キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】

1 :キャプ森ロワ:2009/12/06(日) 21:36:15 ID:???
キャプテン森崎外伝 〜森崎in異世界トーナメント〜

このスレは以前〜キャプテン森崎ロワイアル〜のタイトル名でそのあまりの
タイトルと内容の違いに遂にタイトル変更となった前代未聞なスレです。
その内容は森崎を中心に色々な作品のキャラとサッカーさせようとする無謀なスレでもあります。
なのでサッカー描写はかなりぶっ飛んだものとなりますが(武器とか魔法とか普通に使用します)
ですがサッカー的に流石にこれは…という場合は遠慮なく突っ込みどうぞ。
キャラ描写は特に気を使ってやるつもりですが、おかしいと感じたときはこれまた遠慮なくどうぞ
なるべく対応してきます。雑談、ご意見、作者への批判等も随時受け付けております。お気軽にどうぞ。

過去スレ外伝スレ2>>844から最後までです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1221380297/
1スレ目【エリート熊が】キャプ森ロワ1【倒せない!!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1227367935/
2スレ目【異世界の】森崎in異世界【勇者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231515954/
3スレ目【ペテン師の】森崎in異世界2【猪狩り】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235054320/
4スレ目【紳士】森崎in異世界3【激闘録】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1238931855/
5スレ目【三人の】森崎in異世界4【音波兵器】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1243002343/
6スレ目【どけーっ!】森崎in異世界5【イデの力を(ry】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1246883087/
7スレ目【記録よりも】森崎in異世界6【記憶に残る者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1252851276/
8スレ目【グローバルフットボーラーよ】森崎in異世界7【永遠に】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256564935/

634 :キャプ森ロワ:2010/04/07(水) 00:46:43 ID:5PXmBKEs
ゾーマ「くくく…どうした?遠慮せずともよいぞ?オールスターズよ!見事わしからボールを奪えれば貴様達の
勝利は目前となろう…来ないのであればこのまま進むだけだが?」

嘲笑しながら挑発するゾーマに対してオールスターズは誰一人として動きを見せない。というより
その威圧感の前に動けないと言ったほうが正しいか。まだ激情に駆られ突進してくるだけと言うならば付け込む隙も
あったかもしれないが、今のゾーマは完全に冷静さを取り戻しており、そして全くと言っていいほど隙が見当たらなかった。

アルス「くッ…ゾーマめ…!」

シュナイダー(…それほど…自信があると言う事か……いや…事実そうなのだろうな…奴を普通と言う枠で
当てはめるほうが間違ってる…)

超モリサキ3(ぐッ…くそッ…あいつからボールを奪えばチャンスになるはずなんだ…それなのに…
何だ?…何でこっちが追い詰められてる様な感覚がするんだよ……だが…どうする?何もしないと言うわけにも…)

A 「何をびびってる!あいつからボールを奪うんだ!そうすれば俺達の勝ちだろうが!!」
B 「くッ…全員でゴール前を死守するぞ!ゴールさえ割られなければどうと言う事はない!!」
C 「いくら奴が強大であろうが全員で奴に仕掛ければ必ずボールを取れるはずだ…!!行くぞ!!」
D とりあえず無言で様子を見守る。
F その他何かあればどうぞ 

*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のFを支持する場合はF >>○○のように安価をつけてください


今日はこれだけです。すいません…またもや時間が掛かってしまって…
えっと…一応言い訳としては最初別のシーンを書いていたら、あれ?これ後の方がいいんじゃね?と言う事で
その文は後に回して急遽このシーンを一から書くという二度手間をやらかしてしまいまして…
まぁ無駄になったと言うわけではないのでその分後が楽になるんですが…それでは〜

635 :森崎名無しさん:2010/04/07(水) 00:48:09 ID:+PWMf7VI
D 乙!

636 :森崎名無しさん:2010/04/07(水) 00:52:37 ID:rB5A3LZo
A

637 :森崎名無しさん:2010/04/07(水) 00:52:49 ID:UsPZEocw
C
ミナデイン!

638 :森崎名無しさん:2010/04/07(水) 00:56:28 ID:k9lSUmUw
D

639 :キャプ森ロワ:2010/04/07(水) 23:56:57 ID:dxk4GiMA
>>637 使うより全員で攻撃したほうがダメージ叩きだせると言う悲劇の魔法ミナデインじゃないか!

D とりあえず無言で様子を見守る。

2点奪ったとは言えその2点は犠牲無しでは取れなかったであろう得点。逆に言えばそこまでしないとゾーマから
点を奪えないと言う事でもある。しかし今どういうつもりかその守護者であるゾーマは今持ち場を離れオールスターズを
挑発している。ここでゾーマからボールを奪えれば確実にチャンスとなるのは火を見るより明らかである。

超モリサキ3(だったら…)

超モリサキの脳裏に思い浮かぶのは二つの策。一つは全員でゾーマを囲い込みボールを奪うという策。フィールダーとしては
未知数だがいかにゾーマが強大とは言え全員でかかればボールを取れる公算は高いだろうと超モリサキは考える。
そしてもう一つは逆に全員でゴール前を固めてあえて相手にシュートを撃たせカウンターを狙う策。今見ている限りゾーマは
自分で攻めようとする意思を見せているので自陣まで誘き出しどんな方法であれマイボールにさえすれば一気に
カウンターを狙う事も不可能ではない。しかしどちらも勿論相応のリスクはある。そして結局超モリサキが選んだのは…

640 :キャプ森ロワ:2010/04/07(水) 23:58:16 ID:dxk4GiMA
超モリサキ3(…しかし奴の出方が分からん以上どっちの策にしろバクチになるか…)

そのどちらの策でもなく、様子を見るという事だった。どちらの策も博打要素が高く、失敗した時致命傷にもなりかねないと
判断したからだった。しかし超モリサキ本人は気が付かなかったが様子見を決断させた本当の理由はゾーマの放つ
異様な威圧感にあった。その威圧感の前に超モリサキは気圧されてしまい無意識のうちに消極策を取ってしまっていた。

ゾーマ「わははは…どうした…来ぬのか?まぁそれはそれで一向に構わぬが…」

ゾーマが笑い声を高らかにあげつつゆっくりとオールスターズ陣内に進攻している前に…

ティーダ「んなわけないでしょうが!!」

ピエール(やるしかないんだ…やるしか…!)

険しい表情を見せるティーダと悲壮な表情を見せるピエールがゾーマの前に躍り出る。

ゾーマ「ククク…まずは貴様達からか…」

その二人を歪んだ笑みで見下ろしながらゾーマは大きく目を見開いた。

641 :キャプ森ロワ:2010/04/07(水) 23:59:53 ID:dxk4GiMA
-------------------------------------------------------------------------

先着順(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ゾーマ1 ドリブル 35+(! card)=
ゾーマ2 ドリブル 35+(! card)=
ティーダ タックル 22+(! card)=
ピエール タックル 30+(! card)=
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ゾーマドリブル突破
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(アルシオンがフォロー)(コインブラがフォロー)(アルスがフォロー)
≦−2→オールスターズボール奪取。

>>13-14以外の補足・補正】
ゾーマのマークがダイヤなら「いてつく波動」が発動し、魔法以外の必殺技、スキル、プラス補正を全て無効化します。
ゾーマのマークがハートなら「こごえる吹雪(+12)」が発動します。
ゾーマのマークがスペード、クラブなら「マヒャド(+10)」が発動します。
※ゾーマの判定は数値が高い方が採用されますが、どちらかで「いてつく波動」が発動していると、
「いてつく波動」の効果は有効となります。
ティーダのマークがダイヤかハートなら「ドレインタックル(+2、成功時に相手ガッツを30奪い取れる)」が発動します。
ピエールのカードがダイヤかクラブの場合「紳士のタックル(+3)」が発動します。
紳士のタックルはクラブ発動時、数値で勝利の場合反則にはなりません。
※この試合審判が居ないのでクラブ同士でも反則が起きません。
※判定でゾーマと10以上の数値差を付けられた場合その人物は行動不能となります。

642 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 00:00:46 ID:???
ゾーマ1 ドリブル 35+( ダイヤ8 )=
大魔王!

643 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 00:02:55 ID:???
ゾーマ2 ドリブル 35+( ダイヤ2 )=

644 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 00:03:28 ID:???
ティーダ タックル 22+( ハート7 )=

645 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 00:03:42 ID:???
ティーダ タックル 22+( クラブ4 )=

646 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 00:04:09 ID:???
ピエール タックル 30+( スペード7 )=
紳士パワー全開!

647 :キャプ森ロワ:2010/04/08(木) 00:07:33 ID:???
とりあえず毎度短いですが今日はこれだけです。続きは…明日は用事があると思うので
明後日…にはかきあがるといいなぁ…と最近願望ばかり言ってる気がしますがそれでは〜

648 :キャプ森ロワ:2010/04/10(土) 23:48:27 ID:gTXd/PX+
ゾーマ1 ドリブル 35+( ダイヤ8 )=43
ゾーマ2 ドリブル 35+( ダイヤ2 )=37
ティーダ タックル 22+( ハート7 )=29
ピエール タックル 30+( スペード7 )=37
≧2→ゾーマドリブル突破
※判定でゾーマと10以上の数値差を付けられた場合その人物は行動不能となります。

ティーダ「(ピエール…後は頼むッスよ…)うぉおおおお!!」

ピエール(ティーダが先に仕掛ける…ならば俺は…)

ゾーマ「ククク…そうでなくてはな…」

ティーダがピエールにアイコンタクトした後、ゾーマに対し己の持ち味のスピードを活かした勢いのあるタックルを
仕掛けるが、ゾーマはそれに微動だにせずに指先だけ突きつけるとその指先から波動が迸る。

ティーダ「う…くッ!」

その波動に貫かれ顔を顰めるティーダ。同時にいてつく波動によって勢いが殺されるのを感じ取ってしまう。
そしてその勢いが削がれたタックルではゾーマに通用するはずも無く…

