キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】
1 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
844 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 13:14:52 ID:???
先着で
★モニカの奇妙な冒険1→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ、ハート7以下→取り敢えず無難にブティック発見。
ハート8以上→…ランジェリーショップがモニカの目に留まった…だと……?
スペード→子供が泣いているのを発見。
クラブ→所在ないモニカに近づき、話しかける者が…(さらに分岐)
JOKER、ダイヤK→アーケードの奥にある中華テイストの店にビビっと電波を感じた。
845 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 13:22:49 ID:???
★モニカの奇妙な冒険1→
ダイヤ3
846 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 13:36:50 ID:???
すみませんが容量が現在572881バイトと心許ない気がするので、
このスレの本編はここでいったん終了とし、スレタイの募集とスレ末外伝に突入といきます。
スレタイのテンプレは以下の通りです、宜しくお願い致します。
【】Another-C_2【】
847 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 13:44:53 ID:???
乙です
【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】
【サッカーも】Another-C_2【やってるよ!】
【モテたっていいじゃない】Another-C_2【貴公子だもの】
【別枠で】Another-C_2【ヒロイン決定戦】
モニカたんええ子や…
848 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 13:48:10 ID:???
三杉達が強豪ユヴェントスを倒し、トーナメント準決勝に駒を進めている頃…
すでに敗れた者、再戦を誓っているライバル達、まだ見ぬ強敵…
彼らも次の闘いに向けた序章が例外なく訪れていた。
先着で
★さーて、今回の外伝は?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→ピエールの章
ハート→ヘルナンデスの章
スペード→ルーベンの章
クラブ→ブルノの章
クラブA→いきなり最終回……あれっ?
JOKER→ジャイロの章……はぁ?
849 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 13:49:06 ID:???
★さーて、今回の外伝は?→
スペードK
850 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 14:21:40 ID:???
>スペード→ルーベンの章
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルーベン・ソサ・アルダイス…インテル・ミラノの攻撃の要となっていた選手。
恵まれた体躯による力強いドリブル、ダイナミックな守備…
それに加えて、彼には伝説のコーチ;ジョアン・ウェンガーから授かったテクニックを有していた。
彼は自分の実力に自信を持っていたし、周囲もそれを認めていた。
ルーベンの攻撃力とヘルナンデスの守備力、この二つがあればインテルは十分に強豪であった。
普段行なわれているカンピオナート・プリマヴェーラでも勝ち星を多く挙げており、
最も重要なACミランとのダービー戦においては全戦全勝という強さを誇っていた。
当然ながら、今回のコッパ・イタリア・プリマヴェーラでも優勝戦線に食い込むだろうと思われたが…
蓋を開けてみれば惨憺たる戦績で予選落ちという驚くべき結果だった。
凋落しつつあるフィオレンティーナに0-3、サッカー文化の遅れている南伊のレッチェにも0-3。
インテルにとっては屈辱の結果としか言いようが無かった。
予選敗退が決まった日の夜、彼らは例外なく暗くなった部屋で体育座りを余儀なくされていた。
その後…プレイの散漫さとヘルナンデスの怪我を理由に、ルーベンは戦犯として扱われていた。
それまで彼はチーム内での発言力も大きく、王様のように振る舞っていた。
851 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 14:25:09 ID:???
…しかしそれが許されたのは、チームを勝たせている間だけであった。
謙虚さが無く、プレイも自分勝手であった彼を弁護する者は誰も居なかったのだ。
そして何より彼自身、その事に対する言い訳もしようとしなかった。
まるで、そんな事は意味が無いかと思わせるよう静かにしていたのである。
先着で
★なにがあった?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→レッチェ戦の敗戦後、ルーベンは抜け殻のようになっていた。 言い訳する気力もない。
ハート、スペード、クラブ→あのチームに入れない事をジョアンの口から正式に告げられていた。
クラブA→自分のプレイ態度が間違っていたのではないかと疑問を感じていた。
JOKER→自分のプレイ態度が間違っていたと本気で反省していた。
852 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 14:27:35 ID:???
★なにがあった?→
クラブJ
853 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 14:55:10 ID:???
