キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ザ・ニュー】ファイアーモリブレム24【森崎!!!!】
1 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/09(木) 23:26:46 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
迷い込んだ森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。
【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作とは少し違うところがございます。
設定なども若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意を。
〜これまでのお話〜
大陸最強の騎士団グルニアのブラックナイツとの戦いは、相手の戦意喪失などが絡み
なんと森崎はマルスも驚きの無血開城を成し遂げてしまった。
その後マケドニアとの戦いに備えて、森崎は仲間たちと共にグルニアの町を散策する。
闘技場でどてっぱらを貫かれたりカシムの銀の弓が壊されたりと悲惨な目に遭いながらも、束の間の休息を楽しむのだった。
その後森崎たち同盟軍はマケドニアの国境を越え、王宮前までたどり着いた瞬間敵軍に襲われる。
アイオテの再来と称される天空をかける騎士ミシェイルたちマケドニア竜騎士団の猛攻をなんとかしのぎ
アベルの活躍により見事ミシェイル隊を壊滅に追い込んだ。
対する森崎は身を呈して庇ったことや、傷薬を与えたことですっかりマリアに気に入られてしまった。
不運な引きにより女性関係がなかなか進展しない森崎だが、はてさて、いったいどうなることやら?
そして、森崎の中に眠る無数の星の輝きがいま、新たな影を作り出す――。
☆前スレ
【森崎】ファイアーモリブレム23【覚醒】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1290177182/l50
863 :
森崎名無しさん
:2010/12/29(水) 14:33:41 ID:???
王子はメリクルとまではいかなくても銀の剣でもあれば万全だったんだが
まあレイピアでも支援とスキルのせいで火力は十分かもしれんが
864 :
森崎名無しさん
:2010/12/29(水) 14:38:53 ID:???
じゃあカチュアのキララン没収しないか? 勇者があれば十分、いまさら好感度も下がらないだろ
865 :
森崎名無しさん
:2010/12/29(水) 14:45:50 ID:???
色々考えることもあるが
そろそろ切り上げてお話を進めたい気もするw
866 :
森崎名無しさん
:2010/12/29(水) 14:50:12 ID:???
同感w
867 :
森崎名無しさん
:2010/12/29(水) 20:03:17 ID:???
雑談しまくってスレの消費を早め、天国パートを増やす住民の作戦だとしたら・・・?
868 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 01:02:28 ID:???
>>858-859
finさんはレベルが高ければ再登場時は鉄の槍だけで無双できますからねw
>>860-862
?????「兄貴のキラランが羨ましくて持ち出した。反省はしていない」
>>863-864
そろそろマルス専用のあの剣も出てくることですしね。
確かに良い武器が被っている人はちょっと勿体無い気もしますね。
>>865-867
このシステムだとちょっと時間がかかってしまいがちですしね。
そういえばそろそろオーム(死者蘇生)の杖が出てきますが、はたして誰が生き返るのでしょうか…?
============
>Dカインに傷薬
森崎「じゃあカインに傷薬を持たせておくか」
カイン「回復をする暇があるのなら相手に少しでもダメージを与えた方が効率がいい気もするのだが」
マルス「カイン…その突撃癖を治さないと、また痛い目を見ることになるかもよ…」
カチュア「あまりマルス様…主君に心配をかけるようなことは慎むべきね、カイン」
カイン「むむむ…ま、まぁ無いよりはあった方がいいか。もらっておくぞ森崎」
※カインの評価が少し上がりました
※森崎の傷薬をカインにあげました
森崎「さて、なんだか急かされているような気もするが、他にすることはあったかな?」
869 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 01:03:28 ID:???
☆どうしますか?
A森崎の武器を交換する
B森崎の武器をあげる
C森崎の道具を交換する
D森崎の道具をあげる
E森崎の道具を使う
F仲間の武器をもらう
G仲間の道具をもらう
H仲間の道具を使う
I輸送隊の道具をもらう
J輸送隊に道具を預ける
K交換会を終わる
※武器や道具を誰と交換、もしくは使用するかを明記していただくと助かります。
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
870 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:11:21 ID:???
そうか、ファルシオンここか。ならレイピアでがんばってもらうか?
871 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:13:57 ID:6PRYaCz6
K
872 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:14:17 ID:tkS+9ME+
K
873 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 01:29:07 ID:???
>K交換会を終わる
ボスッ。ぱんぱん。
森崎「ふー。道具整理はこんなものか。時間かかって悪かったな三人とも」
手の埃を叩き落とし、森崎はようやく片付いた道具袋をひょいと持ち上げる。
カイン「それにしても、そのバッグ一つにどうやったら沢山の道具が収まるんだ?」
カチュア「…そこはおそらく突っ込んではいけない部分よきっと」
マルス「ハハ…そういえば森崎、ちょっと気になったんだけど…」
森崎「ん?どうした王子」
王子の発見→! card
と→! cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数字やマークで分岐します
ダイヤ→なんだか以前より逞しくなったね
ハート→なんだか以前より表情が豊かになったね
スペード→髪切った?
クラブ→宿舎で半裸で走り回ったって本当?
JOKER→君の後ろにある看板って、もしかして秘密の店ってやつじゃないのかな?
874 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:30:07 ID:???
王子の発見→
スペード8
875 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:45:07 ID:???
タモリかよww
876 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 01:48:14 ID:???
>>875
特にイベントが起こらないスカ選択肢でしたねw
===========
王子の発見→ スペード8
>スペード→髪切った?
マルス「髪切った?」
森崎「え?ああ……あんまり長いと戦闘の邪魔だからな。動くとき鬱陶しくてたまらん。
(そう考えれば井沢とか若島津とか明らかにスポーツに適さない髪型なんだよな…)」
マルスからの何気ない質問に答えつつ、森崎たち四人はマケドニアの城へと並んで戻っていった。
森崎「(ふう…今日は本当に色々なことがあったな…)」
リンダの部屋でロベルト(ポニテ)に襲われかけたり、
ガトーの家で新たな力を手に入れたり、シッシェルから様々な道具をもらったり…
肉体的にはあまり疲れは無くとも、やはり精神的には疲労が溜まっていたのだろう。
今日は早めに休もう。森崎は仲間達との会話もそこそこに、自分の部屋に戻ろうとしたところ、
見覚えのある顔が自分の部屋の前で待っていることに気付き立ち止まる。
森崎「陽子さん。もしかして、また近況報告に来たんですか?」
森崎の声に反応し、笑顔でヒラヒラと手を振り陽子は森崎の前に歩いてくる。
陽子「ええ。夏の選手権も終わり、日本でも色々と動きがあったからね。
加えて森崎君以外の外国へ遠征に行っている人にも変化があったわ。
今回も何枚か報告書を書いてきたから、気になる国の情報を教えるわよ」
森崎「(他の連中の動きも気になるが、さすがに今日は瞼が重い…二つだけ聞くことにするか)」
877 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 01:50:31 ID:???
☆どこの情報を聞きますか?(あと2回)
Aイタリア(翼)
Bメキシコ(日向・若島津)
Cドイツ(若林)
Dブラジル(石崎・新田)
Eイングランド(松山・早田)
Fオランダ(三杉)
G日本(中山)
Hやっぱり聞かない
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
878 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:51:44 ID:ZJffqhMc
G
879 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:53:55 ID:/oxhRPbo
g
880 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 01:57:18 ID:yqrOpw3Q
G
881 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 02:24:55 ID:???
>G日本(中山)
森崎「……日本の、南葛の選手たちの様子を教えてくれ」
陽子「あら、てっきり他のキャプテン候補の詳細を聞いてくることと思ったけれど」
森崎「日本で変わった動きがあったって言ってたよな。その詳細を知りたいんだ」
陽子「分かったわ。それじゃあまずはこっちの大会の資料からなんだけど……」
〜某月某日・日本・南葛高校〜
この日、夏の高校選手権を危なげなく制覇した南葛高校では
チームのコントロールタワー、岬太郎の異例の引退式が急遽行われていた。
岬「黙っていてゴメン。みんな…本当なら冬の選手権まで
いまこのみんなと同じチームで戦っていきたいと思っていたけれど…」
岬の話では、ワールドユースの全日本優勝という夢を達成すべく
現在海外のユースチームに遠征している黄金世代の選手たちをさらに増やそうと
片桐がフランスのシャンゼリゼというチームに岬を遠征させることを決めたのである。
中山「岬、本当に行くのか?」
882 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 02:26:43 ID:???
