キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【高頭を】TSUBASA DUNK12【解雇する】

1 :TSUBASA DUNK:2009/11/01(日) 12:43:42 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品で、「SLAM DUNK」の世界で翼がバスケットボール選手
として成長していく物語です。基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)が
どれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。また必要に応じてトランプを引いてもらったり、
ダイスを転がしてもらったりします。

※ローカルルール
カードを引いたりダイスを転がしたりする際、> やスペースが文章の前にあった場合も無効になります。
ご了承ください。なお、行の上下に書き込みがあるものについては有効とします。

中の人はバスケ未経験者です。知識についておかしいところがあったらどんどんご指摘ください。
随時修正いたします。

〜あらすじ〜
中学サッカー界のスター、大空翼は度重なる激戦により「サッカー筋」を損傷してしまう。
2度とサッカーのできない体となった翼は、未練を残しながらも医者の勧めでバスケをすることに。
しかし、超高校級プレーヤー達との出会いから、次第にバスケの面白さ、奥深さに魅せられていく。
進学した海南大付属高校でレギュラーの座を掴み、県大会決勝リーグに乗り込むがまさかの2連敗!
もはや崖っぷちどころの騒ぎではなくなった海南……いったいどうなってしまうんだ!?

847 :TSUBASA DUNK:2010/02/23(火) 16:21:15 ID:???
蛭川「(気を取り直して)続いては17位(6票獲得)。まずはこの人、馬場凉子さん!!」

>いつか快勝してほしい

凉子「何回かスレ末連載枠をいただいたのに不甲斐ない結果になってしまって申し訳ないです」

蛭川「あ、そう言えば結果の位置が猪狩くんと並びましたね」

神「順位は凉子さんの方が1つ上だけどね」

凉子「ああ〜ん!猪狩様にでしゃばりで品がない女だと思われないかしら!?」

神「はいはい、さよーならー。同じく17位は牧監督のお父さん、牧カメハメさんです!」

>高頭に引責のゴリー・エスペシャルかましてください

カメハメ「ハッハァー!任せなさい!!」

蛭川「行っちゃいましたね」

神「うん……まあ、ウチでは人気投票の結果が本編に影響することはないから大丈夫でしょ」

蛭川「影響があっても人気があるキャラの出番が増えるかもってくらいですからね」

神「あ、次の16位(7票獲得)は高頭監督(原因不明の負傷中)だね」

>へぼすぎて好き
>どう考えてもA級戦犯。今度の夏は借りを返すぜ!
>更迭だっ

蛭川「コメントありがとうございました。高頭監督は現在、救急車の中にいるっぽいです」

848 :TSUBASA DUNK:2010/02/23(火) 16:22:24 ID:???
蛭川「どんどんいきましょう!15位(8票獲得)は……」

神「海南の高砂さんです!」

>親方ぁー!
>親方も2階級降格です
>親方は解雇される前に引退でよかったのう

高砂「なんだか、違う世界ではドルジがみんなに迷惑をかけたようで……申し訳ない」

神「2階級降格って意見がありますが、3年→(2階級降格)→1年ってことで、1年生から
  やり直してみませんか?」

高砂「遠慮しておくよ。理不尽な目に合わされそうだからな(主に神に)」

神「ちぇっ」

蛭川「続いて13位(9票獲得)は2人います。まずは海南の新キャプテン、田辺さん!」

>恐怖ガス男

田辺「このマジックで塗りつぶされてるのは何?」

神「たぶん書き間違いじゃない?……世の中には知らない方がいいこともあるんだよ(ボソッ)」

>今年の目標は高校バスケ界の凌辱、さらに陵(南への)辱(しめ)だ!
>キャプテン(笑)

田辺「海南のキャプテンとして、仲間たちといっしょにどんどん凌辱するからね!HAHAHA!
   なんてね。もちろん、アメリカンジョークさ!」

849 :TSUBASA DUNK:2010/02/23(火) 16:23:53 ID:???
神「さて、13位のもうひとりは、ディフェンスに定評のある陵南の池上さん!」

>ディフェンスに定評がありすぎて誰も家に遊びに行ったことがないらしい
>ディフェンスに定評がありすぎて居眠りしてても教師が怒れないらしい
>ディフェンスに定評がありすぎて後輩が近づけないらしい
>ディフェンスに定評がありすぎて彼女ができないらしい

池上「こんな風に思われていたのか。まあ、ディフェンスに定評がありすぎて中の人も扱いに
   困ったらしい、と言うのは聞いたことがあるが」

神「ここまでくると『ディフェンス』という名のスタンドみたいですね」

蛭川「続いて11位(10票獲得)。まずは池上さんのお弟子さんとも言うべき中山くん!」

>再登場期待
>中山さんにも頑張って欲しいんだぜ?

中山「どうも!中山です。県大会では陵南が海南の最大のライバルとして登場しますよ!」

蛭川「仙道さんを筆頭に、去年とあまりメンバーが変わりませんからね。強敵でしょう」

神「ちなみに(このスレの設定では)中山くんは翼くんと同じ身長の186cmです」

蛭川「あと、翼くんが強くなった分だけライバルの中山くんも強くなりますよ」

中山「翼には負けたくありませんからね。俺も必死に練習してますよ。そして、今年こそ全国に!」

池上「ああ、俺と魚住の分まで頑張ってくれ!!」

中山・神・蛭川(((あ、まだいたんだ!?ディフェンスに定評がありすぎて気付かなかった)))

850 :TSUBASA DUNK:2010/02/23(火) 16:25:14 ID:???
蛭川「11位、もうひとりは海南の清田くん!」

>今後の巻き返しに期待
>もっと目立てよ
>お前はもっとできる子のはず

清田「俺ってば、期待されてるんだな。任せてくれ、夏にはレギュラーの座を奪ってやるぜ!」

蛭川「清田くんは翼くんを引っ張ってもらうために早い段階から登場してもらったせいで、能力が
   低めに設定されちゃったんですよねえ」

神「当初は見切り発車の部分が多かったから、そのアオリをモロにくらっちゃったキャラだね。
  第2部で慌てて能力を修正したけど」

蛭川「とは言え、少しだけですけどね」

清田「かっかっかっ!大丈夫。俺様には不可能という文字はない。ここから一気に巻き返して
   みせるさ!」

蛭川「どうぞ、第2部では清田くんの活躍にご期待ください!」

神「本日の結果発表はここまで。次はようやくベスト10に入れるね」

蛭川「引っ張っちゃってごめんなさい。ドルジ対畑山(≠畠山)はもう少々お待ちください。
   設定とストーリーはだいたい決まりました。いつでも書き出せる状態ですよ」

神「では、次の更新までさようなら〜」

851 :森崎名無しさん:2010/02/23(火) 20:54:00 ID:???
世界平和を応援する神さんのやさしさ乙

852 :TSUBASA DUNK:2010/02/25(木) 17:58:25 ID:???
>>851 蛭川「そんなにいいもんじゃないですよ」神「何か言った?」蛭川「いえ……」

***
蛭川「では、本日も人気投票の結果発表といきましょう!」

神「今日からベスト10ということでまずは9位(同率で2人)から6位までの5人を紹介
  していきたいと思います」

蛭川「まずは9位(12票)、湘北高校の桜木花道くん!」

>次は翼を坊主にするぐらいの勢いで

桜木「はっはっはっ!坊主じゃ手羽先じゃなくなっちまうな」

蛭川「ちなみに、第2部の桜木くんの髪型は原作最終話くらいの短髪です」

桜木「ハルコさんにこっちの方がカッコいいって言われたからな」

神「SLAMDUNKの主人公なのに9位の桜木くんでしたー」

蛭川「それは中の人の責任かと……。では、同率9位はやっぱり湘北の流川くん!」

>もっと喋れ

流川「……」

蛭川「えっと、『頑張ります』と言ってます、たぶん」

流川「……」

神・蛭川「……」

853 :TSUBASA DUNK:2010/02/25(木) 18:00:32 ID:???
蛭川「……はっ!えっと、次は第8位で15票獲得の……神さんです!」

>あの素晴らしい実況をもう一度

神「という声に応えて、人気投票の司会をやらせてもらってますが、いかがでしょう?」

>キャプテンになってほしかった

神「ありがとう。でも、俺はキャプテンよりも最高のプレーヤーになりたかったんだ」

蛭川「翼くんに抜かれないように気をつけてくださいね」

神「うん、気をつけるよ(ニコッ)」

蛭川「痛いっ!ちょっと、足踏まないでくださいよ!しかも踵で思いっきり!!」

神「何か言った?第7位は16票獲得の館嶋です」

>とりあえず君は日本一になりなさい

館嶋「ああ、ひとつでも上を目指して頑張るよ!ありがとう」

>あの八崎さんに勝つとは大した男だ…

館嶋「あの人、しつこくてさ。もしかしたら再戦するかもしれないね」

蛭川「そう言えば、館嶋くんはオタク設定があったよね」

館嶋「全く活かされてないけどね」

中の人『そ、そんなことないよ!……ほら、猪狩の親戚にそんな関係の人が出てきたじゃない』

854 :TSUBASA DUNK:2010/02/25(木) 18:01:54 ID:???
神「何か聞こえた気がしたけど、まあいっか。次は第6位(22票獲得)の牧さんです」

>常小・海南は牧さんが作り上げた!!
>矮小に見えた…すまぬw
>誰が短小だと?

牧「……」

神「泣かないでくださいよぉ!!」

>ムァキ!
>海南の象徴MAKEさんに一票
>能力は高いんだけど・・・

蛭川「牧さん、泣いちゃダメですよぉ!!」

>是非試合に出て欲しいw

牧「部員たちがだらしないプレーをしていたら出ちまうかもな」

神「そしてまた引きの悪さを見せつける、と」

蛭川「牧さん、泣かないで!!」

>新田には期待している。

牧「アイツは俺と同じモノを持ってる気がする」

蛭川「どうもありがとうございました!牧さんでした。今日の結果発表はここまででーす」

855 :森崎名無しさん:2010/02/25(木) 23:52:58 ID:???
平時よりも戦時の能力が大事なんだってばっちゃが言ってた乙でした

856 :TSUBASA DUNK:2010/02/28(日) 23:13:57 ID:???
>>855 牧「これ以上、傷口に塩を塗らないでくれ……涙が心の傷に沁みるぜ」

***
神「さて、いよいよ結果発表も上位に入ってきました!」

蛭川「はい。今日は第5位からです。23票を獲得し、第5位に入ったのは……横島くん!!」

>いまだ!パワーをエロスに!
>煩悩パワーマキシマム!
>チチシリフトモモー!
>煩悩は無敵じゃー!

