キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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キャプテン森崎外伝スレ5
1 :
森崎名無しさん
:2009/09/28(月) 16:16:00 ID:???
キャプテン森崎に関連したサイドストーリー、番外編用のスレです。
進行は小説形式でも参加型でもなんでもアリです。
コテをつけるかは自己判断ですがわかりやすく工夫したほうがいいかもしれません。(名前欄にタイトルなど)
前の人の作品が完結してから次の人は書き始めましょう。好評な作品は独立するのもありです。
ただあまりに過度にキャラを変えてしまうと本編に支障をきたすおそれもあるので程々に。
自信がない人もどんどん挑戦しましょう!
502 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 13:12:52 ID:???
現在の三杉の能力
選手 ド パ シ タ カ ブ ト ク せ 高/低
三杉 45 45 42 45 45 40 41 40 41 3/2
☆スキル 心臓病が消えました!
☆フィジカルが下がりすぎてスキル 貧弱をゲットしました!
その他の必殺技については・・・
先着で
★ブランク→! card★
と!とcardの間のスペースを消して書き込んで下さい。
ダイヤ→ジャンピングボレー、アップキックボレーを忘れた!
更に芸術的なドリブルが華麗なドリブルに劣化!
ハート→更にハイパーオーバーヘッドが只のオーバーヘッドに劣化!
スペード→更に華麗なドリブルが、やや華麗なドリブルにまで劣化!
クラブ→更にファストブレイク、オフサイドトラップの性能が劣化!
503 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 13:14:55 ID:???
そう言って中山は三杉に1冊のノートを手渡した。
パラパラとページをめくると、そこには半年間のリハビリについて細かい指示が書いてあった。
パッと目にしただけでも非常に理論的で分かり易く、書いた人間の有能さが理解できた。
三杉「(これは…!) これの意味する事はある程度察しがつくが…中山、一体これは?」
中山「お察しの通り、コーチからです。」
三杉「そうか、君も僕と同じか。サッカーの為に人生を売ったサッカー馬鹿だ(笑)」
中山「そーゆーこと、サッカー馬鹿にだったら喜んでなってやるさ(笑)」
三杉「ありがたく受け取ろう、次に会う時はグラウンドだね。」
中山「ああ。」
そうして中山は去っていった、三杉の心に爽やかな風を残して。
三杉の心は大きくほぐれた。
手術を前にして不安だった事が全て霧消したといっても良い。
これにより三杉は無事に手術を受け、それは当然の如く成功した。
それから半年間、彼はノートの教えを忠実に守って懸命なリハビリを行なった。
決して無理をせず、ボールに触れる事なく、リハビリを続け…半年が経過した。
504 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 13:16:38 ID:???
>502は無かったことに…順番狂った…
現在の三杉の能力
選手 ド パ シ タ カ ブ ト ク せ 高/低
三杉 45 45 42 45 45 40 41 40 41 3/2
☆スキル 心臓病が消えました!
☆フィジカルが下がりすぎてスキル 貧弱をゲットしました!
その他の必殺技については・・・
先着で
★ブランク→! card★
と!とcardの間のスペースを消して書き込んで下さい。
ダイヤ→ジャンピングボレー、アップキックボレーを忘れた!
更に芸術的なドリブルが華麗なドリブルに劣化!
ハート→更にハイパーオーバーヘッドが只のオーバーヘッドに劣化!
スペード→更に華麗なドリブルが、やや華麗なドリブルにまで劣化!
クラブ→更にファストブレイク、オフサイドトラップの性能が劣化!
505 :
森崎名無しさん
:2010/01/08(金) 13:19:29 ID:???
★ブランク→
ダイヤ4
★
506 :
小田ジュニア
:2010/01/08(金) 13:58:06 ID:???
三杉くんの外伝か。中山さんもいきなり出てきたし超期待してます!
507 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 16:43:51 ID:???
>★ブランク→ ダイヤ4 ★
ダイヤ→ジャンピングボレー、アップキックボレーを忘れた!
更に芸術的なドリブルが華麗なドリブルに劣化!
ダダッ…!
早朝のサッカーグラウンド、三杉は早速ボールを蹴っていた。
子供が初めてオモチャを与えられたかのように、それはそれは楽しげに。
三杉は心が躍らせながら、しかし冷静に自分の現状を把握していった。
三杉「(思ったよりも体が動く、今のままでも日本では通用しそうだ。
当然ながら筋力は大分下がっているか…前以上に当たりには気をつけないとね。
でも想定内だ、これからいくらでも鍛えられる。
問題はドリブルだが、フェイントもぎこちないしスピードも落ちている…これじゃあ武器と言えないな。
シュートについては、オーバーヘッドが体に沁みこんでくれていたのが有り難い。
少なくともダイレクトシュートorトラップして1vs1の2択に持ち込める。)」
508 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 16:45:49 ID:???
一通りプレーを終え、三杉は一息ついた。
現状はそこまで暗くないが、楽観は決してできない。
世界の猛者達は例外なく、この半年間で更に腕を上げただろうから。
だが三杉の自信は揺らがない。
自分の才能と、この身体と、そして今の貪欲な心があれば、必ずそれを覆せると信じていた。
そんな思いに耽っている三杉に声をかける者がいた。
弥生「ご主人様。」
三杉「あ、弥生…。」
弥生「フフ…ここに居ると思っていました、リハビリ昨日で終わりでしたものね。」
青葉弥生だった、リア充乙と言わざるを得ない。
三杉の順調な回復の裏にはこの少女の存在があった。
リハビリを支え、サッカーの情報を三杉に伝えに毎日のように三杉の側にいたのである。
三杉はそんな弥生の優しさが嬉しく、愛しく、その献身に応えるかのように厳しい言葉を浴びせてきた。
傍から見(る機会があ)れば何とも酷い関係に見えるのだが、それが2人の世界なのである。
弥生は三杉に尽くすことが楽しく、それを厳しい態度で返されると益々内なる母性が燃えた。
三杉はそんな弥生が最も喜ぶ態度で返していたのだ、、、勿論自分も楽しんでいた。
これも一つの愛なのである。
ただし、この物語での二人はアハンウフンな関係にはなっていない。
そんな弥生を三杉は寂しそうな目で見つめた。
これからの道程を思い・・・
509 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 16:49:45 ID:???