岬「…うん。この年代の世界のサッカーを知るのならできるだけ早いほうがいい。
片桐さんがフランスのクラブユースチームに斡旋してくれたんだ。ワールドユースに備えて
僕も翼君や小次郎、森崎たちに負けないように世界の技術を学んでくるよ。
中山。まだ怪我が完治していない君にこのチームを押し付けてしまうことをどうか許して欲しい」
岬は左腕に巻かれたキャプテンマークを、甲斐甲斐しく中山へと手渡した。
中山「…俺のことは気にするな。元気でやってこいよな。(それに、今の俺は……)」
井沢「(岬がフランスに遠征…ふっ、これで事実上南葛ナンバーワンプレイヤーはこの井沢守だぜ!)」
来生「岬!お土産買ってきてくれよ!」
滝「おいおい、岬は遊びに行くわけじゃないんだぜ?」
高杉「高校サッカー界じゃ、もはや南葛には敵はいないからな。
片桐さんの判断はあながち間違いじゃないと思うぞ」
今回の大会の優勝の立役者である修哲トリオと守備の要の高杉が、励ますように岬に声をかける。
山森「(岬先輩も海外へ…石崎先輩や新田もブラジルに行っている…
いつかは俺も続くんだと思っていたけれど……)」
中里「(ムムム…確かに高杉殿の言う通り今年も優勝旗を持ち帰ることができたとはいえ…
拙者もこのまま日本で燻っているわけには行かぬ。サッカーによって中の里の名を売る秘密の任務を完遂するためには…)」
この数ヶ月、伸び悩みに苦しみつづけた山森と中里は、複雑な心境で岬を見送る。
岬「(今年の春、若林君との練習が南葛高校を、いや、日本のサッカーを大きく変えた気がする。
小次郎が居なくなった東邦学園では、もはや僕たちの足元にも及ばないほど
日本のサッカーのバランスは大きく歪んでしまったんだ。
もうこのまま日本にいても、僕の野望は………あ、れ?野望……?)」
883 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 02:28:12 ID:???
そのとき岬の心に何か大きな違和感が生まれる。
若林と相対し、眩い日差しの中で練習に明け暮れるうちに、岬の心境に大きな変化が起こっていたのである。
心境の変化?→! card
と→! cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数字やマークで分岐します
ダイヤ・ハート→日本を翼君たちと一緒に世界一にすることだ!
スペード→日本サッカーのビジネスを…うう、な、なんだか頭が……
クラブ→…うん。日本サッカーのビジネスを裏で牛耳ることのはずだ。でも…
JOKER→父さんの再婚相手を見つけてあげることだ!
884 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 02:32:21 ID:???
心境の変化?→
クラブ2
885 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 02:54:27 ID:???
心境の変化?→ クラブ2
>クラブ→…うん。日本サッカーのビジネスを裏で牛耳ることのはずだ。でも…
==============
岬の心は変わっていなかった。急激に変化を続ける日本サッカーの事情を前にしても
彼の心は外面は相変わらず穏やかなまま、内面にはどす黒い野望を抱えていたのである。
岬「(でも…日本のサッカーのレベルが海外に肉薄する現状では
僕の野望はあまりにも意味をなさなくなってしまう…)」
海外のクラブと比べてレベルが低くとも、客の招集やグッズ販売で盛り上がるのが現状の日本ビジネスの特徴だ。
これを利用するには日本は強くなりすぎてはいけないのだ。
日本人は昔から圧勝を好まない傾向がある。判官びいきという言葉が残っているとおり
弱いものが勝つ、柔よく剛を制す、知恵を絞り体力のハンデを覆す。
最後までハラハラとした試合展開は観客たちを興奮させて、また応援に来ようとする心を育ませる。
この絵に描いたような様式美を好む観客を集める『方程式』を完成させるには今の状況は非常にまずい。
岬「(でも、日本のサッカーのレベルが高くなったのは正直嬉しい。
やっぱり僕はサッカーが好きだからね。フィールドに出て、ボールを蹴っている間は胸が躍るようだ。
だけど、夢と野望は別の話。こうなればなにか別の設け話を新たに考える必要が出てくるな。
世界トップレベルの実力になりつつある日本のサッカーに相応しい新たな野望…
それを見つけるために、僕はフランスに旅立つ。あずみちゃんなら何かいいアイディアを考えてくれるかも)」
こうして岬は黄金世代の新たな遠征組の一人としてフランスへと旅立ったのだった。
残された南葛の選手たちは、冬の高校選手権も連覇するために新たなチーム作りに励むことになる。
886 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 02:55:53 ID:???
森崎「……そうか。岬がフランスに――」
陽子「シャンゼリゼには森崎君たちが世界Jrユースで戦ったフランス代表の
ナポレオン君が所属していてね、彼とのコンビプレーで
リーグ・アンで華麗に活躍中よ。森崎君も負けていられないわね!」
森崎「岬がフランスに向かったとして…他の選手たち、中山達はどうしてるか分かりますか?」
陽子「うーん。中山君が新しく南葛高校のキャプテンに任命されているようだけど
チームを支えていくのが精一杯で、リーダーシップを発揮して引っ張っていくこともできず
伸び悩む自分の体を改善することもできずに、悩んでいるみたい。
山森君や中里君などJrユースで名を馳せた選手たちは特に、ね」
森崎「(中山……以前の俺のような状態みたいなのかな?
お前も成長ができずに周りとどんどん力の差を広げられていく不安感に囚われているのか…?)」
親友の難解な障害に胸をいためつつ、森崎は陽子の日本のレポートを読み終わった。
陽子「今のところはこんなところかしら。他の国のレポートも見る?」
887 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 02:57:32 ID:???
☆どこの情報を聞きますか?(あと1回)
Aイタリア(翼)
Bメキシコ(日向・若島津)
Cドイツ(若林)
Dブラジル(石崎・新田)
Eイングランド(松山・早田)
Fオランダ(三杉)
Gフランス(岬)
Hさらに詳しく日本(中山)
Iやっぱり聞かない
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
===============
今夜はここまで。遅くまでお付き合いいただきありがとうございました〜
888 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 03:00:37 ID:ctNa/Gjg
D
お疲れ様でしたー
889 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 03:09:19 ID:ZJffqhMc
F
原作に近づくほうがダイヤなのか……?
890 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 04:18:28 ID:9csXQIbk
E
891 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 04:21:58 ID:MSHlqNXA
E
892 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 14:09:23 ID:???
>>888
乙ありがとうございます!
>>889
綺麗なダイヤか黒いクラブか…といった基準ですw
==============
>Eイングランド(松山・早田)
森崎「松山や早田の様子を知りたいな」
陽子「マンチェスターのことなら……あった。こっちの資料に目を通して頂戴」
森崎は陽子から手渡された資料をパラパラとめくりながら一通りの項目を閲覧する。
その中で、一際目を引く内容があった。それは――
〜某月某日・イングランド・ロンドン西部の某スタジアム〜
プレミアリーグのユースチームの優勝決定戦。
この栄光を勝ち取るため、二つのチームが大激戦を繰り広げていた。
マンチェスターユナイテッド対チェルシー。
スコアは2対1のとマンチェスターが1点リードしてるものの
一瞬の油断も許されない拮抗した試合展開が続いていたのである。
試合時間は残り10分。キャプテンマークを巻く松山は
額のハチマキに滲んだ汗を拭いながら、チームメイトたちに檄を飛ばす。
松山「みんな!もうひとふん張りだ!俺達のガッツを今こそ発揮するんだ!」
早田「ハァッ…ハァッ…おうよ!『奴』のマークは俺に任せておけ!」
893 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 14:10:24 ID:???
早田はダラダラと垂れる疲労の印を拭うと、これまで幾度の対決を繰り広げてきた
その強靭なフィジカルで多くのDFたちを葬ってきた
イングランド1のラフプレイヤーと称される『凶爪』リチャードを睨みつける。
カルツ「ソーダ、無茶はするな。あの男の『ジェットシュート』は脅威の一言だ」
早田「へっ…ここまで奴にはまったくいい動きはさせてねぇんだ。このまま押さえ込んでやるぜ!
