キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【これで安心】森崎が幻想入り 11話目【ポスト神】

462 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/04/21(水) 01:48:52 ID:kBPzdi/A
A 敵チーム(守矢神社)の選手たちの具体的な能力について

森崎「……守矢神社チームのメンバー達について教えてくれ。
   プレイスタイルやら、能力やら……。こっちにはおおざっぱな情報しか入ってきてないからな。
   それに、戦ってみないと判らないこともあるだろうし」

悩んだ末に、森崎は確実に必要な情報になるであろう守矢神社チームに関しての情報を聞くことにした。

美鈴「相手チームの事ですか……ちょっと待って下さいね」

美鈴はそう答えた後に、情報を整理するためか腕を組んで暫く考え込み……やがて口を開いた。

美鈴「えっと……ご存知かと思いますけど、守矢神社チームで特に注意するべき相手は五人です。
   FWの犬走椛、MFでキャプテンの東風谷早苗、同じくMFの射命丸文と洩谷諏訪子、そしてDFの八坂神奈子ですね。
   この五人の内、FWの椛だけは他の面子に比べると一段劣りますが……
   それ以外の人たちは、殆ど幻想郷でも超一流と言って問題ないと思います」

森崎「(超一流って、レミリアや幽香と同じくらいの選手が4人も居るのかよ。反則だろ……)
   ……唯一の警戒すべきFWが一段落ちるって事は、攻撃はそこまでキツくないって考えていいのか?」

美鈴「……いえ、寧ろその逆です。
   主にゲームを作り、攻めこんでくるのはMFの東風谷早苗と射命丸文の二人なんですが、この二人がとにかく曲者で。
   巫女……早苗の方は、ドリブル・パス・シュートと全体的にハイレベルなプレイをしてました。
   直接勝負では流石にお嬢様の方がやや上手でしたけれど……人形遣いやパチュリー様といい勝負するんじゃないでしょうか?」


463 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/04/21(水) 01:51:18 ID:kBPzdi/A
昨日の光景を思い出しながら、一人ずつ選手の情報を話す美鈴。

森崎「(……先輩ってそんなにサッカー上手かったのか? まったく知らなかったぞ……)
   なるほど、攻撃力が高めな典型的なトップ下タイプって感じか。……それで、文の方はどうなんだ?」

美鈴「天狗の方は、守備意識はほぼ有りませんしパスもそこまでは上手くないんですが……とにかくドリブルが凄いんです。
   幻想郷のトップドリブラーは八意永琳か射命丸文のどちらかだって言われてるくらいで。
   流石のお嬢様や霊夢でもドリブルではこの二人に一歩譲りますね。あの咲夜さんでも確実に止めるのは難しいと思います」

美鈴曰く、前後半60分中、文からボールを取る事が出来たのはレミリアと六花の二人、それもたった一回ずつだという。
特に六花の方は七花と二人掛かり、かつ反則スレスレの方法を使ってようやくという有様だったようだ。

森崎「(聞くところによると、レミリアとの勝負は避けてたらしいから勝負の機会自体はそれほど多く無かったんだろうが……
   それでも相当だな。うちのチームじゃ防ぎようが……まぁ、咲夜がどこまで頑張ってくれるかって感じか)」

美鈴「……でも、意外なことにシュートは一本も撃ってこなかったんですよね。
   何回も奥深くまで切り込まれたんですが、最後は絶対に味方にパスするんです。アシストに徹している感じでしたね」

森崎「一対一も狙ってこないのか?」

美鈴「ええ。何度かチャンスはあったと思うんですけど……」

言いながら、美鈴が首を傾げる。これに関しては、彼女にも理由に心当たりが無いらしい。


464 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/04/21(水) 01:53:05 ID:kBPzdi/A
森崎「(ふむ……能力的な問題か、それとも本人の嗜好か……?)なるほど、その二人に関しては大体わかった。
   こいつらが攻撃のメインって事は、残りの洩矢諏訪子と八坂神奈子ってのは守備的な選手なんだな?」

美鈴「そうですね。まずは八坂神奈子なんですけど……この人は実質的な守矢神社の最終ラインだと思います。
   常にセンターバックでクリアとブロックを担当って感じですね。人材が揃わなかったのか、GKは名無しですし。
   ……ただし、この人の実力も相当ですよ。一度とはいえ、お嬢様のシュートを弾いてますからね。
   ただ、それ以外のプレイは特にこれといって……。もしかしたら、なにか隠し玉があるのかも知れませんけど」

森崎「(これも典型的なセンターバック……比良戸の次藤みたいな感じか)……それじゃあ、洩矢諏訪子は?」

美鈴「あの人は……」

その名前が出た瞬間、美鈴の表情に再び影がさす。
……美鈴からすればハットトリックを決められた相手である。いくら振りきったとはいえ、いい思い出であるはずが無い。

美鈴「……前半は、殆ど試合からは消えてたんです。パスがちょっと上手かったんですけど、本当にそれくらいで。
   ただ……後半、雨が振ってきてからいきなり別人みたいに俊敏になって……それこそ天狗と同じくらいに」

森崎「雨が振ってる時の方が強いって……普通は逆だろ?」

美鈴「ええ。……多分ですが、そういう『種族』なんだと思います。魚とか……あんまり魚っぽい感じはしませんでしたけど。
   吸血鬼のお嬢様が夜や曇りの時に強くなるみたいに、雨が降ったら強くなるんじゃないかと。
   考えてみれば、テクニックどうこうと言うわけではなく純粋に身体能力が向上してたみたいですし……」

森崎「(……って事は、レミリアにとっての雨みたいにそいつにも弱点がある可能性もあるのか……?)」


465 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/04/21(水) 01:56:48 ID:kBPzdi/A
彼女が言うには、雨が降っている時の能力だけを見れば間違いなくレミリアを凌駕するほどの選手らしい。
つけ込む隙はやはり、調子が天候というランダムな要素に左右される所や、普段の能力が大したことない(美鈴談)所だろうか。

森崎「(……そう考えると、昨日の雨ってのはよっぽど守矢神社に有利に働いたんだな。
   そうなってくると、やっぱり天候の件は守矢神社が仕組んだんじゃないかって疑いたくなるが……
   どちらにせよ、幻想郷についてそこまで詳しくない俺が今持っている情報で判断するのは無理か)
   ……なるほど、大体は判った。すまんな、嫌な事を思い出させた」

美鈴「いえいえ、お気にならさらず。私もいつかはもう一度挑みたいですからね。こうやって復習するのもアリかなぁと」

森崎の言葉に笑いながら返す美鈴。
その目は既に過去ではなく、まだ見ぬ未来の試合へと向けられていた。

森崎「(……本当に前向きだな、コイツ。ともかく、これである程度守矢神社の情報は得られたか……さて)」

A 「そういえば、さっき太極拳をやってたが、あれって本当に訓練になるのか?」 雑談を振ってみる
B 「……まだ聞きたいことがあるんだが、良いか?」 もう一度昨日の試合について聞いてみる
C 「そういえば、さっきレミリアが荒れてるって言ってたが……具体的にどんな感じなんだ?」 レミリアについて聞いてみる
D 「良かったら一緒に練習しないか? たまには他のGKの動きも見てみようと思ってな」 一緒に練習する
E その他。何かあればどうぞ

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