>小田ジュニアさん
ありがとうございます!
お見苦しい内容になるかも知れませんが、精一杯がんばります!
ときめき小田リアルも今後また楽しませて頂きますねw
510 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 18:45:12 ID:???
=============回想===============
リハビリノートの最初のページには三杉に宛てたメッセージが書かれていた。
Toミスギ
このノートは君を世界のトッププロに導くための第一歩までが記されている。
これを守れなければ、君は一流一歩手前の選手とにしかなれないだろう。
リハビリが長引くことは、イコール私の指導を受ける期間が短くなることを意味するからだ。
キミの事は、キミが思っているよりずっと前から知っている。
私には時間があった。
世界中を巡り、一流になれる素質を持ちながら、それぞれの事情により芽が開かない才能を見てきた。
そして私はその才能を自分の手で開かせたいと思うようになった。
サッカーコーチはピアニストに似ていると私は常々思っている。
どんなにいいピアノでも、弾き手が凡庸ならば凡庸な音しか出せない。
そして正しい調律をしなければピアノの音色は狂っていく。
このリハビリを終えた時、キミは正しい調律を終えているだろう。
その時には、キミは私の元に来てもらう。
リハビリの最終日に行き先が分かるだろう、以上だ。
511 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 18:46:30 ID:???
何とも自信に溢れた胡散臭いメッセージだったが、最後のサインを見て三杉は驚いた。
“from ジョアン”
その名を三杉は知っていた。
あのロベルト本郷を一流のプロに育て上げた人物だ。
ロベルトが試合中に怪我をし、選手生命を失うまでは実績も名声も文句無いコーチだった…。
…と、月間サッカーに載っていたのを記憶していたのを思い出した。
しかし、ロベルトがフィールドから姿を消すと共に自身も姿を消し、今では伝説となっている。
このメッセージは本当にあのジョアンからなのだろうか?
だとすると益々胡散臭い、落伍した老人の与太話としか思えない。
中山はどうしてあんなにも爽やかな顔でノートを渡してこれたのか信じられない。
この辺が自分と中山との違いなのだろうか…?w
…そんな事を三杉は思ったが、ノートのリハビリ内容はスポーツ理論に則った、
至極まともな内容であったので、従う事とした。
そして、リハビリの効果を実感するうちに、コーチが本物のジョアンだと信じられるようになっていた。
そして昨日…リハビリの最終日に三杉宛に飛行機のチケットが届いた。
512 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 20:24:33 ID:???
三杉「弥生、今日でくお別れだ」
弥生「はい?」
三杉「放置プレイだよ。明日から僕はキミの前から姿を消す。」
弥生「え…?……え!?何を言ってるんですか!?新手の虐めですか!?」
あっけらかんと告げる三杉と対照的に弥生は動揺した。
こんな反応も三杉の思っていた通りで、それがとても可愛らしく思えた。
このまま暫し言葉遊びに興じても良いが、三杉はそれをしなかった。
それを始めたらいつまで経っても言い出せず、別れが辛くなるからである。
三杉「冗談じゃないんだ、僕は3日後にイタリアへ行く。帰ってくる予定はない。」
弥生「そんな…」
三杉「…」
弥生「…」
弥生は声も出ない。
突然すぎて何を言っていいのか分からないのである。
本当かどうかも判断がつかず、その場で立ちすくんだ。
513 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 20:27:18 ID:???
三杉はそんな彼女に微笑んで、いつものような言葉をかけた。
三杉「全くキミは出来の悪い子だね、こんな時は“いってらっしゃいませ、御主人様”…だろ?」
弥生「…!」
その言葉で弥生は三杉の言葉が真実であり、本気である事を理解した。
彼がそんな物言いをした時は、どんな突飛で酷い事も実行してきたからだコンチクショウ。
三杉「さあ言ってご覧、可愛い弥生。」
弥生「…いってらっしゃ……………クッ………」
弥生「………言えないよ…」
ダッ
弥生は目に涙を溢れさせ、嗚咽しながら走り去っていった。
三杉はそんな弥生の走り去る方向を、彼女の後姿が見えなくなった後もずっと見ていた。
そして…
<成田空港 第一ロビー>
三杉はイタリア ローマ経由フィレンツェ行きのチケットを持ち、成田空港に来ていた。
家族の見送りはなく、三杉は一人だった。
これからも一人でやっていくつもりでいたし、寂しさは微塵もない。
前の方しか見ていない彼だが、自分を呼ぶ声が聞こえ、日本でもう一度だけ後ろを振り返った。
514 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 20:28:27 ID:???
そこには弥生がいた。
弥生「いってらっしゃい、ご主人様。」
三杉「弥生…!?」
三杉は目を疑った。
弥生は本格的なメイド服を着ていたからだいや違う。
彼女が見送りに来てくれるとは思っていなかったのである。
年の割りに老成している三杉は中高生の行動力を見誤っていたと言える。
弥生「言ったわよね、放置プレイだよっ…て……」
三杉「……」
弥生「私…待ってるからね…」
三杉「…」
弥生「ご主人様からなんの連絡がなくったって、私はずっと待ってる…」
三杉「……よく出来ました。」
弥生「…え?」
三杉「次に会った時は、キミの本当のご主人様になってあげるよ。」
それだけ言って、三杉はバッ…と背を返した。
515 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 20:29:27 ID:???
そしてそのまま三杉はゲートに向かって歩きだし、後ろを振り返る事はなかった。
弥生はそんな三杉に大きな声で言った。
弥生「 …淳! ……夢を… 夢を叶えてね!」
ゴォォォォォォオオオオオオ!!!!!!
