キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/06/30(木) 01:38:49 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。


〜これまでのお話〜

激闘のワールドユース大会を制した森崎率いる全日本ユース!
その功績を認められ、森崎はシュナイダーの誘いもありドイツブンデスリーガに挑戦することに。
所属先は大会中森崎達を苦しめたシェスターやマーガスが所属するブレーメン。
他チームに比べて戦力は乏しいものの、その逆境を乗り越えようと森崎の挑戦心は燃え上がっていた。

入団までの空いた休暇を利用し、森崎はかねてより予定していたアリティアへの慰安旅行へと繰り出す。
そこで森崎を待っていたのはアリティア王宮騎士団の正騎士昇格を目指すため、日々訓練に臨む従騎士たち。
部隊長のクリスを初めとする個性的でありながらも優秀な後輩たちに囲まれながら、
森崎は教官役として彼女ら『第七小隊』のメンバーを立派な正騎士にするため指導を行っていくのだった。

ちなみにジェイガンから支払われた報酬は2000G。苦労の割にはちょっと少ないぞ!どうしてくれる!


☆前スレ
【いざ】ファイアーモリブレム31【新天地!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1306337528/l50
『第1部(1〜30)のお話の過去スレのリンクは上記のスレの>>1>>3をご参照ください』

532 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 00:30:00 ID:???
ライアンまさかの隠れM!?

乙でしたー

533 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 20:15:39 ID:???
>>532
実はライアンは今まで無傷で訓練を終えたことがなかったりと怪我キャラになっていますねw
============
森崎たちがクリスたちを引き連れて村の周辺を走っている頃、残された他のメンバーたちは…


先着【2名】様でブロックごとに判定をお願いします。

ルーク→! card
ロディ→! card
============
セシル→! card
マリク→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→戦闘訓練
ハート→サッカー練習
スペード→武器屋へ
クラブ→道具屋へ
JOKER→山賊の残党を発見。こっそり追跡を試みる

534 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 20:19:58 ID:???
ルーク→ ダイヤK
ロディ→ ハート8

535 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 20:20:28 ID:???
セシル→ スペード3
マリク→ ダイヤA


536 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 20:39:09 ID:???
ルーク→ ダイヤK→戦闘訓練
ロディ→ ハート8→サッカー練習
セシル→ スペード3→武器屋へ
マリク→ ダイヤA→戦闘訓練
============
〜戦闘訓練〜

ルーク「それじゃあマリクさんはカダインで魔法の先生をしてるんスか?」

村外れの空き地で訓練をするがてら、ルークはマリクと世間話をしていた。

マリク「うん。僕はもっと世界中の人達に魔法の素晴らしさを伝えたいって夢があるんだ」

ルーク「夢……ですか」

マリク「ルークくんはアリティア王宮騎士団に入るのが夢なんだろ?
    僕には剣や槍を扱う才能はなかったからなぁ。
    僕の分までマルス様を守り、助けてあげてほしいな」

ルーク「ま、任せてくださいよ!この『強靭の聖騎士』ことルークがいればこの国は安泰っす」

マリク「君たちみたいな元気な若い力が、きっとこれからのアリティアを支えていくんだろうからね。頑張るんだよ」

ルーク「うっす!」

マリク「それじゃあ今回はどんな訓練をしようか?」

537 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 20:40:09 ID:???
先着【1名】様で一気に判定をお願いします。


ルークの特訓→! card
マリクの特訓→! card


!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→経験値取得
ハート→成長率アップ
スペード→ステータスアップ
クラブ→スキル開発
JOKER→全部やるぞ!

