キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【高頭を】TSUBASA DUNK12【解雇する】
1 :
TSUBASA DUNK
:2009/11/01(日) 12:43:42 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品で、「SLAM DUNK」の世界で翼がバスケットボール選手
として成長していく物語です。基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)が
どれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。また必要に応じてトランプを引いてもらったり、
ダイスを転がしてもらったりします。
※ローカルルール
カードを引いたりダイスを転がしたりする際、> やスペースが文章の前にあった場合も無効になります。
ご了承ください。なお、行の上下に書き込みがあるものについては有効とします。
中の人はバスケ未経験者です。知識についておかしいところがあったらどんどんご指摘ください。
随時修正いたします。
〜あらすじ〜
中学サッカー界のスター、大空翼は度重なる激戦により「サッカー筋」を損傷してしまう。
2度とサッカーのできない体となった翼は、未練を残しながらも医者の勧めでバスケをすることに。
しかし、超高校級プレーヤー達との出会いから、次第にバスケの面白さ、奥深さに魅せられていく。
進学した海南大付属高校でレギュラーの座を掴み、県大会決勝リーグに乗り込むがまさかの2連敗!
もはや崖っぷちどころの騒ぎではなくなった海南……いったいどうなってしまうんだ!?
868 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:05:54 ID:BYkE80NY
海南大附属高校バスケ部専用体育館。ある日の練習後のこと。
翼「おつかれさまです」
水飲み場で一緒になったドルジに挨拶をする翼。
ドルジ「おう、おつかれさん」
返事をすると、ドルジは豪快に顔を洗う。タオルで水滴を拭き取ると、段差に腰をかける。
ドルジ「お前も休んでいけよ」
翼「はい」
ドルジと同じように顔を洗い、翼はドルジと少し距離を開けて座る。運動後の体は熱くなって
いるので近くに座る気にはなれない。
ドルジ「お前、中学時代はサッカーやってたんだって?有名な選手だったらしいじゃねえか」
遠慮がちに翼は頷く。
ドルジ「サッカーはいいよなあ。面白い」
翼「ドルジさん、サッカー好きなんですか?」
ドルジ「ああ、好きだぜ」
翼「なんでバスケやってるんですか?」
ドルジ「……そうだな。お前になら話してもいいかもな」
そうつぶやくとドルジは語り始めた。
869 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:07:39 ID:BYkE80NY
ドルジが海南大附属高校に入学して間もない頃……
??「ドルジはどこに行った!?」
??「すみません、主将!今、部員総がかりで探してるんですが」
??「アイツは相撲部の期待の星なんだ。さっさと練習に連れてこい!!」
当時、ドルジは相撲部に所属していた。モンゴル相撲で頂点に登りつめた彼は、相撲部の次期、
いや、すでにエースとして活躍が期待されていた。
部員A「ドルジがいました!」
ドルジを見つけたという部員が道場に駆け込んでくる。
主将「どこだ!?」
部員A「サッカー部です!!」
主将「……またか」
これまでもドルジは練習をサボってはサッカー部の練習に交ざっていることが何度もあった。
主将「まだGW前だというのに、何回目だと思ってるんだ!?」
部員「4回目です!」
主将「回数を聞いてるんじゃない!入学からたった3週間で、これは多すぎると言ってるんだ!」
部員A(ていうか、俺に文句を言うなよなぁ。本人に言ってくれよ)
870 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:09:11 ID:BYkE80NY
間もなく、主将がサッカー部にドルジを引き取りにいく。
主将「ウチの部員が邪魔をしていまい、スマンな」
サッカー部のキャプテンに詫びを入れる。
キャプテン「いや、アイツはセンスあるし、いっしょに練習していて楽しいから邪魔ではないよ」
主将「そうやって甘やかさんでくれ……って、俺が言えたことではないんだが」
キャプテン「ははっ、苦労するな」
主将「面目ない」
そこに荷物を持ってドルジがやってくる。
ドルジ「キャプテン、お世話になりました!あれ?主将、待ててくれたんですか?暇なんですねえ」
主将「お、お前なあ!!」
キャプテン「おいおい、ドルジ。自分のところの部長に迷惑と心配をかけるもんじゃないぞ」
ドルジ「うっす。スンマセン」
主将(チキショウ!俺の言うことは全然聞かないくせに!!……うう、胃が痛い)
ドルジのせいでこの主将がマゲを結えなくなる日もそう遠くないまでと言われていた。
871 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:11:32 ID:BYkE80NY
ドルジ「さあ、主将。道場に行きましょうよ」
主将「ああ、はいはい」
すっかり疲れきった顔の主将を引きつれ、ドルジは意気揚々と道場に向かって歩いていった。
??(『相撲部期待の星、また問題行動。問われる力士の品格』……よし、次の見出しはこれだ!)