横島「エロくて何が悪い!?むしろ男の勲章じゃあ!!」

>ここだ!ここでハンドオブグローリーを使うんだ!

横島「ついに俺にも必殺技が!早く活躍したいぜ!!」

>静岡にも勇名が響き渡るフラグを本人知らないところで立てられたww

○里「ニンニン!横島殿にはあとで会いにくるでゴザルよ」

>だがリア充

横島「原作は確かにそうかもしれん。だが、このスレの俺はどうだろうか?」

857 :TSUBASA DUNK:2010/02/28(日) 23:16:52 ID:???
神「続いては第4位(24票)。少ない出番で確実に票を稼いだ中沢早苗さんです!」

>出番来た!
>出番は来るか
>人気投票間際で登場したその運の強さを主人公にもわけてやってください

早苗「皆さんのご声援のおかげで再登場できました。ありがとうございました」

>早苗「翼くん、夢を……夢を叶えてね!」よろしいならば投票だ

早苗「私にこんなに票が入ったこともまるで『夢』のようです。嬉しい!」

>さすが原作ヒロインと言わざるをえない・・・
>もう結婚しちゃえYO!
>ヒロインしたね!

早苗「某アモロさんの気持ちがよく分かったと中の人が言ってました。次の出番も皆さんの
   反応次第とのことです。応援してくださいね!」

>BADENDになったあかつきには俺の嫁に

早苗「私には心に決めた人が(ポッ)。でも、代わりに広末涼子に似た鈴木さんって方がそちらに
   向かいましたよ…………………………………………無事を祈ってます」

蛭川「いやあ、評判いいですね。良かった、本当に良かった」

神「なんで泣いてるの、蛭川くん?」

蛭川「初登場が評判よすぎたので、再登場させるのを怖がっていた中の人の代わりです」

神「あっそ」

858 :TSUBASA DUNK:2010/02/28(日) 23:22:06 ID:???
蛭川「ついにベスト3!27票獲得で第3位に輝いたのは……武藤さん!!」

武藤「わっはっは!ついに牧を超えたぜ!!」

>エロスの王子様w

武藤「『まだまだだね(=成長はこれからだな)』は俺の口癖のひとつさ」

>後のソリッド・スネークである

武藤「俺は別に正義の味方になんてなりたくないさ。男の味方であればな!」

>師匠!
>>ぼくらの師匠に票を投じずにはいられないっ!!
>ぼくらのアニキ!(エロス的な意味で)

武藤「よし、お前ら!あの夕日に向かって走ろうぜ!!(ちょうどテニス部の部室があるんだ)」

タッタッタッ……

蛭川「いっちゃいましたね。読者を大勢引き連れて」

神「青春だねえ」

蛭川「といったところで今日はここまで」

神「短くて申し訳ないんですが、次が長すぎて……」

859 :TSUBASA DUNK:2010/02/28(日) 23:23:17 ID:???
牧「……あれ?また俺の出番なのか?」

神「今日はこんな企画を用意してみました。題して……」

『人気投票上位入賞記念!牧さんの息子は、ちょっとは大きくなったかな?』

牧「なにィ!?」

神「バスケはエース、息子はAで有名な牧さんですが、あまりにかわいそうなので救済処置
  だそうですよ」

牧「ちっ、涙が出てきやがったぜ」

神「ただし、成長する確率は1/2。失敗すればさらに半分になります」

牧「なにィ!?(Aが半分になるだと?……いったいどうなってしまうんだッ!?)」

神「それでも挑戦しますか?」

牧「……ああ。失うものなど(サイズ的にほとんど)ない!!」

神「では、引いてください!!」


先着1名で
牧さんの成長期?→ ! zange
と(!とzangeの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。

JOKER→やったねAから2に!!
クラブA→……女の子にはなりません。だって、袋があるから!!(下品ですみません)

860 :森崎名無しさん:2010/02/28(日) 23:23:56 ID:???
牧さんの成長期?→  *JOKER*


861 :森崎名無しさん:2010/02/28(日) 23:24:16 ID:???
牧さんの成長期?→  *JOKER*

862 :森崎名無しさん:2010/02/28(日) 23:35:07 ID:???
2かよ!w

863 :TSUBASA DUNK:2010/03/01(月) 22:36:01 ID:???
>>862 人類にとっては小さな「2」でも牧さんにとっては大きな「2」なのです。

***
牧さんの成長期?→  *JOKER*

牧「やったぞぉおおおおおお!!!!!!!!」

牧の(男としての)レベルが2に上がった。

神「よかったですね。これ、お祝いのファンタです」

牧「お、気が利くな」

神「かんぱーい!」

牧「ごくごく」

神「そうそう、言い忘れていましたが、今回のボーナスの結果はオ○ッコするまで続きます」

牧「え?」

神「トイレに行ったら元の大きさに戻りますからね(ニコッ)」

牧「そう言われると急にトイレに行きたくなって……」

神「ジュースに入れた利尿剤が効いてきたようですね」

牧「神ッ!!!貴様、図ったなぁああああ!!!!!」

神「前にも言いましたけど、人気投票の結果で何かが変わることはないんですよ」

               ちゃんちゃん

864 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 08:25:11 ID:???
蛭川「人気投票の結果発表もいよいよ大詰め!第2位の発表です!!」

神「37票獲得の第2位はドルジ!!」

ドルジ「ごっつぁんです!!」

神「コメント数はダントツの1位のドルジ。まずはその一部を見てみましょう」

>心の中の野獣はしっかりと飼い慣らさないと駄目だぜ
>ドルジ君モンゴルへ帰国に向かうー!!いや、これはッ!!ドルジ君の強引なハワイ旅行だーッ!!
>人生のドラゴンロードは険しいですね
>今ならドルジは漫研の畠山君をボコボコにする資格があると思うんだ、うん。
>漫研の畠山…、何故かやく一名心当たりがあるのだがw
>ボコボコは是非やって欲しいw
>ダシ(朝赤龍)が引退についてコメントした内容にホロリときたので記念投票
>ドルジ愛されてるなあw
>【追悼】嗚呼、ファン太郎…【記念投票】
>ドルジは進む道を間違えたんだ!プロレスなら最高のヒールなのに!
>目指せ大統領
>解雇か引退かの二択って・・・
>ドルジOUT カロヤンIN
>引退なんて早すぎる。もう相撲は観る価値ない。
>なんか先生方に睨まれて大変らしいですね
>とりあえずアルコールは遠ざけておこうぜw
>しばらくはファンタで我慢だな

ドルジ「その節はお騒がせして申し訳ありませんでした」

神「引退で事件の真相が完全に闇に葬られてしまった感があるのが残念ですね」

蛭川「えっと、この物語はフィクションです。登場する人物は実在する相撲部屋、元横綱などとは
   一切関係ありません。念のため」

865 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 08:26:34 ID:???
>ある意味ツバダンの顔の一人

ドルジ「このあと、俺が主役の物語があるらしいんで応援よろしくな!」

>このドルジは解雇されないでかんばって欲しいZE
>バスケは解雇されるなよ!

ドルジ「気をつけるよ」

神「本当に気をつけてよね」

>暴行事件で海南辞退とかないように…

ドルジ「はっはっはっ!俺もそこまで馬鹿じゃないよ」

神(元ネタ的にはとっても心配だよ)

>そのうちライバルで白いのとかでてきそうだな

ドルジ「白いの?そういや、第2部で白鳥朋ってのが入ってきたな。根性はありそうだ」

>でたァ〜〜!! ドルジ くんの ごういんなきこく!!!

神「大会が終わるまでは帰らないでね」

ドルジ「あ、ああ……うん。ダイジョウブデス」

神「なんで目を合わせないのかな?」

ドルジ「(誤魔化せ!)みんな、応援ありがとう!俺、これからも頑張るよ!!」

蛭川「(いいのかな?半分以上は元ネタへの投票な気がするけど)第2位のドルジさんでした〜」

866 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 08:42:39 ID:???
蛭川「そして、いよいよ第1位の発表です!!」

神「得票数41。栄えある第1位に輝いたのは……」

蛭川「大空翼くんです!!」

翼「みんな、応援ありがとう!俺、本当に嬉しいよ!!」

蛭川「板内での、翼の人気回復を願っていた中の人も大喜びでしょう。では、コメントです」

>やっぱりヒーローですよ

翼「ありがとう!原作主人公として、これからも頑張るんで応援してください!」

蛭川「本スレや他の外伝スレでも大空翼というキャラへの応援の声が増えると嬉しいですね」

翼「そうだね。森崎が主人公のスレだとライバル的に描かれることが多いけど、魅力ある敵役は
  人気も高いことが多いし」

神「原作でいうところの日向ポジションだね」

>ダンク決めてー

神「ここぞってところで引きが弱かったからねえ」

翼「……精進します」

>勝て!

翼「勝ぁつ!!」

867 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 08:43:59 ID:???
>お前は負け犬じゃない

翼「うん!今はサッカーから逃げたんじゃなく、純粋にバスケってスポーツが好きなんだ」

>やるなぁ翼(ラブコメ的な意味で)

翼「……(照れ)」

神「ニヤケてるんじゃないよ、このエロ」

翼「え……!?」

>この翼は好き

翼「そう言ってもらえると本当に嬉しいです」

蛭川「さっきもありましたが、このスレにいるたくさんの翼が愛してもらえる日を願っています」

>ふらぁあい、はぁあああいいいい!!!!!