ゾーマ「フン…!」

ティーダ「…!?…がッ!!」

そして間髪いれずゾーマが振るう右腕になぎ払われ為す術なく吹き飛ばされていく。

649 :キャプ森ロワ:2010/04/10(土) 23:49:41 ID:gTXd/PX+
ゾーマ「まずは…一匹……ん?」

ピエール「(…ティーダ…必ず止めて見せるぞ!)もらったぁッ!!」

だがティーダに攻撃を仕掛けた隙を突き、続けざまに今度はピエールが狙い済ましてタックルを仕掛けてくる。

ゾーマ「中々面白い試みだが……まだ甘いな…!」

このタイミングでのタックルにはさしものゾーマも虚を突かれたようで多少の驚きの表情も見せるが、
直ぐに気を取り直し自らの巨大な足をボールの上に置く。そしてそこにピエールのタックルが炸裂するが…

ピエール「なッ…!?…ぐぅ…!!」

弾き飛ばされたのはピエールの方だった。相手は自分の数倍はあろうかという巨体である。その巨体で地面に
押し付けられたボールをどうにかしようというのはいかにピエールのタックルが鋭かろうが無理な事であった。

超モリサキ3「くそがッ!!今の反則だろうがッ!!」

超モリサキが言っているのはゾーマがティーダをなぎ払った事についてだが、この試合誰もそれを咎める
存在はいない。無論超モリサキとてそこの事は分かっているが、余りの理不尽さに叫ばずにはいられなかった。
そしてゾーマの一撃をまともに食らったティーダは今ので昏倒したのか、起き上がってくる気配がない。
更にピエールは今の激突で足が痺れ立ち上がるのもままならないようだった。

650 :キャプ森ロワ:2010/04/10(土) 23:51:04 ID:gTXd/PX+
ジャンクマン「…ああいう方法に出てくるか…くそ…こりゃちょっとマズイかもなぁ…」
デスマスク「フン…逆に言えばそれだけ奴も追い詰められてるって事だ…」

ゾーマがもはやルール無用とも言える暴挙に出たのは彼らの言うとおりそれだけダークスターズの方も
追い詰められているという証であり、逆に言えばオールスターズの頑張りが所詮球遊びとタカをくくっていた
大魔王を本気にさせてしまったという事でもあった。

そしてティーダとピエールを退けたゾーマは更にゆっくりと歩を進める。そしてその前に

アルス「ゾーマッ!お前はここで僕が止めるッ!!」

RX「逃゙がざん゙ぞ!ここで貴様を絶対に止めてみせる!!」

王者の剣を構えるアルスと、リボルケインを構えるRXが立ちはだかる。

ゾーマ「…今度は貴様達か…ククク…それでいい…本気で掛かって来い…!でなければわしを止められぬぞ!!」

その二人からの自分へ向ける気迫を満足そうに受け止めゾーマは表情を歪め嗤った。

651 :キャプ森ロワ:2010/04/10(土) 23:52:08 ID:gTXd/PX+
-------------------------------------------------------------------------

先着順(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ゾーマ1 ドリブル 35+(! card)=
ゾーマ2 ドリブル 35+(! card)=
アルス タックル 25+(! card)+(勇者ロト+2)+(王者の剣+5)=
RX タックル 32+(! card)+(リボルケイン+5)=
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ゾーマドリブル突破
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジェクトがフォロー)(コインブラがフォロー)(リンダがフォロー)
≦−2→オールスターズボール奪取。

>>13-14以外の補足・補正】
ゾーマのマークがダイヤなら「いてつく波動」が発動し、魔法以外の必殺技、スキル、プラス補正を全て無効化します。
ゾーマのマークがハートなら「こごえる吹雪(+12)」が発動します。
ゾーマのマークがスペード、クラブなら「マヒャド(+10)」が発動します。
※ゾーマの判定は数値が高い方が採用されますが、どちらかで「いてつく波動」が発動していると、
「いてつく波動」の効果は有効となります。
※「いてつく波動」が発動してもアルスの「王者の剣」「勇者ロト」の効果は無効化されません。
アルスは「勇者の盾」の効果で魔法やブレスの数値を半減(端数切捨て)させることが出来ます。
RXのスキル「奇跡」の効果でAが15扱いになります。
※この試合審判が居ないのでクラブ同士でも反則が起きません。
※判定でゾーマと10以上の数値差を付けられた場合その人物は行動不能となります。

652 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:52:24 ID:???
ゾーマ1 ドリブル 35+( クラブ10

653 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:53:01 ID:???
ゾーマ2 ドリブル 35+( ダイヤ10 )=

654 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:55:09 ID:???
アルス タックル 25+( クラブ6 )+(勇者ロト+2)+(王者の剣+5)=

655 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:55:54 ID:???
RX タックル 32+( クラブK )+(リボルケイン+5)=

656 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 00:01:16 ID:???
反則起きないって事は・・・
クラブ同士なら数字の高い方が反則タックルでもボール奪えるんじゃないの?

657 :キャプ森ロワ:2010/04/11(日) 00:07:00 ID:???
>>656 まぁこの試合に関して言えばクラブでも数字出したもん勝ちですね。

大魔王本気出しすぎで何時もの如く短いですが今日はこれだけです。
そんな長くもないのにこれだけで3時間位かかってるなんて…
ひょっとしてスランプ?…なんて言えるほど文章力も無いしなぁ…
でもとりあえず進む事こそ大事なんだと自分に言い聞かせて頑張ります…それでは〜

658 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 02:34:46 ID:???
のんびり焦らずにね
初心忘れず!ラブマリー乙ー!

659 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 00:44:46 ID:KhdXLe86
>>658 どもども感謝です!やっぱりラブマリーで一息ついといて正解でしたw
決勝が全日本だと今頃息が詰まってたかもしれませんw

ゾーマ1 ドリブル 35+( クラブ10 )+(マヒャド+10)=55
ゾーマ2 ドリブル 35+( ダイヤ10 )=45
アルス タックル 25+( クラブ6 )+(勇者ロト+2)+(王者の剣+5)+(勇者の盾+5)=43
RX タックル 32+( クラブK )=45
「いてつく波動」が発動し、魔法以外の必殺技、スキル、プラス補正を全て無効化します。
※判定でゾーマと10以上の数値差を付けられた場合その人物は行動不能となります。
≧2→ゾーマドリブル突破

アルスとRXは同時に飛び上がり、

アルス「はぁぁぁぁぁ!!!」
RX「リボルケインッ!!…うぉぉぉぉおお!!!」

ゾーマ「フン…!」

アルスは王者の剣を最上段に振り上げ、RXはリボルケインを中段に構え、ゾーマに仕掛けるが、
それらに対しまずゾーマはRXに対していてつく波動を指先から迸らせる。

RX「うッ…くぅ!?」

RXが波動に貫かれるとそれまで蒼く光り輝いていたリボルケインの輝きが一瞬にして掻き消えてしまった。
そして更にそれと同時にRXの勢いまで殺されてしまう。

660 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 00:46:24 ID:KhdXLe86
アルス「ゾォォォマァァァァッ!!!」

そこにアルスが一気に王者の剣を振り下ろし、剣から烈風が巻き起こるとゾーマを覆いつくさんばかりの勢いで
襲い掛かるが、いかに勇者の放つ渾身の一撃とは言え、これのみで大魔王をどうにかしようというのは流石に無理があった。

ゾーマ「…!!…マヒャド…!」

ゾーマはその烈風を左手一本で豪快に受け止め、表情を若干苦痛に歪めながらも烈風を振り払い
右手では氷の魔力を発動させ、今度はゾーマが生み出した巨大な氷柱がアルスとRXに襲い掛かる。

アルス「くッ…!ぐぅぅぅぅうう…!!」
RX「ぐッ!!がァァァァァ!!」

アルスの方は咄嗟に勇者の盾を構えてはいたが、圧倒的な氷柱の物量の前にはいかに伝説の盾であろうと
為すすべも無く、RXと共に地面に叩きつけられると更にそこに追い討ちとばかりに氷柱が降り注ぐ。
そして魔力の発動が終わり氷柱がやむと…

アルス「く…うう…」
RX「ぉ…お……」

そこには無残にも倒れ伏す二人の勇者の姿しか無かった。どちらもその肉体の頑強さから意識はかろうじてあるみたいで
体を懸命に動かそうとはしているが、半ば地面に凍りつかされていて、それもかなわず、せめてもの抵抗なのだろうか
ゾーマの方を見上げる位しか出来ない。

661 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 00:48:21 ID:KhdXLe86
ゾーマ「フフフ…その姿だ…貴様らのその姿が見たかったのだ…フフフ…わははははは!!」

しかしそのせめてもの抵抗すらゾーマにとっては愉悦感この上ないらしく二人を見下ろしては哄笑する。
本来であればRXとアルスとで同時攻撃を仕掛けると言うのがこの攻防の肝だったのだが、それをゾーマは
一瞬にして看破し、RXの力を先に削いだ時点で二人に勝ち目は無かったのかもしれない。
そして再びゆっくりと歩を進めるゾーマ。その姿はまるで向かって来いとばかり挑発しているようでもある。

ガーネフ(ほほう…あやつもしや…そういう事ならわしの方も少しは動いてやらねばな…さしあたっては…)

ガーネフはそのゾーマの姿にゾーマの意図をついに悟ると、醜悪な笑みを浮かべ、リンダの方を見やる。

リンダ「…皆…」

ガーネフ(この目障りなミロアの小娘じゃな……もうそろそろかのぉ?)