それよりカルツ、お前こそ奴のタックルをあんなに受けて平気なのか?」
カルツ「『さつじん』タックルとはよく言ったものだぜよ…だが、本気のわしにかかればどうということは無い」
カルツと早田は互いに励ましあいながら、残りの時間を精一杯戦おうと奮起する。
ロブソン「リチャードも手強いが、やはり一番の強敵はチェルシーユースのキャプテン
『獅子王』リネカーだ。奴のことだ。きっとまだ出していない隠しだまを持っているはずだ…!」
ロブソンがマークするリネカー。彼はリチャードの凶暴さを前面に押し出すプレイとは対照的の
フェアプレイを信念に置く義理堅い男である。だが、そのテクニックは次代のイングランドを背負う男と言われているのだ。
ロリマー「くぅ〜。あの兄弟が居なければもうちょっと楽に戦えるはずなんだけどな〜」
ディーン「英国の黄金コンビとはよく言ったものだな。兄のデイビット、そして弟のロバート…
奴ら二人が上手く機能することで、エースのリチャードとリネカーが楽に動き回れるのだからな…」
ロリマーとディーンは苦虫を噛み潰したような顔をする。
ともにドライブシュートを得意とするこの兄弟のミドルシュート攻勢に、
さすがのシューマッハも疲労の色を隠せないでいたのである。
シューマッハ「ハァ…ハァ…ハァ……(……俺はこんな所で負けるわけには……)」
リッキー「くたばるにはまだ早いぜシューマッハの旦那。…あと10分だ。頼りにしてるぜホントに…」
894 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 14:12:52 ID:???
シューマッハ「(ジャイッチ……ラシン、俺に…俺にあと少しだけ力を……力を貸してくれ)」
息を荒くし、長い金髪を振り乱しながらもシューマッハの目の闘志は消えていない。
それを確認したリッキーは強く息を吐き出し、珍しく気合を入れなおして前線に出る。
松山「(リネカー、リチャード、デイビット、ロバート…
彼らのアンバランスでありながらしっかりと統率された組織力は本当に手強い。
だが、チームワークならば俺たちマンチェスターも負けてはいない。
俺のイングランド遠征を最高の形で終えるためにも、この試合…絶対に勝つ!)」
リチャード「だあああぁぁっ!!あの反り込みジャポネーゼがああぁぁっ!!
あいつのせいで俺の得点王の座があのチビに取られちまうだろうがあぁぁっ!!」
デイビット「落ち着けリチャード。確かに現状ではリードされてはいるが、
明らかに向こうの選手たちは疲労が溜まってきている」
ロバート「この調子で攻めつづければ、同点、逆転もすぐだね兄さん」
目を血走らせながら荒らぶるリチャードを、デイビットが冷静に宥める。
ロバートはそんな尊敬する兄を見つめながら、自分たちの勝利を信じてやまない発言をする。
リネカー「まだ油断はするな。チーム力やスタミナは確かにこちらの方が上だが
勝負は何が起こるか分からない。…リチャード。キックオフ後、いけるな?」
リチャード「へいへい。『指示王』様の言うことには逆らえませんってのー」
異名を捩った皮肉をぶつけながら、リチャードはリネカーの言葉に従って彼の隣に立つ。
リチャード「(だが、確かにこいつの指示は的確だ。まぁいい。俺はただ対戦相手を
徹底的にぶっ潰せればそれで満足さ。ひゃはっ!グチャグチャにしてやるぜ!)」
895 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 14:14:11 ID:???
リネカー「北海の荒鷲(ワイルドイーグル)ことマツヤマヒカル…か。
日本のサッカーが後進国レベルというのは既に過去の話か。
だが…我々サッカーの母国が築き上げてきた歴史と技術は
そう簡単に覆せるほど、浅いものではできていない。
ゆくぞ!プレミアを制するのは俺たちチェルシーユースだ!」
森崎「……そうか。あいつら、プレミアユースの優勝決定戦に出るほど腕を上げたのか…」
陽子「森崎君たちとの戦いが、かなり好影響を与えたみたいね。
松山君をはじめ、多くの選手たちがレベルアップしていたわ。
けれど、単純な技術の向上だけで勝ち抜けないのがプレミアリーグの怖いところ。
…下の結果を見なさい。この試合の結末を見て腰を抜かさないようにね?」
森崎「ごくっ…」
森崎は親友たちの勝利を願いつつ、恐る恐る下のスコアメモへと視線を移す。そこには…
激戦の行方→! card
と→! cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数字やマークで分岐します
ダイヤ→マンチェスターが3対1で見事リーグを制覇していた!
ハート→マンチェスターが耐え切り、2体1で勝利していた!
スペード→なんとチェルシーが2体3と逆転勝利を収めていた!
クラブ→なにィ!チェルシーが怒涛のラッシュで2対4で勝利だとォ!?
JOKER→なんと試合中に選手たちが消えるという怪現象が起こっていた!?
896 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:17:49 ID:???
激戦の行方→
スペード4
897 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:31:51 ID:???
欧州版とは渋いところを使ってくるな
アメリカにはロビンとかいるんだろうか
898 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 14:37:26 ID:???
ニコニコのプレイ動画でしか知らんw
899 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:13:26 ID:???
>>897-898
イングランドを大幅補強する際に、思い切って彼らの力を借りることにしましたw
同じくアメリカも『フィールドブラザーズ』という黄金コンビを中心に強化予定です!
=================
激戦の行方→ スペード4
スペード→なんとチェルシーが2体3と逆転勝利を収めていた!
森崎「ば…馬鹿な!あのマンチェスターユースが……
アリティアカップで圧倒的な強さを見せつけたマンチェスターユースが…」
森崎は試合結果を見て驚愕する。自分たちが手も足も出なかったあの強豪マンチェスターが
なんと後半残り10分で同点に追いつかれ、逆転を許し負けてしまったのである。
陽子「さすがは次代のイングランドのリーダーリネカー君率いるチェルシーユースね。
加えてリチャード君という超強力FWを擁しているのだもの。
彼らの攻撃力を考えれば、10分で2点を取ることくらい訳ないことだわ」
森崎「ちょちょ、ちょっと待ってくれよ。この二人がどれだけ強いかは分からないが
あのシューマッハが1試合に3点も取られるなんて……俺には想像ができない!」
アリティアカップで、あのヒューガーを相手にしてもPKでの1失点のみに抑えた
デンマークのA代表キーパーシューマッハ。同時に彼は森崎の相談にも乗ってくれた
心優しい人物であり、森崎は彼の屈辱的な敗北に思わず拳を握り締める。
陽子「…確かに。彼らの圧倒的な攻撃力はあくまでも『フリー』になったときに発揮されるもの。
前半では早田君、カルツ君、ロブソン君の懸命なディフェンスもあって
なんとか零封に押さえ込むことは出来ていたの。けれど……」
そう言って陽子は森崎に、この試合の試合傾向を纏めた資料を見せてくる。
900 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:14:26 ID:???
リチャード「おらあああっ!!ボールを寄越しな!」
ドボォッ!!
ロリマー「うああっ!」
それはデイビットのドライブシュートによってチェルシーが1点を返し、
マンチェスターからのキックオフ直後のことである。
リチャードは得点王を争うロリマーのことをライバル視しており、
ボールを受け取った彼に襲い掛かるようにタックルを仕掛けた。
ロリマー「うっ、くぅ……」
ロブソン「ロリマー!…おのれぇリチャード!」
相棒を派手に吹き飛ばされ、ロブソンがリネカーのマークを外してリチャードに向かって行く。
それを見計らったように、リチャードは素早くバックパスをしてロバートにボールを繋ぐ。
ロバート「相手の守備形態が崩れた!いまだよ兄さん!」
デイビット「ああ!いくぞロバート。ゴールデンコンボだ!」
バコッ!バシィーン!ズダダッ!バコッ!
兄弟ゆえのピッタリ息のあったワンツー攻勢に、マンチェスターの守りは翻弄されていく。
松山「しまった!みんなカバーに走れ!守るんだ!」
カルツ「ちいっ…しんどいのう。まるでニホンのツバサとミサキを相手にしているようだぜよ…」
ロブソン「くっ…俺が誘われて前に向かってしまったばっかりに!」
901 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:16:05 ID:???
リネカー「(マンチェスターのチームワークが強固なことは知っている。
だが、硬いものほど…一度崩れると立て直すのは難しい)」
フリーになって前に駆け込むリネカーが、パスを受け取ろうと手を上げようとしたその時。
バッ!
松山「お前をこれ以上好きにはさせない!」
リネカー「来たか、マツヤマ!」
松山「俺たちは負けない!勝負だリネカー!」
リネカー「いいだろう。来い!」
バコォッ!
