…」
火野「あんたに翼や森崎の事を聞かされた時は魅力的に感じたが、
その後親戚に日本の高校選手権のビデオを送ってもらったらな…」
ここで火野はやれやれと言わんばかりに肩をすくめ両腕を左右に伸ばした。
火野「なんだよありゃ、まるで話にならねえ。強いMFとGKが一人ずつ居て、そこに俺が加わっても
残りの8人がクズじゃ意味がねえよ。ましてや強豪国はベンチメンバーだって強いって言うのによ…
とてもじゃないが、弱っちい日本なんかの為にウルグアイ国籍を捨てる気にはならねえな」
ビクトリーノ「タイミング良く前の監督がクビになって新しい監督はリョーマを代表に選んだって事さ、ベイビー」
陽子「そう…それとベイビーは止めて頂戴」
742 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 23:55:47 ID:wCzJmoyw
火野「そういう事だ。縁がありゃ来月の日本で会おうぜ、お嬢ちゃん!」
タッタッタッタッ…
陽子「お嬢ちゃんも止めてよ!ああもう、やな奴らー!」
賀茂「仕事をしてりゃもっともっと嫌な奴らの前でニコニコしていなきゃいけないんだぜ。練習だと思っとけ」
言いたい事を言ってからさっさと去っていく火野とビクトリーノ。後に残された落胆の表情を隠せない賀茂と
憤懣やる方ない陽子はクーラーボックスからビール瓶を取り出し乱暴に呷った。
陽子「んぐんぐんぐ…ぷはっ。何が悔しいって、言い返せない事ですね。言ってる事は正論でしたから」
賀茂「ああ…奴らとハンブルガーSV、そしてサンパウロ相手に全日本ユースが何処まで戦えるか…」
来月、日本で開催されるジャパンカップ。
それは全日本ユースの強化目的の大会であり、全日本ユースの他に同年代の3チームを招待して行われる
勝ち抜きトーナメントである。招待されるチームはたった今リオカップを制したサンパウロFC、
ドイツのブンデスリーガのユース部門で今年首位を独走するハンブルガーSV、
そして火野竜馬とラモン・ビクトリーノがダブルエースとしてリードするウルグアイユースである。
陽子「ハッキリ言って厳しいんじゃないですか?火野くんは日向くんを上回る逸材なんでしょう?」
賀茂「それが俺と見上と片桐の共通の見解だ。ジャパンカップで全日本ユースが
一勝でも上げる為には助っ人の力が絶対必要だ。イタリアのあの二人の力がな…」
743 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/04(水) 23:56:32 ID:wCzJmoyw
今日はここまでです。
744 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/05(木) 00:02:21 ID:mUHu1+j2
森崎の大復活を祈って乙でしたー
745 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/05(木) 00:02:47 ID:erEydW+a
更新乙でした!
新たなる潮流だ
746 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/05(木) 00:51:00 ID:JtcL3NVo
乙です
火野とビクトリーノの全盛期はジャパンカップだな
747 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/05(木) 01:02:31 ID:aDgtVa4e
いや、今回の下品なやりとりで俺をニヤリとさせた
>>740
がクライマックスだな
ということで乙でしたー
748 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/05(木) 23:14:47 ID:Ym/L3av7
昨日書くはずだった事の追記
【11】
【6】を採用なら 故意に反則を行って 相手を止める選択を追加
相手との能力差×2の補正を得るが 能力差が大きいほど ペナルティもきつくなる。
勿論 状況によっても ペナルティの差はでます。
【12】
レッドカードや、イエローカード累積による退場でも 次の試合の出場は可能とします。
出られないと GMとして色々困るから。
