キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】

1 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 18:06:08 ID:???

この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次の筈です。

369 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 12:31:04 ID:???
乙でした。
みんな往年の名選手
上からドイツのDF、ドイツのMF、アルゼンチンのFW、アイルランドのFW、オランダのFW

370 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 12:35:04 ID:???
まじかー、ここでこれ出しちゃうかー
神に選ばれてるとしか思えなーい

ちなみに必殺マークはここまであまり注目されてませんが、
相手がカウンター戦術を使う場合すっごいすっごい重要です。

371 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 12:46:55 ID:???
その運を他の奴に分けてくれw

372 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 13:31:48 ID:???
ベストはウェールズ。

373 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 14:54:59 ID:???
途中で送信しちゃったんだぜ恥ずかしい…(´・ω・)
ベストはウェールズ戦で代表デビューした北アイルランドの選手。

374 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 17:20:24 ID:???


>>367 レントは確変してる時がしばしばあるのです、不思議。
>>368 パスも有用ですけどね! レントはパスの基礎値が既に激高なのです。
>>369 説明ありがとうございますー。往年の選手の記事読むとwktkしてしまうようになりましたw
>>371 うん、ホントに。バランスブレーカーになりかねなくて怖いっす。
>>373 ふふ、やってしまわれたか。 だがだがこのスレ主の神誤字誤送信に
    比べれば、>>373なぞまだまだ小物の所業よ。
===============================================

>アンザーニの御褒美→
>ダイヤ≫フォクツのシンガード(必殺マーク確率1/1取得 ※発展性?)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アンザーニが取り出したのは古ぼけたシンガード(すね当て)だった。
こんな物に一体どんな価値があるのだろう、と一同首を傾げるのだが…
レジェンドプレイヤーについて造詣(ぞうけい)の深い三杉だけは思い当たる物があった。

三杉「監督、そのシンガードはもしや・・・?」

アンザーニ「ハンス・フーベルト・フォクツくんが愛用していた物です。
       この名を聞いてピンとくる人も居るかと思いますが、
       74年W杯でクライフくんを抑え込んだドイツの名DFですよ。」

ミュラー「フォクツ・・・あのフォクツですか!」

母国のレジェンドプレイヤーの名前が挙がり、ミュラーが驚きの声をあげた。
ドイツでフォクツと言えばベルティ・フォクツしか居ない。

375 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 17:21:40 ID:???

重複になるが、フォクツは1974年西ドイツW杯の決勝戦において、かの天才ヨハン・クライフを
マンマークによって試合開始5分以降全く仕事をさせなかったほどのハードマーカーだ。
彼はユース時代にもクライフと対戦があり、その時も同様に抑え込んだ実績があった。
・・・すなわち彼のマーカーとしての実力には一片の疑いも無いという訳である。

三杉「その・・・フォクツのシンガードが目の前に・・・。」

三杉は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
彼のようなマニアにとって、レジェンドプレイヤー所縁のアイテムはまさに宝物なのである。

レントゥルス「ふーん・・・凄い人だったんだねぇー。 でも、そんな凄いマーカーなら、きっと身体も
        大きくて強かったんだろうねー。 オレはそんな風になれそうにないなぁ・・・。」

ちょっとションボリした顔を見せたレントゥルスに、アンザーニはにっこりと笑いかけた。
そして「ところがどっこい」と、落胆を吹き飛ばしてくれる話をレントゥルスに伝えたのである。

アンザーニ「フォクツくんは身長が低く、体重も70kgに満たない小柄な選手だったんだ。
       今のキミの方がずっとガッシリしていると思いますよ。」

レントゥルス「えーっ、それホントー!?」

アンザーニ「彼が持っていた武器はたった2つ・・・瞬発力と実直さだけ。
       彼は相手のフェイントで崩されても、すぐに体勢を立て直して再び喰らいつく。
       それでスッポンみたいにはりついて、笛が鳴るまで決して離れなかったんだ。」


376 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 17:23:20 ID:???

レントゥルス「ふえー、フェイントで崩されても立て直しちゃうんだー。」

アンザーニ「そう、そしてそれは恐らくキミにも出来る事だ。」

レントゥルス「ええーっ! む、ムリだよオレ・・・ほら、鈍くさいしー。」

レントゥルスはアンザーニの言葉に「まさか」と驚愕し、慌てて否定した。
そんな風に過剰な期待をされる事に、彼は全然慣れていないからだ。
もちろん、自分が期待以上の事をやってのけている事実にも彼は気付いていない。
そんなレントゥルスに対してアンザーニは更に以下のように諭していった。

アンザーニ「ふむ、確かに瞬発力はかなり劣るかも知れない・・・残念ながらね。
       でもキミにだってフォクツくんに負けない才能があるんだ。」

レントゥルス「ほ、ホント!? なになになにー!?」

アンザーニ「ほっほっほ、それは内緒です。 まあ言葉で言ってピンとくる物ではありません。
       それに『言葉』によって意識してしまうと、逆にその才能は失われるかも知れません。
       キミが自由に一生懸命にプレイしていれば、その才能がきっとキミを引き上げてくれる。」

レントゥルス「ヴェ・・・なんか難しい話かも・・・。」


377 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 17:25:50 ID:???

アンザーニ「ほっほ、すまないね。 悩ませるつもりはないんですよ?
       まあ今まで通り頑張ってくれれば良いんです。 ただしマークについては・・・
       ふむ・・・そうですね、女の子をナンパする時の気分でマークすると良いでしょう。」

レントゥルス「ヴェ、女の子をナンパー? うん、それなら出来るよー。」

こうしてレントゥルスは嬉しそうな顔でアンザーニの助言を受け止めた。
フォクツのシンガードについても、これ以来 彼は愛用するようになる。
これを着けている時は、この時のアンザーニの助言が常に思い出されるようになり、
そして気付けばマークの事を考えるようになっていったのである。

レントゥルスのマークが一流への道を歩み始めた事を、彼自身はまだ理解していない。


※レントゥルスが必殺マーク「チャオ ベッラ(やぁ、かわい子ちゃん)」を覚えました。
 スキル・マーク+1と合わせると、基本的に通常のタックル値+4で勝負できます。
 でもイタリア人はヘタレなので雨とか寒い日はナンパしません・・・!!
 なので、今の状態のままだと雨の日はもしかしたら確率発動になっちゃうかも!w


378 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 17:26:52 ID:???

レントゥルスがシンガードを受け取り、それを弄繰り回す様を、三杉などは羨望の眼差しで見ていた。
御褒美というのがこれほど価値の有る物だったとは、正直想像していなかったのだ。
だがそんな思考の停滞を打ち破るように、再びアンザーニは選手達に向けて言葉を投げた。

アンザーニ「さて、一応予定していた練習のセットはこれで一通り終了ですが・・・さて。」

三杉(うん・・・?)
バンビーノ(まだ何かあるのか・・・?)


先着で
 ★監督のありがたいお言葉→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫時間的にあと1本だけやれそうですね。
ハート≫午後の観戦に向けてしっかりクールダウンして下さいね。
スペード、クラブ≫初めに言った通り、三杉くんとバンビーノくんにはペナルティがあります。
JOKER≫・・・と、その時 この場が騒然となるような出来事が起こった。


379 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 17:31:30 ID:???
★監督のありがたいお言葉→ ハート6
せめて名誉挽回の機会を…!

