キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【これで安心】森崎が幻想入り 11話目【ポスト神】

1 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/03/23(火) 23:05:08 ID:L6US0P5Y
このスレは東方サッカーネタのキャプテン森崎番外編作品です。
森崎くんを主人公にROMしている人が選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。
筆者が登場人物のキャラを把握しきれていない可能性がありますので、
森崎やその他キャラのキャラブレイクがお嫌いな方は視聴は自己責任でお願いします。
あと他の人の選択肢に文句を言わないようにお願いしますね。
レス一つで、中の人は10年戦えます。

【これまでのスレ】
キャプテン森崎×東方サッカー専門スレ
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1211508532/958-
森崎有三が幻想入り 1話目
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1220149252/l50
【中盤急募】森崎が幻想入り 2話目【簡単な(ry】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1221967795/l50
【嫉妬の炎が】森崎が幻想入り 3話目【メラメラと】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1223245696/l50
【メイドメイド】森崎が幻想入り 4話目【イン森崎】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225926634/l50
【半径20m】森崎が幻想入り5【頑張りスプラッシュ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1227531646/l50
【大口叩くと】森崎が幻想入り 6話目【ダイス行き】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1232628551/l50
【ん…】森崎が幻想入り 7話目【間違えたかしら?】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1234873308/l50
【信仰争奪戦】森崎が幻想入り 8話目【勃発!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1240128348/l50
【三スレぶりの】森崎が幻想入り 9話目【サッカー】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1249704514/l50
【守矢杯】森崎が幻想入り 10話目【嵐の予兆】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1262699114/l50


947 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/13(木) 23:39:29 ID:iRL3J8Mk
夢子の指示で、中央付近の魔界人がPA内を固める。
やはり常日頃から彼女がDFを統率する役目を負っているのだろう。その指示には淀みが無い。

そして一方、右サイド奥深くまでたどり着いた中里は……

中里「(さて、なんとかここまで来れたでゴザルが……
   パスを出せる位置に居るのはミスティア殿とリグル殿、それに幽香殿でゴザルか。さて……)」

-------------------------------------------------------------------------

幻想郷に忍者キャラって居ないよね何故か→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードのマークで分岐します

ダイヤ・ハート→「任せるでゴザル、ミスティア殿!」 PAのミスティアに高いクロス!
スペード→「任せるでゴザル、リグル殿!」 PAのリグルに低いクロス
クラブ→「幽香殿、もう一点頼むでゴザル!」 PA浅めの幽香に高いクロス
JOKER→「この程度の距離なら、拙者の新技で……」 中里がゴールに向けてシュート?!

948 :森崎名無しさん:2010/05/13(木) 23:39:50 ID:???
幻想郷に忍者キャラって居ないよね何故か→ スペード3

949 :森崎名無しさん:2010/05/13(木) 23:40:01 ID:???
幻想郷に忍者キャラって居ないよね何故か→ JOKER

950 :森崎名無しさん:2010/05/13(木) 23:41:32 ID:???
>私があの場に居れば……
行ってどうするんだ
母娘でサイコロ振ってスゴロクででも遊ぶのか?

951 :森崎名無しさん:2010/05/13(木) 23:44:41 ID:???
ダイスなアリスさんはもう古いぞ
このスレでは現役かもしれんが

952 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/13(木) 23:45:28 ID:???
すみません、今日は若干疲れているので今日はここまで。

このスレもそろそろ終わりですので、次スレのスレタイ案を募集したいです。
とりあえず明日は前スレから続いている学園ネタを終わらせる予定です。
……終わるかな。スレ立ては多分その後ですかね。

あんなサッカーほぼ関係なしのベタベタな学園ADVみたいなの、皆さん的には良いんだろうか。


それでは、また明日お会いしましょう。次回「襲来・紅い転校生!」 をお楽しみに。

953 :森崎名無しさん:2010/05/13(木) 23:46:18 ID:???
【】森崎が幻想入り 11話目【】

乙でしたー。

954 :森崎名無しさん:2010/05/14(金) 01:00:04 ID:???
【暴れ幽香と】森崎が幻想入り 12話目【鬱蓮子】
【魔界なんか】森崎が幻想入り 12話目【怖くない?】

955 :森崎名無しさん:2010/05/14(金) 01:54:40 ID:???
【宇佐美蓮子の】森崎が幻想入り 12話目【憂鬱】

956 :森崎名無しさん:2010/05/14(金) 09:02:02 ID:???
【カードの魔物は】森崎が幻想入り 12話目【魔界在住】
【ボドボドハートの】森崎が幻想入り 12話目【子守唄】
【魔界聖母】森崎が幻想入り 12話目【東方神綺】

