キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】

1 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/27(日) 23:00:48 ID:???
全幻想郷JrユースのFW、反町一樹が幻想郷・外の世界のサッカー界に旋風を巻き起こすというスレです。
この話はキャプテン森崎のパラレル作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
もしかしたら他のアニメや漫画、小説などからもキャラが出たりするかもしれませんがご了承下さい。

本編のように、選択肢を選んだりカードを引いたりして物語が進んでいきます。

【前スレ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1296050878/l50

[前スレのわかりやすいあらすじ。]
スウェーデンJrユース、サンパウロFCと並み居る強敵を撃破してきた幻想郷Jrユース。
合宿もラストスパートに入り、更に練習に励む中。
最後に現れた練習試合の相手は、魔界で修行し力をつけた新鋭チーム――命蓮寺ナムサンズ。
命蓮寺の代表・聖白蓮。過去の偉大なプレイヤー・博麗靈夢。そして、魔界の軽技師・佐野満。
彼らを中心としたチームに、果たして幻想郷Jrユースは打ち勝つ事が出来るのか!?

反町「きみは ゆくえふめいになっていた さの じゃないか!」
魔理沙「魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様魅魔様」
霊夢「私はババアを超えるぞJOJOー!」
佐野「ドリブル特化だがドリブルした瞬間エースに止められた。 な、なにを(ry」
リグル「得点も取って守備もして更にボールも運ぶ! エースに課せられる仕事は多い!」
パチュリー「リグル最高や! 他のFWなんていらんかったんや!!」
早苗「ゴールは絶対許早苗!」
星「これでも世界トップレベルのシュートなんですけどね……」
ナズーリン「メンチ乙」

ボス戦だけあって流石に強いぞ命蓮寺! 1点リードしているけど幻想郷Jrユースは勝てるのか!?
そんな幻想のポイズンも記念すべき50スレ目、これからもよろしくお願いします。

623 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 01:58:23 ID:???
反町一樹がこの試合、初めてMFをやったのに対し。
佐野満は、確かに急造ではあるが――それでもMFにコンバートをしてから、相応にMFとしての練習も積み重ねてきた。
得点力の欠如の為に、味方を生かすMFになろうと決意をしたのが事の始まり。
それから佐野は、得意だったドリブルを更に磨き……チャンスを作る為のパスも鍛えた。
守備力は課題ではあるが、それでも、MFとしてなら反町の上を行けると考えていた。
しかし、結果は違った。
本職FWである反町一樹は、佐野以上に上手くドリブルで敵陣に切り込み。
佐野以上に上手くアシストを稼ぎ、更には佐野に出来ないような豪快なシュートで得点ももぎ取っていった。
MFとして、一選手として、佐野は反町に完敗をしたのである。

佐野「強くなったと思ってた……もう誰にも負けないくらい……。
   シュートは撃てねぇし、守備はボロクソだけど……それ以外なら……。
   ドリブルで切り込んでチャンスを作る、それだけなら誰にも負けないくらい上手いと思ってた。
   でも、負けた……負けちまったんだ……」

事実、全日本Jrユース時代を思えば、佐野は強くなった。
特にそのドリブル能力は、大会でも屈指のものだろう。
だが、上には上がいた……抗いがたい程に、強すぎる者がいた。
それが悔しく……そして、自身が情けなく……佐野は、やがて嗚咽を漏らし始める。
大言を吐いた挙句、まるで何も出来なかった事に対する不甲斐なさ。
そして、チームメイトに対して面目が立たないと、長い髪で目元を隠し、ただ俯くのだが……。

ぬえ「…………」

ドガッ!!

佐野「ぶぎゃっ!?」
ムラサ「ちょっ、ぬえ!?」

624 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 01:59:26 ID:???
しかし、そんな佐野の背後から思い切り尻を蹴りつけたのは――。
日頃から反目し合い、佐野とは犬猿の仲と言える宝獣・ぬえ。
割と強い勢いでけりつけられた為か、佐野は思わずそのまま地面にべちゃりと叩き伏せられ珍妙なうめき声を上げる。
一体何事かと思わず混乱をする中、そんな佐野の背中に追い討ちとばかりにぬえは言葉を叩きつける。

ぬえ「1人でなんか盛り上がってるところ悪いけど……誰もあんたのせいで負けたなんて思ってないわよ?」
佐野「へ?」
ぬえ「だって、誰もあんたにそこまで期待してないもん」
佐野「ええええええええええええええええええええええええええっ!?」

ぬえが呆気らかんとそう言うと、佐野は大声で驚きながら飛び起き……周囲に視線を向ける。
すると、そこにいるのは――頷きこそしないものの、ぬえの言葉を聞いて苦笑を浮かべ。
佐野に対して生暖かい視線を向ける、チームメイトの面々の姿。
肯定こそしていないが……しかし、否定もしていないチームメイトたちを見て。
佐野は違う意味で涙を見せる。

佐野「なんだよなんだよ!? なんで俺ってそんなに信用ないんだよ!?」
星「いえ、信用が無いという事は無いんです……勿論、私は佐野君を信用していますよ。
  ただ、なんというか、その……」
ナズーリン「君はそこまで強くない。 あちらの9番(反町)には程遠い。
      それはこの場にいる全員が、よくわかっている。 だから彼に勝てなくても驚かないさ」
佐野「ひ、ひでぇ……お前ら俺が勝てるとか思わなかったのかよ!?」
小町「ちょっとは思ったね。 まあ、勝てればラッキー程度には」
佐野「くそっ、なんて世知辛い世の中だ!!」

実際のところ、佐野と反町の実力差――というよりも、活躍の経歴は雲泥の差である。
反町はオータムスカイズを率い、無名チームを名門チームへと育て上げた大選手。
それに対して、佐野は幻想郷では無名どころか、ある意味今日の試合が始めて幻想郷の著名な選手達に知られた程度。
これで佐野が反町に勝てると思えというのは、些か酷なものである。

625 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 02:00:36 ID:???
ルーミア「わはー、キャプテン赤っ恥なのかー」
佐野「おっ、お前らなぁ……!!」
ムラサ「……まぁさ、あれよ。 あんた1人の責任じゃないって事、この敗戦は。
    あんまり1人で背負い込むと沈没するわよ?」
椛「そうッスよ。 6点も奪われたのは、自分達DFやGKの責任ッスし……」
星「点を取れなかったのは、ストライカーである私達の責任ですからね。
  そもそも、全てが全て佐野君の責任ではないのです。
  佐野君が何でも出来るようなスーパーマンではない事はここにいる誰もがわかっているんですから」
佐野「……むむむ」
ナズーリン「何がむむむだ」

いよいよ怒気を強めそうになってきた佐野を、慌てて宥め……。
そして、今回の敗戦は誰の責任でもなく、皆の責任であると佐野に言う一同。
実際問題、佐野1人で何もかもが出来るという訳が無い。
佐野自身が認めるように、佐野には得点力も守備力も無いのだ。
故に、出来る事は限られる。そして、それを補う為に仲間がいる。
佐野満は、何でも出来るエースになれる器ではない。
貧弱なキック力ではシュートに期待は出来ない。貧相な体つきでの守備は、軽い。
だからこそ、彼には仲間が必要である。
その仲間は――この敗戦の責を、キャプテンである佐野に押し付けはしない。
佐野のせいで負けたとは、誰一人として、いい意味でも悪い意味でも思っていなかったのだ。