380 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 17:49:23 ID:???
ペナルティもらうよかマシだなw

381 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 18:56:00 ID:???

>監督のありがたいお言葉→
>ハート≫午後の観戦に向けてしっかりクールダウンして下さいね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アンザーニ「午後の観戦に向けてしっかりクールダウンして下さいね。」

アンザーニが一拍置いた事で、選手達はまだ何かあるのではといぶかしむが・・・
どうやらそんな事は無かったようで、少々ドキリとしていた三杉とバンビーノは胸を撫で下ろすのだった。



・・・・・・

クールダウン後、部屋に戻ってシャワーを浴びた選手達はホテルのロビーに集合した。
そして軽いランチを合同で済ませ、バスに乗ってサンシーロスタジアムに出発したのだった。
バスの中では当然 これから行われる2試合についての雑談で盛り上がっていた。
1試合目はサンプドリアvsパルマ、そして2試合目はナポリvsレッチェである。

サンプドリアは岸田と赤井という守備の2枚看板が自慢のチーム・・・
だが裏を返せば、この2人頼りの守りのチームであり攻撃の核となる選手が存在しない。
対してパルマはユヴェントスを3−1で破って勝ち上がってきたチームであり、
GKはシューマッハ、DFはクスタ、FWはシニョーリと強固なラインを持っている。

三杉はまだその実力を目にしていないが、おそらくパルマの勝ちは動かないものと予想していた。
やはりサンプドリアに攻撃出来る選手が不在なのが、勝負においてあまりに不利と思われたからだ。
この予想については他の選手達もほぼ同意見であり、贔屓目で見たがってる中山や新田でさえも
サンプドリアの勝利は難しいと言うのだった。


382 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 18:57:32 ID:???

そのままナポリとレッチェについて話題が移った。
彼等にとって、レッチェについては説明が不要なチームであった。
予選最終戦にてその恐ろしさは十分思い知らされていたからだ。
ディッテンベルガの戦術、イスラスの突出した攻防力、無限のパスワーク・・・
またフィオレンティーナに敗北後、それをバネに彼等はきっと 更なるパワーアップを
遂げているのではないかと考えられていた。 そういうメンタルのチームなのである。
ハッキリ言ってフィオレンティーナとしても、そう何度も闘いたくないチームだった。

そしてナポリだが・・・ミランと同組であり、1位で勝ち上がってきたチームである。
1位と言ってもミランはファルコーニ達はベンチであり、初日に試合を見た様子からは
特に警戒するような部分の見えなかったチームだった。

当然ながら三杉はレッチェの圧勝だと考えていたが・・・。


A ここでダラピッコラが気になる事を言ってきた。
  「ナポリはパッショーネってギャングが絡んだダーティーなチームだぜ。
   もしかしたら実力を隠しているかも知れねーな。」
   
 ※ナポリにプロシュートの兄貴とかが登場。
  レッチェとナポリの試合がミランvsローマ戦くらいの描写がされまーす。


B それに異存を持つ者は居なかった。

 ※普通にレッチェが圧勝しまーす。 

4票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/17(月) 18:59:35 ID:???
今日はここまでです。次回も宜しくお願いしまーす。

384 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 19:01:01 ID:F3XYZds2

投票するなんて言葉はない!投票したなら使っていい!

385 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 19:32:29 ID:p3o70HAk
B
スルーだ!

386 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 19:34:19 ID:5wm5jUMo


387 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 19:54:03 ID:VN8J2vm2


388 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 19:56:15 ID:3aLxup2w

三杉達がギャングに絡まれる確率は減らしたい

389 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 20:10:55 ID:pJUkNdjs
A

390 :森崎名無しさん:2011/01/17(月) 20:24:26 ID:???
思えばカルチョ・スキャンダルの始まりはこの数年後なんだよな

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/18(火) 17:49:01 ID:???

>>386 ローマ戦開始が遅くなる覚悟はいいか? オレはできてる。
>>388 三杉個人がギャングとお近づきになる予定はないですよ。
    それとギャングが物語に関わる場合も、ここの選択とは関係ないのです。
>>389 当時は・・・サッカーの事を全然知らなかったなー。 W杯すら観てなかったのです。
===============================================

>A ここでダラピッコラが気になる事を言ってきた。
>ナポリにプロシュートの兄貴とかが登場。
>レッチェとナポリの試合がミランvsローマ戦くらいに描写されまーす。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

他の選手達も口々にレッチェの勝利は確実だろうと同意する中、
たった一人 ダラピッコラだけが違う意見を持っていた。

ダラピッコラ「レッチェは確かにドえれー強さだが…勝ちが決まってるとは言い切れねーかもな。」

レントゥルス「ふえ…なんでなんでー?」

三杉「ふむ? 僕も聞きたいな、ダラピッコラ。」

ダラピッコラ「う、うお?」

三杉をはじめとしたメンバーは、このダラピッコラの言葉にズズイと身を乗り出した。
…が、言ったダラピッコと言えば、まさかそこまで関心を集めると思ってなかったらしく、
少々恐縮したような困ったような表情をする。

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/18(火) 17:53:20 ID:???

ダラピッコラ「ちょっと待て、待ってくれ、な? そんなに確かな根拠とかがあるわけじゃなくてだな・・・
        まあ、そういう前提で聞いてくれよ。 OK?」

レントゥルス「わーい、みんなロマーノがすっげー事いうよー。」

ダラピッコラ「テメッ…黙ってろ、この頭ふわふわ丸! (バチコーン!!)
        …で、話だ。 ぶっちゃけるとナポリはヤバそうな雰囲気のあるチームだと思ってる。
        ナポリって都市自体がギャングの巣窟で、正直まともじゃねえんだけどな。」

三杉「ふーーん、なるほど…そういう筋の話と言う訳か。」

ダラピッコラ「はいはい、言いたい事は判ってるよ。 こういう情報に目敏くて悪いな。
        …で、FCナポリの首脳の一人がガチギャングと密な関係らしいんだわ。
        確かパッショーネって言ったか? 国内レベルで活動してる大きい組織だった筈…。」

ここまで聞いて三杉は何となく話が見えてきた。
全国に(裏の)パイプが広がっているならば、人材を探す力は他と比較できないほど 高いだろう。
また資金についても潤沢だろうし、買収や黒いプレイもお手の物と考えられる。
だがそれでもイマイチ頭の中にはスッキリと入ってこない。


393 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/18(火) 17:54:46 ID:???