957 :森崎名無しさん:2010/05/14(金) 17:23:39 ID:???
忍者が幻想入りしてないということは、こうも考えられないだろうか
実はわれわれの世界で今でも現役であると

958 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/15(土) 21:20:34 ID:b6+/Adds
A 授業がある。

幻想入り女学院の授業は通常、午前中4限と午後2限の計6限である。
そして、本日の4限目……午前中最後の授業は、森崎が担任するG組とお隣のF組による合同体育だった。

今季の種目は森崎の得意分野であるサッカー。
全校行事である球技大会が間近に迫っていることもあって、生徒たちも一部を除いて皆熱心に練習していた。

アリス「そう、そこでパスよ! ……ああもう小町! 私の指示通りに動きなさいよ!」

鈴仙「うぅ、何故かシュートが決まらない……」

霊夢「あっちは相変わらず気合入ってるわねぇ……こっちはいつも通り、適当に行くわよ〜」

早苗「え、えぇっと……そんなので良いんですか?」

文「(霊夢キャプテン、球技大会が来週に迫るもまるでやる気なし……と)」

学級委員であるアリスを中心に練習に励むG組と、成績優秀・スポーツ万能の天才・霊夢を盛り立てる形でついていくF組。
前評判では共に優勝候補の二組ではあるが、チームの方向性は180度異なっていた。

森崎「(んー、アリスもよくやってはいるが……このままだと本番では負けるだろうな。
   幽香が居ればまた別だが……アイツも一応サッカー部だしな)」

その幽香はといえば、朝から相変わらず姿を見せていない。
授業には全く出ずに委員会やクラブにだけ出席する時もあるので、案外放課後にはひょっこりと顔を出すかも知れないが……


959 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/15(土) 21:21:53 ID:b6+/Adds
一度生徒たちの自主練習が始まってしまえば、教師である森崎の出番は殆どない。
森崎は自分のクラスの不良生徒や放課後の部活の事を考えながら、それぞれの練習を見回り、暇を潰す。

そしていよいよ授業の終盤、クラス対抗のミニゲームの時間になった訳なのだが。
試合のためにグラウンドに整列したF組の生徒の中に、明らかにおかしい……というか、生徒ですら無い人物が混じっていた。

森崎「おい蓮……失礼、宇佐美先生。F組の生徒に混じって整列している理由を教え……じゃねぇ、伺いたいのですが」

蓮子「いやぁ、今日は数学が無いから暇で暇で。
   それに今日は六花と七花が朝から具合悪いって言って保健室に行っちゃって。その代わりにね」

呆れ気味の森崎の問いに、あっけらかんと答える蓮子(2X歳数学教師)。

霊夢「あの二人が居ないとこっちは守備力ガタ落ちだし。別に良いんじゃない?」

アリス「……だからといって、生徒のチームに先生が乱入する理由にはならないと思いますが」

森崎「アリスの言うとおりです。仮にも教師なんですから、もう少し自覚を持って行動していただきたいのですが」

蓮子「え〜? だって、どうせ球技大会は生徒と教師の混合チームなんでしょ。
   だったら、今のうちに生徒と一緒に練習しても良いんじゃないの?」


960 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/15(土) 21:23:01 ID:b6+/Adds
ああいえばこう言う。こうなってしまったら、彼女の性格から鑑みるに生半可なことでは引き下がらないだろう。

森崎「(もうどこから突っ込んでいいのかも判らないんだが……この状況、どうしようか)」

A 「……仕方無いですね、今回だけですよ」 蓮子の参加を認める
B 「……はいはい、冗談はそこまでにしてこっちに来て下さい」 強引に蓮子を引きずっていく
C 「それじゃあ、公平に俺もG組に入ることにしましょう」 森崎もG組のチームに入る
D その他。何かあればどうぞ。

*先に一票入った選択肢で進行します。

961 :森崎名無しさん:2010/05/15(土) 21:32:02 ID:4L6T2iVE
A

962 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 00:19:46 ID:???
ゆかり先生キタコレ

963 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/16(日) 11:51:25 ID:p3FDTXtQ
A 「……仕方無いですね、今回だけですよ」 蓮子の参加を認める

蓮子「さっすがぁ! 森崎先生は話が分かるわね」

アリス「ちょ……ちょっと、先生?!」

森崎「確かに本番は教師も一緒だからな。流石に俺が今参加するわけにはいかんが、予行練習には丁度いいだろう」

小町「ま、良いんじゃないかい? どうせただの練習なんだしさ」

霊夢「そうそう、固く考えない固く考えない」

アリス「う……わ、判ったわよ、やってやればいいんでしょ! 絶対にあんたのチームには負けないからね!」

文「(宇佐美先生、生徒たちの体育の授業に飛び入り参加……理由はヒマだったから、と)」

森崎「よし、それじゃあ試合開始するぞー」

わーわーと騒ぎながら、ボールを蹴り始める両チーム。

最初から判ってはいた事だが、展開は明らかにFチームの優勢であった。

霊夢・文・早苗に加えて蓮子と、四人もの卓越したドリブラーを抱えるF組を止めることが出来るディフェンダーはG組には存在しない。
本気を出した小町ならあるいはと思うが、ただの授業でそれを期待するのは無理だろう。