【恋の】Another-C_2【奴隷】
【びーくーる】Another-C_2【びーくーる】
【次の主役は】Another-C_2【君に決めた】
【解析はまかせろー】Another-C_2【バリバリー】
【理屈じゃ】Another-C_2【ない】
【貴公子の】Another-C_2【駆け引き】
【ポーカー】Another-C_2【ゲーム】
854 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 15:20:10 ID:???
>クラブ→あのチームに入れない事をジョアンの口から正式に告げられていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルーベン「はぁあ…なんでこんな事になっちまったんだろうなぁ…
一体全体、どうしてこうなった?」
人の気配が全くない小さな市民広場で、ルーベンはただ一人でボヤいていた。
今日はコッパ・イタリア・プリマヴェーラの決勝トーナメント初日、しかもACミランの試合が2戦目に
予定されているのだ。 例外なくサッカー狂であるミラノ市民はこぞってサン・シーロに集まっている。
そんな日ともなれば、この市民グラウンドは当然のように閑散となってしまう。
しかしそれがルーベンにとって都合良かった。
今の彼は人に居ない場所に居たかったのだ。
ルーベン「はぁ……マジでどうしてこうなった?」
ルーベンはベンチに座り、何度繰り返したか判らない疑問を再び呟いた。
しかし、どうしてこうなったかの原因を考える殊勝さは持っていない。
『ただ不運が訪れた、自分に落ち度なんかない』
こういう前提を捨てる気は彼には更々なかったのである。
そして思い出される衝撃の言葉。
855 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 15:20:42 ID:???
【マジックテープの】Another-C_2【奇跡】
【マジックテープに】Another-C_2【市民権を】
【正装と】Another-C_2【マジックテープ】
856 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 15:23:50 ID:???
〜回想・2日前〜
予選最終戦が終わった翌日、ルーベンはジョアンから呼び出されていた。
彼は大慌てで、呼び出しのあった駅前のカフェへと向かったのである。
ルーベン「(や)っべー、(や)っべーよこりゃ、ジョアンの爺ぃ 直々の呼び出しキタゼこれ…!
そうだよ、予選落ちしたってオレの実力は変わらねえよな。
決勝トーナメントに行けなきゃ落第なんて方便だったんだ、きっとそうだ!」
自らの希望的観測を口にしながらルーベンは歩みを急いだ。
早く安心したい、自信を取り戻させて欲しい、そんな気持ちが彼を急がせていた。
目的のカフェに到着して席を見渡すと、すぐにその人物は見付かった。
ジョアン・ウェンガー、かつてブラジルの名門 FCサンパウロのトップチームで監督を務め、
今はフィオレンティーナにて特別待遇のコーチを務めている老人がそこに居た。
ブル…
先程まで大口を叩いていたルーベンも、本人を前にして流石に緊張した。
ジョアンは老人とは思えない若々しい雰囲気を醸し出し、その眼光は未だ猛禽のように鋭かった。
数年前ウルグアイに出会って以来、その頃と全く変わりない空気がこの老人の周囲にはある。
857 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 15:25:33 ID:???
ルーベン「ご、御無沙汰しております…ジョアンさん。」
ジョアン「うむ…。 どうだ、フィオレンティーナとレッチェは手強かったか?」
型通りの挨拶などどうでも良いとばかりに、ジョアンはいきなり切り込んできた。
ルーベンは動揺する自分を抑えつけ、どう答えるべきかを頭の中で計算する。
先着で
★ルーベンの奇妙な言い訳→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→いや、もう少し本気出せばあんな奴らチョチョイのチョイでしたね。
ハート→そうっすね、チーム力の差が出ましたね。ウチの雑魚共がもう少し使い物になってりゃ…。
スペード→流石に強力でしたよ、兄弟弟子があんなに居てはね。
クラブ、JOKER→確かに強かった…ですが、オレももう少し考えてプレイするべきでしたよ。
858 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 15:27:24 ID:???
★ルーベンの奇妙な言い訳→
クラブ4
ここだ・・・ここでダメダメな言い訳を・・・!
859 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 15:27:51 ID:RxFPZ0Qc
★ルーベンの奇妙な言い訳→
ハート3
860 :
逆襲の若島津
◆KDdgoChxgs
:2011/01/04(火) 15:27:59 ID:7BLMwFC+
★ルーベンの奇妙な言い訳→
ハート10
地獄のルーベンですね、分かります。
861 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 15:37:23 ID:???