翼「なぜだろう?その言葉を聞くとあちこちの体が痛む……」

>応援してるよ

翼「ありがとう!物語の終わりまで突っ走るつもりだから、応援よろしくお願いします!!」

蛭川「以上、第2回人気投票の結果発表でした。総投票数351票、コメント数104!ご協力
   くださった皆様、本当に……」

翼・神・蛭川・中の人「「「ありがとうございました!!!」」」

868 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:05:54 ID:BYkE80NY
海南大附属高校バスケ部専用体育館。ある日の練習後のこと。

翼「おつかれさまです」

水飲み場で一緒になったドルジに挨拶をする翼。

ドルジ「おう、おつかれさん」

返事をすると、ドルジは豪快に顔を洗う。タオルで水滴を拭き取ると、段差に腰をかける。

ドルジ「お前も休んでいけよ」

翼「はい」

ドルジと同じように顔を洗い、翼はドルジと少し距離を開けて座る。運動後の体は熱くなって
いるので近くに座る気にはなれない。

ドルジ「お前、中学時代はサッカーやってたんだって?有名な選手だったらしいじゃねえか」

遠慮がちに翼は頷く。

ドルジ「サッカーはいいよなあ。面白い」

翼「ドルジさん、サッカー好きなんですか?」

ドルジ「ああ、好きだぜ」

翼「なんでバスケやってるんですか?」

ドルジ「……そうだな。お前になら話してもいいかもな」

そうつぶやくとドルジは語り始めた。

869 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:07:39 ID:BYkE80NY
ドルジが海南大附属高校に入学して間もない頃……

??「ドルジはどこに行った!?」

??「すみません、主将!今、部員総がかりで探してるんですが」

??「アイツは相撲部の期待の星なんだ。さっさと練習に連れてこい!!」

当時、ドルジは相撲部に所属していた。モンゴル相撲で頂点に登りつめた彼は、相撲部の次期、
いや、すでにエースとして活躍が期待されていた。

部員A「ドルジがいました!」

ドルジを見つけたという部員が道場に駆け込んでくる。

主将「どこだ!?」

部員A「サッカー部です!!」

主将「……またか」

これまでもドルジは練習をサボってはサッカー部の練習に交ざっていることが何度もあった。

主将「まだGW前だというのに、何回目だと思ってるんだ!?」

部員「4回目です!」

主将「回数を聞いてるんじゃない!入学からたった3週間で、これは多すぎると言ってるんだ!」

部員A(ていうか、俺に文句を言うなよなぁ。本人に言ってくれよ)

870 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:09:11 ID:BYkE80NY
間もなく、主将がサッカー部にドルジを引き取りにいく。

主将「ウチの部員が邪魔をしていまい、スマンな」

サッカー部のキャプテンに詫びを入れる。

キャプテン「いや、アイツはセンスあるし、いっしょに練習していて楽しいから邪魔ではないよ」

主将「そうやって甘やかさんでくれ……って、俺が言えたことではないんだが」

キャプテン「ははっ、苦労するな」

主将「面目ない」

そこに荷物を持ってドルジがやってくる。

ドルジ「キャプテン、お世話になりました!あれ?主将、待ててくれたんですか?暇なんですねえ」

主将「お、お前なあ!!」

キャプテン「おいおい、ドルジ。自分のところの部長に迷惑と心配をかけるもんじゃないぞ」

ドルジ「うっす。スンマセン」

主将(チキショウ!俺の言うことは全然聞かないくせに!!……うう、胃が痛い)

ドルジのせいでこの主将がマゲを結えなくなる日もそう遠くないまでと言われていた。

871 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:11:32 ID:BYkE80NY
ドルジ「さあ、主将。道場に行きましょうよ」

主将「ああ、はいはい」

すっかり疲れきった顔の主将を引きつれ、ドルジは意気揚々と道場に向かって歩いていった。

??(『相撲部期待の星、また問題行動。問われる力士の品格』……よし、次の見出しはこれだ!)

そんなやりとりを建物の影で見守る男がいた。



次の日、ドルジが登校すると掲示板の前に黒山の人だかりを見つける。しかし、ドルジの姿を
見ると蜘蛛の子を散らすようにその場から人がいなくなる。掲示板の前に残っているのは数人だ。

ドルジ「またか」

はあ、と大きくため息をつき、掲示板の前に足を運ぶ。そこに貼られていたのは校内新聞だった。
普通の校内新聞と異なるのは新聞部ではなく漫研が発行していることだった。

ドルジ「なになに?『『相撲部期待の星、また問題行動。問われる力士の品格』か』

内容は昨日、ドルジが相撲部の練習をサボってサッカー部に参加していたことを面白おかしく
書いてあった。ドルジがネタにされるのはすでに3回目だった。

ドルジ「『……ということで期待の新星とはいえ、厳しくできないようでは相撲部の将来は暗い』。
    確かにそうかもな。はっはっはっ!」

872 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:13:45 ID:BYkE80NY
他人事のように笑い飛ばす。しかし、そのあとに続く文章がドルジを怒らせる。

ドルジ「『ドルジを受け入れてしまうサッカー部も問題だ。こんないい加減な部にも未来はないと
    思われる。生徒会は相撲部やサッカー部ではなく漫研に部費を出すべきだ』だと……」

サッカー部を悪く言われたことが気に入らなかった。

??「どうだい、ドルジくん?今回の新聞もよく書けているだろう?」

ドルジ「お前は……」

見たことがない顔がドルジに話しかけてくる。

??「僕は畑山。畠山じゃないよ。その記事を書いたものさ」

ドルジ「お前が……」

畑山「その絵もよく描けているだろう?」

新聞には漫画研究会が発行したことをアピールするためだろう、写真ではなく大きな絵でドルジが
マワシ姿でサッカーをするところが描かれていた。

ドルジ「なぜこんな記事を書いた?(俺や相撲部のことはいい。だが、サッカー部に迷惑を
    かけたことは許せん)」

畑山「はっはっはっ。まず、我々漫研が新聞を書いている理由は部費のため。活動している
   ところを生徒会にアピールするためさ。同人誌つくっても評価してもらえないからね」

ドルジ「なぜ、俺ばかりを狙う?」

873 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:14:57 ID:BYkE80NY
畑山「外国人だからさ。日本人は異質なものを排除しようという本質がある。こういう記事は
   日本人に無意識に受け入れられやすいのさ」

ドルジ「つまり金のためにサッカー部まで悪く書いたってことか」

ズンッ!!

畑山との距離を一気に詰める。巨体が目の前に迫ってきたことに驚き、畑山は尻餅をつく。

ドルジ「クズが」

冷たい目で見下すと、足を開いて座り込んだ畑山の股の間に足を振り下ろす。

畑山「ひっ!助けて!!」

ドスンッ!!

踏み抜かれたドルジの足は、畑山の股間のほんの数センチ手前にあった。

ドルジ「ふん、俺は格闘家だからな」

素人相手に暴力は振るわないということなのだろう、それだけ言って教室に向かう。

生徒A[おい、見ろよアレ]

畑山の股間が濡れていることを指摘する。

生徒B「やだぁ、汚い!!」

生徒C「今度は自分を新聞の記事にしたらいいんじゃねえか?」

畑山(くそっ!覚えてろよ、ドルジ!!)

874 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 10:19:51 ID:BYkE80NY
この日から畠山……じゃなかった、畑山のドルジに対する復讐劇が始まったのだった。



TSUBASA DUNK外伝『青い龍が目覚めた朝』 スタート



※この物語はフィクションです。登場する人物は、実在する横綱審議委員、元横綱、その他の
 相撲関係者とは一切関係ありません。



***
ひとまずここまで。

875 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 11:10:24 ID:BYkE80NY
その日の放課後は、きちんと相撲部に出た。

ドルジ(あの畑山って奴にまた変なこと書かれて、相撲部とサッカー部に迷惑かけるのも悪いし)

柱に向かって一心不乱に張り手を打つ。

主将(アイツは出ればきちんと練習するんだよな。それに……)

入部して3週間だが、たったそれだけの期間で体つきがたくましくなっている。

主将(陰で努力しているんだろうな。それを見せないだけで)

だが、実力のある者が見えるところで努力することで他の者を引っ張ることができるのも事実で
あり、やはりそれを見せてほしいと主将は思ったのだった。

876 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 11:11:44 ID:BYkE80NY
次の日、登校してきたドルジは下駄箱に封筒が入っていることに気付いた。中身を取り出すと
便箋が入っていた。

ドルジ「なになに?『放課後、旧校舎の裏で待つ』……こ、これは!?」


A 告白に違いない!当然、行く!!
B 嫌な予感がする。行かない。
C 何か分からないけど、呼ばれたからには行ってみる。
先に1票入った選択肢で続行します。(投票はsageでも構いません)

877 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 12:45:03 ID:???
A

878 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 14:10:48 ID:BYkE80NY
>A 告白に違いない!当然、行く!!

ドルジ(こ、これは……もしかしなくてもジャパニーズ『恋文』ってやつではないか?)

シャイで、奥ゆかしくあるべきことを義務付けられた日本人女性が唯一、男性への想いを伝える
ための手段として与えられた権利、それが『恋文』。ドルジはモンゴルでそう習った。

ドルジ(当然、行くぞ!!)



その日の放課後……

ドルジ(俺のことを好きと言ってくれるのはどんな子だろう?美人かな?それともかわいい系?)