538 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 20:40:59 ID:???
ルークの特訓→ ダイヤJ
マリクの特訓→ クラブ8

539 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 20:54:43 ID:???
ルークの特訓→ ダイヤJ→経験値取得
マリクの特訓→ クラブ8→スキル開発
============
ルーク「カッコイイ騎士といえばやっぱり必殺技だよな!よーし、それじゃあ早速…」

マリク「まった!いきなり何のビジョンも無しに必殺技を開発だなんてちょっと無茶じゃないかな?」

ルーク「う…言われてみればたしかにそうかも」

マリク「こんな話を知ってるかい?優れた兵士は武器を丹念に素振りすることで新たな技を閃くんだ。
    自分がどんな技を繰り出したいのかをイメージすることからまずは始めたらどうかな?」

ルーク「なーるほど!さすがは先生!為になることを教えてくれるぜぇ!」

マリク「それじゃあ訓練開始!君が素振りをしてる間に、僕も何か良いアイディアを考えておくよ」

ルーク「お願いしますっす!」

先着【1名】様で一気に判定をお願いします。

ルークの特訓→! card
マリクの特訓→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤK〜8→『集中』(命中・回避1/4 +3)
ハートK〜8→『俊敏』(回避1/2 +3)
スペードK〜8→『練気』(攻撃1/2 +2)
クラブK〜8→『防壁』(守備1/2 +2)
それ以外→効果なし
JOKER→『風刃』がパワーアップする!
※ルークはカードの数値×10の経験値を入手。JOKERの場合200入手

540 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 20:55:56 ID:???
ルークの特訓→ ダイヤK
マリクの特訓→ ハート10

541 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:00:24 ID:???
ルークの特訓→ ダイヤK→130の経験値取得
マリクの特訓→ ハート10→『俊敏』(回避1/2 +3)
※ルークのレベルが4→6に上がり、マリクが『俊敏』を習得しました!
============
先着『1名』様で

ルーク ソシアルナイト レベル5
     成長率
H 22 90+! numnum=
力 9 60+! numnum=
技 5 35+! numnum=
速 8 40+! numnum=
運 5 20+! numnum=
武 7 40+! numnum=
守 8 40+! numnum=
魔 0 3+! numnum=

!と cardの間のスペースを埋めて『名前もまとめて』書き込んで下さい。
※合計が100を超えれば1アップです。

542 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:02:43 ID:???
ルーク ソシアルナイト レベル5
     成長率
H 22 90+! numnum=
力 9 60+ 90 =
技 5 35+ 47 =
速 8 40+ 53 =
運 5 20+ 98 =
武 7 40+ 39 =
守 8 40+ 80 =
魔 0 3+ 43 =


543 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:03:30 ID:???
ルーク ソシアルナイト レベル5
     成長率
H 22 90+ 89 =
力 9 60+ 21 =
技 5 35+ 85 =
速 8 40+ 37 =
運 5 20+ 28 =
武 7 40+ 64 =
守 8 40+ 60 =
魔 0 3+ 73 =

544 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:03:46 ID:???
ルーク ソシアルナイト レベル5
     成長率
H 22 90+ 35 =
力 9 60+ 13 =
技 5 35+ 74 =
速 8 40+ 46 =
運 5 20+ 80 =
武 7 40+ 89 =
守 8 40+ 42 =
魔 0 3+ 10 =



545 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:05:46 ID:???
ルーク ソシアルナイト レベル5
     成長率
H 22 90+ 89 =179→1上がった
力 9 60+ 21 =81
技 5 35+ 85 =120→1上がった
速 8 40+ 37 =77
運 5 20+ 28 =48
武 7 40+ 64 =104→1上がった
守 8 40+ 60 =100→1上がった
魔 0 3+ 73 =76
============
先着『1名』様で

ルーク ソシアルナイト レベル6
     成長率
H 23 90+! numnum=
力 9 60+! numnum=
技 6 35+! numnum=
速 8 40+! numnum=
運 5 20+! numnum=
武 8 40+! numnum=
守 9 40+! numnum=
魔 0 3+! numnum=

!と cardの間のスペースを埋めて『名前もまとめて』書き込んで下さい。
※合計が100を超えれば1アップです。

546 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:07:01 ID:???
ルーク ソシアルナイト レベル6
     成長率
H 23 90+ 02 =
力 9 60+ 98 =
技 6 35+ 28 =
速 8 40+ 35 =
運 5 20+ 93 =
武 8 40+ 94 =
守 9 40+ 64 =
魔 0 3+ 80 =

