キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ルリタニアと】小田Jr.の野望14【常若の国?】
1 :
小田ジュニア
◆P6f1cIsEKQ
:2010/06/01(火) 02:35:22 ID:6Wc3euvI
これは『キャプテン森崎』のスピンアウト作品。
中学時代全国制覇した偉大(?)な父小田強の跡を継ぐ小田猛(小5)となって
全国制覇を目指す物語です。
基本的にロムってる方の投票やカードの引きによって物語は進行します。
また基本的には『現代』ですが厳密に計算すると色々とおかしいところが発生しますので
時代考証は無用でお願いします。
ここまでのあらすじ
小田猛少年もついに5年生。大本命の大会である全日本小学生サッカー大会地区大会決勝で
クラブチームNIKEと延長戦まで持ち込まれ、まさかの敗退を喫してしまう。
それによる南葛市内のパワーバランスの崩壊……そして再生。全てを取り戻すために奔走する瀬名監督。
ついに南葛SCに入団した運動神経抜群の楠原亜沙里。猛もまた内村派閥に入団する事を決意し
今まで鬱積を晴らすように急成長を果たす。そして夏休み…ジュニアは更なる力を求め、一路
第二の故郷であるルリタニアへと向かう…といった第14弾です。
あ、世界の危機も忘れないでね?
現在
ルリタニア3日目。ジュニアが妖精の森という名前に引かれやってきたそこは、本当に妖精の世界と
つながっていた。危険は承知と飛び込んだ世界は常若の国『ティル・ナ・ノーグ』
妖精たちが…そして危険なモンスターが巣食う剣と魔法の世界。春菜姫のサポートがないまま
帰るための道を探すためにお金を稼ぐジュニアとティル、それに狼のホロケウだった。
172 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 03:46:35 ID:ebYGN4e+
小(……その…なんだ…俺は子供だから、ドライアードの恋がどういうものか知らない。だから
どうすればいいのかもわからないんだけど…それでもそう思ってくれたのは嬉しい。)
波は波長として真っ黒な世界に光を生み出す。そこはいなれば水面(みなも)の世界。平面で
ありながら平面ではなく、世界は波に満ちていた。
小「ここに来る途中、キミには悪いけど、記憶と感情に触れてしまって…そして知ってしまったんだ。
キミという存在がどういうもので、俺がどう思われていたのか。なんだか、そんなに
思われるほど、自分は凄い存在じゃなく、とても小さな存在なんだけど…」
いつの間にか意思の疎通の変わりに、言葉という波を使って思いを伝えるジュニア。
しかし…その言葉と同時に光は失われ世界は波の世界に戻っていく…
173 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 03:47:55 ID:ebYGN4e+
小(あ!ちがうちがう!俺のいいたかった事はそういう意味じゃなくて…卑下してるんじゃなくて
嬉しかったんだ。そう思ってくれる人がいることに)
その言葉に再び光がともる。まるで木漏れ日のように揺れる、とてもか弱く、今にも消えそうなもの
だったが、それでも何かを包むような優しさを感じる光だった。
小「だからさ。良かったら俺にもう一度姿を見せてくれないかな?だって、俺たちはまだ出会っても
いないんだ。だから俺はキミに会いに来た。だって、このままこれでお別れなんて嫌だから」
光は粒子となり、粒子は形あるものを構成する。何もない世界に音と波…風が溢れ、光が差し込み、
今ようやく一つの世界となった。
???「だって…私は…人を不幸にする…のよ?」
たった今生まれたばかりの碧の髪をした美しい少女が発した初めての言葉は、小鳥のように美しく、
可憐で、保護欲に掻きたれるものであったが、その言葉の意味は自己否定であった。
174 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 03:48:57 ID:ebYGN4e+
小「大丈夫。俺が何とかする。きっといい方法があるはずだ。今までだって何とかしてきた。
自分の力だけで成し遂げた事なんてこれっぽっちの小さい事だけど、でも、他の人の
協力を得ればいろんなことが出来る。だからきっとキミも幸せにしてみせる。だから、
消えるだなんて思わないでくれ」
???「……でも、私はこの場所から離れられない。貴方を私のものに出来ないなら…
生きていてもしかたがない…」
小「そうか…わかった。それなら…」
175 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 03:50:44 ID:ebYGN4e+
小「そうか…わかった。それなら…」
ジュニアに決断の時がくる。
どうしますか?
A.毎日、とはいわないけどできるだけ会いにくると約束する。
B.この木を俺の住む宿屋の隣に植え替えるという。
C.ティルと同じように持ち運び出来る木に転生する事を提案する。
(不思議な種やその他色々な因子が足りないので難易度高めです。)
D.自分とこの場で契約し、嫁になれという。※かなり無茶です。
E.仕方がない。この体をささげて木の中で暮らす
F.俺に出来る事はない。このまま立ち去る。
G.その他
重要選択肢です。
先にID表示で『2』票入ったものを選択します。
176 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 06:22:16 ID:???
おジャ魔女や春菜姫と秋津姫がいないから取れる手段が限られているのか…どうしようかね
・Aほぼ毎日森に通うことになるか、トラウマがあるけどドライアードのテリトリー内なら協力もありえる
・Bジュニアの力じゃ持ち運べないから誰かに頼む必要があるな
無報酬じゃ流石に無理だろうから金が必要か、マスターから借金する手段もある
ジュニアはこの世界から去るからこれらは別れの先延ばしに過ぎないんだよね
他の誰かに恋しろとか代わりになるモノを与えるとか…相当無茶だし鬼畜だよなー
安西先生…機転が欲しいです…
177 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 09:04:43 ID:???
・・・・・・・!裏技思いついた!
1.ジュニアの事情を説明し再会を約束する。
3年目夏休み若しくは長期休日時までに種やその他諸々の道具を用意準備が整ったらティル・ナ・ノーグへ。
2.秘密兵器白紙のカード使用。ジュニアの狭義的な世界の力ある者として「世界の危機」に対して戦力になるかもしれない。
1は長期的かつ妖精の穴はランダム転移の可能性大、永い旅になる。道具が揃うかも分からない。
2は白紙のカード使用がどこまで響くか不明
ここまで考えた!