デイビットのパスに体を合わせるために、リネカーと松山が激しく競り合う。
二人の力はほぼ互角。いや、松山のほうが若干上だったかもしれない。
だがボールは空中に跳ね上がり、二人は今度は空中で競り合おうと跳ぶ。
リネカー「君のその粘り強いディフェンスは本当に脅威だった。
俺が前半無得点で終わってしまったのも、君がこうして中盤を支配していたからだ。だが…」
バチィッ!
松山「なにィ!」
リネカー「空中ではその強靭な足腰もうまく扱えまい!」
リチャード「っしゃあ!さっさと俺にパスを出せや指示王!」
902 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:17:25 ID:???
リネカー「……大口を叩くのは点を取ってからにするんだな。はっ!」
バコォッ!
空中で松山に競り勝ったリチャードはポストプレイを成功させると、ストライカーのリチャードにパスを繋ぐ。
リチャード「あの兄弟のシュート連打でもうキーパーの体力は風前の灯だ。
感謝しろよ!この俺様が引導を渡してやるんだからなァ!」
早田「そうはさせるかぁっ!!」
リチャード「! またてめぇか!」
早田「カミソリタックルだ〜〜〜!!」
ズザザザーーッ!
早田「俺がいるサイドは絶対に抜かせねぇ…絶対にだ!」
リチャード「馬鹿め!タックルされる前に……シュートだ!」
早田「なっ!?」
リチャード「消し飛びなァ!ジェット……シューーーーーートォッ!!」
ドッゴオオォォォォォォォン!!!ボムッ!!
早田「ぎゃあああああああ〜〜〜!!」
松山「そ…早田ァ!」
903 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:20:29 ID:???
至近距離から低い弾道の強烈なシュートを浴びた早田は空高く打ち上げられてしまう。
だがシュートの勢いはそのままに、シューマッハが守るマンチェスターゴールへと向かって行く。
シューマッハ「(くっ……ミラクルウォールを……)」
彼の理論によるセービングまでの最短距離を割り出す技ミラクルウォール。
だが既に息も絶え絶えのシューマッハにはこの技を放つ余裕は無かったのである。
ズバアアッ!!
ピイイイィィィィイイイッ!!
リチャード「うおおおおぉぉぉ!!これで俺様が得点王単独トップだぜ!
あんな女みてぇななよっとしたチビに負けてたまるかよ!」
後半残り5分。リチャードのジェットシュートにて、チェルシーは同点に追いつく。
ロブソン「…す、すまないみんな。俺がリネカーをフリーにしてしまったから…」
松山「いや、俺が奴に競り負けなければリチャードにシュートを撃たれる事は無かった…
司令塔として、10番としての格の違いを……思い知らされた……」
カルツ「(いや、単純な実力ではマツヤマちゃんは奴には負けてはいない。
だがあのリネカーという男、自分の得意分野、相手の苦手分野を完璧に把握しておる。
タックルやカットに優れるマツヤマちゃんを出し抜くには空中での競り合いしか道はない。
さらにチェルシーの連中はちゃんとしたペース配分を心がけて体力が充実している……
このままではこの試合……いや、こういうときこそわしのような存在が必要になってくるんじゃ)」
リッキー「…カルツの旦那。この試合でアンタはドイツに帰還予定だったっけな」
カルツが思案を巡らせる中、同じくマンチェスターの技巧派のリッキーがカルツに話し掛ける。
904 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:22:12 ID:???
カルツ「……ああ。これまで世話になった恩に報いるためにもなんとかこのチームを優勝させたいのう」
リッキー「ああ。残り時間で俺たちが勝ち越すためにもアンタの力、俺たちに貸してくれよ」
カルツ「…ソーダとシューマッハはもう立っているのもやっとの状況だ。
ボールを奪われた瞬間、わしたちの敗北は濃厚な物になる。…覚悟はあるか?」
リッキー「あのときアカネイアの連中が見せた根性くらいなら…出せる覚悟はあらあね」
カルツ「フッ…。確かにまだ同点な分だけ俺たちには希望がある。よーし、いっちょやったるか!
(モリサキよ。お前は今ごろどうしてるだろうな。ワールドユースでお前と再戦するのを今から楽しみにしてるぜよ…)」
ピイイイイィィッ!!
カルツ「リッキー!ここはわしたちが前に出て他の連中を助けるんじゃあ!」
リッキー「あいよ〜!」
ポンッ!バンッ!ボムッ!バコッ!
マンチェスターの業師コンビが小気味良いリズムでパスを繋いでいく。
リネカー「ほう…!」
リチャード「ぬがっ!ちょこまかとうっとおしいっての!」
デイビット「さすがはドイツユースの仕事師!見事な腕前だ!」
ロバート「(す、すごい…これが本当の世界クラスの実力なんだ!)」
カルツ「リッキー!サイドに流せ!」
905 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:23:51 ID:???
リッキー「ほいさっ!」
ギュルルル…
鋭いスピンがかかったラストパスを送るリッキー。そのパスは長すぎてラインを割るかと思いきや…
パシッ!
カルツ「ここで負けでもしたらわしたちドイツユースのかねてよりの計画が…
サッカー協会が無理をして作ったわしたちの遠征が無駄に終わってしまう!
もうJrユースのような悔しさはゴメンだ!ワールドユースで優勝するためにも…
シュナイダーちゃんに今度こそ栄光を掴んでもらうためにも…
こんな所で躓いているわけにはいかんぜよ!!」
ここでカルツが単独ドリブルでゴールを狙おうと一気に加速する。
カルツ「どけっ!いまのわしに近寄るんじゃねぇ!」
ドガアッ!!
並み居るDFたちを得意のハリネズミドリブルで蹴散らし、いよいよ残すはキーパーのみとなった。
カルツ「こいつを抜いて勝ち越しだぜよ!」
ガイ「………!」
ここでカルツは痛恨のミスを起こしてしまう。
これまでのマンチェスターユースのゴールはロリマーのバウンドショットで1点。
そして松山のネオイーグルショットで1点を取っている。
ドリブルで1対1を仕掛けるのはこの試合で初めてだったのだ。
――故に、彼が非常に1対1に長けたキーパーであることをその身を持って知ることになる。
906 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:27:03 ID:???
ガイ「むんっ!!」
ガイは拳を素早く突き出してカルツの足元からボールを零そうとする。
カルツは感じた。彼の放つ巨大な覇気を。例えるのならば、それは以前同じチームを組んでいた――
カルツ「(あの迫力ある動きはまるで……げ…ゲンさん…?)」
バコッ!
カルツはあっけなくボールをこぼれ球にされてしまう。
そしてそのボールをフォローしたのはチェルシーキャプテンのリネカーである。
リネカー「…知らなかったとはいえ、あまりにも非効率すぎる攻めだったな。
この勝負が運の尽きだ。マンチェスターユース…覚悟しろ!」
ダダッ!
ロリマー「うっ!」
ディーン「なにィ!」
リネカーは素早くFWの二人を抜き去ると、鬼気迫る表情の松山と相対する。
松山「今度こそ…抜かせはしない!」
リネカー「(彼にドリブルで勝負を挑むのは分が悪すぎる。ここは効率良く攻めさせてもらうよ)」
バシッ!
松山「くっ…!」
907 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 21:28:31 ID:???
リカルドじゃないのかw
908 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:28:44 ID:???
リネカーは冷静にサイドのリチャードにパスを出すと、松山の横を通り過ぎていく。
松山は感じていた。自分の周りの選手たちを次々と崩されていく恐怖を。
苦手分野を悉く攻め立てられていては、いくら根性でカバーしようとしてもいずれ限界は訪れる。
早田「ハァ…ハァ…」
リチャード「もうばててんのか。だらしねぇやつだぜ。故郷に帰って出直してきな!」
どごぉっ!!
早田「ぐはっ…!」
リチャードの強引なドリブルが、酷く消耗した早田を跳ね飛ばす。
そのまま足を振りかぶり、得意のジェットシュートを放った。
シューマッハ「(くそぉ……俺は、俺はあいつらのためにも……負けるわけにはいかないのに……)」
リチャード「こいつで決まりだぜ!はあああぁぁぁっ!!」
ロブソン「させるかあああああああああぁぁぁぁ!!」
ボドムウウゥゥゥッ!!
ロブソン「おぐぐ……」
リチャード「なにィ!」
シューマッハ「ロブソン!」
ロブソンの全身全霊をかけた『ハイパワーブロック』がリチャードのジェットシュートをこぼれ球にする。
だが、そのこぼれ球に素早く駆け込むリネカー。右足を鋭く振り上げる。
909 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:30:02 ID:???