三杉を乗せた飛行機は高い空へ舞い上がった。
これはフィールドの貴公子と呼ばれた男がフィオレンティーナというチームを救い
Giovane nobile in Firenze(フィレンツェの貴公子)と呼ばれるようになる物語である
キャプテン三杉 覇者の称号カンピオーネ プロローグ 完
516 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/08(金) 20:34:32 ID:???
有り難うございました。
これにてプロローグ終了です。
別れのシーンとかアッサリしすぎてますが、
話を広げる力も無いのでスパーッと済ませました。
ちょっと時間を空けてスレ立てし、改めて始める予定です。
ちなみに外伝ではなくパラレルワールドとしてやります。
時間軸や世界観が似ていても本スレとは全く関与のない世界です。
それではここまで駄文にお付き合い下さり誠にありがとうございました!
517 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/10(日) 00:17:55 ID:5jgClxic
こんばんは。
スレ立てを前にアンケートを一つ取らせて頂きます。
今後、三杉が目指すポジションを選択して下さい。
A.MF(トップ下)
B.DF(リベロ)
C.FW(エースストライカー)
あくまで“目指す”という事なので、ポジションが確定するわけではありませんが、
物語の序盤の流れや登場キャラの指標にさせて頂きたいと思います。
期間は火曜日0:00までとします。
宜しければご協力下さいませ。
また、もし質問等がございましたら御気軽にどうぞ。
答えられる範囲で回答致します。
518 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 02:24:12 ID:8eKLUg5s
B
スレ立て楽しみにしていますが1つだけ。
リア充もげろ
519 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 02:28:37 ID:ef9gtUOM
A
Bと迷ったけどDFで主役は難しそうなので…その分面白そうでもあるのだけど
520 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 03:13:17 ID:???
C
圧倒的C!
三杉には俺TUEEEしてほしい
521 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 08:08:32 ID:7VRQooDA
A まあ憧れるポジションがコロコロ変わる事に定評のあるミーハーな三杉さんだから…
522 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 17:37:10 ID:KR0IUgps
B
523 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 18:15:40 ID:o/bgbNMw
>>521
そういえばそうだったw
じゃあいっちょ手つかずのポジションで
C
まあさすがにキーパーは無いよね
524 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 19:04:39 ID:???
B
DFで強い三杉を見てみたい
525 :
森崎名無しさん
:2010/01/10(日) 22:10:50 ID:???
Aかなあ。
テクモ版よろしくゲームメーカーして欲しい。
526 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 02:18:39 ID:YJ9RENw+
B
DFのくせにシュートがすげぇなんて生意気だと某ガキ大将に言わしめる三杉を見たい
527 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 09:02:01 ID:9wuOZAOE
B
528 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 15:48:59 ID:XH2Ua5Kc
A
529 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 16:00:25 ID:mQxKpyuE
B
530 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 16:10:01 ID:+OnxCJKM
A
531 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 18:31:17 ID:oaQm6irg
A
532 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/12(火) 01:11:08 ID:eBxrnEQU
こんばんは、これにてアンケート終了となります。
A.6
B.6
C.2
…という結果になりました。
無印のイメージと原作WYのイメージが強かったという事でしょうか?
予想以上に多くのご回答を頂き、驚いています。
これに応えられるよう頑張りますので宜しくお願い致します。
ご協力ありがとうございました。
533 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/12(火) 01:35:50 ID:eBxrnEQU
sage
534 :
キャプテン三杉(仮)
:2010/01/12(火) 01:38:33 ID:???
それから、プロローグで一カ所校正があります。
>>500
×マリコ・ファンボステン
○マルコ・ファンベルグ
脳内変換よろしくお願い致します。
535 :
タイトル未定
:2010/02/09(火) 21:15:54 ID:GLy/LUos
ふと気が付くと、暗く細い道を一人で歩いていた。
辺りは前後も不確かな闇。
半ば無意識に動かし続けている足も、先に進んでいるのか後戻りしているのかさえ定かではない。
――ああ、これは夢だ。
なんとなく、それだけは理解できた。
こんなにもあやふやで現実味を欠いている現状は、そうとしか表現できない。
これは夢。そう理解さえすれば、恐怖や不安は欠片も浮いてこなかった。
後はただ、目が覚めるのを待つだけ――
???「あら?」
誰かの声がした。
それも意外なほどの近くからだ。
首を巡らせて声の方に目を向ける。
???「珍しいわね。こんなところで人に会うだなんて」
声の主は女性だった。こんなにも暗い場所だというのに、その女の姿はいやにはっきりと目に映る。
知っている顔ではない。自分の身の回りに、あるいはテレビや雑誌の中にも、こんな女を見た覚えは無かった。
金色の髪に、抜けるような白い肌。
一見したところ欧米人のように思えるのだが、いわゆるバタ臭さというものは感じない。
異国人というより無国籍人。いや、更に言うなら人間味が無い。そんな印象だった。
そうこう考えていると、女の方もこちらをマジマジと見つめているのに気付く。
536 :
タイトル未定
:2010/02/09(火) 21:17:32 ID:GLy/LUos
???「……見た感じ、ただの人間よね。特別な力とか知識とか、そういうのには縁が無さそうだし」
失礼な女だ。
???「身体の方は、結構鍛えているみたいね。何かスポーツでもやっているの?
