キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【過去の鎖と】キャプテン三杉5【未来への軌跡】

1 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/07/23(金) 10:00:12 ID:9RPhVgq6
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。

※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。

282 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 15:51:06 ID:???
★ユヴェントスの行動→ ダイヤ7  ★

283 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 15:51:56 ID:???
★フィオレンティーナの行動→ スペード2  ★

284 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/16(月) 17:43:36 ID:???
>ユヴェントスの行動→ダイヤ(カルバリョが上がるだけ、普通の攻撃だ)
>フィオレンティーナの行動→スペード(マルコ、レントゥルスが守備に下がった)

この展開、ユヴェントスの守備陣は今の攻撃を守りきれた事で安堵してしまっていた。
前半最後の攻撃、守備陣も上がって援護するという意識まで持っていけなかったのだ。
それに対し、フィオレンティーナのマルコとレントゥルスは思い切ってラインを下げていた。
バンビーノが下がれない、新田、ブンナークも下がらないこの配置…
もしも彼らが一手目で止める事が出来れば、再カウンターも可能なのだ。
この場においてユヴェントスは集中力を切らし、フィオレンティーナはそうではなかったと言える。

ファケッティ「(ジェンティーレ…いや、今は考えまい…)前半最後の攻撃だ、ここで決めるぞ!」

放送「おっとファケッティくん、これはクイックスタートか!?
フィオレンティーナの前線は取り残さ…いや、レントゥルスくんとマルコくんが懸命に下がる!」

マルコ「ピンポイントパスで一気に…当然そう来るよね!」
レントゥルス「なんか…危ないかもって思う!」

三杉「(二人が下がって中盤が4枚か…これは頼もしいな。
パスカットに成功すればギリギリ攻める時間があるが、狙うべきか?)」


A 当然狙うしかない。
B いや、ここは守り切る事だけを考える。
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※Aの場合、ミハエルには三杉、レントゥルスがカルバリョにはマルコ、ダラピッコラが、
 バティンには三杉、マルコ、ダラピッコラ、レントゥルスがカットに行けます。
 ファケッティが誰にパスを出すかは勿論カード次第です。

285 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 17:45:31 ID:bm+WTRfs
A

286 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 18:17:51 ID:Nw7IZopQ


287 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 18:43:28 ID:7AHvUplw
A

288 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/16(月) 20:06:43 ID:???
>A 当然狙うしかない。

三杉「(よし、ここはリスクを覚悟で反撃の目を残そう…!)」

この前半の最終局、三杉は賭けに出る事を決めた。
後半を考えれば、この前半のうちに2点のリードを確保しておきたい。
けれども今の状況、両チーム併せて攻撃をする時間は1回分だけだった。
チャンスを残すには敵の攻撃を1手目で摘み取る必要がある…
それはフリーで放たれるファケッティのピンポイントパスをカットしなければならないという事である。
明らかに困難な選択と言えたが、それでもフィオレンティーナには十分な安全マージンが取れる筈だった。
何故なら中山とラムカーネが控えているからである。

三杉「ダラピッコラ、マルコ、レントゥルス、よく聞いてくれ!
ファケッティのFKを直接カットに行く! この前半、最後まで攻撃の意志を絶やすな!」

ファケッティ「なんだと!?」

レントゥルス「(わあぁ…止められるのかなぁ…)」
マルコ「(リスキーだけど…中山達を信じるんだね?)」
ダラピッコラ「(どんな道筋でも構わねぇ…絶対勝つ!)」

289 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/16(月) 20:07:43 ID:???
三杉は大声で中盤の4人に指示を伝えた。
彼等は思い思いにその指示を受け取り、守備の構えに移行する。
勿論この指示はファケッティにも伝わっており、その自尊心に障る事となったのである。

ファケッティ「嘗めたな…お前達、後悔させてやるぜ!」


先着で
★ファケッティの狙い→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→バティン
ハート→ミハエル
スペード、クラブ→カルバリョ
JOKER→バティンで三杉がパスカット自動成功。



※本日の更新を終了します、お付き合い下さりありがとうございました。

290 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 20:15:50 ID:???
★ファケッティの狙い→ クラブ10

291 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 04:04:00 ID:???
更新乙です

292 :キャプテン三杉 ◆6/12hGnPBE :2010/08/17(火) 11:05:53 ID:???
>>291 乙ありがとうです♪



ギュイン…!
ファケッティ「(ここだ!)」

ファケッティは目の焦点を絞り、パスの道筋と着地点を見極めた。
そして短い助走の後、鋭く足を振り抜いて必殺のピンポイントパスを放ったのである。

スパァァァァァァァン!!

前半残り時間は2分、それとロスタイムが少々…
ファケッティ程の腕があれば、バティンへ直接のパスを狙ってもおかしくなかった。
もしくはフィニッシュの選択肢を増やすミハエルを介すでも良かった。
しかしこの場でファケッティが選んだパスの相手はカルバリョ。
瞬間的にパスが通りやすいと判断されたのもある…
しかしファケッティは、この選択肢が最も得点の可能性が高いと踏んでパスを出したのだ。

293 :キャプテン三杉 ◆6/12hGnPBE :2010/08/17(火) 11:07:07 ID:???
先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ファケッティ 本家ピンポイントパス(! card)69+(! dice + ! dice)+(完全フリー+2)=★

★マルコ パスカット(! card)63+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
ダラピッコラ パスカット(! card)62+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃】−【守備】
≧2→パス成功、カルバリョにフリーでボールが渡った!
=1、0、-1→ボールはこぼれ球に…。そして左から順に
(三杉がフォロー)(ラインを割り、その後は膠着で前半終了) (ミハエルがフォロー)
≦-2→フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
マルコのマークがダイヤで「鋭いパスカット(+1)」が発動します。

294 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 12:08:42 ID:???
★ファケッティ 本家ピンポイントパス(! card)69+(! dice + ! dice)+(完全フリー+2)=★


295 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 12:11:39 ID:???
★ファケッティ 本家ピンポイントパス( スペード8 )69+( 46 )+(完全フリー+2)=★

296 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 12:14:21 ID:???
★マルコ パスカット(! card)63+( 45 )+(人数補正+1)=
ダラピッコラ パスカット(! card)62+( 43 )+(人数補正+1)=★

297 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 12:26:17 ID:???
★マルコ パスカット( ダイヤ8 )63+( 41 )+(人数補正+1)=
ダラピッコラ パスカット( クラブQ )62+( 33 )+(人数補正+1)=★
この二人じゃ勝ち目はないか

298 :キャプテン三杉 ◆6/12hGnPBE :2010/08/17(火) 14:10:19 ID:???
ファケッティ 本家ピンポイントパス( スペード8 )69+( 4 + 6 )+(完全フリー+2)=81
マルコ パスカット( ダイヤ8 )63+( 4 + 1 )+(人数補正+1)=69
ダラピッコラ パスカット( クラブQ )62+( 3 + 3 )+(人数補正+1)=69

【攻撃】−【守備】≧2→パス成功、カルバリョにフリーでボールが渡った!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュン…!
ダラピッコラ「こいつは…!?」
マルコ「ギリギリ届かない…!」

放送「これは取れない!ダラピッコラくんとマルコくんの間を通した!
ファケッティくん、まさに技ありのパスです!」」

ファケッティのピンポイントパスは正しく至高のパスと言えたた。
マルコとダラピッコラ、そしてカルバリョの三者の動きを読み切って出されたそのパスは、
ダラピッコラとマルコの間にある空間を見事切り裂いた。
ホンの少しでもコースがずれていれば、どちらかに止められたかも知れない。
そんな厳しいコントロールを敢えて自分に課したのには当然意味があった。
これは受け手のカルバリョがスピードを些少も落とす必要がない、
そんな絶妙なコースと着地点を狙っていたのである。

バッ!
カルバリョ「完璧(パーペキ)なパスやったで今のはぁ!」

フリーでボールを受けたカルバリョはそのまま速度を上乗せし、ガンガン上がっていく…
今の状況で彼の行く手を阻める者はフィオレンティーナに誰一人として居なかった。
カルバリョはフィオレンティーナの右サイドを思う存分抉り、そして…

299 :キャプテン三杉 ◆6/12hGnPBE :2010/08/17(火) 14:16:13 ID:???
ザァッ…!
カルバリョ「競りに来るやつがおらんのは残念やけど…」

カルバリョは左足を軸にブレーキをかけながら90度態勢を入れ替えた。
ボールも左足をクッションに僅かに撥ね返り、右足で蹴るのに絶好の位置である。

放送「おっと、カルバリョくん! 突如として急ブレーキ急停車!
あっ…にも関わらず万全な態勢を保ち…これはノータイムでクロスか!?
一体どんな足腰をしているのか!」

カルバリョ「これがオレのアキュートクロスやぁ!!」


ドォウッ!!!!