松山「やらせんっ!!」
ガギィッ!!
松山「どうだ!」
リネカー「むっ…!」
ここでついに松山がリネカーを捉える。イーグルタックルでボールを奪うと周囲の状況を確認する。
松山「(なだれ攻撃を仕掛けるのなら今のタイミングしかない……だが……)」
残念なことに今のマンチェスターにはなだれ攻撃を仕掛けられるほど体力に余裕が無かったのだ。
アリティアカップにて、三杉は仲間の体力を顧ずにファストブレイクを発動させた。
司令塔として勝利の確率を少しでも高めるためには、彼のような躊躇無き覚悟というものが必要なのだろう。
だが、松山にはできなかった。仲間との和を重んじる彼だからこそ……
味方を犠牲にする策を行う非情な、しかし非常に効率的な考えを持つことができなかったのだ。
そして、この気の迷いがこの試合の勝敗を決してしまうことになってしまう。
ダッ!
リネカー「愚かな。あそこで前半に見せた全員攻撃を仕掛けていれば!」
松山「リネカー!」
ガゴゴッ!
松山「またボールが真上に…!」
ふわりと浮き上がるボール。リネカーは勝利を確信した笑みを浮かべて跳ねる。
先ほどの直接対決が示したとおり、空中戦においては松山よりリネカーに分があったのだ。だが――
910 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:31:15 ID:???
シューマッハ「空中戦は……俺の専売特許だああぁぁぁっ!!」
リネカー「馬鹿な!オーバーラップしてきただと…?」
バキィ!!
シューマッハ「(アリティアカップでの経験が生きた…ミディアさん、感謝しているぞ……)」
松山「シューマッハ!」
シューマッハ「飛び出しならば…俺は誰にも負けない……!」
長い足を利用して、シューマッハのキックがボールを大きく弾く。
残り時間も後僅か。このまま勝負はPK戦にもつれるのだと誰もが思ったそのとき。
ロバート「勝つのは僕たちだ!行けェ!ドライブシュートだ〜〜〜〜!!」
ばっごぉぉぉぉおおおん!!
幸運にもこぼれ球をフォローしたロバートが、試合終了間際にドライブシュートを放った。
だがさすがに距離が離れすぎていたため、威力も足りなくなり普段より落下する勢いが無い。
ごいいぃぃん!!
ロバート「ああっ!!」
ロバートのシュートはクロスバーに当たり、最後のロングシュートも失敗に終わった。
ゴールを空っぽにしていたシューマッハは思わず胸をなでおろす。
デイビット「これだ!」
バッ!
911 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:33:28 ID:???
だが、弟のシュートは無駄にはしまいと兄のデイビットが跳ね返ったボールに
無理な体勢からオーバーヘッドキックを放ったのである。
デイビット「勝つのは俺たちチェルシーだ!」
バッシュウウウゥゥゥッ!!ズバアッ!!ドグシャアッ!!
ロバート「に……兄さん!?にいさーーーーーん!!」
ピッピッピイイイイィィィィィッ!!
デイビットのオーバーヘッドキックがマンチェスターのゴールに突き刺さる音と、
無理な体勢でのシュートが仇になり、着地に失敗し思い切り腰を地面に叩きつけた音が同時に響いたのであった。
そして倒れたまま動かないデイビットに駆け寄るロバートの声を掻き消すように、試合終了のホイッスルが鳴り渡った。
森崎「……このデイビットとかいう選手はその後どうなったんだ?」
陽子「来期までには治るかどうか微妙な重症を負ったわ。
彼の弟のロバート君。自分があのときシュートを外さなければ…
兄さんはこんなケガをすることは無かったって、悔やんでいるらしいわ」
同じく兄を持つ陽子にとって、彼の気持ちをいろいろ理解しているのだろう。
だが、曇らせた顔をすぐに普段の明るい太陽のような顔に戻すと言葉を続ける。
陽子「マンチェスターはペース配分に失敗してしまった印象が否めないわね。
なだれ攻撃や必殺シュート…確かに強力だけれど、前半のうちに無理をして攻めすぎたのがまずかったわね。
後半に攻める力だけでなく、守る力さえも残っていなかったのは痛すぎたわ」
森崎「(俺もガッツ管理に関しては気をつけないとな。
魔法ブーストを使うべきか抑えるべきか…状況を見極める力も養っていかなければならないな)」
912 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:34:30 ID:???
陽子「今回話したイングランドユースだけでなく、どの国も優勝を狙える
力を持っている、身に付けてきていると私は睨んでいるの。
来年のワールドユースには、海外遠征に向かった選手たちも続々集結し
最強の全日本ユースとして世界に挑むことになっているわ。
もちろん森崎君。あなたもその一員として、ね」
森崎「(あくまで一員、か。誰がキャプテンになるかはまだ判断できていないようだな)」
陽子「それじゃあ今夜はこの辺りにしておきましょうか。
なんだか森崎君すっごく疲れていて眠そうだし」
森崎「うっ……見抜かれてましたか」
陽子「あーらあら。私を誰だと思っているのかしら?
日本サッカー協会特別委員の片桐陽子よ。選手のコンディションくらい
見抜けないととてもじゃないけどやってられない役職よ。それじゃ、またね森崎君!」
そう言うと陽子は陽気に鼻歌を口ずさみながら、リンダの部屋の方へと向かって行く。
また酒盛りでもするのだろうか。リンダとシーダの受難を予想しつつ、森崎は自室のベッドに沈んでいった。
〜ガトーの家〜
その夜。透過魔法で一旦姿を消したガトーの家の中で、とある事件が起こっていた。
ガトー「ミシェイル。傷のほうはもう大丈夫なのか?」
ミシェイル「ああ。あの小僧から頂いた特効薬がなかなか効いて来た様でな。
さすがにまだ飛竜を自在に乗り回すことは無理だが……」
ガトー「ふむ。ならばよい。……少なくとも、足手まといにはならんからな」
913 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:35:37 ID:???
ミシェイル「……司祭も気付いていたか。何者だ!そこで何をしている!」
シュッ!
ミシェイルは腰に刺していたナイフを、カーテンに向かって投げつける。
すると黒い影がゆらりと揺れ、漆黒のローブを身に纏った老人が二人の目の前に現れる。
ガトー「貴様……ガーネフ!」
ガーネフ「ふぇふぇふぇ…人間嫌いのガトーというのはまったくもっての嘘であったか…
まさか貴様自ら進んで人間たち…アカネイア同盟軍の者たちに助力をしているとはな!」
ガトー「ガーネフよ。勘違いするではない。私が彼らに協力するのは……」
ガーネフ「理由がある?そんなことは関係ないのだよ。貴様があのアリティアの
小僧たちにオーブを集めさせると助言した事実は変わらないのだからな。
加えて……マケドニアの王子ともなにやら企んでいるらしいではないか」
ミシェイル「フッ……王子、か。既に俺はあの国のことなど知ったことではないがな。
だが、貴様がこうして俺達の前に現れた意図は……おそらくスターライト作成の阻止といったところか。」
ガトー「もはや運命は動き出した。既にスターライトの書は完成し、アカネイア同盟軍の猛者に渡したわ」
ガーネフ「ぬぬ……ガトー……お前はいつもそうだ。わしの前に立ちふさがり邪魔をする!
何故だガトー。お主とて人が支配するこの世を快くは思ってはおらぬはずだ!」
ガトー「……お主の言う通りだ。だからこそ、わしはあの者にスターライトを託したのだよ」
ガーネフ「訳の分からぬことを……かつての師とてもう容赦はせぬ。
深淵の闇に飲み込まれて朽ち果てるがいい!暗黒魔法……マフー!」
ズゴゴゴゴ……ぐおおぉぉおおお……
914 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:36:44 ID:???
ガトー「むぅ……ガーネフよ。お前の闇はここまでの力を生み出すほど膨れ上がっておるのか…」
ガーネフ「その原因を作り出したお主の最期には相応しいのう…さぁ、その魂を我に捧げ――!?」
メコォッ!!ドガシャアアアッ!!