964 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/16(日) 11:52:27 ID:p3FDTXtQ
キャプテンのアリスも生徒の中では守備力は傑出しているが、
それはあくまでもパスコースを読んだ上でのインターセプトに限った話であり、対ドリブルに於いては並の生徒の域を出ない。

蓮子「速さが足りない……ってね。それっ、霊夢!」

鈴仙「うっ……!」

文「あれ? それって私の台詞じゃ……」

霊夢「ふっふーん♪ これは今日は余裕ね」

素早いドリブルで、思う存分にG組のディフェンスを撹乱するF組の攻撃陣。

アリス「(こんな時にアイツが居れば……って、何を考えてるのよ私は!)」

アリスが脳裏に思い浮かべるのは、ここには居ない幽香の姿。
テクニカルかつ綺麗に勝負を決めるのがアリスであれば、泥臭い接触プレイでチームを引っ張っていくのが幽香だった。
お互いの仲は険悪なものの、そのプレイスタイルは常にお互いの欠点を補い合うものだった。二人が揃えばそう簡単に負けはしない。

アリス「(肝心なときに居やしない……だからアイツは嫌いなのよ)」

ボールを持った霊夢を必死に追いながら、アリスは内心で吐き捨てる。スコアは既に2-0。この劣勢はもう、覆せそうに無かった。


965 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/16(日) 11:53:37 ID:p3FDTXtQ


……そしてついに4限が終了すると、生徒たちは礼をした後に校舎の中へと戻っていった。
結局G組はあのまま敗北。いくら相手チームに大人がいたとはいえ、守備の課題を浮き彫りにする形となってしまっていた。

森崎「(うーん、贔屓しちゃいけないのは判ってるが、こりゃ球技大会はキツいかもなぁ。流石に俺も本気出す訳にはいかんし……)」

遅れて校舎の方へと歩きながら、森崎は考える。4限が終了したので次は昼休みだ。
メルランから弁当を受け取っているので食料の心配はないものの、何処で食べるかという問題は常に付きまとう。

人が集まる食堂で食べるか、教官室で食べるか、はたまた全然別の事をするか……


A 食堂に弁当を持ち込んで食べる
B 教官室で食べる
C 屋上で食べる
D 適当なところで一人で食べる
E 何処か全然違うところに行く(保健室・図書室・校長室・音楽室など、学校にありそうな所を併記してください)

*先に二票入った選択肢で進行します。

966 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 11:59:53 ID:y3PByPLg
E校庭

967 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 12:02:21 ID:FoyV3p+s
C

968 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 12:02:51 ID:cipgFbS+
E 保健室
八意先生に挨拶しに行こうか

969 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 12:06:21 ID:3GjHVEeE
E
図書室
友人からおぜうの情報を得ねばな

970 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 12:10:03 ID:4FqfcrBc
E
図書室

971 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/16(日) 13:25:17 ID:p3FDTXtQ
E 図書室

南校舎の二階奥の扉を、森崎は静かに開いた。
ギィ……という木が擦れる音とともに飛び込んでくるのは、黴臭い本の香り。

幻想入り女学院の図書室。普段の森崎とはまったく縁のない場所だった。

パチュリー「ゴホッ……あら、森崎先生。珍しいですね」

貸出席に座っている生徒が、森崎の姿を認めると同時に挨拶をする。
パチュリー・ノーレッジ。三年B組の生徒であり、かつこの学校の図書委員長を務めている生徒である。
体育の授業は病弱のために常に見学しているので、森崎との関わりはあまりない。

………………

レミリア「……って、ちょっとちょっと! なんでパチェが出てるのよ?!」

パチュリー「そんなに文句を言われても、シナリオ書いたのは私じゃないわよ。多分、図書室=私ってイメージがあったんじゃないかしら」

レミリア「大体、森崎が本を読むなんて話聞いたこと……はっ、もしかして無意識のうちにパチェに会いに?!」

パチュリー「ケホッケホッ。……そう考えると、悪い気はしないわね」

レミリア「?!」

………………


972 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/16(日) 13:27:03 ID:p3FDTXtQ
パチュリー「……コホン。それで、図書室に何かご用ですか?」