あんまり 期間が開くなら 新システムチェックの為の練習試合を先に行うかもしれません。
候補は 霊夢、魔理沙、咲夜、アリス、早苗(未登場)のいずれかのチームから
勿論、その相手のデータは 先にキッチリと作りますが。
何か意見とか有ればお願いしますね
749 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/05(木) 23:15:48 ID:Ym/L3av7
すいません、誤爆です('A`)
750 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/06(金) 01:41:27 ID:zkQjMlnp
特定しました
751 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 01:04:24 ID:t3d6DJ3w
すんなよww
752 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 12:25:53 ID:K467hgMJ
〜翌日の西ドイツ、ハンブルガーSVユース選手寮〜
若林「…そうですか。分かりました、有難うございます。ええ、それでは」
ガチャッ。
リオカップ決勝戦の翌日、陽子はドイツに電話をかけていた。
ハンブルガーSVユース部門のゴールキーパー、若林源三に試合結果を報告する為である。
若林は電話が終わった後も事務所の電話機をしばらく無言で見詰めていた。
そのまま思考にふけりながら踵を返した所でチームメイトに出くわす。
カルツ「なんだ、どうしたんだワカバヤシ?何時も以上に傲慢ヅラになっとるぜよ」
小柄な体に渋い顔つき、そして口に咥えた爪楊枝がトレードマークのキャプテン、ヘルマン・カルツである。
普段からあまり仲が良いとは言えない彼は軽口を叩いただけで若林からの返答は
期待していなかったが、当の若林はニヤリと笑って口を開いた。
若林「翼が森崎に勝った。4−1でな」
カルツ「なにィ!?それは本当か!」
たちまちカルツは取り乱す。フランス国際Jrユースとその直前の親善試合で散々森崎に苦しめられた彼は
森崎を非常に高く評価しており、彼がチームメイトの翼に大敗する事など想像もつかなかった。
若林「本当の話だぜ。来月のジャパンカップに出てくるのはパルメイラスじゃなくてサンパウロだ」
カルツ「マジかよ…3年間で力関係が逆転したのかな。それともチーム力の差か…」
753 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 12:26:19 ID:K467hgMJ
??「おい、ワカバヤシ!今ツバサとかモリサキとか言ったな!?」
??「ハハハ、ポブルセンとワカバヤシが御執心のあの二人か」
??「また面倒くさい事になりそうだなあ、もう」
カルツ「(あ〜あ、やかましい奴らが来たのう)」
カルツに悠長に悩む時間は与えられなかった。彼にとっては都合が悪いタイミングで
若林と並ぶ頭痛の種が近くに居て、黙っては居られんとばかりに割り込んできたからだ。
最初に興奮気味に話しかけてきたのはギラギラした目つきが非常に目立つ中肉中背の金髪男だった。
別に醜い容姿の持ち主ではないのだが、お世辞にも友好的には見えない表情や雰囲気が
大抵の相手に嫌悪感を催させるであろうこの男の名はクリストフ・ポブルセン。
ハンブルガーSVの武器とも癌とも評されるトラブルが絶えないMFである。
次に笑いかけたのも同じく中肉中背の金髪男だったが、こっちは長めの金髪がよく似合っており
ポブルセンの様な剣呑なオーラも発していない為第一印象はまるで違う。
ただしその笑みにはプライドや嫌味さが若干伺える為、爽やかとは言えない彼は
テオドール・カペロマン。ハンブルガーSVの主力選手の一人であり、ポジションはウイングだ。
最後にため息をついた男もやはり金髪だが、こちらはやや繊細もしくは神経質そうな外見であり
血の気が多そうなポブルセンと気障なカペロマンの後ろに居ると如何にも地味である。
ハンブルガーSVの名パサー、アンドレアス・メッツァは平和主義者と言うよりはむしろ事なかれ主義者だ。
ポブルセン「どうなんだワカバヤシ!さっさと詳しく教えろ!」
若林「近寄るな、唾がかかる。お前に命令される覚えも無いぜ」