ミシェイルの強烈な拳がガーネフの頬を捉え、激しく床に叩きつける。
ガーネフは自分の身に何が起きたのか分からないと言う表情でうろたえる。
ローブを引きずり、床に散らばる魔法道具に足を引っ掛けながら、棚に寄りかかり何とか立ち上がる。
ミシェイル「ククク……感謝するぞ森崎有三。貴様の星の力……予想以上の力だ!」
ガーネフ「ば……馬鹿な……なぜ動ける……スターライトの魔道書を持たない貴様が……な、ぜ……」
その時ミシェイルは森崎から受け取った…彼の星の力が浸透していたカギを握り締めていたのである。
スターライトの魔力を象っているのは星と光の力。その片方を手にしていたミシェイルは辛うじてマフーの呪縛を逃れたのである。
ガーネフ「ぬ……やはり幻影での活動には色々と制限と限界があるということか……くっ!」
ぼやや……
ガトー「待て、ガーネフ!」
再び闇の中に消えようとしているガーネフを呼び止めるガトー。
それに対しガーネフはくぐもった声を喉でならしながら応える。
ガーネフ「ふぇふぇふぇ……たとえスターライトを使おうとも
か弱き人間どもにわしを超える力を持つ魔道士などおろうはずもない。
ガトーよ。アカネイア同盟軍を滅ぼした後、改めてお前の命ももらいうけにくるぞ…
覚えているがいい……わしは一生貴様を……許すことはないと言うことをな…」
ブゥン…!
915 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:38:24 ID:???
ミシェイル「逃げた…か。いや、もとより奴の本体はテーベの神殿にいるのだろうな」
ガトー「ガーネフ……」
深夜の突然の危機を辛うじて切り抜けたガトーたち。
ガトーの心境は複雑であった。ガーネフをここまで深い闇に落としたのは
彼が恨みがましく言った通りに自分にも確かに原因があったのを理解しているからである。
ガトー「(森崎殿…スターライトの力を用いて、あやつを…ガーネフを楽にしてやってくれ…)」
こうして賢者ガトーがアカネイア同盟軍の勝利を願いつつ、マケドニアの夜は更けていったのであった…
マルス「すると…ガトー司祭の魔法で私たちをテーベまで転送してくれるということですか?」
ガトー「うむ……お主達を決戦の地へと誘うのがわしに出来るせめてものことと思ったからの」
数日後、テーベを目指すためにカダインへと進路を向けようとしていたマルス達に吉報が走る。
なんとガトーが突如幻影を飛ばしてきてマルス達の前に現れ、自分の魔法で
一気にテーベの神殿へとワープしてやるとかってでてきてくれたのである。
森崎「またあの暑い砂漠を横切らないで済むのなら儲けものだぜ。あの爺さん結構いい奴だな。
マルス。ここはありがたくガトー司祭に運んでもらおうぜ」
モロドフ「確かに移動するだけでも様々なものを消耗するものですからなぁ。
私も賢者ガトー様ならば信用に値すると思いますぞ?」
マルス「分かった。それじゃあ皆を北の門前に集合させよう。
テーベについたらすぐに作戦を立てる。モロドフ、会議の準備を頼んだよ」
916 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 21:38:49 ID:???
森崎もマフー破れるフラグか??
917 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:39:27 ID:???
こうしてマルス達は、大賢者ガトーの強力な移動の魔法(ワープ)によって、
古代都市テーベに運ばれた。かつては 高度な文明を誇ったと思われる その街も、
今は死に絶え、動くものすらない…。
その中央にそびえるテーベの塔。そこに暗黒司祭ガーネフがいるという。
マルス達は、失われた神剣ファルシオンを…
そして、ガーネフに 奪われたエリス王女をとり戻すことができるのだろうか…
第18章 悪の司祭ガーネフ
モロドフ「さて…いよいよここまでやってまいりましたな、森崎殿」
森崎「ああ。あとはガーネフの爺、そしてドルーアの親玉のメディウスだけだからな。
サッカーの大会で言えば、準決勝といったところだろうな」
マルス「モロドフ、地図を見せてくれるかい?」
ジェイガン「はっ。しかしテーベの塔の内部の詳細は流石に分かり辛く…やや曖昧なものとなっております。
しかし、以前この神殿に入ったことのある者の情報によりますと…」
ミディア「その話ならば私から。これはグルニアのギガッシュ将軍からの情報なのですが、
あの神殿には多くのトラップが仕掛けられており、対策を怠ると酷い目に遭うものかと」
ミネルバ「……盗賊の力を借りるということか」
ミディア「必要であれば。もちろん魔法の道具などで代用できるのであれば問題はないと思いますが」
ミネルバ「なるほど。して、今回の敵将はあのガーネフらしいが…」
918 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 21:40:35 ID:???
マルス「うん。スターライトの所有者であるリンダを必ず配属させるようにしたい。
彼女の魔法でしか、あのガーネフを倒せる術は僕たちは持っていないからね」
モロドフ「うむ。それで今回はこのような策を立てたのですが…」
モロドフが今回の作戦書を皆に配る。
このテーベの神殿は複数の塔が合わさった形状になっており、
塔の頂上付近で合流するまでは、それぞれ別行動を余儀なくされるようになっておるのだ。
モロドフ「ガーネフの待つ部屋にたどり着くには中央の塔から入り込むほかありません。
別働隊はとにかく敵を退治し、本隊の負担をなるべく減らすよう心がけるように」
森崎「なるほど。別働隊が頑張れば頑張るほど、本隊の前に現れる敵が減るということだな?」
☆部隊構成を行います。
@本体(玉座で待つガーネフと戦う。道中にはトラップや様々な敵が待ち受ける)
A西の塔攻略隊(トラップを回避しつつ本隊の援護に回る。宝の捜索も。敵は主に司祭やジェネラル)
B東の塔攻略隊(トラップを回避しつつ本隊の援護に回る。宝の捜索も。敵は主に勇者やスナイパー)
☆人数はどうしますか?
(例)
5・5・5
7-5-3
など、左から順に合計が15以内になるように、振り分けてください。
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
919 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 21:42:29 ID:AvMKYDuE
7−4−4
指揮集中させたい
920 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 21:44:59 ID:ZJffqhMc
7・4・4
とにかくリンダを強化できなかった穴を埋めないとな
921 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 21:46:50 ID:a5xfudqM
7・4・4
922 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 22:05:07 ID:???
>7・4・4
森崎「やはり本隊の人数を増やしておきたいな。
ガーネフの配下たちを相手にするためにも数は揃えておきたい」
モロドフ「分かりました。別働隊がどれだけワナを避けて敵の数を減らすのも
今回の戦を左右する要素ですからな。メンバーの選定は慎重にな、森崎殿」
森崎「ああ、分かっているさ。それじゃあ次は、出撃メンバーを決めていくぞ!」
モロドフ「念のために言っておくが、ガーネフに対抗できるのはスターライトを所持している者のみ。
そのことだけは決して忘れることは無いようにお願いいたしますぞ」
森崎「(スターライトを持っているのは……うん、あいつだな。それじゃあまずは…)」
923 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 22:06:10 ID:???
☆アカネイア同盟軍メンバー
指揮レベル4
森崎
指揮レベル3
マルス・ミディア
指揮レベル2
ミネルバ パオラ サムソン ロレンス
指揮レベル1
ジェイガン アベル カイン ジョルジュ
その他
シーダ ドーガ リフ バーツ マジ カシム ジュリアン レナ
ナバール マリク ビラク リカード バヌトゥ マリア リンダ
ジェイク トムス ミシェラン トーマス ボア カチュア ベック
チェイニー チキ エスト
@本隊を上記の中から選出して、明記してください。(☆は指揮官枠です)
☆
・
・
・
・
・
・
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
924 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:07:57 ID:???
結果に文句や不平不満をつけないようよろしく頼むぞ皆
925 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:08:47 ID:AvMKYDuE
☆森崎
・リンダ
・ミネルバ
・マリア
・ジュリアン
・ミディア
・マリク
リンダに指揮9支援3大地のオーブ1で計+14
通らなくても不満など言わないさ
926 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:10:02 ID:AvMKYDuE
+13だ・・・
算数できてないことにはどんどん文句言ってくださいorz
927 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:13:29 ID:0O6gHmIg
☆森崎
・リンダ
・ミネルバ
・マリア
・ジュリアン
・ミディア
・マリク
928 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:14:18 ID:7H19kJrg
☆森崎
・リンダ
・ミネルバ
・マリア
・ジュリアン
・ミディア
・マリク
王子(シーダ、レナ、カシム)とアベル(パオラ、バーツ、リカード)に別働隊を任せてと
929 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:15:16 ID:ZJffqhMc
☆森崎
・リンダ
・ミネルバ
・マリア
・ジュリアン
・ミディア
・ジョルジュ
マリクは力不足と判断。残りはマルス隊とアベル隊かなー
930 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:15:38 ID:???