え? サッカーをしているの? いいわよねぇ、サッカーは」
気が付くと、女に問われるがままに質問に答えていた。
こんなにも胡散臭い相手に無警戒過ぎるとは思ったが、どうせ夢の中の事だと思うと、怖じる気持ちも幾らか失せていたのだろう。
???「サッカーといえば、色々ポジションがあるわよね。貴方は何をしているのかしら」
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.フォワード
B.ミッドフィールダー
C.ディフェンダー
D.ゴールキーパー(これのみ4票必要です)
537 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 21:39:24 ID:Jl296LOs
それじゃあ
A
538 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 21:39:28 ID:rus32w2s
C
DF主役は少ないし
539 :
キャプテン岩見
:2010/02/09(火) 22:02:40 ID:HXphDBK6
A
540 :
タイトル未定
:2010/02/09(火) 22:06:36 ID:GLy/LUos
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>A.フォワード
-----------------------------------------------------------------------------
???「なるほどね」
女はうんうんと肯いている。
???「一口にフォワードといっても、色んなタイプがあるわよね。貴方のプレイスタイルを伺ってもよろしくて?」
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.フォワードは点を取ってナンボ。ストライカーだ。
B.最前線で攻撃の起点になるポストプレイヤーだ。
C.サイドは俺の庭。ウイングだ。
D.フォワードが守備をして何が悪い。ディフェンシブフォワードだ。
E.ハッハァ! 俺がファンタジスタだ!
541 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 22:08:13 ID:FUHMKA+Y
A
542 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 22:10:43 ID:ByhLOH2Y
E
543 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 22:15:44 ID:ifRKTZuk
D
544 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 22:37:52 ID:sXzfaHlo
B
545 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 22:49:01 ID:/FOxmQwE
C
546 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 23:17:16 ID:Jl296LOs
B
547 :
タイトル未定
:2010/02/09(火) 23:19:33 ID:GLy/LUos
>>B.最前線で攻撃の起点になるポストプレイヤーだ。
-----------------------------------------------------------------------------
???「段々貴方がどんな選手か分かってきたわ」
したり顔でそんなことを言い出す。
???「ところで、貴方はまだ若いようね。学生さんに見えるけど、通っている学校はどんなところかしら?」
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.勿論、サッカーの強い学校。県内で一二を争う実力の『鳴紋中学』だ。
B.普通の学校。サッカーレベルも中の中の『浪野中学』だ。
C.サッカー部が弱い分、1年からレギュラーを狙える『寂庄中学』だ。
548 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 23:25:56 ID:x1Xvdf2M
C
549 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 23:35:27 ID:xTnSEgKA
B
550 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 23:36:42 ID:h6uPgjSM
A
551 :
森崎名無しさん
:2010/02/09(火) 23:53:47 ID:5Nb5Xx3U
A
ドラクエ3っぽいな
552 :
タイトル未定
:2010/02/09(火) 23:57:45 ID:GLy/LUos
>>A.勿論、サッカーの強い学校。県内で一二を争う実力の『鳴紋中学』だ。
-----------------------------------------------------------------------------
???「へえ、そうなの……」
自分から聞いておきながら、興味の無さそうな返事だった。
???「さて、肝心なのは貴方の実力よね。私が見たところ今の貴方は……」
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消して順番にカードを引いてください。
(順番通りで無いものは認められません)
★謎の女性の観察眼1→! card★
★謎の女性の観察眼2→! card★
二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値の合計が……
35…「……御見逸れしましたわ」全能力+6&スキル・天才、スキル・ファンタジスタを習得。技フラグスロット2増加。
31〜33…「天才的ね。素晴らしいわ」全能力+5&スキル・天才を習得。技フラグスロット2増加。
26〜30…「かなりの実力ね」全能力+4。技フラグスロット1増加。
21〜25…「あら、なかなかのものじゃない」全能力+3。技フラグスロット1増加。
16〜20…「鍛練は怠っていないようね」全能力+2
11〜15…「まずまずだわ」全能力+1
6〜10…「今後に期待ね」効果無し
2〜5…「……精進が必要よ」全能力-1
と分岐します。
553 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:01:08 ID:???
★謎の女性の観察眼1→
ハート6
★
謎の女性って誰だ?
554 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:06:30 ID:???
★謎の女性の観察眼2→
ダイヤK
★
555 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:06:52 ID:???
★謎の女性の観察眼2→
ダイヤA
★
556 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 00:13:15 ID:xPzaj6QQ
>>553
今回分の投下の最後あたりで分かる人には分かる……ように出来ると思います
★謎の女性の観察眼1→ ハート6 ★
★謎の女性の観察眼2→ ダイヤK ★
>>16
〜20…「鍛練は怠っていないようね」全能力+2
-----------------------------------------------------------------------------
???「そういえば、必殺技なんかは練習していないのかしら? 能力だけで勝負するのは厳しいわよ」
会得したい必殺フラグを選んでください。選択されたフラグに対応した練習を積むことで必殺技を習得できます。
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
なお、選択された主人公のポジションは『フォワード』、プレイスタイルは『ポストプレイヤー』です。
A.必殺シュートを練習している。
B.必殺ドリブルを練習している。
C.必殺パスを練習している。
D.必殺ディフェンスを練習している。
557 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:14:35 ID:836V2Ntk
C
558 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:19:10 ID:EyuQ4VQo
A
559 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:19:45 ID:NwUA8X2M
C
560 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:19:45 ID:WeKgKnhE
C
561 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 00:26:02 ID:xPzaj6QQ
>>C.必殺パスを練習している。
-----------------------------------------------------------------------------
???「それが貴方の目指す方向性という訳ね」
女は扇子を取り出して口元を隠した。
元々捉えどころのなかった表情が、更に窺い知れなくなる。
???「あら、私としたことがうっかりしていたわ。……貴方、名前は何とおっしゃるの?」
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.織寺 成(おりでら・なる) 「一目でオリキャラとわかるわね」
B.江戸 一斗(えど・いっと) 「一目でエディットキャラとわかるわね」
C.大前 良(おおまえ・りょう)「一目で住人の分身とわかるわね」
D.君代 勇(きみしろ・ゆう) 「格好付けてるけど……モニタの前の貴方の分身と言う意味かしら?」
E.俺の名前は――(自由投票です。提案1票、賛同2票の計3票が必要です)
562 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:33:01 ID:q588stbQ
B
563 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:35:34 ID:836V2Ntk
扇子…もしかしてまた東方?