そこには思いつめたような表情のリンダ。その表情を眺めガーネフは一人ほくそ笑んだ。

超モリサキ3「くッ…光太郎さんッ…アルス…あの二人まで…どうする…どうしたら…」

超モリサキの全身から冷や汗が流れ落ちる。それが焦りから来るものなのか恐れから来るものなのか
今の超モリサキには判断が付かない…そして…

A 「全員でゴール前を固めるぞ!何としてもゴールを死守だ!!」
B 「こうなったら一か八か…動ける奴全員でやつに仕掛けるぞ!!」
C 「まだだ…まだ動く時じゃない…!」様子見を続ける。
D 「くッ…ダメだ…最初からあんな化け物に勝てるわけがねぇんだよ…」
F その他何かあればどうぞ 

*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のFを支持する場合はF >>○○のように安価をつけてください

662 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 00:49:25 ID:Xqe+b0u6


663 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 00:53:40 ID:boAdtQS2
A

664 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 01:16:16 ID:KhdXLe86
A 「全員でゴール前を固めるぞ!何としてもゴールを死守だ!!」

超モリサキ3「(このまま奴に突っかけていっても光太郎さんたちみたいに返り討ちにあうだけかもしれない…だったら…)
全員でゴール前を固めるぞ!人壁になろうが何としてもゴールを死守だ!!」

デスマスク「チィ…受身というのはあまり好きではないがな…この際は仕方が無いか…」
ジャンクマン「くっそぉ…アニキ…アニキの分まで俺が…!」
ドーガ「絶対に…絶対に通さんぞ!」

超モリサキの指示によりオールスターズDF陣は悲壮な決意と共に超モリサキの前に三人連なって仁王立ちする。

シュナイダー「はぁ…はぁ…(この足で出来る事などたかが知れている…だったら俺は…!)」

右足を引きずりながらもシュナイダーは味方からのカウンターパスが来る事を信じ、あくまでストライカーとして
ダークスターズのゴールを目指し…

ピエール「くッ…くそッ…動け…動いてくれ…!…ここで動かないと何の為に…!」

ピエールもかろうじて動く体に鞭を打ちながらゾーマを追っている。

そしてガーネフをマークしていたリンダは…

先着で
リンダの判断→ ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。

ダイヤ、ハート、スペード、→ 何とゾーマの前に立ちはだかっていた。
クラブ→ 超モリサキの指示に従いゴール前に走る。
JOKER→ ???

665 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 01:17:22 ID:???
リンダの判断→  スペードA

666 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 01:17:29 ID:???
リンダの判断→  スペード7

667 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 01:17:32 ID:???
リンダの判断→  クラブ10

668 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 01:23:47 ID:???
こんな時間でも連引きしてくれることに感謝しつつ今日はここまでです。
それでは次の更新で〜多分明日は更新できるはず(`・ω・´)キリッ

669 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 01:25:02 ID:???
ラブマリー乙でした

670 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 02:33:22 ID:???
リボルケインも〜歯が立たぬ!乙です

671 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 13:35:39 ID:/d2oPiE6
>>669-670 乙ありがとです!

リンダの判断→  スペードA 何とゾーマの前に立ちはだかっていた。

リンダ「待ちなさい!!大魔王ゾーマ…貴方は私が止めるわ!!」

ゾーマ「…ククク…その言葉とりあえずは受け取っておこう…」

己の前に立ちはだかるリンダを見て満足そうに目を細めるゾーマ。その表情はあくまで己の優位性を微塵も疑っていない。

ガーネフ「ふぉふぉふぉ…ようやくあの目障りな小娘めが動いたか…」

リンダが離れた事によってようやく得た自由を満喫するように笑い声を上げるガーネフ。言ってみれば今までの
ゾーマの行動はリンダを自分の下へと誘き出すための余興に過ぎない。その為にあえて仲間を痛めつけて煽るような
真似をして見せていたということだった。そして後はリンダさえどうにかすればダークスターズの勝利は揺ぎ無いものとなる事を
ゾーマとガーネフは知っていた。そしてガーネフはゆっくりとオールスターズのゴールへと迫る。

超モリサキ3「リンダ…!」
ピエール「くそッ…なんとかフォローだけでも…!」

しかしオールスターズ全員が仲間とゾーマの対峙に注視しており誰一人としてガーネフの動きに気付く者はいない。

リンダ「…行くわよ…!」

ゾーマ「さぁ見せてみろ…ガーネフ闇をも退けるという貴様の光を…そして本当の闇の前にそんなまやかしの光など
通用せぬ事をわしが教えてやろう!!」

そしてリンダがスターライトの魔力を発動させるのとゾーマが動きを見せたのは同時だった。

672 :キャプ森ロワ:2010/04/12(月) 13:36:56 ID:/d2oPiE6
-------------------------------------------------------------------------

先着順(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ゾーマ1 ドリブル 35+(! card)=
ゾーマ2 ドリブル 35+(! card)=
リンダ タックル 18+(! card)+(スターライト+12)=
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ゾーマドリブル突破
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジェクトがフォロー)(コインブラがフォロー)(ピエールがフォロー)
≦−2→リンダボール奪取。

>>13-14以外の補足・補正】
ゾーマのマークがダイヤなら「いてつく波動」が発動し、魔法以外の必殺技、スキル、プラス補正を全て無効化します。
ゾーマのマークがハートなら「こごえる吹雪(+12)」が発動します。
ゾーマのマークがスペード、クラブなら「マヒャド(+10)」が発動します。
※ゾーマの判定は数値が高い方が採用されますが、どちらかで「いてつく波動」が発動していると、
「いてつく波動」の効果は有効となります。
※「いてつく波動」が発動してもリンダの「スターライト」の効果は無効化されません。
相手とリンダの数字が一致した場合「必殺の一撃LV2」が発動しカード数値が2倍されます。
※リンダの必殺の一撃の判定はゾーマの高い方のカード数値に依存します。
※この試合審判が居ないのでクラブ同士でも反則が起きません。
※判定でゾーマと10以上の数値差を付けられた場合その人物は行動不能となります。

673 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 13:37:13 ID:???
ゾーマ1 ドリブル 35+( ダイヤQ )=

674 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 13:40:48 ID:???
ゾーマ2 ドリブル 35+( ダイヤ7 )=

675 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 13:41:17 ID:???
ゾーマ2 ドリブル 35+( クラブ8 )=
何この魔王…

676 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 13:42:10 ID:???
リンダ タックル 18+( ハート3 )+(スターライト+12)=

677 :キャプ森ロワ:2010/04/14(水) 00:35:39 ID:Y7MfpmvQ
>>675 大口叩くと…の法則が見事に崩されてますね…流石に大魔王と言うところなのでしょうか…

ゾーマ1 ドリブル 35+( ダイヤQ )=47
ゾーマ2 ドリブル 35+( ダイヤ7 )=42
リンダ タックル 18+( ハート3 )+(スターライト+12)=33
※判定でゾーマと10以上の数値差を付けられた場合その人物は行動不能となります。
≧2→ゾーマドリブル突破

リンダ「スターライトッ!」

リンダの魔力の発動と共にゾーマの周りを無数の星々が取り囲み、それらが一斉に輝き始め
一つの巨大な光となってゾーマの闇を飲み込まんと照らし始める。

ゾーマ「…この程度か………フン!!」

しかしその輝きですらゾーマの深遠を照らすには至らず、ゾーマは失笑しながらも星の光に右手を伸ばし、
それを掴み取ると力を込め一気に握りつぶす。星の光は一瞬にして跡形も無く砕け散ってしまった。

リンダ「!?…きゃああああ!!」

途中で無理やり潰された事によりスターライトの魔力が暴発し逆流してしまい、術者であるリンダに襲い掛る。
この魔法に自分の全てを注ぎ込んでいるが故にそれを止める余裕を持たないリンダは己の魔力をモロに受け
そのまま倒れこんでしまった。

678 :キャプ森ロワ:2010/04/14(水) 00:37:33 ID:Y7MfpmvQ
ピエール「リンダ!?」

ゾーマ「ククク…これでお膳立てはすべて整った…貴様の出番だガーネフ…!」

リンダが倒れるのを見てからゾーマは悠々とボールをガーネフの方へと軽く蹴りこむ。

ガーネフ「ふぉふぉふぉ…ここまでやって貰ったからには少しは動いて見せねばのぉ…とは言っても
取るに足らん作業じゃがのぉ…ふぉふぉふぉ」

そしてボールを受け取ったガーネフは不気味な笑みを見せながらゆっくりとドリブルと言うより歩いている。
その表情は勝利を確信したそれであった。

ドーガ「まさか奴らが狙ってたのは…」
超モリサキ3「リンダを潰すため…だったのか…」
デスマスク「チィ…(それにもしあの小娘が離れなくとも代わりにあの化け物が来ていただけか…
全く理不尽な二者択一だな…こんな時こそあのペテン師が必要というのに…!)」

679 :キャプ森ロワ:2010/04/14(水) 00:38:50 ID:Y7MfpmvQ
そして遅まきながらガーネフがボールを持ったことによってようやく相手の意図を悟る超モリサキ達。
暗黒魔法マフーを破れるのはスターライトの光のみ。つまりはリンダが倒れた今ガーネフの闇にあがらえる者は
もはやオールスターズに存在しないということだった。

ガーネフ「ふぉふぉふぉ…今頃気付いても遅い…これでチェックメイトじゃよ…ああ…一応言っておくが…
逃げるなら今のうちじゃぞ?」

その様子を眺めながら余裕たっぷりな笑みを浮かべ、そして己の魔力を徐々に開放させてゆくガーネフ。

ドーガ「誰が!!」
ジャンクマン「ケッ!もう勝った気でいやがる…勝負ってのはなぁ…やってみない事には分からないんだよ!」
デスマスク「フン…貴様も多少の怨霊を扱うみたいだが本当に生と死を司るのにふさわしいのは誰か教えてやろう!」

それに対し怯むことなくガーネフの前に立ちはだかるデスマスク、ドーガ、ジャンクマンの三人。
いかに絶望的な勝負でも彼らは諦めない。いや諦められない理由が各々にあって、それが闇を前にしても彼らを
尚立ち向かわせる原動力となっていた。しかしガーネフから見るとそんなものは蛮勇としか見れず、
哀れみと蔑みをない交ぜにしたような表情で…

ガーネフ「マフー…!」

静かに己の魔力を解き放った。

680 :キャプ森ロワ:2010/04/14(水) 00:40:06 ID:Y7MfpmvQ
-------------------------------------------------------------------------

先着順(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ガーネフ ドリブル 22+(! card)+(マフー+12)=
デスマスク タックル 25+(! card)=
ドーガ タックル 25+(! card)=
ジャンクマン タックル 26+(! card)=
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→マフーの闇が三人を蹂躙して残るは…
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジェクトがフォロー)(コインブラがフォロー)(アルシオンがフォロー)
≦−2→オールスターズがマフーの闇を破る。

>>13-14以外の補足・補正】
ガーネフはマフーの効果により相手がJOKER以外のカードの場合は無条件勝利となります。
相手とガーネフの数字が一致した場合「必殺の一撃LV2」が発動しカード数値が2倍されます。
デスマスクのマークがダイヤなら「積尸気冥界波(相手の行動を-4)」が発動します。
更に積尸気冥界波を発動且つ、デスマスクが勝利すると、冥界波を受けたキャラは次回の判定で-4されたままです。
相手とドーガの数字が一致した場合「必殺の一撃LV2」が発動しカード数値が2倍されます。
ジャンクマンのマークがダイヤなら「ダブルフェイスマーク(+3)」が発動します。
※この試合審判が居ないのでクラブ同士でも反則が起きません。

681 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:41:22 ID:???
ガーネフ ドリブル 22+( ハートJ )+(マフー+12)=

682 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:41:35 ID:???
デスマスク タックル 25+( ダイヤ5 )=
とめる!