中山「拍子を置かずにクロスだって!?」
ミュラー「(は、反応が一歩遅れた!)」
スペルマン「(これはマズイ…!)」

バティン「これがオレ達の本当のタイミングってヤツだ!」

300 :キャプテン三杉 ◆6/12hGnPBE :2010/08/17(火) 14:17:47 ID:???
☆前半はラムカーネに指示できます。どのセービングをさせますか?
3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

A キャッチ(69)消費ガッツ40
通常のキャッチです。うまくいけば完全にマイボールです。

B パンチング(71)消費ガッツ80 
キャッチよりもシュートを止めやすいです。上手く弾けば高確率でマイボールです。

C シャドーシールド(78)消費ガッツ150
必殺キャッチです。使用すると、その試合中のセーブ力が2下がります。

D 飛び出し(70)消費ガッツ60
敵が打つ前にボールを抑えます。うまくいけば完全にマイボールです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バティンの行動:レオーネダイビングヘッド(71)orコンパスターン(70)
ラムカーネにはZEROシステムによって現在“+5”の補正がつきます。
ラムカーネが行動すればするほど“後半”弱体化します。(現在2回行動済み)

<重要>
※アキュートクロスにより、次回のダイレクトプレイのみ守備側に-1のペナが付きます。
※バティンの行動がコンパスターンの場合、クリア・飛び出し以外の守備は一旦キャンセルされます。
 その場合、トラップ成功時のみ、改めてシューターvs守備の判定を実施。

301 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 14:56:08 ID:HieGGe7k


302 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 15:43:20 ID:HBOcqE4g


303 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 17:14:20 ID:nXeji0nY
B

304 :キャプテン三杉 ◆6/12hGnPBE :2010/08/17(火) 20:00:49 ID:???
カルバリョのテクニカルなセンタリングに守備陣が動揺を見せる中、
ラムカーネは厳しい目でバティンの動向を探り掠めようとしていた。
しかし、ZEROが示すその行動は完全に50%/50%(フィフティ・フィフティ)である。
これはバティンがどちらにも瞬時に切り替われる器用さを有している事を示していた。

ラムカーネ「敵の予測が不完全と判断、身構えて以後の行動に備える…」

ラムカーネは足を地にグッと踏みしめ、自身の瞬発力で押し切る事を決める。
またこれはZEROの予測もギリギリまで見極める事も期待していた。


バティン「行くぜフィオレンティーナ、止められる物なら止めてみせろ!」

中山「クソっ、来いよ!!」

305 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/17(火) 20:01:56 ID:???
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★バティンの行動→! card (ダイヤ、ハートでシュート/スペード、クラブでトラップ)
バティン レオーネダイビングヘッド/コンパストラップ(! card)71/70+(! dice + ! dice)=★

★ミュラー ダニッシュギャンビット(! card)68+(! dice + ! dice)+(ペナ-1)+(人数補正+1)=
スペルマン 低クリア(! card)64+(! dice + ! dice)+(ペナ-1)+(人数補正+1)=
中山 ブロック(! card)68+(! dice + ! dice)+(ペナ-1)+(人数補正+1)=★

★ラムカーネ パンチング(! card)71+(! dice + ! dice)+(ペナ-1)+(ZEROシステム+5)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。


【シュート/トラップ】−【DF/クリアー】
≧7→シュートは邪魔される事なく放たれた / トラップ成功
=6〜2→シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少 / トラップ成功
=1、0、-1→ボールはこぼれ球になった。そして左から順に
(ミハエルがフォロー)(ラインを割って前半終了)(三杉がクリアーして前半終了)
≦-2→フィオレンティーナボールで前半終了。

【シューター】−【GK】
≧2→バティゴールがゴールに突き刺さった!
=1、0、-1、-2→ボールはこぼれ球になった。そして左から順に 
(ミハエルがねじ込み)(カルバリョがフォロー)(前半終了)(前半終了)
≦-3→ボールを大きく弾いて前半終了。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
バティゴールは吹飛係数1を有します。
中山のマークがダイヤで「ソウルオブヤマト(+8)」200消費、ハートで「バックスウェイ
ブロック(+4)」120消費、スペードで「ボレーブロック(+2)」80消費発動します。
スペルマンのダイスの合計が9〜10でK、11〜12でJOKER相当の覚醒が起こります。(一度だけ)
バティンの行動がトラップの場合、クリア以外の守備は一旦キャンセルされます。

306 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 20:03:14 ID:???
★バティンの行動→ ダイヤ5  (ダイヤ、ハートでシュート/スペード、クラブでトラップ)
バティン レオーネダイビングヘッド/コンパストラップ( JOKER )71/70+( 34 )=★


307 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 20:03:32 ID:???
★バティンの行動→ クラブJ  (ダイヤ、ハートでシュート/スペード、クラブでトラップ)
バティン レオーネダイビングヘッド/コンパストラップ( ダイヤA )71/70+( 33 )=★

このダイビングヘッドも吹飛係数1?

308 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 20:04:54 ID:???
なにィ!?もうだめだ…おしまいだぁ…!

309 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 20:06:34 ID:???
★ミュラー ダニッシュギャンビット( ハート10 )68+( 11 )+(ペナ-1)+(人数補正+1)=
スペルマン 低クリア( クラブJ )64+( 66 )+(ペナ-1)+(人数補正+1)=
中山 ブロック( ダイヤ8 )68+( 23 )+(ペナ-1)+(人数補正+1)=★
アッー

310 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/17(火) 20:07:40 ID:???
あ、すみません!
ダイビングヘッドは吹飛2でした。

なんか絶望的な感じなとこで本日の更新を終了します、ありがとうございました。
しかしプレイの表現を広げようとするたび判定が複雑に…どうしたものか。

311 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 20:07:49 ID:k3z80LBU
★ラムカーネ パンチング( クラブ9 )71+( 25 )+(ペナ-1)+(ZEROシステム+5)=★

312 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 06:14:39 ID:???
フリー本家ピンポイントは三杉でも触れられないからな、これはファケッティ舐めすぎた
バティンは…完璧に意地をみせた、1−1で折り返しは想定外。
後半ラムカーネが使えないからミハエルが突撃するだけで点取られかねないし
こちらが点を取るにしても相当キツイ、新田の隼ボレーも混ぜたほうがいいかも。
これはレッチェ戦よりヤバイかもしれないぞ。

313 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 16:59:16 ID:???
いやはや、遂に失点してしまいましたね。
と言っても、正直言ってユヴェントスは物凄い低確率を潜り抜けての得点ですからね。
ファケッティのクラブに始まって、バティンの1/2でシュート、1/53でJoker…
これは誰が考えても想定外でしょうね。