C
564 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:36:43 ID:AXK02SWU
わざわざ学校を決めさせてるんだから違うんじゃね?
D
565 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:36:43 ID:ynRoGgow
E
鈴木 隆行
566 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:41:43 ID:NwUA8X2M
C
567 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:43:28 ID:???
やー、なんか東方絡んでるんじゃないかと思うけど
568 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 00:44:48 ID:xPzaj6QQ
>>C.大前 良(おおまえ・りょう)「一目で住人の分身とわかるわね」
-----------------------------------------------------------------------------
???「――さて、大前君」
先ほどまでと打って変わって、真面目な声音。
???「例え朧げな夢の中での出会いといえど、私と出くわした以上、貴方は平坦な人生を望むことは出来ませんわ」
勝手なことを言う。
???「サッカー選手として苦難と栄光の綾なす道を進むのか。現実に背を向けて幻想の世界へと踏み込むのか。
はたまた、更に数奇な運命が待っているのか? それは私にも分からない」
……。
???「ただ、貴方が今望んでいる生き方。サッカー選手としての人生を進みたいのであれば、一つ忠告があるわ」
女は、続く言葉に重みを加えるように、数瞬を置いてから言った。
???「選手としての大成を望むなら、『これから3年以内に、最低一度は全国大会に出場しなければならない』
これが、貴方がサッカーで成功者になれる最低限のラインでしょうね」
569 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:45:08 ID:???
できれば絡んでてほしくないなー
東方抜きの外伝だといいんだけど
570 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 00:46:19 ID:xPzaj6QQ
何故だ。
???「それはね、貴方と同世代の選手たちが強すぎるからよ。おそらく、この国のサッカーの歴史では空前のレベルでしょうね。
そんなライバルたちと渡り合うことなく年を重ねても、上積みはない。
もし全国大会に出ないまま、中学生活を終えてみなさい?
地方レベルの知名度のままではユースのセレクションにはねられるのは確実。
皆が海外で強敵と戦い、経験を重ねて成長する間、貴方は地方の一サッカー部員のまま。
そうこうしているうちに他の選手との差は開く一方。貴方はサッカー界の主流から忘れられていくことになるわ。
もしかしたら、大学で、実業団で、あるいはいつか誕生するプロリーグで花開くこともあるかもしれないけれど、
『彼ら』の陰に隠れ続けることになるのは確実ね」
……。
???「それが嫌なら、戦って証明なさいな。自分もまた、黄金の世代の中に名を刻むに値する男だと」
どのように返答しますか?
先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.「望むところだ」決然とした視線を向けた。
B.「勝手なことを言うな」忌々しげに睨み返した。
C.「そもそもお前は何者だ」根本的な問いを発した。
D.「……美しい」女の美貌に見惚れていてよく聞いてなかった。(これのみ4票必要です)
571 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:48:20 ID:z+4ewVD+
C
572 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:48:38 ID:836V2Ntk
C
573 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 00:51:14 ID:xPzaj6QQ
>>C.「そもそもお前は何者だ」根本的な問いを発した。
-----------------------------------------------------------------------------
???「……あら、ここでそれを聞いちゃうの?」
女は軽く目を瞠る。
???「どうせ夢の中の事だと思って、最後まで聞かないと思ったのにねえ」
ということは、これは夢ではないのだろうか。
???「いいえ、夢よ。ただ『普通の夢』ではないというだけの話」
どういうことだ。
???「さぁて、どういうことなんでしょうね? 貴方が私の様なモノと縁があることの証左なのか。
それとも現実と幻想の境界を超えかけているのか。
……どちらにしても、こんな夢を見るようでは、さっき言った通りにまともな人生を歩めないことは確かねえ」
女は好き勝手なことしか喋らない。
何者だ、という問いに答える気はないということだろうか。
???「その答えは、今度会う時の楽しみとしておきましょう。
貴方の在り方は、酷く私の様なモノに出遭い易い。次の機会は、そう遠くないかもしれないわね」
574 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 00:52:58 ID:xPzaj6QQ
そう言い切った直後。
女の背後の空間に、亀裂の様なものが生じる。
それは瞬く間に広がり、ぽっかりと空中に口を開けた。
女は、物怖じせずにその名状しがたい空間の穴に身を躍らせる。
???「それじゃ、また会いましょう。出来れば近いうちに、ね」
最後にそう言って、よく分からない女は良くわかない言葉を残して目の前から消えた。
後には元の暗い視界が残るばかりだった。
……もう何も起こらないらしい。
そろそろ、この理解不能な夢から目を覚まそうか。
※ 幻想ポイントが10上がりました ※
※ このポイントは特定の店でお金代わりになったり、一定値で特殊なイベントの発生に関わります ※
※ しかし150を超えると……? ※
575 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 00:54:36 ID:???
幻想ポイントを下げる方法はないんですか?
576 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 01:01:30 ID:xPzaj6QQ
本日分の更新はここまでです
皆さん、長い時間お付き合いいただきありがとうございました
>>東方が絡むかどうか
幻想ポイントを積極的に消費していけば、まず東方と絡むルートには進みません
それでもキャラが何人か出張ってきますが、ルートと引き次第では本当にゲスト程度です
今回の謎の女性(笑)も含めて
>>幻想ポイントの増減
特定のお店で通貨代わりに使えるので、お金と同じで使えば減ります
また常識的な行動を心掛ければ、現段階から増えることは少ないでしょう
少なくとも、危険域である100〜150まで増えることはありません
逆に常識にとらわれない行動を続けると、ガンガン上がっていきます。ご注意を
577 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 01:10:01 ID:xPzaj6QQ
なお現段階の能力値はこんな感じです。
ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 ガッツ 選手名
24 22 24 22 22 22 26 162 3 2 600 大前
必殺フラグ:
パス…現在経験値0
578 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/02/10(水) 01:13:12 ID:???
ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 選手名
24 22 24 22 22 22 26 162 3/2 ガッツ 600 大前
昔苦労したので。
新外伝頑張ってくださいー。
579 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 01:15:13 ID:???
