キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】
1 :
キャプ森ロワ
:2009/12/06(日) 21:36:15 ID:???
キャプテン森崎外伝 〜森崎in異世界トーナメント〜
このスレは以前〜キャプテン森崎ロワイアル〜のタイトル名でそのあまりの
タイトルと内容の違いに遂にタイトル変更となった前代未聞なスレです。
その内容は森崎を中心に色々な作品のキャラとサッカーさせようとする無謀なスレでもあります。
なのでサッカー描写はかなりぶっ飛んだものとなりますが(武器とか魔法とか普通に使用します)
ですがサッカー的に流石にこれは…という場合は遠慮なく突っ込みどうぞ。
キャラ描写は特に気を使ってやるつもりですが、おかしいと感じたときはこれまた遠慮なくどうぞ
なるべく対応してきます。雑談、ご意見、作者への批判等も随時受け付けております。お気軽にどうぞ。
過去スレ外伝スレ2>>844から最後までです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1221380297/
1スレ目【エリート熊が】キャプ森ロワ1【倒せない!!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1227367935/
2スレ目【異世界の】森崎in異世界【勇者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231515954/
3スレ目【ペテン師の】森崎in異世界2【猪狩り】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235054320/
4スレ目【紳士】森崎in異世界3【激闘録】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1238931855/
5スレ目【三人の】森崎in異世界4【音波兵器】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1243002343/
6スレ目【どけーっ!】森崎in異世界5【イデの力を(ry】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1246883087/
7スレ目【記録よりも】森崎in異世界6【記憶に残る者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1252851276/
8スレ目【グローバルフットボーラーよ】森崎in異世界7【永遠に】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256564935/
67 :
キャプ森ロワ
:2009/12/11(金) 23:53:51 ID:???
森崎「いや〜流石タークだぜ…相変わらずいい歌声してるぜ。そっちでも十分食っていけそうだな」
光太郎「ああ…俺も驚いた…タークお前みたいな奴と一緒に歌えて嬉しいぜ!」
そして音撃戦士たる彼らすらタークの歌声には脱帽していた。グローバルフットボーラーとして様々なチームを渡り歩く
ターク・ハル。当然中にはガラの悪いチームというのも残念ながらある。そう言った時タークは歌う事によってチームの雰囲気を
和ませ、チームの信頼を勝ち取ってきていたのだ。なのでいわば歌はタークがグローバルで活躍する為に身に付けた
無くてはならないスキルだったと言えよう。
森崎「じゃあなターク…次のチームでも頑張れよ!まぁお前の事だから心配はしてねぇけどな」
そして森崎は笑顔でタークとがっちりと握手する。
森崎「また一緒にサッカー出来たらいいけどな…次はお前と戦うってのも面白そうだけどな…でもやっぱり俺としてはお前の後ろで
ゴールを守りたいかな?」
森崎がそう言うと、タークも笑顔で頷く。そして彼は他のメンバーとも次々と握手をかわす。
シュナイダー「…今度はお前の守るゴールを相手に戦ってみたいものだな。達者でな」
ピエール「今日のプレイは見事だった…俺もお前のプレイに負けないように精進するよ」
リンダ「貴方のプレイはいつもドキドキさせられたわ…次のチームでも頑張ってね」
ティーダ「俺もタークみたいな世界を轟かすプレイヤーになりたいッス!」
ドーガ「ディフェンスのなんたるかをあんたからは学んだよ…ありがとう」
透「君みたいなプレイヤーが代表でもいればなぁ…」
真理「そうねぇ…そしたら世界の強豪相手でもいい勝負になるのに…」
アルス「貴方の相手チームをもいたわる姿勢は感動しました…」
チキ「タークお兄ちゃん行っちゃうんだ…タークお兄ちゃんともう少し遊びたかったなぁ…」
光太郎「また一緒に歌おうなタークッ!!」
ジャンクマン「ターク…アニキが居なかったらお前に付いて行ってたかもなぁ…元気でな!」
デスマスク「フン…精々俺の敵に回るような事はするなよ?貴様相手だと手加減できんからな」
皆内心タークとの別れを惜しんではいるが、そこは快く送り出そうと笑顔で握手を返す。
68 :
キャプ森ロワ
:2009/12/11(金) 23:55:25 ID:???
カミーユ(…確かに凄い人だ…でも結局彼の違和感は分からなかったな…)
ヤン(選手としても一流…人格的にも非の打ち所は無い…しかし……何故か腑に落ちない…)
そして当初からタークに対して疑念を持っていたこの二人は最後までそれが何なのか分からなかった。
握手を終えるとタークは振り返り、控え室の方へと歩き出す。その背中をオールスターズはじっと見詰めている。
森崎「タ〜クゥ!!元気でな〜!!」
そして最後に森崎が大声でその背中に叫ぶとタークは振り返り、返事するを代わりに右手を突き出しVサインをする。
それはタークなりのオールスターズへのエールだった。
シュナイダー「勝利のVサインか…」
森崎「へッ…タークめ…」
そして森崎もVサインをし返すと、タークはそれを満足そうに見た後、踵を返しそのまま去っていった。
判定も何も無いですがとりあえずここまでです。何か別れシーンが予想以上に長くなった…あるぇ?
69 :
森崎名無しさん
:2009/12/11(金) 23:58:36 ID:???
グローバルフットボーラーよ永遠に乙でした!
70 :
森崎名無しさん
:2009/12/11(金) 23:59:35 ID:???
ターーーーーーーーークーーーーーーーーーーーー!!!
乙でした!!!
71 :
森崎名無しさん
:2009/12/12(土) 02:26:20 ID:???
「ロンリータークハル」
作詞:森崎有三・南光太郎
作曲:ヤン・ウェンリー
編曲:エル・シド・ピエール
歌:グローバルフットボーラーターク・ハル
72 :
森崎名無しさん
:2009/12/12(土) 03:13:20 ID:???
世界を渡る風 ひょうひょうと
ひとり行く ひとり行く ターク・ハル
フィールド噛みしめて ひとりひとり斗う
されど わが友 わがふるさと
ひとりでも ひとりでも 護る 護る ゴール
ターク・ハル
73 :
森崎名無しさん
:2009/12/12(土) 22:19:14 ID:???
だ〜れがな〜んといってもおれはおれは有三森崎有三だ〜♪
74 :
森崎名無しさん
:2009/12/12(土) 22:23:11 ID:???
タークさんには音撃戦士ですら歯が立たないのか…
あれ?じゃあ前のEDでタークさんが倒れた理由って?
やはりゴルゴムの仕業か!ゴルゴム……ゆるさ゛ん!!
75 :
森崎名無しさん
:2009/12/12(土) 23:36:43 ID:???
Now on Hero タークハル!!
Now on Hero タークハル!!
76 :
キャプ森ロワ
:2009/12/14(月) 00:07:56 ID:???
>>69 今思えばまさにスレタイ通りの展開になってましたねw
>>70 カムバーック!!ですね分かりますw
>>71-72 ちょw何このコンボ破壊力ありすぎですよw紅茶吹いたw作詞がやばすぎるw作曲も大丈夫か?w
替え歌としても秀逸ですw。そういえばガキの頃はV3の替え歌よく歌ってたな〜
>>73 流石音撃戦士らしい歌ですw
>>74 まぁタークが殉死したのはタークが音波に対して油断していた説もあります。当然ゴルゴムやクライシスと言う線も
十分に考えられますが、今のところ真相は明らかになっていませんねw
>>75 流石タークの人気はグローバルだ!w
77 :
キャプ森ロワ
:2009/12/14(月) 00:12:58 ID:8FfxhTBc
ラブマリー、そしてターク・ハルも去ってグラウンドには森崎達オールスターズのメンバーのみとなった。
森崎「ところで提督…この後ってどうなるんでしょう?」
勿論ヤンに聞いたところで分かるはずも無い事位は理解しているが、何となく不安から聞いてしまう。
ヤン「さぁ?私に聞かれても分かりかねるな…まぁこのまま待っていればあちらさんから何らかのリアクションは
あるんじゃないか?」
森崎の質問に苦笑し肩をすくめながら、不安を取り除くように出来るだけ穏やかにヤンは答えを返す。
他の者の様子を見ようと周りを見渡すと、シュナイダーは腕を組んだままじっと目を閉じている。ピエールは俯き加減で
何かを考え込んでいるみたいだ。リンダは先ほどから無表情でじっと一冊の魔道書を見つめている。カミーユは癖なのだろうか
右手の親指の爪をしきりに噛んでいる。この中でも最も顔色が悪いが、しかしその瞳の力は衰えるどころか益々鋭さを増している。
ティーダは先程から気合を入れるように両頬を叩いては痛がっている。ある意味普段通りと言えたが、その表情は
痛みだけのものではなくやや引き攣っていた。ドーガは自分の盾と武器をいつもより入念にチェックしている。
透は不安そうにしている真理にしきりに声を掛けており、いつもとは逆の光景が見られた。アルスはメンバー全員に
回復魔法を掛けた後、目をつぶってじっと力を蓄えているようだ。チキは皆の緊迫した様子を感じ取っており、
不安そうな表情をしている。何かの拍子で爆発したら大泣きするのではないだろうか。
光太郎はどうにも気持ちを抑えきれないようでさっきから周りをウロウロしており、それにデスマスクが苛立ちを見せて
注意して、ジャンクマンが抑えるといったある意味普段通りなやりとりを行っていた。そしてヤンがメンバー全員見渡したところで、
カミーユ「…来る…!」
カミーユのニュータイプとしての感性がいち早くそれらの襲来を捉え、グラウンド中央を見ると、丁度センターサークル付近の
空間が突如歪む。
78 :
キャプ森ロワ
:2009/12/14(月) 00:14:15 ID:8FfxhTBc
ヤン「おいでなすったか…」
ヤンの呟きと共に歪んだ空間から複数の人間が現れた。そしてその中央にいる人物を見るや否や
森崎「ジジイ!!」
激昂し森崎は叫んだ。森崎達にとっては忘れたくても忘れることの出来ない人物。この状況を生み出した元凶
ジョアンその人であった。ジョアンは森崎の言葉を気にする風でもなく、笑顔で拍手しながら、
ジョアン「おめでとう!オールスターズの諸君!」
そう言いながらこちらへと近づいてくる。後ろには森崎達と同じ年代位の少年達がつき従っており、その中の一人は
以前ゾーマ城で出会ったアルシオンという少年だった。
ヤン(…成る程あの少年達が恐らくは我々の最後の相手を務めるという訳か…しかし…これは…?)
