キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】

1 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 18:06:08 ID:???

この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次の筈です。

401 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 19:23:31 ID:FDt//GHE


402 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 19:33:38 ID:wJo5ItF2


403 :森崎名無しさん:2011/01/18(火) 20:38:13 ID:???
パルマはどうやってローマに勝ったんだろ?

404 :403:2011/01/19(水) 13:51:25 ID:???
あ、慈円はユヴェントスだよ、俺のばか

405 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 15:48:00 ID:???

>>404 WRYYYYYYYYYYYY!! どうやら私のスタンド『オール・ミステイカー』の領域に迷い込んだようだな。
    このスタンドに侵された者は、誤字、誤送信、勘違いが止まらなくなるのだあぁぁぁ!!
    なんちゃって、すみませんw

>A シューマッハに話しかけてみよう
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一呼吸した後 三杉はパルマの集団に近づいて行った。
そして彼が立ち止ったのは、ブンナーク以上の長身と長い金髪が余りにも目立つ男の前だった。

三杉「初めまして、パルマFC…噂はかねがね聞かせて貰っているよ。
    今日はその実力を拝見するのを楽しみに来たんだ、検討を祈っている。」

友好的という前提でありつつも、僅かに不敵さを漂わせた言葉で三杉は話しかけた。
すると相手の男はニヤッと、それ以上の不敵さを湛えて答えてきた。

シューマッハ「ジュン・ミスギか。 フフ、オレはシューマッハ…このチームのキャプテンだ。
        ま、わざわざオレを選んで話しかけて来たんだ、名前ぐらいは聞いているだろ?」

三杉「勿論…やはり君がシューマッハだったか、ミラクルウォールの活躍は聞いているよ。」

シューマッハ「ああ、こちらこそな。 インテル、ユヴェントス戦と2試合観戦させて貰ったが
        素晴らしいパフォーマンスだったぜ、ウチに欲しいくらいだ。」


406 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 15:56:32 ID:???

ファーストコンタクトを比較的友好的にしてみたところ、相手も同じ調子で返してきた。
どうやら不遜、無礼といった感じの選手ではなく、模範的なアスリートといった印象を受けた。
ただ不敵な雰囲気やこちらを称賛する言葉からは、余裕・自信のある人間のそれも感じる。

取り敢えず自分を褒めてくれた事に対して反応を返し、もう一言二言くらい話してみたいと三杉は感じた。


三杉「・・・それは光栄だ。 しかし…。」

シューマッハ「む、なんだ?」


A デンマーク国籍の君がキャプテンとはね…余程キャプテンシーがある、といった所かい?
B その体躯、存在感…近くで見ればまさに大きな壁といった感じだな。
C その赤い鼻先は実に愛らしいな、素晴らしいチャームポイントだ。
D そう言えば予選ではユヴェントス相手に3−1で勝利だったそうだね、いや凄い凄い。
E 髪がだいぶ傷んでいるね、トリートメントはしているかい?
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


407 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 16:07:36 ID:LHFwLbW2
B
Aってあからさまに自分自慢だよねw

408 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 16:10:25 ID:hBi/kjRw
F その体格に似合わない俊敏さ、何か別のスポーツでもやってたのかい?

409 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 16:13:37 ID:QTzukI0w


410 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 17:23:30 ID:???

>>406 今回は挑発無双な選択肢でしたw
>>407 むむ、スレ主的に強敵現る。
===============================================

>B その体躯、存在感…近くで見ればまさに大きな壁といった感じだな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「いや…その体躯、存在感…近くで見ればまさに大きな壁といった感じだと思ってね。」

シューマッハを前にした時の素直な感想を三杉は述べた。
その体格からしてセービング、飛び出しへの強さは保証されているようなものであろう。
さらに絶対的守護神が持つ存在感と言うべき雰囲気は、黄金の右腕に決して劣る物ではなかった。

三杉(ヘルナンデスのゴールを割るのは本当に苦労したが…この男の守るゴールも堅そうだ。
    余程上手くシュートを撃たなければなるまい、或いは1対1か…。)

シューマッハ「フフ、随分と持ちあげてくれるが…少々ガッカリだな。」

三杉「ほう?」

友好的にコミュニケーションを取ってみようと思っていた三杉の意図に反し、
シューマッハは闘志の欠如と受け取ったようで、落胆を示していた。
そして彼自身の溢れる闘志が、強気の挑発となって三杉に浴びせられる。


411 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 17:26:08 ID:???

シューマッハ「お前の言葉からは闘志が感じられんな、そんな調子でチームの士気を上げられるのか?
        まだこの大会戦うかも知れぬ敵を前に、挑発の一つも取れないとは笑わせる。
        確信できるぜ、お前はプロでやっていける器じゃない。」

三杉(へえ、なかなか言ってくれるな。 最初だけは紳士的に、その後は敵として対応…ね。)

シューマッハ「“お前達が勝ち上がって来れれば”当たるのは決勝か?
        その時はどんどんシュートを撃ってくる事だな。 当然1点もやるつもりはない。」

このシューマッハの言葉に対して三杉は…


A さすが、ユヴェントス相手に3−1で勝利したチームのキャプテンは違うね。
B 言ったな? まあ精々気を吐いていると良いさ、その言葉に泣く事にならないといいね。
C 安心してくれ、試合の時は違う顔を見せるつもりさ。
D ・・・と言う事は、君達は勝ち上がって来れるつもりでいる訳だ。
E (まあシューマッハにはもう何も言わなくていいか。) 
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


412 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 17:27:50 ID:???

ありゃ、>>410のレス番ずれてーる。 今回は直ぐに気付いたので訂正を・・・

>>407 今回は挑発無双な選択肢でしたw
>>408 むむ、スレ主的に強敵現る。

失礼しました〜

413 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 17:40:31 ID:tQRlYbks


414 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 17:43:20 ID:24PfL/4w
B

415 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 17:52:44 ID:SEp38GYk
D
ここで言葉を荒げるの思う壺

416 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 18:37:08 ID:30xUi+rU


417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 19:50:33 ID:???

>D ・・・と言う事は、君達は勝ち上がって来れるつもりでいる訳だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「・・・と言う事は、君達は勝ち上がって来れるつもりでいる訳だ。
    しかし、恐らく君達が準決勝で当たるレッチェは相当ハードなチームだと言っておくよ。
    甘く見て足元がお留守にならない事を期待しているよ・・・お互いにね。」

シューマッハ「む・・・これは沈黙ではなく沈着か。」

三杉(挑発されて激昂するのは三下の振舞いだ。 悪いが期待には応えられない。)

三杉はシューマッハの挑発には積極的に応じず、逆に目の前の一戦一戦を見据えようと忠告した。
怒気や闘志を孕んだ答え、或いは沈黙が返ってくる事を考えていたシューマッハは言葉が詰まる。
その様子を窺っていたパルマの2人が、このタイミングで割って入ってきた。

クスタ「ふふ、どうやら彼は貴方にとってやり辛い相手なようですね。」

トルシア「まあそういう事だシューマッハ、お前のその闘志を剥き出しにしたキャプテンシーは
      このパルマにとっては必要不可欠、しかしそれだけがキャプテンシーじゃないのさ。」

シューマッハ「クスタ、それに監督も・・・!」

三杉(クスタに・・・パルマの監督か。 良いタイミングで入ってくるな。)


418 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 19:52:59 ID:???

この2人の言葉には両者のフォローが含まれており、多少ギラついていた他の選手の表情もこれで緩んだ。
特にトルシアの言葉は三杉とシューマッハの両者を立てる物であり、
どうやらどちらもキャプテンとしての威厳を損なわずに済んだようだった。
そのトルシアは三杉の方に身体を向けると握手を求めてきた。

トルシア「やあ初めまして、監督のトルシアだ。」

三杉「初めまして、フィオレンティーナのミスギです。」

三杉は差し出された手を握り返し、礼を持って応えた。
するとトルシアはニッコリとした笑顔を示した。

トルシア「キミの事は知っているよ、機会があればゆっくり話してみたいが・・・
      残念ながら我々はもう控え室に行かねばならない、またの機会にね。」

三杉「光栄です、その機会はこちらこそお願いしたいと思います。」

相手の事は良く分からないが、取り敢えず無難に年長者へ礼を払う三杉。
これを聞いてトルシアは機嫌良さそうな様子を見せていた。
そしてトルシエは選手達を自分達の控え室へ誘導するようにこの場を去っていった。
その去り際・・・三杉にとって少しだけ疑問を残される出来事があった。


419 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 19:54:11 ID:???