そんなやりとりを建物の影で見守る男がいた。
次の日、ドルジが登校すると掲示板の前に黒山の人だかりを見つける。しかし、ドルジの姿を
見ると蜘蛛の子を散らすようにその場から人がいなくなる。掲示板の前に残っているのは数人だ。
ドルジ「またか」
はあ、と大きくため息をつき、掲示板の前に足を運ぶ。そこに貼られていたのは校内新聞だった。
普通の校内新聞と異なるのは新聞部ではなく漫研が発行していることだった。
ドルジ「なになに?『『相撲部期待の星、また問題行動。問われる力士の品格』か』
内容は昨日、ドルジが相撲部の練習をサボってサッカー部に参加していたことを面白おかしく
書いてあった。ドルジがネタにされるのはすでに3回目だった。
ドルジ「『……ということで期待の新星とはいえ、厳しくできないようでは相撲部の将来は暗い』。
確かにそうかもな。はっはっはっ!」
872 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:13:45 ID:BYkE80NY
他人事のように笑い飛ばす。しかし、そのあとに続く文章がドルジを怒らせる。
ドルジ「『ドルジを受け入れてしまうサッカー部も問題だ。こんないい加減な部にも未来はないと
思われる。生徒会は相撲部やサッカー部ではなく漫研に部費を出すべきだ』だと……」
サッカー部を悪く言われたことが気に入らなかった。
??「どうだい、ドルジくん?今回の新聞もよく書けているだろう?」
ドルジ「お前は……」
見たことがない顔がドルジに話しかけてくる。
??「僕は畑山。畠山じゃないよ。その記事を書いたものさ」
ドルジ「お前が……」
畑山「その絵もよく描けているだろう?」
新聞には漫画研究会が発行したことをアピールするためだろう、写真ではなく大きな絵でドルジが
マワシ姿でサッカーをするところが描かれていた。
ドルジ「なぜこんな記事を書いた?(俺や相撲部のことはいい。だが、サッカー部に迷惑を
かけたことは許せん)」
畑山「はっはっはっ。まず、我々漫研が新聞を書いている理由は部費のため。活動している
ところを生徒会にアピールするためさ。同人誌つくっても評価してもらえないからね」
ドルジ「なぜ、俺ばかりを狙う?」
873 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:14:57 ID:BYkE80NY
畑山「外国人だからさ。日本人は異質なものを排除しようという本質がある。こういう記事は
日本人に無意識に受け入れられやすいのさ」
ドルジ「つまり金のためにサッカー部まで悪く書いたってことか」
ズンッ!!
畑山との距離を一気に詰める。巨体が目の前に迫ってきたことに驚き、畑山は尻餅をつく。
ドルジ「クズが」
冷たい目で見下すと、足を開いて座り込んだ畑山の股の間に足を振り下ろす。
畑山「ひっ!助けて!!」
ドスンッ!!
踏み抜かれたドルジの足は、畑山の股間のほんの数センチ手前にあった。
ドルジ「ふん、俺は格闘家だからな」
素人相手に暴力は振るわないということなのだろう、それだけ言って教室に向かう。
生徒A[おい、見ろよアレ]
畑山の股間が濡れていることを指摘する。
生徒B「やだぁ、汚い!!」
生徒C「今度は自分を新聞の記事にしたらいいんじゃねえか?」
畑山(くそっ!覚えてろよ、ドルジ!!)