森崎「いや、なんとなく足が向いただけだ。それより体は大丈夫か? 今少しぼうっとしてたみたいだが」

少しだけ意識を飛ばしていたように見えたパチュリーを森崎が気遣う。
こうして改めて見てみると、実に線の細い少女であった。美しい薄紫色の髪と瞳も、彼女の儚さを一層引き立てている。

パチュリー「大丈夫です。……それで。右手に持ってらっしゃる包みはお弁当ですか?」

森崎「ん? ああ」

パチュリーに指摘されて、森崎は右手に持ったそれをひょいと軽く持ち上げて見せる。
青空色のハンカチに包まれたそれの中身は勿論、食べる場所を探すうちにここまで持ってきてしまった、メルラン特製のお弁当である。

パチュリー「先生には説明するまでも無いでしょうけど……図書室は飲食禁止ですよ」

それまで読んでいた本をぱたん、と閉じながら、パチュリーがジト目で森崎の方を見る。

森崎「……む(そりゃそうだよな。今まで図書室なんて利用した事が無かったからうっかりしてたぜ……さて、どうするか)」

A 「それじゃあ、パチュリーはもう食事を済ませたのか?」 パチュリーに振ってみる。
B 「これは別に良いんだ。どうせ午後からは暇だし、後でゆっくり食べるさ」 今は図書室(パチュリー)に用がある。
C 「これはうっかりしてたな。それじゃあ他で食べる場所を探す事にするよ」 図書室を出る。
D その他。何かあればどうぞ。

*先に一票入った選択肢で進行します。

973 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 13:29:12 ID:2PFEXIs+


974 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 13:33:57 ID:???
司書さん(or担当の先生)はおらんのか?

975 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 13:57:02 ID:y3PByPLg
Dそれでも図書室で食事をする

976 :森崎名無しさん:2010/05/16(日) 13:58:03 ID:y3PByPLg
1票だったorz

977 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/17(月) 14:20:17 ID:WmR9b2zA
B 「これは別に良いんだ。どうせ午後からは暇だし、後でゆっくり食べるさ」 今は図書室(パチュリー)に用がある。

パチュリー「はぁ……そうですか。それではご自由にどうぞ」

そういって、パチュリーは再び本に目を落とそうとして……森崎の視線が自分から離れていないことに気づいた。

パチュリー「……気になるのですけれど」

森崎「ん? いや、どんな本を読んでるんだろう、とかな」

パチュリー「意外ですね。本に興味が?」

森崎「本というよりはお前にだな。
   授業で関わる機会は殆ど無いし、今のうちに色々知っておこうと思ってな。……ああ、迷惑か?」

パチュリー「ん、別に迷惑では……ゴホッ。……勿論、図書室では静粛に、という観点から見れば迷惑ですけど」

そう言って、パチュリーが周囲を見渡す。
昼休みが始まってまだ間もないということもあってか、周囲に人は殆ど居ない。無人と言っても良かった。

パチュリー「ケホッ。……人と長時間会話するのは苦手なので……それでも宜しければ」

軽く咳き込み、頬を赤らめながら言う。


978 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/17(月) 14:21:27 ID:WmR9b2zA
森崎「(ふむ。断られるかと思ったが、どうやら嫌われては無いみたいだな……さて)」


A 「それで、今は一体何を読んでるんだ?」 本の内容を聞く
B 「担任からは病弱ってだけしか聞いてないが、具体的に何の病気なんだ?」 病気のことを聞く
C 「ここにはパチュリー一人だけなのか? 他の図書委員や司書さんは?」 図書室の事を聞く
D その他。何かあればどうぞ。

*先に一票入った選択肢で進行します。

979 :森崎名無しさん:2010/05/17(月) 14:26:34 ID:CwMqojqs
A

980 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/17(月) 22:57:41 ID:WmR9b2zA
A 「それで、今は一体何を読んでるんだ?」 本の内容を聞く

パチュリー「見ますか? 先生にはあまり面白くない本だと思いますけど」

そう言って、パチュリーは開いていたページをついと森崎に見えるように横へ向けた。

まず目に飛び込んできたのは、ずらりと並んだアルファベット。並びからして英語ではない。恐らくはドイツ語だろう。
そして次に目につくのは、タコとも肉塊ともつかぬグロテスクな……生理的嫌悪感すら抱かせる生物の挿絵。

どうやら、びっしりと書かれたアルファベットはこの挿絵の生物の事をずらずらと説明しているらしい。ということは、図鑑か何かだろうか。

森崎「……なんだこりゃ?」

パチュリー「ガントレイの水棲生物です。ケホッ……簡潔に説明すれば、怪物の図鑑ですね」

森崎「(怪物って……ゲームとかに出てくるモンスターと比べても相当グロいぞこれ)
    ……ふぅん、オカルトってヤツか。パチュリーはそういうの信じてるのか?」


981 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/17(月) 22:58:45 ID:WmR9b2zA
パチュリー「……先生は、やはり信じないと?」