683 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:42:18 ID:???
ドーガ タックル 25+( ダイヤ3 )=

684 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:42:39 ID:???
ジャンクマン タックル 26+( クラブ9 )=

685 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:42:50 ID:???
ジャンクマン タックル 26+( ダイヤ9 )=

686 :キャプ森ロワ:2010/04/14(水) 00:49:29 ID:???
流石に無理だろ…これ…というところで今日はこれだけです。
続きはまた明日には書けるかと思いますが…それでは〜

687 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:52:17 ID:???
全滅乙でした…
まだだ!今すぐ俺の青春歌えば、まだ奴を倒せる!

688 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 03:54:25 ID:???
デスマスク「ククク…、まだだ!燃え上がれ!俺様の小宇宙よ!」

デスさま は コスモをもやした!

ガーネフ「ふん、死に損ないが無駄に出てきよって…、さっさと去ねい!!」

あくのしさい ガーネフ は マフー をとなえた !

デスマスク「フッ…、マンモス哀れな奴よ。知らなかったのか?聖闘士には同じ攻撃は通じない!」
デスさま には きかなかった!

デスマスク「今度はこちらの番だ。喰らえ我が奥義!積尸気冥界波!!」

689 :キャプ森ロワ:2010/04/15(木) 14:29:42 ID:oUpQwPNk
>>687 ちょwそれだと森崎と光太郎以外全滅フラグwそれどころか世界が調律されて…w

>>688 これ吹いたわけだがw最初はあっさり負けさせる予定でしたがこの文章でインスピレーションが沸いて
デスマスクさんにも華を持たせようということでちょっとは修正しましたw…でも本当ちょっとですがw
でも「聖闘士には同じ攻撃は通じない」って流星拳なんて何発も打ってるんですが通用してますねw

ガーネフ ドリブル 22+( ハートJ )+(マフー+12)+(積尸気冥界波-4)=41
デスマスク タックル 25+( ダイヤ5 )=30
ドーガ タックル 25+( ダイヤ3 )=28
ジャンクマン タックル 26+( クラブ9 )=35
マフーの効果により相手がJOKER以外のカードの場合は無条件勝利となります。
≧2→マフーの闇が三人を蹂躙して残るは…

ドーガ「マフーが…来る!」

ジャンクマン「…何だ?あれは…本当に奴は人間なのか?」

魔力を発動させたガーネフの周りに闇が生まれその闇から悪霊が無数に這い出てくる。その悪霊は
デスマスクやジャンクマンと言ったかつて悪に従事していた者から見ていても醜悪に見え、まるで悪霊自体が
ガーネフの心をそのまま表していると感じられるほどだった。だがそれだけに同時にこの魔法の危険性にも気が付いてしまう。

デスマスク「フン…そんなものはこけおどしに過ぎん…喰らえ!積尸気冥界波!!」

その機先を制すようにデスマスクが自らの最大奥義積尸気冥界波を発動させ、ガーネフを攻撃するが、
積尸気冥界波がガーネフに届く前に闇の前に吸収されてしまう。

690 :キャプ森ロワ:2010/04/15(木) 14:30:50 ID:oUpQwPNk
デスマスク「なにィ!!バカな…俺の奥義が…」

ガーネフ「ふぉふぉふぉ…なんじゃ?それは?…この程度の闇でわしのマフーは破れはせん!」

己の奥義が吸収された事に驚愕を見せるデスマスクではあるが、そもそもが積尸気冥界波とは
相手の魂を直接あの世に送り込む技なのだが、元の世界での『あの世』とこの世界での『あの世』の概念は世界が違えば
当然異なるもので、今の積尸気冥界波ではせいぜい相手の魂に直接衝撃を与える位の威力でしかない。
だがもし本来の威力が発揮されていれば結果はまるで違ったものであっただろう。しかしそれはあくまで仮定に過ぎず…

ドーガ「ち、ちくしょう…体が…」
ジャンクマン「な、何だよ…何で動かねぇんだ…」
デスマスク「ぐぐぐ…バカな…この俺が…こんなもので…!」

三人が三人ともマフーの闇の前に地面に縫い付けられたかでもしたかのように全く体が動かない。
だがそれでも尚立ち向かおうという意思を見せていたのは彼らのせめてもの抵抗だったかもしれない。
そしてその無防備な状態にガーネフが放った悪霊が襲い掛かり…

ドーガ「ぐおおおおお!!」
ジャンクマン「ウギャア!!」
デスマスク「あじゃぱアーッ!!」

超モリサキ3「ドーガ!!ジャンクマン!!デスマスクさん!!」

ガーネフ「さて…残るは貴様のみとなったな…」

超モリサキの目の前で闇に蹂躙され倒れ行く三人。今やオールスターズで五体満足でフィールドに立っているのは
超モリサキのみとなっていた。そして三人を打ち倒したガーネフはゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。その時超モリサキの脳裏に
よぎるのは以前にマフーを目の前に何も出来ずに生命の危機に立たされた時の記憶。その記憶は恐怖心となって超モリサキの
心を縛っており、超モリサキは蛇に睨まれた蛙のようにその場に立ち尽くすしか出来なかった

691 :キャプ森ロワ:2010/04/15(木) 14:32:05 ID:oUpQwPNk
ガーネフ「ふぉふぉふぉ…小僧…わしが恐ろしいか?…」

超モリサキ3「くッ…うう…」

その様子を見てガーネフは超モリサキを弄ぶ様に質問するが、否定の言葉を上げようとする超モリサキの意思とは裏腹に
表に出たのはそれを肯定するかのような呻き声のみである。それを見てガーネフは更に表情を歪め嘲笑する。
そのガーネフの表情から受けるのは己の心臓にナイフを突き立てられているような感覚。それでいてそのナイフは相手の
気まぐれでひとつでいつでも超モリサキの心臓を一突きできるという事実。そこには超モリサキの意思など介在する余地すら無い。
そしてガーネフは再びマフーを解き放とうと徐々に魔力を開放させ…

ガーネフ「いつぞやは邪魔立てが入ったが…今回ばかりはそれも無い…さっきの連中にも言ったが…
逃げるなら今のうちじゃぞ?あやつらみたいにはなりたくなかろう?」

余裕の表情を見せながらガーネフは超モリサキに最後通告を突きつけて来る。それは超モリサキにとっては悪魔の誘惑。

超モリサキ3「……俺は…」

そして超モリサキが出した答えは…

A 「諦めん…!」
B 「………」無言のまま立ち尽くす。
C 恐ろしさの余りにその場から逃げ出した。

*先に【3票】入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。

692 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:32:35 ID:CDBkgT46


693 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:32:59 ID:GJflLL/Q
A


694 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:33:17 ID:enO5EUH+
A

695 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:36:36 ID:???
決定まで30秒と少し……何かもう「当たり前のことを聞くな」という感じだw

696 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 18:38:40 ID:???
>>689
デス様ネタのオチが期待通りに「あじゃぱァー!!」で散ってくれたんで最高デスw
大人の事情で「マンモス哀れな奴」が「宇宙的に哀れな奴」に替わったのは残念でなりません・・・

697 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:47:22 ID:???
>>695 正直いるかなぁここ?とは思いつつもこの場面で余り引っ掛けみたいな変な選択肢も置けないので
まぁ儀式みたいなものでしょうがないのかなとwでもこっちも決まるの早くてビックリですwかなり嬉しいですw

>>696 満足してもらえたのなら良かったデスwマンモス〜のくだりは更に大人な事情で使う事すら
厳しいご時勢になってしまいましたからねぇ〜…「夢冒険」とか好きだったのに…

A 「諦めん…!」

超モリサキ3「諦めん…」

ガーネフ「ん?何か言ったか?」

超モリサキ3「俺は…諦めん…!」

最初は己に言い聞かせるようにポツリ呟く。そして次に言葉にするときは自分の思いをガーネフに宣言するかのように
はっきりとそして力強く叫びガーネフを睨みつけ、腰を深く落としセービングの構えを取る。
そしてそれに呼応するかのように彼のポケットからは淡い碧の光が漏れ出た。

超モリサキ3「俺は…絶対に諦めん…!!」

諦められない理由がある。これまでこの世界で戦ってきた好敵手達。自分の還るべき場所全日本Jrユース。
傷つきながらも戦ったオールスターズの仲間達の事を思えばどうしてここでおめおめと自分だけが逃げられようか。
そしてここで逃げるのは何よりオールスターズキャプテンとして、いや森崎有三という一個人すら裏切る事になるからだ。
しかしそんな超モリサキの悲壮な覚悟などガーネフにとっては今まで幾度と無く見てきた茶番の中の一つでしかなく…

698 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:48:24 ID:x7kWsLY2
ガーネフ「ふぉふぉふぉ…いいだろう…ならばしかとその身に受けよ。そして己の決意を後悔するがいい…!
……暗黒魔法……マフー…!」