先着で
 ★ほわっとはっぷんど?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫シニョーリとは違う、背の小さな少年がキラッキラした目でこちらを見ていた。
ハート≫ギンギラとした目で睨みつけてくる、ちょっと鼻の大きな少年がいた。
スペード、クラブ≫なんとなく見た事ある気がする選手がチラホラ居たような・・・
JOKER≫トルシアに「ジョアン先生に宜しくね」とかすれ違い様に言われた。


420 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 19:55:35 ID:???
★ほわっとはっぷんど?→ スペード5


421 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 20:22:10 ID:???

>ほわっとはっぷんど?→
>スペード≫なんとなく見た事ある気がする選手がチラホラ・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それは、パルマの選手の中に 何処かで絶対に見たような・・・
しかし記憶の棚からハッキリと出てこない、そんな選手が何人か居た事だった。

三杉(む〜・・・誰だったかな、思い出せないと気持ち悪い。)

小さなモヤモヤを胸に抱えていると、バンビーノが気付いて話しかけてきてくれた。

バンビーノ「どうした、難しい顔をして?」

三杉「バンビーノ・・・いや、パルマの選手の中に、何処かで見たような選手が居てね。
    誰だったか、と思い出そうとしているのだが・・・うーん、これがなかなか。」

バンビーノ「お前が知っている選手? ああ、それならタルデリ達の事だろう。」

三杉「タルデリ・・・?」


422 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 20:23:50 ID:???

バンビーノ「フランス国際Jrユースに出場したイタリア代表だ。
       パルマにはタルデリ、コンティ、トリノと中心だった3人がいるからな。」

三杉「ああそうだ、それだ! ・・・スッキリした。 スッキリしたけど・・・。」

思い出して特に何か良い事があった気はしなかった。
フランス国際でのイタリアは、引いて守るだけで記憶に残る選手はGKだけというチームだったのだ。
とは言え・・・かりにも代表を務めた事のある選手達、試合の時は一応注意して見ておこうと決めた。


・・・・・・・

実況「さあ皆さんお待ちかね、パルマ対サンプドリア・・・もう間もなく選手達の入場です。
    高いレベルでバランスの取れたパルマと、タフな守備力を持つサンプドリア・・・
    果たして試合を制して準決勝に勝ち上がるのはどちらのチームか?」


それから数十分後、三杉達は観客席にて試合開始を待っていた。
選手入場までもう5分とそこそこという所だろうか?
今日も昨日と変わらず太陽の光が強く照らされていた。

三杉(ふむ、暑いな。)


A ドリンクを買ってくるのを忘れていた、いかなければ。
B ここはブンナークに説教して気を紛らわそう。
C こんな時こそ精神が試される、静かにたたえられた清水のように心を保つんだ。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


423 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:25:27 ID:/C5X87YQ
A

424 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:26:59 ID:30xUi+rU


425 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:28:16 ID:VAJQt1tE


426 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 20:43:12 ID:SEp38GYk
A
5分じゃ説教できないな

427 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/19(水) 20:58:13 ID:???
ドリンク再びというところで本日は終了となります。
変なドリンクを掴まされない事を祈りつつ、次回も宜しくお願いします。

428 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 21:09:56 ID:???
乙です
じゃ三杉の前に厄払いってことで
中の人に ドクターペッパー を差し入れです

429 :森崎名無しさん:2011/01/19(水) 21:57:29 ID:???
暇つぶしに説教されるブンブン想像してワロタww

430 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:15:27 ID:???
>>428
ありがとうございます!
私はドクターペッパーが好きなので普通に嬉しいです(笑)
お返しに 青汁 を…!

>>429
ブンナークの扱いが何やら可哀想な感じになってますが…
まあ仕方ないですね、ブンナークですから。

431 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:46:55 ID:???

>A ドリンクを買ってくるのを忘れていた、いかなければ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(これはダメだ、少し早いがドリンクを……)

三杉は日光の厳しさに対し、心の中で早々と敗北宣言した。
そして喉を潤そうとドリンクに手をかけようとするが…

三杉(しまった…コンティ達の事を思い出す事に夢中でドリンクを買い忘れた!)

迂闊…なんという迂闊。
カンカン照り返す太陽の下で、これから長時間の観戦をするのだ。
それなのに身体を冷やす物、流れ落ちる水分を補給する物が無いとあれば、待っているのは脱水症状。
これはもはや一刻の猶予もない重大なミス

…と言うほど切羽詰まってはないが、取り合えず三杉の喉はカラカラだった。

三杉「済まないみんな、ちょっとショップに行ってくるよ。」

ミュラー「おや、今からですか?」

三杉「うん、ちょっとね。」

三杉は仲間にそう告げ、立ち上がって小走りにショップへと向かった。
昨日と同じスタンドの上段、その裏手へと急ぐが…。

432 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:53:41 ID:???

先着で
 ★ショップまでの通路で見かけた→ ダイヤ9
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫どう見てもジョアンコーチ。
ハート≫誰かが見ている
    (1〜4:禿げた日本人と…、5〜8:金持ちそうな人と…、9〜K:チョイ悪オヤジ風が…)
スペード≫あれ、彼はローマの…
クラブ≫嘘でした、誰も見かけない
JOKER→おや、何処かで見た顔。

433 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 10:55:08 ID:???
すみません、こちらでお願いします。


先着で
 ★誰かと何かある→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

434 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 11:09:15 ID:???
 ★誰かと何かある→ クラブ5

435 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 14:33:00 ID:???

>誰かと何かある→
>クラブ≫嘘でした、誰も見かけない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

…特に何事もなく、知人と出会う事もなくショップへと到着した。
早速ドリンクを選ぼうと三杉がカウンターに近づくと、
築地の鮨屋の板さんみたいなのが0円スマイルで出迎えてきた。

売り子「へい、らっしゃい何に致しやしょう! …と、兄さん昨日も来たねえ!
     今日は活きの良いのが入ってるよっ!」

三杉「(チャオ、喉が乾いてるのでスッと飲みやすい感じのがいいな。)
    おお…昨日は気付かなかったが、売り子さんこんな人だったか?
    ハッキリ言ってドリンクよりも魚介を扱った方が相応だな。
    …なんて、思った事を無闇やたらと口にしないのが日本人の美学だ。」

一目見てドリンクの売り子をしているより魚介を扱った方が相応と三杉は思った。
しかし思った事を無暗やたらと口にしないのが日本人の美学。
ここは売り子のべらんめぇ口調を右から左へ受け流し、ドリンクを選択した。
…つもりだった。

436 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 14:36:11 ID:???

売り子「兄さん…そいつは言っちゃあなんねえよ。」

三杉「し、しまった! 久々に考えてる事と話す事が逆になった!」

売り子「あっしはバカなんで兄さんが何を言ってるのかわかりやせんが…
     これでもお野菜ソムリエの資格と調合LV6を持ってるんですぜ。」

三杉「お野菜ソムリエ…? ス、スイーツ。」

時代を先取りしたような謎の資格、そしてジョブシステムの何かを感じる単語。
三杉は自らの失言を悔やみつつ、イタリアの店員の質に内心頭を抱えた。
思えばフィレンツェでもジェラートを売っていたこの手の店の店員はおかしかった。
もしもモニカがこの場にいれば、ブティックの店員もおかしいと同意しただろう。

三杉(嫌な予感がする・・・ええい、イタリアの店員はこんなのばっかりか!) ※そんな事ないです

売り子「よろしい、兄さんにはあっしの技術の粋を尽くしたドリンクを調合して差し上げましょう。
     兄さんの舌を唸らせる事が出来たら、その時は無礼を謝って頂きます。」


437 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 14:38:27 ID:???