547 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:21:14 ID:???
ルーク ソシアルナイト レベル6
     成長率
H 23 90+ 02 =92
力 9 60+ 98 =158→1上がった
技 6 35+ 28 =63
速 8 40+ 35 =75
運 5 20+ 93 =113→1上がった
武 8 40+ 94 =134→1上がった
守 9 40+ 64 =104→1上がった
魔 0 3+ 80 =83

ルーク   ソシアルナイト レベル6 EXP10 0戦0勝0敗
        成長率
HP23/23     90
力 10       60
技  6      35
速  8       40
運  6      20
武  9      40
守 10      40
魔  0       3

以上のようになりました

548 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:22:14 ID:???
ルーク「おりゃーーーっ!!せいっ!はあっ!」

ブォンッ!ブゥオオォン!!

マリク「(彼はどちらかと言えばパワーを重視した戦い方を好んでるね。
    体力も豊富だし、守備も上手そうだから優秀な前衛戦士になれそうだ)」

ルークの素振りを見て、マリクは彼の類まれなる才能とその伸び代の多さに感心する。
そして、そんな彼に合ったスキルはどんなものがいいのかを想像する。

マリク「(己の頑丈さを過信して攻撃を避けることを疎かにしがちだな。
    よし、今度彼と特訓をしたときのために回避に優れた技を編み出しておこうか)」

今のルークの運動能力ならば、ほぼ問題なく行使できるスキルのはずだ。
そうマリクは結論付けると、まったくペースを落とさずに豪快に素振りを続けるルークに声をかける。

マリク「驚いたよ。君はこの第七小隊の中でもかなりの実力の持ち主だね」

ルーク「あったりまえっすよ!なんたって俺はこの部隊の『エース』ですからね!」

マリク「(なるほどね。彼の強さの源はその確固たる自信からくるものか)」

マリクは自分の友人にも彼のような自信家がいることを思い出し、クスリとはにかんだ。

※ルークとマリクの互いの評価が上がりました

549 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:23:27 ID:???
〜サッカー練習〜

ロディ「なかなかメンバーが揃わんな。いくら集中したとは言えやはり一人の練習では…」

先程も一人での練習で無駄に時間を潰してしまったロディは練習する前からやや後ろ向きな考えにとらわれていた。

ロディ「いや、やる前から諦めてどうする。何事もやってやれないことはないはずだ」

前向きに心を切り替えると、ロディは再びボールを強く蹴り出した。


ロディサッカー練習→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→基礎ステータス強化(○○+2系)
スペード→必殺技開発(シュートやタックル等のガッツ消費系)
クラブ→スキル開発(戦術コマンドや能力アップ系)
JOKER→ぜんぶやってやんよー!

550 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:26:18 ID:???
ロディサッカー練習→ スペード9

551 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:29:28 ID:???
ロディサッカー練習→ スペード9
>スペード→必殺技開発(シュートやタックル等のガッツ消費系)
============
どのメニュー?→! card+! dice

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート←/→スペード・クラブ
1→ガッツ/スルー
2→ドリブル/タックル
3→パス/カット
4→シュート/ブロック
5→競り合い/クリアー
6→セービング/飛び出し
JOKER→好きなメニューを3つお選びください

552 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:30:45 ID:???
どのメニュー?→ ハート9 + 5

553 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:30:46 ID:???
どのメニュー?→ ダイヤ7 + 6

554 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:31:41 ID:???
必殺競り合いとか渋いところ選ぶな

555 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 21:38:41 ID:???
>>554
競り合い技はこぼれ球確保の他にも、放り込みのパワープレイ時などに
トラップやクリアーの代わりに発動されますから意外と使用頻度は高いかもしれません。
============
どのメニュー?→ ハート9 + 5→競り合い


ロディ「緊迫した試合を制するためには球際への強さが求められる。
    相手よりも素早く、力強くボールを奪うためにはどうすればいいだろうか」

ロディは試行錯誤を繰り返しながら、自分にあった競り合い技を考え、構築していく。


ロディ競り合い練習→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K〜10→必殺競り合い『テクニカルチャージ』(1/2 +3)習得
9〜2→効果なし
A→怪我をしてしまい技-1
JOKER→『テクニカルチャージ』に加え『スパイラルチャージ』(1/4 +5 吹っ飛び係数3)習得