森崎「そりゃな。結局本や映画の中にしか出てこない訳だし。自分が目の当たりにしたってんなら話は別だが」

森崎の回答に、パチュリーは「それは残念」と呟いてから再びページに目を落とす。
……が、次の瞬間。まるで思い出したかのように……

パチュリー「……それなら、案外森崎先生がオカルトを信じる日は遠くないかもしれませんね」

森崎「は? どういう事だ?」

パチュリー「私が言わなくても、その内判ると思いますよ。……そうですね、早ければ今日の放課後にでも」

意味ありげに微笑むパチュリー。
今の森崎には、そんな彼女の言葉にただ首を傾げる事しかできなかった。

982 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 00:42:15 ID:HzutRiT6
………
……


図書室でパチュリーと別れた後。
森崎は保体科の研究室で昼食を採ってからグラウンドを横切って校門へと向かっていた。

どうやら、この幻想入り女学院に編入を希望している生徒が今日下見に来るらしいのだ。
森崎がそれを知らされたのはつい10分前。昼食を採っていた森崎の前に現れた校長が一方的に告げていったのだ。

森崎「(全く……人使い荒いんだよなぁ、あのババァは)」

愚痴りつつ、森崎は歩く。
何故彼が出迎え役に抜擢されたのかは、彼自身よく判っていない。校長曰く「先方の希望だから」との事らしいが……

森崎「(心当たりが全く無いんだよな。というか、そもそも三年のこの時期に編入ってどういう事だよ……ん?)」

段々と校門が大きくなっていくにつれ、森崎は門の下に一人の少女が立っているのに気がついた。

髪こそ彼の妹と同じ空色だが、その少女から受ける印象は妹からのものとは180度違った。
鋭利な……まるで刃物のような赤い瞳に、不敵に釣り上がった唇。容貌にはやや幼さを残すものの、目鼻立ちは恐ろしい程に整っている。

そして、彼女の容姿と同じくらいに目を惹くのはその服装だった。
ゴシック調の薄紅色のドレスに、それと全く同じ色の日傘。

帽子から爪先まで赤一色に染め上げられたその服装は、常人が着れば失笑ものであろうが、
彼女が着ると、まるで中世の王女を彷彿とさせるような不思議な気品すら感じさせられた。


983 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 00:43:57 ID:HzutRiT6
森崎「すまん、待ったか? ……レミリア・スカーレットだよな。俺が案内を任された森崎有三だ。宜しくな」

レミリア「いいえ、私も今来たところよ。……ふぅん、大人になった森崎っていうのも悪くないわね」

森崎が駆け寄って声を掛けると、紅い少女……レミリアは、ゆっくりと顔を上げてそう微笑んだ。

森崎「(……ん? わざわざ俺を指名してきたことといい、どこかで会ったことがあるのか? マズいぞ、全然覚えてねぇ……)」

内心で焦っていると、レミリアは見透かしたように再び口を開いた。

レミリア「気にしなくていいのよ。それより、エスコートしてくれるんでしょう? よろしくお願いするわ」

森崎「あ、ああ……」

言いながら右手を差し出すレミリア。
森崎は彼女の仕草一つ一つに心を掻き乱されるのを感じながら、その手を取ろうとして……

ザッ……!

幽香「……へぇ。中々面白いことやってるじゃない?」

レミリア「……ッ?!」




984 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 00:45:07 ID:HzutRiT6
………………

レミリア「ちょっ、ちょっと! なんであの女が出てくるのよ? ここは私の美しさに森崎が一目惚れするシーンのはずでしょ?!」

パチュリー「そこまでは脚本にも書いてないけど……確かにおかしいわね。
      脚本では、風見幽香は最後まで名前しか登場しないはずなのに……ゲホッ。まさか、私の魔法が妨害されてる?」