178 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 11:01:01 ID:RvxjlC4+
G.取り敢えず自分たちの事情を説明する。その上で、一緒にいられる方法をみんなで考えてみる。
179 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 11:49:17 ID:Cznu+RC6
A
180 :
小田ジュニア
:2010/06/03(木) 12:07:40 ID:ebYGN4e+
まだ確定してないようなので少しだけ補足
>>176
Aを選んだ場合採取場所は『森』ではなく『林』と『川辺』の中間で処理します。
Bはこういうときのために常駐宿を決めているので多分何とかなると思います。
両方とも基本は先のばしですが、この世界にいる間に採取以外の行動をすればそれなりのイベントを用意します。
>>177
1のアイディアは半分可能です。ただし、説得に応じさせる必要はあります。
2.白紙のカードを使えばほとんどの問題は強引に解決できます。
>>178
自らの死に向かう人に一緒に考えようと言っても多分効果は薄いと思います。
(その人の結論は『死』で確定してしまっているので)
181 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 12:10:05 ID:RvxjlC4+
じゃあBに変更します。
182 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 12:20:25 ID:Cznu+RC6
可能なら・・・私もBに変更でお願いします。Aじゃ辛いだろう。
183 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 12:55:58 ID:ebYGN4e+
B.この木を俺の住む宿屋の隣に植え替えるという。
小「それじゃ、この木の化身だというのなら…この木を俺の住む宿の隣に移動する。これなら
毎日会えるし、いいんじゃないか?」
それはジュニアにとって会心のアイディアに思えた。
ドライアード(………)
しかし、彼女の表情が晴れる気配は一向に表れない…
ドライアード苦渋の選択→! card
! cardのスペースを抜いてコピペってください。
ダイヤハート 嬉しそうな悲しそうな顔で頷く。
スペード 自分は森の中でしか生きられないと話す。
クラブ 悲しそうに消えてしまう。
184 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/03(木) 13:22:00 ID:???
ドライアード苦渋の選択→
クラブJ
新スレおめでとうございます。
相変わらず圧倒される展開とボリューム・・・
まるで大長編ドラ○もん!
って、こんな重要なカード引いて大丈夫かな・・・みなさんごめんなさい!
185 :
キャプテン三杉
◆ku3QkLRGJw
:2010/06/03(木) 13:23:02 ID:???
ごめんなさい・・・しょんぼりっす・・・
186 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 13:54:17 ID:ebYGN4e+
>>キャプテン三杉様
ありがとうございます。大長編ドラえ○ん…ジャイアンが男前すぎるアレですね。
中の人は海底奇岩城か、百式のでるあれがツートップです。といっても後半は全然見えないのですが…
カードはお気になさらずに。ここで成功しても街中にドライアードの木を植えて無事で済ますには
更に困難な道のりが続く予定でしたので…
こうなるなら補足ではなくヒントを書くべきだったかもしれません。
(安定がA、かなり触れ幅のある選択がB、CならJOKERアイテムが不思議な種に変更
※1/53なので毎回7枚引いていけば一週間のうちに一個くらい取れそうだと計算してました
Dはティルとの直接接続より疲労が大きく全能力−2の変わりに…色々な恩恵
※ただしその前に幾つかの選択。
Eはハッピーエンドで引きなおし。(ハッピーエンドなのでペナはなし)
Fはそのまま終了となっていました。
その他選択ではドライアードが何故ティルを見逃し、自分が消えようとしたのか…その辺りから
攻めていけば大正解に繋がったかと思います。
187 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 13:56:05 ID:ebYGN4e+
ドライアード苦渋の選択→クラブJ
クラブ 悲しそうに消えてしまう。
森に住むドライアードにとってジュニアの提案は救いではなかった。…そしてそもそもの根本的な解決
ですらなかった。
ドライアード「ここまで来てくれてありがとう…そして…さようなら…」
光によって構成されていた美しい少女はジュニアがここまで来ただけで十分幸せでした…
といわんばかりの泣き笑顔で光の粒となって消えていく…
小「ちょ!ちょっと待ってくれ!どういう意味だ!!俺は何か間違っていたのか!?だったら謝る!
だから…だから戻ってきてくれーーー!!!」
絶叫するジュニア。しかし世界は一番最初の状態である深遠に包まれなんの変化もなかった……
〜〜〜
188 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 13:57:07 ID:ebYGN4e+
〜〜〜
ティル(マスター!時間がありません!)
それからどれくらいのときが経ったのだろう…いや、最大でも10分しかいられない世界だ。
恐らくほんの僅かな時間に過ぎなかったのだろう。しかし、どこで選択を間違えたかがわからない
ジュニアは茫然自失と暗闇の中にたたずんでいた。
ティル(マスター!マスターーー!!!)
ジュニアは…
究極の選択
A.暗闇の中に居つづけた。
B.ティルの言葉に耳を傾けた。
C.その他
重要選択肢です。
先にID表示で『2』票入ったものを選択します。
※Aは非常に危険です。罠です。
189 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 14:09:53 ID:rqMaipvk
C
以前、同じような暗黒の世界に放り込まれたことを思い出しつつドリアードに呼びかける
190 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 14:33:21 ID:+d2wZxGE
C 白紙のカード使用
これはもう手遅れ、打開するにはこれしかないと思う。
なにより大事な分岐をクラブに潰され続け俺の怒りは有頂天になっている。
おのれクラブ一族……
191 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 14:42:19 ID:???
それも考えたが、変なところで使うと虫食いが活性化するってのがなあ…。
192 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 15:09:43 ID:???
白紙のカード何回ぐらいつかえるの?
193 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 15:12:55 ID:???
たしか2枚じゃなかったか?
194 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 15:15:52 ID:qtjXjezI
C 白紙のカード使用
すまん。命を助けてくれた相手をここで放っておくのは、
ジュニアにとってもかなり悪い影響、トラウマを与えちまうと思う。
195 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 17:10:18 ID:???
カード神の悪意を感じるぞ
クラブKで現れてダイヤKで惚れられて
愛されているのを自覚して今まさに消えようとしている。
判定に頼るなってことか
試練…試されている?