三杉「いや…そんな事をしてくれなくても無礼は謝りますとも、すみま…」

売り子「いーやそいつはもう遅い、兄さんはオレのドリンク魂に火を点けちまった!」

三杉「このパターンか・・・どうしてこうなった。」


先着1名様で
 ★売り子の調合タイム→! drink+! drink+! drink+調合LV6(! card)★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、分岐するかも知れません。

どんなヤバイ組み合わせでもダイヤが出たら美味しく飲めます。
ダイヤが出なくても、組み合わせに統一感があればきっと何とか・・・。


438 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 14:41:57 ID:???
★売り子の調合タイム→ 玄米茶10秒で摂れる朝ご飯オロナミンC +調合LV6( ハート4 )★

439 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 15:17:34 ID:???
栄養ドリンクとしてはいい物が出来たかな

440 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 16:29:25 ID:???

>売り子の調合タイム→ 玄米茶 + 10秒で摂れる朝ご飯 + オロナミンC +調合LV6( ハート4 )
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

売り子が素材に選んだのは玄米茶、10秒で摂れる朝ご飯、オロナミンCの三種類。
意外にも、本当に三杉の意外にも、売り子の選んだドリンクを合わせた素材には統一感があった。
ミネラル、カロリー、そしてビタミン…総合栄養ドリンクと称して過言ではないバランス。

三杉「あ、味はどうか分からないが…ともかく“中身は悪くない”!!」

売り子「さあどうでい! これがあっしの特製栄養ドリンク、その名もダルビッシュUでい!」

売り子はガタンとドリンクを勢い良くカウンターに置いた。
ゴクリ…と唾を飲み込み、三杉はひと思いにこれを口にした。

三杉「こ、これは…美味い、最高だ。 さっきは済まなかった!(棒読み)」

売り子「やったぜ! 兄さんそいつはオレの奢りだ!」

三杉「ありがとう、またくるよ!(棒読み)」


441 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 16:30:51 ID:???

・・・・・

ガチャンッ

口直しの お粥 を自販機の取り出し口から手に取って、三杉は深い溜息を吐いた。

三杉「いや、美味いわけがない…確かに身体には悪くないだろうが。」

正直なところ、口の中に嫌な匂いが残って多少気分が悪かった。
しかし何故だか疲労が緩和されたのも事実…
何よりトラブルも避けたかったので、三杉は本心を(今度こそ)黙っておく事にしたのだった。

※午前の練習に対して適切な栄養が補給され、三杉のフィジカルが25%上昇しました。
 ブロックが1上がった、クリアが1上がった、他の能力が僅かに上がった。



三杉(ようやく戻ってこれたか・・・ドリンクひとつ買うのも楽じゃない。)

結構な時間を食ってしまった事が災いし、席に戻った頃には既に試合開始から1 1 分が経過していた。
実は既にパルマが先制点を挙げていたが、色々あって三杉は運悪く見逃していた。
その後は両チーム共に小競り合いを演じており、大きな動きは見られていない。


442 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:31:45 ID:???
もしかしてもしかしてもしかしたら案外おいしいかもみたいなラインナップ

443 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 16:35:11 ID:???

バンビーノ「おや、遅かったな。」

三杉「やっ済まない、ちょっと面倒事があってね。
    それにしたってキックオフから11分まで帰ってこれないとは・・・。」

思い出して三杉は再び溜息を吐いたが、バンビーノは当然どんな事情か分からない。
頭上に“?”を掲げて三杉の顔を見るが、三杉は愚痴を言うつもりもなかった。

バンビーノ「?」

三杉「ふふ、気にしないでくれ。 ・・・それより試合は? 先取点の事を聞きたい。」

バンビーノ「ああ、それなら・・・」


先着で
 ★パルマの先制点→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫?の得点
ハート≫元イタリアJrユース・トリオの連携で得点
スペード、クラブ≫シニョーリの個人プレイで得点
JOKER≫セットプレイでシューマッハが得点


444 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:36:28 ID:???
 ★パルマの先制点→ スペードJ

445 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:51:32 ID:???
お粥自販機wそれを選ぶ貴公子w

446 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 16:52:35 ID:???
お粥はdrinkで出るのか

447 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:03:07 ID:???

>>465 うん、塩気が欲しかったんですよきっと。 あとお米が恋しくなったとかw
>>466 へヘッ 私も驚いたっすよ!
===============================================

>パルマの先制点→
>スペード≫シニョーリの個人プレイで得点
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「あいつだよ、あのシニョーリ一人の力だけで得点したんだ。」

三杉「シニョーリか・・・やはり手強い相手みたいだな。」

バンビーノ「ああ、詳細はこうだ。」

バンビーノは実況の声と情景を思い出しながら三杉に説明した。


<説明中>

実況「さあ試合開始6分、ここまでボールをキープしていたサンプドリアが遂に奪われた!
    奪ったのはファビオ・カステッリーニくん、16歳ながらその守備力には安心感があります!」

ファビオ「っし! ユヴェントスに比べりゃ全然楽だぜ!」

クスタ「調子に乗るな。 核となる選手はいなくとも、皆そこそこ繋げてきてますよ。」

ファビオ「(う・・・) は、ハイっ・・・。」


448 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:04:10 ID:???

敵FWのドリブル突破を見事防ぎ、ファビオは景気良く吠えた。
しかしすぐさま後方からクスタの注意喚起が飛んでくる。
この万事熱くならない沈着な頭脳は、ファビオにとって頭が上がらない要素だった。

クスタ「クリアが遅い!」

ファビオ「ヒィッ!」


ポーン!

ファビア(相変わらずきついよなぁ・・・けど、後ろの安心感はやっぱりパネェ。
      この人のフォローがあるからオレはガンガンいけるんだよな。)

ファビオはこの歳で実力が認められていたが、精神的には相応で調子に乗りやすいと言えた。
そのファビオの精神的な隙をキッチリ締めるのがクスタの役割で、その指導も厳しくなりがちだった。
クスタの一挙手一投足にファビオはビビりっぱなしだが、信頼関係もそこにはあるようだった。

クリアボールは中盤のディモスからシル、コンティと連携され・・・
そしてサイドを上がってきたダリオからシニョーリへと渡ったのだった。


449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:05:26 ID:???


実況「さあ、上手く回ったパルマの連携、そしてボールはこの少年に渡りました!
    現在得点ランキングで第1位、ジュゼッペ・シニョーリくん!」

シニョーリ「ヘヘッ、やっとボールが来た! こっからぶっちぎりだぜ!」


ザッ・・・!


シニョーリ「ちょろいねっ!」

これまでのパス連携から打って変わり、シニョーリのドリブル突破が始まった。
当然ながら敵MFが囲んでくるが、シニョーリは意に介さず抜き去った。

赤井「クソっ、俺が止めてやるっ!!」


ズザアァァァァァァ!!

サンプドリアのレッドストッパーこと赤井止也がシニョーリに立ち塞がった。
得意のクリムゾンタックルでシニョーリからボールを強奪しようとするが・・・


450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:06:43 ID:???

スイッ・・・

赤井「えっ!? ぬ、抜かれたのか!?」

岸田「バカな・・・! 赤井があんなに簡単に!?」

シニョーリ「ハハッ、遅い遅ーい!」

ボールを奪う技術がチーム内で抜きん出ている赤井。
その赤井がいとも容易く抜き去られる様に、サンプドリアは動揺した。
しかしシニョーリの次なるプレイは、その動揺に更なる追い討ちをかけた。

実況「さあシニョーリくん、バイタルエリアに入った! このままドリブル突破か・・・っとぉ!?
    シニョーリくん、ここでゴールに背を向けました! 一体何をする気だ!?」

岸田「な、何だ!?」

シニョーリ「へへ、サンシーロじゃ初のお目見えだ! 見て驚けぇぇぇっ!」

ボールに背を向けたシニョーリは、その状態でボールをほぼ垂直に蹴り上げ・・・
そしてそのボールに対してボレーシュートのように蹴り出そうとしたのである。

赤井「そんな滅茶苦茶な!」

当然ながらサンプドリアの選手は、あらぬ方向へボールが跳んでいくと思ったが・・・


451 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:08:19 ID:???