レミリア「妨害って、ここにパチェ以上の魔法の腕を持ってる奴なんて……ッ?!」

何かに気付き、愕然とした表情を浮かべるレミリア。だが、その時にはもう全てが遅かった。



幽香「(くっくっく……乗っ取り成功。隠蔽にばっかり気を取られてたのが災いしたわね、動かない大図書館さん?)」

レミリアとパチュリーが屋根の上で騒いでいる時。幽香は一人、自分の部屋で満足気な笑みを浮かべていた。

彼女の部屋は森崎の部屋の真横である。鋭敏な彼女がそんな至近で使われた魔法の気配を見逃すはずはない。

幽香「(まぁ、それでも魔法自体は大した隠蔽だったけど。屋根の上にあんなに大きな気配が二つもあったら流石に……ねぇ?)」

常日頃は積極的に使おうとはしないが、彼女はとある切っ掛けから魔法を学び始め、
結果的に「究極の魔法」を扱えるまでになった魔法の達人でもある。

無論、正面からやり合えば結果は分からないが……
少なくとも、無警戒のパチュリーから不意打ちで魔法の制御を奪う程度の芸当は造作も無い事だった。

幽香「(さぁて、折角だし……少しからかってやろうかしら)」

………………

985 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 01:39:05 ID:HzutRiT6


物陰から突如姿を表した生徒。それは、朝からずっと授業を休んでいた不良生徒……風見幽香だった。

森崎「……幽香?」

幽香「ふぅん、そいつが編入生ね。……へぇ」

レミリア「……失礼ね、初対面でいきなりそいつ呼ばわりなんて。あなた、一体どちら様?」

初対面だというのに、いきなり火花を散らす二人。しかも間に立つ森崎を挟んでである。

幽香「さて、どちら様でしょう?」

つい、と幽香が森崎の横に歩み寄る。……いや、歩み寄っただけではない。
幽香はレミリアに向かって差し出されていた森崎の腕を握ると、そのまま自分の腕を絡ませ……

森崎「お、おい……?!」

レミリア「……い、いきなり何やってるのよ?!」

むにゅ、と森崎の腕を柔らかい感触が包み込む。間違えようがなかった。今、彼の腕に当たっているものは……

幽香「何って、見たままよ。まぁ、夢の中ですら間怠っこしい事してるお嬢様にはこんな事出来ないでしょうけどね。
   ……ああ、物理的に無理だったっけ? もしかして悪いこと言っちゃったかしら」

レミリア……主にその胸部に哀れみの視線を投げかける幽香。
その直後に聞こえたブチン、という音は、恐らく森崎の幻聴では無かっただろう。


986 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 01:40:24 ID:HzutRiT6
森崎「(夢って何だ?! いや、それよりもこの状況は明らかに『マズイ』ッ)」

レミリア「……雑草の妖怪風情が言ってくれるじゃない。
    良いわ、元々お前みたいな奴が森崎の近くに居る事自体気に入らなかったのよ。ここで綺麗さっぱり消してやるわ……!」

幽香「あら、吸血鬼がそんなに偉いのかしら? その辺を飛んでる蚊だって血くらい吸うわよ?」

言葉を交わしながらも、だんだんとその険悪さを増して行く二人。
紅い少女……レミリアの背中からはいつの間にか一対の黒い羽が生え、幽香の日傘にはバチリ、と目を灼かんばかりの光が集まりだす。

明らかに臨戦態勢。……勿論、森崎を挟んでである。

森崎「(よ、妖怪? 吸血鬼? こいつらは何を言ってるんだ……?)」

あまりの出来事に混乱しながら、森崎は昼休みのパチュリーとの会話を思い出していた。
あの時の彼女の発言はこれを予言しての事だったのだろうか。もしそうならば、ついでに命の危機も予言しておいて欲しかった。

レミリア「小便は済ませたかしら? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えながらリフティングする心の準備はOK?」

幽香「全て必要ないわ。……そして、知覚する間も無く死ぬあなたにも無用の物ね」

森崎「おい、お前ら落ち着けッ! せめて俺を巻き込まない場所で……!」

間に立った森崎も必死に現状の打開を試みるが、こうなってしまってはすべてが遅い。

次の瞬間。爆音とともに紅と白の閃光が炸裂し、間にいた森崎の体は襤褸切れのように宙へと舞い……

987 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 01:41:25 ID:HzutRiT6
………
……


ガバッ!!

森崎「はっ……! なんだ、夢か……」

森崎が跳ね起きると、そこはいつものメリーの家の自室だった。
窓から見える景色は未だ暗い。どうやら、柄にも無く深夜に起きてしまったようだ。

森崎「酷い夢だったぜ……。いや、既にどんな夢かも覚えてないが……」

半身を起こした跡を見てみると、シーツが自分の汗でびっしょりと濡れていた。もう今夜はこのベッドでは寝られそうにない。

森崎「(どうしたもんかなぁ、替えの布団なんてあるハズも無いし……。しょうがねぇ、明るくなるまで外でボールでも蹴ってくるか)」

そうと決まれば善は急げ。
森崎は早速普段着に着替え、ボールの入った鞄を担いで部屋の外へと出る。

もちろん、屋根の上に居るレミリアや、隣の部屋で聞き耳を立てている幽香に気付くことも無く。

……そして、今日もいつも通りのメリー家の一日が始まるのだった。


『3年G(がんばり)組森崎先生』 〜完?〜

988 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 01:47:43 ID:???
というわけで、埋めネタ終了です。
まずは、この間本編を疎かにして申し訳ありませんでした! 明日からガンガン進めていきますので……。
レミリアをメインに書くつもりが、結局微妙なことに。どうしてこうなった。ラブコメを書こうとすると指が逸れていくんだ!