556 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 21:40:57 ID:???
ロディ競り合い練習→ スペード4

557 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 22:05:49 ID:???
ロディ競り合い練習→ スペード4
>9〜2→効果なし
============
ロディ「だから一人練習では競り合える相手もいないというのだァ〜〜〜っ!!」

普段冷静沈着の彼らしくない怒気がはらんだ声が空き地内に反響したという…

ロディ「(私がこうして時間を無駄にしている間、他の皆はそれぞれ力を付けているというのに…)」

焦りはさらなる悪循環を生むしか無い。そう理解していても、まだ簡単に割り切れるほどロディは年を重ねてはいなかった。


〜武器屋〜

そしてセシルは武器屋の主人から村の救出のお礼を言われていた。

武器屋「話には聞いてるよ。任務を放棄してまで単独で助けに来てくれたんだってね。
    その心意気、憎いねぇ!あんた立派だよ!」

セシル「あ、あはは…ど、どうも〜」

武器屋「そうだ!良かったらうちの店からなにか買っていってくれよ。
    助けてくれたお礼にう〜〜〜〜んとまけとくからさ!」

セシル「店主さん!それは本当!?本当にいいのね!?」

武器屋「お、おう…もちろんだ。(なんだこの嬢ちゃん、武器の話になったら急に眼の色が変わったぞ…)」

セシル「(ふっふっふ…このチャンスを逃すわけにはいかないわ。
    良質の武器を集めに集め、他の部隊の連中と大きく差をつけるのよ!
    出来れば全員鋼製の武器を持たせてやりたいところ……)」

558 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 22:07:14 ID:???
そこまで考えてから、セシルは自分の現状を改めて振り返った。
いくらそれがただし行動だとは言え、自分の部隊を放棄して単独で動いてしまったのだ。
そんな自分が今更あの小隊の仲間たちに顔向けできるものなのだろうか?
そもそも今回の任務放棄が原因で最悪の場合騎士失格の烙印を押されてしまうかもしれない。

セシル「(……後悔なんてしていない。してないったらしてない!
    とにかく今は店主さんの気持ちをありがたく受け取っておきますか)」

今更になって膨らんできた不安の気持ちを無理やり抑えこみ、セシルは商品の棚を見上げる。



セシルの武器購入→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤK〜4→アーマーキラー
ハートK〜4→ナイトキラー
スペードK〜2→鋼の槍
クラブ→手槍
それ以外→お金が足りず何も買えない
JOKER→この『裏メニュー』ってのはいったい何かしら?

559 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 22:08:17 ID:???
セシルの武器購入→ クラブ9

560 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:25:48 ID:???
セシルの武器購入→ クラブ9
>クラブ→手槍
※セシルが『手槍』(威力8 命中3 重さ10 武器2)を入手しました
============
セシル「直間両用の武器か。まぁ一つは持っておいたほうが役に立ちそうね」

当敵専用の槍にもランクがある。セシルが今手にしている『手槍』はその中では最低ランクのものだ。

セシル「いずれはショートスピアやスレンドスピアと言った優秀な武器にくら替えしたいところよね」

武器屋「ほう、お嬢ちゃんまだ若いのに武器の知識がなかなか豊富じゃないか。
    だがこの平和な世の中にそんな大層な武器を扱う職人なんてもうでてこないだろうねぇ」

セシル「そうかもしれません。でも、誰かを傷つけるだけが武器の持つ特製ではないと私は思ってます。
    だってほら、見てください。例えばこの細身の槍の造形!この柄の部分の微妙なねじれ!素晴らしいと思いませんか!?」