754 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 12:27:13 ID:K467hgMJ
ポブルセン「うるせェ!さっさと…」
カルツ「はいはいそこまでー。ポブルセンはちっと落ち着け。ワカバヤシも一々挑発すんな全く」
メッツァ「また寮長に怒られても僕知らないよ。僕のせいじゃないもんね」
カペロマン「(そう言いながらしっかり”僕は止めろって言ったんだ”って言い張るから良い根性してるぜこいつ)」
若林「フン。さっき言ったのが聞こえていただろう?翼が所属するサンパウロFCが森崎の居るパルメイラスを
4−1で破った。よってジャパンカップにパルメイラスは出てこない」
メッツァ「そっかあ。じゃあツバサ・オオゾラがユーゾー・モリサキより上って事?」
カルツ「単純にそうとは言い切れんぜよ…」
若林「いや、それでいい」
カルツ「えっ?」
若林はニヤリと笑った。巨大な自信と愉悦を漂わせる笑い方だった。
若林「所詮この世界は結果が全て。勝った奴が敗者を消す。翼が森崎を打ち破ったなら、翼を倒せば良いだけだ」
カペロマン「なんだ、もうモリサキってのは相手にしないのか。まあ言ってる事は正しいな」
ポブルセン「ケッ、どうせならサンパウロとパルメイラス両方がジャパンカップとやらに来れば良かったのによ」
カルツ「…サッカーがチームスポーツだって事、時々で良いから思い出せよお前ら?」
755 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 12:27:35 ID:K467hgMJ
メッツァ「どうしてそこまで無駄に熱くなれるんだか…それじゃ僕は失礼するよ〜」
カペロマン「おう。カルツ、俺はスナックを買いに行くから付き合えよ」
カルツ「それは構わんが、一切奢ってやらんぜよ」
ポブルセン「ケッ」
喧々諤々と意見を言い合った後、若き選手達は三々五々に散っていく。若林は自室に戻り、
天井から吊るしてあるサンドバッグとそれに貼り付けてある森崎の顔写真をしばらく眺めた。
何千回も彼のパンチを受けたらしいその写真は既に皺くちゃで、破けた場所も多い。
若林「翼に先を越されちまったか…フ、ク、ク、ク」
若林はおかしくてたまらない様子で笑いを堪えながら顔写真を剥ぎ取り、
それを細切れになるまで引きちぎってからくずかごに放り込んだ。
若林「やはりお前は頂点を目指す世界の住人ではなかったんだな。俺から奪った物全てを
取り戻すつもりだったが、最早お前に用は無い。あばよ、森崎ィ!!」
ブォグォオオッ!!!
バリッ。シュウゥーーーーー…
サンドバッグが若林の拳に貫かれ、苦しそうに砂を吐き出す。数秒後には元サンドバッグはぺしゃんこになってしまい、
吐き出された砂は下にあった床置き形エアコンの噴出し口の中に流れ込んでいった。
ガガガガガ!…プスン。
若林「………あ………」
756 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 12:27:57 ID:K467hgMJ
一旦ここまで。
757 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 12:30:54 ID:xHSqHBmT
こういうドジな若林は嫌いじゃないぜ
758 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 13:02:36 ID:YPmgOiFO
自信満々で登場して、ストラットに吹き飛ばされ、ツバサに弄ばれる若林が見たい
759 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 15:16:16 ID:R6vFkQjt
乙です
ワカバヤシ一々行動が小物臭いw
760 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 15:41:39 ID:K467hgMJ
物語はリオカップ終了の数日後に移る。
〜イタリア、ミラノ市〜
この日世界に名だたるイタリアの名門サッカークラブ、インテル(正式名称インテルナツィオナーレ・ミラノ)の
プリマヴェーラ(17〜8歳部門)用グラウンドで、激しいバトルが行われていた。
葵「うおおおおっ!」
ダダッ!
キッ!グイッ!
ダダッ!