カミーユ(…違う…このプレッシャーはあの人達から来るものじゃない…だったらどこから…)
リンダ(…いない…わね…)
アルス(……)
何人かはジョアン達に若干の違和感を抱える中、ジョアンの言葉は続く。
ジョアン「まさかあの強豪ラブマリーを倒して優勝するとは…正直わしも驚いておる。…さて約束通りお前たちは元の世界に
戻してやろう。まぁその前に一応優勝チームには褒美をやる事になっておるが何が欲しい?大抵のモノならくれてやれるぞ?」
森崎「…」
A 「優勝のご褒美だぁ?ふざけるな!当然全部元通りにしろ!」
B 「…結局お前たちはこんな事をして何がしたかったんだ?」
C 「…まだ役者が揃ってないみたいだが?」
D 「え?ご褒美?じゃあ…世界の半分で!」
E そのまま無言で睨み付ける。
F その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のFを支持する場合はF >>○○のように安価をつけてください
中々進行しないですが、今日はとりあえずこれだけです。多分そのうち一気に長文になると思います…
79 :
森崎名無しさん
:2009/12/14(月) 00:17:34 ID:oVjWMZPI
C
80 :
森崎名無しさん
:2009/12/14(月) 00:34:41 ID:???
信彦さんを蘇生させるとか提督の運命を変えるとか無理ですか?
81 :
森崎名無しさん
:2009/12/14(月) 00:42:38 ID:cAPske5E
C
82 :
森崎名無しさん
:2009/12/14(月) 16:58:39 ID:???
過去のことを変えられるならこんな茶番でっちあげなくてもいい、多分無理だろう
運命を変えてみたいのはすごく同意だが、外道相手に取引なんぞしたくないぜ!
83 :
キャプ森ロワ
:2009/12/16(水) 22:06:23 ID:???
えーと最近私事が忙しくて森崎版もまともに覗いけて無い状況で、元々遅いですが更新の頻度が
12月中は激減すると思います。せっかく終盤というのに申し訳ないです…orzまぁ終盤だからこそ
きちんとまとめたいとああでもないこうでもないって苦戦していると言う面もありますが…
なので今日はレスだけでも…
>>80 えーと、まぁ>>82さんが仰っているようにこのやりとりは茶番ですのでそういった事は出来ないです。
そもそもそんな事が出来るならこんな回りくどい事しないでとっとと自分でやれと言うことですね。
確かに運命を変えるというのは二次創作系の醍醐味ではありますし、私も考えないことも無かったんですが、
前も少し触れたと思うんですが、変えるなら変えるなりにヤンや光太郎の話を煮詰めていかないといけないですし、
この話ではそこまで持っていけないというのが結論ですね…まぁこっちの世界に来て取得したのはサッカー技能だけで、
流石にそれだけで何かが変わるほど彼らの背負った運命も弱くは無いと思いますし。森崎、シュナイダー、ピエールは
ともかく他の人物だと死に技能なので(ヤンなんて特にw)一応もうすでにエンディングの構想は固まっていて
後はそこに持っていく過程をどうしようかと考えてます。特にヤンに関しては一番頭を悩ませてます…
何とかきっちりケリを付けられればいいとは思ってますが…
>>82 フォローありがとうございます。まぁ運命を変えるなら「キャプテンてつを」や「ヤン提督の決断」などに
しないと無理でしょうねwまぁここは森崎版ですしそういった二次創作は流石にマズイかなぁw
つなぎと言っては何ですがとりあえず最後に向けて気持ちを盛り上げる為に見ていた動画を置いて行きますね。
Sea of the Stars
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm7694773
OPラストの背中合わせのヤンとラインハルトがしびれます。
84 :
森崎名無しさん
:2009/12/24(木) 18:56:56 ID:???
中の人の勇気が世界を救うと信じて…
乙
85 :
森崎名無しさん
:2009/12/25(金) 00:14:02 ID:???
サン・ターク・ロースがやってきますように乙
86 :
森崎名無しさん
:2009/12/25(金) 12:04:17 ID:???
タークの焼いたロースウマー
87 :
キャプ森ロワ
:2010/01/01(金) 23:52:53 ID:???
皆様新年明けましておめでとうございます。やっと私事の方が一段落付いてようやく時間が取れるようになりましたので
更新を再開させたいと思います。お待たせさせてしまって申し訳ないです。まずはレス返しから…
>>84 乗って戦闘が終わったら死ぬロボットに乗れと言うことですね分かります。
>>85>>86 このレスで吹いたwこれ見てウチでもクリスマスネタ位やろうかなとも思いましたが、
あ、そういえば自分イベント事とか全く興味無い人間だったwと言うことを思い出し、もしやったとしても
ヤン「クリスマス?祝日でもないし出費がかさむだけだから正直なところ面倒なだけだな…」
などとネガティブ発言が飛び出しそうだったので自重しましたw
まぁあまりにイベント事に関心が無さ過ぎて文句言われたこともあったなぁ…(遠い目で)
なので何というか年を越そうが一日は一日というという感覚らしいですwガキ使見てカウントダウン無し余裕でしたw
一応本来なら選択肢も判定も無いのでsageで進行させるんですが今日は更新再開と言うことで告知も兼ねて
申し訳ないですがageさせてもらいます。
88 :
キャプ森ロワ
:2010/01/01(金) 23:55:06 ID:t7jAM2aE
C 「…まだ役者が揃ってないみたいだが?」
森崎が言う役者とは以前別世界に飛ばされた時に居たアルスの仲間だというクレアと言う女性とリンダが仇と言っていた
黒いフードを身に纏った老人ガーネフの事である。両方共に森崎は攻撃されており忘れたくとも忘れることが出来ない。
ヤンの推測だとジョアン達と共謀しており、全てが終わったこのタイミングで姿を現すものだと身構えていたのだが、
それらの姿はどこにも見当たらない。
ジョアン「…なんじゃ?そんな事を気にしてどうする?褒美はいらんのか?せっかく…」
森崎の問いを笑い飛ばし再び同じ事を語り掛けるジョアンの言葉を制するように
カミーユ「もうこんな茶番終わりにしたらどうですか?今更そんな与太話子供でも真に受けませんよ!!」
カミーユの怒号が響き渡る。その声色はこんな状況にも拘らず、皆思わずギョっとしてしまう程に苛烈を極めていた。
ジョアン「茶番…じゃと?」
しかし当の言われた本人の方はカミーユの言葉に何か感じるところがあったのか、目を細め若干声のトーンを下げながら返す。
カミーユ「それはそうだろ…貴方はさっき大抵の事が出来ると言ってたけどそんな事が出来るなら、そっちの目的が何かは
知らないけど、なにもこんな馬鹿げた事をしなくても自分たちの事位どうにか出来るはずだ。でもそれをしないって事は…
最初からそんな事は出来ない…そういうことでしょ?それに俺達は別に何かを欲しているわけじゃない…ただこの馬鹿げた
催し物を最初から無かったことにして欲しいだけだ!…でもそれもその目的の為とやらで出来ない…違いますか?」
先程よりはいくらか落ち着いた声色でカミーユはジョアンに言葉を返すが、そのカミーユの言葉を聞いているのか聞いてないのか
ジョアンは眉間に皺を寄せながら何かを考え込んでいる。そのジョアンを見つめながらヤンは思考する。
ヤン(…カミーユの言っていることは全く持って正論だ…だからこそ我々はジョアン氏から真相を聞かねばならない…
その事によってたとえそれがどれほど残酷でどのような結果を迎えたとしても…)
89 :
キャプ森ロワ
:2010/01/01(金) 23:56:29 ID:t7jAM2aE
沈黙がこの場を支配する。誰一人として言葉を発するものはいない。次に続くであろうジョアンの言葉をただじっと待つ。
その時間は数十秒にも満たなかったはずだが、その場に居る人間には未来永劫続くとさえ感じられた。
そしてその沈黙を破ったのは…
ジョアン「…茶番……茶番か…フ…フフフ…フハハハハハハ、アハハハハハハハハハハ」
ジョアンの突如狂ったように上げる笑い声だった。
カミーユ「何が可笑しいんだ…!」
ピエール「…よせカミーユ!少し落ち着け!」
その様子にカミーユが苛立ちげにジョアンに詰め寄ろうとするところをすんでのところでピエールが抑えるが、
ジョアン「いや失礼失礼…別に君たちを笑ったわけじゃないぞ。…いやなに、こちらが危険を顧みずいくら一生懸命に
やってみせたところで、結局のところ他人から見たら茶番にしか見えん…そんな当たり前の事を今になって気が付いたという事じゃ…」
そのカミーユを逆に諭すようにゆっくりとジョアンが語り掛ける。その瞳はどこか憂いを帯びているように見えた。
ヤン「…では話していただけますか?ミスタージョアン。我々にはここに到った経緯を聞く権利があると思いますが?」
そしてここで今まで沈黙を保っていたヤンが初めてジョアンに一石を投じた。ジョアンは一旦後ろに無言でずっと控えている
少年達の方へ顔を向け一つ頷きを見せた後、質問者であるヤンに向き直り、
ジョアン「…いいじゃろう…多少長話にはなるがここまで来たからにはな…」
そしてジョアンは天を仰ぐ。その視線の先には雲一つない青空が広がっていた。
とりあえず選択も判定も無いですがここまでです。次の更新で選択肢があるかな?といったところです。
まさか一年以上もやっているとは思いもしなかったですが、これもひとえに読んで参加してくださっている皆様のお陰です。
あとこの話ももう少しではありますが、今年もよろしくお願いします。それでは〜
90 :
キャプ森ロワ
:2010/01/02(土) 21:11:10 ID:???
とりあえず選択も判定も無いですがここまでです。次の更新で選択肢があるかな?といったところです。
まさか一年以上もやっているとは思いもしなかったですが、これもひとえに読んで参加してくださっている皆様のお陰です。
あとこの話ももう少しではありますが、今年もよろしくお願いします。それでは〜
読み返していて次のシーンと最後の文章が辻褄が合わない事に気が付いたので
>ジョアン「…いいじゃろう…多少長話にはなるがここまで来たからにはな…」
>そしてジョアンは天を仰ぐ。その視線の先には雲一つない青空が広がっていた。
>>89の最後の文章は破棄で
ジョアン「…いいじゃろう…お前達にも見せてやろう…」
そう言ってから懐から黒い球体を取り出す。
ヤン(あの球体…確か最初の部屋で見た…?)