綺麗なルーベン・・・だと・・・?
862 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 15:42:46 ID:???
いや、これは本心じゃなく言い訳だけの展開と見た
JOKERならマジで改心してたんだろうけどw
863 :
855
:2011/01/04(火) 15:51:58 ID:???
【貴公子と】Another-C_2【恋のマジック】
変なタイミングで書き込んですみませんでした
864 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 16:06:20 ID:???
>>863
いえいえ、お気になさらず。 それよりもスレタイありがとうございますw
===============================================
>クラブ→確かに強かった…ですが、オレももう少し考えてプレイするべきでしたよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その結果、何を言ったところで負けは負け…強気に出ても恥の上塗りだと、そこまでは気付いた。
…となれば、ここは殊勝な態度を取らない手はない。
ルーベン「そうっすね、確かに強かった…ですが、オレももう少し考えてプレイするべきでしたよ。」
ジョアン「ほう?」
??「なるほど…」
この回答が意外だったのか、ジョアンは座りなおして僅かに身を乗り出す。
またルーベンの後ろの席に座っていた人物が、彼の言葉に反応した事をルーベン自身は気付かなかった。
ルーベンにとっては目の前の老人の一挙手一投足だけが重要であり、それ以外は意識の外だった。
ルーベン(よっしゃ、これ大正解じゃね? これでジョアンの好感度は鰻登り、オレ選出間違いなし!)
ジョアン「では聞こうか…考えてと言ったが、具体的にどうすべきだったと言うのだ?」
内心ガッツポーズをエビ反り空中三回転で決めていたルーベン…
だが…当然ジョアンがこれだけで満足した筈はなかった。
865 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 16:08:38 ID:???
その言葉が何を意図しているのか、その事についてジョアンは再びルーベンに問う。
ぶっちゃけギクリとした事は胸の内に隠し、ルーベンは更に頭を働かせた。
ルーベン「それはもう…」
先着で
★ルーベンの輝かしい言い訳→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→嫌だなあジョアンさん、それをこれから考えるんじゃないですか。
ハート、スペード→フィオレンティーナ戦の前半は好調でしたからね…あとはマリーシアがあれば。
クラブ→アオイって猿をですね、ラインコントロールに使ってりゃ…もう少しね。
JOKER→単独で撃てる必殺シュートくらいは編み出して臨むべきでした。
866 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 16:13:06 ID:???
★ルーベンの輝かしい言い訳→
クラブQ
さあどうなる。
867 :
866
:2011/01/04(火) 16:14:13 ID:???
なにぃ!?判定3連続クラブだとぉ!?
868 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 16:23:10 ID:???
ルーベンさん綱渡りしてるなw途中から切れてるけどw
869 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 16:37:04 ID:???
>>867
ルーベンさんはこの時の為に運を残していたんですね!
>>868
ガラスのロープを目隠しで渡るルーベンさんに乾杯っすw
==============================================
>クラブ→アオイって猿をですね、ラインコントロールに使ってりゃ…もう少しね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ルーベン「アオイって猿をですね、ラインコントロールに使ってりゃ…もう少しね。
少なくともレッチェ相手にあれだけ無様を晒す事は無かったでしょう…。」
ルーベンは一応、本当に一応考えるべき事は考えていた。
フィオレンティーナとレッチェの試合だって、苛々しつつも観戦した。
お陰でレッチェの生命線はオフサイド、弱点はサイドアタックとまで把握していたのだ。
そしてその弱点を突くのに打って付けな選手がインテルに居る事も分かっていた。
当然それは太陽王子(プリンチペ・デル・ソーレ) 葵新伍の事であった。
ジョアン「なるほどな…確かに考えていたのはウソではないようだ。
貴様の見立ては間違っていないぞ。」
ルーベン(やったー! 神様、オレ様、マジ感謝! 来スレからキャプテンルーベン始まるよ!)
どうやらこの回答も正解だったらしい。
ジョアンは納得したように頷き、ルーベンの言葉を肯定していた。
この時のルーベンの気分は、まさに希望に明日にレディーゴーだったと言えよう。
870 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 16:38:56 ID:???