196 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:45:21 ID:ebYGN4e+
>>190
森へ移動から重要な選択肢でことごとくクラブ出してますからね。常に波乱を求める男なのでしょう…
>>191
実はそれについては先ほどジュニアが何かを考察しており…
>>192
.193
はい。白紙のカードは2枚。そして使い捨てアイテムです。
>>194
そうですね。元々2枚のうちの1枚は虫食いの報酬、または最悪の状況のときの保険として
渡しているので、1枚ならばもう使ってしまうのも策だと思います。
>>195
そうですね。ここまで出来た展開なんで考えてみれば小説にだってそう簡単にはない展開です。
ある意味カード神に愛されすぎですね。
197 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:46:52 ID:ebYGN4e+
C 白紙のカード使用
ティル(マスター!!)
この声は確かに聞こえているのはずの言葉だが、まるでテレビの向こう側の声のように聞こえ、
ジュニアは反応できない。
小(俺は…助けられないのか…あの時…ルリタニアに出発する前に瀬川おんぷと佐藤なつみに
宣言した言葉…それすら守ることが出来ないのか?)
誰にも悲しんで欲しくない世界を作る。それがたとえ自分の周りだけの世界であってその外には
いつでも大きな悲しみは不幸があって…そんな世界だとしても、ジュニアの手から零れ落ちない世界が
あって、そこから不幸を消し飛ばす力が生まれると信じ、ジュニアは自分の世界を守ると宣言した。
しかし、結果は…ご覧の通りである。自らの命の恩人を消滅に追いやり、ティルも深く傷つけてしまった。
ティルと彼女が対峙したあの時、ほんの僅かでも体が動けば…そして今回ももう少し彼女の反応を
よく見ながら会話していれば…全てが悪いほうに行っている。自分はそんなに迂闊なのだろうか?
自己否定を繰り返し繰り返し繰り返し…ジュニアはついに一つの結論を得る。
198 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:47:53 ID:ebYGN4e+
白紙のカード…えりる曰く、既に滅んでしまった世界の最後の願いによって作られた紙片。
虫食いに対する怨嗟によって構成され、その効果は世界の法則を根底から覆せる凄まじいものである。
小(そうだな…俺はどこまでも迂闊で愚かなのかもしれない…それでも、それでも…俺は…)
この世界は精神世界であり、純粋な意味ではジュニアはどんなアイテムも所持していない。しかし、
イメージがその全てを肩代わりする世界であり…ジュニアの目の前に1枚のカードが現れる。
正式名称『世界の紙片』…本の世界の住人であるドロッセルマイヤーやごく一部の管理者のみ
扱う事の許された神をも凌ぐその力は、全ての法則を飛び越えジュニアの願いに反応する。
小(…頼む!彼女をドライアードを救ってくれ!彼女が望む彼女の姿を与えてやってくれ!!!)
真っ暗な世界…視覚で認識できるはずのない世界の紙片は…確かに輝き、そして白紙の世界に
どのような言葉かもわからない忘れ去られた文字が刻み込まれる。
199 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:48:53 ID:ebYGN4e+
………………………………………………
………………………………………
………………………………
………………………
………………
………
…
次の瞬間…絶望の暗闇の世界に木漏れ日が差し込み…ジュニアとティルはその精神世界から吹き飛ばされる!
一瞬だけ見えた世界は天の高い森に囲まれ、幸せそうに歌を歌う碧の髪をした美しい少女の姿だった…
〜〜〜〜
200 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:49:54 ID:ebYGN4e+
次の瞬間ジュニアは白樺の木の前で座り込んでいた。体中が痛むのは恐らく結界を強引に破った結果
なのだろう。ティルも同様にひどい怪我をしており、精神が体を抜け出した間にどれだけの
ダメージをティルが受け持っていたのか…ジュニアは反省してばかりである。
ティル「マスター…どうでしたか?」
小「わからない。最後の最後で禁忌を破ったけど…本来の使い方とは違うんだ。どれだけの効果が
あったのか…見当もつかない。」
ティル「そうですか……え?」
そう会話するティルの目の前、そこには以前と変わらない白樺があるのだが…
ティル「消えている…?確かにこれが彼女の半身なはずなのに…」
201 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:50:54 ID:ebYGN4e+
恐れおののくティル。本来白樺の木が生えているということはそれと同じ存在であるドライアードも
そこにいるということである。
しかし、花の妖精はそれを認識できず、ただそれは名もない白樺でしかなくなっていた。
それはまるで今のティルと最初に化身していた花の関係と同じであり…
???「ありがとう。」
不意に背中から声がかかる。急いで振り向いた先には昨日甲斐甲斐しく世話をしてくれた少女と
全く同じ姿。翡翠の髪が鮮やかな非常に美しい娘だった。
202 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:52:45 ID:ebYGN4e+
小「…そうか、思いとどまってくれたんだな」
その姿に安心するジュニア。
???「うん。本当はそこの妖精さんの為に身を引こうと思ってたんだけど…貴方がそこまでして
救おうとしてくれた命だもの。私は私として新しく生まれ変わったの。白樺の私じゃなくて
貴方のことが大好きな私に。」
白く美しく、そしてきめ細かい肌。全てを見通すような深い碧色の大きめな瞳。それにまるで人間のような
愛嬌のある愛くるしい表情が加わりまさに、伝説どうり…いやそれ以上のの美しさを見せてくれる。
小「俺が…好き?」
いや、それは彼女の精神世界で嫌っというほどに知ってしまったジュニアだったが、面と向かって
そういわれたのは家族親族以外でははじめてである。どうしていいのかわからずうろたえてしまう。
203 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:53:45 ID:ebYGN4e+
???「だからね。私をお嫁さんにしてください」
キラキラと輝く瞳には希望が溢れ、ジュニアの両手をしっかりと握りいきなりプロポーズしてくる。
小「い、いや、おれ…小学生だし…」
???「ジョーガクセー?よくわからないけど大丈夫!貴方が望むまで私我慢して待ってるから。
許婚でもいいの。ね?だからお願い!」
両腕を離さずしっかりともって懇願してくる少女。背は彼女の方が高いのだが、彼女は新緑の薄衣が
汚れるのも構わずに座り込んでいるため、上目遣いになっており、愛くるしさも倍増である。
???「それとも…やっぱり…こっちの妖精の方がいいの?」
返事が出来ないジュニアに追撃してくるドライアードだった少女。そのエメラルドの瞳は今まで
自殺を図っていたとは信じられないほど綺麗なものだったが、こちらの方が本性だったのだろうか?
204 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 17:56:24 ID:ebYGN4e+
小(…な、なぜだ!?なんでこんな展開になる?)