ジョアンはその球体を自らの頭上に掲げると周りは一瞬にして闇に覆われた。
こちらに差し替えますです。すいませんごちゃごちゃになって見づらいでしょうが…
続きは今日中には…多分無理かなぁ?まぁ気長にお待ち下さい。
91 :
森崎名無しさん
:2010/01/03(日) 02:29:47 ID:???
今更過ぎですけど新年ラブマリー乙!
92 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 22:52:50 ID:???
>>91 こちらも今更ですが明けましておめでとうございます。長文連発なので中々ペースの方は上がらないですし、
読者の方々も読むのが結構きついかと思われますが、後もう少しお付き合いくだされば幸いです。
闇に覆われた後、すぐさま森崎の目の前に新たな光景が広がる。どうやらどこかの丘の上らしい。最初はその光景に違和感。
しかしその違和感は意識がはっきりするにつれて、徐々に己の中の記憶と統合されていく。
森崎「…ここは!?」
そして完全にその地を把握した森崎が驚きを見せていると
「いくぞ〜!!」
森崎の耳に突如少年の声が飛び込んでくる。その声の方へ顔を向けるとそこには今まさにサッカーボールを蹴らんとする
小学生くらいの少年とそれを見守る同い年くらいの猿顔の少年。そして蹴りだされたボールはとても小学生が蹴ったとは
思えない程の威力で遠くに見えている大きな屋敷へ向かって一直線へと飛んでいく。
森崎はその光景を呆然と見つめていた。少年のキック力に驚いていたわけではない。その少年の事を知っていたからだ。
森崎「…何で…翼が?」
今目の前で驚異的なキック力を見せ付け、無邪気な笑顔を見せているその少年は紛れも無く大空翼であった。
93 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 22:53:52 ID:???
そこからはまるで映画でも見ているかのように翼少年の軌跡を追いながら時間は流れる。若林との出会い。
南葛小対修哲小の対抗戦。ゴールデンコンビの片割れ岬との出会い。そして南葛市選抜チームの南葛SCとして参加する
全日本少年サッカー大会。若干の違和感を感じつつもここまでの流れは特に問題なかった。
そして迎えた県予選決勝の志水FCとの試合。
森崎(ん?…確かこの試合…俺は途中から出場したはずだが…)
あまり活躍出来なかったとは言え、怪我をした若林に代わり確かにこの試合に出場したと記憶していた森崎だったが、
目の前の光景では最後まで若林がゴールを守っていた。森崎の違和感をよそに見事勝利を収め南葛SCは全国へと駒を進める。
そして全国へ進む前に森崎にとっては忘れられない、そして確執の原因でもある若林との喧嘩。この喧嘩でまさかの
敗北を喫した若林はそのまま逃げるように西ドイツへと留学するはずだったのだが、それが全く行われる気配も無く、
若林は日本へ留まり続ける。寧ろ目の前光景の中に居る自分、森崎有三と若林の関係は良好に見えた。
時折アドバイスを貰ったりもしている。ここではっきりと目の前で起こっている光景と己の記憶が食い違っている事に気が付く。
森崎(何だ?これは…どういう事だ?俺が知っている事と全く…)
そこでふと記憶がフラッシュバックする。
ヤン『この世界はどこかの世界のパラレルワールドらしい』
森崎(…そうか…パラレルワールドだ…じゃあこの世界がそうだっていうのか?…でも何でこんな光景が?)
では何故自分の世界と似ている世界の記憶なのかという疑問を抱えつつも森崎は再び目の前の光景に集中する。
94 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 22:54:53 ID:???
全国の場でも順調に大会を勝ち進む南葛SC。大まかな流れは同じなようで、試合順は自分の記憶している物と合致していたが
試合内容は所々自分の記憶しているモノと食い違いは存在した。しかし一番の大きな違いが見られたのは決勝戦明和FCとの試合。
この試合南葛SCのゴールマウスを守るのは自分ではなく、若林であった。試合の方はもつれにもつれ再延長の末
翼が最後の最後に2得点を挙げ4-2で南葛SCが優勝を決めていた。
森崎(やっぱり違うな…まぁこの試合の最後は…あまり思い出したくないから丁度いいが…)
自分の記憶の中にある若かりし頃(といってもまだ十分若いが)の失敗を思い出しながら、
目の前には優勝旗を掲げる翼の姿が映っていた。
そして月日は流れ南葛中へと進んだ翼は中学生活三年目を迎える。翼率いる南葛中学は全国中学生サッカー大会で
二連覇を成し遂げ、前人未到の三連覇を賭けた戦いが始まろうとしていた。それを見ている森崎の世界もその流れ自体は
自分が体験してきた事と同じだったが、自分の時と大きく異なる点が二つ。その一つ目は本来であれば自分の左腕に
巻かれる筈のキャプテンマークが翼の左腕に巻かれていた事。そして二つ目はパラレルワールドの森崎有三の実力だった。
前者の事は森崎にとっては小さな出来事ではない。キャプテン投票で森崎がキャプテンに選出された時の自分を見る
翼の表情は今でも忘れられない。あの時こそ今まで眼中にも無かった自分を翼がはっきりとその存在を認識したと時と
言ってもいい。
森崎(…翼がキャプテン…か…)
実力から言えば自分の世界でも当然在り得た状況。しかし目の前のパラレルワールドでキャプテンマークを巻いている翼を見ると、
何故だかそれこそが唯一絶対かのような説得力が感じられ、自分がそれを巻いていた事が嘘かのように思えてくる程だった。
95 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 22:55:53 ID:???
そして後者の方は小学生時代はそこまで大きな差は無かったが、中学に入ると今の自分は勿論の事、当時の自分と比較しても
明らかにゴールキーパーとしての実力は劣っていた。無論二連覇を成し遂げるようなチームのゴールキーパーだけあって
全国レベルの実力は持っていたが、全国一のキーパーかと言われればそれはNOとはっきりと言える。加えて言うなら
性格も自分とは全く異なっており、パラレルワールドの森崎は本当に同一人物かと思うほど癖が無く、典型的真面目な人間で
当然オーバーラップなどするはずも無い。共通するところがあるとするならばそれは自分を高めるための努力を惜しまないところと
どんなシュートでも諦めずくらい付いてゴールを守る不屈の闘志だった。
県予選を順調に勝ち進む南葛中。決勝は森崎の世界と同じく大友中。大友中には当然中山の姿もあったが、こちらの世界では
森崎の世界ほどの存在感は無く、試合はやはり自分の世界と同じく南葛中が勝利し、全国へと駒を進める。
森崎(…中山も俺の世界とは大きく異なる奴の一人だな…)
そして舞台は全国大会へと移る。全国大会では徹底した翼マークにより翼は怪我を負ってしまうが、それでも順調に勝ち進んでいく。
森崎(…こっちでは山森なんて影形すら出てない…こんなに違うもんなのか?翼のドライブシュートだって完成時期が違うし…)
南葛が勝ち進めば進むほど自分の世界とは異なる展開を目の前の世界は見せる。
そして翼は満身創痍ながらも南葛は決勝まで進み日向率いる東邦学園との決勝戦。一進一退の攻防の末
試合は同点のまま試合終了を向かえ南葛と東邦の同時優勝と言う事で決着を迎えていた。
96 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 22:57:37 ID:???
そして舞台は世界へと移る。フランス国際Jrユース大会に出場するための全日本Jrユースの選抜合宿。
パラレルワールドの森崎も選考には入っていたが、実力から言っても海外に留学している若林、そして日本でNo1キーパーと
目されている若島津に次いで三番手という評価で、正ゴールキーパーなど争うまでも到っていなかった。
そして森崎にとっては世界という壁を初めて感じ取った試合。シュナイダー率いるハンブルグとの試合。
自分たちの時は善戦したがこちらでは1-6という屈辱的なスコアで完膚なきまでに叩きのめされていた。
その試合で若島津が怪我を負い、森崎も途中出場で試合に出てはいたが、シュナイダーの放つシュートに反応するのがやっとで
手も足も出ない。そんな森崎にシュナイダーが興味を示すはずも無く、まるで森崎の存在など無かったかのように眼中にないようだった。
森崎(…くッ…そりゃそうだろうけどよ…)
無論別の世界での出来事だとは分かっていても、森崎の中でカール・ハインツ・シュナイダーという存在は決して小さいものではない。
目の前の世界ではシュナイダーの瞳の中に森崎が映っていないと言う事に対しては軽く憤りを感じてしまう。
その後、敗北のショックから衝突は多少あったものの、次第に翼を中心にチームとして纏まっていく全日本Jrユース。
森崎(…少なくともチームとしての纏まりは確実にこっちの全日本の方が上か…)
準決勝でラブマリーに敗退した自分の世界の全日本Jrユースの様子を思い返しながらそれを複雑な気持ちで森崎は見守る。
そして迎えたフランス国際Jrユース大会。当然ゴールを守るのは森崎ではなく、その位置には若島津が立っていた。
世界の壁に苦戦しつつも全日本Jrユースは勝ち上がり、遂に決勝戦、シュナイダー率いる西ドイツJrユースとの決戦。
決勝のゴールを守るのは若林。結局森崎は国際Jrユース大会では一度として試合に出場する事が無かった。
試合の方は激闘の末見事全日本Jrユースが勝利を収め優勝していた。試合終了後当然の事ながらパルメイラスからの
スカウトが森崎の元へ来るはずなどなく、片や翼の方は恩師ロベルトとの感動の再会を果たしていた。
97 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 22:58:39 ID:???
森崎(翼に関しては殆ど俺が知っている流れと同じ…他の奴にしたって大体同じだ…だが俺だけ…俺だけが全く違う…)
無論ここまでの試合展開、各人の性格、能力、環境など自分の世界と異なっている箇所は多々見られる。
しかし流れと言う点だけで見ると一番大きな違いが見られるのは自分の立ち位置だった。自分の世界では森崎は常に注目と
賞賛を浴びる立場であったのが、パラレルワールドではまるで正反対。決して日が当たる事の無い脇役。
そのパラレルワールドの森崎の姿に心が沸き立つのを感じる。違う世界の出来事と何故か割り切る事が出来ず、
知らぬ間に拳を握り締めていた。
そこからの流れは森崎も知らない未来の光景。翼は中学卒業後ブラジルへと渡り、新たなライバル達との激しい競争の中で
揉まれて行く。そして3年後日本へ凱旋帰国を果たした翼は全日本ユースのキャプテンとして世界一を取るべく
ワールドユース大会に臨む。そのメンバーの中には森崎も含まれていたが、元々開いていた翼との差は更に拡大しており
やはりその立ち位置は若林、若島津に次いで三番手。それもその二人と比較しても数段落ちるという評価であった。
そんな中、全日本ユースはアジア予選、本戦と順調に勝ち進み、決勝戦は翼の恩師ロベルト本郷が率いるブラジルユース。
その試合の後半開始直後。ブラジルユースの10番を背負ったコインブラと言う選手が出場すると、その姿に森崎の記憶が刺激される。
森崎(ん?こいつは…あのジジイの傍に居た奴だよな?)