三杉「ふむ…しかしギャングが裏で絡んでいるチームだとしても、そんな事を求めるだろうか?」

ダラピッコラ「そんな事?」

三杉「いや…このカップ戦の優勝を狙ってギャングに相応の旨味があるとは想像できない。
    普通に考えれば賭けサッカー…つまり八百長に関わろうとするんじゃないか?
    うん、そうだよ…普通にサッカー選手育成なんてするようには思えない。」

モヤっと抱いた疑問を口にしてみて、三杉は改めて自分の言葉を肯定する気になった。
ギャングがそんな青少年の真っ当な育成となる方向でサッカーと付き合うとは考えづらいのだ。

ダラピッコラ「うーーーん…まあ、一般人のギャングのイメージってのもあるけどな。
        まあ正直な話、オレもギャングとサッカーのそんな結びつきは想像できねえ。
        出来ねえけど…どうにも気になるんだよなぁ…。」

レントゥルス「気になるって…なに?」

ダラピッコラ「ナポリの選手達の目だよ…あれはスペインで見てきたのと同じ、本物のギャングの目だ。
        正直言って 札付きのワルがサッカーに目覚めて更生中とか、そんなんじゃねえ。
        レッチェの奴ら、無事に試合を終えられりゃいいけどな…。」

それっきりダラピッコラは黙ってしまった。
話を聞いていた三杉達も、気持ちの中に暗雲が立ち込めるのを否定する事ができなかった。


394 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/18(火) 17:56:31 ID:???

・・・・・・

やがてバスはサンシーロ・スタジアムまでやってきた。
道路が随分と空いていた事もあり、予想よりも早い到着となった。
三杉達がバスを降りて会場入りしようとしたところ、丁度もう一台バスが止まった。


先着で
 ★どちらのバスでしょうか→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫パルマ御一行様
ハート≫ローマ御一行様
スペード≫レッチェ御一行様
クラブ≫ナポリ御一行様
JOKER≫ACミランのトップチーム御一行様


395 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 18:00:11 ID:???
 ★どちらのバスでしょうか→ ダイヤ5

396 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/18(火) 18:40:19 ID:???

>どちらのバスでしょうか→
>ダイヤ≫パルマ御一行様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

どこのチームのバスだろうと気にしていると、やがてゾロゾロと紺色の集団がバスから降りてきた。
このウェアの色、クロチャーティ(十字軍戦士)とジャッロブルー(黄&青)のエンブレム・・・
誰が見ても間違えようがなかった、パルマFCの一行である。

三杉(パルマ・・・イスラスとディッテンベルガが警戒していたチームか。)

バンビーノ(ジェンティーレ達を予選で破ったらしいが・・・なるほど、強者の雰囲気があるな。)

どうやら相手もこちらに気づいたようで、自然と目が合う。
集団のどこからかヒューッと口笛のが鳴った。
『見ろ、フィオレンティーナだぜ』・・・そう言っているかのように。
ちょっとした緊張感が場に流れるのを三杉は感じていた。

三杉(マルコから聞いた限りでは中心選手は3人・・・GKのピータ・シューマッハ、
    守備の中心クスタ・イスマエル、そして点取り屋のジュゼッペ・シニョーリ。)

三杉は集団の中からそれらしき人物を見定めた。
鼻先が僅かに赤く、ブロンドを長く伸ばした美丈夫と、
集団の中において一際特徴的なアジア顔をした、骨太の青年と、
浅黒い肌をした、いかにも俊敏そうな小柄の少年を。

397 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/18(火) 18:48:04 ID:???

三杉(おそらくシューマッハ、クスタ、シニョーリはあの3人で間違いないだろう。
    ここは健闘を祈るついでに話しかけてみようかな?)

『戦前に相手の事を知るのは悪い事ではない』
確か孫子がそんなニュアンスの事を言っていたのを思い出し、三杉は一拍考えてみた。


A シューマッハに話しかけてみよう
B クスタに話しかけてみよう
C シニョーリに話しかけてみよう
D 別にこちらから話しかける義理はないかな
E 目を合わしちゃいけない、さっさと観客席に行くべき

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※挑発したい場合は選択た文字の横に挑発と書いて下さい。


398 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 18:49:53 ID:xuVa/2QA

こいつが一番まともそうだし

399 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 18:57:23 ID:BZq4RboE


400 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 19:12:17 ID:cZ7IoTrk
A

401 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 19:23:31 ID:FDt//GHE


402 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 19:33:38 ID:wJo5ItF2


403 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 20:38:13 ID:???
パルマはどうやってローマに勝ったんだろ?

404 :403:2011/01/19(水) 13:51:25 ID:???
あ、慈円はユヴェントスだよ、俺のばか

405 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 15:48:00 ID:???

>>404 WRYYYYYYYYYYYY!! どうやら私のスタンド『オール・ミステイカー』の領域に迷い込んだようだな。
    このスタンドに侵された者は、誤字、誤送信、勘違いが止まらなくなるのだあぁぁぁ!!
    なんちゃって、すみませんw

>A シューマッハに話しかけてみよう
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一呼吸した後 三杉はパルマの集団に近づいて行った。
そして彼が立ち止ったのは、ブンナーク以上の長身と長い金髪が余りにも目立つ男の前だった。

三杉「初めまして、パルマFC…噂はかねがね聞かせて貰っているよ。
    今日はその実力を拝見するのを楽しみに来たんだ、検討を祈っている。」

友好的という前提でありつつも、僅かに不敵さを漂わせた言葉で三杉は話しかけた。
すると相手の男はニヤッと、それ以上の不敵さを湛えて答えてきた。

シューマッハ「ジュン・ミスギか。 フフ、オレはシューマッハ…このチームのキャプテンだ。
        ま、わざわざオレを選んで話しかけて来たんだ、名前ぐらいは聞いているだろ?」

三杉「勿論…やはり君がシューマッハだったか、ミラクルウォールの活躍は聞いているよ。」

シューマッハ「ああ、こちらこそな。 インテル、ユヴェントス戦と2試合観戦させて貰ったが
        素晴らしいパフォーマンスだったぜ、ウチに欲しいくらいだ。」


406 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 15:56:32 ID:???

ファーストコンタクトを比較的友好的にしてみたところ、相手も同じ調子で返してきた。
どうやら不遜、無礼といった感じの選手ではなく、模範的なアスリートといった印象を受けた。
ただ不敵な雰囲気やこちらを称賛する言葉からは、余裕・自信のある人間のそれも感じる。

取り敢えず自分を褒めてくれた事に対して反応を返し、もう一言二言くらい話してみたいと三杉は感じた。


三杉「・・・それは光栄だ。 しかし…。」

シューマッハ「む、なんだ?」


A デンマーク国籍の君がキャプテンとはね…余程キャプテンシーがある、といった所かい?
B その体躯、存在感…近くで見ればまさに大きな壁といった感じだな。
C その赤い鼻先は実に愛らしいな、素晴らしいチャームポイントだ。
D そう言えば予選ではユヴェントス相手に3−1で勝利だったそうだね、いや凄い凄い。
E 髪がだいぶ傷んでいるね、トリートメントはしているかい?
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


407 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 16:07:36 ID:LHFwLbW2
B
Aってあからさまに自分自慢だよねw

408 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 16:10:25 ID:hBi/kjRw
F その体格に似合わない俊敏さ、何か別のスポーツでもやってたのかい?

409 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 16:13:37 ID:QTzukI0w


410 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 17:23:30 ID:???