冷酷に超モリサキに対して魔力を解き放つ。ガーネフの周りに再び闇が生まれ、悪霊が無数這い出る。
そしてその悪霊はガーネフの持つボールをかっさらうと一斉に超モリサキへと襲い掛かる。

超モリサキ3「くッ…くそ…動け…動けよ…!!」

超モリサキも悪霊を恐れずボールに対しダイブしようと試みるが、すでに足がマフーの闇に囚われ全く動く事が出来ない。
徐々に超モリサキの目の前の視界を悪霊達が支配していく。

超モリサキ3「俺は…諦めん…諦めんと言ったら諦めん……俺は…諦めるわけには…いかないんだぁぁ!!!」

シュナイダー・ピエール「「モリサキィィィィィィィ!!!」」

そして超モリサキの最後の絶叫が悪霊に覆い尽くされるのと、シュナイダー、ピエールの絶叫が
グラウンドに響くのは同時の事であった…

699 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:49:34 ID:???
一方コッパとジョアンのお陰でとりあえずの危機を脱したヤン達はというと…

ヤン「ふぅ〜…全くこの城を作った奴は狂ってるとしか言いようが無いな…利便性というものをまるで無視している」

ジョアン「まぁゾーマとしてみれば利便性などいらんじゃろうからなぁ…」

地下4階に降り立ったところでこの城の作りに対して憤慨するヤンだが、ジョアンの言うとおりこの城は城と言うより
要塞としての意味合いが強く、だからこそ利便性を追求する意味が無い。無論ヤンとてそこの事は重々承知してはいるのだが、
迫り来る獰猛な魔物達、わざわざ玉座の後ろに隠された階段、歩くとつるつる滑る床、およそ訪問者を丁重に扱おうという意思が
全く見られない作りにヤンは辟易していた。この城の事を知っているジョアンの案内が無ければここまで辿り着く事さえ
出来なかったかもしれない。最もゾーマに言わせれば逆の意味でこれが訪問者を丁重に扱っているという事になるのだろうが。

コッパ「…というかさ…おかしいだろ!!」

真理「急にどうしたの?何がおかしいって言うのよ?」

唐突に喚きだすコッパに不思議そうに声を掛ける真理だったが、コッパはヤンを指差し、

コッパ「そっちのおっちゃんの頭の中身がだよ!!どんな頭してたらあんな道具の使い方が思いつくんだよ!!」

ヤン(お、おっちゃん…まさか私の事か?)

その無自覚な言葉にヤンが傷ついているのはさておき、コッパが何を驚愕しているのかと言うと、ここまで来るにあたって
自分が持ってきた道具の数々をヤンがこれまで見たことも無いような奇想天外な使い方を見せたことにあった。
初めの内はヤンの使い方に「それはない」「これだから初心者は…」などと否定的だったのだが、
それが実は緻密に計算され尽くされたものであるというのを気付くのには多少の時間が必要だった。
結局ここまで魔物にも襲われる事すらなく無傷で辿り着けたのはひとえにヤンのお陰だろう。
そしてその事は今まで数々の冒険をこなして来ているが故にコッパにとってはちょっとしたカルチャーショックといったところだった。

700 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:50:40 ID:???
透「う〜ん…ヤン提督だからなぁ〜としか答えようが無いかなぁ…」

コッパ「そんなの理由に…」

コッパの言葉に対して事も無げに理屈にならないような理屈を透が言うと、それでも納得いかないのか、
更に何かを言い募ろうとしたところで、

ドォォォォォォォン

と、上の階で何かが爆発したような音が聞こえてくる。

ジョアン「な、何じゃ?今の音は?」

ヤン「ああ…気にしなくて大丈夫ですよ。私がちょいと上の階で魔物達に罠を仕掛けたんです。それがどうやら
上手く発動したみたいですね。一応後顧の憂いは絶っておきたかったものですから…これでひとまず後門の狼に気にせずに
前門の虎のみに集中できますよ」

ジョアン「い、いつの間に…」

驚きを見せるジョアンを落ち着かせるようにヤンはあえてあっさりと言っているが、実際はヤンの緻密な計算で
魔物達を一つの部屋に纏め、そこにヤンの虎の子のゼッフル粒子(一定量以上の熱エネルギーを受けると爆発する性質を持つ)を
予め流し込んでおり、それが何らかの要因で爆発したと言う事だった。その何らかの要因に関しては仕掛けたヤン本人も幾通りか
発動パターンを用意していたので爆発した今となってはそのどれかが発動したのだろうという事位しか分からない。
ただ確実に言える事はこれでヤン達の生命を脅かす存在は少なくとも上の階には存在しないという事だった。

701 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:51:42 ID:???
透「ね?こういう人なんだよ」

コッパ「……」

透の言葉にコッパはもはや何も言葉を返す事が出来なかった。

チキ「……」

真理「どうしたのチキちゃん?」

自らの小さな体を更に縮こまらせながら若干震えを見せているチキに対して真理が心配そうに声を掛けるが、
それに対しチキはゆるやかに首を振ると、

チキ「…さっきから胸が苦しいの…誰か居なくなっちゃってるんじゃないかって考えると…チキ怖いよ…」

表情は真っ青に呻く様にか細く呟く。そして両手で自分の体を抱き大きく震える。

ヤン「(…チキはこの先にある“何か”を感じ取っているのかもしれないな…)…先を急ごう…」

チキのマムクートとしての感性はヤン達普通の人間のそれとは異なる筈である。だからこそチキのその様子には
ヤンも決して楽観視出来る状況ではなく、険しい表情で先を促す。そのヤンの表情で他の者も警戒心を濃くし、
表情を引き締め無言で先に進んだ。

そして…

最後の地下への階段を下りた時彼らが目にしたのは…

702 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:54:55 ID:???
選択肢も判定もないですがとりあえずここまでです。
次も長文になるので時間は掛かると思いますが、結構肝の場面になると思うので
ゆっくりと納得いくまで頑張りたいとは思ってますデス。それでは〜

703 :森崎名無しさん:2010/04/16(金) 11:29:16 ID:???
乙デス。
提督ならある意味チートより厄介でゲームシステムとか無視して色々やれそうだ…www

そして多分デス様がさっきのネタの通りマフーを耐えても
@積尸気冥界波はスターライト以外ダメージのないガーネフにはやっぱり通じない
Aそれでも某悪魔神官クリ○フトのように馬鹿のひとつおぼえで連発するデス様に呆れた蟹座の聖衣がキャストオフ
Bあじゃぱアーッ!

この展開しか予想出来ないw

704 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:55:48 ID:???
森崎が目を開くとそこは辺り一面闇が支配する世界だった。まだはっきりしない意識の中でぼんやりとデジャヴを感じる。

森崎(そういや…初めてあの世界で初めて目を覚ました時もこんな感じだったけ…)

デジャヴの原因が分かりその時の事を思い出し思わず苦笑する森崎。そしてその時と同じく周りを見渡す。
その世界は確かに闇が支配しているが、ところどころで星の輝きみたいなものが見られ、その輝き一つ一つが
とても幻想的で綺麗な世界だった。宇宙…この世界の事を表す単語に何となくだがこの言葉が森崎の頭に浮んだ。
無論森崎は宇宙に行った事などあるはずもないし、一生涯行く事も無いだろう。しかしいつからそこにいたのだろう
森崎に背を向け目の前に立つ少年の後姿を見ると自分の考えはあながち間違ってないとも思えた。

森崎「カミーユ…」

少年の名を呼ぶ森崎の声色には喜び、後悔、戸惑いなど様々な感情がない交ぜになっていた。
しかしその声が聞こえていないのだろうかそれとも無視しているのだろうか少年が振り返る事はない。

森崎「…そう…だよな…怒って当然だな…お前があそこまでやったのに…お前に指示を出した俺は結局ゴールを
守るどころか何も出来なかったんだ…」

その後姿に思わず懺悔めいた事を吐露する森崎。そしてその言葉を受けてか少年…カミーユがゆっくりと
森崎の方へ振り返る。森崎を無言で真っ直ぐに見つめるその表情は儚く澄んでおり、今にも消え入りそうな
表情だった。しかし罪悪感からか森崎にはそのカミーユの瞳が自分を責めているように感じられ…

森崎「…そんな目で見るなよ……だってしょうがないだろ!!お前だって見たろ?俺は…森崎有三って人間は
どこの世界でも凡人で…シュナイダー、ピエールや翼達みたいなサッカーの才能も無ければ、光太郎さんや
アルスみたく強くも無い…ヤン提督のようにも出来もしないし、そしてお前みたいな特殊な力も持ってない…
ただの人間なんだよ……そんな奴が絶対に諦めないとか粋がったところであんな化け物どもと張り合おうって方が
無理な話なんだ…所詮はこれが俺の限界なんだ…これ以上…俺に何が出来るって言うんだよ…!!」

705 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:56:52 ID:???
本当はこんな事を言うつもりではなかった。森崎はただカミーユに謝りたかっただけだった。謝って楽になりたかったのだ。
しかしカミーユの澄んだ瞳を目にするとそんな自分の浅はかな考えが見透かされたような気がして羞恥心からか抑えが効かず、
今まで騙し騙し押さえ込んでいたモノが次から次へと溢れ返り、それはいつしか自分を卑下する自己嫌悪に成り代わっていた。
しかし…

カミーユ『本当にお前はそう思ってるのか?』

そのカミーユの声にいつの間にか頭を垂れていた森崎は弾かれたように顔を上げる。だがカミーユと目が合うとすぐまた俯く。

森崎「…思うも何も…そうなってるじゃねぇかよ…俺は負けたんだ…結局…森崎有三って人間はどの世界でも
何をしようが凡人っていうしがらみからは逃れられなかったんだ…運命には勝てなかったんだよ…」