興奮気味に語るセシルに対し、武器屋の店主は少し困ったような顔で答える。

武器屋「……なるほど。お嬢ちゃん、工芸関係の娘か何かかね?
    武器に対して性能だけでなく形状にまでこだわるのは決まってそういう類の人間だからねぇ」

セシル「あの……やっぱり変なんでしょうか。武器の性能だけでなくその美しさに価値を見出してしまうことって…」

武器屋「いいや、そんなことはないさ。物事に対してどんな価値をつけるのは人それぞれだろ?
    俺は嬉しいね。お嬢ちゃんみたいな常人とは違った物の見方が出来る人間はこの時代には稀だよ」

セシル「…ありがとうございます」

武器屋「だが、逆にお嬢ちゃんの価値観を真正面から否定する考え方を持つ者がいるかも知れないことを覚えておくんだよ。
    …まぁ、そこで意固地になって相手を従えさせるためにつくられたのが、この『武器』というのはちょっと皮肉だがね」

その後店主と何度か言葉をかわしたセシルは、手槍を受け取ると店を後にしたのだった。

561 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:27:43 ID:???
〜倉庫・地下室〜

山賊A「ぐぐ……せ、せめぇんだよ!もっとそっちにいけや!」

山賊B「うるせー!そっちこそ足をもっと畳んどけ!邪魔なんだよ!」

東の村の大きな倉庫の地下室。この牢屋に山賊たちがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。
両腕をと両足をしめ縄できつく縛られ、まったく身動きできない状況である。

山賊頭「へっ、落ち着けよ。ちゃんと仲間の助けが来る。そう手引きをしているんだ」

山賊C「お頭!それは本当ですか!?」

そこへ数人の人影が現れる。不気味な仮面をつけた屈強な大男たちを従えた、二人の少女である。

山賊頭「おお、噂をすればなんとやらだぜ。へへっ、さぁ早くこの縄をほどいてくれよ!」

クライネ「…はぁ?アンタ、誰に向かって口を聞いてるわけ?ゴミクズの分際で随分な態度ね」

金髪長髪のつり目の少女は髪をかきあげながら、汚いものを見るような蔑んだ目で吐き捨てる。

山賊頭「な…?お、お前たちは俺らを助けに来たんじゃねぇのか?」

ローロー「ウキキ。お前たちが村で暴れる。そして捕まる。これでまずまず計画通り」

仮面の男たちの中で一番大柄な男が体格に似合わない高い声で愉快に笑う。

山賊頭「そ、そうだ。そしてお前たちが俺たちを助ける。そういう話だったよなぁ?なぁ!」

クライネ「……はぁ。こんなバカたちに説明するのさえ億劫よ。アイネ、アンタから適当に話してあげなさい」

562 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:29:03 ID:???
クライネに指名され、おずおずと前に出てくるアイネと呼ばれた紫髪の少女。
少女はゆっくりと山賊頭に近づくと、冷たい影を覆ったような表情を浮かべて言う。

アイネ「あなた方は助かりません。ここでアリティア従騎士に捉えられて王宮へと引き渡されます。
    そうでなければ私たちの計画は成功しないのです。……ごめんなさい」

山賊頭「そ…そんな!お前ら……俺たちを騙したな!?」

アイネ「騙したわけではありません。初めから全て決まっていたことなんです」

クライネ「はっ!そもそもアンタらにはアタシたちに逆らう権限なんてこれっぽっちもないはずよ?
     本来あの砦の戦いでアンタらサムシアンは全滅してもおかしくない話だったのに。
     エレミヤ様のご意向でこうして再利用してもらえるだけ感謝して欲しいくらいだわ」

山賊頭「ぐっ……」

アイネ「大丈夫です。アリティアのマルス王子は心優しいお方です。
    きっとあなた達のような山賊にも施しを与えてくれることでしょう。
    ですからあなた達はこのままおとなしくしていてください。それが最も安全ですから」

ローロー「ウキキ。アイネの魔法で消し炭になるよりよっぽどマシ」

クライネ「そーいうこと。せいぜい王子様の心象を悪くしないように
     少しは身なりを整えたりしてみたら?汚らしいグズには難しいと思うけど」

山賊頭「き……きさまら……!」

アイネ「忠告しておきますけど。もしも私たちのことを口外でもしたら……分かっていますよね?」

少女のマントが凝縮された魔力によりゆらりと翻る。
足元から湧き上がる紫炎が、山賊たちの恐怖心をみるみると湧き上がらせた。

563 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:30:13 ID:???
クライネ「さ。もうこんな埃っぽいところに用は無いわ。行きましょ、アイネ、ローローたち」