>>406 今回は挑発無双な選択肢でしたw
>>407 むむ、スレ主的に強敵現る。
===============================================

>B その体躯、存在感…近くで見ればまさに大きな壁といった感じだな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「いや…その体躯、存在感…近くで見ればまさに大きな壁といった感じだと思ってね。」

シューマッハを前にした時の素直な感想を三杉は述べた。
その体格からしてセービング、飛び出しへの強さは保証されているようなものであろう。
さらに絶対的守護神が持つ存在感と言うべき雰囲気は、黄金の右腕に決して劣る物ではなかった。

三杉(ヘルナンデスのゴールを割るのは本当に苦労したが…この男の守るゴールも堅そうだ。
    余程上手くシュートを撃たなければなるまい、或いは1対1か…。)

シューマッハ「フフ、随分と持ちあげてくれるが…少々ガッカリだな。」

三杉「ほう?」

友好的にコミュニケーションを取ってみようと思っていた三杉の意図に反し、
シューマッハは闘志の欠如と受け取ったようで、落胆を示していた。
そして彼自身の溢れる闘志が、強気の挑発となって三杉に浴びせられる。


411 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 17:26:08 ID:???

シューマッハ「お前の言葉からは闘志が感じられんな、そんな調子でチームの士気を上げられるのか?
        まだこの大会戦うかも知れぬ敵を前に、挑発の一つも取れないとは笑わせる。
        確信できるぜ、お前はプロでやっていける器じゃない。」

三杉(へえ、なかなか言ってくれるな。 最初だけは紳士的に、その後は敵として対応…ね。)

シューマッハ「“お前達が勝ち上がって来れれば”当たるのは決勝か?
        その時はどんどんシュートを撃ってくる事だな。 当然1点もやるつもりはない。」

このシューマッハの言葉に対して三杉は…


A さすが、ユヴェントス相手に3−1で勝利したチームのキャプテンは違うね。
B 言ったな? まあ精々気を吐いていると良いさ、その言葉に泣く事にならないといいね。
C 安心してくれ、試合の時は違う顔を見せるつもりさ。
D ・・・と言う事は、君達は勝ち上がって来れるつもりでいる訳だ。
E (まあシューマッハにはもう何も言わなくていいか。) 
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


412 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 17:27:50 ID:???

ありゃ、>>410のレス番ずれてーる。 今回は直ぐに気付いたので訂正を・・・

>>407 今回は挑発無双な選択肢でしたw
>>408 むむ、スレ主的に強敵現る。

失礼しました〜

413 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 17:40:31 ID:tQRlYbks


414 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 17:43:20 ID:24PfL/4w
B

415 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 17:52:44 ID:SEp38GYk
D
ここで言葉を荒げるの思う壺

416 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 18:37:08 ID:30xUi+rU


417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 19:50:33 ID:???

>D ・・・と言う事は、君達は勝ち上がって来れるつもりでいる訳だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「・・・と言う事は、君達は勝ち上がって来れるつもりでいる訳だ。
    しかし、恐らく君達が準決勝で当たるレッチェは相当ハードなチームだと言っておくよ。
    甘く見て足元がお留守にならない事を期待しているよ・・・お互いにね。」

シューマッハ「む・・・これは沈黙ではなく沈着か。」

三杉(挑発されて激昂するのは三下の振舞いだ。 悪いが期待には応えられない。)

三杉はシューマッハの挑発には積極的に応じず、逆に目の前の一戦一戦を見据えようと忠告した。
怒気や闘志を孕んだ答え、或いは沈黙が返ってくる事を考えていたシューマッハは言葉が詰まる。
その様子を窺っていたパルマの2人が、このタイミングで割って入ってきた。

クスタ「ふふ、どうやら彼は貴方にとってやり辛い相手なようですね。」

トルシア「まあそういう事だシューマッハ、お前のその闘志を剥き出しにしたキャプテンシーは
      このパルマにとっては必要不可欠、しかしそれだけがキャプテンシーじゃないのさ。」

シューマッハ「クスタ、それに監督も・・・!」

三杉(クスタに・・・パルマの監督か。 良いタイミングで入ってくるな。)


418 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 19:52:59 ID:???

この2人の言葉には両者のフォローが含まれており、多少ギラついていた他の選手の表情もこれで緩んだ。
特にトルシアの言葉は三杉とシューマッハの両者を立てる物であり、
どうやらどちらもキャプテンとしての威厳を損なわずに済んだようだった。
そのトルシアは三杉の方に身体を向けると握手を求めてきた。

トルシア「やあ初めまして、監督のトルシアだ。」

三杉「初めまして、フィオレンティーナのミスギです。」

三杉は差し出された手を握り返し、礼を持って応えた。
するとトルシアはニッコリとした笑顔を示した。

トルシア「キミの事は知っているよ、機会があればゆっくり話してみたいが・・・
      残念ながら我々はもう控え室に行かねばならない、またの機会にね。」

三杉「光栄です、その機会はこちらこそお願いしたいと思います。」

相手の事は良く分からないが、取り敢えず無難に年長者へ礼を払う三杉。
これを聞いてトルシアは機嫌良さそうな様子を見せていた。
そしてトルシエは選手達を自分達の控え室へ誘導するようにこの場を去っていった。
その去り際・・・三杉にとって少しだけ疑問を残される出来事があった。


419 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 19:54:11 ID:???

先着で
 ★ほわっとはっぷんど?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫シニョーリとは違う、背の小さな少年がキラッキラした目でこちらを見ていた。
ハート≫ギンギラとした目で睨みつけてくる、ちょっと鼻の大きな少年がいた。
スペード、クラブ≫なんとなく見た事ある気がする選手がチラホラ居たような・・・
JOKER≫トルシアに「ジョアン先生に宜しくね」とかすれ違い様に言われた。


420 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 19:55:35 ID:???
★ほわっとはっぷんど?→ スペード5


421 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 20:22:10 ID:???

>ほわっとはっぷんど?→
>スペード≫なんとなく見た事ある気がする選手がチラホラ・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それは、パルマの選手の中に 何処かで絶対に見たような・・・
しかし記憶の棚からハッキリと出てこない、そんな選手が何人か居た事だった。

三杉(む〜・・・誰だったかな、思い出せないと気持ち悪い。)

小さなモヤモヤを胸に抱えていると、バンビーノが気付いて話しかけてきてくれた。

バンビーノ「どうした、難しい顔をして?」

三杉「バンビーノ・・・いや、パルマの選手の中に、何処かで見たような選手が居てね。
    誰だったか、と思い出そうとしているのだが・・・うーん、これがなかなか。」

バンビーノ「お前が知っている選手? ああ、それならタルデリ達の事だろう。」

三杉「タルデリ・・・?」


422 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 20:23:50 ID:???

