キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【もやしVS】ライ滝第十二話【夏ミカン】
786 :
ラインライダー滝
◆lLi06nuZOA
:2010/12/27(月) 23:01:10 ID:???
光太郎「今日はどうも良い働きが出来なかったなぁ。やっぱり今のままじゃ俺って器用貧乏なのかもしれない」
ユウスケ「いやいや、光太郎さんのレベルで器用貧乏とか言われたら俺とか完全に立つ瀬がないんですけど」
そんな空気の中、試合途中で交代をしたユウスケと光太郎の二人はベンチに腰掛けてまったり雑談をしつつ、
視線をグラウンドのある一点に集中させていた。
光太郎「それで……結局引き分けだったわけだけどこの場合あの二人はどういう行動に出るのかな?」
ユウスケ「う〜ん、案外どっちかが勝つよりも話は上手く纏まるんじゃないんですかね」
ドリンクを呷りながら視線を送る二人の先では、士と夏海の二人が押し黙ったまま見つめ合っていた。
引き分け、しかも二人とも試合でそれ程活躍できなかった状況で両者共に何をどう口にすればいいのか迷っている様子である。
そんなこんなで二人が黙って見つめ合う事数十秒。ようやく士が口を開いた。
士「あー、その、なんだ。信じてないだろうが、俺はお前の事探してたぞ。この世界に来てからずっとな」
夏海「……でも、サッカーはしていたんですよね? ならやっぱり許せません。
この世界に来て士君がいなくなって……もう士君は家に帰ってこないんじゃないかって、私がどれだけ心配したのか……
士君は全然わかっていません」
士「……」
言いながら俯く夏海を前に、再び押し黙る士。
元々士は当の本人にすら素性のわからない正真正銘身元不明の男であり、夏海の家である光写真館にも居候していたに過ぎない。
そんな彼が忽然と姿を消してしまえば、もう帰ってこないのではないかと夏海が不安に思うのも当然と言えば当然であった。
だというのに士は自分を探していたとはいうものの、新しい居候先を見つけてサッカーをする精神的余裕があったという。
それが夏海には許せなかったのだ。
夏海が何故怒っていたのかを悟り、二の句を告げずにいた士。
そんな彼に、夏海は俯いたまま言葉を投げかける。
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0ch BBS 2007-01-24