ググッ
  ギュイーーーーン!!!

岸田「なにぃッ!?」

シニョーリ「アクセルスピンシュートだぁっ!!」

ボールは跳んでいかず、シニョーリの足に吸い付いたように離れなかった。
そしてシニョーリは軸足を中心に、まるでコンパスのようにゴールに向けて反転したのだ。
この時ようやくボールはシニョーリの足を離れ・・・
次の瞬間、驚くべき速度を伴なってゴールに突き刺さったのだった。

岸田「そ・・・そんな・・・。」



ピィィィィィィィィ!!


パルマ 1ー0 サンプ


452 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/20(木) 19:18:36 ID:???
選択肢やカードまで届かず残念ですが、本日はここまでです。
自販機でお粥でも買って食ーべよ。

453 :森崎名無しさん:2011/01/20(木) 20:47:52 ID:???
乙乙
パルマはある程度のデータを出してもらいたいところ

454 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/21(金) 09:04:11 ID:???
>>453 乙感謝です、その為にいいカード引いて下さいねw
===================================================

実況「ゴーーーーールッ!!!! シニョーリくん、何ともアクロバティックに決めてきました!!
    えっと、シニョーリくんは…なんとこれで大会通算12ゴール!?
    恐るべきハイペースで得点王街道を突き進んでいるぞおっ!!」

シニョーリ「へへっ、チョロいね!」

ゴールを決めたのも、その前にサンプドリアの強固な中盤を一人で抜き去ったのも…
それがまるでさも当たり前の結果だったかのように、シニョーリは悠然と自陣に戻って行ったのだった。

サンプドリアの選手も、観客も、このシニョーリの様子に畏怖のような思いを抱かざるを得なかった。

<説明完了>

455 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/21(金) 09:28:36 ID:???

バンビーノ「…と言うのがパルマの先取点の全容だ。」

三杉「なるほど…。」

三杉に説明をし終え、バンビーノは溜め息混じりにヤレヤレと笑った。
どうやらバンビーノ自身もシニョーリのプレイにお手上げだったようである。

三杉「岸田と赤井もなかなかどうしてタフなDFの筈だが…歯牙にもかけなかったか。
    伊達に点取屋と言われている訳ではなさそうだね。(少なくとも来生よりは危険そうだ。)
    しかし…アクセルスピン…シュート…ねぇ。」

バンビーノ「ああ、それについては実際に見なければピンと来ないだろう、オレも無理だと思う。
      とにかくボールの伸びは印象的だったが、それよりもシニョーリ自身のバランス感覚に驚いた。
      あんな体勢でまともにシュートを撃てる時点でオレの常識からは外れている。」

どうにも釈然と出来ない三杉だが、それでもこれはバンビーノの説明なのだ。
信じられないデタラメであったり、過剰な表現だったりは考えられなかった。
出来ればこの目で見たいという欲求に駆られ、三杉は再びフィールドへと注目するのだった。


実況「さあパルマの先制点から15分が経過、前半もそろそろ折り返しに差し掛かっています。
   サンプドリアは失点のショックのすせいか、未だかなり引き気味になっています。」

456 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/21(金) 09:58:52 ID:???

バンビーノ「サンプドリアは5-4-1になったか…。 昔ながらのイタリアらしい戦術だ。
       引きこもり気味だがよくボールキープしているものだ。」

三杉「それに対して、パルマは変わらず3-5-2…中央に人数を集めた近代的なフォーメーションか。
   最終ラインの3人、それからGKのシューマッハは大分信頼されているようだね。
   トリノ…フランス国際に出ていた彼も、あの時に比べて格段に存在感がある。」

バンビーノ「世代的に叩かれ続けてきた…しかもその当事者の一人だからな。
      叩かれた分だけ強靭になるのは何ら不思議な事じゃない。」

三杉「うん…そしてそれはコンティとタルデリにも言える事と言うわけだね。」

まだ正確には見積もれないが、レッチェのマンチーニくらいには警戒の必要がありそうだった。
全く感じる所の無かったフランス国際の頃を考えれば大した成長である。

必死で守り、ボールキープするサンプドリアとは対照的にパルマの選手は皆 余裕を持ってプレイしていた。
それでもサンプドリアは、手薄になりがちなパルマのサイドスペースへ時々カウンターを仕掛けた。
当然、それはなかなか成功しないが…。


先着で
 ★前半の行方→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、ダイスやカードで分岐します。


ダイヤ≫サンプドリアの縦カウンターがサイドの裏に通った。
ハート≫シニョーリがもう一点取って終了。
スペード≫タルデリとコンティが目に見えて存在感出した。
クラブ≫パルマは流しているのか、1-0のまま前半終了。
JOKER≫?

457 :森崎名無しさん:2011/01/21(金) 10:43:38 ID:???
★前半の行方→ ハート6

458 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:11:24 ID:???

>前半の行方→
>ハート≫シニョーリがもう一点取って終了。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダリオ「甘いぜ!!」

サンプMF「くっ、ダメか!?」


パシィッ!!

パルマ右サイドの裏を狙って出されたパスは、SHのダリオ・ガリバルディによって阻止された。
いつの間にやら前半も残り少なくなっており、焦れた結果による迂闊なパスだった。

ダリオ「残り時間5分を切った・・・よし!」


ポーーーンッ!

タイミングを狙い済ましていたかのように、ダリオは大きくサイドチェンジを放った。
左SHであるシルが若干高めに位置にしていた為、ボールは誰も居ないスペースへと飛んでいく。
「これはパスミスか?」 観客達の大部分はそう判断したが・・・
CBの一人であるトリノが中央を放棄してそこに走りこんでいた。

トリノ「うおおおおおっ!!! いくぜ、TC2だ!」


459 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:16:37 ID:???

スパァァァァァァン!!

ノートラップで大きくフィード、ボールが再び逆サイド寄りで前線に跳んでいく。

コンティ「TC2…げにまっことおぼこいネーミングぜよ…。」

失点から30分以上、ここまで緩やかな展開が続いていたサンプドリア。
攻撃が上手くいかない事への焦り、シニョーリから目を離せない緊張、時間は刻々と過ぎて言った。
前半も残り少なくなり、その緊張が間もなく中断される、その集中が途切れそうなタイミング…
まさに今、ここに来ての急激なペースアップに当然ながら彼らの混乱は最高潮となった。

サンプMF「くっ、カットだカット!!」

サンプDF「シニョーリのマークを外すな!」

混沌と行き交うコーチング、乱れる陣形、当然ながらトリノのフィードはカットされない。
そしてパルマ側でこのボールが向かうスペースを追っていたのはコンティだった。
まるで着地点が判っていたかのように、右サイドの深い位置でこれをトラップ。

サンプLSB「うおぉぉ! 行かせねえ!」

コンティ「行く必要はないぜよ!」


460 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:18:02 ID:???

シュッ…!

コンティ「たまるか、ごっついええ調子きとう!!」

敵のLSBが迫ってきているにも関わらず、コンティはアーリークロスを放つ。
LSBはこのコース上に立ち塞がろうしたが、彼の頭上を越えてボールはゴール前に上がって行った。
パルマが前半最後に出してきた速攻は、まったくペースダウンする事なくここまで来ていた。

岸田「シニョーリだ! シニョーリを取り囲んで何もさせるな!」」

赤井「はいっ!!」

シニョーリ「全く、数で抑えつけようっての? …ちっちぇえな!」

岸田「言ってろ!! 俺のフカヒレクリアで叩き潰してやる!!」

シニョーリに対して3人がかりの徹底マークにつくサンプ守備陣。
フィニッシュだけは絶対阻止しようと必死である。
しかし…

コンティ「甘いじゃき、ワシのパスぁブーメランじゃけえのぉ!!」


461 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:20:53 ID:???