東方嫌われすぎワロタ
\(^o^)/
580 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 01:16:34 ID:???
キャプテン松山さん、ありがとうございます
暇だけはある身分なので、投げ出さないよう努力していきたいと思います
581 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 01:16:34 ID:???
嫌われてるというより多すぎると考えてるんじゃないか?
キャプアモ終わっちゃったし
582 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 07:17:55 ID:???
なら更新が止まっている外伝を、著者の許可を得て二代目襲名でもしてくれよ
エネルギーは建設的な方に向けようぜ
583 :
582
:2010/02/10(水) 07:26:41 ID:???
>>581
584 :
581
:2010/02/10(水) 12:10:57 ID:???
>>583
そうだねすごくごめんタイトル未定の人にも・・
585 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:00:06 ID:5QZQKFTM
>>東方と絡むことの是非
数が多いから需要があるのか、それとももう飽和しているのかはデータを作る時にもちょっと悩みましたね
その妥協案として幻想ポイント制度を考えてみたんですが、序盤なので効果のほどはまだ未知数ですね……
まあ、虻蜂取らずになりかねないシナリオを組んだ私の所為ですが
とりあえず暫くはキャプ森寄りの展開が続くので、様子を見てご判断ください
-----------------------------------------------------------------------------
〜朝〜
大前「……なんか妙な夢を見たな」
寝惚けまなこを擦りながら、少年は身体を起こした。
彼の名前は大前良(おおまえ・りょう)。
小学校時代、少しは名の通った学校のサッカー部に入っていた、サッカー好きな少年である。
大前「あのまま向こうに居られれば、気心の知れた連中とサッカーが出来たのになぁ」
だが、そうそう上手くは運ばないのが人生というものである。
卒業を控えた先月のこと、父親が突然会社の辞令を受けて転勤するという運びになった。
もちろん、彼もそれに付いていく形で他県の中学に入学することとなる。
エスカレーター式に中等部に上がり、幼な友達とサッカーを続けるという選択肢は、強制的に断たれた。
大前「今日から通う学校は、県内じゃサッカーが強い方ってのが辛うじて救いだな……。
ま、評判倒れでなければいいんだけど」
これから通う学校は、サッカーの強豪・鳴紋中学。
同じ市内の清栄学園中等部と全国出場を争うという、県内一二の名門だ。
慣れ親しんだ環境から離れた不安と、これからへの期待。そしてほんの少しの自負心。
そんな感情が、少年に強気な軽口を叩かせたのだった。
大前「さて、行きますか!」
そうして大前少年は、新品の通学カバンと使いなれたスパイクを入れたナップザックを手に、新天地に向かうのだった。
586 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:01:43 ID:5QZQKFTM
〜放課後〜
紋切り型の入学式や、若干の小言と連絡事項のみのホームルーム。入学一日目は、つつが無く終わった。
大前「部活動入部の受け付けはまだなんだよな……とりあえず、今日のところは見学で済まそうか」
独り言を漏らしつつも、校内をうろつく。
他県の中学校に上がったとはいえ、学校の構造自体にそう変わりがあることはないようだ。
お陰で、大前はすぐに目当てのサッカーグラウンドに辿り着いた。
大前「県内一二と言っても、地方の市立だからかな? あまり設備は良くないや。やっぱり引っ越しは失敗――」
シュッ。
パンッ。
パンッ。
ガラの悪そうな上級生「オラオラッ! 眠たくなる回し方してンじゃねーぞコラァ!」
上級生A「馬鹿言えっ。お前の速さに合わせたら、ボールがどこ行くかわからないだろっ」
ガラの悪そうな上級生「ちッ。雑魚みたいな口叩きやがって。……ほら、さっさとクロス上げろ!」
不遜な口を利きかけていた大前は、目の前の光景に絶句した。
紅白戦か何かだろうか。サッカーグラウンドは、二つのチームに分かれて一つのボールを争っていた。
フォワードらしき俊足の部員を中心に繰り広げられる、見ているだけで目が回るようなパス回し。
しかも、言うに事欠いてこれでもまだ『遅い』という。
大前(じょ、冗談じゃないぞ。こんなスピードのパスワークなんて、前の学校の中等部でも見られないレベルじゃないか!
これが全国出場を狙える学校のサッカーなのか!?)
587 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:02:45 ID:5QZQKFTM
呆然とする大前の眼前で、矢の様な鋭いセンタリングが上がった。
ガラの悪そうな上級生「へっ。悪いが頂くぜ、先輩さん方ようっ!!」
声を発すると同時、フォワードらしき上級生が地面を蹴った。
ボールが通る位置に向けて、鞭のしなりを持った脚が伸びる。ジャンピングボレーだ。
大前(決まった!)
胸中で当然のことのごとく断じる大前だったが、
温厚そうな上級生「ポジショニングが甘いな」
ポンっと軽い音を立てて、センタリングがカットされる。
弾いた? 一瞬そう思ったが事実は違った。
絶妙なタイミングで放たれたはずのセンタリングは、まるで彼へのパスだったかのように足元に落ちている。
そして、続けざまにドリブルに移っていた。
大前(はぁ!? 普通、弾くだろ! それが精一杯なのが普通だろ!?)
上級生A「げげっ!? アレを取るのかよ!?」
上級生B「くっそう……やっぱ3年は格が違うぜ」
ガラの悪そうな上級生「ンなこと言ってる場合か! さっさと戻れ!」
温厚そうな上級生「悪いね。もう遅いんだ」
ポーンっ。
声と同時に、弓なりの縦パスが飛ぶ。
588 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:04:06 ID:5QZQKFTM
3年生A「はは、ナーイスパースっ」
上級生C「く、くそッ」
先ほどとは反対側のペナルティエリア内での空中戦。
一瞬、二つの影が交錯した後、ボールはそれが定められたことであるかのごとく、ネットを揺らしていた。
ピピーッ!!