ドルジは小走りで旧校舎に向かう。

??(ふっふっふっ。動いたか。やけにテンションが高いのが意味不明だが)

旧校舎は海南大付属高校が設立した当初からある建物である。今では校舎としては使われては
いないが、中には設立当時の資料などがあり、建物も県の文化財に指定されている。もっとも
現在の生徒にとっては入る用事もなく、何の思い入れもない建物であり、近づくことさえないが。

ドルジ「まだかな?」

??「ふっふっふっ。よくきたな」

ドルジ「!?(きた!!でも、声が太い??)」

879 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 14:11:56 ID:BYkE80NY
ドルジの目の前に現れた人物。それは……

ドルジ「お前は確か……畠山!?」

畑山「畑山だ。二度と間違うな、色々と危ないから」

ドルジ「ま、まさか、あの手紙はお前が?」

畑山「ああ」

ドルジ「ってことはお前、ホモだったのか!?」

畑山「はあ??」

ドルジ「だって、あのラブレター……」

畑山「あれはラブレターじゃねえ!」

ドルジ「へ??」

畑山「お前をボコボコにするために、ここに呼び出したんだよ!どこをどう読んだらラブレターに
   なるんだよ!?」

ドルジ「……て、てめえ。許せねえ!!」

畑山「それはこっちも同じこと!昨日はよくも恥をかかせてくれたな!!」

ドルジ「お前が俺をボコボコにできると思ってんのか?」

畑山「ボコボコにするのは俺じゃねえ。こいつらだ!!」

畑山は指をパチンと鳴らす。

880 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 14:13:05 ID:BYkE80NY
現れたのは俗に言うヤンキーだった。

ヤンキーA「この中国人をボコれば金くれるんだな?へへっ、ボロい商売だぜ」

畑山「油断するなよ。アイツは相撲部のホープだぜ」

ヤンキーA「ケッ、相撲なんて踊りみたいなもんだろ?」

ドルジ「俺はモンゴル人だ。そして、相撲は踊りじゃねえ……格闘技だ!」

そう言ってヤンキーの人数を確認する。

ドルジ(いち、にい……)


先着1名で
相手は何人?→ ! dice
と(!とdiceの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。

なお、> やスペースが文章の前にあった場合も無効になります。ご了承ください。
行の上下に書き込みがあるものについては有効とします。

ダイスの目が……
1〜3→3人 4→4人 5→5人 6→6人

881 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 14:56:33 ID:???
相手は何人?→  6
流石ミツルは小物

882 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 15:00:22 ID:???
おっと、ミツルじゃなくてヒデ(ry

883 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 17:44:29 ID:???
はた山も合わせたら、ハッチ人だねw

884 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 20:15:15 ID:BYkE80NY
>>881-883
みんな、やく……おっと、畠……いやいや畑山のことが大好きですねえ。
というか、>>883がやけに上手いと思います。

***
>相手は何人?→  6 人

ドルジ「6人か……」

ヤンキーA「へへへっ、逃がさねえぞ」

ヤンキーB「覚悟するんだな」

畑山(けっけっけっ。これだけの人数で囲めばさすがのドルジも勝てまい)

ヤンキーA「いくぞ!!」


先着2名で
ドルジの戦闘力→ ! card+30
ヤンキー6人→ ! card+(5×6人)30
と(!とcardの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。

(ドルジ)−(ヤンキー)が……
≧2→ドルジがヤンキーを圧倒!しかし……
−1〜1→互角の戦い……しかし!
≦−2→ヤンキーがドルジを圧倒!しかし……

885 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 20:17:59 ID:???
ドルジの戦闘力→  クラブ7 +30

886 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 20:18:12 ID:???
ヤンキー6人→  スペード3 +(5×6人)30

887 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 21:19:25 ID:BYkE80NY
>ドルジの戦闘力→  クラブ7 +30
>ヤンキー6人→  スペード3 +(5×6人)30
>(ドルジ)−(ヤンキー)が≧2→ドルジがヤンキーを圧倒!しかし……

次々に襲い掛かってくるヤンキーをひとりひとり上手くあしらう。

ヤンキーA「ちっ!攻撃が当らねえ!?」

ヤンキーB「コイツ、強えぞ!?」

ドルジ(人数は多いが、しょせんは烏合の衆。連携が全く取れていない。これなら1人ずつ
    順番に相手してるのと変わりない)

ドルジは自分から攻めることはせず、ひたすらヤンキーに攻めさせる。人数に差があるので
まずは疲れさせようという算段である。

カシャッ!!

突如、視界が光に包まれ、シャッター音が鳴り響く。

畑山「ドルジ、相撲部員が喧嘩していいのか!?証拠の写真は押さえたぞ!!」

ドルジ「!!(くっ……俺が喧嘩している写真が教師の目に入ったら相撲部に迷惑がかかる)」

畑山「そうだ。大人しく殴られな」

ヤンキーA「悪い奴だぜ、畑山はよォ。ケケケッ」

畑山「ふんっ、お前らがだらしないからだろう」

888 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 21:20:33 ID:BYkE80NY
ドルジ「ちっ……好きにしな」

抵抗することを止め、棒立ちになる。ヤンキーたちはチャンスとばかりに距離を詰めてくる。

ヤンキーA「ちょっと痛いけど、目をつぶっていればすぐに終わるからな」

ヤンキーB「なんか言い方がいやらしいな」

ヤンキーC「ケケケッ」

畑山「さっさとやっちまえよ。あと、最後の一発は俺に殴らせろよ」

ドルジ「クズが」

ヤンキーAが拳を握り、腕を振り上げる。その時……

??「こらァ!!そこで何をやってる!?」

大きな体をした男が2人やってくる。カメラのフラッシュを不審に思ったのだろう。

ヤンキーA「ゲッ、あいつらは……」

ヤンキーB「ちっ、逃げるぞ」

ヤンキーたちは慌ててその場を去る。

畑山「お、おい!なんだってんだよ!?どこに行くんだよ……ちっ!!」

悔しそうにドルジを睨みつけながら、ヤンキーたちを追いかけて畑山も走っていく。

??「なんだ、あいつら?」

889 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 21:22:24 ID:BYkE80NY
??「おい、大丈夫か?」

ドルジ「あ、ああ。アンタらは?」

??「俺か?俺はバスケ部の高砂だ。コイツは牧。ランニング中にこっちで何か光ったんでな。
   気になってちょっと様子を見にきたんだ」

ドルジ「バスケ部……監督さんですか?」

高砂「部員だ!俺もコイツも2年だよ!!」

牧「老け顔は大変だな、高砂」

高砂「お前も同類だぞ、きっと。な、キミもそう思ってるんだろ?」

牧「いや、俺は普通に部員に見えるだろ。お前だけだよ。な、キミもそう思ってるんだろ?」

ゴツイ体で老け顔の2人組がそんなことで詰め寄ってくる姿に思わずドルジは吹き出す。

ドルジ「プッ……アハハッ!!」

高砂と牧もそれを見て笑い出す。

高砂・牧「「はははっ」」

ドルジ(日本にきてからこんなに笑ったのは初めてかもしれないな。ちょっと変だけど面白い
    人たちだ)

高砂「俺はバスケ部の高砂。キミは相撲部のドルジだろ?何か困ったことがあったらバスケ部を
   訪ねるといい。俺もコイツも校内じゃ顔が利く方だからな」

890 :TSUBASA DUNK:2010/03/02(火) 21:23:33 ID:BYkE80NY
そう言って高砂と牧はその場から走っていった。

ドルジ「バスケ部の……高砂さんと牧さんか」



それからドルジは相撲部の練習を行っている道場に行き、退部届を提出した。

主将「お、おい!どういうことだ!?なんでいきなり!?」

主将が慌てて訳を聞こうとするがドルジは「もう決めたことですから」の一点張りで他に何も
言わない。

主将「……決意は固いようだな。仕方あるまい。だが、相撲部はいつでもお前の帰りを待って
   いるからな」

ドルジ「スンマセンした!!(そして、今までありがとうございました!!)」


***
今日はここまでです。

891 :森崎名無しさん:2010/03/02(火) 21:54:04 ID:???
ええはなしや(´;ω;`)ブワッ

続きがたのしみ

892 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 22:25:12 ID:y99QgOP+
>>891
ありがとうございます!
今日はちょっと色々あって更新を休もうかと思いましたが、その言葉で頑張れました!!
どうかご期待に応えられますように……

***
次の日、ドルジは自分がされたことと同じ方法で畑山を呼び出す。

ドルジ「えっと、2年のやく……ん?なんだ、『やく』って違うだろう。畠山だ!」

しかし、2年生用の昇降口の下駄箱に『畠山』という下駄箱はない。

ドルジ「あ、畑山だ!間違っちゃったよ、てへっ☆」

畑山の下駄箱に『放課後、第2体育館にてスクープ事件が発生する模様』と書いた便箋の入った
封筒を入れる。

ドルジ「こういう手口をする奴は自分がされるとは思っていないらしいから引っかかるだろう」

ちなみに第2体育館という場所に理由はない。強いて理由を挙げるなら、広い校内でドルジが
校門から昇降口に歩いていく途中にある建物だったことだろう。

893 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 22:27:02 ID:y99QgOP+
その日の夕方……

畑山「さぁて、どんなスクープが待っているやら?」

畑山は昨日のドルジと同じように楽しげなステップで指定された場所に向かう。

ダムダム……

第2体育館ではどこかの運動部が練習を始めたようだ。キョロキョロとスクープの種を待つ
畑山の後ろからドルジが声をかける。

ドルジ「待たせたな」

畑山「お、お前は!?」

ドルジ「今まで随分、好き勝手やってくれたな。俺だけならまだしも、相撲部やサッカー部に
    迷惑をかけたことは許せない。いや、それも漫研としての最低限のルールを守っていた内は
    よかった。だが、昨日のお前は自分自身のルールさえ失った」

畑山「な、何を言っているんだ?俺自身のルールってなんだよ!?」

自分を見つめるドルジの冷たい目に、畑山の足はすくんで動かない。

ドルジ「漫研のお前が昨日はカメラを使っただろう?」

畑山「そ、そんなことで!?」

ドルジ「相撲にだって禁じ手ってのがある。どんなスポーツにだって反則がある。お前の新聞も
    そうだと思っていた。だからこそ許してきたが……もう勘弁できない」

894 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 22:28:04 ID:y99QgOP+
畑山「だからって、俺を殴っていいと思ってるのか?お前は相撲部員だろ?俺が口外したら
   お前だけじゃなく、相撲部も大会に出場できなくなるんだぞ!?」

ドルジ「相撲部なら辞めてきた」

畑山「!?」

ドルジ「サッカー部にも金輪際、近づくつもりはない」

畑山「そこまで!?」

ドルジ「停学も覚悟の上だ。初めての暴力沙汰だ。2〜3週間で済むだろう」

畑山(く、くそっ!逃げ道は……どこか逃げ道はないか?)

ガクガク震えて動かない足をなんとか立たせたまま、視線で助けてくれそうな人を探す。

ダムダム……

畑山(そうだ、体育館ではどこかの部活が練習しているはず!)