バンビーノ「フランス国際Jrユースに出場したイタリア代表だ。
       パルマにはタルデリ、コンティ、トリノと中心だった3人がいるからな。」

三杉「ああそうだ、それだ! ・・・スッキリした。 スッキリしたけど・・・。」

思い出して特に何か良い事があった気はしなかった。
フランス国際でのイタリアは、引いて守るだけで記憶に残る選手はGKだけというチームだったのだ。
とは言え・・・かりにも代表を務めた事のある選手達、試合の時は一応注意して見ておこうと決めた。


・・・・・・・

実況「さあ皆さんお待ちかね、パルマ対サンプドリア・・・もう間もなく選手達の入場です。
    高いレベルでバランスの取れたパルマと、タフな守備力を持つサンプドリア・・・
    果たして試合を制して準決勝に勝ち上がるのはどちらのチームか?」


それから数十分後、三杉達は観客席にて試合開始を待っていた。
選手入場までもう5分とそこそこという所だろうか?
今日も昨日と変わらず太陽の光が強く照らされていた。

三杉(ふむ、暑いな。)


A ドリンクを買ってくるのを忘れていた、いかなければ。
B ここはブンナークに説教して気を紛らわそう。
C こんな時こそ精神が試される、静かにたたえられた清水のように心を保つんだ。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


423 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:25:27 ID:/C5X87YQ
A

424 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:26:59 ID:30xUi+rU


425 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:28:16 ID:VAJQt1tE


426 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:43:12 ID:SEp38GYk
A
5分じゃ説教できないな

427 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 20:58:13 ID:???
ドリンク再びというところで本日は終了となります。
変なドリンクを掴まされない事を祈りつつ、次回も宜しくお願いします。

428 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 21:09:56 ID:???
乙です
じゃ三杉の前に厄払いってことで
中の人に ドクターペッパー を差し入れです

429 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 21:57:29 ID:???
暇つぶしに説教されるブンブン想像してワロタww

430 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:15:27 ID:???
>>428
ありがとうございます!
私はドクターペッパーが好きなので普通に嬉しいです(笑)
お返しに 青汁 を…!

>>429
ブンナークの扱いが何やら可哀想な感じになってますが…
まあ仕方ないですね、ブンナークですから。

431 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:46:55 ID:???

>A ドリンクを買ってくるのを忘れていた、いかなければ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(これはダメだ、少し早いがドリンクを……)

三杉は日光の厳しさに対し、心の中で早々と敗北宣言した。
そして喉を潤そうとドリンクに手をかけようとするが…

三杉(しまった…コンティ達の事を思い出す事に夢中でドリンクを買い忘れた!)

迂闊…なんという迂闊。
カンカン照り返す太陽の下で、これから長時間の観戦をするのだ。
それなのに身体を冷やす物、流れ落ちる水分を補給する物が無いとあれば、待っているのは脱水症状。
これはもはや一刻の猶予もない重大なミス

…と言うほど切羽詰まってはないが、取り合えず三杉の喉はカラカラだった。

三杉「済まないみんな、ちょっとショップに行ってくるよ。」

ミュラー「おや、今からですか?」

三杉「うん、ちょっとね。」

三杉は仲間にそう告げ、立ち上がって小走りにショップへと向かった。
昨日と同じスタンドの上段、その裏手へと急ぐが…。

432 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:53:41 ID:???

先着で
 ★ショップまでの通路で見かけた→ ダイヤ9
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫どう見てもジョアンコーチ。
ハート≫誰かが見ている
    (1〜4:禿げた日本人と…、5〜8:金持ちそうな人と…、9〜K:チョイ悪オヤジ風が…)
スペード≫あれ、彼はローマの…
クラブ≫嘘でした、誰も見かけない
JOKER→おや、何処かで見た顔。

433 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:55:08 ID:???
すみません、こちらでお願いします。


先着で
 ★誰かと何かある→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

434 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 11:09:15 ID:???
 ★誰かと何かある→ クラブ5

435 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 14:33:00 ID:???

>誰かと何かある→
>クラブ≫嘘でした、誰も見かけない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

…特に何事もなく、知人と出会う事もなくショップへと到着した。
早速ドリンクを選ぼうと三杉がカウンターに近づくと、
築地の鮨屋の板さんみたいなのが0円スマイルで出迎えてきた。

売り子「へい、らっしゃい何に致しやしょう! …と、兄さん昨日も来たねえ!
     今日は活きの良いのが入ってるよっ!」

三杉「(チャオ、喉が乾いてるのでスッと飲みやすい感じのがいいな。)
    おお…昨日は気付かなかったが、売り子さんこんな人だったか?
    ハッキリ言ってドリンクよりも魚介を扱った方が相応だな。
    …なんて、思った事を無闇やたらと口にしないのが日本人の美学だ。」

一目見てドリンクの売り子をしているより魚介を扱った方が相応と三杉は思った。
しかし思った事を無暗やたらと口にしないのが日本人の美学。
ここは売り子のべらんめぇ口調を右から左へ受け流し、ドリンクを選択した。
…つもりだった。

436 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 14:36:11 ID:???

売り子「兄さん…そいつは言っちゃあなんねえよ。」

三杉「し、しまった! 久々に考えてる事と話す事が逆になった!」

売り子「あっしはバカなんで兄さんが何を言ってるのかわかりやせんが…
     これでもお野菜ソムリエの資格と調合LV6を持ってるんですぜ。」

三杉「お野菜ソムリエ…? ス、スイーツ。」

時代を先取りしたような謎の資格、そしてジョブシステムの何かを感じる単語。
三杉は自らの失言を悔やみつつ、イタリアの店員の質に内心頭を抱えた。
思えばフィレンツェでもジェラートを売っていたこの手の店の店員はおかしかった。
もしもモニカがこの場にいれば、ブティックの店員もおかしいと同意しただろう。

三杉(嫌な予感がする・・・ええい、イタリアの店員はこんなのばっかりか!) ※そんな事ないです

売り子「よろしい、兄さんにはあっしの技術の粋を尽くしたドリンクを調合して差し上げましょう。
     兄さんの舌を唸らせる事が出来たら、その時は無礼を謝って頂きます。」


437 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 14:38:27 ID:???

三杉「いや…そんな事をしてくれなくても無礼は謝りますとも、すみま…」

売り子「いーやそいつはもう遅い、兄さんはオレのドリンク魂に火を点けちまった!」

三杉「このパターンか・・・どうしてこうなった。」


先着1名様で
 ★売り子の調合タイム→! drink+! drink+! drink+調合LV6(! card)★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、分岐するかも知れません。

どんなヤバイ組み合わせでもダイヤが出たら美味しく飲めます。
ダイヤが出なくても、組み合わせに統一感があればきっと何とか・・・。


438 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 14:41:57 ID:???
★売り子の調合タイム→ 玄米茶10秒で摂れる朝ご飯オロナミンC +調合LV6( ハート4 )★

439 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 15:17:34 ID:???
栄養ドリンクとしてはいい物が出来たかな

440 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 16:29:25 ID:???

>売り子の調合タイム→ 玄米茶 + 10秒で摂れる朝ご飯 + オロナミンC +調合LV6( ハート4 )
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

売り子が素材に選んだのは玄米茶、10秒で摂れる朝ご飯、オロナミンCの三種類。
意外にも、本当に三杉の意外にも、売り子の選んだドリンクを合わせた素材には統一感があった。
ミネラル、カロリー、そしてビタミン…総合栄養ドリンクと称して過言ではないバランス。

三杉「あ、味はどうか分からないが…ともかく“中身は悪くない”!!」

売り子「さあどうでい! これがあっしの特製栄養ドリンク、その名もダルビッシュUでい!」

売り子はガタンとドリンクを勢い良くカウンターに置いた。
ゴクリ…と唾を飲み込み、三杉はひと思いにこれを口にした。

三杉「こ、これは…美味い、最高だ。 さっきは済まなかった!(棒読み)」

売り子「やったぜ! 兄さんそいつはオレの奢りだ!」

三杉「ありがとう、またくるよ!(棒読み)」


441 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 16:30:51 ID:???