後半は守備が本当に危険ですが、レッチェ戦も何だかんだで後半はシュートを1本も撃たせず、
失点はイスラスによるドリブル無双でしたからね、まだまだ希望は十分です。
攻撃については本当にブンナークだけでなく新田、バンビーノ、場面によっては
三杉も想定し、幅広く粘り強く攻撃するといいかもですね。

314 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 17:00:26 ID:???
>>313>>312さんへのレスでした。



バティンの行動→ ダイヤ(シュート)
バティン レオーネダイビングヘッド( JOKER )71+(自動7ゾロ)=85
ミュラー ダニッシュギャンビット( ハート10 )68+( 1 + 1 )+(ペナ-1)+(人数補正+1)=69
スペルマン 低クリア( クラブJ )64+( 6 + 6 )+(ペナ-1)+(人数補正+1)=76 ※Joker相当覚醒
中山 ブロック( ダイヤ8 )68+( 2 + 3 )+(ペナ-1)+(ソウルオブヤマト+8)+(人数補正+1)=81
【シュート】−【DF】=6〜2→シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少


バティン レオーネダイビングヘッド( JOKER )71+(自動7ゾロ)+(ブロック減衰-1)=84
ラムカーネ パンチング( クラブ9 )71+( 2 + 5 )+(ペナ-1)+(ZEROシステム+5)=82
【シューター】−【GK】≧2→バティゴールがゴールに突き刺さった!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バティンはボールの着地点へ猛然と走りこんだ。
そのままワントラップし、シュートを撃てるベストのタイミング。
それに対し中山らは反応が一歩遅れており、それがまた焦りを生んだ。

ミュラー「スペルマン、力を借ります!」
スペルマン「OK、先に跳んで! トラップを阻止だ!」

バティン「(オレがミドルだけのキックバカと思ってたら、それは甘いぜ!)」

スペルマン「(あ…なにか見える…。 …土?)」

その破壊的な脚力、バティゴールが目立つバティンだが、彼はそれだけの男ではなかった。
試合前に三杉が予想したように、彼にはFWとしてゴール前で必要な能力が全て備わっていた。
バティンはある瞬間、ダッシュからの転調で深く力強く足を踏み込んでいた。

315 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 17:01:36 ID:???
中山「こ…れは!?」
ミュラー「な、何を!? タイミングが分からない…!」

そのまま体勢を低くし、バティンはその大柄な身体が小さく見えるほどに全身を窄めてみせる。
その姿はまるで、ライオンが獅子を大地に埋め、獲物に飛び掛る直前の姿にも見えた。

スペルマン「させないよ!」

ミュラーの背後に隠れていたスペルマンが、突如その存在感を表した。
まるで相手に身体ごとぶつけるかのように、バティンと同じく頭から激しく飛び込んだのである。
反則ギリギリ、ラフプレイのつもりで挑んだスペルマンであったが…

ドガアァァァァッ!!
スペルマン「(なにこの破壊力…!)」

しかし身体を激しく叩きつけられたのはスペルマンの方だった。
積んでいるエンジンが違うとばかりに突進力を見せつけるバティン。

ミュラー「うあぁぁ!!」

不用意に競りに向かっていたミュラーも一瞬遅れて宙を舞った。


バティン「お前ら、喰らうぜ! これがオレのレオーネ・ダイビングヘッドだっ!!」

316 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 17:02:43 ID:???
ドッゴォォォォォォォォッ!!!!


ライオンの突進力を内包したボールは低空の軌道でフィオレンティーナゴールを襲った。
神技的なブロックで敵のシュートを従えさせる中山も、そしてあのラムカーネでさえも…

中山「動くこと雷てっ…」
             ドガァッ!
ラムカーネ「…!」
            ドガァァッ!

呆気ないと言ってしまえるほど、抗う事が出来ずに空中に弾き飛ばされてしまった。



ブチィッッ!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイ!


フィオレンティーナ  1−1  ユヴェントス


結果このシュートは誰にも止める事が出来ず、ゴールネットすら突き破ってゴールを決定付けた。
そして直後に前半戦の終わりを告げる笛も鳴り響く。
ユヴェントスはギリギリで同点に追いつき、そしてフィオレンティーナはそれを許したのだ。

※スペルマンが覚醒スイッチを消費してJoker相当の覚醒をしました。LVが1上がります。
 さらに必殺クリア(低)のアンカークラッシュ(1/2で+2、80消費)を覚えました。

317 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 17:04:07 ID:???
うおわあああああああああああああああああああああああ!!

放送「同ーーーーー点!!!前半終了直前、ついにユヴェントスが追いつきました!!
一進一退の攻防、名勝負を予感させたこのゲーム、やはり簡単には勝勢は決まりませんでした!
これは後半のゲームも楽しみですねぇ…ユヴェントスはこの勢いを更に強めて、
フィオレンティーナは気持ちを切り替えて後半を迎えて欲しいものです…!」

観客「ユーベ!ユーベ!ユーベ!」「バティン!バティン!バティン!」「やったぞぉぉぉ!!」
 「後半は逆転頼むぞ!」「バティンとジェンティーレが居るんだ!」「うわあああああ!!」


バティン「やったぜオラァァァァァ!!!」

拳を天高く突き上げて仲間の下へと走っていくバティン。
そして称賛を以って彼を迎えるユヴェントスイレブン。
前半開始から苦戦を強いられていたと言ってよく、今のゴールはそれを一気に覆す一撃だった。
逆の立場のフィオレンティーナについては、その精神的なダメージは大きかった。
レッチェ戦で体験した苦戦→解放の図とは真逆となってしまったと言っていい。
これより悪いというのは無いほどのタイミングの失点だった。


三杉「(読み違えた…)」

三杉は蒼白な顔でその場に立ち尽くしていた。
絶対に取られてはいけなかった失点だった。
展開、時間帯を考えたこのゴールの意味を、彼は先のレッチェ戦で理解していた。
そしてその思考は自らの判断に対する分析へと切り替わる。

318 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 17:06:01 ID:???
試合の序盤、信じられない程の脆さで崩れたファケッティ…
その展開で三杉はファケッティの実力を低く感じてしまったのは否定できない。
しかし冷静に考えればファケッティのピンポイントパスは疑いようも無い程に鋭い。
ましてそれがフリーで放たれたとあれば、三杉ですら阻止できる可能性は極めて低かった。
…にも関わらず直接カットを狙ったのは、追加点が欲しかった以上にファケッティを甘く見ていたのだ。

そしてカルバリョである…ダラピッコラの活躍で彼は突破を二度も防がれた。
だがそのお陰で見えていなかった物…オーバーラップから生まれる攻撃の広がり。
今回三杉はこれについて全く予想出来ずに終わってしまった。
中山とラムカーネが控えていれば大丈夫と警戒を緩めてしまったせいかも知れない。

三杉「(追加点欲しさに敵への警戒を甘くしたのは失敗だった…不運じゃない、僕のミスだ。
このタイミングの失点がどれだけダメージになるかと言う事を今の今まで失念していたのだから…)」

そう、バティンのダイビングヘッドが会心の威力であった不運を差し引いても、
ファケッティへの慢心とカルバリョへの無警戒は否定しようがなく、三杉自身に重くのしかかった。

三杉「(それだけじゃない…この前半、僕はミハエルばかりに意識を強く持ちすぎた。
そのせいで、全体の戦力バランスを客観的に見る意識を失っていたのかもしれない。
これではダラピッコラをフォローなどと偉そうに言えたものじゃないな…。
ああ、まだまだボクは甘かった…… やっぱりサッカーは難しいよ……)」

319 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/18(水) 17:07:42 ID:???
とは言え、事実として三杉の働き、仕事は他の選手に比べて膨大であり、誰も彼を責められない。
しかし彼は自身を分析し、自分のミスを自らで責めるのだ。
小学生の頃から変わらないこの姿勢、ミスを次の機会に活かそうと無意識に働く自己分析。
常に自らを高い位置に置こうとする高尚さが、彼自身にそれをさせていたのである。
そして…。

A 三杉「もう駄目だぁ…おしまいだぁ…」 結果、ネガティブ。
B 三杉「そうだ…こういう展開でこそ、僕は燃える奴だった。」 結果、燃えた。
C 三杉「反省は反省だ、引き摺ってはいけない。後半の展望を皆と話そう。」 結果、冷静。
D 三杉「      」 ←その他(好きな事を一言、味方への叱責・謝罪や具体的な戦術案など幅広く自由)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

320 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 17:35:57 ID:xfF3EA/k
D 気にするな、最初から一点取って逃げ切るつもりはなかっただろう。
それよりこれ以上後手に回らないようにしっかりボールキープしてシュートで攻撃を終えよう。

321 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 17:38:28 ID:soJ2KZjM
B
みっちー!