救った人物が自分を好きになる。英雄譚ではお決まりのこのイベントも小学生であるジュニアには
意外すぎるほど意外な展開である。一体どうすればいいのだろう?
どうしますか?
A.好みの年上だし文句なし!そうだな…結婚…するか!
B.それじゃ許婚ということで一つお願いします。
C.まずは恋人からはじめよう。
D.ごめんなさい。友達でいよう。
E.ごめん。俺には好きな人がいるんだ。(誰にするか人物も明記ください)
F.ティルの方を横目で見てみる。
G.逃げる!
H.その他
ものすごく重要な選択肢、ある意味人生の岐路です!
なので今回はID表示で『3』票入ったものを選択します。
※夜9時までに3票入らなかったら一番票が入ったもの、同数があれば先に2票目(1票目)が
入ったものを選択、1票も入らなければドライアードだった少女が押し切ります。
※因みに彼女の容姿は13+スキル魅了で15相当になってます。ティルの妖精の艶+5より
低くなっているのは精霊ではなくなったので任意発動ではなく、常時発動になってしまったためです。
ドライアードだった少女は精霊ではなくなりましたが魔法の能力や特殊技能(植物と話せるなど)は
消えていません。それどころか白紙のカードの力で身体能力以外は上がっています。
205 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:07:12 ID:???
失ったもの
最高回復アイテム
2個しかないチートアイテム
得たもの
可愛い恩人の命プライスレス!
人生の墓場へ一直線!?
「俺は好きな人が沢山いるんだーー!!!!」
といってもいいのかなw
206 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:14:39 ID:qtjXjezI
C
白紙のカードまで使ったんだ
ここで退くわけにはいくまいよ!
207 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:22:32 ID:Hz6GSNMc
A
でグッドエンディング見とくかw
208 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:23:17 ID:???
元ドライアードさんは寿命はどのくらいですか?
Jrと一緒に年齢を重ねていけますか?
209 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:36:21 ID:Nq0gajYY
D
梓派の名に懸けて、ここですんなりと首をタテに振るわけにはいかん…!
210 :
小田ジュニア
:2010/06/03(木) 18:38:24 ID:ebYGN4e+
>>208
実は白樺の木の寿命は木の中では圧倒的に短いのですが、彼女はその縛りを解き放っているので
人間であるジュニアと同じように年をとります。…ジュニアが望めば若い姿のままいることも可能ですが。
211 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:57:26 ID:dr6eYNWg
B
小学生としてはこれが限界だな
イスラム教徒になれば奥さん4人までセーフだよ
212 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 18:59:59 ID:+d2wZxGE
H.「俺はみんなのことが大好きだ
大好きなみんなが俺のことが好きだったら両思いだ
つまり俺は全てを愛していいんだ!」 ジュニア愛に目覚める?
カオスを供給
ただ単にジュニアはテンパってるだけかもしれませんw
213 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 19:12:38 ID:RvxjlC4+
H 友達から始めよう。
214 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 19:16:14 ID:???
>>213
それはDに「今は友達だけど将来的には恋人になろう」的なニュアンスを匂わせるってこと?
215 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 19:19:42 ID:RvxjlC4+
普通そうじゃないか?
216 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 19:21:31 ID:RvxjlC4+
恋人からって一足飛びかなと思ったんだ。
217 :
214
:2010/06/03(木) 19:25:50 ID:???
いや、単純に(すでに票が入ってる)Dとの差別化がわからなかったので聞いただけ。
218 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 19:38:19 ID:qJZqnq6s
A グッドエンディングだよね
219 :
キャプテンレミリア
◆t2UAZ3G5UI
:2010/06/03(木) 19:44:07 ID:???
遅れましたが、新スレ乙です。
常若の国は山賊がいたりと、なかなか物騒ですね。
何事もなくてよかったです。
小田ジュニアにティル・ナ・ノーグで
いい経験と出会いがある事を祈っています。
220 :
キャプテン霧雨
◆2pV1gRdG.o
:2010/06/03(木) 19:52:42 ID:???
タイミングを見計らって…新スレ乙です!
どうもチキンなもんで、ちょっと展開がアレな時に割り込めずにまぁ……
払った代償は大きかったですが、ドライアードさんを助けられてよかったと思います。
果たして彼女は現実世界に帰るときについてきてくれるのでしょうか?気になりますね。
ともあれ、男気を見せたジュニア君、よくがんばった!リア充爆発しろ!
それではこのスレでもがんばってくださいー
221 :
小田ジュニア
:2010/06/03(木) 21:02:51 ID:???
Aが2票で決定しますね。
…で、実はハッピーエンドではなく普通に続きます。
(エンド条件であるこれ以上続けようがない。に当てはまらないので)
222 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 21:08:05 ID:???
そりゃそーだ、普通についてくるだけだもんね。
…家族と女性陣にどう成長したもんかなぁw
223 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 21:10:07 ID:???
ケコーンキター!
おふたりともお幸せに!
224 :
222
:2010/06/03(木) 21:11:26 ID:???
成長って何だ(汗)。説明ね。
225 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:08:58 ID:ebYGN4e+
>>205
失ったものは大きいですが、得たものも大きいイベントでした。
ハーレムルートは…ま、もしかしたら魔王小田イベントを起こせば…
いや普通にゲームしたのでは絶対に起きない覇道ルートの更にカオスルート分岐でしか
起きないイベントですが。
>>206
そうですね。ここで逃げれば本当に何の意味があったんだ!ということになりました。
>>207
グッドエンドで処理するにはまだ軽いですからね。もう少し続くのじゃよ。
>>209
最近梓ちゃんでなくなりましたねぇ…同じクラスなのに…
>>211
ボビーの母親も4.5人いるらしいですね。ウラヤマシ!
>>212
まるで横島!これが選ばれたらきっとティルとドライアードさんからフクロにされると思いますw
226 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:09:59 ID:ebYGN4e+
>>216
いきなりプロポーズされてますからね。これで友達からというのは振っているのと
同様と受け止められるでしょう。
>>キャプテンレミリア様
ありがとうございます。
ジュニアは常に死の一歩手前で踏みとどまっている印象が非常に強いですね。最悪の道から
一本だけマシな道を歩き続けますからね。書いている人もいつもひやひやしています。
>>キャプテン霧雨様
乙感謝です。
うちのスレ色々な意味で殺伐することが多すぎるスレですからね。もう少しマッタリとしたいところ
なのですが…
ドライアードさん救出にカードを使うのは流石に想定外なので目いっぱいボーナスを用意しました。
ホントリア充爆ぜろ!って感じです。
>>222
ま、既にデフコン発動中のキャラもいますし…このまますんなりとは行かないと思います。
>>223
ぽっと出のキャラが嫁になってもいいものなのか疑問は残りますが、ま、これはこれでいいのでしょうw
227 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:10:59 ID:ebYGN4e+
A.好みの年上だし文句なし!そうだな…結婚…するか!