ある日突然現れ、あっと言う間にこのチームの主力として定着した日本人の少年葵新伍がチームメイトのマッテオを
素早いダッシュから急激に直角に曲がり、更にもう一度直角に曲がって彼を抜き去った…かと思いきや。
マッテオ「おい…まただぞ」
葵「あ…」
葵の体は棒立ちのマッテオの後ろにあったが、ボールはマッテオの足下にあった。
マッテオ「全く…グーリットの技を真似しようったって、ボールを置き去りにしちゃってちゃ意味無いじゃんか」
葵「アハハ…ごめんよ。もう一回!」
マッテオ「大体お前普段からドリブルに頼り過ぎの傾向があるぞ。どうせならパスの練習した方が…」
葵「いーやーだ!俺はこの直角フェイントをマスターしてジェンティーレをやっつけるんだ!」
マッテオ「(このフェイントをマスターしただけじゃあのジェンティーレに勝てるとは思えんけどなあ…)」
761 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 15:42:07 ID:K467hgMJ
葵は以前リーグ戦でユベントスのDFサルバトーレ・ジェンティーレにこっぴどくやられた事があり、
それ以来リベンジに燃えて新技の開発に余念が無い。付き合わされるマッテオは良い迷惑である。
十数分後、この場にやってきたインテルのGKヘルナンデスは地面にうつ伏せになっている葵と
呆れた表情でリフティングに励むマッテオを発見し首を傾げた。
ヘルナンデス「どうしたんだシンゴは?」
マッテオ「スタミナ自慢がやり過ぎてヘバッただけだよ。いくらなんでも無酸素運動をあれだけ短時間に繰り返しちゃあなあ」
葵「ぐぐぐぐぐ…ちくしょー、ジェンティーレめえ…」
ヘルナンデス「なんだ、またあのフェイントの練習か。ところでシンゴ、お前宛に日本から手紙だぞ」
葵「ん〜?」
ビリビリビリ…
葵は土ぼこりを顔から払いつつヘルナンデスから受け取った封筒を乱雑に開けた。
だが中身の内容が目に映った途端表情が驚愕と歓喜に輝き、誕生日プレゼントを貰った子供の様な顔になる。
葵「マジ…マジで?ヒャッホォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオイ!!」
ヘルナンデス「今度はなんだ…?」
マッテオ「俺が知るかよ(あーウゼえ)」
それは賀茂のサイン入りのU−19サッカー日本代表、通称全日本ユースへの召集状であった。
尚、ほぼ同時刻同じくイタリアのジェノヴァ市にあるサッカークラブサンプドリアにて、プリマヴェーラ部門に所属する
日本人DF赤井止也も全日本ユースへの召集状を受け取り似たようなリアクションをしていたと言う。閑話休題。
762 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/07(土) 15:46:33 ID:K467hgMJ
一旦ここまで。前フリを大判振る舞いの巻。
763 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 18:13:19 ID:oXNY9tLk
乙です!
まさかの赤青早期参加か!?
764 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 18:13:39 ID:xHSqHBmT
ヘルナンデスとイタリアユースは覚醒してほしいよ
原作だとヘルナンデスってシンゴにとって良い奴(考えようによってシンゴの噛ませ犬・うわべだけの友情キャラ)
と散々な目にあってるし
まあストラットがいるから自然とイタリアユースは強くなるのかもしれないけど
原作やゲームの扱い(特ににX)が散々だっただけに・・・・・・・・・・
765 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 23:22:22 ID:s94WA8t5
今回ラスボスの本命はブラジル、対抗はイタリアだから大丈夫じゃない?
森崎はカルロスに完勝、ストラットには完敗だからイタリアがラスボスのがストーリー的に盛り上がると思うし
766 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/07(土) 23:33:28 ID:aC96AIju
ただ、ブラジルにはコインブラという最終兵器がいるからなぁ
767 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/08(日) 00:31:34 ID:oGiMzpLv
コインブラなんてアルシオンの前じゃ霞む程度の存在
768 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/08(日) 00:56:52 ID:ThuvPBhh
俺の中ではアルシオンとコインブラは同格、ストラットとカルロスも同格なのでゲルティスとジノのわずかな差でブラジルって感じ
769 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/08(日) 10:06:30 ID:+qdgDYmS
ゲームをやっていないので詳しくないんだが、
ゲームのキャラを含めるとディアスってそんなに強キャラでもなくなる?
個人的にJrユースで一番面白くて一番手強いと思ったのがディアスだったんで
相対的に弱くなってるとしたら少し悲しくて…
770 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/08(日) 10:15:11 ID:vQvZQrpO
ゲームのディアスは技パクりキャラ
771 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/08(日) 11:14:54 ID:IbRwPog+
>>770
ディアスのバク宙サイクロン楽しみ
あれは、Wだったか?
772 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/08(日) 11:34:17 ID:IbRwPog+
でも、やっぱ
最も楽しみなんは
アルシオンなんかより
ファンベルグ先生の
神オーバーヘッドかな!