ローロー「あいあい。これで計画通りにきちんと仕事ができる。なぁ兄弟たち」

そう言うとローローは自分と同じ仮面をつけた男達に穏やかに語りかけた。

中山「(詳しい事情はわからないけど、俺達は村を襲っていた連中を懲らしめた。それでいいんだよな……?)」

ストラット「(それにしてもおっかねぇ姉ちゃんたちだぜ。ミアータとは天地の差だ…)」

イスラス「(隙あらば逃げるつもりでいたが……しばらくは彼らと行動を共にしていたほうが賢明か)」

バビントン「(僕達、これからどうなっちゃうんだろう。あの時悪魔のような老人の声に耳を傾けた報いなのかな……)」

現在地球上では失踪扱いされている期待の若手選手たち。
彼らは今も尚、山賊たちを利用する謎の集団と行動を共にしていた。
チームのフロントの指示には逆らえないのが選手の宿命。
この世界の事情を完璧に理解しないまま、彼らは仮面を被りただ運命に身を任せているしか無かった。

ローロー「オレたちの仕事。計画通りにきちんと…マルスを、殺す」

564 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:31:23 ID:???
それから数時間後。すっかり日も暮れて夜空に星が瞬き始めた時刻。
ようやくクリス率いる第七小隊及び、部隊を単独で抜けだしたセシルはアリティア王宮へと帰還した。

ジェイガン「……それぞれ何か物申したいこともあるだろう。だが、今はマルス様の御前へと急ぐのだ」

弁明の機会などまったく与えられず、森崎たちはマルスが待つ玉座の間へと引き連れられた。
部屋の中にはセシル以外の第九小隊の面々。そしてあの東の村の村長もいる。

クリス「…第七従騎士小隊隊長クリス以下5名、参りました」

セシル「第九従騎士小隊隊長セシル、同じく参りました。……如何用でしょうか、マルス様」

玉座に腰掛けるマルスからの威圧感で、クリスたちの声は震えていた。

森崎「(大丈夫だクリス。マルスのことだからきっと納得のいく判断をしてくれるはずだ)」

マルス「ああ、そんなに緊張しないで。楽にしてくれたらいいよ」

クリスたちの緊張を解すかのように、マルスは穏やかな口調で受け答える。

ジェイガン「さて。クリス率いる第七小隊及び、第九小隊隊長セシルよ。
      お前たちは今回の訓練の規定時間に間に合わず、任務を達成できなかったことは理解できるな」

クリス「……は、はい」

セシル「その通りです…」

ジェイガン「いついかなる時も従騎士は与えられた任務を放棄してはならない。
      つまり、今回お前たちのとった行動は立派な規約違反ということになる」

565 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:32:49 ID:???
ロディ「なっ…」

ルーク「なにィ!」

ライアン「そ、そんなァ…ぼ、僕達なにも悪いことをしてないのにィ…」

ジェイガン「確かに人道的に見れば立派なものだろう。
      現にこの東の村の村長殿はお前たちに感謝をしてもし足りないと申しておる。
      だが……予め指定された決まりを守れぬものに到底騎士の資格があるとは思えぬな」

セシル「! ……た、確かにそうかもしれません。ですが私たちは…!」

傭兵A「だから俺はやめとけって言ったんだよな。まったく、いつも勝手な行動しやがって」

傭兵B「ははっ!俺達は余裕で規定時間内に帰還した騎士の鏡みたいな行動をしたからな!」

セシル「くっ…」

セシルの仕切りたがる行動に不満を持っていた第九小隊の仲間たちはこれ見よがしに口を尖らせる。
そんな彼らの憎たらしい口撃に対し、セシルは悔しさに拳を震わせることしかできなかった。