宝の回収できるのはマルスと盗賊だけ?
誰が鍵もってる人いたっけ?
931 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:19:10 ID:???
マルスとリカード以外残ってない気がするなあ
あとマルスとジェイガンがワナ抜けの巻物1つずつもってる
932 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 22:22:41 ID:???
☆森崎
・リンダ
・ミネルバ
・マリア
・ジュリアン
・ミディア
・マリク
森崎「ガーネフに挑むのはこのメンバーだ。
スターライト持ちのリンダをはじめ、主戦力やサポート、ワナ回避や
トラップ回避など様々な状況に対応できる……と思う」
モロドフ「珍しく自信なさげですな。いかがいたしましたか?」
森崎「いや、自信が無いわけではないけどさ。やっぱり緊張や不安はあるよ」
モロドフ「それも仲間の安否を思うが故ですかな?」
森崎「さあね。モロドフさんは以前の絶対な自信を持つ俺のほうが良かったかい?」
モロドフ「適材適所というものがありましてな。少なくとも戦場を指揮するものとしては…
今の森崎殿のような心遣いがある者のほうが何かと安心できるところがありますな」
森崎「…そっか」
森崎は内心複雑であった。先日体の中から除去した『超モリサキ』のことを思い返していたからである。
自分の成長の障害になってしまったとはいえ、あの力が無ければ自分は中学生を
公式戦無敗で終えることなどまずできなかったであろうし、これまでの辛い戦いの中で心を折られてしまっていたかもしれない。
モロドフ「さて、それでは次の部隊のメンバーを決めましょうか森崎殿」
森崎の悩みを知ってか知らずか、モロドフは微笑みながら次の指示を促した。
933 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 22:24:01 ID:???
☆アカネイア同盟軍メンバー
指揮レベル3
マルス
指揮レベル2
パオラ サムソン ロレンス
指揮レベル1
ジェイガン アベル カイン ジョルジュ
その他
シーダ ドーガ リフ バーツ マジ カシム レナ
ナバール ビラク リカード バヌトゥ
ジェイク トムス ミシェラン トーマス ボア カチュア ベック
チェイニー チキ エスト
A西の塔攻略隊を上記の中から選出して、明記してください。(☆は指揮官枠です)
☆
・
・
・
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
934 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:25:23 ID:AvMKYDuE
☆マルス
・シーダ
・カシム
・レナ
そろそろ銀の弓なおしてやってあげてよレナさん
935 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:27:11 ID:7H19kJrg
☆マルス
・シーダ
・カシム
・レナ
鋼になってから絶不調なカシム
936 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:30:21 ID:???
うーむ次が結構悩むな
リカードはちょっと弱すぎるし宝着服の危険もあるが、替わりが居ない
937 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:33:22 ID:???
リカードはきっとまた崖っぷち劇場をみせてくれるよ
938 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 22:36:56 ID:???
☆マルス
・シーダ
・カシム
・レナ
森崎「王子。西の塔の制圧は任せても構わないか?」
マルス「ああ、任せてくれ。それより……ガーネフと姉上のことを……どうか、どうか……」
シーダ「リンダのこと、守ってあげてね森崎君……」
レナ「ジュリアンのことを…よろしくお願いします」
カシム「森崎君……別の部隊でも、僕の心は君といつでも一緒だからね!」
森崎「ああ!お前たちの分までガーネフのことを徹底的に叩き潰してやるぜ!」
モロドフ「マルス王子。ガーネフの配下の闇の司祭にお気をつけください。
強力な電撃魔法で王子たちの道を阻んでくると思われます」
マルス「分かった。相手の動きには細心の注意を払うよう心がけるよ」
森崎「これで残るは東の塔の部隊だけか。ここには物理攻撃が得意な敵が多く潜んでいるらしいが…」
モロドフ「勇者とスナイパーですな。共に技と速さが高く必殺の一撃を得意としている危険な職種。
ここの制圧を任せる者たちは、そんな彼らに負けない実力を持つものを置きたいですな」
939 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/30(木) 22:38:04 ID:???
☆アカネイア同盟軍メンバー
指揮レベル2
パオラ サムソン ロレンス
指揮レベル1
ジェイガン アベル カイン ジョルジュ
その他
ドーガ リフ バーツ マジ
ナバール ビラク リカード バヌトゥ
ジェイク トムス ミシェラン トーマス ボア カチュア ベック
チェイニー チキ エスト
A東の塔攻略隊を上記の中から選出して、明記してください。(☆は指揮官枠です)
☆
・
・
・
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
940 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:40:51 ID:0O6gHmIg
☆アベル
・パオラ
・バーツ
・リカード
カインも入れたいけどちょっと実力的にきつい
941 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:41:35 ID:AvMKYDuE
☆パオラ
・バーツ
・アベル
・リカード
アベル盾になりそうだからカイン入れようかと最後まで悩んだが
パオラ姉さんの気持ちを優先してしまった
942 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 22:48:21 ID:???
指揮レベル高ければリカードに戦闘するなと命令してくれたりする?
1か2かの差だけど
943 :
森崎名無しさん
:2010/12/30(木) 23:02:18 ID:7H19kJrg
☆アベル
・パオラ
・バーツ
・リカード
944 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 00:00:57 ID:???
そういえば拠点パートの
「森崎と同行しなかった人達の行動」ターン
が最近ありませんけど、廃止になりました?
945 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 00:12:40 ID:???
>>942
敵の能力によりますね。あまりにも実力差がある場合は攻撃を自粛してくれます。
>>944
人数が非常に多くなってきているので、現在そのあたりのイベントは調整中ですね。
第2部までにはうまくこなせるように設定をするつもりです。
================
☆アベル
・パオラ
・バーツ
・リカード
森崎「アベルを隊長にして、パオラさんとバーツを配置する。
そして…宝とトラップの処理はリカードに任せるぞ」
アベル「部隊を指揮するのは久々だが、うまくこなしてみせるぜ」
リカード「今度こそトラップは完璧に解除してみせるッスよ〜!」
バーツ「おおおーっ!!めちゃくちゃ久しぶりの出撃だァーーー!!
そしてパオラっ!ついに一緒に出撃するときが来たんだねぇ〜〜!!」
パオラ「ああバーツ…今まで離れていた分だけ、あなたを思う気持ちが蓄積されていたの…
もう私を離さないで…いつまでもいっしょよ〜〜〜〜!!」
ガッシイイィィィィィッ!!
本当に、ほんっっっっと〜〜〜に久々に一緒に戦う出番を与えられて、
パオラとバーツは熱い抱擁で互いの愛情を確かめ合っていた。
森崎「ええい、こんな光景目の毒にしかならん!さっさと出撃してくれアベル!」
946 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 00:14:20 ID:???
これまで二人を一緒に扱ってなかった代償とはいえ、一人身の森崎にとってはあまりにも痛々しい光景であった。
アベル「ははっ、ひがみ根性丸出しだな。お前も悔しい思いをしたくないのならいい人を見つけるんだな」
森崎「おのれぇ…(エストとお前が付き合えるようになったのは俺が潔く身を引いたからだぞ!ちくしょう…!)」
アベルにさっさと出撃を促すと、森崎は中央の塔、ガーネフの待つ玉座を制圧する部隊を集結させる。
森崎「(最後に…一度だけ致命傷を避けて撤退させることが出来る
『オームの欠片』を誰かに持たせておくか決めておくか?)」
947 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 00:17:12 ID:???