体育館から響いてくる音に一筋の光明を見つける。

畑山「た、助けてくれ!!」

ドルジ「ちっ、黙れ!どこまでも腐った奴め!!」

口を塞ごうと、慌てて距離を詰めるドルジ。しかし、体育館から数名の生徒が出てくる。

部員A「おい、どうした!?」

部員B「喧嘩か?」

895 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 22:29:25 ID:y99QgOP+
畑山「違う!喧嘩じゃないんだ……コイツが!!」

??「お前らは練習に戻れ!ここは俺が預かる!!」

体育館裏に出てきた部員たちの後方から声が聞こえる。声に促されるまま、部員たちは体育館に
引き返していく。

畑山「え!?あれ!?」

??「フッ。2日続けて会うとは、お前らとは何かあるとしか思えんな」

ドルジ「……確か、高砂さん?」

そこにいたのはバスケ部の高砂だった。

高砂「悪いが、話は一部始終聞かせてもらった。だが、どんな覚悟があろうが一方的に殴るのは
   正義とは言えんぞ」

ドルジ「でも!」

畑山「(よし、この人は俺の味方だ!)そ、そうですよね!!」

ドルジ「くっ!!」

高砂「ここはタイマンで勝負といこうじゃないか」

畑山「そうだ!タイマンだ!!……えっ!?えええええええええっ!?」

ドルジ「えっ!?」

高砂はドルジにだけ見えるようにウインクしてみせる。とても不器用でカッコいいウインクでは
なかったが、ドルジにはそれがとてもまぶしかった。

896 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 22:30:49 ID:y99QgOP+
高砂「どちらが勝ってもやり過ぎないよう、俺が立ち会ってやる。部活にも早く戻りたいんで
   さっさと始めろ」

ドルジ「さあ、覚悟はいいな(ニヤリッ)」

ドルジは相撲が始まる時のように腰をずっしりと下ろす。

畑山「ち、ちくしょう!俺だって格闘技(漫画)をかじったことがあるんだ!!やってやらぁ!!」


先着2名で
ドルジの戦闘力→ ! card+30
畠山の戦闘力→ ! card+16
と(!とcardの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。

(ドルジ)−(畑山)が……
≧1→ドルジが畑山を一発で倒す!!
0→なんと、互角の戦い!!
≦−1→まさかの畑山勝利!?

【補足・補正】
畑山のマークがダイヤの時、「ペンは剣よりも強し」が発動し数値に+0されます。
畑山のマークがハートの時、「漫画殺法」が発動し数値に+0されます。
畑山のマークがスペードの時、「スクリーントーン乱舞」が発動し数値に+0されます。
畑山のマークがクラブの時、「ジャンピング土下座」が発動し数値に+0されます。

897 :森崎名無しさん:2010/03/03(水) 22:31:35 ID:???
ドルジの戦闘力→  ハート2 +30

898 :森崎名無しさん:2010/03/03(水) 22:35:15 ID:???
畠山の戦闘力→  ダイヤA +16

899 :森崎名無しさん:2010/03/03(水) 22:39:16 ID:???
畠山の戦闘力→ ! card+16

↑あっ

900 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 23:09:06 ID:y99QgOP+
>>899 バレました!?自分も書き込んでから気付きました。

***
>ドルジの戦闘力→  ハート2 +30=32
>畠山の戦闘力→  ダイヤA +16+(ペンは剣よりも強し)0=17
>(ドルジ)−(畑山)が≧1→ドルジが畑山を一発で倒す!!

畑山(そうだ!確か、内ポケットにペンが入っていたはず!!アレを武器に……)

ペンを持とうと制服の内ポケットに手を入れる。しかし……

ドルジ「どすこい!!」

ドンッ!!

畑山の手がペンを握る前に、勢いよく立ち上がったドルジのぶちかましが炸裂した。

畑山「どふっ!!!!!」

畑山の体が数メートル吹き飛ぶ。

畑山「相撲……恐るべし……ガクッ」

ドルジ「……」

伸びてる畑山に近づくとドルジは拳を握る。そして、気を失っている畑山に……

ガシッ!!

その手を高砂が掴む。

高砂「そこまでだ。もういいだろう」

901 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 23:10:08 ID:y99QgOP+
ドルジ「……スンマセン」

ドルジの腕から力が抜ける。高砂も安心して腕を掴んでいた手を離す。

高砂「起きろ」

ペチペチと畑山の頬っぺたを叩いて起こす。

畑山「……んん」

高砂「目が覚めたか」

畑山「〜〜〜ッ!!ド、ドルジ!!覚えてろよ!!」

視界にドルジが入った瞬間、畑山が吠え出す。

ぐいっ

畑山「なっ!?」

高砂が畑山の襟首を掴み、持ち上げる。

高砂「いいか。今日からドルジはバスケ部員だ。もし、これから先、こいつにちょっかいを
   出すようなことがあれば、学校中の運動部員がお前の敵になると思え」

ドスの利いた声で凄む。

畑山「ひっ!!」

高砂「返事は『ひっ』じゃないだろ?」

畑山「は、はい!はいぃいいい!!」

902 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 23:12:24 ID:y99QgOP+
高砂「分かったらさっさと帰れ」

高砂は襟首を持ち上げたまま畑山を立ち上がらせてやる。高砂が手を離すと、畑山は一目散に
逃げていった。

高砂「こんなもんでいいだろ?」

自分の手の届かないところで全てが決着してしまい、呆然と立ち尽くすドルジに高砂が声を
かける。

ドルジ「う、うっす……」

高砂「そういうことで、今日からお前はバスケ部員だ!」

ドルジ「え、あれってマジだったんすか?」

高砂「どうせ他にやることはないんだろう?お前のような奴がスポーツもやらんでパワーを
   余らせているのは問題だ。そのうち不良になっちまうぞ」

ドルジ(まあ、やることがないのは確かだし……いいか)

高砂「さっき、ここにきた部員がいただろう?アイツらがお前と同じ1年だ。仲良くやりな。
   喧嘩の件は口外しないように俺から言っておいてやるからさ」

ドルジ「スンマセン」

高砂「相撲部とサッカー部の部長にも俺から説明しておいてやるよ。顔が利くのも本当なんだ」

こうして、ドルジはバスケ部に入ることになった。

903 :TSUBASA DUNK:2010/03/03(水) 23:15:02 ID:y99QgOP+
そして、物語は現在に戻る。あの時と同じ、体育館の裏に設置された水飲み場。

ドルジ「で、俺はバスケ部に入ったんだ」

翼「そんなことがあったんですか」

ドルジ「相撲もサッカーも出来なくなっちまったけど、後悔はしてねえ」

翼「バスケ好きですか?」

ドルジ「ああ」

翼「相撲やサッカーより?」

ドルジ「お前はどうなんだよ?サッカーが出来なくなってバスケ始めて、今でもサッカーの方が
    好きか?」

翼「それは……」

ドルジ「俺もお前と同じだと思うぜ」

翼「そうですよね」

ドルジ「さあて、また練習するとすっかな。お前もまだ練習していくんだろ?」

翼「はい!」

空がすっかり赤く染まっていたのは、夕日のせいではなく、彼らの青臭いやりとりがあまりに
照れくさいからだったのかもしれない……

          TSUBASA DUNK外伝〜青き龍の目覚める朝〜 完

904 :森崎名無しさん:2010/03/03(水) 23:36:18 ID:???
王道っていいよね
だから王道って言うんだな、うん

905 :森崎名無しさん:2010/03/03(水) 23:37:19 ID:???
あ 邪道も好きですけどね、うん

906 :TSUBASA DUNK:2010/03/04(木) 00:34:32 ID:???
>>904-905 コメントありがとうございます。王道も邪道も面白ければアリですよね。


ドルジの物語も無事に終わりました。ありがとうございます。
残りのスレは以前書いたとおり、キャプテン羽田共という翼視点でのキャプ森を描きたいと思います。
1000までに終わればいいのですが、さてどうなるやら……

907 :TSUBASA DUNK:2010/03/05(金) 19:09:38 ID:???
フジテレビにやくみつる氏が出てますね。だからどうしたという訳ではないんですが。
やくみつる氏とウチのスレは全く関わりありませんし。

「羽田共」はもう少しお待ちください。1000までに終わるように調整しております。

908 :森崎名無しさん:2010/03/05(金) 21:20:13 ID:???
それはきっと厄光子なるツンデレマネージャーその2誕生の布石

909 :ペンネーム?の由来:2010/03/05(金) 22:36:35 ID:???
むしろ猪狩か舘嶋の麻雀編にヤク満の畑山として出てきたりしてw

910 :スレ末連載『キャプテン共』:2010/03/05(金) 23:25:04 ID:ZHdKCp92
>>908 光子ですとォ!?扱いきれる自身がありません!!

>>909 そ、そっちならなんとか!

***
古尾谷監督 「集計結果を発表する……」

思わず翼と森崎、あとついでに来生の喉から「ごくり」という音が漏れる。

古尾谷監督「森崎、47ポイント。翼……45ポイント。来生、5ポイント。よって僅差ながら、
      新キャプテンは森崎とする!」

監督の言葉に部室全体がざわつく。

石崎「な……なにィ!?」

高杉「そ……そんなァ!?」

骨川「やりましたね、森崎先輩!!」

森崎「フ、フフフ……歩の無い将棋は負け将棋。当たり前の結果さ」

長野「こ、言葉の意味は良くわからんが、すごい自信があったってことなのか?」

来生「う……うわあああああああ!!インチキだ!不正だ!何か裏取引があったに違いない!!
   そんな馬鹿なァァ!!!」



森崎 「と、とにかく これで念願のアイスソードを……いやキャプテンの称号を手に入れたぞ!!」

911 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/05(金) 23:26:22 ID:ZHdKCp92
石崎「お、おい……どうするんだよ、翼!森崎がキャプテンになっちまったぞ!それでもお前は
   いいのかよ!?」

色々な声が聞こえてはいたが、翼にはどの言葉も理解することが出来なかった。

石崎「翼、聞いてるのか?どうするんだよ、森崎がキャプテンになっちまったんだぞ」

翼「そう、関係ないね」

搾り出すように、それでも冷静を出来る限り装って、答える。

石崎「関係ないね……って、おまえ柴田恭兵じゃあるまいし……」

高杉「まあ待て、石崎。一応キャプテンは森崎という事になってしまったがポイントを見ても
   わかるとおり、その差は僅か。つまり、森崎と同じ程度の支持を翼も集めているって事だ。
   黙っていてもそのうち森崎のことだ、何かヘマをやらかしてキャプテンの資格を剥奪……
   って事になるに決まってるさ。」