・・・・・

ガチャンッ

口直しの お粥 を自販機の取り出し口から手に取って、三杉は深い溜息を吐いた。

三杉「いや、美味いわけがない…確かに身体には悪くないだろうが。」

正直なところ、口の中に嫌な匂いが残って多少気分が悪かった。
しかし何故だか疲労が緩和されたのも事実…
何よりトラブルも避けたかったので、三杉は本心を(今度こそ)黙っておく事にしたのだった。

※午前の練習に対して適切な栄養が補給され、三杉のフィジカルが25%上昇しました。
 ブロックが1上がった、クリアが1上がった、他の能力が僅かに上がった。



三杉(ようやく戻ってこれたか・・・ドリンクひとつ買うのも楽じゃない。)

結構な時間を食ってしまった事が災いし、席に戻った頃には既に試合開始から1 1 分が経過していた。
実は既にパルマが先制点を挙げていたが、色々あって三杉は運悪く見逃していた。
その後は両チーム共に小競り合いを演じており、大きな動きは見られていない。


442 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:31:45 ID:???
もしかしてもしかしてもしかしたら案外おいしいかもみたいなラインナップ

443 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 16:35:11 ID:???

バンビーノ「おや、遅かったな。」

三杉「やっ済まない、ちょっと面倒事があってね。
    それにしたってキックオフから11分まで帰ってこれないとは・・・。」

思い出して三杉は再び溜息を吐いたが、バンビーノは当然どんな事情か分からない。
頭上に“?”を掲げて三杉の顔を見るが、三杉は愚痴を言うつもりもなかった。

バンビーノ「?」

三杉「ふふ、気にしないでくれ。 ・・・それより試合は? 先取点の事を聞きたい。」

バンビーノ「ああ、それなら・・・」


先着で
 ★パルマの先制点→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫?の得点
ハート≫元イタリアJrユース・トリオの連携で得点
スペード、クラブ≫シニョーリの個人プレイで得点
JOKER≫セットプレイでシューマッハが得点


444 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:36:28 ID:???
 ★パルマの先制点→ スペードJ

445 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:51:32 ID:???
お粥自販機wそれを選ぶ貴公子w

446 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:52:35 ID:???
お粥はdrinkで出るのか

447 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:03:07 ID:???

>>465 うん、塩気が欲しかったんですよきっと。 あとお米が恋しくなったとかw
>>466 へヘッ 私も驚いたっすよ!
===============================================

>パルマの先制点→
>スペード≫シニョーリの個人プレイで得点
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「あいつだよ、あのシニョーリ一人の力だけで得点したんだ。」

三杉「シニョーリか・・・やはり手強い相手みたいだな。」

バンビーノ「ああ、詳細はこうだ。」

バンビーノは実況の声と情景を思い出しながら三杉に説明した。


<説明中>

実況「さあ試合開始6分、ここまでボールをキープしていたサンプドリアが遂に奪われた!
    奪ったのはファビオ・カステッリーニくん、16歳ながらその守備力には安心感があります!」

ファビオ「っし! ユヴェントスに比べりゃ全然楽だぜ!」

クスタ「調子に乗るな。 核となる選手はいなくとも、皆そこそこ繋げてきてますよ。」

ファビオ「(う・・・) は、ハイっ・・・。」


448 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:04:10 ID:???

敵FWのドリブル突破を見事防ぎ、ファビオは景気良く吠えた。
しかしすぐさま後方からクスタの注意喚起が飛んでくる。
この万事熱くならない沈着な頭脳は、ファビオにとって頭が上がらない要素だった。

クスタ「クリアが遅い!」

ファビオ「ヒィッ!」


ポーン!

ファビア(相変わらずきついよなぁ・・・けど、後ろの安心感はやっぱりパネェ。
      この人のフォローがあるからオレはガンガンいけるんだよな。)

ファビオはこの歳で実力が認められていたが、精神的には相応で調子に乗りやすいと言えた。
そのファビオの精神的な隙をキッチリ締めるのがクスタの役割で、その指導も厳しくなりがちだった。
クスタの一挙手一投足にファビオはビビりっぱなしだが、信頼関係もそこにはあるようだった。

クリアボールは中盤のディモスからシル、コンティと連携され・・・
そしてサイドを上がってきたダリオからシニョーリへと渡ったのだった。


449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:05:26 ID:???


実況「さあ、上手く回ったパルマの連携、そしてボールはこの少年に渡りました!
    現在得点ランキングで第1位、ジュゼッペ・シニョーリくん!」

シニョーリ「ヘヘッ、やっとボールが来た! こっからぶっちぎりだぜ!」


ザッ・・・!


シニョーリ「ちょろいねっ!」

これまでのパス連携から打って変わり、シニョーリのドリブル突破が始まった。
当然ながら敵MFが囲んでくるが、シニョーリは意に介さず抜き去った。

赤井「クソっ、俺が止めてやるっ!!」


ズザアァァァァァァ!!

サンプドリアのレッドストッパーこと赤井止也がシニョーリに立ち塞がった。
得意のクリムゾンタックルでシニョーリからボールを強奪しようとするが・・・


450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:06:43 ID:???

スイッ・・・

赤井「えっ!? ぬ、抜かれたのか!?」

岸田「バカな・・・! 赤井があんなに簡単に!?」

シニョーリ「ハハッ、遅い遅ーい!」

ボールを奪う技術がチーム内で抜きん出ている赤井。
その赤井がいとも容易く抜き去られる様に、サンプドリアは動揺した。
しかしシニョーリの次なるプレイは、その動揺に更なる追い討ちをかけた。

実況「さあシニョーリくん、バイタルエリアに入った! このままドリブル突破か・・・っとぉ!?
    シニョーリくん、ここでゴールに背を向けました! 一体何をする気だ!?」

岸田「な、何だ!?」

シニョーリ「へへ、サンシーロじゃ初のお目見えだ! 見て驚けぇぇぇっ!」

ボールに背を向けたシニョーリは、その状態でボールをほぼ垂直に蹴り上げ・・・
そしてそのボールに対してボレーシュートのように蹴り出そうとしたのである。

赤井「そんな滅茶苦茶な!」

当然ながらサンプドリアの選手は、あらぬ方向へボールが跳んでいくと思ったが・・・


451 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:08:19 ID:???

ググッ
  ギュイーーーーン!!!

岸田「なにぃッ!?」

シニョーリ「アクセルスピンシュートだぁっ!!」

ボールは跳んでいかず、シニョーリの足に吸い付いたように離れなかった。
そしてシニョーリは軸足を中心に、まるでコンパスのようにゴールに向けて反転したのだ。
この時ようやくボールはシニョーリの足を離れ・・・
次の瞬間、驚くべき速度を伴なってゴールに突き刺さったのだった。

岸田「そ・・・そんな・・・。」



ピィィィィィィィィ!!