626 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 02:01:57 ID:???
白蓮「そうです、皆の言うとおりですよ佐渡君」
佐野「白蓮さん……(俺の名前、佐野だよ……)」

佐野を励まし、慰めあう一同の下へとやってきたのは……先にベンチへと下がっていた白蓮に、一輪。
白蓮は佐野達の話の内容を聞くと、即座に佐野の頭を撫で(その際、一輪は酷く嫉妬の篭った視線で佐野を見つめた)。
そのまま一同を見やりながら、その口を開いた。

白蓮「サッカーというのは……1人でやるものではなく、11人でやるものです。
   この敗戦も、1人の責任ではなく、11人全員の責任。
   佐古君だけの責任では当然ありませんし……誰もがこの敗戦の責任を負うのです」
一輪「姐さんの言う通りですね!」
白蓮「そして、次回こそは必ず勝てるように努力を致しましょう。
   今回は、私達の努力が足りなかった。 それだけです。
   愚公移山――努力を続ければ、必ず願いは成就します。 人の嘲笑の目も、何も気にする事はありません。
   私達は私達が出来る事を、ただ一歩一歩着実にやっていきましょう」
命蓮寺「「「おーっ!!」」」
佐野「……ああっ!? またなんかキャプテンっぽい役割奪われたー!?」

最後の最後で、〆の言葉を一同に言い聞かせる白蓮に――それに賛同をするメンバー達。
それらを身ながら佐野はまたしてもキャプテンらしいことが出来なかったと項垂れ……しかし、笑った。

佐野「(そうだよな……サッカーは1人でやるもんじゃないんだ……みんなでやるもんなんだ……。
    いい……俺は、反町さんみたいな何でも出来るヒーローになれなくていい……。
    ただ、ドリブルとパスで負けない……最高のチャンスメイカーになりたい……そして、勝ちたい。
    皆と一緒に……勝ちたい……!!)」
椛「(努力が足りなかった……そう思うしか、ないッス。 才能なんて言葉で、逃げたくねぇッス……!
   思っていた以上に、相手はずっとずっと練習してきていた! それを上回るだけの練習を! もっともっとするんス!!)」

敗戦をして、得られるものも多い。
命蓮寺ナムサンズキャプテンの佐野満と、ディフェンスリーダー・犬走椛。
彼らはまた、再び反町達の前に現れる――今度こそ、強大な敵として。

627 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 02:03:03 ID:???
魅魔「(やれやれ、なんとか折れずに踏みとどまったか……。
    佐野もなんだかんだで仲間には恵まれてるねぇ……で、問題は……)
    ……靈夢、なーんで途中で戻ってきたんだい」
靈夢「あら、負け試合を続ける意味があるのかしら?」

そんな命蓮寺の一同を見つめていたのは――監督である魅魔。
そして、命蓮寺に助っ人的役割で加入をしている先代の博麗の巫女――博麗靈夢。
ため息交じりに問いかける魅魔に、靈夢はただ淡々と答える。

靈夢「勝ちの目があるなら残るわよ、少しでも勝ちの目があればね。
   でも、あれは無理。 勝てない試合。
   こちらのキーパーは貧弱、FWは点を取れない。 対して向こうのキーパーは鉄壁、FWは馬鹿みたいなシュートを撃ってくる。
   弱点である一対一を突くにも、私では体力的にも難しい。 あのキャプテンではボランチで止まる目も低くない。
   私が残っていたとしても、4−2が限界でしょう。 結果、負けに変わりは無いわ」

勝ちか負けか、結局、試合が終わった後に残るのはその2つだけである。
そして、博麗靈夢は、その結果だけを見る選手だった。
ギリギリであろうが、大差であろうが、勝ちは勝ちであるし、負けは負け。
過程などに関係などは無いし、どのような方法で勝ったかなども、興味は無い。
当然ながら、負けるとわかっていても意地を見せるだとか、最後まで諦めないという行為は――。
そもそもそういう考え方からして、理解が出来なかった。

魅魔「……まあいいさ、今に始まったこっちゃないからね。
   さて、と……それじゃあちょっくら行ってくるかね」
靈夢「あら、どこへ?」

苦笑をしながら立ち上がり――否、浮き上がる魅魔を見て、霊夢が問いかけ……。
それに対して魅魔はにやりと笑みながら、返答をした。

魅魔「もう1人の馬鹿弟子に会ってくるさ」

628 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 02:04:20 ID:???
というところで本日はひとまずここまで。
中々判定までいけずすみません。
それでは、お疲れ様でしたー。

629 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 02:31:29 ID:???
佐なんとかさんが佐野になって戻ってくることを信じて乙でした〜

630 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 18:32:26 ID:???
佐なんとか乙〜

631 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 23:45:31 ID:???
>>629-630 どうも、乙感謝です。

命蓮寺の者達が、誓いを新たにしていた頃。
逆に大勝を収めた幻想郷Jrユースはといえば、既に着替えを済ませ。
自身らの宿舎へと帰る準備をしつつ、輝夜の言葉に耳を傾けていた。

輝夜「よくやったわ、皆! これで練習試合、全戦全勝ね!
   この勢いに乗って、大会も全戦全勝! そして、優勝を目指すわよ!!」
リグル「ハッハァー! このエースがいるチームが敗北なんてするもんか!」
早苗「(……不夜城カップで私達に負けたのはもう忘れてるんでしょうか)」
チルノ「ふふふ、大会本番でこそあたいの出番ね! あたいってば秘密兵器ね!」
大妖精「(椛さんはどうして他所のチームに行っちゃったんだろ……。
     オータムスカイズにずっといたら反町さんに吹き飛ばされる事もリグルちゃんに吹き飛ばされる事もなかったのに)」

連戦連勝、無敗のまま全ての練習試合を終えれた事に輝夜は満足をしているらしく。
鼻息荒く声だかにそう叫びながら、一同の士気を上げようとし……。
リグルやチルノなど、単純な性格の者はそれに同調。
一方で、大妖精はまごまごしながら、どうして椛はわざわざ自滅の道を選んだのだろうと考え……。
その他の者は、完全に余裕の表情を浮かべつつリラックスしたムードにいた。

反町「ところで輝夜さん、大会までの日程と……大会の組み合わせなんかはどうなってるんです?」
輝夜「大会までの日程は全て休養日よ、これまでずっと練習漬けだったし少しは体を休めないと。
   といっても、大会まで3日しかないけどね。
   組み合わせについては、明日、抽選が決まるわ。
   因みに、今回の大会はトーナメントとリーグを複合したもの。
   予選リーグは5カ国で争われ、上位2チームが決勝トーナメントに進めるわ」
咲夜「……5カ国で戦って、上位2チームねぇ……出来れば弱いチームとあたりたいものね」
反町「(なんだろう……リーグでは強豪国とばかりあたりそうな気がする)」

632 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 23:46:35 ID:???
反町は今更ながら、大会の規定などを聞いたりしつつ。
こうして一同は各々試合結果や大会への思いを馳せながら帰り支度を進めていたのだが……。

反町「(……あれっ? そういえば、魔理沙さんと霊夢さんがいないぞ?)」

不意に反町は、帰り支度をするメンバーの中に、魔理沙と霊夢の姿が見えない事に気づく。
まさかこのような場所で迷子になるとも考えられず。
何やら試合開始前から因縁浅からぬ様子だった、敵チーム――命蓮寺ナムサンズの者達の所へ。
挨拶へ行ったのだろうかと首を捻りながら考えるのだが……。