グググっ……

赤井「えっ…ま、曲がった!? し、しかもこんなに激しく…!」

岸田「フィニッシャーはシニョーリじゃない!? まさかタル…あっ!?」

シニョーリ「へへんっ!」

岸田らがフィニッシャーを探してブロックに移行しようと目を離した一瞬の隙。
アッと叫んだ頃にはシニョーリが彼らを振り切って、パスコース上に行っていた。
そして間髪いれずゴールに背を向けたまま跳躍し、そのまま後方に縦回転した。
右足でシュート…と思われたがその足はボールが来るよりも早く振り終えて空振り…
だがシニョーリはその足を振り戻しながら、交差するように左の足を振り切った。

シニョーリ「バイシクルシュートだぁぁ!!」


シュパァァァァァァン!!!
               ザシュッ!

まるで全て裏をかかれたようなサンプドリア、このシュートに反応出来る者はいなかった。
残酷に風を切る音、そしてボールがネットに突き刺さる音だけが赤井達の鼓膜を震わせた。




ピィィィィィィィィ!!


パルマ 2ー0 サンプ


462 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 12:23:00 ID:???

実況「決まったあぁぁぁぁ! サンプドリア、絶望的な追加点を許してしまった!!
    っと…そして今、前半終了のホイッスルも鳴らされました。
    しかしそれにしてもパルマ、アッと言う間にゴール前まで攻め込んできました。
    そしてフィニッシュを決めたのはやはりシニョーリくん、バイシクルシュートで決めました。」


ザワザワ…ザワ…

長らく展開が停滞していた中での一瞬で起こった速攻、そしてゴール…。
その切れ味は三杉達の背中を冷やすのに十分すぎる鋭さを持っていた。

三杉「今のは…。」

中山「凄いな…正直ゾッとしたぜ。」

三杉「ああ…トリノ、コンティ、シニョーリと、たったこれだけの繋がりで点を取るとはね。
    そしてバンビーノの言っていた通り、シニョーリの身体能力、バランス感覚は尋常じゃない。」」

バンビーノ「……」


先着で
 ★バンビーノさんは言いました→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫速攻は確かに凄かったが…うーん…。(絵札以上で言及)
ハート≫どうにも違和感を感じる。
スペード、クラブ≫シニョーリ…ヤツは危険すぎるな。
JOKER≫なるほど…あの監督、恐ろしいほどのやり手だな。


463 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:23:41 ID:???
 ★バンビーノさんは言いました→ ダイヤJ

464 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:24:19 ID:???
キャーバンビーノサーン

465 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 12:24:42 ID:???
ラッキー!

466 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:10:25 ID:???

>バンビーノさんは言いました→
>ダイヤ≫速攻は確かに凄かったが…うーん…。(絵札以上で言及)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「速攻は確かに凄かったが…うーん…。」

ミュラー「どうしました、バンビーノ?」

バンビーノ「…今の攻撃の恐ろしい所は他にある。 …多分な。」

たった2、3本のパスでシュートまで持っていったカウンターアタック…
そして3人のマーカーを振り切ってバイシクルシュートを放ったシニョーリ。
他のメンバー達が口々にその事について脅威を口にしていたが、バンビーノは違った。
目に見えた脅威以外にも、今回浮き彫りにならなかった部分を警戒していた。

三杉「…聞かせてくれ、話はそれからだろう。」

バンビーノ「そうだな…オレが脅威に思ったのは他の選手達の動きさ。
       右サイドのガリバルディはサイドチェンジ後、そのままスルスルと上がって行った。
       他の選手もどうやらそれに呼応してラインをザザっと上げたようだった。
       例外はトリノ…それからクスタとカステッリーニもな。
       トリノだけはフィードした後、全速で下がって行ったのを確認している。」

中山「DFの3人以外は…全員上がっていたと言う事か。」


467 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:11:35 ID:???

レントゥルス「あー、なんか分かったかも…。 前の方が息苦しい感じがしてたんだ。
        サンプドリアが途中でボール弾いても、多分ダメな予感がしたような…。」

バンビーノ「そう、コンティとシニョーリが2人だけで決めたように見えていたがな…
       途中で妨害されても他の選手のフォローや捻じ込みで押し切れる状態だったと思う。」

三杉「なるほど…パルマの攻撃は基本的に3枚(+α)だと思ったが、
    あの瞬間に限っては攻撃の枚数が実に7枚にも及んでいた…と言う事か。」

ここまでの話で三杉の思考の中には一つのキーワードが浮かび上がっていた。

『ダニッシュ・ダイナマイト』

パルマのフォーメーションである3-5-2…それを世界で初めてやったチームがある。
84年 欧州選手権に出場したデンマーク・ナショナルチームである。
最終ラインの守備3人以外を全員攻撃手として、爆発的攻撃力を誇った編成。
人は彼らデンマーク代表を、その絶対的な攻撃編成をダニッシュ・ダイナマイトと呼んだのだ。

三杉(なるほど…伝説のデンマーク代表の攻撃力を再現したと言う事か…。
    しかも1試合通じてではなく、必要な時に効果的に使うわけだな。
    日本でも確か松山のチームが似たような作戦を持っていたが…
    守備に残る選手の質と体勢を考えれば、より強(したた)かな戦術と言えるだろうな。)


468 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:12:59 ID:???

三杉はパルマの隠し持つ実力に背筋が震えるようであった。
選手達の質は当然高い、無闇に攻めず焦らないメンタルも持っている。
そしてシニョーリは単独でも突出した火力を保有している事は明らかだ。
しかし最も恐ろしいのは、もしかしたら戦術構築にあるのかも知れなかった。

三杉(そしてそれを創り出しているのはあの監督か…。
    トルシアと言ったかな…やはり食えない男だった。)


・・・・・

この日フィオレンティーナの選手達がパルマの実力を垣間見れたのはここまでだった。
後半もノラリクラリとサンプドリアの攻撃を防ぎ、攻撃についても派手には行なわなかった。
サンプドリアとしてもハーフタイム直前での失点がショックとなり、それを後半も引き摺っていた。
結局、後半15分にシニョーリが再びアクセルスピンシュートで得点する以外の見せ場はなく、
試合は3−0でパルマが貫録の勝利を見せる結果となったのである。

ミュラー「終わりましたね…。」

バンビーノ「もう少し実力を見たかったが…そう甘くはないと言う事か。」

三杉「……。」


469 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:15:29 ID:???

ピッピッピイィィィィィィィ!!!

実況「試合終〜〜〜了! サンプドリア、結局最後までペースを掴めませんでした!
    これでパルマも準決勝進出が決定、次の試合の勝者と決勝の座を賭けて闘う事になります。
    しかしシニョーリくんはこの時点で14得点! 2位のランピオンくんに4点差をつけて、
    当然ながら堂々の得点ランキング1位です!」

スタンドのざわめきが暫し収まらなかった。
誰もが、まざまざと見せつけられたパルマの強さに黙っていられなかったのである。
そしてこれを観ていたレッチェも例外なく口数が増えていた、勿論悪い意味で。

ジャシント「…っじかよ、あのシニョーリって奴……」

リベリ「鋭すぎるドリブルだったな、これはオレ達2人で対しても分が悪いかも知れん。」

ブルノ「うはっ、ダッサw ジャシントがしょぼくれてるとかマジ笑えるww
     安心してくれよ、お前らが抜かれてもこのSGGKブルノ様が後ろに控えてるんだぜ?」

ジャシント「…何をどう考えりゃ そんな愉快な思考が出てくんだぁっ!?」 バキィ!

ブルノ「へぶっ!!」

マンチーニ「やめろお前達、オレを頭痛で出場停止にするつもりか…!」

ブルノを遠慮なく引っ叩くジャシントと仰け反るブルノ。
そのアンポンタンな風景に、いつもながら頭を抱えるキャプテンのマンチーニ。

470 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:19:08 ID:???