・今回の出撃メンバー
@本体(玉座で待つガーネフと戦う。道中にはトラップや様々な敵が待ち受ける)
☆森崎
・リンダ
・ミネルバ
・マリア
・ジュリアン
・ミディア
・マリク
A西の塔攻略隊(トラップを回避しつつ本隊の援護に回る。宝の捜索も。敵は主に司祭やジェネラル)
☆マルス
・シーダ
・カシム
・レナ
B東の塔攻略隊(トラップを回避しつつ本隊の援護に回る。宝の捜索も。敵は主に勇者やスナイパー)
☆アベル
・パオラ
・バーツ
・リカード
上記の中から『オームの欠片』(ロストしても次章で復帰)を持たせるキャラを『1名』選択してください。
オームの欠片を誰にも使わない場合は『使わない』と記入してください。
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
===================
今夜はここまで。きりもいいので今スレでの本編の更新はここまでといたします。
次回からは新スレのスレタイを募集すると同時に、天国パートの更新を行いたいと思います。
お一人様何案でも構いません。投票の合間でよいので、どうかよろしくお願いいたします〜
【】ファイアーモリブレム25【】
948 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 00:29:08 ID:0c4+b1Ds
・レナ
リンダに持たせても撤退しちゃうんじゃガーネフ倒せないし
事故りそうな人を優先してみた
【激震】ファイアーモリブレム25【ヒロインレース】
【星を】ファイアーモリブレム25【みるひと】
【オーム】ファイアーモリブレム25【争奪戦】
【ガーネフ】アタック25【挑戦権獲得】
949 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 00:33:16 ID:+nlhUA16
マリア
マリア大事に
950 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 00:37:53 ID:1zU62u2k
リンダ
【右手にスターライト】ファイアーモリブレム25【左手にオーラ】
【星光】ファイアーモリブレム25【爆裂】
【仇討ち】ファイアーモリブレム25【リンダ】
【愛と怒りと】ファイアーモリブレム25【悲しみの超化】
【ポニテ恐怖症だから】ファイアーモリブレム25【髪型変えろ】
951 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 00:44:50 ID:D9d2HLD2
マリア
【砕け散れ】ファイアーモリブレム25【ガーネフ!】
【星の光と】ファイアーモリブレム25【闇の罠】
952 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 00:45:16 ID:swMGCes+
マリア
乙でしたー
ちなみに私はカシム派です。友情endでもいいじゃない
【本命リンダ】ファイアーモリブレム25【対抗カチュア】
953 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 02:19:13 ID:???
実はリカードがいちばん危険な気もするw
【ポニーテールと】ファイアーモリブレム25【秘術】
【ここで会ったが】ファイアーモリブレム25【百年目】
【謹賀】ファイアーモリブレム25【新年】
954 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 11:35:53 ID:???
まあリカードだしなw
【マフー】ファイアーモリブレム25【空間】
【ガーネフ】ファイアーモリブレム25【さい】
【そろそろ】ファイアーモリブレム25【サッカーしたい】
955 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 22:10:16 ID:???
【天国編:前回までのあらすじ】
全員復活を賭けたサッカー大会のために練習に励むオグマたち。
一回戦の相手は守備に優れるレンスター連合!はたしてオグマたちは勝てるのか?
一回戦の相手→ ダイヤ9
K〜9→守備に定評のあるキュアン率いるマンスター連合だ!
===============
バァーン!!
ガンドルフが引き当てたくじと対戦が決まっているチームは
強固な守備力が自慢のマンスター連合というチームだった。
受付「それじゃあ対戦相手も決まったことだし早速スタジアムに入ってくれや」
オグマたちは急かされるように背中を押されながら、特設の試合会場へと移動する。
〜ウェルダン控え室〜
ガンドルフ「よし、みんなきけ。この資料を見ろ。これが今回対戦するレンスター連合の情報だ」
・マンスター連合(ワントップ/4-5-1/指揮レベル10)
−−@−− @ディスラー
BD−CA BL(ランス)リッター Dキュアン Cエスリン AD(ドラゴン)ライダー
−−−−−
−E−G− Eザイン Gコルータ
F−I−J Fゴードン Iマゴーネ Jシーザ
−−−−−
−−H−− Hトラバント
956 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 22:11:39 ID:???
ガンドルフ「ワントップのトラバントのドリブルによる突撃が主な攻撃パターンだが、
お前らのお仲間のゴードンとシーザが加わったことで、攻撃のパターンが広がったようだ。
マゴーネ、ザイン、コルータの竜騎士軍団は総じて守備に優れている。
さらに手強いのがCBをゾーンで守るキュアンとエスリンのコンビだ。
エスリンはそれほど守備能力は無いが、彼女の援護によりキュアンが真の力を発揮しやがる。
辛うじてサイドバックの二人の能力が低めだから、素早くサイドアタックをしかけろ。
キーパーのディスラーは競り合いは強いが機敏なセービングは苦手だ。
シュートチャンスがあればガンガン撃っていけ。下手に飛び出されると厄介なんでな」
ラディ「ああっ!シーザさんが居る!ってことはこのチームに勝つと
シーザさんが俺達のチームに加入してくれるってことなんですよね?」
ジャムカ「その通りだ。アンタ等全員で復活を目指すのなら、こんな所で躓いている訳にはいかないな」
キンボイス「へへへ…どんなに強固な竜騎士だろうと俺たちのパワーがあればあっという間に粉砕できるぜ!」
ウェンデル「それでキャプテンガンドルフ殿。今回の我々の布陣はどうなっておるのですかな?」
ガンドルフ「ああ、それなら…こんな感じになっているぜ」
J−H−F Jサジ Hキンボイス Fオグマ
−−−−−
E−I−G Eエリオット Iガンドルフ Gラディ
−−−−−
A−C−B Aウェンデル Cデマジオ Bサンディマ
−−D−− Dゲラルド
−−@−− @ジャムカ
・ウェルダン王国(オーソドックス/4-3-3/指揮レベル9)
957 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 22:13:11 ID:???
ガンドルフ「オグマの旦那が上手くボールを運び、キンボイス、もしくはサジへとセンタリングをあげろ。
チャンスがあるなら自分がそのまま撃ってもかまわねぇ。
中盤はそこの坊主、ラディって言ったか。後はエリオットと俺が賄う。
守りはサンディマとウェンデルのブーストを利用しつつ、デマジオ、ゲラルドが
しっかりふんばって守れ。そしてキーパーのジャムカ。無防備に跳んでくるトラバント王を撃ち落してやりな!」
サジ「いよーし、蛇の道で鍛えた俺のパワーを見せてやるぜ!」
キンボイス「俺がウェルダンのストライカーさ!」
ラディ「シーザさん待っていてください。すぐにまた同じチームでプレイしましょう!」
エリオット「ふん…マンスターの田舎騎士どもにこの俺が負けるわけが無い!」
サンディマ「クク…ウェンデル殿。アカネイアの秘術…お手並み拝見といきましょうかのう…」
ウェンデル「う、うむ……(この禍々しき波動…この男間違いなく禁じられた暗黒魔法の使い手…)」
ゲラルド「うっしゃあ!今日も派手に暴れてやろうぜ!」
デマジオ「おう、相棒!」
オグマ「(なるほど。俺は生前と似たようなポジションを任されたか。
見たところ特におかしな所は見当たらないが…どうしようか?)」
☆どうしますか?
Aポジションに特に不満は無い。試合開始だ!
B待った!俺は他のポジションを希望するぞ!
C待った!そもそもフォーメーションが気に入らん!
1票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
958 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 22:19:30 ID:???
A
959 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 22:21:03 ID:0c4+b1Ds
A
960 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 22:34:39 ID:Xes65hNI
わーおトラウマだーあははー
961 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 22:46:52 ID:???
ザイン関係なくね? と思ったがナイトキラーつながりかw
962 :
森崎名無しさん
:2010/12/31(金) 23:08:07 ID:???
ルシフェル「年の瀬だが更新してて大丈夫か?」
963 :
モリブレム
◆lT1/XKcIlo
:2010/12/31(金) 23:24:25 ID:???
>>960
天国では意外と(?)仲良くチーム組んでるマンスターの方々ですw
>>961
すみません。トラキア所属の竜騎士の名前は
ザインではなくパピヨンでしたね。顔がまったく一緒なので間違えちった(>_<;)
>>962
さすがにそろそろ家出ないと…というわけで次が今年最後の更新です!
====================
Aポジションに特に不満は無い。試合開始だ!
ガンドルフ「うっし。そんじゃあ特に異論も無いようだしこの布陣で行くぜ!
槍騎士も竜騎士も所詮乗り物に乗ってなければ戦えない屑の極みだ!
俺たちの圧倒的なフィジカルでまとめて叩き潰してやれ!」
一同「「「「「「「「「おーーーーーーう!!」」」」」」」」」」」
エリオット「(俺も一応騎士なのだが……)」
エリオットが少し憂鬱な気分に浸るのを尻目に、ウェルダンチームはピッチへと飛び出していった。
キュアン「君たちが私たちの一回戦の相手か。お手柔らかに頼んだよ」
ガンドルフ「へっ。坊ちゃん風情がワイルドな俺たちに勝てるかな?」
以外にもガンドルフは紳士的に握手に応じた。一国の王子の最低限のマナーは身に付けているようである。
審判「それじゃあさっそく試合を始めるよ。容量には限りがあるみたいだからね」
メタな発言をしつつ、審判は二人の間に立ちコインを真上に放り投げる。
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