妄想を言えば、森崎がミラン入りして翼よりも先に会ってほしいが…
773 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/08(日) 14:25:44 ID:k1aUvWGN
〜ブラジル、サンパウロ〜
そして奇しくも同じ日、サンパウロ市のとあるホテルの会議室に森崎と翼は賀茂と陽子に呼び出されていた。
陽子「よく来てくれたわね、二人とも。急な呼び出しでごめんね」
翼「いえ…(俺と森崎を呼び出したと言う事は…)」
森崎「また日本サッカー協会が何か?後、そっちの人は…」
賀茂「おう、俺は賀茂港ってんだ。日本サッカー協会の役員で、主に情報収集をやっている。
んで、お察しの通り協会のお偉いさんが色々ゴチャゴチャ祝辞だの何だの言ってるけど、別に聞きたくねえよな?」
陽子「賀茂さん!もう…」
森崎「ぶっちゃけてますね。確かに聞きたくないですけど(なんか監督みたいだ。こんなタイプは何処にでも居るのか)」
翼「要点だけ教えて頂ければ…」
賀茂「それじゃ、かいつまんで言うぞ。かねてからの通達通り、リオカップでより優秀な成績を収めた方のチームを
来月のジャパンカップに招待する。つまり…お前とサンパウロに日本に来てもらうぞ。問題ないよな、翼?」
森崎「(チクショウ…こいつがヒーローみたいに日本へ凱旋するってのかよ。胸糞悪い!)」
翼「ええ」
翼はニッコリと微笑み、悔しがる森崎をちらりと見てから更に爆弾発言を炸裂させた。
翼「昨日、3月からのトップチームへの昇格と契約を結びました。
ジャパンカップをジュニオール時代の集大成にしてこいとも言われましたよ」
774 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/08(日) 14:26:23 ID:k1aUvWGN
森崎「なっ…!」
賀茂「ほう!18歳でプロ契約とはな…しかも日本人、いやアジア人としてもサンパウロFCと初のプロ契約だ。
こいつが日本のマスコミに知られたら、ちょっとしたスクープになるだろう」
陽子「おめでとう、翼くん!」
ギリッ…
森崎「(クソッ、クソッ!たった一度の敗北でこいつに全てを持っていかれるのかよ…!)」
栄光が黙っていても歩いてくる勝者と何もかも手が届かなくなる敗者の構図が改めてくっきりと浮き上がり、
森崎は意識的に歯軋りをして怒りの絶叫を噛み潰した。だが賀茂は森崎のそんな反応は
予想済だったらしく、大げさに咳払いをして注目を集めた。
賀茂「だが!それだけで良い気になってもらう訳にはいかねえ。そうだろう、森崎?」
森崎「は?」
翼「えっ?」
賀茂「俺は何も森崎の目の前でこんな宣言をして翼をヨイショする為だけにお前らをここに呼んだんじゃない。
プロジェクト・カウンターウィングの次のステージへの移行と、その具体案を伝える為だ」
森崎「何を…」
混乱する森崎に陽子がそっと一枚の書類を渡し、間髪居れず高らかに宣言した。
陽子「パルメイラスジュニオール部門のGK森崎有三くん。貴方は全日本ユースのメンバーに選ばれました」
775 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/08(日) 14:27:09 ID:k1aUvWGN
森崎「な…なにィ!?」
翼「森崎を全日本ユースに…?」
賀茂「そう驚く事は無いだろう。どの道お前らは二人とも全日本ユースに選ばれるのはほぼ確実だった。
翼は元より、森崎も準決勝までは文句のつけようが無い活躍をしていたんだ。
どっちが先に入っても、もう一人が合流するのは時間の問題だったんだ。そしてもう一つ」
ここで賀茂は一旦口を閉じ、タメを作ってからまた口を開いた。
賀茂「負けた方にリベンジの機会を与える意味もある。プロジェクト・カウンターウィングは
そう簡単に終わらせる訳にはいかねえ。お前らにはもっともっと切磋琢磨しあって貰わないと困るんだよ」
翼「………!」
賀茂の言葉がもたらした影響は大きかった。翼は先程の余裕が消え去り
ショックを受けた表情になり、森崎は…
A 「案外悪くないじゃないですか、プロジェクトなんとやらも」ニヤリと笑った。
B 「分かりました。一日でも早く全日本ユースに合流させて下さい」やる気満々になった。
C 「結局俺は日本サッカー協会のオモチャですかあ?」疎ましげに睨み付けた。
D 「…なんだ。ビビッたのか、翼?マグレは二度も続かないもんなあ」早速挑発した。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256670084/l50
にて
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その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
776 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/09(月) 12:48:24 ID:lcmmr/PW
>B 「分かりました。一日でも早く全日本ユースに合流させて下さい」やる気満々になった。
賀茂「良い返事じゃねえか。一週間後に全日本ユース合宿が始まる。お前には第一日から参加してもらうぜ」
陽子「航空チケットとかは明日にでもパルメイラスに届けておくわね」
森崎「どーも(フッ、どうやら俺の運もまだ尽きちゃいない様だ…翼に復讐するのと同時に、
こいつよりも早期合流を果たし全日本ユース内の権力を握る!悪くない、全く悪くないぞ)」
森崎は先ほどとは打って変わって彼らしい不敵で自信満々な表情になった。
全日本ユースではキャプテンになれないのではないか?