ジョアン「だがしかし…!」
天に昇っていたルーベンは三度現実に引き戻された。
これ以上何かあるのか、もうないだろう、とルーベンは焦燥を蹴り飛ばす。
ジョアン「仮にサイドアタックが成功したとして、レッチェゴールをこじ開けられるか?
貴様の持つフィニッシュシュートは何だったかな?」
ルーベン「そりゃもうテトラヒドロンシュートとダイビングボレーですよ。
テトラヒドロンは撃てませんが、ダイビングボレーならあんなGK…」
先着で
★この大言壮語への反応→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
ダイヤ→低い浮き球のシュートでディッテンベルガの壁を越えられると思っていたのか?
ハート、スペード→ふぅ…まあいい。 せめて最後にアドバイスをくれてやろう。
クラブ→まぁいい…ならば最後のチャンスをやろう。
JOKER、クラブA→ブルノ「ちょっと待った! 聞き捨てなんねぇってばよ!」
871 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 16:41:36 ID:???
★この大言壮語への反応→
スペード8
ルーベンさん、安らかに眠れ・・
872 :
逆襲の若島津
◆KDdgoChxgs
:2011/01/04(火) 16:43:30 ID:7BLMwFC+
★この大言壮語への反応→
クラブ6
873 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 16:51:46 ID:???
よくぞ綱渡りを続けたがルーベンさんの運もついに尽きたかw
874 :
森崎名無しさん
:2011/01/04(火) 17:08:29 ID:???
【僕がフック面なら】Another-C_2【君はループ面】
875 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 17:17:48 ID:???
>スペード→ふぅ…まあいい。 せめて最後にアドバイスをくれてやろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ジョアン「その通り、お前のシュート力なら あんなザルキーパー目ではない。」
…という答えをルーベンは期待していた。
期待というよりも、それは確信だったと言って良い。
故に、ジョアンが目の前で溜息を吐いた時…彼の思考はそこで停止した。
ジョアン「ふぅ…まあいい。 せめて最後にアドバイスをくれてやろう。」
ルーベン(あれ? あれ?)
最後のアドバイス…その言葉が意味する事をルーベンは察知していた。
しかしその事を理解する事も認める事も出来なかった。
彼は自分がカンピオーネに選ばれる事だけを信じており、それ以外の現実は信じていなかった。
ルーベン「ちょっ! ジョアンさん、最後のアドバイスってどういう事ですか!?」
ジョアン「言葉通り、お前は私の弟子としては落第だ。
考えてその程度の認識ならば、私のチームには要らん。」
ルーベン「そんなバカなっ…!」
876 :
アナカン
◆w2ifIqEU72
:2011/01/04(火) 17:23:37 ID:???
ジョアン「しかしサッカー選手として今後の見込みがないわけではない。
フィジカル、テクニック共に充分な実力を有しているのだからな。
しかしそれは私の弟子のほぼ全てに言える事だ、図に乗るような事ではない。」
ルーベン「ううっ………」
ジョアンの言葉は冷淡であり、ルーベンの異議にまるで聞く耳を持つ様子は無かった。
意識を失いそうになルーベンの耳に入ってくる言葉は、彼が最も聞きたくない内容だった。
自分が他の選手と比べて何ら特別ではないという現実。
ジョアン「テトラヒドロンシュート…確かに威力は大したものだ。
だがお前はあのシュートを他のチームに移っても使えると思っていたのか?」
ルーベン「それは…!」
ジョアン「お前の為にチームがあるんじゃない、チームの為にお前がいるんだ。
勘違いするな、使われる立場になった時、それでも生きていける術を私は教えて来た。
これから先、もしも大成したいと考えるならば その言葉の意味を考えるがいい。」
私が言いたいのはそれだけだ…そう締め括ったジョアンの声をルーベンは絶望的に聞いていた。
自分はいつだって使う立場にある、彼はそう信じてプレイをしてきた。
テトラヒドロンシュートはその主従関係を具現化した、彼のお気に入りのシュートだったのである。
だがそれこそがジョアンの不興を買った最たる物とジョアンは言ったのだ。
このアドバイスは、ルーベンに単独でゴールを決める術を身につける事を勧めた物だった。
しかしルーベンはこの時点でそこまで思考を繋げる事は出来なかった。
テトラヒドロンの否定、自分の否定、この時はそれだけがルーベンの頭を巡っていた。
〜回想終わり〜
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