深刻そうでいてイマイチ深刻になりきれていなように映っているのは気のせいだろうか。
ともかくレッチェの面々からは戦意喪失までの深刻さは感じられなかった。
多少勢いを失いかけていたジャシントなどはブルノにツッコミを入れる事で空元気は出ている。
そんなチームの雰囲気を横で感じながら、この2人は何処か達観したように普段の調子を保っていた。

ディッテンベルガ「やはりパルマだったか…。 戦意を折られる事なく戦えるかが鍵だが…」

イスラス「クック……判り切っていた事だろう………」

ディッテンベルガ「フッ、そりゃな。 だがまぁ…それより先ずは目の前の一戦…油断せず行くぞ。」

イスラス「…誰が相手でも負けない……。」

ディッテンベルガの言葉に対してイスラスは口数少なく答えた。
いつもと全く変わらぬ友の様子に、ディッテンベルガは安心感を得ていた。

コッパ・イタリア・プリマヴェーラ 準々決勝第4試合 レッチェ vs ナポリ
試合開始の時間が間もなくやって来ようとしていた。


471 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:22:15 ID:???

<控室・ナポリ>

ホルマジオ「さぁーてと…お前ら、今日はなかなか手強い相手だぜ、知ってるか?」

プロシュート「あぁん? おめ〜……イスラスの顔は知ってるよなぁぁっ?
        ディッテンベルガとカルネバーレ、キャプテンはマンチーニとか言うそうだが、
        そいつも全部しってるよな オメー?」

ペッシ(兄貴、いくら兄貴でもそりゃあ失礼じゃあないですか?
     ターゲットの顔を覚えるのはオレ達にとって反射みたいなもんでさぁ。)

ホルマジオ「おいおいおい、怖えって。 しょうがねぇなぁ〜、質問してるのはオレなのによぉ。
       質問に質問で返すなよ……礼儀に反するってもんだぜ。」

ガラの悪い言葉が飛び交うこの控室はFCナポリユースの控室。
どうやらミーティングが行なわれようとしていた……。 いた…?

ギアッチョ「カルチョって言葉はよぉ〜…『ボールを蹴る』って意味の言葉から生まれたんだよぉ〜。
       でもイギリスじゃフットボール(球)、足の球って言うんだぜぇ〜?
       しかもフランスもスペインもドイツも中国もオランダでさえ足球足球足球…
       何でカルチョみてぇぇに『ボールを蹴る』って意味の言葉にしねぇぇぇんだ〜〜〜?
       それって納得いくか〜〜〜〜〜〜おい?」

隅っこでロッカーを前に独り言を呟いている男もおり、ミーティングの雰囲気は全然ない。
ホルマジオは深々と溜息を吐いて、「ギアッチョ」と彼の名前を呼ぶが…。
そんなホルマジオの言葉に気づかず、ギアッチョはさらにヒートアップしていく。


472 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:23:17 ID:???

ギアッチョ「オレはぜーんぜん納得いかねえ………。
       なめてんのかぁーーーー! このオレをっ!!!!
       蹴れよ!! ボールを蹴りやがれ!!! 足球とか呼ぶんじゃねぇっ!!!
       チクショオーーーーー!!!! ムカつくんだよ! コケにしやがって!!!」

ホルマジオ「ギアッチョ!!!」

ギアッチョ「うるせえぇぇぇl!!!!!」

ホルマジオ「聞けよ、日本じゃカルチョの事は『蹴球』って呼ぶらしいぜ?」

ギアッチョ「なっなにぃぃぃぃぃぃ!!!!  マジか!! いいじゃねーか日本!
       ヤベーーーよ、オレ日本の事 好きになって来ちまったぜえええええ!!」

バカバカしい会話にプロシュートは肩を竦めて溜息をついた。
そもそも何だって自分がカルチョなんかやらされてるのか、彼は全く持って理解できなかった。
ボスからチームに与えられた指令らしいが、(特殊メイクするとは言え)こんな大勢の衆目の前に
自分達の姿を晒すなんて事は、彼にとって考えられない事だった。

プロシュート(リゾットの話じゃあ精神の訓練っつー名目で指令があったらしいが…やってられるかよ。
        しかも全部終わったらあのクソデブのポルポんとこに集合とかよぉぉ…。)

不満を頭の中で駆け廻らせながら、プロシュートはチームメンバーの顔を改めて確認した。
理知的ぶって話すホルマジオ、クレイジーに怒鳴り散らしていたギアッチョ。
そして自分の隣で佇んでいる弟分のペッシ。 あとは…


473 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 15:24:44 ID:???

先着で
 ★残りのナポリの主力メンバー→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫イルーゾォと…それからサーレーってのがいるらしい
ハート≫そしてペッシはすでにマンモーニ(ママッ子)じゃねえ
スペード≫それからリゾットも今日は出るらしい
クラブ≫あと…リガトニって奴が序盤に出るとか言ってたなぁ
クラブA≫そうそう、監督はチョコラータってヤツだ。
JOKER≫ドッピオってチビも居るが、何の役に立つのかわからねえ


474 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 15:29:45 ID:???
 ★残りのナポリの主力メンバー→ スペード6
とぅるるるるるるるるるるるるるる

475 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 17:04:49 ID:???

>残りのナポリの主力メンバー→
>スペード≫それからリゾットも今日は出るらしい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「PAに入るのを許可しない」口癖のイルーゾォと(GKのオレにとっては中々頼りになるストッパー。)
それからポルポのとこから派遣されてきたサーレー(髪の毛のセットが蜘蛛の足みてぇで気持ち悪い。)
あと、まだ到着していがオレ達のリーダーでもあるリゾットも今日は出場するらしい。

プロシュート(リゾットが出るって事は今日の相手はマジにかなり強力な奴らだ。
        そして…(信じられねー事だが)組織も本気だって事も意味している。)

そう考えるとプロシュートも徐々に面白い気持ちになってきた。
何があるのかは判らないが、とにかく相手は手練(てだれ)…。
そういう相手を徹底的に叩きのめす事はプロシュートは嫌いではなかった。
目的が見えない事は心の底から不満ではあったが、そこは目を瞑れない事もない。

プロシュート「よぉぉし…ペッシ、今日は『先っちょ』から『ケツ』までトコトンやると決めたぜ。
        半端な気持ちっつーんだったら、オメー…今日はもう寝てろ。」

ペッシ「えっ…本気で行くんスか兄ぃ! そーゆー事ならオレもやってやりますぜ!
     よっしゃ、ヤロウぶっ殺してやる! ぜってーぶっ殺してやるぜ!!」


ピクッ…

プロシュートは今の気分を弟分に話し、さらにテンショウンを盛り上げようとした。
その言葉に対し、ペッシは打てば叩くような気持いい反応をしたつもりだった。
しかしプロシュートはペッシの言葉の中に自分の嫌いな言葉が含まれているのを聞き逃さなかった。


476 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 17:06:42 ID:???

プロシュート「オイてめぇ…忘れたのよコラぁ…!?
       オレたちの世界にそんな弱虫の使う言葉はねぇ筈だぞ……。」

ペッシ「へへっ、そうでした…! 「ブッ殺す」…そんな言葉は使う必要がなかった…ですよね。
     その言葉を頭の中に思い浮かべた時には! 実際に相手を殺っちまって、
     もうすでに終わってる! へへっ…まだオレはマンモーニだった頃のクセが抜けねぇっすね。」

プロシュート「わかってりゃあいいんだ…。 オメーは気が利くヤツだ、自信持ってイイ。」

ペッシ「プロシュート兄ぃの意志は、オレがフィールドでキッチリ見せてやりますぜ!」

プロシュートはようやく満足そうな笑みを浮かべた。
そしてペッシが上げて来た手に対し、ヤレヤレと苦笑しながら自分の手を叩きつけた。
いわゆるハイタッチをしたのである。

…と、ここでホルマジオがようやくホワイトボードの前に立った。

ホルマジオ「うお〜〜〜い、作戦説明するぜ。
       オレは基本的に考える事しかしねえからお前らシッカリやれよ〜〜。」

脱力したような声で喋るホルマジオに対し、皆 一応耳を傾ける。
分析力と発想力において、ホルマジオが他の者より抜きんでいるのは誰もが理解していた。
あのリゾットでさえホルマジオの意見をよく取り入れているのだから当然だ。

こうして、この部屋ではホルマジオ脚本によるレッチェ対策が話されたのだった。


477 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 17:08:30 ID:???