反町「(どうしよう? そろそろ帰るんだし呼びに行くべきだろうか……?
    でも、昔馴染みに会う時に俺が行くのも無粋かな……? うーん……)」

A.何か問題起こしそうな性格だし、魔理沙さんを探しに行くぞ
B.ほうっておくとふらふらいなくなりそうだし、霊夢さんを探しに行こう
C.いやいや、放っておこう。下手に出て行くと面倒そうだ
D.「せんせー、霧雨さんと博麗さんが勝手にどこか行きましたー」 とりあえず輝夜に報告しておこう
E.その他 自由投票枠

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

633 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 23:48:24 ID:Uj2ZNSTs
A

634 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 23:48:31 ID:b6dkNDXo

Bに行ってもたぶん話が通じないしなあ

635 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 23:49:37 ID:hIywj8m+


636 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 23:50:01 ID:XlZlWlIs


637 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 23:51:05 ID:xcXKz+tA
C

練習は、全体練習が無いだけで、個人で練習したり誰か誘うのはありですか?


638 :森崎名無しさん:2011/04/15(金) 23:52:25 ID:???
これ以上強くなる気かよw

639 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/15(金) 23:59:21 ID:???
>>637
大会までの3日間は全てカットで、この後、またNPCシーンなどをはさみ。
すぐに大会に入ります。
その間に1回くらいは自由行動の時間が取れますが、その1回は夜行動になる予定ですので。
練習効率は悪いです。

640 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 00:09:18 ID:???
>>639
なるほど、了解です〜

641 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 00:15:35 ID:???
>>638
魔王シュート覚えるまでいかんとな

642 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 00:18:54 ID:???
ここだ!ここで極めてどうでもいい質問だ!
もし>>63でIを選んだときのJOKER分岐はこんな感じだったんですか?(笑)

バックパスを受け取ったのは?→JOKER =藍「モチのロン、全裸のスッパテンコーさァーーーーッ!!! 」裸になって何が悪い!!

643 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 00:26:09 ID:???
>>642
基本的にJOKERは気分次第なのですが。

JOKER→幽香「ここよ、ここで全裸よ!」 藍「スッパと聞いては黙ってられんな」 反町の高い浮き球がアップ!

こうなってたかもしれません。

644 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 00:34:12 ID:???
こんなしょうもなさすぎる質問にわざわざ答えてくれてありがとーございましたー

645 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 01:03:02 ID:???
なんという浮き球カーニバルww

646 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 01:03:42 ID:???
裸になって何が悪い!

647 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 01:11:07 ID:???
シュート裸王め!

648 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:07:04 ID:???
>A.何か問題起こしそうな性格だし、魔理沙さんを探しに行くぞ
===============================================================
反町「(霊夢さんはまだいいとして……魔理沙さんの性格だと、何か問題起こしそうだしなぁ。
    そうなったら、大会どころの話じゃない。 探しに行かないと!)」

ある意味リグルやチルノと並ぶ問題児である魔理沙。
彼女を1人で野放しには出来ないと、反町は一旦その場を離れ。
スタジアムの外へと魔理沙を探しに向かう。
とはいえ、探すアテも何も無い為、早々簡単に見つからないかと反町は思っていたのだが……。
意外にも魔理沙はあっさりと見つかった。
魔理沙はどうやらこのスタジアムにやってきた当時に出会った、命蓮寺ナムサンズの監督――魅魔に呼び出されていたらしく。
いつになく嬉しそうな表情を浮かべながら、魅魔の隣に立ち。
一方で魅魔はそんな魔理沙の頭を撫でつつ……無言で魔理沙を見つめていた。

反町「(魔理沙さんもあんな表情するんだな……でも、参ったな……。
    なんだか凄く話しかけにくい。
    あまり褒められたことじゃないけど……ここは隠れて様子を見させてもらおうか)」

出来る事ならばすぐに魔理沙をひっとらえて連れ帰りたいところであったが……。
2人の親密そうな関係を見ているとそれも無粋だろうと考え。
しかし、だからといってこのままほうっておくのも……と、反町は2人の死角となる位置……。
それでいて、2人の会話内容が聞こえるような位置へこそこそと隠れ。
聞き耳を立てながら、2人の話を盗み聞きするのだった。
色々と言い訳をしながらも、しかし、反町の心の中には完全に野次馬根性があった。

649 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:08:12 ID:???
………

……



魔理沙「魅魔様、見てくれたか!? 魅魔様のくれたブラックボールで覚えたファイナルスパーク!」
魅魔「ああ、見たよ。 よくもまあ……大会までに仕上げてきたね」
魔理沙「へへへ、普通だぜ!」

無い胸を必死に張りながら、満面の笑みで今日の試合で見せた自身の必殺技。
マスタースパークを超える強烈なシュート――ファイナルスパーク。
魅魔から授かったブラックボールを破裂するまで使い込み会得したその技について魔理沙は魅魔に感想を伺い。
魅魔は穏やかな笑みを浮かべながら、よくやったと魔理沙の頭を撫でつつ褒める。
魔理沙はそれに対して、くすぐったそうにしながらもされるがままにし……。
至極、幸せそうな表情を浮かべながら魅魔の事を見つめていた。

反町「(……あれが本当に魔理沙さんなのか? 俺の知ってる魔理沙さんと違うぞ)」

反町の知る魔理沙とは、正に傲慢が服を着て歩いているような選手であった。
誰に対しても下手に出る事はなく、常に自身が最強なのだとばかりに威張る。
裏表の無い性格に惹かれる者も多く、にとりやパチュリーといった者達には多分に好かれているが……。
しかし、その反面敵も非常に多いというのが、反町の知る霧雨魔理沙だ。
だが、今、魅魔の前にいるのは――とても傲慢が服を着て歩いているとは言い難い。
どちらかといえば、テストでいい点数が取れたからと、母にほめてもらおうとしている――。
そんな、幼い純真無垢な少女のような笑顔が浮かんでいる魔理沙である。
一瞬、自分の目がおかしくなったのかと反町は目を擦るが……しかし、やはり、どこからどう見ても魔理沙はそのままの笑顔を浮かべている。

650 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:09:25 ID:???
反町の知らぬ事ではあるが、実際、この魅魔は魔理沙にとって母と言っても過言では無いような人物であった。
幼い日に実家を飛び出した魔理沙を弟子に迎え、魔法の基礎を叩き込み。
そして、サッカーも教え込んだ――霧雨魔理沙の、ただ1人の師匠。
しかし、魔理沙にとっては師匠である以上に――もっとかけがえの無い、母のような存在だった。
今日の試合、魔理沙が上の空だったのも……全ては魅魔に見られているという緊張の為。
試合が開始し、しばらくして落ち着きこそしたが……つまり、それほどまでにショックを与えるような存在なのだった。

しばらく、魔理沙と魅魔はそうして無言のままでいたのだが……。
不意に、魅魔は頭を撫でるのをやめると、魔理沙の顔を覗き込みながらその口を開く。

魅魔「ところで魔理沙、何か他に私に言いたいことがあるんだろ?」
魔理沙「……やっぱり、魅魔様にはお見通しか」
魅魔「何年お前の師匠やってると思うんだい」
魔理沙「……だよな。 魅魔様、ファイナルスパークを覚えられたのは……嬉しいんだ。
    ブラックボール、もらえた事も感謝してる。
    でも……それだけじゃ、足りないだよ……」