322 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 17:46:44 ID:vUCVJO6c

炎の男!

323 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 17:47:30 ID:w/69V70I
B

324 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 19:14:15 ID:???
BとCの差って大きそうだな
Bで上手く行けば新しい三杉が誕生しそうな予感

325 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 21:21:09 ID:???
>まだまだボクは甘かった…… やっぱりサッカーは難しいよ……

原作の懐かし台詞キターーーと一人盛り上がってしまいましたw
普段「僕」と表記する三杉さんが、
ここだけちゃんと原作準拠の「ボク」と書いているところにグッときやした。

326 :325:2010/08/18(水) 21:24:15 ID:???
あ!失礼。

>ここだけちゃんと原作準拠の「ボク」

「『僕』表記だとちゃんとしてない」と言うつもりはまったくありません。
つまらぬ書き込み失礼しました。

327 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 12:16:26 ID:???
>>324
なんだか書いている内に不思議な事になってきました。
これはOKなのでしょうか? でも良し!

>>325
いえいえ、コメントありがとうございました。
基本的に日本人は人称を漢字、外国人はカタカナと区別しているんですよね。
懐かしセリフについては原作準拠にしましたが…
完全に原作どおりなら“難しい”とかも漢字ではないんですよね。
その辺は徹底すれば良かったと反省しております。

328 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 12:17:28 ID:???
>B 三杉「そうだ…こういう展開でこそ、僕は燃える奴だった。」 結果、燃えた。

いつの間にか三杉の思考は絶望的ともいえるチームの現状に移っていた…。

後半…ラムカーネは実質無力化してしまうと言っていい。
バティンは2度シュートを放ち、2度とも中山を宙に舞わしていた。
ミハエルのドリブルは今のところ、こぼれ球にするのがやっとの状況。
バンビーノは審判から警告を貰ってしまった。
こちらの得点はブンナークのフリーキックからのみで、ダイレクトでは2度止められている…。
前半戦では押していたように見えても、軽く挙げるだけでこれだけの不安要素が出てきた。
そう考えれば点差をつけて前半を終えるのは至上命題だったと思える。

三杉「絶対絶命…ってヤツだね。」

今チームは明らかに危機的状況にあり、思わずそれを言葉として発してしまう三杉。
だが彼の心情の中には、不思議と不安も怒りもほとんど占められていなかった。
それどころか、後から後から湧いてくる不思議な感情を抑えきれずに… 三杉 笑った。

三杉「そうだ…あの時も、あの時だってそうだった筈だ…
       …こういう展開でこそ、僕は燃える奴だった筈だ!」

329 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 12:19:29 ID:???
目を閉じた三杉の脳裏には過去の試合の出来事が思い返されていた。
フランス国際予選、アルゼンチン戦。
ディアスの圧倒的個人技にやられっぱなしの状況で、後半開始早々に翼くんがレッドカードで退場。
その後追加点が取られ、一人少なくなった10人で逆転しなければならなかった状況。
その時自分は項(こうべ)を垂れたか? …否である。
自分はスーパーサブだと奮い立ち、怪我も構わず闘う意思を持ち続けたのだ。

フランス国際前、ハンブルガーとの親善試合。
その戦力差は誰が見ても圧倒的に違いなかった。
カール・ハインツ・シュナイダーは完璧なストライカー。
森崎の体力を前半でほとんど削り取って尚も点を奪ったんだ。
ヘルマン・カルツは翼くんに勝るとも劣らない実力でゲームを支配し…
それを支える選手たちの実力も軒並み全日本の選手以上だった。
若林は……特にありません。
ともかく後半戦の苦しさ、重圧は今以上だったかも知れない。
その時自分は彼らの実力に唸りこそすれ、恐れを抱いたりしたか? …否である。
最後の最後まで勝つために闘志を燃やしていたのだ。

330 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 12:20:53 ID:???
そう…あの時も、あの時だって自分の心は燃え、奮い立ったのだ。
苦しい試合でこそ、テクニックに頼った自分を超えられた…
サッカーに対する己の執念を実感する事さえできた。
逆境こそ、自分の真価を発揮させる起爆剤だったのだ。

三杉「(そうだよ…!)」


先着で
★炎の男 三杉淳誕生?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→この試合のみ弱必殺技発動率↑&vsミハエル経験値が上限まで爆上げ&「スキル・逆境に強い」ゲット
ハート→vsミハエル経験値が上限まで爆上げ&「スキル・逆境に強い」をゲット
スペード、クラブ→vsミハエル経験値が上限まで爆上げ
JOKER→さらに三杉は思いだしていた、幼き日 自分がサッカーを始めた理由を。 (マサカデナイヨネ…)

※ミハエル経験値が上限まで爆上げするのは、“足りない物は気合で補う”理論で成り立ちます。

331 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 12:26:48 ID:???
★炎の男 三杉淳誕生?→ ダイヤ2

332 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 13:38:45 ID:???
炎の男・みっちゃん!

333 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 14:29:32 ID:???
>ダイヤ→この試合のみ弱必殺技発動率↑&vsミハエル経験値が上限まで爆上げ&「スキル・逆境に強い」ゲット

目をカッと見開いて、三杉は仲間達を見た。
彼等もチームの状況を理解すると共に、前半最後の最後で追いつかれたダメージを消化できずにいた。
呆然としたままのメンバーや、悔しそうにうな垂れているメンバーの姿がそこにある。
三杉はそんな仲間達と…そして、敵に対して大声で言い放った。

三杉「心配するなみんな!」

その声に敵も味方も三杉の方へ視線を向ける。
こんな状況で鼓舞がどれだけの意味を持つのか?
そんな疑問を三杉は考えもしなかった。
ただ、言葉が自然と口から放たれたのである。

三杉「このキャプテン・三杉がいる限り!! フィオレンティーナは絶対勝つ!!」

なんの解決にもならない大口…けれどそれを言い放った三杉の目に迷いはない。
その目が、これが虚飾のない本気の言葉だと雄弁に語っていたのだ。

334 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 14:31:57 ID:???
ダラピッコラ「ミスギ…!」
中山「三杉!?」
バンビーノ「(そうだ、うな垂れている暇などない…!)」
ブンナーク「……」

ジェンティーレ「あ゛ぁ゛っ ! ?」
カルバリョ「上等やで、あの兄ちゃん…!」
ミハエル「……」

その結果、味方は驚きと少しの勇気を…逆に敵は燃える怒りと戸惑いを感じる事となったのだ。
後半戦…只では終わらない、一筋縄ではいかない、そんな予感が敵味方問わずに行き来し…
そして誰ともなく「後半に備えなければ」とベンチへ下がって行った。
ハーフタイムである。