翼>森崎と言う評価を覆すには一体どうすればいいのか?
直接対決で負けて以来これらの悩みに苦しめられていた森崎に取って予定外の形で回ってきた
このチャンスは非常に有難い物であり、彼の頭脳は早くもあざとい計算を始めていた。
一方翼はぽかんと口を開けて呆けていた。
賀茂「…?どうした翼。何か不満でもあるのか」
翼「え?い、いえ。ありません」
陽子「(どうしたのかしら、翼くん)」
森崎「(何豆鉄砲を食らった鳩みたいな顔してやがんだコイツは?そう言えば優勝の直後も様子が変だったな)」
その後細かい打ち合わせをしてからホテルを出、無言で別れた二人の表情は対照的だった。
森崎は来るべき再起の時が待ち遠しく高揚しており、翼は厄介事に巻き込まれた様な顔だった。
翼「(こんなに早く森崎とまた戦うのか…)」
777 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/09(月) 12:48:47 ID:lcmmr/PW
そしてもう一つ、日本に旅立とうとしているチームがヨーロッパにあった。
〜オランダの某所〜
ピィーーーッ!
クラマー「練習終了だ!皆、集まれ!」
ダッダッダッダッ…
来年のワールドユースブラジル大会出場を目指す欧州の強豪国の一つ、オランダのユース代表は
同国の名門クラブアヤックスのコーチ、デニス・クラマーの指導の下欧州予選に向けて合宿を組んでいた。
クラマー「レンセンブリンク、まだまだ守備参加が遅いぞ。ディック、お前は上がるべきタイミングとそうでない時を
判断できる様にならねばならない。クリスマンはもっと全体を見回すクセをつけろ」
オランダユースメンバー『はい!』
クラマー「だが、穴の数は確実に減っていっている。このペースで行けばお前たちはトータルフットボールを実現できるぞ」
オランダユースメンバー『はい!』
このオランダユースのメンバーはクラマーが以前スカウトを勤めていた時代に幼少期から見出した選手達が多く、
彼自身の戦術面での定評もあってその手腕に逆らう者は居ない。
それどころかあまりに人望が高い為に監督に率先して意見できる選手はごく限られている程だ。
ザッ。
クライフォート「監督、宿舎に戻る前に一つ質問をしたいのですが…」
そのごく限られた例外の代表格、キャプテンのブライアン・クライフォートが一歩前に出た。
バランスの良い体躯とセミロングの金髪に囲まれたハンサムな顔が威風堂々とした空気をかもし出す
彼はオランダユースが誇る秀逸なCMFであり、現在ヨーロッパで最も注目されている若手選手の一人だ。
778 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/09(月) 12:49:09 ID:lcmmr/PW
クラマー「どうしたクライフォート。今日のお前の動きは悪くなかったぞ」
クライフォート「有難う御座います。ですが質問はその事ではなく…我々の来月の予定の事です」
クラマー「ほう。全日本ユースとの練習試合の事か」
クリスマン「…実は俺もその事が気になっていました」
レンセンブリンク「監督に不満がある訳では無いのですが…」
カイザー「練習試合を組むなら、日本よりもっと強いチームとやった方が良いんじゃないですかー?」
クライフォートが口火を切ったのを見て、他の選手達も口々に喋りだす。
OMFのルート・クリスマンがクライフォートに同意を示し、
ツートップのFWコンビ、ヨハン・レンセンブリンクとゲルト・カイザーが続く。
イスラス「3年前のフランス国際Jrユースの優勝は、ハッキリ言ってマグレとしか思えません」
リブタ「西ドイツやフランスも何であんな国に負けちまったのやら…」
ディック「直前に行われるジャパンカップとやらには、サンパウロとハンブルグとウルグアイユースが来るそうじゃないですか?」
ドールマン「どうせだったらその大会に全日本ユースの代わりに出場したいもんですね」