魅魔に、改めて問われると……。
魔理沙は一転、先ほどの笑顔を曇らせ、深いため息を吐きながらぽつりぽつりと語り始めた。
ファイナルスパークは、確かに強い――世界レベルで見ても、間違いなくトップレベル――。
否、世界屈指の威力を持っていると言って、過言では無い。
だが……しかし、それでも尚、届かない――反町一樹には、まるで届かないのである。

魔理沙「全然届かない……ファイナルスパークじゃ全然届かないんだ……!
    マスタースパークを超える、ファイナルスパークでも駄目なんだ!
    ファイナルスパークを超える、新しい技が必要なんだ!!
    だから魅魔様、教えてくれ! ファイナルスパーク以上の必殺シュートの撃ち方を!!」
魅魔「………………」
反町「(……意外だな)」

651 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:10:25 ID:???
反町を越えるには、ファイナルスパーク程度では全然足りないと……魔理沙はそう自覚をしていた。
それが、反町にとっては意外に思えた。
あの魔理沙が、自身が反町に劣ると――そう自覚をしているとは到底思えなかったからである。
一瞬、やはりあれは魔理沙ではないのではないかと疑いながら、反町は魔理沙達の様子を再び見やり……。
一方で魅魔は、魔理沙の嘆願に特別驚く様子も無く……むしろ、予想をしていたかのように無表情を浮かべ……口を開くのだが……。

魅魔「無理だ」
魔理沙「えぇっ!?」

魅魔の口から放たれたのは、その魔理沙の願いを否定する言葉だった。
当然ながら、これには魔理沙も目を丸くして驚きつつ、どうしてと問いかけようとするが……。
魅魔はそれを手で制しながら、更に続ける。

魅魔「――まず、無理だ。 1つに、今からじゃ大会にはとても間に合わん。
   大会まではもう3日しかない。 3日程度じゃ、技なんか身につかんだろうが」
魔理沙「うっ……」

そう、既に国際Jrユース大会は目と鼻の先までに迫っているのである。
今から必死に練習を繰り返したところで、たった3日では新技を覚える事は不可能に近い。
それは、誰よりも魔理沙自身が知っている。

魅魔「2つに……ファイナルスパーク以上の技を、私は教えられん。
   あれ以上の技なんて、私は知らん。 無いもんを教えてくれと言われても無理だ」

単純にパワーだけを追求する技――マスタースパークを、更に鍛え上げたファイナルスパーク。
その鍛え上げた時点で、既にファイナルスパークは1つの技として完成をしていた。
故に、その威力を更に向上させるというのは土台無理な話である。

652 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:11:39 ID:???
魅魔「3つ。 では他の技を併用するのはどうかと言えば……それも無理だ。
   お前はパワーが売りだといっているし、周囲もそう思っている。
   だが、本当は違う。 ――お前は、単純なパワーしか売りに出来ないだけだ」
魔理沙「………………」

そう、魔理沙は圧倒的なパワーを売りとしている選手である。
そのパワーは幻想郷でも他に類を見ない程のものであり、誰もが畏怖を抱く対象であるが――。
しかし、実際のところは、少し違う。
魔理沙は、パワーを売りにしているのではなく――パワーを使うしか、脳が無いのである。
スピードはあるが、それも幻想郷最速を誇る射命丸文やオータムスカイズの快速ドリブラー、橙には敵わない。
そして、彼女は絶望的なまでにテクニックというものを使うのが苦手だった。
否――苦手というよりも、使う事が出来なかったのである。
その分野を伸ばしても、二流の域を出ない――故に、魔理沙はパワーに頼るしかなかったのだ。
そんな魔理沙がシュートを撃つとなれば、当然ながら小手先の技術などは使えない。
特別な回転がかかったようなシュートも、或いは相手のGKのタイミングをずらすような技術も使えない。
故に、魔理沙がファイナルスパーク以上のシュートを撃つことは不可能なのであった。

魅魔「そして、4つ! 今の私とお前は、違うチーム同士――敵同士だ!
   その敵に、どうして技を教えられる!?」
魔理沙「!!」

そう言うと、魅魔は無表情だった表情を一転させ――険しい顔つきとなり。
法衣を翻し、そのままその場を立ち去ろうと足早に(足は無いが)スタジアム内部へと歩いていく。
しかし、そんな魅魔の背中を……魔理沙は慌てて法衣を掴み、必死に追いすがりながら叫ぶ。

653 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:13:19 ID:???
魔理沙「ま、待ってくれよ魅魔様! 魅魔様は私の師匠じゃないか!!
    教えてよ! 私が……私があいつに勝てるような技を、教えてよ!」
魅魔「できないって言ってるだろう!」
魔理沙「嘘だよ! じゃあ、なんで魅魔様私に会いに来てくれたの!?
    私に新しい技を教えてくれる為でしょ!?」
魅魔「違うね。 私は、お前に宣戦布告をしに来たんだ。 お互い全力を賭して大会では戦おうってね。
   それをあろう事か、私に技を乞うだって……? ふざけるのも大概にしなよ、魔理沙!」
魔理沙「う、嘘だ……! 嘘だぁ……!!」

魔理沙としては、魅魔の言葉を信じたくは無かった。
かつて母のように慕い、母のように愛し、いつでも味方をしてくれた師匠。
その魅魔が、魔理沙を切り捨てるような言葉を吐き……。
そして、魔理沙を侮蔑するかのような目で見ている。
それだけで魔理沙は地の底に落とされるかのような心境になり……その瞳には大粒の涙を浮かべ、必死に訴えた。
しかし、魅魔はつれない態度で取り合わない。

654 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:14:37 ID:???
魔理沙「お願いだよ魅魔様……私、このままだとレギュラーからも落ちる……。
    反町にも勝てない……リグルにだって抜かれちゃうよ……やだよ……」
魅魔「そもそもそんな状況になったのはお前がサッカーをサボってたからだろう!
   お前みたいな凡骨は! 練習して、練習して、練習して練習して練習して! それでもまだ練習して!!
   やっと二流に届くか届かないかってもんなんだ!
   1日サボれば二流に落ち、3日サボれば三流だ! 反町やリグルっていう天才と争おうなんてんなら!
   あいつらの何倍も、何十倍も、何百倍も練習して!
   それでやっと肩を並べられる! やっと争える! やっと通用するってレベルなんだ!!
   追いつかれ、追い抜かれ、そのままベンチに埋もれるのも自明の理だろう!!」
魔理沙「練習ならしたよ! 合宿が始まって、ずっとずっと……誰よりも練習したよ!!」
魅魔「それで足りるもんか! 私が消えてから毎日毎日やってはいなかったろう!」
魔理沙「無理だよ! 弾幕ごっこや魔法の研究……サッカーを毎日出来る訳ないじゃない!」
魅魔「なら仕方が無いだろう。 片手間で、二刀流で、両方を得られる程……お前は恵まれてはいないんだ!
   どれかを取るなら、どれかは諦めなきゃならん!」