カミーユ『…凡人…運命には勝てない…か…俺はそうは思わないけどな…』

森崎「気休めはよせよ!!お前が俺の何を知ってるって言うんだ!?どうしてそんな事が言えるんだよ!?」

カミーユの言葉に激昂する森崎だったが、カミーユはそれを諭すかのように微笑をたたえ…

カミーユ『彼らの声が聞こえるからさ…』

森崎「え?」

カミーユ『お前にも聞こえるはずだ…だってあれはお前を呼んでいるんだから…』

そしてカミーユは森崎に後ろを振り向くように促す。促されるまま後ろにゆっくりと振り返る森崎の目に映るのは…

706 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:58:24 ID:???
早田『森崎!な〜にしょげてんだよ!やめとけって…そんなのお前のキャラじゃねぇんだからよ!』

次藤『全くタイ…そがんの森崎には似合わんタイ!』

井沢『そうだぜ森崎…思い出せよ…南葛での3連覇や国際Jrユース大会の事を…』

滝『お前がいなかったら俺達はどこかで負けていたかもしれないんだぜ?』

来生『ハッハァ!!お前がヘタレても俺様が代わりにキャプテンになってやらァ!!だから後の事は心配するな!』

山森『キャプテン…俺は今までキャプテンがどれだけ頑張ってきたのかを知ってます…だから…』

中里『拙者をサッカーの世界によんだのはお主であろう?それなのにお主が先に逃げ出そうとしてどうするでゴザルか!!』

松山『確かにお前の奇行には疑問を持つこともあるけど…お前は俺以上にサッカーに対しては真摯取り組んでいたじゃないか!!
…俺は信じてるぞ…森崎有三はこんなところで終わる男じゃないって…』

岬『松山の言うとおりだよ…君はもっとふてぶてしくないと…(というかそうなって貰わないと困るんだよね…)』

三杉『君は確かにサッカーの天才じゃない…凡人かもしれない…だけど僕の知っている森崎有三ならこう言うだろうね…
『そんなの知った事か!それでも俺は諦めん』ってね…』

日向『森崎…てめぇ…誰が勝手に屈服していいって言った?…いいか!良く覚えとけ!!てめぇを屈服させるのは
他の誰でもない…この日向小次郎様だ…!』

若林『無様だな…森崎…いい気味だと言いたいところだが今回ばっかりは立って貰うぞ…てめぇを地獄に叩き落すのは
この俺…若林源三だ!!だからそれまでお前には負けてもらっちゃ困るんだよ!!』

707 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:59:34 ID:???
森崎「お、お前ら…どうして…」

準決勝で魂だけの存在となったはずの全日本Jrユースのチームメイトが森崎に向かって様々な思いを温かく、厳しく、
中には罵倒混じりで各々が伝える。そして呆然としている森崎の前にまた一人の少年が姿を現すと森崎の目が
驚きによって大きく見開かれる。

中山『森崎…』

森崎「…中山…何でお前まで…」

それはこの世界には居ないはずで、現れるはずがない人物…中山政男。元の世界で森崎と同じくその他大勢から
共に這い上がった少年。それ故に元の世界では他人を損得で判断していた森崎にとっては唯一心から信頼していた少年。
森崎にとって中山政男とはそういう存在だった。突如の親友の登場に驚きを隠せない森崎に中山は微笑を浮かべ…

中山『森崎…前にも話したと思うけど…俺はもう走る事も、ボールを蹴る事も出来ない体になってしまった…
だからサッカーは本当にもうすっぱりと諦めるつもりだったんだ……』

森崎「…中山…」

中山『だけどさ…やっぱり駄目だった…お前が国際Jrユース大会で優勝する姿を見てさ…サッカーを諦められないって…
お前と共に世界の舞台に立ちたい…そう思ったんだ…だから俺は諦めない。必ず…必ずお前と一緒のフィールドに立つ、
そう誓ったんだ…なのに肝心のお前がそんなんじゃ…俺は何を目標に頑張ればいいんだよ…』

森崎「……」

全日本Jrユースの面々の言葉、そして今の中山の言葉に森崎は胸が沸き立つのを感じていた。そして胸の奥に
脈打つ“何か”が森崎に訴えかけている。「これで本当にいいのか?」と。その森崎を横目に中山は未だ何も言葉を発しない
人物の方へ顔を向けると、森崎もそちらの方へ顔を上げる。その視線の先には自分のコンプレックスの一端を担っている
少年…大空翼。そして両者の目が合い、翼はゆっくりと口を開く。

708 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:00:54 ID:???
翼『森崎…あの時…俺にお前は言ったよな?『常に試合には全力で挑む…後悔がないようにな。少なくとも俺は…
俺達オールスターズはそうしているつもりだ』と…だったら今のお前はどうなんだ?このまま終わっても本当に後悔しないのか?
チームメイトに対して胸を張ってそう言えるのか?』

森崎「……」

それは紛れも無く以前に自分が翼に放った言葉。翼はその時後悔していたが自分はどうなのかと己に問いただす。
先の試合で自分がどれほどの事をやっただろう。他の仲間のように身命を賭して奴らに向かって行ったか?
自分の今持てる限界ギリギリまで力を出し尽くしたか?…どちらも考えるのも馬鹿らしいほどにNOだった。
そして無言で考え込んでいる森崎を怖いくらいに真剣な眼差しで見ていた翼に対し森崎はその視線を真っ向から受け止め、
気持ちを入れなおすかのように拳を思い切り握り締めるた後、張り詰めていた表情をフッと崩し…

森崎「全く…まさかお前に諭される日が来るとはな…森崎有三一生の不覚だな…」

出てきた言葉は森崎お得意の減らず口。その表情は彼らしい不敵な笑顔。その表情を見て翼はニヤリと笑みを浮かべ…

翼『それはお互い様さ。俺だってあの時お前に諭されて同じ事を思ったんだ。だったら今度は俺の番というのが道理だろ?
それに前に借りを返せって言ったのはお前の方だろ?さっさと返さないととんだ利子をふんだくられそうだからな…』

森崎「ケッ…どの口がそんな事言ってんだよ!全く…どいつもこいつも…中山はともかく…全日本ってチームは
そんなにお節介焼きが多かったか?俺から言わせて貰うと俺の知ってる全日本ってチームはそんなお人好し集団じゃ
なかったけどなァ?第一お前にとっちゃ俺がふてくされてた方が都合がいいんじゃないのか?」

翼『フン…皆お前がしょげてる姿なんて気持ち悪くて見ていられないってだけさ』

森崎「へいへい…そりゃ悪うございましたね…っと」

憎まれ口を叩き合う森崎と翼。しかしその内容と裏腹に互いの表情は穏やかで、知らない者が見れば
普段お互いがいがみ合っている関係とはこの会話からでは到底思えないだろう。

709 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:08:47 ID:???
そして森崎は全日本メンバーや中山、翼らの視線を背に今一度カミーユの方へ振り向く。森崎を見るカミーユの
表情は変わらず儚く澄んでいたが、先程とはまるで違ったものに森崎には見えた。そして大きく深呼吸すると…

森崎「カミーユ…俺は…諦めん…!」

今まで溜めていたものを一気に吐き出すかのように力強く言葉にする。もはや幾度と無く自分にも他人にも
言い聞かせてきた言葉。そしてその言葉を聞きカミーユは満足そうな笑みを浮かべる。そのカミーユの瞳を見て
そこでようやく森崎は気が付いた。最初からカミーユも全日本のメンバーも中山も翼でさえ森崎有三という人物を
信じていたのだと。結局は自分の事が信じられなくなっていたのは自分だけだったという事に。

カミーユ『諦めない…か…やっぱりお前にはその言葉が良く似合ってるよ…』

カミーユがそう言うと森崎の視界が徐々に碧の光で覆われていく。その光を見て森崎は本能的に悟った。自分はこの世界から
離れているのだと。慌てて振り返るとそこにはすでに翼達の姿は無かった。

カミーユ『森崎…お前がそれを失わない限りお前は運命に負けたりはしないさ…そしてお前には
お前の事を信じている人がついているって事を忘れるなよ…』

森崎「待ってくれ!カミーユ…俺は…!」

森崎が最後に何かを言おうとする前に、森崎の視界は碧の光で全て覆われた。

710 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:10:19 ID:???
シュナイダー・ピエール「「モリサキィィィィィィィ!!!」」

超モリサキ3「!?」

シュナイダーとピエールの絶叫で超モリサキの意識が覚醒する。今の出来事は果たして夢か幻か。しかしそんな事は
今の超モリサキにとってはどうでも良い事であり、己の視界を覆い尽くす悪霊を見据えボールを探す。

超モリサキ3(体は…動く…動くぞ…!ボールは…ボールはどこだ…?)

『森崎…ボールは右だ…』

頭に響く聞き覚えのある声に導かれ悪霊の中で蠢くボールを見つける。そのボールは今まさにゴールに吸い込まれんとしていた。

超モリサキ3「!?(届くか…?いや…)届かせるんだよぉッ!!…うぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!」

咆哮を上げながら、大地を蹴る。自らが鍛え上げてきたセービングの体裁もかなぐり捨てただひたすら両手を伸ばし
本能のみで超モリサキはボールに向かってダイブする。そして…

711 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:12:01 ID:1lVL7YLs
-------------------------------------------------------------------------

先着順(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ガーネフ マフー 40+(! card)=
超モリサキ3 がんばりセービング・改 40+(! card+! card+! card)+(超化+4)+(悪体勢距離ペナ-10)=
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ガーネフのマフーがゴールに突き刺さり…
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジェクトがねじ込みに超モリサキは倒れている)(コインブラがフォロー超モリサキは倒れている)
(アルシオンがフォロー超モリサキは倒れている)
≦−2→オールスターズがきっちりとクリア又はキャッチ。

>>13-14以外の補足・補正】
超モリサキ3のカードがダイヤで「そう何度も抜かれてたまるかぁ!+3」が発動します。
※ダイヤが複数出ても「そう何度も抜かれてたまるかぁ!」は重複しません。

712 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 01:12:52 ID:???
ガーネフ マフー 40+( ダイヤA )=

713 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 01:13:50 ID:???
超モリサキ3 がんばりセービング・改 40+( クラブ6 + スペード5 + クラブ4
+(超化+4)+(悪体勢距離ペナ-10)=
宇宙を駆ける…!