小(………う〜ん…助けたのにそのままほったらかしというのは、流石にまずいよなぁ…)
ジュニアの目的は少女を死から助ける…の前に、ティルが後悔の念に押しつぶされそうになっていたから、
そして、助けてくれたお礼を言うためだけだったのだ。故にこのプロポーズは本当に不意をつかれたもの
であったが、同時に精神世界で彼女がどれだけジュニアを好いていたか…それこそ自分の死を望むほどに
好きだったことを体全体で受け取ってしまったので、自然に言葉が出てしまう。
小「わかった。結婚しよう」
ジュニアには許婚と呼ばれるものはいなかったが、親戚筋には前もってある程度結婚する相手が
決まっている人物も多く、それほど幼少期の結婚というものに抵抗がないジュニア。
相手の気持ちがこれほどまでに自分に向かってきており、そして、自分も彼女を決して嫌っているわけ
ではない。故に、快諾してしまう。その中に命を助けた野良猫が家までついてきてしまい、そのまま
飼う事になった…というのと同じような感覚がないわけではないが…それはこれから確かめればいい事だ。
228 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:12:02 ID:ebYGN4e+
???「ほんと!?ほんとにいいの?」
ただでさえ輝いていた瞳が更に見開かれ、本当に宝石のように煌く。体全体で喜びを表しジュニアに
抱きつき、いきなり唇を奪う。
ティル「マスター!そんな簡単に決めていいのですか!!」
流石に早計だと怒るティル。彼女はもう嫉妬はしないと決めたのだが、だからといって、ジュニアの選択の
全てを受け入れるわけではない。間違いであるならば正すのはやはり自分の役目だと思っており、
諌めようとする。
???「貴女はだまってて。私はもうこの人の奥さんなんだから!」
ぷは!と重ね合わされた唇を放ちティルに宣言する。
229 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:13:02 ID:ebYGN4e+
???「私が一番で、貴女は2番!小姑さんの地位をあげるの」
ティル「こ、小姑?」
???「そう。確かに貴女とこの人の結びつきは決して離れなれない。私が好きな彼は貴女と
契約をした彼なのだし。だから、貴女を捨てなさいとかこっちだけを向いてなんて贅沢は言わない。
でもね、だからこそ私は貴女には負けられないの。私が奥さんで貴女は姑さん。」
びしっと宣言する碧髪の美しい少女。
ティル「…それは宣戦布告ですか?」
???「うん!私は彼が好き!彼は私が好き!貴女が彼と契約で結びつくのなら、私は愛で彼と
結びつくわ。だって、こんなに好きなんだもん!」
のろけまくる薄衣の少女。
230 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:14:13 ID:ebYGN4e+
ティル「……はぁ…もう、好きにしてください。私とマスターは確かに契約していますが、まだ
そういう関係ではありません。マスターが本気で貴女を選んだのならば2号さんでも何でもいいです。
…でも、マスターはまだおこちゃまですから、あまり無茶な事をすればマスターを守るため
私は鬼にも神にもなりますよ」
なんてうわっついた思想なのだろうと頭が痛くなったティルはそれだけを述べる。
???「わかってるわよ。私だって、こんなに有望な男を駄目になんかしない。絶対に幸せにする。
それが私の生まれてきた目的だもの!」
馬乗りになっていた少女はようやくジュニアから離れ改めて自己紹介する。
???「私の名前は……いえ、貴方が決めて。私は私として新しく生まれ変わったの。私が
貴方のものだという刻印をちょうだい」
簡単に名前を捨てると宣言する少女。言動は限りなく軽いが、その決意は相当なものらしい。
231 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:15:16 ID:ebYGN4e+
小「よ、ようやく俺の台詞か…そうだな…」
名前を決めますか?
お好きな名前をどうぞ。
22:45まで募集します。なければ勝手に決めます。
特に何票とはありませんがおひとりさま幾つでもどうぞ。
232 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 22:17:13 ID:3sNFEjkk
ドリアード
233 :
小田ジュニア
:2010/06/03(木) 22:17:45 ID:ebYGN4e+
ちなみになければ『フラウ』になると思います。
またもやげっ歯類からの名前になりますがw
234 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 22:28:10 ID:???
フラウでいいんでない?フラウボゥみないなお節介焼きみたいだしwww
235 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/06/03(木) 22:32:17 ID:???
失礼して……こっそりと
メイオウラン
236 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 22:45:48 ID:???
大樹
237 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 22:50:43 ID:???
アドリアーノ
サッカーもできるよ!
238 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 22:54:32 ID:ebYGN4e+
>>236
.237
ありゃ!念のため投下前に確認したら更に入ってますね…う〜ん…一応時間切り選択なので
このまま行っちゃいます。
ではでは、元ドライアードにドリアードと名づけるのもあんまりなので
フラウとメイオウランで決めましょうか。
メイオウランってどこかで聞いた名前だと思ったら思いっきりアスカ見参からですね。
DC版持ってたんですが、ゲームする暇がない頃に勝ったものなのでほぼ放置してるんですよね。
名付け親→! card
! cardのスペースを抜いてコピペってください。
ダイヤクラブ メイオウラン
ハートスペード フラウ
となります。
239 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 22:56:00 ID:???
名付け親→
クラブK
240 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/06/03(木) 23:10:42 ID:???
ああすみません!ちょっと待って投票とばっかり……どうしよう
241 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 23:19:39 ID:???
重要キャラみたいだしさ・・
投票のほうがいいと思う
242 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/03(木) 23:26:14 ID:ebYGN4e+
またもやクラブK?…なんだか某菱野さんのようにそういう名前にした方がいいような気がしてきた…
>>キャプテン松山様
ありゃ!?そうでしたか…一応言葉を弄繰り回してオライワンだのメイだの名桜蘭だの冥王蘭
だのイラン、ウラン色々考えてみたのですが…
>>241
むむむ…確かに今回は早計すぎたかもしれません…
それでは236様と237様の意見も加えてちょっとメイオウラン有利で投票しましょうか?