新スレは明日立てます。以下は適当に使って頂いて構いません。
意見や要望、あとスレタイ案など頂けると嬉しいです。埋まらなければ後日適当に埋めますので。
ここが悪い! とか改善しろ! とかがありましたら是非どうぞ。


それではまた明日お会いしましょう。次回「魔界vsフォーレスツ・ストライカー伝説リグル!」をお楽しみに!

989 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/18(火) 20:00:16 ID:???
新スレ立ちました、URLはこちらです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1274178496/l50

これからも森崎が幻想入りをよろしくお願いします。

990 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:39:08 ID:???
六花と七花の馴れ初めが気になる方がいらっしゃるようなので、とりあえず妄想を書き殴ってみました。
本当にこんな事があったのかどうかは私にも判りませんが。

時間軸は一応明記していますが、八日目・幽霊チーム戦の夜です。

991 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:40:25 ID:???
ガラガラ……

七花「はふ〜、ようやくお風呂に入れる……」

お風呂道具の入った洗面器を右手に抱え、メリー家一階の浴室に続く扉を開ける七花。

今日は幽霊チームとの試合があったこともあり、体全体が汚れ、また疲れきっている。
平均以上に入浴を愛する彼女としては、一刻も早く汚れを落としてゆっくりと肩まで湯船に浸かりたかった。

七花「(うーん、もうクタクタ……。そうだ、もうお風呂は私で最後っぽいし折角だから泡風呂でも……)」

六花「……誰でございますか?」

七花「へ? ……あ、六花ちゃん?」

湯船の方に視線を移す七花。すると、そこには既に湯船に浸かっている先客がいた。

立っている訳ではないので判りづらかったが、
妖精として平均的な身長である七花より一回り小柄で華奢なその少女は、
丁度今日の試合で七花と共に抜群のコンビネーションでフィールド上を駆け回った、新たな相方であった。

六花「七花さんでございますか。失礼しました、すぐに上がるでございま……」

七花「ううん、いいの。私が気づかずに入っちゃったんだし。それより、出来れば呼び捨てにして欲しいんだけど。
   お昼にそう言ったら努力するって言ってくれたじゃない?」


992 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:42:06 ID:???
サァァァァァァァァ、と頭からシャワーを浴びながら、七花が笑って言う。
熱い湯が彼女のしなやかな長髪を濡らし、そのまま緩やかな体のラインに沿ってさらさらと流れてゆく。

六花「む、たしかに言ったでございますが……しかし」

背中越しに、六花の逡巡する気配を感じ取る七花。
どうやら呼び捨てにするのが嫌というのではなく、どこか遠慮しているような様子である。

七花「(そういえば……六花ちゃんと私って、森崎様の所に来るまでは殆ど話したことも無かったんだっけ)」

体を洗いながら、ふとそんな事を思う。

決して二人の間に接点がなかったわけでは無い。
レミリアに仕えるようになったのもほぼ同時期であるし、紅魔館では寝起きする部屋も同じである。

だというのに、二人はこれまで殆ど会話という会話をしたことさえなかった。
いや、「二人は」という表現は誤りだったかも知れない。七花に限らず、六花と親しいといえるメイドは紅魔館には一人も居ない。

もちろん六花が他のメイドとの関わりを拒絶しているのでもなければ、特に孤独を好んでいるわけでもない。
ただ、なんとなく。他の妖精たちと比べて落ち着いている六花は、ひっそりと紅魔館の薄闇の中に埋没していたのだ。

七花「(うーん……いつも不機嫌そうな顔してるけど、華奢だしお人形さんみたいだし……可愛いよね)」

湯船が熱いのか頬を赤く染めている六花の顔を見ながら、七花も僅かに顔を赤くする。


993 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:43:12 ID:???
七花が六花の外見を好ましく思っているのは確かだった。
だが、そんな上辺を超越して彼女が六花に対して抱いている感情は、ある種の一体感であった。
彼女と一緒なら何でもできる。いや、そもそも彼女は自分の半身なのではないかと、そんな錯覚すら抱くほどだ。

七花「ね、六花ちゃん。私も一緒に湯船に浸かっていい?」

六花「……狭いでございますよ」

七花「大丈夫! 人間用のお風呂だし、元々私たちには大きいくらいでしょ」

体を洗い終えた七花は蛇口をきゅっとひねってシャワーを止めると、そろそろと先客の居る湯船へと近付く。

六花「ん……」

六花もあえて制止しようとはしなかったが、
やはり気恥ずかしいのか後ろを向き、自然と二人は膝を抱えて背中を合わせるような形になる。

ちゃぷり、と僅かに水面が波打つ音。
体を包む湯とお互いの背中の温かさを感じながら、ふたりはしばしの沈黙に身を委ねる。

その沈黙を先に破ったのは、やはり七花だった。

七花「ねぇ、六花ちゃん。何であの時私にボールをくれたの?
   別に私じゃなくても、六花ちゃんなら鈴仙様や美鈴にも出せたはずだよね」


994 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:44:15 ID:???
背中越しに語りかける。
彼女の言うあの時とは、勿論今日の幽霊チーム戦の前半終了間際……七花にとって決定的な転機となった時のことだ。