あまりはっきりとは見ていなかったが、確かにこのコインブラと言う選手は先程ジョアンが連れて来た連中の中に
混じっていたという事を記憶していた。そしてそのコインブラを見て他にもこのワールドユースで全日本と戦った相手の中にも
ジョアンと一緒に居た選手が何人か居た事を思い出す。
森崎(…もしかしてこの世界って…)
その事は森崎にある仮説を立てさせていた。
試合の方はと言うと全日本ユースがブラジルユースを抑え見事世界一の栄冠に輝いていた。
98 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 23:00:18 ID:VRzjFvWA
そして更に時は進む。シュナイダーの全日本ユースへの挑戦や遂にプロ入りする翼。そしてそれらの過程を経て、
更に時は進み、各国のナショナルチームと、クラブチームが集まって開催するという、ワールドトーナメントという大会に
翼率いる全日本が挑む。そして決勝まで勝ち進んだ全日本の前に立ちはだかるチームはカンピオーネというチームだった。
そのカンピオーネを率いている人物を見て森崎は思わず息を呑む。カンピオーネの監督はこの状況を作り出している
元凶のジョアンその人であり、そしてそのチームにはアルシオンも所属していた。
森崎(ジジイがこのチームの監督?…何故か新田も居るみたいだがこれはこの際関係無い…あのアルシオンって奴も
居るって事はやっぱり…)
目の前の光景を見て森崎が立てたある仮説とは?
A 「今見ているこの世界はあのジジイやアルシオンって奴らの世界だ!」
B 「今見ているこの世界は俺の世界のパラレルワールドだ!」
C 「今見ているのは全米が泣いたハリウッドの感動巨編に違いない!」
D 「これは夢だ…夢に違いない!」
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はE >>○○のように安価をつけてください
99 :
森崎名無しさん
:2010/01/05(火) 23:08:22 ID:moqujY6I
B
100 :
森崎名無しさん
:2010/01/05(火) 23:08:46 ID:mhZxXr5M
A
101 :
森崎名無しさん
:2010/01/05(火) 23:10:35 ID:v9Km30Dw
A
102 :
森崎名無しさん
:2010/01/05(火) 23:14:19 ID:y99IVyMk
B
103 :
キャプ森ロワ
:2010/01/05(火) 23:23:35 ID:???
Aに決定と言うところで今日はここまでです。こんな調子が多分一時続くと思いますが
どうかご勘弁を。それではまた次の更新で〜
104 :
森崎名無しさん
:2010/01/06(水) 00:51:31 ID:???
ラブマリー乙でした
105 :
キャプ森ロワ
:2010/01/08(金) 23:54:17 ID:???
>>104 どうもどうも。ラブマリーももう出てないと言うのに相変わらずで嬉しい限りですw
A 「今見ているこの世界はあのジジイやアルシオンって奴らの世界だ!」
自分の頭に閃いた仮説が確信に変わり思わずそう叫んでいた森崎。しかしそうすると更に疑問が沸く。
森崎(…確かヤン提督が言うにはこの世界は…)
間の前では全日本とカンピオーネの試合が始まっていた。初めの方はチーム全員が芸術的ともいえる個人技で
全日本を圧倒するが、全日本はそれに対してチームワークで対抗していく。そして次第に流れは全日本の方へと傾いていった。
それはまるで準決勝で見た森崎の世界の全日本Jrユースとラブマリーの試合を見ているようだった。
森崎(…チームワークか…まるで別チームだな俺たちの世界とは…あいつらは俺たちの全日本を見てどう思っただろう…)
目の前の全日本と己の世界の全日本の違いに何となくジョアン達が自分たちの全日本と言うチームを見てどう感じたのか
考え込む。正直なところ森崎の目から見ても目の前の全日本はチーム一丸となって戦っているというのが感じられたからだ。
試合の方はカンピオーネの個人技をチームワークで悉く跳ね返していた全日本有利のまま後半戦へと進む。
しかし後半が開始すると、様子が一変する。カンピオーネの方もチームプレーを使い始めたのだ。
そして試合は一進一退のまま残り時間も僅かというところで、
「決めろッ翼ァ!」
「来いッ!日向君!」
日向がゴール前の翼にクロスを上げる。そしてその強烈なパスにダイレクトでオーバーヘッドに行こうとするところを
「決めさせるかァッ!」
アルシオンもオーバーヘッドでこれをクリアしようと飛び込む。そしてボールを挟んで二人の足が交差し…
そして闇が広がっていった。
106 :
キャプ森ロワ
:2010/01/08(金) 23:55:35 ID:???
森崎「え?…何だよこれ…」
思わず森崎の口からこぼれる困惑。それもそのはずだろう。今森崎の目の前に広がっているのはどこまでも深い闇。
つい今しがた翼とアルシオンの最後の激突があった事など嘘のように静かな闇。
森崎「…もしかしてこれが…」
その闇を見つめながらポツリと呟く森崎。そしてこれこそがヤンが言っていたこの世界の時間が
止まっているという事なのだろうと悟った。その闇の中には何も無かった。勝者も無論敗者すらも。
ジョアン「どうじゃ?ワシ達の世界は堪能していただけたかな?」
ジョアンの声でハッとする森崎。気が付けばいつの間にか元の所に戻ってきたようだった。周りにはオールスターズの
メンバー達も揃っていた。しきりに頭を振ったり、眉間に皺を寄せていたり、難しい表情を作っていたり、誰しもが
今見た光景に少なからずショックを受けていたようだった。
シュナイダー「くッ…何だ今のは…俺があのワカバヤシとライバルだと?」
ピエール「これが…この世界の記憶…?」
ティーダ「なんかずいぶんいいところで終わるなぁ…」
光太郎「時間を止めた…まさかクライシスの仕業か!?」
ジャンクマン(…う〜んそろそろ突っ込むのも面倒になってきたな…)
ヤン(………やはりな…)
皆がジョアン達を見つめる中でヤンのみは難しい表情をして森崎を見ていた。
ジョアン「今言ったとおり、今見せた世界はワシ達の世界の記憶…そして次に今から見せる世界は…」
そう言ってジョアンは森崎を指差し、
ジョアン「…お前にも関係する事じゃ」
森崎「何だと!?」
驚愕を見せる森崎をよそに再びジョアンは黒い球体を自らの頭上に掲げると周りは一瞬にして闇に覆われた。
107 :
キャプ森ロワ
:2010/01/08(金) 23:56:54 ID:???
とりあえず区切りで一旦ここまでです。明日か明後日辺りで一気に進めたいかなぁとは思ってます。
それではまた次の更新で〜
108 :
森崎名無しさん
:2010/01/09(土) 00:01:35 ID:???
ラブマリー乙でした
109 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 22:33:01 ID:???