長すぎたらしいので、改行しました

714 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:22:11 ID:???
>>703 提督は持込可能ダンジョンならLV1、ノーダメとかでクリアしそうデスねw
それにしてもデスマスクさんはやっぱ最後はあじゃぱアーッ!なんデスねwかわいそすw

>>713 あ、失礼しました…宇宙を駆けるってタイトル凄い好きなんですよね〜

ようやく書けました…まさか1週間以上もかかるなんて…しかし次もまた長文…てなわけでまぁ次も気長にお待ちください。
ここでお礼を言うべきなのか分かりませんが、書記さんチャットログありがとうございます。ありがたく頂戴いたしました!

最近自分がこんなザマなんで余り他所様の所やチャットに参加する余裕が無いんですが、ROMはしてます。
やっぱり他の人が書いたらとっくに終わってるんじゃないのかなぁ?なんて他所様のところの勢いを見ると思ってしまいますね〜
それではまた〜(1週間後に…かなぁ…?)

715 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 01:24:30 ID:???
乙でしたー!

716 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 18:51:15 ID:???
君は、乙の涙を見る…

イベント乙デス!
この展開の熱さなら週刊森崎ロワさんでも問題ないぜ!
やっぱ続きが気になる!!


もしあそこでカード判定があったら全日本ではなくラブマリーとタークが出てきたかも…w

717 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 19:37:24 ID:???
宇宙を駆けるも良いけど個人的には星の鼓動は愛も結構好きだったり
なんだかんだでハッピーエンドは良いもんです

718 :書記:2010/04/27(火) 22:39:49 ID:???
>>714
どういたしまして&乙でした

719 :キャプ森ロワ:2010/04/28(水) 23:04:37 ID:???
まぁ更新するわけじゃないですが、某所で顔を出したのでレス返しだけでも…次は前のより長文になりそうなので
いつになるか目通しがたたないもので…

>>715 いつもありがとうございますです…

>>716 この試合に関しての展開は勿論自分では納得して書いてはいますが色々と不安要素が強かったので
そう言って貰えると嬉しいです!!おかげでやる気が漲ってきます!!続きは何とか早く書けるよう頑張りますです!
ラブマリーやらタークが出てきたら彼らの存在感は異常なんで、シリアス場面がネタにしかならないですねw
森崎も「ターク…よし任せろ俺はやるぜ!!」とか言ってたいして悩まない場面しか思い浮かばないですしw

>>717 劇場版は私も好きなんですよ。好きなんですが…だからこそ腹が立つんですよね…バンダイ!!てめぇ…
もっと予算組んどけや!!90×3でZが纏まるか!!何で全部新作カットにしなかった!!っと思ってしまうんですよねぇ…
新作カットの出来が良かっただけに…まぁZがもう一度見れたって事で納得するしかないのかなぁと今は思ってますが…
まぁ最後のラップは富野御大どしたん?って思いましたがw

>>718 おお…アルシオンさん…あなたが神か…!いつもお世話になってますm(__)m

720 :森崎名無しさん:2010/04/28(水) 23:53:08 ID:???
富野御代曰く
「物の見方が変わった」らしいです。

劇場版カミーユの最後について。

721 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 01:15:44 ID:???
週刊キャプ森ロワさんが、月刊キャプ森ロワさんになってしまった。
早く復活して欲しいなぁ〜

722 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 01:26:29 ID:???
禿同

723 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:18:34 ID:???
>>720 あ、それは知っているんですが、最後の最後で掛かった曲の『Dybbuk』が「え!?何故に?」と思ったものでw
噂によるとガクトは新曲用意してたらしいんですが、御大がこれで行こうとか推し進めたらしいんですが…?

>>721 「1週間後と宣言しているのに1ヵ月後だなんて…こんなに俺と>>714で意識の差があるとは思わなかった…!」

>>722 いやあ…今回の更新は強敵でしたね

何というかスイマセン…どうにもイメージはあるんですが、それが文章で表現となるととんとでてこなくて…
何かアムロの反応について来れないガンダムみたいになってますね…誰かマグネットコーティングプリーズ!!
それで最近筆が止まっては見てるスレがあるんですが、そこが面白すぎて…まぁモロ影響出てますね…
(そのスレのお陰でスパロボKが無性に欲しくなったのは黙っておこう…更に下のセリフ募集は力尽きてまともな選択肢が
考え付かなかったからというのも黙っておこう…)

そして魔装機神konozama余裕でしたorz

724 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:20:11 ID:???
ガーネフ マフー 40+( ダイヤA )=41
超モリサキ3 がんばりセービング・改 40+( クラブ6 + スペード5 + クラブ4 )
+(超化+4)+(悪体勢距離ペナ-10)=49
≦−2→超モリサキゴールを守る。そして…

超モリサキ3「届け…!届けッ!届けっつってんだよッ!!」

限界を更に超えて両腕を必死に伸ばす超モリサキ。今まさにボールがゴールラインを割ろうとしたその時…
超モリサキの右手の中指の指先が僅かにボールに触れる。だが指先の力のみでどうにか出来るほどガーネフのマフーの
勢いは甘いものではない。超モリサキの僅かな抵抗も空しくそのままボールは指先からすり抜けようとしていた。

超モリサキ3「だから…!!」

しかし超モリサキはその指先を取っ掛かりに強引にボールを押し返そうとそのまま渾身の力を込めて右腕を振るう。
その勢いの凄まじさは中指の関節可動限界をゆうに超え、更に限界を超えた代償として付け根に鈍い痛みを伝えるが、
超モリサキにはその痛みを悠長に味わっている暇など無く、中指を犠牲にしながら勢いを殺したボールを…

超モリサキ3「諦めんと言っただろうがッ!!」

もう一本伸ばしていた左腕で見事ワンハンドキャッチしてみせる。だがゴールラインスレスレ、そして後先を省みない
ダイビングの代償は大きく…

超モリサキ3「ぐッ…!!」

超モリサキはそのままの勢いでゴールポストに額から激突し、ずり落ちる。しかしそれでも尚、彼は左手に掴んでいた
ボールだけ離す事は決して無かった。

725 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:21:27 ID:???
ガーネフ「バ、バカな…」

その状況を驚愕の表情をもって見つめるガーネフ。超モリサキが決死の覚悟でボールを止めた見せた事、
無論それにも驚いた事には驚いていたが、そんな事は目の前で起こった不可解な現象に比べれば些細な事であった。
自身の渾身のマフーによって生み出された悪霊達がゴールを覆いつくさんと襲い掛かったその瞬間…
突如全てが碧の光によって雲散霧消した。そしてその発生源らしきモノがガーネフの目にはどうみても
何の力も心も持たない玩具。そんな矮小な存在が自分のマフーを完膚なきまでに破った事がどうしても信じられない。
知らず知らずのうちにガーネフは口元をワナワナと震わせていた。そのガーネフの視線の先には超モリサキのポケットに
入っていたはずのハロが粉のような大量の碧の光を放出し続けている。

ゾーマ「……この光……」

ハロが放つ碧の光は徐々に部屋全体を覆いつくそうとしている。その光の粒子一つ一つがゾーマには癇に障って
しょうがない。そして本能はこの光がもたらす危険性も同時に訴えかけていた。

シュナイダー「モリサキ!?…な、何だ?今のは…何が起きたんだ?」
ピエール「…あれは…確か…カミーユの…?」

そして森崎の事を気にかけながらもシュナイダーとピエールも今ゴール前で起こった現象に目を奪われている。
そんな中、森崎がゴールポストを支えにしながらゆっくりと立ち上がる。

森崎「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」

中指は根元から逆方向へ折れ曲がり、超モリサキモードもポストとの激突の衝撃で解け、額からは血が流れ出る。それでも
瞳だけは力を失わず、息を切らしながらもパスを出そうとゆっくりとグラウンドを見渡す。しかし今オールスターズで自らの両足で
立っている者は自分とシュナイダーとピエールの三人のみで、その三人にしてももはや誰もが五体満足といえない状況であった。

726 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:22:47 ID:???
ガーネフ「…ふ…ふふふ…ふぉふぉふぉ…!そうじゃ…そうじゃろう…どうやったかは知らんがわしのマフーを
防いだところでもはや貴様達に勝ち目は無い!…なにせ誰も満足に動けんのじゃからのぉ…ふぉふぉふぉ!」

ゾーマ(……所詮は奴も人の性を捨てられぬ矮小な存在であったか……)

その森崎の様子を見てガーネフの勝利を確信した嘲笑がグラウンドに木霊する。その嘲笑はゾーマから見ても醜く見えた。
負の感情を糧とするゾーマにはそのガーネフの嘲笑は本当は畏れから来るものだと分かっていたからだ。

森崎「ハァ、ハァ、ハァ、…立てよ…」

ガーネフ「ん?何じゃと?」

森崎「…立てよ…皆…」

ガーネフ「何を言い出すかと思えば…無駄じゃ無駄じゃ…」

森崎「皆いつまで寝てんだよ!!聞こえるだろ!?俺達を呼ぶ声が!!」

ガーネフ「声?…ふぉふぉふぉ…ついにこの小僧壊れよったか!!ふぉふぉふぉ!!」

だからこそガーネフには本当の事が見えない。自分の力が何故敗れ去ったのかという事を…
そして森崎の声に応えるように“それ”は碧の光を通してオールスターズ一人一人の心の中に急速に形どっていく。

727 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:24:16 ID:???
シュナイダー「…声…だと?」

森崎の言葉に困惑を見せるシュナイダーの周りを碧の光が取り巻く。その光はどこか優しく、懐かしいものを
シュナイダーに感じさせた。そして…

カルツ『よぉ…シュナイダーちゃん。うわ…こりゃまた随分と立派な右足になったもんだなァ…』

シュナイダー「カルツ!?何故お前が?」

信じられないと目を大きく見開いたシュナイダーの目の前に突然現れた人物は西ドイツJrユースのチームメイトでもあり、
幼馴染のヘルマン・カルツ。そして更に彼の目の前に立つ人物はそれだけではなく…