※三杉が“諦めの悪い男”とか“炎の男”とか、そんな感じの属性が付きました。
「スキル・逆境に強い(チームがピンチの時に全能力+1)」を身につけました。
ミハエルのドリブルに対する経験値が天井まで跳ね上がりました、後半は互角に勝負できます。
この試合後半のみ弱必殺技発動率↑です。
 (具体的にはディレイドタックル、スプリットパスカット、バックスピンパス、やや華麗なドリブルの発動率が1/4up)


※一旦ここまでです。

335 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 17:45:59 ID:???
〜フィオレンティーナ ベンチ〜

アンザーニ「さて皆さん、お疲れ様でした。前半最後の最後での失点は残念でしたが…
私が想像していたよりも皆さんは落ち込んでいないようで驚きです。」

バンビーノ「ええ、悔やんだところで事実は変わりませんから。」

中山「それに、三杉(こいつ)が空気を読まずに大口を叩いてくれましたからね。」

アンザーニ「ほう…? それはなんと?」

ラムカーネ「このキャプテン・三杉がいる限り、フィオレンティーナは絶対勝つ…
一字一句間違いない。 その言葉には根拠が認められず、ナンセンスと判断される。」

マルコ「ラムカーネ、そういう事じゃなくて…」

ラムカーネ「大言を吐いたところで後半のオレは死ぬほど役に立たないぞ。」

マルコ「え…」

三杉「プッ…」

ラムカーネの冷静で厳しい自虐にマルコは呆気に取られ、三杉は思わず吹き出してしまった。
空気を読まず、この場で敢えて正しすぎる事を言う…ラムカーネなりのジョークだったのだ。
釣られて、他の選手たちの表情にも笑みが浮かぶ。

336 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 17:47:02 ID:???
アンザーニ「ホッホッホ、それは随分と大言壮語を口にしたものですね。
でも、よくぞ言ってくれました。 そのお陰と思いますが、皆の表情から焦りの色がありません。
もし不安と焦りを引き摺っていれば、このハーフタイムでいくら指示してもそれは頭に入りません。
言葉は頭を巡るだけで考えは纏まらず、いつの間にか時間だけが経過していたという現実が残る。
前半終了間際の失点が恐ろしいというのは、つまりはそう言う事なのです。
バンビーノくんの言う通り、悔やんだところで起こった事実は変わりません。
けれど人はそれを、変えられない過去を引き摺る事で未来の可能性すら摘み取ってしまう。
根拠なんて後から考えればいい、諦めずに勝利への道を探すべく気持ちを切り替える事が先ずは重要だ。」

ダラピッコラ「……」

アンザーニ「では、未来の話をしようではありませんか。
この試合、この危機を切り開くために何をすべきかを。」

三杉「(後半の戦術か…フォーメーションについて何か発言すべきだろうか?)」


A 新田とレントゥルスを0.5列ずつ下げて、中盤の守備をより明確に厚くする。
B 三杉、ダラピッコラをもう少し下げ、実質5バックの形を取る。
C バンビーノをもう少し高めに配置し、実質3トップの形を取る。逆にマルコらは少し低めに。
D 特に変更は申し出ない。
E その他(何か考えがあればどうぞ、決定しなくても参考にするかもです。)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

337 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 17:59:20 ID:F7Cnf5zA
B
バンビーノの警告はやっぱ痛いな

338 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 18:02:52 ID:qp7Hy2Vk
A
新田が消えすぎなので…

339 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 18:07:30 ID:/nZEdZtU


340 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 18:13:28 ID:EI9eDt0A


341 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 20:25:41 ID:???
>A 新田とレントゥルスを0.5列ずつ下げて、中盤の守備をより明確に厚くする。

三杉「監督、新田とレントゥルスを0.5列ずつ下げるのはどうでしょうか?」

新田「…!」

新田の肩がギクリという感じ震えた。
彼は自分が前半中、ほとんどプレイに絡めてない事を自覚していた。

アンザーニ「ふむ、目的は?」

新田「俺に…もっと積極的に守備をさせたいんですね?」

三杉「そう、いま新田が自分で言った通りです。
この前半、あまりにも新田の存在感が消えていました、正直に勿体無いと思うほどです。
なまじFWというポジションであるがゆえ、新田は思い切ったポジショニングが出来ていません。
でも新田、お前の脚はもっともっと応用が適う。既成概念に捉われていては損失になる。」

新田「既成概念…」

三杉「お前の脚はもっともっと下がっても、攻撃時には追いつける筈だ。
FWだからこれ以上は下がれないと決めつけてしまうのは、それこそナンセンスだ。」

新田「(た…確かに! 俺は自分のプレイを自分で狭めていた…!?)」

342 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 20:28:05 ID:???
いつの間にか、三杉の言葉は提案ではなく新田へのアドバイスに変わっていた。
三杉が新田をどれだけ買っているかという事は皆分かっている。
ゆえにアンザーニは少しだけ困った顔をして、三杉の案をそのまま肯定したのだった。

アンザーニ「ホッホッ、私がニッタくんへが言うべき事がなくなってしまいました。」

三杉「あ…す、すみません。 出すぎた発言でした。」

アンザーニ「いや、いいでしょう…その案は受け入れます。
ではニッタくんは2列目まで下がり、より積極的に守備参加をして下さい。」

新田「は、はい!」

アンザーニ「さて、攻撃に関してですが…これは如何にカテナチオを組ませないかが重要だ。
結局、ユヴェントスの守備には弱点と呼べる弱点はありません。
カルバリョくんが上がっていれば速攻、でなければ遅攻という姿勢を徹底するしかない。
それ故、こちらにとって最もチャンスとなる瞬間は、キミがカルバリョくんを止めた時だ。」

ダラピッコラ「!!」

そう言って、アンザーニはダラピッコラを見つめた。
ダラピッコラは改めて表情に緊張の色を見せる。

343 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/19(木) 20:29:49 ID:???
アンザーニ「ダラピッコラくん、他人を負かすってのはそれほど難しい事じゃない。
最も『難しい事』は『自分を乗り越える事』なんだ。」

ダラピッコラ「か、監督…! オレは!」

アンザーニ「いいんだ、キミはもう勝っている。」

ダラピッコラ「……!!」

アンザーニ「カルバリョくんはキミに任せました。」

ダラピッコラ「はいっ!」

ダラピッコラは目に強い光を宿してこれに答えた。
その目には既に恩讐などは無く、自分のすべき事への責任感が窺えるのだった。



※半端ですが、本日の更新はここまでです。
 どうもありがとうございましたー。

344 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 20:34:02 ID:???
乙です
伏兵新田に大きく期待

ついでに……
みっちゃんカッコイー!