ロワさんは、じらすのが上手いなぁ^^
110 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 22:54:40 ID:2Zm2DNSY
>>108 いつもありがとうございます。
>>109 申し訳ない…焦らしているつもりはないんですが予想以上にここのシーンがてこずってます…
もう少し進めばもうちょっとスムーズに進むと思うんですが…
闇から開放された森崎は目の前に広がる光景は先程見ていたジョアン達の世界での最後のシーン。
翼とアルシオンの激突。そしてそこからまるでビデオテープの再生を巻き戻すかのように時が遡って行く。
「いくぞ〜!!」
強烈なデジャウを感じながら森崎の目に飛び込んできたのは元気のいい声を上げながら、今まさに少年が大きな屋敷に
サッカーボールを蹴ろうとしているシーン。ボールを蹴っているのは翼少年。ボールの向かう先は若林邸。
森崎「な、なんだよこれは…さっき見た奴と同じじゃねぇのか?」
ジョアンの言葉を信じるならば今見ている光景は最初に見た世界と異なるはずである。しかしそれがどういうわけか
最初に見た世界と全く同じ始まり。そしてその後の展開も最初見た世界と全く同じ流れをなぞる。
森崎「オイオイ…別の世界を見せるって言っておきながら最初の奴と全く一緒じゃねぇか?あのジジイ…ボケたか?」
そこで森崎が出した結論はジョアンのミス。森崎の思考は至極真っ当で違うものを見せると言われて同じものを見せられれば
誰しもそう思うであろう。しかし目の前の光景を見つめる森崎の心は最初の世界を見ていたときよりもざわめいていた。
それが何を示すのかは森崎も分からない。ただいつだったかジョアンが森崎に言った、
『わし達とお前はいわば“同じ存在”じゃからな…』
その言葉だけが胸にずっと響いていた。
111 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 22:55:42 ID:2Zm2DNSY
目の前の光景は最初見た世界と全く同じ流れを辿っていたが、その流れがある所で突如変化を見せた。
それは翼がブラジルへ渡った後の流れだった。最初見せられたジョアンの世界では翼は確かサンパウロFCの
ユースチームに所属していたと記憶していたが、目の前の世界では翼はサンパウロFCのトップチームでプレイしており、
すでにプロの戦士として活躍していた。
そこからの流れはジョアンの世界と全く違う流れで時は進む。ワールドユースで世界一を目指すという流れ自体は代わらないが、
ジョアンの世界ではほぼ互角とも言えた南葛高校と東邦学園だったが、こちらの世界では東邦が三連覇を成し遂げていたり、
全日本ユースにもジョアンの世界では見られなかった新顔が加入してきていたり、アジア予選を勝ち進んだ後、岬が交通事故に遭い
サッカー生命の危機に瀕する事や、決勝戦こそジョアンの世界と同じくブラジルとの対戦だったが、それまでの試合した相手は
全く異なる事や、その決勝の相手ブラジルのチームメンバーもカルロス・サンターナという選手以外は全くメンバーが異なっており、
ブラジルの10番を背負っている選手もコインブラではなく、ナトゥレーザという選手だった。
無論まだ他にも異なる箇所はあったがその違いは枚挙にいとまがない。もはや全く別の世界と断言できた。
森崎「……」
森崎はその光景を無言でじっと見つめている。気が付けばいつの間にか胸倉辺りを力一杯握り締めていた。
まるで自分の存在を確かめるかのように。
試合の方は全日本が見事にブラジルユースを倒し優勝の栄冠を勝ち取っていた。
そこから時は進み、翼はあねごこと中沢早苗と結婚。そしてスペインリーグのバルセロナへ移籍。
バルセロナでも頭角を現し、瞬く間に中心選手となっていた。翻ってこの世界の自分、森崎有三はと言うと、
ジョアンの世界と立ち位置的には殆ど変わっておらず、やはり評価は若林、若島津に次ぐ三番手。
一応地元のプロチームに入団していたが、翼と比べると天と地の差と言えた。
112 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 22:57:09 ID:2Zm2DNSY
森崎「この世界は…」
ジョアン「…今見せた世界は歴史の本流ともいうべき世界じゃ…」
ジョアンの声に思わずハッとなる森崎。気が付けばいつの間にか元居た場所に再び戻ってきていたようだった。
周りを見渡すと何か難しい表情で考え込んでいるヤンを除き先程と同じくオールスターズメンバーは困惑の表情を見せている。
そんな沈黙の中ジョアンが言葉を続ける。その表情は能面のように無表情だった。
ジョアン「まぁ今見せたのだけじゃ何がなんだか分からんじゃろうな…じゃがお前なら…今の言葉の意味が分かるじゃろ?」
とジョアンは突如森崎に問いただしてくる。その表情はどこか探るような表情だった。
森崎「な、何がだよ…?」
ジョアンの突然の質問に心臓が大きく脈打つのを感じる森崎。自分でも驚くくらいに狼狽しながら質問を返す。
その様子にジョアンはニヤリと笑みを浮かべながら、
ジョアン「ワシ達とお前は…“同じ存在”じゃからな」
森崎「!!」
以前森崎に言った事を再び言葉にする。最初に言われた時には何の事だか全く分からなかった森崎。
しかしジョアンから見せられた二つの世界の記憶。そして自分の世界の事。“同じ存在”と言うジョアンの言葉が
否応無しに森崎の頭に侵入してくる。他の者はそんな押し黙った森崎を心配そうに皆じっと見つめている。
そして永劫に続くかと思われたその沈黙を破ったのは…
113 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 22:58:18 ID:2Zm2DNSY
ヤン「…今見た二つの世界と…森崎の世界は皆同じ流れの中の世界…パラレルワールドということだ」
ヤンのこの一言だった。その言葉に全員がヤンの方へ向き直る。ヤンの方はというとベレー帽を脱いで
何時ものように後頭部を掻いており、注目を浴びた事でバツが悪そうな表情をしていた。そしてチラリと
森崎の方を見ると、真面目な表情を作り直し、
ヤン「そして更に言うならばジョアン氏の世界と…森崎…君の世界は…」
ジョアン「枝葉じゃよ…歴史の本流とやらの世界のな…」
言いにくそうにしているヤンの言葉の途中でジョアンが吐き捨てるように言葉を引き継ぐ。
ティーダ「…枝葉?」
アルス「それって…つまりは…」
ジョアン「フン…もっと分かりやすく言うと…二つ目に見せた世界が流派でいうところの本家とするなら
ワシと…そこの小僧の世界は分家…そういうことじゃ…のう?」
そしてジョアンは森崎の方へ向き直り、再び質問する。その表情には森崎がどういう答えを
返すのかという興味の表情が張り付いていた。
森崎「…」
しかし森崎はそんなジョアンの質問に答える事無く、ただひたすら無言を貫き通している。
そしてその表情は俯いており、窺い知れない。
114 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 22:59:39 ID:2Zm2DNSY
ジョアン「ショックを受けておるのか?…まぁ無理も無いじゃろうな…自分たちの世界はどこぞの世界の分岐点に過ぎず、
更にその本家の並行世界の自分の不甲斐無い姿を見てしまえばな」
森崎「…」
その言葉にも無言を通す森崎。ジョアンはその態度を肯定したと受け取り、口の端を吊り上げ更に言葉を続ける。
ジョアン「認めたくない気持ちは良く分かる…ワシらもそうじゃったからな…だが口惜しいがこれが現実と言う事じゃ…
あの並行世界の歴史の中ではワシらもお前も存在しない…イヤ、お前は一応存在しているがもはや別人じゃ…
そしてあの世界のせいでワシらの世界の時間は止まった…歴史の流れに選ばれなかったと言う理由でな…
ワシらの世界の方が先に歴史を創造していたにも拘らずにじゃ!」
そう語尾を荒げて言い放つジョアンの表情はここに来て初めて見せる怒りの表情だった。
その語気の荒さに森崎も俯いていた顔を上げるが今度は森崎の方が無表情となっていた。
ジョアン「お前の世界は今の所無事かも知れんが、やはりワシ達と同じ所詮は枝葉じゃ…いつワシらの世界と同じ様な
目に合うか分からんぞ?お前はこんな歴史の世界が本流と認められるか?実は本当の自分が賞賛や名誉から程遠い脇役に
過ぎぬとお前は認められるか?」
そんな森崎にジョアンはまるで試すかのように淡々と言葉を続ける。そして森崎の返答を待つ。
ピエール「…モリサ…」
自分が何を言おうとしたのかは分からない。ただ見るに見かね森崎の方へ歩み寄ろうとするピエールの肩を
シュナイダー「…」
シュナイダーが無言で掴んでいた。その瞳はずっと森崎の方を見据えている。その瞳を見てピエールも無言でその場に留まる。
ヤン(…人は自己のアイデンティティを否定されることを最も恐れる…だが森崎…それを乗り越えられるのも自分だけなんだ。
たとえ君がどのような選択をしようともね…)
115 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 23:00:41 ID:2Zm2DNSY
今ここにいるもの全ての視線が森崎に集まっていた。
森崎の脳裏にちらつく二つの世界。自分の世界では南葛中学のキャプテンとして史上初の3連覇、
そして全日本Jrユースのキャプテンとして、フランス国際Jrユース大会を優勝に導いた立役者としてのMVPの栄冠。
そしてブラジルパルメイラスからのスカウト。まさに栄光の階段を順調に上る自分。
しかしジョアンが歴史の本流と位置づける世界での森崎は決して栄光の表舞台に立つ事無く、
翼や若林らの活躍を憧れの眼差しで見つめるだけの日々。
それらが交互に頭の中で消えては現れる。
森崎「…俺は…」
A 「この世界を肯定する…!」
B 「こんな世界は嘘だ!認められない!」
*先に【3票】入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
116 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 23:03:04 ID:CVb2Yen+
A
117 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 23:03:16 ID:shsL97qw
A
この世界 というのは本流を指してるんですよね?
118 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 23:03:27 ID:Bv8Eaxnk
A
119 :
キャプ森ロワ
:2010/01/11(月) 23:11:20 ID:???
>>117 その通りであってます。分かりにくかったですかね?
台詞で本流本流って連発するのも説明くさくなると思ったものですから。
それではAに決まったところで今日はここまでです。
次回もまぁ長くなる予定なので気長にお待ちください。
120 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 23:22:34 ID:???
乙でした…森崎よどうなる…
121 :
森崎名無しさん
:2010/01/11(月) 23:27:51 ID:???
ラジャです、気長に待ってます。(^o^)丿
122 :
森崎名無しさん
:2010/01/12(火) 12:49:59 ID:???
実はカミーユも似た境遇じゃないかこれ
少なくともTV、新訳、Fの世界があるわけだし
123 :
森崎in幻想郷
◆WoDqDt9wrk
:2010/01/13(水) 23:18:55 ID:???
それを言ったら銀英や他の作品にも二次創作は大量にあるからなぁ。
皆同じ境遇なんじゃないか?
124 :
キャプ森ロワ
:2010/01/14(木) 23:06:37 ID:???
書いても書いても終わらない〜。ただいまで恐らく4〜5レス分位の文章量です。どこまで行くんだ…
まぁ最近こんなのばっかですが…と言う事でまだ少し掛かりそうなのでレスだけでも…
>>120 一応落としどころは綺麗にまとめたつもりは…つもりですが…どうだろう…
>>121 ありがとうございます!そう言って貰えるとモチベもグングン上昇して文章もパッパと…いかないですが、
ここはやはり話の肝でもありますし頑張って丁寧に仕上げたいと思います!
>>122 まぁカミーユに関しちゃ10や20じゃきかないくらいですしねwでも一応これはキャプテン翼と言う物語を
主軸とした設定ですし、ロンド・ベルを出したかったと言う事でFからって設定したのでそこら辺はまぁ…w
ただ結構いい所をついてます。カミーユに関しては今後TV、新約というのは一つのキーポイントになると思います。
>>123 フォローありがとうございますw二次も含めたら本当膨大になりますよねw
コテは私の場合消し忘れじゃなくて、付け忘れが多いですね。よく名無しで更新してたりしますw
大概名無しで更新する時はクッキー消して何も考えずに更新というパターンなんだよなぁ…
125 :
森崎名無しさん
:2010/01/15(金) 01:14:17 ID:???
しかし、もし全員の平行世界なんか見せてしまったら……
アルス「この緑の服の人、僕と同じ名前なんだけど」
ヤン「ねぇ、このヘインって誰だい?」
デスマスク「……宇宙的に憐れ?」
うん、収集つかんな。
126 :
森崎名無しさん
:2010/01/15(金) 10:57:23 ID:???
産みの苦しみ乙です!
ロワさん、そんな時こそブラックステーキ(220g)でモチベーションうpなんだぜ!!
127 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:06:31 ID:???
>>125 まぁ最近のスパロボなんかが並行世界作りすぎて収集付いてませんからねぇ…
しかしこのデスマスクの元ネタが分からないw
>>126 実は仕事帰りにでも行けると言えば行ける距離なのですが、私の周りにてつをについて熱く語れる奴もいなくて、
一人でいくのもなぁ…と躊躇してます…でももし行った時はRXステーキ(400gだっけ?)でも頼もうかなと思ってますがw
A 「この世界を肯定する…!」
森崎「フ…フフフ…アハハハハハ、アーッハハハハハハ!!」
それまで黙りこくっていた森崎が突如狂ったように笑い出す。
ピエール「モ、モリサキ…」
リンダ「…ユーゾー…?」
デスマスク「遂に壊れたか…」
そんな森崎を心配そうに見守る他のメンバー達。
ジョアン「ククク…まぁそうじゃろうな…真実と言うには余りにショッキングじゃったからな。その気持ち分からんでもない…
「…勘違いするなよ…」じゃが…ん?」
しかしジョアンはそんな森崎を至極愉快そうに見つめ森崎に言い寄ろうとしたところで、
森崎「勘違いすんなって…そう言ってんだジジイ!」
ジョアンの言葉を遮ってその森崎自身から否定される。その瞳には確固たる意思が漲っていた。
シュナイダー(…フ…あの目…そうだろうな…その位でどうにかなるお前じゃあるまい!)