・・・・


〜グラウンド〜

実況「さあ皆さんお待たせしました! 決勝トーナメント第4試合 レッチェvsナポリ、
    もう間もなく選手入場です。 フォーメーションは以下のようになっております。」


レッチェ(3-5-2)

−−−H−−− Hカルネバーレ
−−−−−F− Fモゼ
−−−I−−− Iマンチーニ
−J−−−E− Jイスラス Eミケーレ
−−D−G−− Dリべリ Gジャシント
−A−C−B− Aドメーニコ Cディッテンベルガ Bチェーザレ
−−−−−−−
−−−@−−− @ブルノ


ナポリ(4-5-1)

−−−H−−− Hサーレー
−−−−−−−
−−I−J−− Iソルベ  Jジェラート
−F−E−G− Fチンクエ Eペッシ   Gギアッチョ
−−−−−−− 
−A−D−B− Aドゥーエ Dイルーゾォ Bトレ
−−−C−−− Cクワトロ
−−−@−−− @プロシュート


478 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 17:10:39 ID:???
中途半端で申し訳ないのですが、今日はここまでにします。
なんかだるくて調子悪いー。

479 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 18:05:22 ID:???
乙でした。ペッシは既にマンモーニを脱出しているのかw

480 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 18:06:20 ID:???

メシ食って早く寝なさい

481 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 18:12:42 ID:???
モニカ「私から中の人へ差し入れです。  カロリーメイトクリームソーダ をどうぞ…」
弥生 「じゃあ私からは トリュフヤクルト を…」


二人 「「早く元気になって私達をよろしくお願いしますね。ニコッ」」

482 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 20:06:52 ID:???
これは弥生の勝ちだな

483 :森崎名無しさん:2011/01/22(土) 20:57:05 ID:???
差し入れにトリュフが流行っている模様

484 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/22(土) 22:44:53 ID:???
皆さんありがとうございます、お返しに トマトとモッツァレラのサラダうめこぶ茶 を☆
個人的には差し入れ勝負はモニカさんの勝ちですね、トリュフだけ貰っても活用できる気がしませんw

しかし今日は本当、いつにも増して誤字・脱字が多くてすみませんでした。
明日は多分更新できませんが、もう少しまともに書き綴れるようにしたいです。

485 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 13:29:52 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

選手が入場し、観客達のテンションもまたここでダダ上がり状態となっていた。
フィオレンティーナの選手達の付近も当然例外ではない。
しかしこの喧騒の中、フィオレンティーナ選手達は厳しい表情で沈黙を貫いていた。

レントゥルス「はじまるね、ロマーノ。」

ダラピッコラ「ああ…どうやらナポリは予選と違う顔がチラホラ居やがる。
        いよいよと、きなくさい臭いがプンプンして来たぜ。」

三杉(実力を隠したチーム…どうやらダラピッコラの見立て通りかも知れないな。)


バスの中でダラピッコラが話していた、ナポリというチームの裏…
本物のギャングの目、危険な雰囲気…今になって三杉も只ならぬ風を感じ始めていた。
そしてレッチェが・・・敵ではあるものの、予選にて死闘を繰り広げ 少なからず親近感を抱いている彼等が、
出来るならば無事に試合を終え 勝利を収めて欲しいと(口には出さないが)願っていた。

・・・フィオレンティーナの観客席から遠く離れた一席にて、彼らよりもずっと幼い少年が一人。
彼はホットドックを片手に、スタンドの方をじっくりと凝視していた。
・・・と突然、その少年は前触れもなく奇声を上げたのだった。

???「トゥルルルルルル…! あ、ボスからの電話だ!」


486 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 13:31:09 ID:???

そう言って少年は手に持っていたホットドッグを耳に当て、更に奇妙な独り言を始めた。
周囲の観客はギョッと驚いたが、しかし間もなく試合開始の時間…変人に向ける分の関心など無かった。
少年の奇行、奇声など見なかった事、聞かなかった事にしてフィールドに歓声を上げる。

ワアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

ドッピオ「もしもしドッピオです…はい、はい…試合開始は間もなくです。
      リゾットは居ないみたいですね・・・ポルポの部下のサーレーは出ています。
      サーレーの能力はポルポから聞いてます・・・ええ、リゾットは教えなかったそうです。
      ・・・ええ、暗殺チームですからね、当然ながら解ってボスにも能力を知らせないでしょう。
      はい・・・奴らが裏切る時のため、その能力を予測する要素が欲しい、ですよね・・・。
      しかし・・・本当に眉唾じゃないんですか? 発現するスタンド能力とカルチョの
      プレイスタイルに関連性があるなんて、なんだか信じられません・・・。
      い、いや・・・そんなつもりは! はい、はい・・・! ガチャン!」

ドッピオはホットドッグを耳から離し、ビビッた表情で溜息を吐いた。

ドッピオ「はぁー、ボスちょっと不機嫌そうだったな・・・マジビビッたぁ・・・。
      けどなぁ・・・確かにスタンド能力はメンタルや才能とフィックスし易いみたいだけど・・・
      そう簡単に能力を推測する事なんて出来るのかなぁ・・・。」

ドッピオは再び大きく溜息を吐いた。
彼の独り言は歓声に掻き消され、誰の耳にも入る事はなかったのである。

487 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 13:32:38 ID:???

実況「さあ、コイントスの結果 ナポリボールとなりました。
    間もなく試合開始の笛が鳴ります。」

サーレー「よっし、手筈通り頼むぜ。」
ソルベ「分かってるって。」
ジェラート「お前が手に入れたって能力、見せて貰うぜ?」


何やらコソコソと話しているナポリ選手の様子に、マンチーニも薄っすらと不気味さを感じていた。
どうやら何か策を練って来てはいるらしいが・・・。

イスラス「動揺するな・・・・・・。」

マンチーニ「イスラス!?」

イスラス「何を仕掛けてこようが関係ない・・・・・・オレが奪う・・・。」

マンチーニ「あ・・・ああ、頼りにしている・・・。 (イスラスも何か感じているのか・・・?)」

マンチーニは言葉の通りイスラスに対して全面的な信頼を寄せていた。
実力は勿論だが、その強気な瞳はどんな苦境でもチームのメンタルを引っ張る力があるからだ。
本人にそんな意志があるかどうかは別として・・・。(多分好き勝手やってるだけ)
だがイスラスの言葉を聞いても、マンチーニは今だけは不安が消える事が無かった。
かと言って、まだ試合が始まってない状況で動揺を周囲に曝すわけにはいかなかった。
イスラスもその事を解って注意喚起してきたのだろうし。


488 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 13:34:11 ID:???

ピイィィィィィィィィィ!!

実況「さあ試合開始です、ソルベくんのキックオフでジェラートくんが前に出ます。
    そしてすぐにバックパス、この辺りは定石通りと言えるのでしょうか?」

ジェラートのバックパスに対して走り込んだのはFWの筈のサーレーであった。
なんと大きく脚を上げ、そしてこの位置からシュート撃つかのように振り下ろした。
この位置からどんなシュートが来るのかとレッチェの選手達の身に緊張が走る。

・・・・・・。

しかしボールはサーレーの足元でピタリと止まっていた。
キックフェイント・・・にしても非常によく出来た、そして全く意味のないフェイントであった。
そして、サーレーはそのままの位置で立ち止まり・・・何もしようとしない。
いや、何やら足を細かく動かしているが、それの意味する事は全くの不明であった。

コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ・・・

サーレー(ちょこっとずつ爪先で小突くんだぜ・・・ちょこっとずつでも『固定』されてる所に力は溜まる。
      思い切り蹴るのは最初だけ・・・あとは職人みたいにコツコツコツコツ・・・。)


489 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 13:35:19 ID:???

何かをしてくる意図があるのは分かっていた、しかしこれは全くの予想外・・・
あまりに不可解なサーレーの挙動に、マンチーニは行動と思考が制限されてしまっていた。

マンチーニ(なんだ!? な、何をしようとしているんだ!?)