874 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 10:19:51 ID:BYkE80NY
この日から畠山……じゃなかった、畑山のドルジに対する復讐劇が始まったのだった。
TSUBASA DUNK外伝『青い龍が目覚めた朝』 スタート
※この物語はフィクションです。登場する人物は、実在する横綱審議委員、元横綱、その他の
相撲関係者とは一切関係ありません。
***
ひとまずここまで。
875 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 11:10:24 ID:BYkE80NY
その日の放課後は、きちんと相撲部に出た。
ドルジ(あの畑山って奴にまた変なこと書かれて、相撲部とサッカー部に迷惑かけるのも悪いし)
柱に向かって一心不乱に張り手を打つ。
主将(アイツは出ればきちんと練習するんだよな。それに……)
入部して3週間だが、たったそれだけの期間で体つきがたくましくなっている。
主将(陰で努力しているんだろうな。それを見せないだけで)
だが、実力のある者が見えるところで努力することで他の者を引っ張ることができるのも事実で
あり、やはりそれを見せてほしいと主将は思ったのだった。
876 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 11:11:44 ID:BYkE80NY
次の日、登校してきたドルジは下駄箱に封筒が入っていることに気付いた。中身を取り出すと
便箋が入っていた。
ドルジ「なになに?『放課後、旧校舎の裏で待つ』……こ、これは!?」
A 告白に違いない!当然、行く!!
B 嫌な予感がする。行かない。
C 何か分からないけど、呼ばれたからには行ってみる。
先に1票入った選択肢で続行します。(投票はsageでも構いません)
877 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 12:45:03 ID:???
A
878 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 14:10:48 ID:BYkE80NY
>A 告白に違いない!当然、行く!!
ドルジ(こ、これは……もしかしなくてもジャパニーズ『恋文』ってやつではないか?)
シャイで、奥ゆかしくあるべきことを義務付けられた日本人女性が唯一、男性への想いを伝える
ための手段として与えられた権利、それが『恋文』。ドルジはモンゴルでそう習った。
ドルジ(当然、行くぞ!!)
その日の放課後……
ドルジ(俺のことを好きと言ってくれるのはどんな子だろう?美人かな?それともかわいい系?)
ドルジは小走りで旧校舎に向かう。
??(ふっふっふっ。動いたか。やけにテンションが高いのが意味不明だが)
旧校舎は海南大付属高校が設立した当初からある建物である。今では校舎としては使われては
いないが、中には設立当時の資料などがあり、建物も県の文化財に指定されている。もっとも
現在の生徒にとっては入る用事もなく、何の思い入れもない建物であり、近づくことさえないが。
ドルジ「まだかな?」
??「ふっふっふっ。よくきたな」
ドルジ「!?(きた!!でも、声が太い??)」
879 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 14:11:56 ID:BYkE80NY
ドルジの目の前に現れた人物。それは……
ドルジ「お前は確か……畠山!?」
畑山「畑山だ。二度と間違うな、色々と危ないから」
ドルジ「ま、まさか、あの手紙はお前が?」
畑山「ああ」
ドルジ「ってことはお前、ホモだったのか!?」
畑山「はあ??」
ドルジ「だって、あのラブレター……」
畑山「あれはラブレターじゃねえ!」
ドルジ「へ??」
畑山「お前をボコボコにするために、ここに呼び出したんだよ!どこをどう読んだらラブレターに
なるんだよ!?」
ドルジ「……て、てめえ。許せねえ!!」
畑山「それはこっちも同じこと!昨日はよくも恥をかかせてくれたな!!」
ドルジ「お前が俺をボコボコにできると思ってんのか?」
畑山「ボコボコにするのは俺じゃねえ。こいつらだ!!」
畑山は指をパチンと鳴らす。
880 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 14:13:05 ID:BYkE80NY
現れたのは俗に言うヤンキーだった。
ヤンキーA「この中国人をボコれば金くれるんだな?へへっ、ボロい商売だぜ」
畑山「油断するなよ。アイツは相撲部のホープだぜ」
ヤンキーA「ケッ、相撲なんて踊りみたいなもんだろ?」
ドルジ「俺はモンゴル人だ。そして、相撲は踊りじゃねえ……格闘技だ!」
そう言ってヤンキーの人数を確認する。
ドルジ(いち、にい……)
先着1名で
相手は何人?→ ! dice
と(!とdiceの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。
なお、> やスペースが文章の前にあった場合も無効になります。ご了承ください。
行の上下に書き込みがあるものについては有効とします。
ダイスの目が……
1〜3→3人 4→4人 5→5人 6→6人
881 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 14:56:33 ID:???