345 :森崎名無しさん:2010/08/19(木) 21:48:11 ID:???
三杉に熱血属性がついたのはでかいな
近い将来、圧倒的とかそんな言葉が生易しく感じるほどの才の塊と戦うことが確定しているだけに
アルなんとかくんの能力は自重してるんでしょうか
ミハエルでこれだからかなり不安です

346 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 12:09:28 ID:???
>>344
乙感謝であります!
新田はきっとここからですね、しかし彼がポストに愛されてなければと思うと…w
きっと後半は活躍していると信じましょう。
なんか気がついたら三杉がみっちゃんと呼ばれる存在になってました。
女子以上に男子にモテそうですw

>>345
アルなんとかくんの能力ですか…作品スタート前に設定した感じだと正直自重してないですw
でも流石にバランス取れないと思ってますので、一度作り直すつもりでいます。
ちなみに今の三杉はピエールと総合力でほぼ互角(僅かに劣る)くらいの実力です。
世界の頂点までは険しいですw

347 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 12:11:01 ID:???
その後、アンザーニの指示は細かい修正に入っていった。
内容はカルバリョ、バティン、ミハエルという攻撃の3本柱への警戒が主であり、
特に気がつけば上がっているカルバリョのカバー力、アクセント付加に対して、
その無力化が如何に重要かを口酸っぱくと言って良いほど強調していた。
後半はピンチの発生源を予め見極め、潰していかなければ勝てないと…。

選手達はその指示を頭に刻み込むように聞いた。
どう守れば有効な攻撃に転じられるかをそれぞれに考えながら。
しかし、その中にただ一人攻撃だけを考えている者がいた。
フィオレンティーナにとっての得点の要、ブンナークである。

前半での成果は、彼にとって非常に不本意な物であった。
シュートを3本放ってゴールは1つ…しかもそれは三杉が得たFKからのゴールである。
更に、入らなかった2本は敵のGKにすら届かなかったという体たらく…。
自分の役割がフィニッシャーであると強く思っているブンナークが、これを許せる訳が無かった。
そして前半最後に見せられたバティンのシュート、これがトドメとなった。
明らかに自分のシュートはバティンのそれに比べて劣っていたのだ。
ブンナークにとってこれほど悔しい事実はない筈であった。
しかしてそのブンナークの胸中はと言えば…


先着で
★メンタル弱いイメージが根強いブンブン→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ 「(世の中広ぇな…オレも単なる砲台って訳にはいかねえか…)」 ポストプレイに覚醒?
ハート、スペード→ 「(敵は本物…上等だぜ。 オレも全て絞りださねぇとな!)」 超必殺を一時解放
クラブ→ 「(クソッ…! オレは、オレはこんなもんだったのか!?)」 気力ダウンの危機
JOKER→ ダイヤ+ハートの効果

348 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 12:14:17 ID:???
★メンタル弱いイメージが根強いブンブン→ クラブ9


349 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 12:15:47 ID:???
やってもうたorz

350 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 12:25:16 ID:???
泣くぞ、すぐ泣くぞ

351 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 16:23:21 ID:???
>クラブ→ 「(クソッ…! オレは、オレはこんなもんだったのか!?)」

ブンナーク「(クソッ…! オレは、オレはこんなもんだったのか!?)」

そう、ブンナークの胸中はと言えば、自分の実力への疑念が渦巻いていたのだった。
試合前はジェンティーレを潰すと息巻いていたが、蓋を開ければ競り負けているのは自分の方である。
黄金の右腕を真っ向から破り、プリマヴェーラではトップクラスであると自負してきたブンナーク。
その自信が今、大きくグラつこうとしていた。

ブンナーク「(スター軍団と呼ばれるような奴らは…オレじゃあ倒せないのかよ…
何が世界一のストライカーだ、何がミスギと闘いてぇだ、とんだ井の中の蛙だぜ…!)」

特にバティンのシュートを目にしてから、ブンナークの心には不安や迷いが大きく浸食し始めていた。
このチームで必要とされる役割を自分が果たせているのか、これから果たしてゆけるのか…と。

自身に向けた苛立ち、不信感はブンナークの言葉数を少なくし、表情も曇らせていた。
だがいつもと違うブンナークの様子…彼のチームには、それを鋭敏に嗅ぎ取る事の出来た者が居る。


先着で
★その人物の名は→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ アンザーニ監督
ハート→ 新田
スペード→ 三杉
クラブ→ 嘘です、ほんとはいませんでした。すいやせん。
JOKER→ ラムカーネだと!?

352 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 16:24:32 ID:???
★その人物の名は→ クラブ6

353 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 16:38:03 ID:???
攻撃力ガタ落ちじゃないか
新田に守備参加指示したのが仇になってしまったな…

354 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 18:00:55 ID:???
ブンナークも体育座りか

355 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 18:38:25 ID:???
ブンブンちゃんがクラブスパイラルに陥ってのスランプか…。

個人的には後半開始はブンナークに集めて相手のラインを背負って留めさせ、新田やバンビーノの2列目からの飛び出しを狙いたかった…。

356 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:00:52 ID:???
>クラブ→ 嘘です、ほんとはいませんでした。すいやせん。

…という夢だったのさ。
現実はブンナークの異変に気付けるほど精神的余裕のある者は居なかったのである。
そしてアンザーニの指示が一通り行き渡った所でハーフタイム終了の時間が訪れた。
こうしてブンナークは、自分の持つ力を疑い、戦意を失いかけたまま後半に臨まざるを得なかった。
後半戦、フィオレンティーナの前には未だ暗雲が立ち込めている…。


チームガッツ

残り/最大
735/780 新田
680/830 三杉
400/880 ブンナーク
665/740 マルコ
740/810 バンビーノ
720/720 レントゥルス
450/810 中山
655/760 ミュラー
510/720 ダラピッコラ
615/720 スペルマン
785/880 ラムカーネ

※ハーフタイムで敵味方のガッツが200回復しました。
※例外としてブンナークのガッツ回復はこのハーフタイム中ありません。

357 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:01:59 ID:???
〜ユヴェントス ベンチ〜

監督「…以上だ、では後半も普段通りの力を出していけ。」

ユーベ選手「「 ハイ! 」」「任せときっ!」

時間は多少さかのぼり、ユヴェントス側でもハーフタイムのミーティングが終了していた。
すでにチームとしての形が出来上がっている彼らに特別な戦術変更はない。
幾つかの確認を規定事項として行ない、後は各々が身体を休め、或いは集中を高める時間となった。

バティン「あん? おいミハエル、どこ行くんだ?」

ミハエル「別に…ユーの汗が獣臭すぎるから一緒の部屋に居たくないだけですよ。」

バティン「て、テメェ! ぶっ殺すぞコラぁ!!」

カルバリョ「うえぇ〜マジなんかい…?」(クンクン)

カルバリョ「うぉえっ! こ、こらアカン、人類の汗臭さを超越しとる!」

バティン「(ガビーン!) ちょ、おま…ほ、本当か!?」

カルバリョ「…冗談や。(ププッ)」

バティン「いつか殺す…!」

ジェンティーレ「クソが…! もっとジョカトーレらしい会話しやがれ、バカ共が! 」

バティ&カル「あ゛あ゛!?」

ファケッティ「(ハァ…)」

358 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:03:09 ID:???
普段通り微笑ましい遣り取りが繰り広げられるユヴェントスベンチ。
この混乱を尻目にミハエルは一人、控室の外へ出てトイレへと向かった。
ミハエルはトイレに誰も居ない事を確認すると、おもむろに屈伸を始めた。

ミハエル「(痛(つ)っ…)」

ミハエルは膝に軽い痛みが在る事を確認した…それは以前から感じていた痛みである。
プレイに影響を及ぼすレベルではないが、初めて痛みを覚えた時と比べ、今の痛みは増していた。

ミハエル「(問題ありません…この足は神が与えてくれた物…神が与えてくれた試練…
この痛みだってきっと同じです…今を乗り越えればきっとまた…。)」

湧き出る不安を押し潰すようにミハエルは自分に言い聞かせる。
そしてミハエルは何事もなかったかのように立ち上がり、鏡に映る自分の事を見た。
と、瞬間…自分の後方に人影がある事にミハエルは気が付いた。
背筋を冷やしながら慌てて振り向くと、そこには…。

???「フフ…元気そう、とは言えないかな。 手紙は読まなかったのか?」

ミハエル「あ、アナタは…!」

その顔を一目見てミハエルは愕然とした。

※このイベントはシナリオによる規定事項です。
 この試合中にミハエルが行動不能、あるいは弱体化する事はありませんのでご注意下さい。

359 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:04:59 ID:???
〜観客席〜

賀茂「あ〜あ、ったく…この大会はビックリ箱だな。
あんなバカみたいな威力のシュートを放つ奴がアルゼンチンに居たなんて聞いてないぜ!」

片桐「ええ、ハッキリ言って日向のタイガーショットを軽く上回っている。
“天才”ファン・ディアス、“風の申し子”クラウディオ・カージャレ、
そしてこのガブリエル・バティン…アルゼンチンはとんでもないチームになりますよ。」