もはやいつものような男勝りな口調は取れ、過去のそれに戻ってきている魔理沙。
頬に水滴を流し、魅魔に対して泣き叫べば……やはり返ってくるのは魅魔の叱責の声。
もはや魔理沙には、返り咲く可能性というものなど残ってなどいない。
そういった意味を込めて吐かれる魅魔の言葉は……傍から聞いている反町すらも残酷だと思えるもので。
そして、魔理沙にとっては……正に死の宣告とも言えるような言葉であった。

魔理沙「そんな事……言わないでよ、魅魔様……。
    練習してなかったのは謝るよ……なんだってするよ……だから、お願いだから……私に教えてよ……。
    あいつらに負けたくない……惨めに負けたくないんだ……」

それでも、尚、魔理沙は魅魔に嘆願をした。
今の魔理沙に頼れるのは――素直に自身の本音を打ち明け、頼れるのは魅魔しかいない。
そして、魅魔ならば絶対に自分に味方をしてくれると、今もまだ信じていた。
しかし――やはり魅魔は頑なだった。

655 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:15:43 ID:???
魅魔「しつこい奴だね……いい加減、聞き分けな!」
魔理沙「!?」

自身の法衣を掴み、泣きじゃくる魔理沙に……鬼のような形相を浮かべつつ。
魅魔はその右手を大きく振りかぶり、そして、振り下ろそうとする。

反町「!!」

魔理沙が目を丸くして、硬直をする中、それを見ていた反町は――。

A.「待て! そこまでだ!!」 これはいかんと間に割って入る
B.「(いや、ここで俺が出る方がよっぽど魔理沙さんのショックに違いない……)」 様子を見続ける
C.「おーい、魔理沙さーん。 どこにいるんだー?」 さも今探しに来た風に大声で呼びかけてみる
D.「ヒャッホー、俺も混ぜろ!」 魅魔に加勢する
E.その他 自由投票枠

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

656 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:16:17 ID:???
もう可哀想になってきた
普通の魔法使いにお戻り……

657 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 02:17:43 ID:???
>>644
いえいえ。

>>645-647
でもあまり他の人の裸体に目移りするのは許されざる行為なので注意が必要です。


という事で本日はひとまずここまで。続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

658 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:20:22 ID:zLWpTYqs

あんまり可愛そうに思わないのは、やっぱ多分に自業自得だからかなあ。
お師匠の言う通りで、人生をシュートに注ぎ込んだ魔王に勝ちたかったら自分も同じことをやるか、できることを生かさなきゃ。
折角理想的な万能FWなんだから

659 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:22:35 ID:Coqq9toc


660 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:23:14 ID:???
>>658
いや、今後もう浮き上がる目は無いらしいし
それならいっそもうサッカーなんて一時の夢だったと諦めさせて
魔法使いの道に戻してやったほうが優しさだと思うの

661 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:25:54 ID:???
万能性でも反町に負けてね?
反町ドリブル・パス・タックル・パスカット全部出来るぞ

662 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:27:40 ID:???
しかし、こういう気を張ってるタイプが中途半端に挫折すると傷が深くなるからなあ。
俺は高い壁として立ちはだかり、気のすむまで挑戦させるのが優しさだと思う。……蛇呼ばわりの私怨とかないよ?w

663 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:29:05 ID:e3rrQ5Kc
B
熱いぜ師匠…魔理沙、ここが運命の分かれ道!

664 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:30:23 ID:???
まあサッカーがあくまで趣味レベルの幻想郷で毎日サッカーとか無理だろうけどな
実際他の連中も似たり寄ったりだろうし

665 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:32:33 ID:cmBiH0CY
C

666 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:34:08 ID:fv0cLtoQ

あの時に存在抹消されてたほうが幸せだったかも

667 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:42:31 ID:???
個人的には白黒がいつ「じゃあ魔界に行くよ!」と言いだすかドキドキしてたw

668 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:44:08 ID:???
魔理沙、魅魔、ゆうかりんでトリプルスパークか。胸熱

669 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:47:42 ID:jHh7AXeE
C
まぁぶっちゃけ運のなさだよね

仮に対フリーザ軍の時助っ人に来たら無視なんざできなかったし

ルナティックス戦で前半反町が一本でもシュート撃ってたら
後半開始だけでも見ることができてたら今とは違う結果になったんじゃない?

670 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 02:53:16 ID:???
この魔理沙はむしろフランスに行くと思う
もしくは他スレの北海道

671 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 08:09:16 ID:???
いい感じに突き放されてますね、ここから這い上がる熱いベタ展開wktk

672 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 08:30:30 ID:???
こんないい師匠がいて魔理沙はいいよなぁ…
反町には使えない監督しかいなかったよ(涙)

673 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 09:24:29 ID:???
Dを選んだらどうなるんだこれ

674 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 09:25:34 ID:???
外道反町爆誕

675 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 12:11:44 ID:???
言っても無駄だとは思うが
魔理沙にはパチュリーやにとりと言う仲間が居るんだから
3Nシュートみたいなのを覚えるべきだと思う

676 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 12:46:47 ID:???
魔理沙がぶっ飛ばした相手を嘲笑する話がメイリンとかだけじゃなく
仲のいいにとりやパチュリー相手にもあれば本当はいい人に
多少は説得力が出て嫌われすぎることもなかったかもなぁ。まぁ2人がドM認定されそうだがw
反町の演技が見破られればプライドへの追撃でダメージがマッハになりそうだがどうなることやら

677 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 12:54:57 ID:???
不器用な反町に演技なんて無理無理w

678 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 12:55:15 ID:???
そういえば霊夢がJOKER覚醒出した時に覚醒制限到達みたいなのあったけど、
反町はどんくらいまであるんだろう。いまんとこシュート力59だけど、
60くらいでマックスかな?

679 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 13:01:00 ID:???
師に千尋の谷から突き落とされる絶望!
それをライバルに見られる恥辱!
地獄兄弟のスカウト!(違う)

王道だわ、燃えるわあ…!

680 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 13:01:07 ID:???
森崎のセーブ力が今一つ読めないな。星の61をパンチングで防ぐって言ってたから、
てっきり57くらいだと思ってたんだけど、そうすると超化がんばりで69となって、
三杉の『こぼれ球が精々』という発言と若干矛盾が出る。
超化がんばりで67と考えて、セーブ力55(もしくは56)くらいが想定ラインか……?

681 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 13:02:50 ID:???
多分55+1じゃないかな?

682 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 13:10:18 ID:???
〜その日の深夜〜

翼「かくかくしかじか、というわけでリグルこそがエースだったんだよ!」

若林「どうしてこうなった……」

高杉「もう3時間も同じ話をしてるよ…」

石崎「もうだめだぁ…翼派閥はおしまいだぁ…!」


683 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 15:23:26 ID:???
>>680
ポイゾナスセンス発動しての話じゃね?
発動したらオータムドライブがちょうど70

684 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 15:33:20 ID:???
威力70www
もはや受ける相手は罰ゲーム以外の何者でもないwww

685 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 15:49:00 ID:???
ナンデス・三浦・さとり・森崎「「「「もう駄目だ、おしまいだあ!」」」」

686 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 15:57:40 ID:???
俺つええぇぇえ!すべくやってきた甲斐があったなw
反町伝説のスタートや!

