キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】

1 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o

この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
  とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。

876 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 17:23:37 ID:???

ジョアン「しかしサッカー選手として今後の見込みがないわけではない。
      フィジカル、テクニック共に充分な実力を有しているのだからな。
      しかしそれは私の弟子のほぼ全てに言える事だ、図に乗るような事ではない。」

ルーベン「ううっ………」

ジョアンの言葉は冷淡であり、ルーベンの異議にまるで聞く耳を持つ様子は無かった。
意識を失いそうになルーベンの耳に入ってくる言葉は、彼が最も聞きたくない内容だった。
自分が他の選手と比べて何ら特別ではないという現実。

ジョアン「テトラヒドロンシュート…確かに威力は大したものだ。
      だがお前はあのシュートを他のチームに移っても使えると思っていたのか?」

ルーベン「それは…!」

ジョアン「お前の為にチームがあるんじゃない、チームの為にお前がいるんだ。
      勘違いするな、使われる立場になった時、それでも生きていける術を私は教えて来た。
      これから先、もしも大成したいと考えるならば その言葉の意味を考えるがいい。」

私が言いたいのはそれだけだ…そう締め括ったジョアンの声をルーベンは絶望的に聞いていた。
自分はいつだって使う立場にある、彼はそう信じてプレイをしてきた。
テトラヒドロンシュートはその主従関係を具現化した、彼のお気に入りのシュートだったのである。
だがそれこそがジョアンの不興を買った最たる物とジョアンは言ったのだ。

このアドバイスは、ルーベンに単独でゴールを決める術を身につける事を勧めた物だった。
しかしルーベンはこの時点でそこまで思考を繋げる事は出来なかった。
テトラヒドロンの否定、自分の否定、この時はそれだけがルーベンの頭を巡っていた。

〜回想終わり〜

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