パルマ 1ー0 サンプ


452 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:18:36 ID:???
選択肢やカードまで届かず残念ですが、本日はここまでです。
自販機でお粥でも買って食ーべよ。

453 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 20:47:52 ID:???
乙乙
パルマはある程度のデータを出してもらいたいところ

454 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/21(金) 09:04:11 ID:???
>>453 乙感謝です、その為にいいカード引いて下さいねw
===================================================

実況「ゴーーーーールッ!!!! シニョーリくん、何ともアクロバティックに決めてきました!!
    えっと、シニョーリくんは…なんとこれで大会通算12ゴール!?
    恐るべきハイペースで得点王街道を突き進んでいるぞおっ!!」

シニョーリ「へへっ、チョロいね!」

ゴールを決めたのも、その前にサンプドリアの強固な中盤を一人で抜き去ったのも…
それがまるでさも当たり前の結果だったかのように、シニョーリは悠然と自陣に戻って行ったのだった。

サンプドリアの選手も、観客も、このシニョーリの様子に畏怖のような思いを抱かざるを得なかった。

<説明完了>

455 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/21(金) 09:28:36 ID:???

バンビーノ「…と言うのがパルマの先取点の全容だ。」

三杉「なるほど…。」

三杉に説明をし終え、バンビーノは溜め息混じりにヤレヤレと笑った。
どうやらバンビーノ自身もシニョーリのプレイにお手上げだったようである。

三杉「岸田と赤井もなかなかどうしてタフなDFの筈だが…歯牙にもかけなかったか。
    伊達に点取屋と言われている訳ではなさそうだね。(少なくとも来生よりは危険そうだ。)
    しかし…アクセルスピン…シュート…ねぇ。」

バンビーノ「ああ、それについては実際に見なければピンと来ないだろう、オレも無理だと思う。
      とにかくボールの伸びは印象的だったが、それよりもシニョーリ自身のバランス感覚に驚いた。
      あんな体勢でまともにシュートを撃てる時点でオレの常識からは外れている。」

どうにも釈然と出来ない三杉だが、それでもこれはバンビーノの説明なのだ。
信じられないデタラメであったり、過剰な表現だったりは考えられなかった。
出来ればこの目で見たいという欲求に駆られ、三杉は再びフィールドへと注目するのだった。


実況「さあパルマの先制点から15分が経過、前半もそろそろ折り返しに差し掛かっています。
   サンプドリアは失点のショックのすせいか、未だかなり引き気味になっています。」

456 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/21(金) 09:58:52 ID:???

バンビーノ「サンプドリアは5-4-1になったか…。 昔ながらのイタリアらしい戦術だ。
       引きこもり気味だがよくボールキープしているものだ。」

三杉「それに対して、パルマは変わらず3-5-2…中央に人数を集めた近代的なフォーメーションか。
   最終ラインの3人、それからGKのシューマッハは大分信頼されているようだね。
   トリノ…フランス国際に出ていた彼も、あの時に比べて格段に存在感がある。」

バンビーノ「世代的に叩かれ続けてきた…しかもその当事者の一人だからな。
      叩かれた分だけ強靭になるのは何ら不思議な事じゃない。」

三杉「うん…そしてそれはコンティとタルデリにも言える事と言うわけだね。」

まだ正確には見積もれないが、レッチェのマンチーニくらいには警戒の必要がありそうだった。
全く感じる所の無かったフランス国際の頃を考えれば大した成長である。

必死で守り、ボールキープするサンプドリアとは対照的にパルマの選手は皆 余裕を持ってプレイしていた。
それでもサンプドリアは、手薄になりがちなパルマのサイドスペースへ時々カウンターを仕掛けた。
当然、それはなかなか成功しないが…。


先着で
 ★前半の行方→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、ダイスやカードで分岐します。


ダイヤ≫サンプドリアの縦カウンターがサイドの裏に通った。
ハート≫シニョーリがもう一点取って終了。
スペード≫タルデリとコンティが目に見えて存在感出した。
クラブ≫パルマは流しているのか、1-0のまま前半終了。
JOKER≫?

457 :森崎名無しさん:2011/01/21(金) 10:43:38 ID:???
★前半の行方→ ハート6

458 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:11:24 ID:???

>前半の行方→
>ハート≫シニョーリがもう一点取って終了。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダリオ「甘いぜ!!」

サンプMF「くっ、ダメか!?」


パシィッ!!

パルマ右サイドの裏を狙って出されたパスは、SHのダリオ・ガリバルディによって阻止された。
いつの間にやら前半も残り少なくなっており、焦れた結果による迂闊なパスだった。

ダリオ「残り時間5分を切った・・・よし!」


ポーーーンッ!

タイミングを狙い済ましていたかのように、ダリオは大きくサイドチェンジを放った。
左SHであるシルが若干高めに位置にしていた為、ボールは誰も居ないスペースへと飛んでいく。
「これはパスミスか?」 観客達の大部分はそう判断したが・・・
CBの一人であるトリノが中央を放棄してそこに走りこんでいた。

トリノ「うおおおおおっ!!! いくぜ、TC2だ!」


459 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:16:37 ID:???

スパァァァァァァン!!

ノートラップで大きくフィード、ボールが再び逆サイド寄りで前線に跳んでいく。

コンティ「TC2…げにまっことおぼこいネーミングぜよ…。」

失点から30分以上、ここまで緩やかな展開が続いていたサンプドリア。
攻撃が上手くいかない事への焦り、シニョーリから目を離せない緊張、時間は刻々と過ぎて言った。
前半も残り少なくなり、その緊張が間もなく中断される、その集中が途切れそうなタイミング…
まさに今、ここに来ての急激なペースアップに当然ながら彼らの混乱は最高潮となった。

サンプMF「くっ、カットだカット!!」

サンプDF「シニョーリのマークを外すな!」

混沌と行き交うコーチング、乱れる陣形、当然ながらトリノのフィードはカットされない。
そしてパルマ側でこのボールが向かうスペースを追っていたのはコンティだった。
まるで着地点が判っていたかのように、右サイドの深い位置でこれをトラップ。

サンプLSB「うおぉぉ! 行かせねえ!」

コンティ「行く必要はないぜよ!」


460 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:18:02 ID:???

シュッ…!

コンティ「たまるか、ごっついええ調子きとう!!」

敵のLSBが迫ってきているにも関わらず、コンティはアーリークロスを放つ。
LSBはこのコース上に立ち塞がろうしたが、彼の頭上を越えてボールはゴール前に上がって行った。
パルマが前半最後に出してきた速攻は、まったくペースダウンする事なくここまで来ていた。

岸田「シニョーリだ! シニョーリを取り囲んで何もさせるな!」」

赤井「はいっ!!」

シニョーリ「全く、数で抑えつけようっての? …ちっちぇえな!」

岸田「言ってろ!! 俺のフカヒレクリアで叩き潰してやる!!」

シニョーリに対して3人がかりの徹底マークにつくサンプ守備陣。
フィニッシュだけは絶対阻止しようと必死である。
しかし…

コンティ「甘いじゃき、ワシのパスぁブーメランじゃけえのぉ!!」


461 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:20:53 ID:???

グググっ……

赤井「えっ…ま、曲がった!? し、しかもこんなに激しく…!」

岸田「フィニッシャーはシニョーリじゃない!? まさかタル…あっ!?」

シニョーリ「へへんっ!」

岸田らがフィニッシャーを探してブロックに移行しようと目を離した一瞬の隙。
アッと叫んだ頃にはシニョーリが彼らを振り切って、パスコース上に行っていた。
そして間髪いれずゴールに背を向けたまま跳躍し、そのまま後方に縦回転した。
右足でシュート…と思われたがその足はボールが来るよりも早く振り終えて空振り…
だがシニョーリはその足を振り戻しながら、交差するように左の足を振り切った。

シニョーリ「バイシクルシュートだぁぁ!!」


シュパァァァァァァン!!!
               ザシュッ!