石崎「そ、それもそうだな。よし、こうなったら翼がキャプテンになれるように、俺たちは
   引き続き翼を盛り上げていくぞ!」

高杉「うむ!」

何やら石崎と高杉が盛り上がっていたが、翼は話に入ろうという気にはとてもなれなかった。

翼「……」

そして、翼は自分の殻に閉じこもった。

912 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/05(金) 23:27:29 ID:ZHdKCp92
翼の意識は自身の奥に向かっていく。

そこは何もない無限に広がる空間。漆黒の闇のようでもあり、また眩しいばかりの光に包まれた
明るい世界のようにも感じた。今の翼を包んでいるものは、冷たい空気であり、暖かい水のよう
でもあった。

翼『ここは……』

???『ここはお前の心の中だ』

翼『キミは……?』

???『俺はもうひとりのお前だ』

翼『もうひとりの?』

???『多重人格って知ってるか?』

翼『言葉は』

???『なら、話は早いな。お前、小さい頃に交通事故に遭ったことがあるだろう?あの時に
    恐怖から逃れるために分かれた人格が俺ってことさ』

翼『……へえ。今までに人格が入れ替わったことってあるの?実感が全くないんだけど』

???『(思ったより冷静だな。選挙に負けてテンションが下がってるからか?)ないよ。お前は
    主人格にして、サッカーをつかさどっている。お前の気持ちがサッカーから離れた時に
    俺という人格が発動するようになっていたんだ』

翼『そっか。俺の気持ちは……サッカーから離れているのか』

913 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/05(金) 23:28:39 ID:ZHdKCp92
???『今のお前は道を見失っているだけだ。ただただサッカーに打ち込んでいれば、何でも
    手に入れられると信じてやってきたのに報われなかった』

翼『そうさ。俺は誰よりサッカーに真剣に打ち込んできたはずだった。それなのに森崎なんかに
  負けた。あんなふざけた奴に』

???『安心しろ。俺がお前を引っ張り上げてやる。お前に足りないものを教えてやる』

翼『でも、キャプテンは決まってしまった』

???『お前のサッカーは中学で終わりか?もっと先につながっているんだろう?サッカーしか
    能がないお前に他に道はないんだ。挽回のチャンスは何度でもある。その時にまた森崎に
    負けるつもりか?」

翼『分かったよ。俺、やってみるよ』

???『よし、契約成立だ』

翼『キミのことはなんて呼べばいい?』

???『キミでも不便ではないが……そうだな、俺のことは共(とも)、羽田共とでも呼んでくれ』

翼『オッケー。よろしく、共』



          〜 番外編『キャプテン羽田共』 スタート 〜

914 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/05(金) 23:31:30 ID:ZHdKCp92
その日の部活を無難にやり過ごし、家に帰ってから再び自分の中の『共』に話しかける。

翼『ねえ、聞こえてる?』

共『ああ、聞こえてる。俺とコンタクト取るコツが掴めたみたいだな』

翼『俺はこれからどうすればいい?』

共『そうだな……』


A まずは敵を知ることだ。森崎について考えよう。
B 森崎以外の部員について考えよう。
C 古尾谷監督について考えよう。
D 他のチームについて考えよう。
E その他(何かやりたいことがあればご自由にどうぞ)
先に2票入った選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)

***
序盤のやりとりは本スレから転用させていただきました。1さん事後報告で申し訳ありません。
この方が物語の導入として自然だと思ったので。

915 :森崎名無しさん:2010/03/05(金) 23:33:41 ID:lzFBHwTU
A

916 :森崎名無しさん:2010/03/05(金) 23:38:13 ID:JJ02YBZQ
A

917 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/05(金) 23:47:26 ID:ZHdKCp92
>A まずは敵を知ることだ。森崎について考えよう。

共『まずは敵を知ることだ。森崎について考えよう』

翼『森崎について、か』

共『お前の目から見た森崎はどんな奴だ?』

翼『森崎は1年の時から南葛のレギュラーのGKで、俺といっしょに2年連続で全国制覇を
  経験している。GKとしてはそれなりに使えるけど、オーバーラップとかの不必要で
  非合理的なプレーが多い。正直、なんであんな奴がキャプテンになれたのか分からない』

共『今のお前の言葉から森崎についてもう少し深く考えてみようか』


(どの言葉について考えますか?)
A 南葛のレギュラーのGKで、俺といっしょに2年連続で全国制覇を経験している
B GKとしてはそれなりに使えるけど、オーバーラップとかの不必要で非合理的なプレーが多い
C 正直、なんであんな奴がキャプテンになれたのか分からない
先に2票入った選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)

918 :森崎名無しさん:2010/03/05(金) 23:51:44 ID:lzFBHwTU


919 :森崎名無しさん:2010/03/06(土) 00:10:00 ID:tSRY+YGg
C

920 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/06(土) 00:36:22 ID:G98ybcD+
>C 正直、なんであんな奴がキャプテンになれたのか分からない

共『なんでキャプテンになれたのか、か。まず、分かっていることはそれだけ森崎に投票した
  奴がいたってことだ』

翼『それが分からないんだよなあ。誰がなんで森崎なんかに入れたんだろう?』

共『言っておくが、レギュラーでお前に確実に票を入れたのは石崎と高杉の2人だけだぞ』

翼『えっ!?他の部員は俺と森崎で五分だと思っているってこと!?』

共『そうだろう?お前は負けているんだぞ。それくらい森崎が支持されていていると思って
  間違いない。まずはそれを認めることから始めるんだ』

翼『……うん』

共『問題はどうやってそれだけの支持を集めたか、だが……』


A 何かしら恩を売ったんだろう。
B きっといい参謀がいるに違いない。
C 弱みを握っているんだろう。
D どしゃぶりの雨の日に、ずぶ濡れの小犬を助けているところを見せ付けたんだろう。
E その他(何か言いたいことがあればご自由にどうぞ)
先に2票入った選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)

***
といったところで今日はここまで。遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。

921 :森崎名無しさん:2010/03/06(土) 00:38:34 ID:M5RnKQqo
D

922 :森崎名無しさん:2010/03/06(土) 00:47:18 ID:tSRY+YGg
A

こんな感じの話になるとは思わなかった
面白いw

923 :森崎名無しさん:2010/03/06(土) 00:52:08 ID:0WB2cXEQ


924 :森崎名無しさん:2010/03/06(土) 01:58:44 ID:U7RUsJjQ
A

925 :2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/06(土) 12:22:42 ID:???
これはなんとも奇妙な物語。
本格的な外伝じゃないのが惜しい位興味深いコンセプトですね。

926 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:11:56 ID:???
>>922 いい感じで予想を裏切れましたかね?やった!

>>925 スレの残りの都合で駆け足になりますが興味を持って読んでいただけると嬉しいです。

927 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:13:23 ID:eqB59LiE
>A 何かしら恩を売ったんだろう。

共『何かしら恩を売ったとは考えられないか?』

翼『恩?』

共『ああ。森崎との付き合い方が以前と明らかに変わった奴がいる……滝だ』

翼『滝が?』

共『それに滝ほどではないが井沢や来生も昔とは違い森崎に嫌々付き合わされているという
  感じがしなくなったように思う』

翼『そうかな?』

共『あと、今日になって森崎に対しての雰囲気が良くなったのが長野だ。おそらく、昨日の内に
  森崎が手を打ったんだろう。自分に票を確実に入れさせるように』

翼『そんなことをしていたのか。森崎の奴、汚いぞ!』

共『ばーか。お前が甘いんだよ。サッカーの実力は確かに森崎より翼の方が上だろう。だが、
  それに胡坐をかいて部員との交流を怠っていた。実力があれば仲間が勝手に後ろをついて
  くるなんて思い上がりだぜ。……お前がなりたい世界一の選手ってどんな選手だ?』

翼『そりゃあ、いちばん上手い選手だよ』

共『世界一の選手ってのは「世界でいちばん賞賛される選手」だ。上手いだけじゃなく、他の
  選手や観客たちの心を掴むことが出来なければ認めてもらうことも出来ない。このままじゃ
  お前はいずれ誰にも見向きされない選手になっちまうぞ』

928 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:14:26 ID:eqB59LiE
翼『そ、そんなァ……』

共『(ちょっと大袈裟かもしれんが……これくらい言っておかないとコイツは分からんからな)
  いいか、これからはなるべく他の部員と話をしろ。サッカー以外のこともだぞ』

翼『うん、やってみる』

共『あと、試合の時は不自然じゃない程度に優先的にパスを選択しろ。アシスト数を増やすんだ』

翼『でも、俺がシュートを撃った方が確率はいいと思うんだけど……』

共『普通のGKが相手なら来生や長野、滝、井沢あたりでも得点できるだろ?若島津あたりと
  対戦する時だけ強引でも自分でいけ。そうしないと信頼を失うぞ。去年もMFでチームの
  得点王だったんだろ?アシストよりゴールが遥かに多いとか、おかしいと思わないのか?』

翼『だって、自分でボールを奪って、ドリブルして、シュートするのがいちばん確実なんだもん』

共『絶対にそんなこと口にするなよ』

翼『分かったよ。で、他にはどうやって恩を売るの?』

共『機会があったら俺が教えてやる。それまでは今、言ったことを意識して行動しておけよ』

翼『うん』

そして、最初のターニングポイントは県大会決勝にあった。

929 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:15:33 ID:eqB59LiE
試合に勝った南葛が、3年連続で全国大会への切符を手に入れた。テレビ局のアナウンサーが
翼にマイクを向ける。

アナ「では、これから閉会式に移りますが、その前に見事、決勝ゴールを決めた大空翼くんに
   話を伺ってみましょう!見事、県大会優勝を決め、これから全国大会に挑むわけですが……」

翼「はい」

アナ「いま一番、対戦してみたい選手は誰ですか?」

翼「対戦してみたい選手ですか……?(やっぱり……岬くんかな?)」

翼が口を開こうとした時、脳内に声が響く。もうひとつの人格、共である。

共『待て。ここでどうせ放映された映像を見られない岬を選んでも得はない。ここは俺の言う
  とおりにしゃべれ』

翼『うん、分かった。任せるよ』

頭の中の声に従って翼が口を動かす。

翼「今、一番戦ってみたい選手は……三杉くんです」

中継を見ていた三杉「えっ!?」

アナ「三杉くんというと、武蔵中学の?」

翼「はい。皆さんご存知のとおり、三杉くんは心臓病のせいで、全力でプレーをすることが
  できません。小学生の頃に対戦した時、今も一緒にプレーをしているチームメイトたちの
  おかげで試合には勝てたけど、俺個人としてはまだまだ未熟と思い知らされました」