ゴールを告げるホイッスルが響く。
大前はその音色を、別世界のもののように遠く感じていた。
大前(……なんてこった。どいつもこいつも、今の俺じゃあ太刀打ちできっこないくらい強い。
特にあの3年らしい人……早いセンタリングを事もなげにカットしたのも凄いが、それ以上にパスの精度が異常だ!
あんなロングボールを、きっちりフォワードの頭に合うように放り込むなんて。おまけにドリブルもかなり早かったぞ。
2年生らしいフォワードの人も、ラストパスを止められたとはいえ、それまでは尋常じゃなく良い動きだった。
『評判倒れかも』とか『設備は大したことない』なんて、チラッとでも思っていた自分を殴り倒したい気分だ……!)
小学校時代、地区レベルとはいえそこそこ名の通ったプレイヤーだった大前。
その実績から得た中途半端な自信は、鳴紋中サッカー部との邂逅から10分も持たずに霧散していた。
大前(お、俺はこの人たちに付いていけるのか?
一年後、いや例え二年後でも、アレに混じれるだけの選手になることが出来るのか?)
我知らず拳を握りこむと濡れた感触があった。手のひらに汗をかいている。
それを認識して初めて、自分がどれほど圧倒されていたか思い知った。
と、そこへ、
589 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:06:26 ID:5QZQKFTM
同級生?「そこの君。大丈夫? ずいぶん顔色が悪いみたいだけど」
大前「だ、誰だ!」
掛けられた声に振り向くと、一人の少年が立っていた。
制服の真新しさから見るに、おそらくは同じ新1年生のようだ。
同級生?「ごめんごめん、驚かせちゃったかな。僕はA組の雪村。多分、君と同じ1年だよ」
大前「あ、ああ。俺は大前良。C組だ」
動揺が残る返事を返しながら、声を掛けてきた少年を注視する。
雪村と名乗った少年は、線が細く華奢だった。ポストプレイヤー志望で体格のいい大前と比べると、一回りも小さくも見える。
ともすれば少女と見紛うかもしれない。
雪村「他の組の人と話すのは初めてだよ。よろしく。ところで、見たところ大前君もサッカー部に入るつもりみたいだね」
大前「……まあな。『大前君も』ってことは、お前も?」
雪村「ご名答。僕はこの街の生まれでね。子どもの頃からここでサッカーをしたいと思い続けてたんだよ」
大前「ふーん……」
気のない返事を返したが、雪村は特に気分を害することはなかったようだ。
ニコニコと微笑みながら、グラウンドを眺めて、
雪村「うぅん。ここからじゃ、ちょっとよく分からないな」
そんな呑気なセリフを口にしたりする。
大前からすれば、傍から見ているだけで十分、このチームの凄さは分かりそうなものなのだが。
590 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:08:10 ID:5QZQKFTM
雪村「……やっぱり、ここから見てるだけじゃ駄目だね。行こうか」
大前「ああ……」
今日のところはもう帰ろう。そして、この学校でサッカー部に入るのかどうか、改めて考え直そう。
大前はそんなことを考えながら返事をした。
だが、
雪村「うん、君ならそう返事をしてくれると思っていたよ。じゃあ、行こうか!」
大村「は?」
気が付くと、体がグラウンドの方へ進んでいた。
雪村に引っ張られている。そう気付くのに、間抜けにも数瞬の時間が掛った。
雪村「すいませーん! 飛び入りでーす!」
大前「ちょ、おま――!?」
何やってんだ、と言おうとしたものの、引っ張られながらでは声を張り上げるわけにもいかない。
それに雪村の腕力は思いの外強かった。
とても自分より一回り小柄な少年のものとは思えない。
結局、なし崩し的にグラウンドまで引き込まれてしまった。
591 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:09:34 ID:5QZQKFTM
上級生A「ん? なんだお前ら」
上級生B「見学希望の1年坊か。見るんだったらちゃんと、大人しく――!?」
雪村「失礼しまーす! ……っと!」
ズザザっ!
言うなり、丁度ボールをキープしていた部員からタックルでボールを奪う。
大前(なにィ!? コイツ、油断があったとはいえ、上級生から事もなげにボールを取りやがった!)
あの攻守ともに尋常ではない3年生や、2年生の中心になっていたフォワードほどではないが、どの選手も自分より2、3段は上だった。
その思いが大前に、同じ1年の雪村が見せたプレイをより鮮やかなものと感じさせる。
ガラの悪そうな上級生「何だテメエ。1年坊が生意気に殴りこみか?」
先ほどの2年生フォワードが、射竦めるような目つきで雪村と大前を睨んだ。
大前「お、おい雪村。ヤバいんじゃないのか、コレって」
雪村「嫌だなぁ。そんなんじゃないですよ。先輩方の実力を、肌で感じたくなりまして」
大前「って話を聞けよ、お前!!」
雪村「ん? 大丈夫だよ、大前君。聞いてるって。多分、そんなにヤバいことにはならないから」
せっかくの大前の忠告にも、雪村はとぼけた返事だった。
目の前でそんな漫才を繰り広げられた上級生は、当然愉快であろうはずが無く、表情をより剣呑にさせていく。
592 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:10:46 ID:5QZQKFTM
ガラの悪そうな上級生「上等だよ……そんなに俺の実力を感じたいなら、痛いくらい感じやがれ!!」
温厚そうな上級生「おい! 無茶な真似は止すんだ!」
大前「き、来たァ――ッ!」
雪村「来たァ――ッ♪」
雪村に向けて強烈なタックルを見舞う上級生FW。
大前と雪村の口から同じ言葉が飛び出るが、込められた感情は正反対だった。
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消して順番にカードを引いてください。
(順番通りで無いものは認められません)
★雪村→ ! card ドリブル 30+(カードの数値)= ★
★ガラの悪そうな上級生→ ! card タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= ★
攻撃側 - 守備側の数値の差で、
2≦→雪村ドリブル突破! 大前との(強制)ワンツーへ
1=→(何故か)大前がフォロー
0=→ボールはこぼれ球に。更に分岐
-1=→温厚そうな上級生がフォロー
-2≧→ガラの悪そうな上級生がボールを奪取
と分岐します。
【備考】
ガラの悪そうな上級生のタックルは、激昂状態のため吹っ飛び係数4が存在します。
593 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 21:14:19 ID:???