まるで全て裏をかかれたようなサンプドリア、このシュートに反応出来る者はいなかった。
残酷に風を切る音、そしてボールがネットに突き刺さる音だけが赤井達の鼓膜を震わせた。




ピィィィィィィィィ!!


パルマ 2ー0 サンプ


462 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:23:00 ID:???

実況「決まったあぁぁぁぁ! サンプドリア、絶望的な追加点を許してしまった!!
    っと…そして今、前半終了のホイッスルも鳴らされました。
    しかしそれにしてもパルマ、アッと言う間にゴール前まで攻め込んできました。
    そしてフィニッシュを決めたのはやはりシニョーリくん、バイシクルシュートで決めました。」


ザワザワ…ザワ…

長らく展開が停滞していた中での一瞬で起こった速攻、そしてゴール…。
その切れ味は三杉達の背中を冷やすのに十分すぎる鋭さを持っていた。

三杉「今のは…。」

中山「凄いな…正直ゾッとしたぜ。」

三杉「ああ…トリノ、コンティ、シニョーリと、たったこれだけの繋がりで点を取るとはね。
    そしてバンビーノの言っていた通り、シニョーリの身体能力、バランス感覚は尋常じゃない。」」

バンビーノ「……」


先着で
 ★バンビーノさんは言いました→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫速攻は確かに凄かったが…うーん…。(絵札以上で言及)
ハート≫どうにも違和感を感じる。
スペード、クラブ≫シニョーリ…ヤツは危険すぎるな。
JOKER≫なるほど…あの監督、恐ろしいほどのやり手だな。


463 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:23:41 ID:???
 ★バンビーノさんは言いました→ ダイヤJ

464 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:24:19 ID:???
キャーバンビーノサーン

465 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:24:42 ID:???
ラッキー!

466 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:10:25 ID:???

>バンビーノさんは言いました→
>ダイヤ≫速攻は確かに凄かったが…うーん…。(絵札以上で言及)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「速攻は確かに凄かったが…うーん…。」

ミュラー「どうしました、バンビーノ?」

バンビーノ「…今の攻撃の恐ろしい所は他にある。 …多分な。」

たった2、3本のパスでシュートまで持っていったカウンターアタック…
そして3人のマーカーを振り切ってバイシクルシュートを放ったシニョーリ。
他のメンバー達が口々にその事について脅威を口にしていたが、バンビーノは違った。
目に見えた脅威以外にも、今回浮き彫りにならなかった部分を警戒していた。

三杉「…聞かせてくれ、話はそれからだろう。」

バンビーノ「そうだな…オレが脅威に思ったのは他の選手達の動きさ。
       右サイドのガリバルディはサイドチェンジ後、そのままスルスルと上がって行った。
       他の選手もどうやらそれに呼応してラインをザザっと上げたようだった。
       例外はトリノ…それからクスタとカステッリーニもな。
       トリノだけはフィードした後、全速で下がって行ったのを確認している。」

中山「DFの3人以外は…全員上がっていたと言う事か。」


467 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:11:35 ID:???

レントゥルス「あー、なんか分かったかも…。 前の方が息苦しい感じがしてたんだ。
        サンプドリアが途中でボール弾いても、多分ダメな予感がしたような…。」

バンビーノ「そう、コンティとシニョーリが2人だけで決めたように見えていたがな…
       途中で妨害されても他の選手のフォローや捻じ込みで押し切れる状態だったと思う。」

三杉「なるほど…パルマの攻撃は基本的に3枚(+α)だと思ったが、
    あの瞬間に限っては攻撃の枚数が実に7枚にも及んでいた…と言う事か。」

ここまでの話で三杉の思考の中には一つのキーワードが浮かび上がっていた。

『ダニッシュ・ダイナマイト』

パルマのフォーメーションである3-5-2…それを世界で初めてやったチームがある。
84年 欧州選手権に出場したデンマーク・ナショナルチームである。
最終ラインの守備3人以外を全員攻撃手として、爆発的攻撃力を誇った編成。
人は彼らデンマーク代表を、その絶対的な攻撃編成をダニッシュ・ダイナマイトと呼んだのだ。

三杉(なるほど…伝説のデンマーク代表の攻撃力を再現したと言う事か…。
    しかも1試合通じてではなく、必要な時に効果的に使うわけだな。
    日本でも確か松山のチームが似たような作戦を持っていたが…
    守備に残る選手の質と体勢を考えれば、より強(したた)かな戦術と言えるだろうな。)


468 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:12:59 ID:???

三杉はパルマの隠し持つ実力に背筋が震えるようであった。
選手達の質は当然高い、無闇に攻めず焦らないメンタルも持っている。
そしてシニョーリは単独でも突出した火力を保有している事は明らかだ。
しかし最も恐ろしいのは、もしかしたら戦術構築にあるのかも知れなかった。

三杉(そしてそれを創り出しているのはあの監督か…。
    トルシアと言ったかな…やはり食えない男だった。)


・・・・・

この日フィオレンティーナの選手達がパルマの実力を垣間見れたのはここまでだった。
後半もノラリクラリとサンプドリアの攻撃を防ぎ、攻撃についても派手には行なわなかった。
サンプドリアとしてもハーフタイム直前での失点がショックとなり、それを後半も引き摺っていた。
結局、後半15分にシニョーリが再びアクセルスピンシュートで得点する以外の見せ場はなく、
試合は3−0でパルマが貫録の勝利を見せる結果となったのである。

ミュラー「終わりましたね…。」

バンビーノ「もう少し実力を見たかったが…そう甘くはないと言う事か。」

三杉「……。」


469 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:15:29 ID:???

ピッピッピイィィィィィィィ!!!

実況「試合終〜〜〜了! サンプドリア、結局最後までペースを掴めませんでした!
    これでパルマも準決勝進出が決定、次の試合の勝者と決勝の座を賭けて闘う事になります。
    しかしシニョーリくんはこの時点で14得点! 2位のランピオンくんに4点差をつけて、
    当然ながら堂々の得点ランキング1位です!」

スタンドのざわめきが暫し収まらなかった。
誰もが、まざまざと見せつけられたパルマの強さに黙っていられなかったのである。
そしてこれを観ていたレッチェも例外なく口数が増えていた、勿論悪い意味で。

ジャシント「…っじかよ、あのシニョーリって奴……」

リベリ「鋭すぎるドリブルだったな、これはオレ達2人で対しても分が悪いかも知れん。」

ブルノ「うはっ、ダッサw ジャシントがしょぼくれてるとかマジ笑えるww
     安心してくれよ、お前らが抜かれてもこのSGGKブルノ様が後ろに控えてるんだぜ?」

ジャシント「…何をどう考えりゃ そんな愉快な思考が出てくんだぁっ!?」 バキィ!

ブルノ「へぶっ!!」

マンチーニ「やめろお前達、オレを頭痛で出場停止にするつもりか…!」

ブルノを遠慮なく引っ叩くジャシントと仰け反るブルノ。
そのアンポンタンな風景に、いつもながら頭を抱えるキャプテンのマンチーニ。

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