元ドライアードさんの名前は何がいいですか?
A.メイオウラン
B.フラウ
C.大樹
D.アドリアーノ
E.その他
先にID表示で『2』票入ったものを選択します。
※Aのみ1票で決定します。
243 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 23:29:47 ID:???
>>175
どれも微妙に感じてたが、やはり本当の正解は無かったか
>>186
基本的にこのスレでは推理して「その他」で大正解を言い当てないといけないから頭を使う使うw
正解しないとあっさりキャラロストもあるのによく今まで回避してこれてるよホントw
244 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 23:30:43 ID:S4AvVgYo
D 略称は「アディ」かな?
245 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 23:37:21 ID:3sNFEjkk
B
246 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 23:40:52 ID:???
> ドライアードが何故ティルを見逃し、自分が消えようとしたのか…その辺りから攻めていけば大正解に繋がった
ティルは別に彼女じゃないと言えば良かったのかな
247 :
森崎名無しさん
:2010/06/03(木) 23:51:38 ID:+d2wZxGE
B
248 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:37:30 ID:Ms7RBd42
>>243
実は今回は例外的に大正解でも確実に安全とは行かなかったんですよね。
安定系の選択ではとりあえずの安全は保障されるので、『その他』を選ばなくともクリアは
可能なバランスにしています。時々自分でもどれを正解にするか迷う時もありますし…
>>246
正解を一言で書くのが難しいですが、ジュニアの選択肢回答は全てドライアードの言葉を額面どおりに
受け取った場合の『答え』です。その一個前の分岐で『ヒント』を発見しているジュニアならば、他に
やるべき事がいくつかあったかと思います。
…そのためにはジュニア自身ある程度覚悟を決める必要がありますが。
B.フラウ
小「それじゃ…ドリアードは?」
???「却下」
ジュニアが瞬間的に考えた答えは一蹴される。
249 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:38:30 ID:Ms7RBd42
ティル「名前をつけるというのは一生の選択です。マスターのお嫁さんなのですから
きちんと考えてあげてください」
なんと、あまり仲のよくなさそうなティルまで非難してくる。
小「わかったよ。冗談だよ…それじゃ…」
ジュニアは考える。恐らく一生を共にする自分の可愛い奥さんなのだ。たしかにジュニアとしても
出来るだけ綺麗な可愛い名前で祝福したい。
小(奥さんか…奥さん…なんか恥ずかしいな…。あ!)
そこで閃光のようにひらめく。
250 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:41:06 ID:Ms7RBd42
小(そうだ!奥さんという言葉が恥ずかしいなら、それを名前にしちゃえばいいんだ!)
そう決めると答えは簡単だ。ジュニアは自分のもう一つの国、ルリタニアの言葉…ドイツ語圏の言葉で
奥さんを示す言葉を与える。
小「俺のお嫁さんの名前。それはフラウだ。フラウ・ニー・オダ。それがキミの名前だ。よろしく、フラウ」
センスのいい名前か?といわれればそうともいえない言葉だが、耳ざわりがよく、優しい名前である。
ティル(なんだか、私の姉さんの名前のような気がするのは…気のせいでしょうか?)
そんな事を思うティル。そういえばジュニアがティルの名前をつけたときもそんな感じで
一瞬で決まったような気がする。
???「フラウ…うん、いい名前…。それで、ニーっていうミドルネームはどういう意味なのですか?」
251 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:42:40 ID:Ms7RBd42
小「それはティルと同じミドルネーム。つまり、俺とは苗字が一緒でティルとはミドルネームが一緒。
俺たちは家族だ。これくらいの共通点があってもいいんじゃないか?」
???「……うん。わかった。え〜と、という事は貴女の名前はティル・ニー?」
名を与えられた事で少し落ち着いてきたフラウ。キラキラした瞳は変わらないが、どことなく
優しい雰囲気が身に纏ってくる。
ティル「私の名前はティル・ニー・ノグ。マスターがつけてくれた名前です」
フラウ「ふ〜ん。ティルも名前付けてもらったんだ。でも、同じ名前を持つのなら仕方ないわね。
お2号さんの地位は貴女に任せるわ」
小「…さっきから物騒なこと言ってるけど、ティルと俺は仲はいいけど、そういう関係じゃないぞ?」
フラウ「うん。なんというか子供とそのお付きの方みたいな感じですね。でも貴方がどれだけこのティルを
大切に思ってるかは知ってるから邪魔はしません。いい奥さんは旦那さんを信じるものですもの」
252 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:43:43 ID:Ms7RBd42
小「…ああ、ありがとう。そういえば俺の名前…知らないよな?」
フラウ「うん。そういえば……おかしいね。命の恩人の名前まだ知らなかったんだ」
小「俺の名前は小田猛。普段はタケシってよんでくれればいい」
フラウ「オダ・タケシ…うん。覚えた。それじゃ改めて…不束者ですが…これから一生よろしく
おねがいします。どんな時も私は貴方のものになる事を誓います。
でも、貴方も私のものになってくださいませ」
小「大丈夫、こんな美人さんを貰ったんだ。大切にするよ」
ジュニアは全身で包み込むように抱きしめてくるフラウに優しく抱擁を返す。
ティル「……こほん。フラウさん。あんまりそういう事はしないでくださいね。マスターは
まだお子様なんですから」
早速小姑魂を発揮するティル。しかし、そこには先ほどのような険はなく、まるで家族ドラマの一場面の
ようだった。
ぴこーん!