ジェイガン「静かにしないか。……これまでアリティア騎士試験の上で、特例というものは存在しない。
      お前たちの行動は確かに立派なものだ。だが、規約を違反したことは事実。
      それに対し何もお咎めなしというわけにはいかぬのだ」

クリス「(型に嵌った行動しか許されないのが騎士……?
    私が、おじいちゃんと夢見ていたアリティア騎士って…そんなものだったの…?)」

亡くなった祖父と共に幼い頃から夢見ていた憧れの職業の影の部分を見せつけられたクリスは顔を俯かせる。

ジェイガン「それではまずセシル。己の部隊を放棄し、単独行動することは部下を見捨てることと同義。
      よって、お主に与えられる罰は相当重いものなのだと覚悟することだ」

566 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:34:44 ID:???
セシル「…………」

ジェイガン「今回、セシルの規則違反に課せられる罰。それは――」


セシルへの罰→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→第九小隊の解散を命ずる!
スペード・クラブ→第九小隊の脱退を命ずる!
JOKER→???「ちょっと待ったァ!」セシルの窮地を何者かが救う!?

567 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:21 ID:???
セシルへの罰→ クラブ10

568 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:30 ID:???
セシルへの罰→ ダイヤ8


569 :森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:34 ID:???
セシルへの罰→ ダイヤK

570 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:37:08 ID:???
セシルへの罰→ クラブ10
>スペード・クラブ→第九小隊の脱退を命ずる!

ジェイガン「従騎士セシルよ。お前には第九小隊の脱退を命ずる!」

セシル「!」

傭兵A「あーあー可哀想に。まぁこれでアイツの仕切りから開放されるな。ははっ」

傭兵B「当然の報いだぜ。規律を乱し、勝手な行動に出たんだからなァ」

クリス「そ、そんな…待ってください!セシルは何も悪くありません!
    それどころか彼女が助けに来てくれなければ、私やライアンは山賊たちに…」

セシル「いいのよクリス。たとえ正しい行動をしたとしても、別の人にとってはそれが悪い行動に映ることもある。
    価値観なんて人それぞれ。大事なのは自分のとった行動に後悔をしないかどうか。
    ……ジェイガン様。その罰、承りました。今この時を持って、私は第九小隊から脱退します」

クリス「そんな……セシルは何も悪くない。なのに…どうしてっ!!」

森崎「(…妙だな。罰って言うくらいだから追放だの落第だの他にも言い用があるのになぜ『脱退』なんだ?)」

どこか釈然としないジェイガンの物言いに森崎が首を傾げる中、今度はクリスたちに規則違反の罰が言い渡される。

ジェイガン「クリス、カタリナ、ルーク、ロディ、ライアン。お前たちのとった行動は従騎士にあるまじきものだった。
      すぐに王宮へと帰還し、正騎士たちに助けを求めることが考えつくべき最善の手のはずだ。
      今回は運良く勝利したとは言え、その行動は部隊全体を危険に貶める行動だ。それは理解できるな」

クリス「……できません!納得できません!私たちは騎士として最善の行動をしました!
    セシルも同じです!目の前で助けをもとめている村人がいるのならば、それを全力を持って助けるのが騎士の流儀のはずです!」

森崎「(クリス……)」

571 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:38:25 ID:???
森崎が彼女に伝えた言葉を捩ったその叫びは、非常に魂のこもったものだった。
その言葉を聞き、ジェイガンは口の端を持ち上げて静かに喉を鳴らす。

ジェイガン「フフ……見習いの分際で口だけは一人前気取りか。
      その堂々たる態度。このジェイガンの盟友マクリルのまさに生き写し。
      マルス様。そろそろこの辺りでご勘弁願えないでしょうか。
      このジェイガンも、これ以上偽りとは言え汚名を被るのは苦しゅうございます」