930 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:16:40 ID:eqB59LiE
井沢「チームメイトのおかげ?」

滝「あいつ、そんな風に思っていてくれたのか」

来生「フッ、当然だな」

翼「中学で俺も成長したので、今度こそ全力の三杉くんと戦って勝ちたいです。ですが……」

翼は左手の人差し指で左右の目の下をなぞる。指でぬぐいきれなかったのか、涙が頬を伝う。

翼「先ほども言ったとおり、三杉くんはまだ心臓病が完治していません。完全に治すには多額の
  治療費がかかるそうです。普通の家庭にはどうやっても払えないくらいの」

アナ「……」

翼「そんなことで彼の才能がつぶされていいのでしょうか?俺は絶対に日本をワールドカップで
  優勝させてみせます!でも、そのためには三杉くんの力が必要なんです!!」

アナ「つ、翼くん。落ち着いてください!」

翼「……すみません。ですが、この放送をご覧のみなさん。日本のサッカーの未来のために、
  三杉くんのために、善意を分けていただけないでしょうか?お願いします!!」

涙を流し、深々と頭を下げる翼の姿に会場中から拍手が巻き起こる。

観客「俺も出すぞ、手術費!……そんなにいっぱいは出せないけどよ」「俺も!」「私も!」

翼「みなさん!ありがとうございます!でも実はこの話、三杉くんには了承を取ってないんです。
  連絡先を知らないんで、テレビ局の方で連絡取ってもらえませんか?」

931 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:17:49 ID:eqB59LiE
その後、テレビ局は三杉の家族と連絡を取り、この話を美談として大々的に特集を組んだ。

三杉(ありがとう、翼くん。おかげで僕の計画はだいぶ早まったよ。この件のお礼はこれから
   協力していくってことでいいのかな?)


なお、翼が流した涙には秘密があった。あの時、翼の指にはメンソレータムが塗ってあり、目の
下をこすることで自然と涙が流れるように細工されていたのである。

共『よくやった、翼。さっき、見上ってオッサンが言ってた全日本中学生選抜チームとやらで
  大きなアドバンテージを得られたぞ』

翼『なるほど、こうやるんだね』


***
三杉の感情が 三杉→(恩人)→翼 に変化しました。
井沢、滝、来生の感情値がそれぞれ+1されました。
感動的なスピーチで世間を巻き込み、支持率が+3されました。

932 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:36:06 ID:eqB59LiE
そして、全国大会が始まった。誰もが注目する、昨年王者の南葛中学の初戦の相手は大阪代表、
東一中だった。試合前のミーティング……

森崎「東一中は侮れないチームらしい」

石崎「あん?」

イチャモンをつけてきそうな表情の石崎が口を開く前に森崎は一枚のノートを取り出し、皆に
説明しだした。

森崎「骨川に調べさせた所、東一中は先制逃げ切りを得意とする守備型のチームだと分かった。
   守備型なだけあって攻撃面のタレントに欠ける。前線の主力は、はっきり言って大した
   事は無い」

岩見「なんだ、それじゃあ結局カウンター狙いの弱小チームじゃないのか?」

森崎「ここまでならな。守備型と言っただろう?フォーメーションこそうちと同じく4−3−3だが
   むしろ実質的に4−5−1と言って良い位FW・MFが積極的に守備参加し、遅攻を得意と
   するチームなんだ。しかもチーム全員がDFとして通用する程守備が上手い。GKの辻も
   俺には劣るだろうが中々の実力者と聞く。実際に大阪県予選では全試合無失点で 優勝した
   そうだ」

滝「なるほど…それは確かに厄介そうだな。焦って攻め過ぎると不味い事になりかねない」

森崎「まだあるんだ。リベロの早田誠……こいつが一番の曲者だ。東一中でもダントツの守備力を
   持ち、かつ抜群の運動量を生かしてガンガンオーバーラップをしかけ、ミドルシュートを
   得意とする。DFだが実質的なエースと見て良いだろう。一見モタクタしていて中々攻めて
   こない東一中に焦れて相手チームがフォーメーションを崩した途端、奴が凄い勢いで駆け
   上がってきてそのまま得点してしまう……と言うのが東一中の必勝パターンの様だ」

933 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:37:30 ID:eqB59LiE
森崎「これで先制されて、後は逃げ切られてしまったり、無理やり攻めて更にカウンターを
   喰らったりして負けていったチームが多い。これを見てみろ、大阪県予選のデータだ」

長野「どれどれ…ホントだ。0−1とか0−2とかで負けてるチームばっかだ。早田って奴の
   得点も多いな。リベロらしいリベロって言えるかも」

森崎「東一中のデータは以上だ。骨川、ご苦労だった」

骨川「いえいえ、僕も南葛中の一員ですから(笑)」

森崎「総括すると、今日の試合はどちらが先に一点取るかで大きく変わってくると言う事だ。
   うちが先制出来れば良し、逆に先制されると相手に逃げ切りを図られやりにくくなる。
   大した事ないなんて言ってる場合じゃないんだよ、石崎(笑)」

石崎「ぐぐぐ……(怒)」

古尾谷「そうだ、皆、油断しているヒマなど無いぞ。とにかく大事なのはまずこの緒戦を勝つ事だ!
    皆そろそろ体を動かしておけ!!」

森崎たち「はい!!」

その時、翼の頭の中で声が響く。

共『翼、ここだ!ここでいうべきことがある!!』

翼『共!!なんて言えばいい!?』

934 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/07(日) 01:40:57 ID:eqB59LiE
A 東一中のキーマンが早田なら、マークを決めておこう!
B 俺が囮になって早田を引きつけるよ!
C この試合、俺にボールを集めるんだ!
D その他(何かやりたいことがあればご自由にどうぞ)
先に2票入った選択肢で続行します。(投票はageでお願いします)

***
ということで今日はここまでです。

この物語はこんな感じで本スレのストーリーに沿いながら、選択肢を選ぶことで翼の運命を少しずつ
変えていくことが目的です。最終的な目標はジュニアユースで全日本のキャプテンになることです。
1000までに終わらせるためにだいぶ駆け足になると思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。

935 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/03/07(日) 01:49:17 ID:Ta625fCI
B

面白い視点ですね。
つばだんさんのスレ末連載は全部面白くて熱い、見習いたいくらいっす。


936 :森崎名無しさん:2010/03/07(日) 02:45:13 ID:lwH59mfg
B 黒いけど カッコイイ翼 最高に、敵に回したくねぇw

937 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:09:09 ID:9PMez4l6
>>935
三杉さん、過大な褒め言葉ありがとうございます。
ですが、三杉さんのスレなんてここから見習うことなどないくらい面白いじゃないですか。

>>936
これまた過大な褒め言葉ありがとうございます!!
***
>B 俺が囮になって早田を引きつけるよ!

翼「みんな、待ってくれ!」

ベンチを出て、フィールドに向かおうとするメンバーを翼が止める。

森崎「おいおい、もう試合が始まっちまうぞ」

翼「すまない、森崎。時間がないのは分かっているが、ひとつだけ聞いてほしいんだ」

森崎「ちっ、早くしろよ(そして空気を読まずに余計なことを言って支持率を下げやがれ!)」

翼「みんな、今日の試合だけど……」

井沢(どうせ俺に集めれば早田を抜いてシュートを決めてやるよ、とか言うんだろ?)

翼「俺が囮になって早田を引きつけるよ!」

森崎・井沢「な、なにィ!?」

古尾谷「どういうことだ、翼?」

翼「骨川、さっき森崎が見ていたデータを貸してもらえるか?」

骨川「は、はい」

938 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:10:09 ID:9PMez4l6
有無を言わさぬ翼の迫力に、骨川もノートを渡す。

翼「……やっぱり。データによれば早田の得点が多い」

森崎「それはさっき言っただろ」

翼「それだけじゃない。早田以外の得点は、ほとんどのアシストに早田の名前が並んでいる」

森崎「!?」

翼「つまり守備の要である早田は、同時に攻撃の起点であり、エースストライカーなんだ!」

古尾谷「なるほどな。翼が早田を引き付けることで東一中のペースを攻守に渡って乱せると」

翼「はい。そしていくら東一中の守備が堅いとは言え、キーマンの早田抜きならウチの攻撃陣の
  方が絶対に上です!……ということで、ゲームメイクは任せたよ、井沢」

井沢「お、おう!そうだよな。これからも翼のマークはキツくなるだろうし、俺たちだけで
   点が取れないようじゃ優勝なんて狙えないもんな」

翼「そういうこと。信じているよ(最後は俺においしいところが回ってくることをね。ニコッ)」

古尾谷「確かにいい作戦だ。よし、それでいこう。しかし、よく気が付いたな、翼」

翼「いえ、これもデータを詳細にまとめてくれた骨川のおかげですよ。ありがとう、骨川」

骨川「え、あ……はい!!」

そして、今度こそ南葛のメンバーがベンチをあとにする。

939 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:11:18 ID:9PMez4l6
放送「さぁ大観衆がみまもる仲注目の一戦、南葛対東一中の試合がまもなく開始されます」

南葛応援団「フレー、フレー、南葛!!」

東一中応援団「かっせ、かっせ、一中!!」

森崎「よし行くぞ皆!!」

南葛メンバー「「「おう!!!」」」

早田「よし、いくか!!」

放送「選手達が入場してきました!両チームとも気合の入った表情です!」

来生「見ろよ、今日も応援団の皆が頑張ってくれてるぜ」

南葛応援団「フレー、フレー、南葛!!王者の誇りを見せてやれ!」

石崎「おう任しとけ!」

小学生時代からの付き合いである応援団員に向かって応える石崎。しかしそんな彼の上機嫌を
ぶち壊しにする男が現れた。

早田「おいてめえら、浮かれてねえで早くしねえか!」

石崎「なにぃ!」

早田「フッ。前回前々回チャンピオンだからってうだうだやってんじゃねえよ。さっさと整列
   しろってんだよ」

石崎「なんだとてめえ!!」

940 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:12:31 ID:9PMez4l6
森崎(ん……顔写真が一致する。あいつが早田か。いきなりな奴だな)」

翼「キミが早田か?」

早田「そうだ。お前は大空翼だな?実際に見てみっと大してでかくねえな。あんたのマークは
   俺がするからよろしくな」

翼「死にもの狂いでマークすることを勧めるよ。無謀にも勝つ気ならならね。どっちにしても
  無駄な努力だけどさ。はははっ」

早田(カチン!)