フラウ・ニーがジュニアのお嫁さんになりました。
友好値20好感度20となりました。
〜〜〜〜
253 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:44:44 ID:Ms7RBd42
小「それじゃ帰ろうか?まだ日は昇ってるけど、念のため急いで帰りたい。結構ボロボロだし。」
ジュニアはフラウの結界により折角人魚の秘薬で回復した体力が失われていることに少しだけ危機感を
覚えていた。
フラウ「あ、ちょっと待って。え〜と…私もうタケシと同じ種族になっちゃったから自動調合は
出来なくなっちゃったけど、材料の残りがあるから…」
そういいながら元、半身である白樺の木に手を突っ込む。
フラウ「あったあった。え〜と。木精の軟膏はこの前貴方に使ってしまってないけど…」
そういいながら幾つかの薬草を取り出す。
254 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:45:44 ID:Ms7RBd42
小(……)
そこに取り出されたのは「魔法の草」
1
個。「蓮花」
0
個。「止血の丸薬」
4
個であった。
フラウ「順番は逆になっちゃったけど結納品。これで私を大切にしてね。後は、これ…薬指出して」
そういいながらジュニアの左手を握る。
小「ん?なんだ?」
フラウ「いいものあげる。……はい」
そういってジュニアの左手の薬指につけられたもの…それは木で出来たリング。しかし、その台座に
乗せられたものはまるでフラウの瞳のような輝きを見せるエメラルド。台座はともかくこの宝石だけでも
相当な価値があり、ジュニアは本当にいいのか?と心配になる。
255 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:46:54 ID:Ms7RBd42
フラウ「結婚指輪。今は貴方からはいらないけど、いつかきっと買ってね?」
小首をかしげ優しげに話す。一々可愛らしいしぐさに思わず抱きしめたくなるのだが、つい先ほど
小姑ティルに叱られたところである。ジュニアは自重するとその指輪にきっと彼女を幸せにすると
決意を固めるのだった。
ぴこーん!
木精の指輪を手に入れました。(強制装備品です)
愛情のイコンの変わりに装備されます。
ガッツ上限+30 ドリブル+1 パス+1 シュート+1 タックル+1 パスカット+1
ブロック+1 競り合い+1 攻撃力+2 守備力+2 素早さ+2 魔法防御+4 となりました。
(※友好値、好感度が下がってしまうと効果が落ちますので気をつけてください)
256 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 01:48:20 ID:Ms7RBd42
〜〜〜
最後に今回のイベントの劣化判定をします。
ジュニアダメージ46 =43%
(出血追加ダメージは劣化値に判定されません。フラウの結界ダメージは今回おまけします)
累積ダメージが40%〜69%→劣化判定(中)※カードの値劣化。
グリーニの外套の劣化→! card
ウイングシューズの劣化→! card
お1人様で! cardのスペースを抜いてコピペってください。
その数字分劣化します。
※厚手の服は外套のお陰で劣化しません。
カードがダイヤで数字の半分。クラブで数字が倍。クラブAで一発破壊。
JOKERでなんらかの能力+1&劣化値全回復。
クラブAとJOKER両方出た場合は相殺で数値どおりの判定。
257 :
森崎名無しさん
:2010/06/04(金) 01:54:18 ID:???
グリーニの外套の劣化→
クラブ3
ウイングシューズの劣化→
クラブ9
258 :
森崎名無しさん
:2010/06/04(金) 02:15:21 ID:???
かくして小学五年生で嫁持ち子供二人か…嗚呼ジュニアよどこへ行く?
一番頭が痛いのはチームメイトになったばかりの彼女…チームを離れるくらいで済んだら御の字か?
259 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:31:47 ID:Ms7RBd42
>>258
これで小学生の物語なんですよね。どれだけ無理のある展開なんでしょ?
グリーニの外套の劣化→クラブ3
ウイングシューズの劣化→クラブ9
グリーニの外套3×2=6 6ダメージ!
ウイングシューズ9×2=18 18ダメージ!
グリーニの外套は
6劣化しました 劣化値(9/20)
※外套系は中の装備を守ることを前提に作られているので劣化上限低めです。
ウイングシューズは
18劣化しました 劣化値(24/20)
ウイングシューズは壊れました!!!
ウイングシューズに秘められた魔力が開放されました!!
ジュニアの小田急ドリブルの性能が上がりました!!
小田急ドリブル(急行) 経験値1(NEXT7)ドリブル時、カードがスペードの時+4修正されます。
※特殊効果 発動時、通常より1ブロック余分に移動します
となりました。
260 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:32:47 ID:Ms7RBd42
〜〜〜
小「ということで、結局今手元にあるのは魔法の草が1個と止血の丸薬4つか…」
フラウ「ごめんなさい。そこそこの価値がある蓮花が丁度切れちゃったから…」
すまなそうにする目を伏せるフラウ。長く美しい髪もしおしおだ。
小「大丈夫だよ。いつもの宿は一部屋単位で借りてるから少しは負けてくれるだろうし…
明日から真面目に採取作業すれば何とかなる」
ジュニアは元気付けるようにフラウの生まれたばかりの赤ちゃんのような柔肌のフラウの手を握り、
いつもの宿屋へとたどり着く。
〜〜〜
261 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:34:18 ID:Ms7RBd42
マスター「ああ!帰ってきたね。心配したよ?リズなんて昨日はタケシが帰ってくるの夜中まで
待ってたみたいだし…おや?そこのお嬢さんは?」
ジュニアが扉をくぐると開口一番マスターは話かけてくる。冒険者としてはまだひよっこどころか
卵の殻すら取れていないような少年だ。丸一日帰ってこないことは流石に心配の種である。
小「こんばんわ。え〜と、話すと長くなるけど…いろいろあって、俺このフラウと結婚したんだ。
だから今夜から1人分増えちゃうけど…大丈夫?」
ジュニアは正直に答えると、その言葉が信じられないというふうに初老の品のいいマスターは
フラウを値踏みする。
マスター「失礼だが…キミは本当にタケシと添い遂げるのかい?」
フラウ「はい。私はこの方に命を救われました。だから私の命はこの方のものです。…それに、
一目ぼれって信じます?」
262 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:35:18 ID:Ms7RBd42
マスターの訝しげな目に怯む事無く堂々と語るフラウ。そこには一縷のよどみもなく、自分の恋を
どこまでも信じている乙女の瞳だった。
マスター「…そうか。ま、お付きのティルも問題ないと感じているなら大丈夫なんだろう。
…それにしても美しいな。本当に…人間…か?」
フラウ「ふふふ、そうですよ。でも私はタケシさんのものですからね。」