相手は何人?→
6
流石ミツルは小物
882 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 15:00:22 ID:???
おっと、ミツルじゃなくてヒデ(ry
883 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 17:44:29 ID:???
はた山も合わせたら、ハッチ人だねw
884 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 20:15:15 ID:BYkE80NY
>>881-883
みんな、やく……おっと、畠……いやいや畑山のことが大好きですねえ。
というか、
>>883
がやけに上手いと思います。
***
>相手は何人?→ 6 人
ドルジ「6人か……」
ヤンキーA「へへへっ、逃がさねえぞ」
ヤンキーB「覚悟するんだな」
畑山(けっけっけっ。これだけの人数で囲めばさすがのドルジも勝てまい)
ヤンキーA「いくぞ!!」
先着2名で
ドルジの戦闘力→ ! card+30
ヤンキー6人→ ! card+(5×6人)30
と(!とcardの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。
(ドルジ)−(ヤンキー)が……
≧2→ドルジがヤンキーを圧倒!しかし……
−1〜1→互角の戦い……しかし!
≦−2→ヤンキーがドルジを圧倒!しかし……
885 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 20:17:59 ID:???
ドルジの戦闘力→
クラブ7
+30
886 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 20:18:12 ID:???
ヤンキー6人→
スペード3
+(5×6人)30
887 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 21:19:25 ID:BYkE80NY
>ドルジの戦闘力→ クラブ7 +30
>ヤンキー6人→ スペード3 +(5×6人)30
>(ドルジ)−(ヤンキー)が≧2→ドルジがヤンキーを圧倒!しかし……
次々に襲い掛かってくるヤンキーをひとりひとり上手くあしらう。
ヤンキーA「ちっ!攻撃が当らねえ!?」
ヤンキーB「コイツ、強えぞ!?」
ドルジ(人数は多いが、しょせんは烏合の衆。連携が全く取れていない。これなら1人ずつ
順番に相手してるのと変わりない)
ドルジは自分から攻めることはせず、ひたすらヤンキーに攻めさせる。人数に差があるので
まずは疲れさせようという算段である。
カシャッ!!
突如、視界が光に包まれ、シャッター音が鳴り響く。
畑山「ドルジ、相撲部員が喧嘩していいのか!?証拠の写真は押さえたぞ!!」
ドルジ「!!(くっ……俺が喧嘩している写真が教師の目に入ったら相撲部に迷惑がかかる)」
畑山「そうだ。大人しく殴られな」
ヤンキーA「悪い奴だぜ、畑山はよォ。ケケケッ」
畑山「ふんっ、お前らがだらしないからだろう」
888 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 21:20:33 ID:BYkE80NY
ドルジ「ちっ……好きにしな」
抵抗することを止め、棒立ちになる。ヤンキーたちはチャンスとばかりに距離を詰めてくる。
ヤンキーA「ちょっと痛いけど、目をつぶっていればすぐに終わるからな」
ヤンキーB「なんか言い方がいやらしいな」
ヤンキーC「ケケケッ」
畑山「さっさとやっちまえよ。あと、最後の一発は俺に殴らせろよ」
ドルジ「クズが」
ヤンキーAが拳を握り、腕を振り上げる。その時……
??「こらァ!!そこで何をやってる!?」
大きな体をした男が2人やってくる。カメラのフラッシュを不審に思ったのだろう。
ヤンキーA「ゲッ、あいつらは……」
ヤンキーB「ちっ、逃げるぞ」
ヤンキーたちは慌ててその場を去る。
畑山「お、おい!なんだってんだよ!?どこに行くんだよ……ちっ!!」
悔しそうにドルジを睨みつけながら、ヤンキーたちを追いかけて畑山も走っていく。
??「なんだ、あいつら?」
889 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 21:22:24 ID:BYkE80NY
??「おい、大丈夫か?」
ドルジ「あ、ああ。アンタらは?」
??「俺か?俺はバスケ部の高砂だ。コイツは牧。ランニング中にこっちで何か光ったんでな。
気になってちょっと様子を見にきたんだ」