賀茂「ああ、あのウルグアイを破って南米選手権を優勝したアルゼンチンユース…
あのチームに更にこんな奴が加わるんじゃ頭が痛ぇったらねえな。」

片桐「ああ…そう言えばその南米選手権ですが、ブラジルが不参加だったと聞きましたが?」

賀茂「おお、そうなんだよ。カルロス・サンターナの真価を見れると思っていたのになぁ。
出し惜しみしやがって…全く、計算が狂って仕方ねぇってもんだ。」

片桐「ふむ…翼や森崎と世界の実力を間接的に比較出来る機会が無いとは…残念です。」

賀茂「ま、来年頭にはリオカップがあるからな…そいつを見れば嫌でも判る。」

片桐「プロジェクト・カウンターウイングの要、ですね。」

賀茂と片桐の表情は重苦しかった。
ワールド・トーナメント優勝への大きな壁がまた一つ示されてしまったのだ。
アルゼンチンユースの驚異の攻撃力、その全貌はまだ誰にも想像が出来なかった。


360 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:06:01 ID:???
クスタ「さて・・・どうですか?」

シューマッハ「思った程の攻撃力じゃないな、オレ達なら零封できる。」

クスタ「大した自信ですね…。
でも、まだ決めつけるのは早いですよ…ねえ、監督?」

トルシア「ああ、ジョアン先生の教え子達の成長力は尋常じゃないからな。
決勝まで上がって来た時は、どこまで伸びているか分からんぞ?」

シューマッハ「チッ、解りましたよ。ったく、どいつもこいつもジョアンジョアン…」

シニョーリ「ねー、お腹すいたぜ。 ホットドック買ってきてよ。」

シューマッハ「てめぇ! お前は監督の前でもフリーダムか!」(ゴチンッ!)

シニョーリ「いでえぇぇぇぇ!」

シューマッハ「試合でパスを出さないなら、せめて会話くらいまともにパスを出せ!」

トルシア「暴力はダメだよ、シューマッハ。(さて…この後半、どうなるかな?)」


361 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:07:24 ID:???
ハーフタイムを終え、両軍の選手達がフィールドに戻ってきた。
間もなくキックオフの時間、選手達はすぐに各々のポジションへ散らなければならない。
三杉も自分のポジションへ着こうとしたが…彼を呼び止める声が聞こえた。

ミハエル「ジュン・ミスギ…。」

三杉「(ミハエル…?) 何だい、もう間もなく試合が始まるが?」

ミハエル「お前は…何の為にサッカーをやっている?」

三杉「え…?」

ミハエル「キャプテン・ミスギが居る限り、フィオレンティーナは負けない…
よくもそんな傲慢な言葉が口から出ますね、本当に不愉快な男だ…」

三杉「それが気に障ったのかい?」

ミハエル「何故だ? お前のような男があんな守備連携を出来る筈が無い…
あれほどフォローに走り回って汗をかこうとする筈がない!」

三杉「ミハエル…?」

362 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/20(金) 20:08:49 ID:???
ミハエル「お前の言葉は傲慢その物だ…なのに、お前のプレイには傲慢さがない。
ボクにはお前という人間が分からない…」

三杉「………(何の為にサッカーをやっている、か…)」


A プロになるためさ、この大会に優勝してね。
B 金だよ金、当然だろ? 稼ぐ為さ!
C 強い奴らがゴロゴロいるからかな…そう、僕よりも。
D サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。
E このフィオレンティーナというチームが好きでね。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

363 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:10:49 ID:b9FGgkvc
C

364 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:11:37 ID:8m5teeUA


365 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:13:28 ID:Z+rL/2EA
D
この選択は重要だな
三杉最大の欠点。自分の将来の明確なビジョンが希薄ってことを自覚出来るかもしれん

366 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:14:00 ID:3dHbGj1Y
D LOVEサッカー

367 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:14:44 ID:2wG7hIWs


368 :森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:19:42 ID:rmdoPpIg


369 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 00:23:58 ID:???
結構難産してます。
一応次の更新は明日以降という事で…おやすみなさい。


三杉というキャラはこのスレに来て下さってる方々一人一人の中に居るんですよね。
三杉のifとしての未来ではなく、描かれていない過去にまで手を出していいのか…
と、そんな葛藤もあったり…。(最初から書くつもりでしたが・・)

とりあえずキャプテン三杉の次元の三杉はそうなんだ、と皆さんが理解して下さるといいな…

370 :森崎名無しさん:2010/08/21(土) 00:46:29 ID:???
お疲れ様でした。

371 :森崎名無しさん:2010/08/21(土) 01:01:49 ID:???
乙でしたー

372 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 13:08:37 ID:???
>>370-371 乙感謝でーーす!



>D サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。

完全無欠を嫌悪し、それを見せつける人間を憎悪してきたミハエル。
生まれ持った財産、生まれ持った才能に溺れ、傲慢を周囲に撒き散らしてきた人間を数多く知っていた。
それは不完全で弱い自分を超えて這い上がり、苦しみながら成長してきた人間が持つ、
高い位置へ昇華された精神への尊敬の裏返しだった。

最初から完全な物や完成してしまった物に心身の成長は無く、人として袋小路に留まる。
そのような強者はナチュラルに傲慢であり、人とは協力せず、ただ従え虐げようとするのみ。
その事を、自身の経験から堅く信じて生きてきたミハエル……。
けれども彼には見えていなかった。
いや、本当は見えていたのかも知れない。
ただ、己のコンプレックスが目の前の男に嫉妬と言う醜い感情を与え、
それを認めたくない理性が、目の前の男を完全無欠として憎もうと無意識に思わせたのかも知れない。

この試合…三杉の示してきた行動、プレイは、生まれ持った物に溺れてきた人間のそれではなかった。
チームメイトと心を通わせ、目立たない所からでも周囲を支えるプレイだった。
人が人として在る事の美しさを目の前の男は雄弁と示していたのだ。
そう、つまりは自分が想像する三杉と、目の前の男のイメージは余りに掛け離れていた。
かと言って、それを受け入れる事も無視する事も出来ないほど、三杉を意識してしまっているミハエル。

その葛藤がミハエルに三杉へ問いかけさせたのだった。
目の前の男の真実の姿を知りたい、と…。

373 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 13:09:38 ID:???
一方、三杉はミハエルの心の内など全く知らなかった。
「何の為にサッカーをやっているか…」その言葉通りを三杉は考えてしまう。
だが三杉にとって「何の為にサッカーをやっているか」は
「何故サッカーを始めたか」という卵まで時を遡る事を必要としていた。

三杉「(僕がサッカーを始めたのは…両親の為だった。)」

三杉淳は先天性の心臓病を持って、この世に生を受けた。
先天性の心臓病…つまりは心臓に奇形を持って産まれたという事実である。
“先天奇形の児は身体の障害を、親は心の傷を持っている”という言葉通り、
彼の両親、特に母親については想像を絶する傷を心に持っていた。
自分が我が子を生まれつきハンデのある身体に産んでしまったという後悔。
そもそも自分が女(男)として、人間として出来そこないだったのでは…という自己否定。
三杉の両親はこのような傷を心に抱えたまま、三杉を育てたのだった。