東一中のメンバー「「「なんやとクラァ!ブッ殺すぞ、手羽先アタマァ!!」」」

主審「やめなさい!キミたち!!」

早田「大空翼。今日の試合、お前の見せ場は絶対につくらせねえぞ」

翼(これで早田が俺のマークから離れることはないだろう。あとは修哲トリオあたりが頑張って
  くれればいいんだけど……それだけがちょっと不安なんだよなァ)

井沢(翼、そこまでして早田を自分に引きつけようと!?俺、お前のことを誤解していたのかも)

早田「おっと、もうひとり挨拶しなくちゃいけない奴がいたな。おい、森崎!キャプテンなのに
   雑魚っぽい顔していやがるな。今日はお前から絶対にゴールを奪ってみせるぜ!俺の全国
   デビューの踏み台としては丁度良い獲物だ」

森崎「……どーも!森崎屋の有三でーすっ!」

941 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:13:42 ID:9PMez4l6
そこから突然、森崎と早田による(面白くない)漫才が繰り広げられ、翼が作った殺伐とした
雰囲気は台無しになった。

森崎「よろしく。良い試合をしよう!」

早田「全力で行くぜ!覚悟しとけ!」

翼(……早田、さっきのやり取り忘れていなけりゃいいんだけど)

※森崎と早田の関係が「魂の兄弟」になりました。
※しかしチームメイト達がひいてしまい、支持率が下がりました。
 森崎チーム内支持率 52→50
※翼の味方を活かす作戦とそのための行動が台無しになりました。支持率の変化はありません。

井沢「も、森崎…あいつが、要注意人物、なんだよな…?」

森崎「おう、攻撃の際はあいつに気をつけろ」

爽やかな笑みを保ったまま言う森崎に、井沢はそれ以上何も言えなかった。

放送「コイントスによりボールは南葛が取った模様です。そして選手がグラウンドに散らばり……
   参加各校注目の第一戦全国中学サッカー大会オープニングゲーム南葛対東一中の試合が……」

ピィイイイイイイィィ!

放送「今開始されましたァ!さあ今ボールを持つこの大空翼くんを先頭に史上初の全国制覇
   三連覇を目指し南葛中学は今その第一歩を踏み出したのです!」

942 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:14:44 ID:9PMez4l6
試合開始直後、滝のパスが早田にパスカットされる。

翼(やっぱり!早田の奴、俺とのやり取りをすっかり忘れてる!!)

ボールを奪った早田は、そのまま南葛陣内に切り込み、左ウイングの井出にパスを出す。井出は
左サイドを駆け上がり、マイナスのクロスを上げる。ペナルティエリア中央に走りこんできた
小野寺に小田と高杉が詰め寄るが……

放送「あっ、小野寺くんこれをスルー!」

高杉・小田「なにぃ!」

早田「よし!いけぇカミソリシュート!!」

ビシィッ!と炸裂音を立て早田の脚から放たれる強烈なミドルシュート。それはギュルギュルと
空を切りつつ南葛ゴールへ迫っていった。

放送「あ〜〜っ、これをオーバーラップした早田くんがシュートだァ!」

放送「キーパー森崎くんとびつく!」

森崎「よし、これなら…なにぃ!?」

ダイブした森崎をあざ笑うかの如く彼の手先から逃げていくボール。一瞬後、ズバァッと大きな
音を立て南葛のゴールネットが揺らされていた。

放送「き…きまったァ!ボールは大きく弧を描き抉る様にゴール右スミに突き刺さったァ!
   これが早田くんのカミソリシュートだ!前半5分王者・南葛早くも先取点を許す結果に
   なってしまいました!!」

943 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:16:04 ID:9PMez4l6
ゴール前に南葛の選手たちが集まる。

森崎「済まん、皆……集めたデータに頼って油断してしまった」

神妙な顔で頭を下げる森崎。ちょうど野次ろうとしていたのか、石崎と高杉が口を開けたまま
固まってしまった。

森崎「あれだけ自信を持ってデータを説明しておきながら、このザマだ……くそっ」

長野「森崎……」

中里「いや、森崎殿ひとりのせいではないでござるよ。拙者達DFも早田をノーマークにして
   むざむざ秘密兵器を出させてしまった責任があるでござる。気に病むことはないでござる」

小田「中里の言う通りだと思う。今のは止められなくても仕方が無いよ」

滝「ああ。俺もボールを取られて相手にカウンターのチャンスを与えちまったしな」

森崎「みんな……」

仲間達の暖かい言葉にグッと来た森崎だが……

翼「そうそう、気にする事は無いさ!1点や2点くらい、丁度良いハンデじゃないか!ハハハ!」

当然、翼が黙っている訳は無かった。

森崎(グッ……それは俺がもう1点取られるって言いたいのか!?)

石崎「そうだぜ!こんな1点何でもない!」

岩見「ああ。すぐに取り返してやろうぜ!」

944 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:17:15 ID:9PMez4l6
翼「そう、その意気だよ!さっきの作戦どおり、俺が囮になるからみんなで2点取ってくれ!」

一同「「「おう!!!」」」

森崎(うぐぐ……翼にいいところ持っていかれちまったじゃないか!!)

放送「さぁでだしに躓いた南葛、エースの翼くんの言葉で気合を入れ直した様です。そして
   例によってボールを持ちゲームを組み立てるのはゼッケン10番大空翼くんです!この
   翼くんをマークに行くのは先ほど1点目のゴールを決めた早田くん!」

南葛応援団「頼むぞ、翼ーっ!」

早田「へへ、1点取りゃ後はお前をマークするだけだ!そしてこの試合は俺達の勝ちよ!」

翼「(よし、きた!)それっ」

早田「くそっ」

南葛メンバー「よし行くぞ!」

放送「早田くんの執拗なマークに会う翼くん。しかし上手くパスを出した!」

古尾谷「(この大会どのチームも徹底した翼マークに来る。それを翼がどうかわし、そしてウチの
    ほかの選手がどう動くかだ)」

岩見「いくぞ!南葛は翼だけじゃない所を見せてやる!」

小田・長野「おう!」

その直後、作戦が功を奏し井沢のボレーシュートで同点に追いつく。

945 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:18:31 ID:9PMez4l6
その後は、両チーム点を得られないまま試合時間はロスタイムを残すのみとなった。

放送「ボールを奪った東一中ですが……おっと、またしてもパス回し!最早点を取る力は残って
   いないのか、PK戦に逃げ込もうとしています!」

長野「あちゃあ……時間稼ぎかよ」

井沢「まあ、これはこれで安心してプレスをかけ……つ、翼ぁ!?」

放送「おおっと南葛早くもパスカット!翼くんが凄いダッシュ力を見せてボールを奪いました!」

翼『共!ここまで我慢したけど、もういいよね!?』

共『ああ、よく我慢した!思いっきりぶっ放せ!!』

翼「うぉおおおおおおおおお〜〜〜っ!!」

ドガッ!!ギュゥゥゥゥン!!!!

早田は飛んだ。今までの努力を無駄にしてなるものかと。山田と辻も飛んだ。俺達はこんな風に
負ける為にここに来たんじゃないと。しかし……現実は残酷だった。

ズバァッ!

放送「……は……はいった!ああっ!この翼くんのシュートゴール頭上をはるかに越えるかと
   思われましたが鋭いドライブ回転がかかりボールは間違いなく間違いなくゴールイン!
   ゴールネットにつきささりましたァ!!」

翼「はいった……」

946 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:19:42 ID:9PMez4l6
来生「あ……や……やったんだ翼!」

石崎「ついに決まったぞ!」

高杉「やった、やった!」

岩見「遂に逆転したぜ!」

南葛応援団「決まったんだ!翼のドライブシュートが遂に入ったんだ!」

翼「やったぞぉおおおおおお!」

その後、わずかな残り時間で東一中は諦めずに攻めたが……

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイ!

岩見「よし勝ったぞ!」

来生「ふ〜っ、苦戦したな」

小野寺「負けた……」

井手「……」

古尾谷「ふ〜っ、よし。なんとか初戦を飾ったぞ」

決勝点をもぎ取った翼のもとに南葛の選手たちが集まる。

来生「結局、おいしいところだけ持っていきやがって!」

翼「ごめんよ。残り時間が少しだったからPKになる前になんとしても1点ほしかったんだ」

947 :スレ末連載『キャプテン羽田共』:2010/03/08(月) 18:21:02 ID:9PMez4l6
井沢「謝るなよ。俺たちこそ翼が信じてくれたのに勝ち越せなくて悪かったよ」

翼「そうだね。そこはちょっと困ったよ」

井沢「うっ……(やっぱり翼は翼か)」

翼「だから、宿舎に戻ったらみんなでもう一度連携の確認をしよう!初戦で緊張していたから
  練習どおりのことが出来なかったこともあるだろうし、おさらいだよ!」

岩見「本当にお前って……」

長野「サッカー馬鹿だな」

一同「「「……はははっ」」」

一方、森崎は……

放送「おっとここで激戦を演じた森崎くんと早田くんがユニフォームを交換しています。戦いを
   通じて育まれた友情!これぞ少年スポーツの美しさでしょう!会場からも拍手が降って
   きています!またこの二人の対決を見てみたい物です」

パチパチパチパチパチ……

早田「ちくしょう負けちまったぜ!皆メソメソすんな!胸張って帰ろうぜ!」

東一中メンバー「「「おう!」」」

早田(森崎、すごいキーパーだ。そして、大空翼。アイツの挑発に乗ったせいで攻守のリズムも、
   俺のペース配分も乱されちまった。やるじゃねえか……)

***
東一中戦、終わり。

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0ch BBS 2007-01-24