ドリブラーのアーロン・イスラスとDFのエドガー・リブタが日本の力量に不満を示し、
同じくDFのレオン・ディックとGKのハンス・ドールマンが茶化してみせる。
これらの発言をクラマーはただ黙って微笑んで聞いていた。
代わりにチームメイトの後ろ盾を得たクライフォートがもう一度口を開く。
クライフォート「我々はプロです。日本が金を積んだと言うのならオランダサッカーの為にプレイしてみせましょう。
しかし全日本ユースとの対戦が…欧州予選を見据えた今の我々の糧となるかは甚だ疑問なのです」
779 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/09(月) 13:08:03 ID:lcmmr/PW
クラマー「そう言葉を選ばないで良いぞ、クライフォート。わしの日本の見立ても同じだ」
クラマーは緊張しながら意見してきたクライフォートを労う様に穏やかに語りだした。
クライフォート「では…?」
クラマー「3年前の全日本Jrユースの快挙を見たわしは一体何がそれを可能にしたのか
確かめたくて日本に飛んだ。そして分析の末に得た結論は…マグレだ」
オランダユースメンバー『………』
クラマー「あの選手達は素晴らしい資質を持っていた。国籍の問題が無ければ間違いなくスカウトしていただろう。
しかしそれは同じ世代に偶然凄い選手達が揃い、尚且つ日本の優れた教育システムによって
学生サッカーがヨーロッパのクラブサッカーに対抗出来るだけの下地を築いていたからだ。この年代になると
話は違ってくる。想像してみて欲しい、もしオランダにプロリーグが無かったら…学生を卒業したら
サッカー以外の仕事につかないといけなかったら…そんな環境ではお前たちの才能は腐るばかりだっただろう。
それがサッカー後進国日本の環境なんだ…スカウトとしてある意味歯痒い思いだったよ」
クライフォート「それならば、尚更何故?」
クラマー「それはオランダが強豪国だからだ。強敵と全力で戦う事は誰にでも出来る。格上と怯まず戦う事も
少しの勇気があれば出来る。だが格下相手に、もしくはひょっとしたら強いかも知れない相手にも
練習した通りに戦い、実力を発揮し、そして当たり前の様に勝ち点と得失点差を稼ぐ…
それこそが強豪国のあるべき姿であり、わしが全日本ユースとの練習試合を組んだ理由だ。納得できたか?」
クライフォート「なるほど…大変良く分かりました。有難う御座います」
クラマー「…頼んだぞ皆。オランダはヨーロッパ選手権には優勝した事がある。でもワールドカップでは
オランダは準優勝が最高だ。優勝はまだ無い…ワールドユースでもオランダは優勝した事が無かったな。
皆、わしは”世界一のオランダ”が見たい。それはきっとお前たちが見せてくれるよな」
オランダユースメンバー『はい!!』
780 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/09(月) 13:09:17 ID:lcmmr/PW
一旦ここまで。
781 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/09(月) 20:08:06 ID:dMcnLaiH
乙です
>クライフォート
おまえは原作通り来るな、観光でもしてろ
いやマジで来ないで下さい
782 :
創る名無しに見る名無し
:2009/11/10(火) 10:15:09 ID:j2lSdS6P
オランダ戦での
ファンベルグ先生とのニアミスに期待
783 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/10(火) 14:24:01 ID:9I685Q2b
物語の舞台は再びブラジルのサンパウロ市に戻る。
全日本ユース合流を明日に控えた日の朝、森崎はジュニオール部門用練習グラウンドに居た。
