キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】

869 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/23(土) 00:32:26 ID:???
翼「(リグルに対抗する為には、今の技だけじゃ不十分だ……!)」

日向が練習をする反対側のコートでは、大空翼がダイレクトシュートの練習に精を出していた。
ドライブシュートにミラクルドライブ、更にはスカイドライブを会得し。
現段階では、MFとして十分過ぎるだけの得点力を有している翼。
しかし、彼はこれに決して満足をしていなかった。
前回の練習試合で見た、リグル=ナイトバグには――今のままでは敵わないだろうと考えていたからである。

翼「(リグルの凄い所は何よりもダイレクトシュートだ。
   華麗なドリブルに守備力も素晴らしいが、やはり一番の武器はダイレクトシュート。
   ……俺はそれに勝てるようなシュートを編み出さなければならない)」

稀代のサッカー小僧、大空翼は――何を間違ってしまったか、リグルをエースだと認識してしまった。
その事実は、同じく練習試合を見に行っていた者達の殆どを呆れさせたのだが……。
しかし、この勘違いは結果的にはいい方向へと転がったと言える。
森崎や日向といったチーム内でのライバルの他に、別チームにライバルを見出す事が出来たのだ。
それは翼の心に強い対抗心と、リグルに負けないように一層強くならねばという思いを引き起こさせていたのである。

翼「岬君、もう一度低いボールをくれるかな?」
岬「うん、いいけど……低いボールの技を覚えるの? 翼君にはもうスカイドライブがあるのに……」
翼「ちょっと考えてる事があってね……。 とにかく、頼むよ」
岬「うん……(なんだか練習試合以降翼君の様子が変だな……僕の計画に支障が出ないといいんだけど)」
翼「(待っててくれリグル、君と戦う時までに……俺はこの技を完成させるぞ!)」

練習に付き合ってくれた岬にセンタリングを再度要求しつつ、大空翼はボールにあわせて駆け出す。
リグルの技を見て感銘を受け、その技をヒントに……既に構想は完了している新技。
狂える鷲は、今正に、新たな武器を掴もうとしていた。

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0ch BBS 2007-01-24