イスラス「(チッ・・・) オレが奪う・・・ゾーンを固めていろ・・・・・・。」

動けない味方に代わり、イスラスが中央へ走りこんだ。
そしてサーレーを真正面から狙いに捉え、そして誰の目にも止まらぬスピードで突っ込んだ。
三杉を、新田を何度も苦しめたイスラス必殺の高速タックルである。


ズザァァァァァァァァ!!!

サーレー(解除・・・。)



ド ゴ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ !



イスラス(・・・!)


490 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 13:36:20 ID:???

     バ キ イ ィ ィ ィ ッ ! ! !

何が起こったのか、今自分は何をしようとしていたのか。
前後不覚となってしまうほどの衝撃を、イスラスはその身に受けていた。


ドサッ! ドサッ・・・!

一度、二度・・・と身体を地に打ち付けられ、自分が相手のシュートに吹き飛ばされた事に気づいた。
そして首を僅かに動かして自軍のゴールの方向を見た。



先着で
 ★イスラスの目に入った光景は・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ≫ディッテンベルガが吹き飛ばされながらも、ボールの軌道は逸れてはポストに当たり破裂。
ハート≫ディッテンベルガが吹き飛ばされながらも、ボールの軌道は逸れてラインを割った。
スペード、クラブ≫ディッテンベルガが吹き飛ばされ、ブルノも紙みたいに吹っ飛んでゴール。
JOKER≫ディッテンベルガがこのボールを蹴り返した後の残身だった。


491 :森崎名無しさん:2011/01/24(月) 13:54:44 ID:???
 ★イスラスの目に入った光景は・・・→ ハート5

492 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 15:51:49 ID:???

>イスラスの目に入った光景は・・・→
>ハート≫ディッテンベルガが吹き飛ばされながらも、ボールの軌道は逸れてラインを割った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そこに見えたのは、唖然とした表情で立ち尽くす仲間達の姿と…
それからディッテンベルガが背中から地に叩きつけられた瞬間の映像だった。

イスラス(決められた、か…?)

ゴールを許したか否か…イスラスはその事を何よりも気にした。
そのイスラスの疑問にすぐさま回答したのは審判の笛であった。
ピッと短い音がフィールドに響き、その腕はレッチェゴールの方向に向けられている。
ナポリのコーナーキックである事が示されていた。

イスラス(コースをずらしたのか……やるな…。)

マンチーニ「イスラス! イスラース!!!」

イスラス(やかましい…。)

叫び寄って来たマンチーニを無視し、イスラスは自分の身体が動くかを確認した。
腕…脚と…ここまで問題がなかった。 安心して立ち上がろうと全身に力を入れた時…
脇腹の部位に強烈な痛みに襲われた。


493 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 15:57:02 ID:???

イスラス(ッつ………アバラ骨か………?)

痛みの程度から、少なくとも亀裂骨折くらいにはなっていると思われた。
軽症とは言えない位であり、プレイにも悪影響を与える可能性があると言えた。
隣ではマンチーニが心配そうに何やら騒いでいるが、イスラスにとってそれはやや不快だった。
負けず嫌いさが顔を出し、マンチーニの騒ぎを無視して何事もなかったかのように立ち上がる。

イスラス「コーナーだ……」

そう言ってゴール前に戻ろうとしたが、当然マンチーニに呼び止められる。

マンチーニ「そんな事よりお前…怪我、怪我はしていないのか!?
       あんなシュートを間近で喰らって無事の筈がないだろう!!」

イスラス「・・・」


A 「痛くねぇ…。」 グッ(←親指を立てた)
B 「問題ない…。」 (怪我を隠して普段通りを装う)
C 「治療は…このコーナーを止めてからだ……。」 (怪我申告、CK後一時out)
D 「治療してくる……ここは頼むぞ………。」 (怪我申告、一時out)
E そ の 他  

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


494 :森崎名無しさん:2011/01/24(月) 16:01:24 ID:8aIiyr+A
B
イスラスならこっちかなあ……。

495 :森崎名無しさん:2011/01/24(月) 16:16:34 ID:xL4EaISY
D

496 :森崎名無しさん:2011/01/24(月) 16:20:35 ID:s7MlnIV+

サイボーグ選手たるもの、
折れた骨が内臓に刺さらない限りは前線に立ち続けねばなるまい

497 :森崎名無しさん:2011/01/24(月) 16:25:09 ID:???
そういえば、イスラスのテーマソングは
サイボーグ009より「誰がために」だったな。
吹きすさぶ風がよく似合う〜♪

498 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 20:02:44 ID:???

イスラスのイメージは加速装置の人で固定されてしまいましたねw
サイボーグ選手 誰が為に闘う〜
===============================================

>B 「問題ない…。」 (怪我を隠して普段通りを装う)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

イスラス「問題ない…」

それだけ口にして、イスラスは自ゴール前へと戻って行った。
マンチーニはまだ何か言っているようだったが、彼の耳には入っていない。

イスラスは冷めて静かに怒気を宿していた、吹き飛ばされる直前の事を思い出して…である。
高速タックルがボールに届くより早く、サーレーはシュートを放った。
直立からの…しかもフォームがなってないシュートがあのような馬鹿げた威力を有している事は
イスラスにとっても全く合点がいかない話であるが、彼の怒りは“そこ”じゃない。

イスラス(あの目…)

サーレーがシュートを放つ直前、彼はイスラスと目を合わせてきた。
そしてその時の目、そして表情は、まるで希望がムンムン湧いて来ているかのような愉悦に満ちていた。
イスラスは自分がボールに飛ばされる直前まで、その表情がより喜びに満ち満ちていく所まで覚えている。
同じような場面において、同じような目をする人間を彼は知っていた。


499 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 20:06:10 ID:???

イスラス(あんな目を見せられて……下がる訳にはいかないな……くっく…)

肋骨が軋むように痛むが、そんな事は気にしなかった。
今自分が下がれば試合がどうなるか、彼には大方予想が着いていたし、
何よりドクターストップがかかって、この連中を地べたに這いつくばらせる事が出来なくなるのを怖れた。

…PAの近くでサーレーが話しかけて来た。

サーレー「よう大将、オレの“クラフトワーク”の弾丸を喰らって立つのかい?
      あんま無茶しない方がいいぜぇ〜? 大人しく寝といた方が後悔しねぇって。」

イスラス「……ダサいな…」

サーレー「ああん?」

イスラス「その髪型…蜘蛛みたいでダサい……と言ったんだよ、クック…」

サーレー「上等じゃねえか…!」

サーレーは怒気を孕みながら再び愉悦に笑っていた。
羽虫をプチっと潰すくらいにしか思っていないのだろうと想像がつく。
イスラスは嫌悪感で気持ち悪くなりつつも、ここはスルーして第一の戦友に近付いていった。


500 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/01/24(月) 20:07:20 ID:???

ディッテンベルガ「イスラス…。」

イスラス「…ヤツは何をやった……?」

ディッテンベルガ「いや、何もやっちゃいない…ルールに則ってシュートを放っただけだ。
          どう考えても不自然だが、それが事実だ。 故にオレはそのつもりで対処する。」

イスラス「……そうか…ならばゴール前は頼む…」

それだけ言葉を交わすとイスラスはPAの外へ出た。
そして獲物を待つ獣のように、身構えてジッとする。
そんなイスラスにディッテンベルガは苦笑し、彼は彼でセットプレイに備えたのだった。
互いに怪我をしたかどうかなどと心配し合う事はない、勝つ為の最善を互いに尽くすだけ。
…それが彼等の友情の形と言えた。

実況「さあ、ナポリのコーナーキックです。 これを蹴るのはどうやらペッシくんですね。
    先程凄まじい威力のシュートを見せたサーレーくんに合わせて来るか?」

ペッシ(ふぅ〜…レッチェの奴ら、ビビッてやがる。 だがオレは気を抜かねえ…
     一旦喉下に喰らいついたら、命とるまで絶対に気を抜かねえ…見てろ、兄貴。)

ペッシは短く助走し…そしてゴール前へとボールを蹴り上げた。


シュパァァァァァン!!


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