ミューラー『フン…そんなザマじゃ…俺が妹に手を出そうが守れんのじゃないか?…最も貴様の妹など興味は無いがな』

シェスター『全く…毎度の事ながら無茶し過ぎなんだよお前は…』

マーガス『そうだぜ?ちょっとはフォローする身にもなってみろって?』

シュナイダー「ミューラー…シェスター…マーガス…お前達まで…?」

デューター・ミューラー、フランツ・シェスター、マンフレート・マーガス。いずれもシュナイダーにとっては
大切なチームメイトであり、仲間達…そして続けてその三人の後ろから姿を現した人影にシュナイダーの心臓が跳ね上がる。

728 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:25:43 ID:???
マリー『お兄ちゃん…』

シュナイダー「マ、マリー…」

夢を見ているのだろうか。己の目の前には最愛の妹マリーが居る。本来ならば状況も鑑みず、人目もはばからず
抱擁を交わしていた事だろう。しかし今のシュナイダーにはそうする事が出来ない。それどころかマリーとは視線を
合わせようとせずに頭を垂れ俯いている。その視線の先にはもう使い物にならなくなった右足がある。無論こうなってしまった事に
後悔などはあるはずも無いが、こうしてマリーと顔を合わせると、どうしても”わたしのおにいちゃんは世界一”になる事が
叶わなくなってしまい、約束を破ってしまったという罪悪感にさいなまれてしまう。だがそんなシュナイダーにマリーはそっと近づき、
未だ本当にこれが皇帝と言われる人物と同一か?と思われる程うなだれているシュナイダーに言葉を掛ける。

マリー『…お兄ちゃんはいつも私を子ども扱いする…そして頑固で強情で…だからいつも心配させられるのは私の方…
今だって…友達との約束を守るために右足まで犠牲にして…』

シュナイダー「……」

確かにマリーの言うとおり心配を掛けていたのは自分の方かもしれないとシュナイダーは思う。現に今、マリーの表情が
哀しみに彩られていると思うと胸が張り裂けそうになる。その原因を作ったのは紛れも無く自分なのだ。しかしマリーは…

マリー『…でも…私は…そんな友達の為に体を張ったお兄ちゃんを妹として誇りに思います!』

その言葉で弾かれるようにシュナイダーは顔を上げマリーの顔を見る。そのマリーの顔に浮かぶ表情は…満面の笑顔だった。

729 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:26:44 ID:???
シュナイダー「マリー…俺は…」

ミューラー『分かったらさっさと試合を決めて来い!まさか右足一本駄目になった位でどうにかなる貴様でもあるまい?』

シュナイダー「…随分と簡単に言ってくれるな…」

カルツ『いつもスパルタでやられてるからなぁ…ここぞとばかりににお返しってわけさ。まぁ言わばこれが俺達の
皇帝カール・ハインツ・シュナイダーに対しての信頼の証って所かな?』

シェスター『そういう事さ…それにお前の右足には色々助けられたからな…』

マーガス『だったら今度は俺達がお前の右足と成り代わって助ける番だろ?』

シュナイダー「…そうか…フッ…ならば遠慮なくお前達の力を貸してもらうぞ…そして奴らに見せてやる…俺達のゲルマン魂をな!」

最愛の妹の言葉、仲間達の激励。それを受けシュナイダーの両目にそれまで浮かんでいた悲壮感ではなく、
彼を彼たらしめる覇気が浮かび上がる。その瞳を見てマリー達は安心したような表情を見せ、役目を果たしたとばかり
ゆっくりと姿を消していく。

マリー『お兄ちゃん…』

シュナイダー「マリー…ありがとう…見ていてくれ…お兄ちゃんは今度こそ約束を守る…!」

シュナイダーの最後の言葉にマリーは大きく頷き、再び笑顔を見せ姿を消した。気が付けばいつの間にか
シュナイダーの右足の痛みは治まっていた。

730 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:27:52 ID:???
グラウンドを覆いつくす光は更に拡がりを見せている。その光は様々な形で人の心の中に具現化されていく。
ピエールの元には…

ナポレオン『オイオイ…なんだァ?そのザマは?それでも仮にもフランスのキャプテンかよ?』

ピエール「ナ、ナポレオン!?何故お前が…」

フランスJrユースでの相棒の姿に驚きを見せるピエールだったが、彼を驚かす存在はそれだけでは無く…

ボッシ『ピエール…お前は俺達フランスJrユースの希望なんだぜ?』

アモロ『そ、そうだよピエール…お、俺は…ピエールのそんな姿は見たくないよ…』

ピエール「ボッシ…アモロまで…」

ボッシ『確かに…俺達じゃ頼りないかもしれないけどさ…』

アモロ『で、でも…それでも力になりたいんだ…!ピエールの…』

ともすればボッシ、アモロの言葉はある意味信頼を通り越しピエールに対する依存の現われといってもいいかもしれない。
フランスJrユースというチームはナポレオンが加入するまでは相手チームはおろか、自国のマスコミ、サポーターすら
ピエールのワンマンチームと揶揄していた位である。しかしそんな状況であってもピエールという人物だけが足手纏いであるはずの
自分達を信頼し続けていた。だからこそ彼らもエル・シド・ピエールという人物の底力を無条件で信じているのだ。

731 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:28:55 ID:???
ナポレオン『全くどいつもこいつもピエール…ピエールと…とんだ甘チャンどもだが今回ばかりは同意せざる得ないな。
というかお前までヘタレちまったら誰がこの甘チャンどもを率いて行くって言うんだよ?…悪いけど俺は真っ平ゴメンだね』

そして更に両手を大げさに広げナポレオンがいつもの憎まれ口を叩きながらもその言葉の裏に隠されている真意は
ボッシやアモロと同種のものだと言う事が分かると、ピエールは笑顔を湛え…

ピエール「ありがとう…お前達が俺のチームメイトで良かった…俺は今、心の底からそう思っている…!」

ナポレオン『チッ…全く今のをどこをどう聞いたらそういう結論になるんだか…まぁいい…それよりさっさと決めて来い!
ちゃんと見ててやっからよ!!』

ピエール「ああ…見ていてくれ…お前達から受けた信頼という名のパス…絶対に無駄にはしない!」

そうナポレオン達に力強く宣言するピエールの表情は一切の迷いが無く、晴れ晴れとしたものになっていた。

732 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:29:57 ID:???
???『リンダ…リンダ…』

聞き覚えのある声。最初は幻聴かと思っていた。その声はもはや聞く事が叶わぬはずの声だったからだ。しかし幻聴ではなく
はっきりとその声はリンダに優しく呼びかけ続けている。そしてその声に誘われるようにゆっくりと目を開いた。

リンダ「お父様…」

その人物を見て両手を口元に信じられないとばかりに呟く。リンダの目の前に立つ人物はかつてガーネフに殺されたはずの
リンダの父親であるミロアであった。

リンダ「………」

何から話せばいいのか、言いたい事、伝えたい事はいくらでもあったはずだったが、感極まって何も口にすることが出来ない。

ミロア『すまない…私が不甲斐なかったばかりにお前には色々辛い思いをさせてしまった…』

そんなリンダを見つめながらミロアが口にしたのは謝罪の言葉だった。仕方が無かった事とは言えオーラを託した事で
娘に過酷な運命を背負わせてしまったのではないかという懸念があったからだったが…しかしそんなミロアの考えは杞憂に終わる。
ミロアの謝罪に対しリンダは首を振り…

733 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:30:59 ID:???
リンダ「そんな…お父様が謝る事なんて何もない……確かお父様が言うように辛い事もあったし…苦しい事もあったし…
寂しくて泣いた事もあったわ……でも…」

一旦言葉を切った後ミロアに見せた表情は感謝の笑顔。

リンダ「私はお父様の娘で本当に良かったと思ってます…」

ミロア『…そうか…(全く…励ましに来たつもりが逆に励まされるとは…いつまでも子供だと思っていたが…)』

リンダの言葉に今度は逆にミロアの方が感極まって何も言えなくなってしまった。そしてそんなリンダを愛おしそうに見つめた後、
リンダの持つオーラの魔道書にミロアは右手を添えると魔道書が淡く輝きだす。そして同時にミロアの姿が徐々に薄くなっている。

ミロア『…これがお前にしてやれる最後の事だ…』

リンダ「お父様…」

ミロア『ありがとうリンダ…私もお前の父親で良かったよ…私はいつでもお前を見守っているよ…』

そう言い残しミロアの姿は完全に消えた。ミロアが託してくれたオーラの魔道書を胸に抱えると今までとは違う
ぬくもりが感じられた。まるで父の中に抱かれているようなそんなぬくもりが。

リンダ「ありがとう…お父様…」

734 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:32:01 ID:???
???『ドーガッ!いつまで寝ておるのだ!』

ドーガ「…!?あッ!うぇ!!……へッ?……嘘……だろ?」

元の世界ではいつも聞いていた自分を怒鳴る声に思わず条件反射的に飛び起きる。そして目覚めた視線の先には…

ジェイガン『全く…そのザマは何だ?それでも栄えあるアリティアテンプルナイツの一員か?』

カイン『そうだぞ。一応お前は俺達の代表なんだ。そんな事では困るぞ!』

アベル『オイオイ…一応って…まぁとは言え確かにお前には俺達の分まで頑張ってもらわないとな…』

ゴードン『そうだよ。それに一緒にサッカーチームを作るって約束しただろう?』

ドーガ「隊長…カイン…アベル…ゴードンまで…」

元の世界でドーガの所属している騎士団アリティアテンプルナイツの面々が次々にドーガに声を掛けてくる。
そして無論ドーガの目の前に立つ人物はこれで終わりではなく、彼にとっては己の命より一番大事な人物が…

ドーガ「マルス様…」

マルス『ドーガ…僕達はアリティアテンプルナイツという騎士団である以前に家族なんだ…だから君一人にだけ
苦労を掛けてしまっている状況はすまないと思っていた…それは騎士団の皆も同じ気持ちだ…だけど…』

そしてマルスはドーガに向かって右手を差し出す、その手には神々しく輝きを見せる一本の槍が握られている。

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