687 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 15:58:48 ID:???
相手GKカワイソスw

688 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 16:03:08 ID:???
この辺が参加者との溝の一つなんだろうな
反町マンセーにしたくないらしいからあんまり煽らない方がいいよ

689 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 16:03:22 ID:???
しかし白黒、反町はともかくリグルにぬかれると思ってたんだなあ……。
確かに単純な性能だけならそうかもだけど、参加者目線的には【扱いにくい】で大きくマイナス評価してたので、ちょっと意外。

690 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 16:07:17 ID:???
有利ではあるが引きの差で覆る範囲だし、毒勘も発動率は1/2。
そこまで無敵レベルではないと思うけどね。
(他スレでもシューターとGKで、これくらいの差は普通にある所が多いし)

691 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 16:15:14 ID:???
まあ、反町の実力に気づくのに遅れ、合宿の成果はファイナルスパークのみ。比べるまでもなく格下だったリグルは
わけのわからん急成長。この状況で内心焦ってないほうがおかしいw

692 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 16:17:09 ID:???
リグルのライトニングが63
魔理沙も同値なはず
で、魔理沙の互換キャラの日向も恐らくネオタイガーで同値(敵補正で少し上がってるかもしれんがそれでも64程度だろう)
シュナ様のファイヤーが62(ノンファイヤーで64)
多分ナンデスやミューラーじゃ毒勘発動してない反町にも3差くらいで負けるだろうな

693 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 16:28:33 ID:???
ネタにドヤ顔で注意する男の人って……(以下略

まあ、それはともかく活躍は間違いないな……Aさんに好かれなければ

694 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/16(土) 21:58:06 ID:???
>C.「おーい、魔理沙さーん。 どこにいるんだー?」 さも今探しに来た風に大声で呼びかけてみる
===========================================================================================
魔理沙が今にも魅魔に叩かれようとした瞬間、反町は咄嗟に機転を利かせ。
さも今探しに来た風に、大声を出して近くに誰かがいるという事を2人に知らせた。
不器用な反町にこのような器用な真似が出来るのか、もしかしてバレるのではないかと反町も内心ヒヤヒヤであったが……。
しかし、魅魔は反町の声を聞くと振り上げていた右手を一瞬ピクリと動かし……。
眉を少しだけ顰めた後、強引に法衣を掴む魔理沙を振り払うと、足早に去ってゆく。
対して、魔理沙はといえば反町の声が聞こえた瞬間、思い切り硬直をし……。
しかし、魅魔が去るとその後を追いすがるかのように手を伸ばしたのだが……。
魅魔が振り返り、眼光鋭く魔理沙を睨むと怯えつつその手を引き。
くるりと踵を返して、反町の声が聞こえた方向に背中を向けてとぼとぼとどこかへと去ろうとする。

反町「(ふぅ、なんとか暴力沙汰にはならなかったか……。
    ……って、あれ!? 魔理沙さん、そっちは俺達の控え室の方向じゃないぞ!?
    ど、どうしよう……急いで追って連れ戻した方がいいんだろうか?
    でも、今は1人にしてあげた方がいいのかも……。
    宿舎の場所は知ってるから、放っておいてもちゃんとかえってくる筈だし。ここは……)」

A.「ん? なんだ魔理沙さん、ここにいたのか! さぁ、そろそろ帰りますよ!」 魔理沙を強引に連れて帰る
B.「お? 負け犬が背中見せて逃げ去っていくぞ?」 ここだ、ここで追い討ちだ!
C.「(まあ放っておいた方がいいかな……)」 ひとまず魔理沙をそっとしておいてあげよう
D.その他 自由投票枠

先に3票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

695 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 21:59:17 ID:4SgEKMJo
C 今はそっとしておこう…

696 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 22:00:38 ID:Vkp4JOFE
C

697 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 22:01:02 ID:0IFZlCUY
B

698 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 22:01:11 ID:rn2BzPFw


699 :森崎名無しさん:2011/04/16(土) 22:01:14 ID:OiXcizlQ


700 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/17(日) 00:32:06 ID:???
ども、短いですが今日はここまで。
再びNPCシーンになりますので、退屈になるかもしれませんが何卒ご容赦を。
それでは、お疲れ様でしたー。

701 :森崎名無しさん:2011/04/17(日) 00:40:53 ID:???
お疲れ様でしたー

そういやリーグはどういう組み合わせになるんだろ
イタリア、アルゼンチン、フランス、ウルグアイか?

702 :森崎名無しさん:2011/04/17(日) 00:44:55 ID:???
乙でしたー

703 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:32:59 ID:???
>C.「(まあ放っておいた方がいいかな……)」 ひとまず魔理沙をそっとしておいてあげよう
======================================================================================
反町「(まだ泣いてるみたいだし……俺にはそんなところを絶対見せたくない筈だ。
    ここで出て行くのは酷だな……そっとしておこう)」

魅魔と魔理沙の関係を反町一樹はそう深くは知らない。
しかし、それでも2人の間にはかなりの信頼関係があるという事はわかり――。
そんな間柄である魅魔に冷たい言葉を投げかけられた魔理沙の心中を察せられない程、反町は馬鹿でも無い。
ここで自分が彼女の前に姿を現せば、余計ショックを与えるのではないか。
そう判断をした反町はここは魔理沙を1人にするのが最善だろうと判断し、その場を立ち去ったのだった。

………

……



704 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:34:23 ID:???
こうして霧雨魔理沙が、かつての師匠に痛烈な罵声を浴びせられ突き放されていた頃。
一方でその魔理沙が歩いていった方角にある、スタジアムに併設されていた小さなサッカーコートには……。
博麗霊夢と博麗靈夢、先代の博麗の巫女と――現在の博麗の巫女。
今日の試合、キーマンになると思われていたが思っていた程は活躍しなかった10番と。
それなりに活躍はしていたがすぐに引っ込んだ10番が相対していた。

霊夢「で? もう若くない癖にJrユース大会に出ようとしている恥知らずが何の用かしら?
   そろそろ私達の宿舎に帰らなきゃならないんだけど?」
靈夢「ふぅ……今日の試合、勝てなかった割に随分と大きな口を叩くわね」
霊夢「勝ったじゃない、6−0で」
靈夢「選手間の話よ。 貴女、私に無様にボールを奪われたの覚えていないの?」
霊夢「あら? じゃあ、あんたは私にボールを零されてそのせいで失点した事を覚えてないのかしら?」

両者に共通をするのは、相手を蔑むような目をしているという事。
ただ唯一違うのは、靈夢の瞳には哀憫のような感情が混じっており。
逆に霊夢には、嫉妬と憎悪のような感情が混じっているという事だろう。
お互い全力を出す事を嫌い、努力もまた嫌い、才能に恵まれた背番号10番。
しかし、それでも尚、靈夢の前には霞む霊夢の才覚。
それが悔しく、悲しく、故に霊夢は今日の試合で証明しなければならなかった。
自身が靈夢以上の才覚の持ち主であるのだと……努力をせずに証明しなければならなかった。
博麗霊夢にとって、努力という行為を行う事自体が靈夢に対する屈服なのである。
かつて幼少の頃、努力をしても追いつけなかった姉に対し、才覚だけで勝てる事を今日の試合で証明しなければならなかった。
そして、今日の試合、霊夢は勝利をした――6−0という大勝で。
選手間の勝負にしても、あまり胸を晴れるような成績ではないが、それでも決して悪くは無い。
確かに1度は負けはしたが、逆に1度零れ球にしたことが上手く得点に繋がったのだ。
結果を見れば、靈夢の1勝と霊夢の1分けでは、後者の方がより価値あるプレイだったのは明白である。
だからこそ、霊夢はこの時、完全に自身の方が靈夢よりも優れていると思っていた。
既に引退をした身である靈夢に、勝ったのだと思っていた。