ヤン(…どうやら乗り越えたみたいだな…)
ジョアン「か、勘違いじゃと?」
その森崎の瞳に気圧されたのか、今度はジョアンの方が狼狽しながら質問を返す。
128 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:07:33 ID:???
森崎「そうさ…先走りもいいとこだぜ。今笑ったのは…そうだな…何つーか…お陰様でいつも疑問に
思っていた事が片付いたからな。あんたには礼を言いたいくらいだ…」
そう言う森崎の表情は何かを悟ったような表情で、口元には微笑を称えていた。
ジョアン「礼…じゃと?」
森崎「ああ…いつも不思議に思ってたんだよ。何で俺は翼の事が気に食わないんだろうってな…初めて遭った時から
翼の奴が気に食わなかった。それはあいつがサッカーの才能に恵まれて俺はそうじゃないから…ずっとそう思ってた…
勿論それもあるが、そうじゃないんだよな…あんたに並行世界を見せてもらってそれが少し分かった気がする…
俺が何で翼の奴を気に食わないか…それはあいつを通して歴史の本流とやらの世界を見ていたからなんだろうな…
俺が本当に戦っていたのはあんたが不甲斐無いって言っている森崎有三の運命とさ」
普段ならば絶対に言葉にしていないだろう己の本音。しかしここで正しいのは沈黙ではなく本心をぶつけるところだと
森崎も感じ取っていた。故に淀みなく自分の本音が言葉として出てくる。
ジョアン「だったら尚更あのような不甲斐無い姿を見せられて…自分ならと思わんのか?
あれが本当の自分だと認められるのか?」
だが本音を聞いてるからこそジョアンには森崎の言っている事の本当の意味が理解できない。
だから自然と言葉にも力が篭る。それに対して森崎は肩をすくめ、
森崎「まぁジジイの言おうとしてる事も分からんでもないさ…確かにあの世界での俺は脇も脇…
いてもいなくてもどっちでも一緒だからな…正直なところ俺だったら…と考えもしたさ…だがな…」
そこで森崎の脳裏に浮かぶのはどんな状況、どんなシュート、どれほどの実力差があると分かっていても諦めず、
食らい付こうと、もがき苦しむもう一人の自分の姿。
129 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:08:34 ID:???
森崎「あいつはすげぇ頑張ってるんだよ。勿論サッカーは実力勝負の世界だ。頑張ったからと言って結果が出ないんじゃ
何を言っても言い訳さ…だがジジイ…あんたやその後ろにいるトップで活躍する事が当たり前な才能に恵まれた連中には
これがどんなに凄い事かわかんねぇだろうな…たとえ絶対に追い付けないと分かっていても、地べたを這いつくばって
泥水を啜ってでも食らい付こうとしている奴らのことなんてな…」
そう。同じ様に自分も翼に才能の違いを見せ付けられても歯を食いしばって食らいついた。翼を追い落とすためなら
どんな事もやった。その結果で今の自分があると思っている。しかしもしどこかでボタンを掛け違えていたら?
自分だって並行世界の森崎有三と同じ様な脇を飾る存在になっていたかもしれない。もしその状態で自分ならば諦めずに
前を向けただろうか?正直なところ自信は…ない。だからこそ…
森崎「いくら不甲斐無かろうがやっぱりあいつは俺なんだよ…あの世界の森崎有三はもう一人の俺なんだ!
それを否定しちまったら、俺は俺がやってきた事の全てを否定する事になる…!だから俺はあの世界の森崎有三を…肯定する!
もし俺があいつに成り代わるとしたらそれはあいつが諦めたときさ。ただまぁ…そんな事は無いって断言できるけどな!」
森崎はもう一人の自分を肯定した。それは実力や立ち位置などではなく、一人の人間として尊敬に値する心の強さを
持っていたからだ。
130 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:10:03 ID:???
ジョアン「何をバカな事を…頑張ってるからじゃと?そんな理由で…ならば…お前…お前はどうじゃ?
カール・ハインツ・シュナイダー。お前はスウェーデンやブラジルに惨敗を喫す自分で許せるのか?」
森崎の言葉を受けたジョアンは信じられないと言った風であからさまに狼狽を見せながら森崎から目を逸らし
今度はシュナイダーに質問する。ジョアンが言っているのは並行世界でのワールドユースの事で優勝候補筆頭と言われながらも、
スウェーデン、ブラジルに惨敗と言ってもいい内容で敗れ去ったドイツの事を持ち出していた。
その質問にシュナイダーは眉を若干顰めながら、
シュナイダー「許せない?何が許せない事があるものか。スウェーデンやブラジルに負けたのは別の世界であって
俺ではないし、サッカーは強い者が勝つんじゃない…勝った者が強いんだ。あの世界のドイツが負けたのは単純に
スウェーデンやブラジルの方が強かったと言う事に過ぎん」
ジョアンの質問を一蹴する。
森崎(こ、こいつ…俺があんだけ悩んだのに…ずいぶんあっさりと…)
シュナイダーのその揺ぎ無い確固たる意思を見せ付けられ、内心舌を巻く森崎だったが、これはシュナイダー、ピエールと
森崎とでは置かれている立場の違いと言うのも考慮すべきだろう。シュナイダー、ピエールは森崎と違って並行世界でも
世界トップクラスの実力の持ち主で、森崎程己とのギャップが少ないと言う事もショックが比較的小さい理由と言える。
ヤン(ま、シュナイダーならそう答えるだろうな…そして彼もきっとこんな感じなんだろう…)
そしてヤンはシュナイダーの覇気に彼と同じ金髪で、自分の世界の全てをその手に掴もうとしている天才を思い浮かべる。
シュナイダー「まぁただ許せない事があるとすれば…それは俺のライバルがワカバヤシになっているという所だな…
少なくとも俺のライバルは違うからな」
そこでチラリと己のライバルの方を見る。見られたライバルの方はというと何となく恥ずかしくなったらしく
目を逸らして、頬を掻いていたりする。
131 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:11:31 ID:???
ジョアン「なッ…く…な、ならばエル・シド・ピエール!お前は…お前はどうじゃ?」
まさかそこまであっさり返されると思っていなかったようで次は慌てたようにピエールに向き直る。
ピエール「…生憎俺の言いたい事はモリサキなりシュナイダーに殆ど言われてしまったな…だがあえて言うなら
俺は別に今のままでも十分だ。いや…十分すぎる。なにせあちらの世界のエル・シド・ピエールに無い素晴らしい出会いが
俺にはあったからな…これ以上何を望む事があるというんだ」
ピエールはそう力説しながら彼の言う素晴らしい出会いとやらの面子を瞳を輝かせながら見渡す。
そしてピエールの真摯な瞳に見つめられてチームメイトが取った行動はと言うと、例外で良からぬ妄想を企てているものもいるが、
大まかに分かれて二つ。感動するか、何となくバツが悪くなり目を逸らすかだった。
森崎(うわぁ…あれであいつマジで言ってるからなぁ…)
シュナイダー(…う〜む…どうせ嫁に行くのなら奴みたいな誠実な…いやいや待て待て…俺は何を…
マリーは嫁になどやらん!絶対にだ!!)
真理(ピエール君の純粋さは本当天然記念物ね…)
透(…本当非の打ち所が無い人間っているんだなぁ…これで15歳って…どういう家庭環境なんだろう?)
デスマスク(こんな茶番…付き合ってられるか!!)
ジャンクマン(…ううう…俺をそんな目で見ないでくれぇ…)
ヤン(はぁ…ユリアンも昔はこの位素直で純粋でいい子だったんだが…最近ではすっかり不良中年どもの影響を受けて…)
真摯なピエールの態度に先程に引き続いて、今度は自分の被保護者の事を思い浮かべ、ヤンは昔を思い出し感傷に浸る。
己がその不良中年達を率いている事を完全に棚上げして。
132 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:12:34 ID:bt5mT3vA
そして森崎、シュナイダー、ピエールから三者三様で否定されたジョアンはというと…
ジョアン「…何も分かっておらん分際が…せっかく同じ存在としてお前達だけでも温情を掛けてやろうと…」
全身を震わせながら言葉を搾り出す。その森崎達を見る目は心底恨めしそうな目をしていた。
森崎(……)
A 「ケッ!何が温情だ…!そんなのこっちから願い下げだ!」
B 「何も分かって無いってどういうことだよ!?」
C 「で…ジジイ。結局あんたは何がしたいんだよ…」
D 「もういい加減御託は聞き飽きたぜ!…さっさとケリ付けようぜ!どうせあんたも最初からその気なんだろう?」
E そのまま無言で睨み付ける。
F その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のFを支持する場合はF >>○○のように安価をつけてください
133 :
森崎名無しさん
:2010/01/16(土) 23:16:47 ID:rUsmMPMw
C
134 :
森崎名無しさん
:2010/01/16(土) 23:18:31 ID:cGFcU0Kw
D
135 :
森崎名無しさん
:2010/01/16(土) 23:19:35 ID:PuBUetgQ
C 「で…ジジイ。結局あんたは何がしたいんだよ…」
136 :
キャプ森ロワ
:2010/01/16(土) 23:25:13 ID:???
Cに決定しましたところで今回はここまでです。多分この次もこんな感じです…
スミマセンですハイ…せめて長文でもペースはなんとか上げて行きたいと思います。
それでは〜また〜
137 :
森崎名無しさん
:2010/01/16(土) 23:41:20 ID:???
うーん、やっぱりこの三人(森崎/シュナイダー/ピエール)
の関係性がすごく好きだ……。全く違う個性で実力が拮抗している
(いやまあ実際には紳士超人がすごいことになってるけど)
三人がすごくいい友人/ライバル関係を構築してて、
「スポーツっていいなあ」と心から思える。
138 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/01/17(日) 00:04:45 ID:???