ドルジ「バスケ部……監督さんですか?」
高砂「部員だ!俺もコイツも2年だよ!!」
牧「老け顔は大変だな、高砂」
高砂「お前も同類だぞ、きっと。な、キミもそう思ってるんだろ?」
牧「いや、俺は普通に部員に見えるだろ。お前だけだよ。な、キミもそう思ってるんだろ?」
ゴツイ体で老け顔の2人組がそんなことで詰め寄ってくる姿に思わずドルジは吹き出す。
ドルジ「プッ……アハハッ!!」
高砂と牧もそれを見て笑い出す。
高砂・牧「「はははっ」」
ドルジ(日本にきてからこんなに笑ったのは初めてかもしれないな。ちょっと変だけど面白い
人たちだ)
高砂「俺はバスケ部の高砂。キミは相撲部のドルジだろ?何か困ったことがあったらバスケ部を
訪ねるといい。俺もコイツも校内じゃ顔が利く方だからな」
890 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/02(火) 21:23:33 ID:BYkE80NY
そう言って高砂と牧はその場から走っていった。
ドルジ「バスケ部の……高砂さんと牧さんか」
それからドルジは相撲部の練習を行っている道場に行き、退部届を提出した。
主将「お、おい!どういうことだ!?なんでいきなり!?」
主将が慌てて訳を聞こうとするがドルジは「もう決めたことですから」の一点張りで他に何も
言わない。
主将「……決意は固いようだな。仕方あるまい。だが、相撲部はいつでもお前の帰りを待って
いるからな」
ドルジ「スンマセンした!!(そして、今までありがとうございました!!)」
***
今日はここまでです。
891 :
森崎名無しさん
:2010/03/02(火) 21:54:04 ID:???
ええはなしや(´;ω;`)ブワッ
続きがたのしみ
892 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 22:25:12 ID:y99QgOP+
>>891
ありがとうございます!
今日はちょっと色々あって更新を休もうかと思いましたが、その言葉で頑張れました!!
どうかご期待に応えられますように……
***
次の日、ドルジは自分がされたことと同じ方法で畑山を呼び出す。
ドルジ「えっと、2年のやく……ん?なんだ、『やく』って違うだろう。畠山だ!」
しかし、2年生用の昇降口の下駄箱に『畠山』という下駄箱はない。
ドルジ「あ、畑山だ!間違っちゃったよ、てへっ☆」
畑山の下駄箱に『放課後、第2体育館にてスクープ事件が発生する模様』と書いた便箋の入った
封筒を入れる。
ドルジ「こういう手口をする奴は自分がされるとは思っていないらしいから引っかかるだろう」
ちなみに第2体育館という場所に理由はない。強いて理由を挙げるなら、広い校内でドルジが
校門から昇降口に歩いていく途中にある建物だったことだろう。
893 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 22:27:02 ID:y99QgOP+
その日の夕方……
畑山「さぁて、どんなスクープが待っているやら?」
畑山は昨日のドルジと同じように楽しげなステップで指定された場所に向かう。
ダムダム……
第2体育館ではどこかの運動部が練習を始めたようだ。キョロキョロとスクープの種を待つ
畑山の後ろからドルジが声をかける。
ドルジ「待たせたな」
畑山「お、お前は!?」
ドルジ「今まで随分、好き勝手やってくれたな。俺だけならまだしも、相撲部やサッカー部に
迷惑をかけたことは許せない。いや、それも漫研としての最低限のルールを守っていた内は
よかった。だが、昨日のお前は自分自身のルールさえ失った」
畑山「な、何を言っているんだ?俺自身のルールってなんだよ!?」
自分を見つめるドルジの冷たい目に、畑山の足はすくんで動かない。
ドルジ「漫研のお前が昨日はカメラを使っただろう?」
畑山「そ、そんなことで!?」
ドルジ「相撲にだって禁じ手ってのがある。どんなスポーツにだって反則がある。お前の新聞も
そうだと思っていた。だからこそ許してきたが……もう勘弁できない」
894 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 22:28:04 ID:y99QgOP+
畑山「だからって、俺を殴っていいと思ってるのか?お前は相撲部員だろ?俺が口外したら
お前だけじゃなく、相撲部も大会に出場できなくなるんだぞ!?」
ドルジ「相撲部なら辞めてきた」
畑山「!?」
ドルジ「サッカー部にも金輪際、近づくつもりはない」
畑山「そこまで!?」
ドルジ「停学も覚悟の上だ。初めての暴力沙汰だ。2〜3週間で済むだろう」
畑山(く、くそっ!逃げ道は……どこか逃げ道はないか?)