705 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:35:35 ID:???
しかし、靈夢はそんな霊夢の考えを把握しつつ……くすりと小さく微笑を浮かべると。
足元に転がっていたボールをリフティングし、口を開く。

靈夢「6−0は単純にチーム力の差ね。 あなたのチームは化け物が本当に多い。
   世界屈指のストライカーが3人に世界屈指のキーパー。
   二流ストライカーと三流キーパーしかいないウチが勝てる道理が無いでしょう」
霊夢「ハッ、傑作ね靈夢。 言い訳でもするつもり?」
靈夢「そうね、言い訳よ。 でも実際そうじゃない? 仮にあなたが私の立場だったら、今日の試合勝てた?」
霊夢「お生憎様。 そういう仮定の話は興味ないの。 要は結果が全てでしょ?
   あんたが負けて私が勝ったっていう結果がね」
靈夢「――ま、そう言うわよね。 私が貴女でもそう言ってたわ。
   ……じゃあ、少し遊んで証明してあげましょうか? 私が貴女より優れているという事を」
霊夢「……は?」

靈夢の言い訳を鼻で笑う霊夢。
そして、そんな霊夢を見ても尚、涼しい顔をしている靈夢。
博麗霊夢が、己が靈夢よりも優れていると思っていたのに対して……。
博麗靈夢は、己が霊夢よりも優れていると――確信を持っていた。
間違いなく一選手として、自分は霊夢よりも優れている……霊夢はまだまだ、自身の足元にすら及んでいない事に。

靈夢「さて……まずは簡単なところで……ま、こんなもんかしら?」

パシュッ

霊夢「(……反町の、メイア・ルア?)」

リフティングしていたボールを一旦地面に落とし、走りながらボールを前に蹴り出す靈夢。
その動きは、今日の試合反町が使っていたドリブル技――メイア・ルアそのものであり……。
キック精度も、反町のそれとは遜色が無い。もしもこの場に観客がいれば感嘆の息を吐いていただろうが……。
しかし、霊夢はまるで何も感じるものが無い様子でそのまま見つめていた。
人の技を自分の物にするのは、霊夢の十八番。反町のメイア・ルアも、霊夢はやろうと思えば出来るレベルの技なのだ。
故に、今更驚くこともなく……むしろその程度で何を自慢しているのかと思わず噴出す。

706 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:36:50 ID:???
しかし、当然ながら――靈夢はこれだけでは終わらない。

靈夢「次は……これね」

ギュギュギュッ!!

霊夢「(ヒューイの曲がるパスか……別に今更そんなパスしなくったって、ドライブ回転かけたパスあるしねぇ)」

次に靈夢が見せたのは、ヒューイが得意とするカーブ回転を大きくかけたパス。
その曲がり具合と精度もまた、ヒューイのそれと遜色がなく。
ボールはゴールバーへと当たると、そのまま上空へと跳ね上がっていく。
さて次は何を見せるのか、大方パチュリーの賢者の石のような――カーブ回転をかけたオーバーヘッドか。
そんなことを考えながらゴール前へと視線を移した霊夢が見たものは……。

ダダダッ!! バッ!! グルンッ!!

霊夢「……え?」
靈夢「確か……こうだったわね……」

大きく助走をつけながら、天高く飛翔をする靈夢。
しかし、そのフォームはオーバーヘッドではない――膝を抱えながら前転をし、大きく両足を伸ばす。
そして、その縦回転で得られたパワーを両足の踵に込め……ボールへと叩きつけ。
渾身の力で、踵に全体重をかけるようにしながら一気にシュートを打ち放つ。

靈夢「ライトニング……リグルキック、だったかしら?」

バゴォンッ!! ゴガァァァァァァアアアッ!!!

707 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:37:55 ID:???
涼しい顔をしながら蹴り抜いた靈夢は……そのままボールの行方を見る事なく、地面に着地するや否や。
即座に逆走をしてPA内を離れ出す。
それと同時――靈夢の放ったライトニングリグルキックはゴールバーに直撃し……。
靈夢の元へと、ピタリと戻ってきた。
そして、それを持った瞬間……靈夢は再び振り向きざま、シュートに向かう。

靈夢「……これが、オータムドライブ」

ドゴォッ! ギュルルルルルルルッ!! カァンンッ!!

次に放ったのは、幻想郷が誇る天才ストライカー――反町の必殺技、オータムドライブ。
普通のドライブシュートと殆ど違いが無いように思えるそのシュートだが……。
しかし、実際にはシュートコントロールが上手い反町だからこそ出来る。
集中し、狙いを定め、正確にゴールを射抜こうとする行為を上乗せする分、普通のドライブシュート以上の威力を秘めている。
つまり、シュートコントロールが上手い反町にしか出来ない、特別なドライブシュートなのだ。
だが――靈夢は、それすらも真似をした。
天賦の才と弛まぬ努力、どちらもあったからこそ極限までに昇華された反町のシュートコントロールと――。
まるで努力をした事の無い稀代の天才のシュートコントロールがほぼ同等だったからこそ出来た芸当。
そして――。

靈夢「最後に……ファイナルスパーク!」
霊夢「!!!」

バゴッ……ギュオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!! バシュウッ!! パァンッ!

最後に靈夢が放ったそれは――反町さえも撃つ事が出来ない、極大のパワーシュート。
テクニックを得る事が出来ないからと、極限まで力技を鍛え上げ。
通常のボールの何倍もの重さのブラックボールをけり続ける事で、ようやくにも会得をした魔理沙の必殺技。
しかし、そのシュート――ファイナルスパークもまた、即座に靈夢によって模倣をされていた。
ボールを蹴る時に漏れる閃光、ボールを蹴った後に出る轟音、そして、ゴールネットを射抜く快音。
その全てが魔理沙のそれと同様――否、基礎的なシュート力が高い分。
それ以上の威力へと昇華されたものとなっていたのだった。

708 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:39:19 ID:???
靈夢「ふぅ……ふぅ……。 流石に超級のシュートを何本も撃つと疲れるわね」
霊夢「…………」

ゴールネットを突き破り、壁に当たり破裂したボールの破片を拾い……。
肩で息をしながら、笑みを浮かべつつそう呟く靈夢。
その靈夢のプレイを見ていた霊夢は……完全に言葉を失っていた。

誰かの技を一度見ただけで模倣をする――それ自体は、霊夢の得意技でもある。
しかし、その模倣をするというものも……限度があった。
彼女は、パワー系の技は決して使えないのである。
持ち前のセンス――即ち、テクニックや勘のみでプレイをする霊夢。
彼女の唯一と言っていい弱点は、力技がまるで使えないというただ1点であった。
故に、彼女は決してファイナルスパークやライトニングリグルキックのような技は模倣出来ない。
そして、反町程のシュートコントロールが無い彼女は――オータムドライブもまた、模倣出来ない。

だが、靈夢はやってみせた。
今、霊夢の目の前で繰り広げられた3本のシュートは――間違いなく、本人達のそれと遜色が無いもの。
それは、なんだかんだ言いながら1ヶ月近く同じチームでやってきた霊夢が一番良くわかっている。
博麗靈夢は、博麗靈夢には出来ない事を……やってのけてしまったのである。