同じく感動しました。
誇り高い人物、セリフというのは良いですね。
そして戦いの中ではぐくまれた友情。
こんな文章書きたいものです、、、
139 :
森崎名無しさん
:2010/01/17(日) 00:06:40 ID:???
乙でした…ジンとくるほんといい…
140 :
森崎名無しさん
:2010/01/19(火) 18:16:54 ID:???
枝葉でも分家でも道は確かに存在したものな
そのいい例がこのキャプ森板だ
道がなきゃ作っちまえばいいんだよ、本家や外伝、読者。
そしてキャプ森ロワさんが示したようにな!
141 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 00:32:41 ID:???
>>137 ありがとうございます!私もこの三人の関係性を書くのは楽しいです。単なる駒としてのチームメイトではなく、
森崎の同格の仲間、ライバルとして書いていきたかったのでそう思ってくださるのは凄く嬉しいです。
>>138 いえいえ…そう言って貰えると光栄ですが恐れ多いですw寧ろ文章長すぎて文句を言われるんじゃないかと
ちょっぴり不安だったり…本来なら読者参加型なのでもう少し地の文を削らないと行けないとは思いますし、
他のスレ主様もそうされてる所を逆に増やしてますからね私はwなのでいつも「いやいや…これがウチの個性だ」と
念仏のように言い聞かせてますです。ハイ…でも今更削るように書く事が出来ないというのもあるんですよね…
>>139 そういって頂けると何よりです!当初からこのシーンの構想は出来ていたので何とか上手く纏められて
ホッとしております。
>>140 ありがとうございます!正におっしゃるとおりですね!後はその道を最後まで突っ走るだけだと思っております!
C 「で…ジジイ。結局あんたは何がしたいんだよ…」
こちらを見ながら未だブツブツ何事か呟いているジョアンの様子を見て森崎は疲れたような口調で問いただす。
ややストレート過ぎる表現ではあるが、今更言葉を飾ってもどうしようもない。
大体がここまで長々とやり取りをやったはいいが、結局の所分かった事と言えば、並行世界の存在とジョアンが
森崎、シュナイダー、ピエールに対して揺さ振りを掛けて失敗したらしいという事位しか判明しておらず、
肝心のジョアン達の目的が分かっていないからだ。その森崎の質問に対しジョアンはゆっくりと顔を上げる。
その表情に森崎は思わず背筋が凍った。
142 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 00:34:25 ID:???
ジョアン「…ワシらの目的…?目的も何もワシらはただ自分のモノを自分のモノだと主張したいだけじゃよ…」
そう言うジョアンの表情は今までと同じく無表情だったが、今までのものより何かドス黒いモノを含んでいた。
そしてジョアンは更に言葉を続ける。
ジョアン「だってそうじゃろう?元々はワシらの居場所…世界だったものが、後から抜け抜けと来たモノが
そこで生きている者の意思の一切を無視してそれを奪い取っていく…そんな理不尽な事があるか?
だから…だからワシらはそれを元に戻そうとしてるだけじゃ!」
言葉にしていくうちに徐々にヒートアップするジョアン。
その様子は正に鬼気迫るものがあり、見ていた森崎達も思わず無意識のうちに後ずさりするほどだったが、
ヤン「あの世界を乗っ取って…ですか…いや貴方方からすると元に戻すというべきか?
方法は分からないが、その為に今まで集めたであろう多くの魂が必要だと?」
それを受け流すかのようにヤンは何時ものように悠然と質問する。
ジョアン「その通りじゃよ…何もおかしい事はあるまい?取られたものを返してもらおうと言うだけの事じゃ」
それに対してジョアンは不敵な笑みで肯定する。しかし…
カミーユ「それは違う!!」
きっぱりとジョアンの事を否定するカミーユの表情は先程のジョアンに負けず劣らず鬼気迫るものだった。
143 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 00:35:47 ID:???
カミーユ「確かに貴方方の身に起こったことは理不尽ですよ…だからそれに対して復讐と言うのは良く分かる話です…
だけどその為に大勢の人達が犠牲になるなんて間違ってる!貴方方がやっている事は、今さっき貴方が批判した事
そのものじゃないですか!それも自分達だけじゃなく周りまで巻き込んで世界の乗っ取りなんて…
それこそ貴方方のエゴですよ!」
アルシオン「…ならばお前は俺達は黙って滅びろと…そう言うのか?」
激しく糾弾を続けるカミーユにジョアンの後ろにずっと無言控えていたアルシオンが口調を荒げ反論する。
その瞳はどこか排他的感情が混じっていた。どうせお前たちには分かるまいと。
カミーユ「それはいきなり仕掛けてきたお前達が言っていい台詞じゃないよ!こんな方法を取った時点で
お前たちはもう被害者じゃなく加害者なんだ!…だったら…」
その瞳に含まれた感情を敏感に感じ取ったカミーユは更に激昂し言葉を重ねようとするところを
後ろからヤンが肩を優しく叩く。
ヤン「残念だがいくら言っても君の気持ち、言葉は彼らには届かないよ…」
カミーユ「提督…でも…」
ヤン「ああ…無論私たちにとってみればいい迷惑でしかないさ…だがねカミーユ。彼らは個人の自由と権利と言うものを
理不尽に失った…それを奪い返すために行動を起こすと言うのは人間としては至極当然の事なんだよ。
だが勿論それを盾にして何をしても良いと言うわけではない。君の言うとおりこんな他人の犠牲を
強いる方法を選び、人間に許されている対話という事を行使しない時点で彼らはもう引き返せないところまで来ているのさ」
ヤンの言葉を聞いた後もジョアン達は無言だった。ヤンの言うとおり、もはや言葉で語る事は無いという
意思の表れなのだろう。
144 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 00:37:14 ID:???
カミーユ「なら…何で森崎達がゾーマやガーネフとかって奴らに襲われた時助けたりしたんですか?
それにその対抗策まで何故渡したりするんですか?それは貴方方がやましい事をしてるって自覚があるからでしょ?
だったら…今ならまだ間に合うはずなんだ!」
しかしそれでもカミーユだけは悲痛に叫び続ける。
ヤン(…カミーユ…君は…)
カミーユのその姿を見て以前アムロがカミーユの事を誰よりも鋭敏で誰よりも繊細と言っていた事を
思い返さずにはいられなかった。恐らくジョアン達ですら心の奥底に封印している本当の心情をその感受性で
本人たちよりも把握しているからこそカミーユは対話を続けようとしているのだろう。それは本来ならば
尊ぶべき美徳なのだろうが…
ジョアン「もう…遅い!今更何を言ったところでわしらのやる事は変わらんし、そっちの青年が言ったとおり
今更引き返せんのじゃよ…」
アルシオン「今更謝って許してもらおうなどとは思っていない…!確かにお前の言うとおりこれは俺達のエゴなのだから…」
コインブラ「俺には何を差し置いても果たすべき約束がある…悪いがその邪魔をするというのなら容赦はせん!」
こんな状況下においてはそんな少年の美徳は無碍に彼らのエゴに押しつぶされるだけだった。
そしてジョアンたちはもはや今度こそ完全に話を聞く気など無いといった高圧的な態度を見せている。
シュナイダー「カミーユ…お前のその態度は正直尊敬に値するが…あの連中が言っている通りもう言葉で
解決する時期は過ぎている…もうやるしかないんだ…!どっちかが潰れるまでな…以前ヤン提督が言ったとおり
覚悟を決めるべき時だ」
カミーユ「分かっているさそんな事位…俺だって戦争に身を置いてきた人間だ…でもこんな事をしても…
誰も救われないでしょうに…!」
シュナイダーなりのカミーユを気遣っての言葉だったが、今のカミーユにはそれに気付ける余裕も無く、
ジョアン達に吐き捨てるように言葉を口にする。その瞳は哀しみに彩られていた事に何人が気が付いただろうか。
145 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 00:39:12 ID:6z26Egcg
ジョアン「…さて…長々と話をしたが…そろそろ決着をつけるとしようか…無論依存はあるまい?」
森崎「ケッ…どの口がそんな事言ってんだよ…こっちには最初から拒否権なんざねぇんだろうが!」
ことさらもったいつけるように言うジョアンに森崎は苛立ちを隠せず、口調も喧嘩腰になってしまう。
ジョアン「クク…違いない…じゃがせめて勝負方法はそちらに選ばせてやってもいいぞ?」
が、そんな森崎に対してジョアンは余裕たっぷりの笑みを浮かべながら質問してくる。
森崎「なにい?勝負方法だと?…そんなのは…」
まさかそんなことを言われると思っても見なかった森崎は一瞬思考した挙句…
A 「勿論サッカー勝負に決まってるだろ!」
B 「ほう…何をしてもいいわけだ…じゃあ腕力勝負だ!」
C 「フン今更気を使わなくてもそっちの要求する勝負方法できっちりカタをつけてやるさ!」
D 「…と急に言われてもなぁ…提督…どうしましょう?」
E その他何かあればどうぞ
*先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。
*他人のEを支持する場合はF >>○○のように安価をつけてください
146 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 00:40:28 ID:SWdWdn6Q
D
147 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 00:40:52 ID:uG6CVrAc
A
148 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 00:42:24 ID:1v76ju8s
A
RXと勇者ロトを相手に腕力勝負は相手が可哀想だしな
149 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 00:43:02 ID:???
E じゃあカラオケ合戦だww
150 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 00:44:38 ID:???
E >>149
よし乗った!www
151 :
キャプテン霧雨
◆2pV1gRdG.o
:2010/01/24(日) 00:50:42 ID:???
E>>149 私も乗っからせておくれ。カラオケ合戦という名の船に…
そしてサッカーか……テクモエース集団、どんくらいチートなんだろうか?
152 :
149
:2010/01/24(日) 00:51:32 ID:???
>>150-151 同士よ…!
153 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 00:51:51 ID:???
>>148 まぁぶっちゃけ腕力勝負は一発BADENDでしたw
>>149-150 ちょ何してんのw予想通り過ぎるwカラオケ好き過ぎでしょw
まぁ無難にAに決まったところで今日はここまでです。
次にあと一山あってようやく最終戦の準備といった所でしょうか。
まぁまた時間は掛かりそうですが、何というか己のボキャブラリーが貧困すぎて
最近1セリフに一時間位掛かってます…展開は頭にあるんですけどねぇ…
それでは〜
154 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 00:54:26 ID:???
カラオケ乙でしたwww
155 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/01/24(日) 08:53:53 ID:???
遅ればせながら音撃戦士ファンとして
E>>149
156 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 22:38:02 ID:???