森崎「明日は十数時間の飛行機の旅だからなあ…今日中に目一杯体を動かしておかないとな!」
タッタッタッタッ…
誰も居ないグラウンドで柔軟運動をした後、更なるウォーミングアップを兼ねて森崎はジョギングを開始した。
森崎「しっかしオフだからって誰も練習してないのかよ。ったく、何時までウジウジしてるんだか」
ネイに教わったコーヒーショップの前を通り過ぎ、日本料理店の準備中の札を眺め、
いかがわしいビデオショップのシャッターを軽く叩いたりしながら森崎は走り続ける。
途中でビーチに差し掛かると、ビキニの若い女が手を振ってくれた。
森崎「ん?あの女…あー、ベリンダっつったかな。今日は逆ナン上手く行ってるのかな?」
軽く手を振り返し、森崎は走りに走った。スポーツ用品店のショーウィンドウを少しだけ見、
シュラスコレストランの匂いを楽しみ、3年間で慣れ親しんだジョギングコースを軽快に消化する。
パルメイラスのホームスタジアムの前を走っている時には掃除をしているモギリが声をかけてきた。
モギリ「おーい、モリサキ!オフはもう終わったのかー?」
森崎「いーや!オフの間に練習しちゃいけないなんて決まりは無いぜ!」
モギリ「ケガをしない様に休むのもプロの仕事の内だぜ!程ほどにしとけよー!
お前にはパルメイラスのゴールを守って貰わなくちゃいけないんだからな!」
森崎「おう!任せとけ!」
タッタッタッタッタッタッ…
森崎「ふー…さて、今日は何の練習をするか」
784 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/10(火) 14:25:00 ID:9I685Q2b
やがて長いジョギングコースも終わりが近づき、パルメイラスの練習グラウンドが見えてくる。
サトルステギ「遅いぜ、モリサキー!」
そして森崎が足を止めた所にサトルステギの声がかかってきた。
森崎「んあ?」
グラウンドの方に振り向いた森崎の視線の先に居たのは共にリオカップを戦ったパルメイラスのフィールダー達だった。
皆ジャージ姿で既にアップを済ませた様子で、軽く汗をかいている。
森崎「お前ら…何してるんだ、ここで?」
オルヘス「勿論、モリサキのトレーニングに付き合うつもりで待っていたのさ」
リンコン「それにジャパンカップでサンパウロにリベンジ出来るチャンスがあるんだろ?」
キーガン「俺達からの餞別って事だよ」
ミラ「頼むぞモリサキ。サンパウロの連中に一泡吹かせてやってくれ」
森崎「お前ら…」
森崎「要はオフ返上練習でトップチームの監督とかの印象を良くしようって魂胆だろ。一昨日怒鳴られていたのを見たぞ?」
785 :
2
◆vD5srW.8hU
:2009/11/10(火) 14:25:49 ID:9I685Q2b
ブランコ「あ〜、いや、その、つまり…」
森崎「…図星か」
ゲレーロ「………」
森崎「目を逸らしてんじゃねーよ!」
アレクセイ「うるさい、素直に有難がれ!」
森崎「逆ギレしてんじゃねーよ!」
ネイ「まあ良いじゃん別に。一人でやるよりも捗るのは確かだろ?ギブ&テイクさ」
森崎「お前らなあ…」
トニーニョ「ゴッホン」
パルメイラスらしいやり取りに呆れムードが漂い、それを正す様にトニーニョが咳払いをして注目を集めた。
トニーニョ「俺に言わせれば、お前はまだ療養しているべきだと思うんだがなモリサキ」
森崎「何言ってるんだ。もう腰の痛みは取れたぞ」
トニーニョ「痛くない、もう治ったと思った時期が一番危険なんだが…言っても聞かなさそうだな」
森崎「分かってるじゃねーか(翼に仕返しして、全日本ユースのキャプテンの座を確保しなくちゃなんねーんだからな)」
ネイ「それじゃ話は決まりっと!モリサキ、何から練習するんだ?」
森崎「そうだな…」
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