霊夢「……なんで」
靈夢「なんでも何も……出来るのだから仕方ないじゃない?」

そう、出来るのだから仕方ない……靈夢にとっては、ただそれだけの事である。
霊夢がテクニックと勘"しか"持って生まれなかったのに対し。
靈夢は霊夢が持っていなかったありとあらゆる――全てのものを持っていた。
元々の才能自体が、まるで違うのである。

709 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:40:20 ID:???
もしも靈夢が見せた技が、パワー系であろうと――例えば、非常に威力の低いもの。
既に威力が不十分なものと言える魔理沙のマスタースパークや、リグルのリグルキックなら霊夢もここまでショックは受けない。
だが、靈夢の見せた技は、間違いなく世界でも屈指の威力のものばかりであり……。
大会で彼女が使えば、脅威となるのは目に見えている。
何より、靈夢に出来て自分に出来ないという事実は――試合に勝ち、完全に靈夢の上位に立てたと思っていた霊夢にとって。
その認識を根底から崩すようなものであった。

靈夢「ま、大会を楽しみにしてるわよ霊夢。
   あなたが私に勝てなくても、あの反町君っていう男の子と早苗ちゃんっていう女の子がいれば……。
   まあ、私達にも勝てるでしょうから」
霊夢「………………」

そんな霊夢の肩を軽く叩きながら、靈夢は言いたい事は全て言い終えたとばかりにその場を去ってゆく。
そして、霊夢は――しばらくその場に微動だにしないまま、ただ佇んでいた。

霊夢「………………」

今日の練習試合には、勝った。
そして、大会でも――恐らくは、勝てるだろう……と、霊夢は踏んでいた。
強力なストライカーである反町と、セービングだけを見れば鉄壁と言える早苗。
その2人がいるだけで、幻想郷Jrユースは間違いなく世界でもトップレベルの実力は持っているのだから。
しかし――それで、自分は靈夢に勝ったと証明が出来るだろうか。

710 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:41:27 ID:???
霊夢「………………」

今日の試合で霊夢が愉悦に浸れたのは、あくまでも靈夢が失態を見せ続けていたからだ。
だが、もしも……もしも、靈夢が下手をこいていなければ……少し本気を出して、全てのプレイを本気でやっていたら……。
自分は今日の試合で、靈夢に完全に勝てたと言えただろうか?

霊夢「………………」

今日の試合、自分は間違いなく本気だった――少なくとも、靈夢を相手にするときは、全力だった。
しかし、靈夢が手を抜いていたのは……先のプレイから見ても明白。
引退をした今でも、靈夢と霊夢との間にある実力差は……大きい。

霊夢「……っ!!」

バゴォッ!! パサァッ。

霊夢は思わず、近くに置いてあったボールを蹴った。全力で蹴り抜いた。
だが、ボールは先ほどの靈夢が放ったファイナルスパークのような轟音をかきたてる事もなく。
ただ、綺麗な音を立ててゴールへと突き刺さるのみ。

霊夢「(私は……負けてない……靈夢には負けていない……! 靈夢には負けていない……!!)」

しかし、霊夢には靈夢の出来た事が、出来なかった。
そこが、霊夢の才能の限界であった。

霊夢「………………っ!」

決して霊夢は弱くは無い――否、むしろ……彼女は間違いなく、一流プレイヤーと呼べる選手だった。
しかし、そんな肩書きや何かは、霊夢には興味の無い事。
霊夢の胸中にあるのはただ、何故自分は靈夢に勝るものが1つとして無いのか……。
何故やる事、為す事、容姿や何かも全て靈夢にそっくりでありながら……。
それら全てはあくまでも靈夢の劣化版のようなものでしかないのかという事実に対する、やるせなさだけであった。

711 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:43:27 ID:???
その後、霊夢は……袖でごしごしと瞳を拭った後、その場を足早に去っていった。
彼女はまだ、立ち直れるだけの気力が残っていた。
靈夢の才能を見せ付けられ、格の違いを見せ付けられても、まだその闘志は折れなかった。
しかし、この場を見ていた1人の少女だけは――違った。

魔理沙「……は、はは」

先ほど魅魔に突き放され、途方に暮れて歩き回っていた少女――霧雨魔理沙。
彼女は、偶然にも、靈夢が霊夢に自身の実力を見せる場に居合わせた。居合わせて、しまった。
そして、見た。霊夢の放つ、ありとあらゆる技という技。
当然ながら、その中に――自身が苦労をして作り上げた、必殺技がまぎれていた事も。

魔理沙「……………………」

瞳は虚ろに虚空を見つめ、口元には張り付いたように小さな笑みが浮かぶ。

魔理沙「傑作だ……ああ、傑作だ……。 面白すぎて、腹が捩れる……」

712 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:44:21 ID:???
シゴクハタノシイヨ

713 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:44:35 ID:???
帽子を目深に被り、心底楽しくなさそうにそう呟きながら……魔理沙は小さく嗚咽した。
それと同時、地面のアスファルトに、2、3滴の水滴が落ちた。
それから、魔理沙はしばらくそこで……声が枯れるまで、空笑いを続けた。
そして、段々アスファルトに落ちる水滴の量が増え……やがてそれも止まると……。
ゆっくりと、のろのろと、その場を立ち去り始めた。

反町やリグルにも敵わず、このままレギュラーを落ちるという危機感。
落ちた後、間違いなく自身に刺さるであろう周囲の嘲笑に対する恐怖心。
魅魔に突き放され、見捨てられたという絶望感。
そして、靈夢に綺麗なまでに完璧に自身の技を模倣されたのを見て沸いた……喪失感。

強く張っていた糸ほど、切れた時の反動は大きい。
危機感と恐怖心を精一杯の虚勢で今まで隠し通していた魔理沙は、絶望感と喪失感を同時に覚えた事で。
今まで自身がやってきた事も、これからの自分の行く末も……全てがただただ崩壊していくのを感じていた。
瞳から光が消え、目を真っ赤にし、魔理沙は歩く……宿舎が無い方角へ。
涙もとっくに枯れ果てた魔法使いが……果たしてどこへ向かっているのか。
それは、本人にもわからない事だった。

714 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/18(月) 01:46:00 ID:???
という訳で本日も選択肢は無いですがここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でした。

715 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:46:59 ID:???
乙でした
地獄魔理沙……
とても、興味深い……

716 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:47:02 ID:???
まさかの失踪!?乙でしたー

717 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:47:48 ID:???
乙でした
魔理沙さん・・・失踪癖まで互換元を真似なくていいのにw

718 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:48:36 ID:???
うーん、参加者視点的には
「技をコピーできてもあんまり意味ないからなあ、それ価値のない才能じゃね?」
だけど、そりゃあ本人たちからすればショックだよなー。

719 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:49:41 ID:???
浮き球性能高い人にライトニングリグルコピーされたらサイクロン級の威力じゃねえかw

720 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:51:27 ID:???
魔理沙さん北海道まで行くんだろうか

721 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:51:50 ID:???
まあ靈夢がムカつくことムカつくことw
漫画とかでこういうキャラいたらアンチレター送るレベルでムカつくw

722 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:53:45 ID:???
いやあ、撃ってくれるなら大歓迎だねー<ライトニングリグル
なんせ、この人の弱点はガッツだから。大出力シュート、望むところです。

723 :森崎名無しさん:2011/04/18(月) 01:55:31 ID:???
消費300でサイクロン級はこえーよw

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