あの時、確かに六花は無数のパスの選択肢を持っていた。
しかし最終的に選んだのはとても攻撃参加は出来そうにない七花。それも、七花が零したボールだから、という理由でだ。

六花「……笑われるかもしれないでございますが。
   貴方と一緒なら誰が相手でも負けはしない……何故か、そんな事を思ったのでございます」

消え入りそうな声。だが、七花はそれを聞き逃さなかった。

七花「本当? えへへ。それじゃあ私たち、同じだね」

六花「一緒とは?」

七花「私だって、六花ちゃんと一緒なら何だって出来る気がするもん。これって両想いって奴だよね」

七花が笑う。勿論、彼女には後ろにいる六花がどんな表情をしているのかは判らない。だが。

七花「……一緒に居よう? これからはずっと、さ」

言った瞬間、彼女は自分の顔がさあっと赤くなるのを自覚した。
いくら女同士とはいえ、今の言葉を口に出すのは中々勇気が必要だった。お互いに顔が見えないこの状況に、七花は密かに感謝した。


995 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:45:31 ID:???
長い逡巡。そして……

六花「……ええ。私も、あなたと一緒にありたいと思うでございます」

たったそれだけの言葉で、七花の心臓が跳ねる。
そして再び訪れる……今度は若干の気恥ずかしさが混じった沈黙。

七花「そ、それじゃあお近づきの印にさ。とりあえず七花って呼び捨てで呼んでよ。ね、いいでしょ?」

再び、背中越しに六花の逡巡を感じる。だが、今度は答えが返ってくるのにそう長くはかからなかった。

六花「……七花」

七花「うん。……六花ちゃん」

六花の言葉に七花は胸の中に暖かいものを感じながら、出来る限り自然に名前を呼び返す。

たったそれだけの事が、何故か二人にはとても重要な事のように感じられて……

六花「七花」

七花「六花ちゃん」

背中合わせのままで。
まるで熱に浮かされたように、何度も何度も、お互いの名前を呼び合った。


996 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:47:28 ID:???
とりあえずここまで。
改めて読み返すと、幽霊チーム戦のメイドコンビには本当に何かが憑いていた。

997 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:53:41 ID:???
           ド パ シ タ カ ブ せ 浮
メイドE(本編開始直後) 37 37 37 40 37 37 37 1/1



     ド パ シ タ カ ブ せ 高/低
六花(現在) 42 46 42 48 44 40 42 1/1
                          スキル・タックル+2
                          七花との絆(七花と一緒に判定した時、補正+1)
                          仲良しコンビ(パス値+2の必殺ワンツー、要七花)80消費
                          ラブラブツイン(シュート値+3、低い球、要七花)180消費
                          フラグA
                          フラグB


998 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:57:43 ID:???
             ド パ シ タ カ ブ せ 浮
メイドF(本編開始直後) 37 37 37 40 37 37 37 1/1



       ド パ シ タ カ ブ せ 高/低
七花(現在) 41 41 44 46 41 40 41 1/2+1
                          六花との絆(六花と一緒に判定した時、補正+1)
                          無刀取り(7以上差勝利で、対応した技封印)
                          仲良しコンビ(パス値+2の必殺ワンツー、要六花)80消費
                          ラブラブツイン(シュート値+3、低い球、要六花)180消費
                          アルミの刀(低い球+1)
                          フラグF(ワンツー)


999 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:59:47 ID:???
             ド パ シ タ カ ブ せ 浮
メイドB(本編開始直後) 37 37 37 40 37 37 37 1/1



       ド パ シ タ カ ブ せ 高/低
朔夜(現在) 43 43 42 48 43 53 53 3/1
                          パリイング(3/4でカット・ブロック値+3)
                          紅魔特攻スライディング部隊(紅魔館キャラ一人につき補正+1)全員ガッツ100消費
                          集団戦術(???)
                          ブーメランナイフ(???)


1000 :森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 20:01:30 ID:???
             ド パ シ タ カ ブ せ 浮
メイドK(本編開始直後) 37 37 37 40 37 37 37 1/1



         ド パ シ タ カ ブ せ 高/低
メイドG(現在) 38 38 38 44 40 38 38 1/1


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