しかし感受性が豊かな三杉が、この両親の悲しみを察する事のない筈が無い。
両親は自分がハンデのある不自由な我が子、可能性を奪ってしまった我が子と思っている。
だから彼は幼き心ながら強い決意をしたのだった。
それがサッカーだったのは、何となくという理由だったのか、
それとも常に走りまわるスポーツだったからこそ選んだのか、それはよく覚えていなかった。
自分は心臓病だけど何だってできる普通の人間だ、って…
自分は心臓病なんかに負けない、だから母さんも父さんも悲しまなくていい、って…
三杉は両親にそういう事を伝えたかったのだ、その為にサッカーを始めたのだ。

374 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 13:11:29 ID:???
心臓病を持ちながらサッカーを始めると言いだした我が子、当然両親は猛反対した。
けれど三杉はこればかりは決して譲らなかった。
自分の可能性を両親に見せるため、安心させるためだったからだ。
結局、医者の制限を厳守する事、管理をキッチリする事を前提にそれは許された。

ただ、三杉は漫然とサッカーをやりさえすれば良いとは思わなかった。
健全な同世代の男の子と同じ、いやそれ以上に上手くならなければいけなかった。
でなければ、両親の心の傷を癒す事など出来はしないと思っていたからだ。

そんな三杉が最初から天才と呼ばれていたわけではない。
満足に走れない三杉は、最初はチームのお荷物…と言うより練習だけは参加させて貰ってる存在だった。
周囲には心臓病の事を隠し、体力が無いと
当然、ここで彼は自分が普通よりも(運動する事に関して)劣っている事を理解した。
けれど彼には目的があった、強い意志があった。
心臓病のせいでまともにプレイ出来ないなんて結果で終われなかった。
走る事、激しいプレイに制限のあった三杉は、それを補う為に何でもやった。
足元の技術を徹底的に磨いた、どうすれば少ない距離でプレイできるかを懸命に考えた、
一日中ボールと共に過ごした日だってある。
その日々は、一人で暗闇を切り開いた日々は、決して三杉を裏切らなかった。
一日一日を過ごす中、弱い自分を超えて行ける…自分を高いステージに持っていける。
それを実感できる喜びは何物にも代え難く、そしてサッカーは日に日に楽しくなっていった。


余談だが、彼がヨハン・クライフを知ったのはこの時期である。
「ボールを動かせ!ボールは疲れない!」
「サッカーでは100mより30mから40mを速く走ることが重要。だがもっと重要なのは”いつ”走るかだ」
クライフのこのような言葉が少年時代の彼をどれだけ勇気付けたかは想像に難くない。

375 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 13:12:58 ID:???
幸運な事に彼の体の成長は早く、6年生になった頃には身長はチームで1、2を争うくらいであった。
その頃には、三杉のプレイについていける者はチームに誰も居なくなっていた。
それだけではない、「東京に天才三杉あり」という話も既に都内を駆け巡るようになっていたのだ。
一つ一つ、誰よりも地道に階段を上がっていった三杉は、いつの間にか誰も届かない所にいたのだ。
そのテクニックは既に完成されており、それ以上の成長はもはや身体が追いつかなかった。
小学生の時点でそこまで登りつめた三杉、だがそれは悲しい事だった。
彼は遂に自分の限界をその身で実感してしまったのだ。

三杉の心に空虚な風が吹いていた。
しかし、満足な気持ちもあった。
自分が普通の子供と同じ、いやそれ以上の可能性を持っている事、
心臓病なんかに負けない事は、立派に両親へ伝えられたのだから。
目的を果たした事を理由に、三杉はサッカーを辞める事を決意した。
本当は周りの人間に追い越されていくのを見たくなかったのかも知れない。
ともかく三杉は最後に自分の全てをぶつけられる敵を求めた。
今の自分の限界をぶつけて、それを皆に見せて、そうして終わりたいと思ったのだ。

そうして三杉が最後の敵に選んだのは…大空翼、そして南葛。
マネージャーの青葉弥生が教えてくれた根っからのサッカー小僧。
この少年ならば、自分の全てぶつけても応えてくれると信じて。

そして臨んだ全日本少年サッカー大会・準決勝。
思わぬトラブルはあった物の、彼は初めてサッカーの試合にフルタイム出場を果たした。
大空翼だけでなく、森崎、中山といった素晴らしい選手達と出会う事が出来た。
自分の未熟さを知り、まだまだ超えられる限界がある事も知った。
そして…何よりサッカーの楽しさを改めて知ってしまったのである。
サッカーの楽しさは一人じゃ分からない。
仲間と、そしてライバルがいるこそ本当に楽しいのだと、三杉は南葛戦で教わったのである。

376 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 13:14:02 ID:???
三杉はサッカーを辞めなかった、いや諦めなかった。
この時のサッカーの楽しさをずっと求め続け、その結果いまに至るのである。
三杉淳がサッカーをやっている理由とはそういう事であった。


ミハエル「お前は…一体何なんだ……」

三杉「僕は…サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。」

ミハエル「なに…?」

三杉「うん…でも、そんな一言では語れないよ…  君だってそうだろう?
その脚にはきっと君だけにしか解らない物語があって、君はそれを乗り越えて来たんだと思う…」

ミハエル「……!」

三杉「けれど、今はそれを話す時じゃない。 そんな言葉よりも一つの勝負の方がきっと雄弁だ。」

ミハエル「そう、か…そうかも知れませんね。」

三杉「僕が何なのかを知りたければ君の全力をぶつけてきてくれ、僕もそれに応えよう。」

ミハエル「フフン…その言葉、後悔させてあげますよ。」

そう言ってミハエルは自分のポジションへ下がっていった。
彼の言葉は相変わらず人を見下した物だったが、その口調は一転して爽やかであった。

三杉「(ミハエル・ドノヴァン……負けないよ。 僕も…フィオレンティーナも。)」

377 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/21(土) 13:15:26 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

放送「さあ後半戦、間もなくのキックオフです!
今度はフィオレンティーナのボールで始まりますが、さあどんな攻めを見せるのか!?」

三杉「(ふむ…この後半、一つも隙は見せられない。 まずはどうやって相手を崩すかだが…)」


A 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたらバンビーノだ。
B 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたらマルコだ。
C 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたら新田だ。
D キープで敵を崩して…一気にブンナークにパスを送るかな。
E キープで敵を崩して…その隙にオーバーラップした中山にシュートを撃ってもらうか?
F その他。

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※一旦ここまでです。出かけるので今日はこれだけかも…

378 :森崎名無しさん:2010/08/21(土) 16:07:06 ID:rNrw1+dY
C

379 :森崎名無しさん:2010/08/21(土) 16:33:36 ID:9fqDQ8wU
C

380 :森崎名無しさん:2010/08/21(土) 20:45:27 ID:OWq8AIcY
C

381 :森崎名無しさん:2010/08/21(土) 23:02:29 ID:???
三杉さんいつもマメな更新乙です。
いつも楽しませてくれてありがとう!

382 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/22(日) 12:43:54 ID:???
>>381
いつも見て下さってありがとうございます。
そのお言葉に元気を頂きました。
いやはや、もっと良い文章の提供や、大量更新が出来ればいいんですが…。






>C 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたら新田だ。

三杉「(よし、ここは僕がここは中央から起点になろう。
万が一失敗しても、位置的に皆が取り囲める筈だ。)」


ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!!


放送「フィオレンティーナのキックオフで後半開始です。まずは新田くんがボールを持つが…
さて、まずは溜めを作って堅い守備を崩したいところでしょう。」

観客「いけいけユーべ!!」「逆転だ逆転!!」「ほら取れるぞボール!!」


三杉「新田、ボールを回せ!」

新田「(三杉さん…やる気だな。) ハイ、任せますよ!」

新田はパスを出す時に、三杉のサインに気付いた。
それは中央を切り裂くパスと、新田のダッシュで速攻を狙うと言っているのである。
新田は目を輝かせながらボールを出し、振り向いて前を窺った。


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