ガクガク震えて動かない足をなんとか立たせたまま、視線で助けてくれそうな人を探す。
ダムダム……
畑山(そうだ、体育館ではどこかの部活が練習しているはず!)
体育館から響いてくる音に一筋の光明を見つける。
畑山「た、助けてくれ!!」
ドルジ「ちっ、黙れ!どこまでも腐った奴め!!」
口を塞ごうと、慌てて距離を詰めるドルジ。しかし、体育館から数名の生徒が出てくる。
部員A「おい、どうした!?」
部員B「喧嘩か?」
895 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 22:29:25 ID:y99QgOP+
畑山「違う!喧嘩じゃないんだ……コイツが!!」
??「お前らは練習に戻れ!ここは俺が預かる!!」
体育館裏に出てきた部員たちの後方から声が聞こえる。声に促されるまま、部員たちは体育館に
引き返していく。
畑山「え!?あれ!?」
??「フッ。2日続けて会うとは、お前らとは何かあるとしか思えんな」
ドルジ「……確か、高砂さん?」
そこにいたのはバスケ部の高砂だった。
高砂「悪いが、話は一部始終聞かせてもらった。だが、どんな覚悟があろうが一方的に殴るのは
正義とは言えんぞ」
ドルジ「でも!」
畑山「(よし、この人は俺の味方だ!)そ、そうですよね!!」
ドルジ「くっ!!」
高砂「ここはタイマンで勝負といこうじゃないか」
畑山「そうだ!タイマンだ!!……えっ!?えええええええええっ!?」
ドルジ「えっ!?」
高砂はドルジにだけ見えるようにウインクしてみせる。とても不器用でカッコいいウインクでは
なかったが、ドルジにはそれがとてもまぶしかった。
896 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 22:30:49 ID:y99QgOP+
高砂「どちらが勝ってもやり過ぎないよう、俺が立ち会ってやる。部活にも早く戻りたいんで
さっさと始めろ」
ドルジ「さあ、覚悟はいいな(ニヤリッ)」
ドルジは相撲が始まる時のように腰をずっしりと下ろす。
畑山「ち、ちくしょう!俺だって格闘技(漫画)をかじったことがあるんだ!!やってやらぁ!!」
先着2名で
ドルジの戦闘力→ ! card+30
畠山の戦闘力→ ! card+16
と(!とcardの間の)スペースを削除して書き込んで下さい。
(ドルジ)−(畑山)が……
≧1→ドルジが畑山を一発で倒す!!
0→なんと、互角の戦い!!
≦−1→まさかの畑山勝利!?
【補足・補正】
畑山のマークがダイヤの時、「ペンは剣よりも強し」が発動し数値に+0されます。
畑山のマークがハートの時、「漫画殺法」が発動し数値に+0されます。
畑山のマークがスペードの時、「スクリーントーン乱舞」が発動し数値に+0されます。
畑山のマークがクラブの時、「ジャンピング土下座」が発動し数値に+0されます。
897 :
森崎名無しさん
:2010/03/03(水) 22:31:35 ID:???
ドルジの戦闘力→
ハート2
+30
898 :
森崎名無しさん
:2010/03/03(水) 22:35:15 ID:???
畠山の戦闘力→
ダイヤA
+16
899 :
森崎名無しさん
:2010/03/03(水) 22:39:16 ID:???