そういいながらジュニアの腕を絡め体を寄せる。
ティル「フラウ!だからマスターとの接触は…はぁ…なんでこういうことになったのでしょうか?」
ややげんなりした表情のティル。しかし、彼女はどういう形であれフラウが生きている事を
喜んでおり、あまり強くいうことはできない。出来ればこれから何もなく幸せになって欲しいと…
自分の行った事が不幸に繋がらないで欲しいと…そう願って止まないのだった。
〜〜〜
263 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:36:48 ID:Ms7RBd42
マスター「事情は詮索しすぎないのがここでの掟だから構わないけど…部屋はいつもの部屋一部屋で
いいのかい?」
小「はい。俺は床にでも寝ますから」
マスター「そうかい。それなら食事代と毛布一枚追加するだけでいいか…銀貨1枚と銅貨3枚、
それに弁当代が銅貨3枚になるけどそれでいいかい?お金が足りないなら数日分ならツケに
してもいいけど?」
小(…なんとか足りるな。フラウにはドライアードのときの知識が残っているから採取作業は
得意な筈だ。今日さえ凌げば大丈夫。…いざとなったら止血の丸薬を売ればいいんだし…)
そう判断したジュニアは、今夜の宿を予定どうりこの場所に決定し、今日は疲れたからと…
(実際に結界の中に無理やり入っているので疲れはピークである)食事もそこそこにぐっすりと
眠るのだった。…もちろん夫婦とはいえ、小学生のジュニアがフラウに何かするわけはない。
〜〜〜
264 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:37:49 ID:Ms7RBd42
おはようのキスで始まる朝など、幼い記憶の中にしかない出来事だと思っていた。
しかし、ジュニアの目覚めはそれではじまった。相変わらず朝が遅いティルの目をごまかし、いつの間にか
ジュニアの毛布に入り込んだフラウが優しく抱擁しながら甘いキスを交わす。
小「…ん、おはよう。」
親愛のキスというものに実は馴れてしまっている(主な原因は小さな雪使いがキス魔であったという
情けない話なのだが…)ジュニアは特に感動するわけでもなく…起き上がる。
そして、接吻の相手がシュガーでない事に驚いた瞬間、毛布から一跳躍で数歩分はゆうに飛び退く。
265 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:38:58 ID:Ms7RBd42
フラウ「おはようございます。あなた」
元々植物の化身なので朝に強いのか、既に身だしなみを整えたフラウは毛布のなかでジュニアが
起きるのを今か今かと待ち構えていたようだ。
小「…お、おはようフラウ…あと、結婚していて悪いんだけど…こういう不意打ちは卑怯だと
おもうんだ」
寝ぼけまなこが一瞬で吹き飛んだジュニアはティルの寝起きが悪い事に感謝しながらそう言葉にする。
フラウ「でも夫婦のキスは挨拶よ。ね、だからもう一回。」
ニンフォマニアという言葉がある。ニンフ(妖精)を語源としており、日本語で言えば色情症。
呼んで字のごとく子供には非常に刺激が強くジュニアは身の危険を感じる。
266 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:40:03 ID:Ms7RBd42
小「フラウ。こういうのは俺がもうちょっと大きくなってからだ。いや、もちろん嫌いというわけじゃない。
でも、こういうのは段階を追ってするものだ」
何とか説得を試みるジュニア。
フラウ「段階?大丈夫。全て私に身を委ねてもらえば…きゃん!」
そこでフラウのさらさらな美しい髪にチョップが入る。ダメージを受けたのはフラウ。ダメージを
与えたのはティル。
フラウ「…なによ2号さん。朝のキスは単なる挨拶だからノーカンよ」
チョップを受けたフラウはやや不満そうにティルに不満を言う。しかし、ティルは寝起きなのか
表情をほとんど変える事無くぼーっと突っ立ている。
267 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 03:41:15 ID:Ms7RBd42
フラウ「…もしかして、寝てる?ね、寝相なの?」
目は開いているのだが、なにもアクションを起こさないティルにかすかな違和感を感じる。そういえば
ここ最近時々朝と夜の様子がおかしいような気がする。
小(………あ、そんなことより、今朝の掲示板を見よう)
中一日という事で何か変化があるのではとジュニアは酒場横に掲げられている依頼を見に階段を下りる。
掲示板の内容→! card
! cardのスペースを抜いてコピペってください。
ダイヤハート 一件依頼が増えている。(最大4件、それ以上になると古いものから消えていきます)
スペード 変化なし
クラブ 一件依頼が減っている。(A〜7でコクの実採取、8以上で氷が見たいが消えます)
となります。
268 :
森崎名無しさん
:2010/06/04(金) 06:40:56 ID:???
掲示板の内容→
クラブ7
269 :
森崎名無しさん
:2010/06/04(金) 07:43:44 ID:???
ナイジェリアにサッカー留学してそのまま帰化すれば…
270 :
森崎名無しさん
:2010/06/04(金) 13:27:56 ID:???
春菜姫「あ…ありのまま今起こった事を話すわ!
『私は日本でお父さんを待っていたと思ったら、いつの間にかお嫁さんをつくられていた』。
な…何を言っているのかわからないと思うけど、
私も何が起きたかわからなかった…
嫉妬で頭がどうにかなりそうだった…一目惚れだとかスピード婚だとか、
そんな小さな事とは断じて違うわ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったわ…」
271 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 13:35:26 ID:Ms7RBd42
掲示板の内容→クラブ7
クラブ 一件依頼が減っている。(A〜7でコクの実採取、8以上で氷が見たいが消えます)
小(…なんとまた一件減ってる?しかもコクの実採取が…)
ジュニアはバッグの中にはいっているコクの実を思い出す。
小(ま、いっか。売れば2個で銀貨1枚の価値があるんだ。今日の収穫と一緒に売るか…)
そんな事を考えながら2階へと戻る。
〜〜〜
272 :
小田ジュニアの野望
:2010/06/04(金) 13:36:28 ID:Ms7RBd42
そこでは美しい少女2人がいつでも飛びかかれるような微妙な距離で言い争いをしている。
ティル「ですからなんのことですか?言いがかりも止めてください」
フラウ「なによ!私の旦那さんとられたからっていきなりチョップなんてひどいよ!」
ティル「ですから、何故私があなたにチョップをする必要があるんですか?」
フラウ「そ、それは私が、旦那様とい…いちゃいちゃ…し、ししようと…」
いきなり歯切れが悪くなるフラウ。
小(はあ…朝の出来事をまだもめてるのか…)
可愛く美しい二人がケンカしている姿を眺めたいと思うほど特殊な趣味はないジュニア。まぁまぁと
何とか仲裁し、一階の酒場で朝食をとるのだった。
〜〜〜
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