/ ヽ
/ な い カ も |
l い い ラ う |', /
| か ん オ l ', /
| な じ ケ 主 / 〉く }三{`>く
ヽ、 ゃ で 役 / ∠_/ ̄∨__〉、
、 \ , / !:::ハ ゚ /::::l| ,..-―
\ / `丶、____x く ト、:_:_} {_:_:_ノ| / ; : : :
,.ィT: ̄:7ハ、 V「::r┬宀┬ 、:}V_/:./: : : :
人,-、:.・:; -vヘ ∨仁ー--'二l }イ{}=彡く_:_:_:_:_:_
〔:.:{::}ー{::}:.:} _, <l入ヽ二二 // /勿¬┬┬-..、
__Y/:|三三ト、:/ , -<}>_'´_::ヽ\_二_/ノ::_ニ::. ┴┴-<
_rく´ |:.:| lヾ:|三三|:/「`ーrー、 /,..:'r―-、ヽ、`ヽミー--‐ニ-'´ /r──‐┐::
∧ ヽ ` \ヽ二ラ /:.:.:./ | } //::..{  ̄ ヽ:/´ '′ |::..
:.:.ヽ | ` ┬彳:.:.:.:/ | ∧ //::..::..\ ‖ /::..:
:.:.:.:〉| l 〈:.::.:/ 〃:.:∧//::..::..:「`ー ‖ _/::..::..
:./| lノ〉_r、 !  ̄ ∧:.:.:.:.7/::..::..::..ヽ、 ‖ ` ̄フ::..::.
', ヽ、ー′ | / ヽ:. //::..::..::..::./ヽ¬ ヾ -r―'´::..::..::.
こういうことですね分かります。
157 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 23:16:19 ID:???
>>151 ちょw霧雨さんまで何やってんすかwまぁラスボスの能力は…見てのお楽しみと言う事で…
でも最終戦は今までのような試合と色々異なるのは確かですかね〜
>>154 皆カラオケ好きすぎるでしょwあとラブマリーかwウチはw
>>155 松山さんまで…wそうかぁよっしゃ!その期待に応えまして〜後色々と大変そうなので
いっちょ私からの景気つけと言う事で…! 音撃戦士の登場だぁ〜!!
>>156 ウチのスレの成分はラブマリーとカラオケで出来てるんですね。わかりますw
え〜何となく選択肢に上がるんじゃないかと思われたカラオケが予想以上の反響で
まぁ本編とは全く関係ないですが、ここ最近シリアス展開が続いていたので、まぁ私自身のリフレッシュと
たまには羽目外そうよという事も兼ねて特別編を軽くお送りしますw
以下の展開は本編とは一切関係ありませんのであしからずw
E じゃあカラオケ合戦だ!
無論サッカー勝負だと答えようとした所でふと森崎の頭によぎる物があった。それは…
ヤン『こちらの世界のルールに則ってジョアン氏達を打倒すればいいらしいが…』
とヤンが言っていた事を思い出したのだ。なので一旦発言を控え思考する。
森崎(う〜む…下手にサッカー勝負なんて挑んでもいわばあっちのアウェーだからなここは…
それにあの記憶を見る限りあのジジイの後ろにいる奴等は皆一流どころだ…正直まともに言っても
勝てるか怪しいのにその上ハンデまで持たされたら勝てるわけが無い…じゃあどうする?…他に…
いや…ある…あるじゃないか…俺にはサッカー以外にも奴等と戦える分野が!!
こっちの世界に来て見に付けた特技が!!)
158 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 23:17:40 ID:???
そして誰にとって幸運なのか、誰にとって不幸なのか、森崎はその結論に達してしまった。
森崎「 じゃあカラオケ合戦だ!」
オールスターズメンバー『なにィ!!』
光太郎「おお!!それは名案だ!!」
無論光太郎以外のメンバーにとっては悪夢な提案。そして相手側のジョアン達はというと…
ジョアン「カラオケ?……う〜む…まぁ何でも良いと言った手前それもありか?」
最初こそ驚いたようで困惑を隠せないでいたが、自分が言った以上駄目とも言えず、
それどころか咳き込んで喉の調子を整えたりもしており、満更でもないといった様子だった。
ジャンクマン「貴様ァーーー本気か?本気で言ってるのかァ−ーー!!」
シュナイダー「モ、モ、モリサキ…!貴様何を考えている!」
ピエール「そ、そうだ…何故カラオケなんだ?他にもあるだろ?ほら…アレだ…アレだよ…」
しかしそんなジョアン達の様子などお構い無しにオールスターズメンバーは動揺しながら森崎に群がり
必死に問い詰めている。シュナイダーなどは完全に森崎の胸倉を掴んでいた。しかしそれも無理ないだろう
戦う以前にまず自らの生命の危機に瀕しているのだから。しかし意外な所から森崎に救いの手が…
ヤン「いや…案外面白いかもしれない…カラオケ勝負…」
オールスターズメンバー『なにィ!!』
まさかのヤンからの擁護にメンバーはまたも驚きの声を上げる。そしてオールスターズメンバーは
今度は森崎からヤンの所へと殺到する。その場に残されたのは森崎と彼の魂の師匠である光太郎だけだった。
159 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 23:19:03 ID:???
森崎「たく…カラオケの何がそんなにいけないってんだよ…まぁ勝負方法としてはどうかと思うが
俺だって真面目に考えた結果だぞ…?」
光太郎「そうだよなぁ…歌で決着をつけて何が悪い!必ずしも暴力やスポーツで決着をつける必要も無いだろう
カラオケならば平和的に解決できるし後腐れも無い!…俺は賛成だぜ!」
森崎「やっぱそうですよねぇ〜いやぁ流石は光太郎さんだ!!」
無論森崎の言うように命の掛かった勝負としてカラオケ勝負というのは勝負方法としてどうかというのは
大前提に合っても、他のメンバーがそこに文句を言っているわけではないと気付きもしない森崎と光太郎。
騒いでいるメンバーをよそに弟子と師匠は固い握手を交わし、また一歩絆を深めていた。
ジャンクマン「おーーいッ!!分かってんのか?あんた運動は駄目で、おまけに生活無能力者だが
その頭脳だけはまともだと思ってたのによッ!」
真理「ちょ、ちょっと…正気ですか?そんな事したらどんな事になるか分かってるでしょう?」
デスマスク「貴様…まさか敵のスパイか!?」
一方カラオケ合戦を擁護したヤンは先程の森崎のように仲間から問い詰められていたが、
ヤン「まぁまぁ…聞いてくれ…何も考えなしに賛同したわけじゃない…カラオケ勝負の方が勝算が
高いと思ったから賛同したのさ」
問い詰められても興奮した皆を落ち着かせるように何時ものように、落ち着いた声色で話す。
そしてヤンは森崎がカラオケ勝負という思考に到ったのと同じ様な事をメンバーに聞かせる。
ただ森崎と違うのは他のメンバーは森崎の歌がどういうものか知っていると言う事だ。故に…
160 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 23:19:58 ID:???
シュナイダー「くく…確かにそれは…分かるが…」
透「前はタークが居たから何とかなったけど…アレに耐え切る自信なんてありませんよ…」
ティーダ「俺も…モルボルの臭い息には耐えられてもアレだけは…無理ッス…」
理由を聞かされても尚愚図るメンバー達。もうすでにトラウマというレベルすら通り越しているのかもしれない。
ヤン「まぁ気持ちは分かるが…しかしまだアレを知らないジョアン氏達よりも、多少なりとも耐性のある私たちの方が
確実に有利なんだ…それにこの勝負…絶対に負けるわけにはいかないだろう?」
それを持ち出されてしまえばメンバー達も何も言えない。確かにヤンの言うとおりこの戦いは負けられない戦いであり、
それならば少しでも勝つ確率の高い方を選ばなければならないのは道理なのである。
オールスターズメンバーも不承不承ながらも納得するしかなかった。
ジョアン「……もういいかの…(しかし何だってあやつらはカラオケ如きあんなに騒ぎ立てるんじゃ?
しかもどいつもこいつも死地に向かうような顔をして…)」
オールスターズのメンバーを見ながらそんな事を考えるジョアンだったが、この後ジョアン達は
世の中には知らない事もあった方がいいと心の底から思い知る事になる。
森崎「さてと…待たせたな…じゃあ光太郎さん俺たちの魂をあいつらにみせてやりましょう!!」
光太郎「おお!!任せろ!」
そして森崎と光太郎がリズムを取り始め…
161 :
キャプ森ロワ
:2010/01/24(日) 23:21:00 ID:Xk1QGJBY
先着4名様で
音撃戦士達の選曲→ ! card
音撃戦士達の音波力→ ! power
ジョアン達の耐性→ ! card
オールスターズの耐性→ ! card+! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークと数値で分岐します。
音撃戦士達の選曲×音撃戦士達の音波力−ジョアン達の耐性orオールスターズの耐性が
1≧→ 音撃戦士…そして伝説へ… 堂々の完結!
0→ 「ゲェー!立ったままKOされている…」 友情パワー炸裂!
≦−1→ 「今までのは奇跡なんかじゃないよ…奇跡は、これからだ!」 栄光のウィナーズ!
音撃戦士達の選曲のマークが
ダイヤ→ これならなんとか…仮面ライダーBLACK シングルVerだ! 4分の1
ハート→ まだまだ何とかなりそう…黒い勇者だ! 3分の1
スペード→ ぐぅ…これはきつい…仮面ライダーBLACK アルバムVer… 2分の1
クラブ→ やつら本気で殺る気満々だ…俺の青春… そのまま
JOKER→ ああもういっそのこと殺せ!殺せよ!!の悪夢のメドレーだ… 2倍
の選曲となり、powerの数値に右端の数が掛け算されます。
ジョアン達の耐性、オールスターズの耐性の何れかでJOKERの場合は無条件でその勢力が助かります。
162 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 23:21:26 ID:???
音撃戦士達の選曲→
ダイヤJ
163 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 23:22:18 ID:???
音撃戦士達の音波力→
689
164 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 23:23:42 ID:???
ジョアン達の耐性→
クラブ3
165 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 23:23:45 ID:???
ジョアン達の耐性→
ダイヤ2
166 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 23:27:05 ID:???
オールスターズの耐性→
スペードQ
+
ダイヤ8
167 :
森崎名無しさん
:2010/01/24(日) 23:27:56 ID:???
ジョアンさすがに初体験だとなあ
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