畠山の戦闘力→ ! card+16
↑あっ
900 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 23:09:06 ID:y99QgOP+
>>899
バレました!?自分も書き込んでから気付きました。
***
>ドルジの戦闘力→ ハート2 +30=32
>畠山の戦闘力→ ダイヤA +16+(ペンは剣よりも強し)0=17
>(ドルジ)−(畑山)が≧1→ドルジが畑山を一発で倒す!!
畑山(そうだ!確か、内ポケットにペンが入っていたはず!!アレを武器に……)
ペンを持とうと制服の内ポケットに手を入れる。しかし……
ドルジ「どすこい!!」
ドンッ!!
畑山の手がペンを握る前に、勢いよく立ち上がったドルジのぶちかましが炸裂した。
畑山「どふっ!!!!!」
畑山の体が数メートル吹き飛ぶ。
畑山「相撲……恐るべし……ガクッ」
ドルジ「……」
伸びてる畑山に近づくとドルジは拳を握る。そして、気を失っている畑山に……
ガシッ!!
その手を高砂が掴む。
高砂「そこまでだ。もういいだろう」
901 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 23:10:08 ID:y99QgOP+
ドルジ「……スンマセン」
ドルジの腕から力が抜ける。高砂も安心して腕を掴んでいた手を離す。
高砂「起きろ」
ペチペチと畑山の頬っぺたを叩いて起こす。
畑山「……んん」
高砂「目が覚めたか」
畑山「〜〜〜ッ!!ド、ドルジ!!覚えてろよ!!」
視界にドルジが入った瞬間、畑山が吠え出す。
ぐいっ
畑山「なっ!?」
高砂が畑山の襟首を掴み、持ち上げる。
高砂「いいか。今日からドルジはバスケ部員だ。もし、これから先、こいつにちょっかいを
出すようなことがあれば、学校中の運動部員がお前の敵になると思え」
ドスの利いた声で凄む。
畑山「ひっ!!」
高砂「返事は『ひっ』じゃないだろ?」
畑山「は、はい!はいぃいいい!!」
902 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 23:12:24 ID:y99QgOP+
高砂「分かったらさっさと帰れ」
高砂は襟首を持ち上げたまま畑山を立ち上がらせてやる。高砂が手を離すと、畑山は一目散に
逃げていった。
高砂「こんなもんでいいだろ?」
自分の手の届かないところで全てが決着してしまい、呆然と立ち尽くすドルジに高砂が声を
かける。
ドルジ「う、うっす……」
高砂「そういうことで、今日からお前はバスケ部員だ!」
ドルジ「え、あれってマジだったんすか?」
高砂「どうせ他にやることはないんだろう?お前のような奴がスポーツもやらんでパワーを
余らせているのは問題だ。そのうち不良になっちまうぞ」
ドルジ(まあ、やることがないのは確かだし……いいか)
高砂「さっき、ここにきた部員がいただろう?アイツらがお前と同じ1年だ。仲良くやりな。
喧嘩の件は口外しないように俺から言っておいてやるからさ」
ドルジ「スンマセン」
高砂「相撲部とサッカー部の部長にも俺から説明しておいてやるよ。顔が利くのも本当なんだ」
こうして、ドルジはバスケ部に入ることになった。
903 :
TSUBASA DUNK
:2010/03/03(水) 23:15:02 ID:y99QgOP+
そして、物語は現在に戻る。あの時と同じ、体育館の裏に設置された水飲み場。
ドルジ「で、俺はバスケ部に入ったんだ」
翼「そんなことがあったんですか」
ドルジ「相撲もサッカーも出来なくなっちまったけど、後悔はしてねえ」
翼「バスケ好きですか?」
ドルジ「ああ」
翼「相撲やサッカーより?」
ドルジ「お前はどうなんだよ?サッカーが出来なくなってバスケ始めて、今でもサッカーの方が
好きか?」
翼「それは……」
ドルジ「俺もお前と同じだと思うぜ」
翼「そうですよね」
ドルジ「さあて、また練習するとすっかな。お前もまだ練習していくんだろ?」
翼「はい!」
空がすっかり赤く染まっていたのは、夕日のせいではなく、彼らの青臭いやりとりがあまりに
照れくさいからだったのかもしれない……
TSUBASA DUNK外伝〜青き龍の目覚める朝〜 完
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