★雪村→
スペード2
ドリブル 30+(カードの数値)= ★
!が全角だったので半角に直しましたよ
594 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:17:24 ID:???
>>593
すいません、うっかりしてましたorz
595 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:20:35 ID:5QZQKFTM
★ガラの悪そうな上級生→ ! card タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= ★
残っている一行はこちらのほうで引き直してください
投下二日目で早くもグダグダですいませんorz
596 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 21:33:18 ID:???
★ガラの悪そうな上級生→
スペード9
タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= ★
597 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:44:36 ID:5QZQKFTM
★雪村→ スペード2 ドリブル 30+(カードの数値)= 32★
★ガラの悪そうな上級生→ スペード9 タックル 31+(カードの数値)+激昂ペナ(-2)= 38★
ガラの悪そうな上級生のタックルは、激昂状態のため吹っ飛び係数4が存在します。
-2≧→ガラの悪そうな上級生がボールを奪取&雪村吹き飛ぶ
-----------------------------------------------------------------------------
雪村のドリブルは実に堂に入ったものだった。
少なくとも、先日まで小学生だったことを考えれば驚嘆すべき技量と言える。
だが、先ほどあっさりとタックルを決めた慢心からの油断か。
上級生FWの激しい当たりを受けて、あっさり吹っ飛ばされる。
雪村「うっひゃあ!?」
ドガァ!!
派手な音を立てて地面にひっくり返る雪村。
大前「……なにしに来たんだお前は」
ガラの悪そうな上級生「いや、お前も人のコト言えねえだろ」
上級生の視線は今や大前の方に注がれている。
雪村を吹き飛ばして気がすんだのか、目からは怒気が薄れているものの、替わってニヤニヤとした面白がるような色が浮かんでいる。
598 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:57:10 ID:5QZQKFTM
ガラの悪そうな上級生「相方があっさりやられて拍子抜け……って面だな? このまま帰すのもなんだ。お前も遊んで行けよ」
大前「い、いやあ。そいつ、怪我してるかもしれないんで――」
引き攣った表情を浮かべながら倒れている雪村を指差すが、
雪村「あー、ビックリした。怪我しちゃうかと思ったけど、受け身が取れて助かったよ」
ムクリと何事も無かったかのように起き上がった。
ガラの悪そうな上級生「だとよ?(ニヤニヤ)」
大前(雪村、頼むからお前少し空気読んでくれよ!?)
ガラの悪そうな上級生「ま、続けざまに入部希望者を吹っ飛ばすてのも聞こえが悪いや。
さっきよりは手加減してやるから、かかってきな」
温厚そうな上級生(うーん、仲裁のタイミングを逃しちゃったな。けど、さっきのが噂の雪村か。
中学に上がり立てにしては悪くない。実力を測れると思えば、このアクシデントも悪いもんじゃないね。
さて、もう一人に彼の方はどんなものかな?)
ガラの悪そうな上級生「ほらよ」
ポン、っとボールを蹴り渡される。
ガラの悪い上級生「ドリブルで俺を抜いてみな。何なら景品も付けてやってもいいぜ」
雪村「えーっ! ずるーい。景品が付くならもっと本気出したのにー」
大前「お前はもう黙ってろ!」
599 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 21:58:18 ID:5QZQKFTM
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消して順番にカードを引いてください。
(順番通りで無いものは認められません)
★大前→ ! card ドリブル 24+(カードの数値)= ★
★ガラの悪そうな上級生→ ! card タックル 31+(カードの数値)+手加減(-4)= ★
攻撃側 - 守備側の数値の差で、
2≦→大前ドリブル突破!
1〜-1=→ボールはこぼれ球に。
-2≧→ガラの悪そうな上級生がボールを奪取
と分岐します。
600 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 22:02:56 ID:???
★大前→
ハートJ
ドリブル 24+(カードの数値)= ★
601 :
森崎名無しさん
:2010/02/10(水) 22:04:27 ID:???
★ガラの悪そうな上級生→
ハートQ
タックル 31+(カードの数値)+手加減(-4)= ★
602 :
タイトル未定
:2010/02/10(水) 22:24:09 ID:5QZQKFTM
★大前→ ハートJ ドリブル 24+(カードの数値)= 35★
★ガラの悪そうな上級生→ ハートQ タックル 31+(カードの数値)+手加減(-4)= 39★
-2≧→ガラの悪そうな上級生がボールを奪取
-----------------------------------------------------------------------------
大前「くっそ〜! こうなりゃもうヤケだ、やってやる!」
経緯はともかく雑念を捨てたことで、大前のドリブルは普段以上のキレを見せていた。
だが、目の前の敵手を抜くには、それでもまだ不十分だった。
ガラの悪そうな上級生「へぇ? 思ったよりもやるじゃねえか……なら手加減はいらねえなあ!?」
ズバババッ!
大前「は、速――!?」
ポン。
大前の足元から弾かれたボールは、スライディングから身を起こした上級生がしっかりとキープする。
完全に取られていた。
ガラの悪そうな上級生「ま。先月までランドセル背負ってた連中なら、こんなもんか」
大前「うぐ……!」
雪村「あーあ。今のは良い線行ってたと思ったんだけどなー」
温厚そうな上級生(まあ、早々アイツを上回るような新人は出てこないよね。アレでも県下トップのプレイヤーだ。
1年でアレ以上のプレイヤーに成りうるのは県内じゃ多分、一人。噂じゃ清栄学園に入ったっていうが……厄介だな)
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