マルス「うん。ごめんねジェイガン。嫌な仕事を請け負わせてしまって」

ジェイガン「いえいえ」

クリス「え…?な、なにがどうなって…?」

マルスは玉座から立ち上がると、突如態度が変わったジェイガンの様子に呆けたクリスたちの前に立つ。

マルス「罰というのは規則を破ったものに与えられる物。
    だが、逆に善い行いをしたものにも与えられるものがある。それが報奨だ。
    君たちの今回の行動は罰を上塗りしてもまだ足りないほどの功績を残してくれた。
    この国を統べるものとしてお礼を言わせてくれ。村の人々を助けてくれたことに本当に感謝している」

クリス「マ、マルス様……」

語庵「あ、あの…それじゃあ私たちは…その、罰を受けなくても良いのですか?
   またこれまで通り訓練を受けられるんですね?」

マルス「当然だ。君たちの能力、ジェイガンからは非常に優れていると聞いている。
    教官を務めている森崎の手腕もあるだろうが…」

そう言うとマルスは森崎の方をちらりと見る。森崎は気分良くひらひらと軽く手を振った。

572 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:39:27 ID:???
マルス「今回の戦いの報告を受けて僕もジェイガンと同じことを感じた。
    君たちにはアリティア軍に適した戦術の才がある。
    もし君たちが試験を突破し、正騎士の受勲を受けることができたのなら…
    君たち第七小隊には近衛騎士団としての位を与えたいと考えている」

ルーク「近衛騎士…ですか?(どひゃー!なんか分からんがカッチョいい響きだぜー!)」

マルス「僕は民たちから英雄と祀り上げられているけれど、それは事実じゃない。
    僕一人に出来ることなんてわずかだ。それは僕自身が分かっている。
    前の戦争での勝利は、僕と同じ志を持ってくれる仲間がいたからできたことだ。
    だから僕は平時でも戦場でも僕を支え、正してくれる若い近衛が欲しいと思っていた」

ロディ「ですが、近衛騎士は常に国王と共にあり、その身をお守りする重要な役職。
    そのような大役が私たちに務まるでしょうか…?」

マルス「ああ。僕は君たちにそうあって欲しいと望んでいる。ジェイガンにも君たちを推している。
    それに…甘いことを言うけれど、君たちは悪い人じゃないと思っている。
    自分で言うのもなんだけど、僕は人を見る目だけは優れていると自信がある。
    君たちは将来アリティアに無くてはならない存在となる。そんな気がしてたまらないんだ」

ライアン「僕たちが…無くてはならない存在…!」

ジェイガン「もちろんこの話はお前たちが全員揃って正騎士へと昇格した場合に限る。
      一人でも落第者を出した段階で、近衛騎士団の設立の話は無しだ。
      マルス様の期待に応えるためにも、更なる精進と飛躍に励むがいい」

セシル「クリス!やったじゃない、おめでとう!」

クリス「セシル…」

セシル「近衛騎士だなんてアリティア王宮騎士の中でもさらに特別な存在なのよ?
    そんな役職につける可能性が出てきたんですもの。これをおめでとうと言わないでなにがおめでとうなの?」

573 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:41:28 ID:???
クリス「で、でも……セシルは私たちのために第九小隊を辞めさせられて……」

セシル「いいのよ。前々から面倒事は全部私に押し付けてくるようなあいつらには愛想がついてたし。
    ……それに、一兵士じゃなくてもこのアリティアのために役立てることはまだまだあるわ。
    あんまり自信がないんだけど、料理とか裁縫とか勉強して宮仕えの女中にでもなれば……」

クリス「セシルったら……もう、前向きすぎるにもほどがあるわよ」

セシル「言ったでしょ?私は自分の選択に後悔するような生き方はしてないって!」

それでもセシルの目尻には涙が溜まっていた。やはり騎士の道を断念することになる悔しさはそう簡単に拭えないのだろう。
だが、その時カタリナがジェイガンへと頭を垂れて直訴した。

カタリナ「失礼ながら申し上げます!私は軍師見習いとしてこれまで第七小隊を支えてきましたが…
     部隊を指揮するに当たって、もっと大部隊の状況での訓練を望みたいです!
     そこで、新たに1名ほど第七小隊に増員を希望したいんですが……」

ジェイガン「ほう?しかし5人部隊と6人部隊では想像以上に苦労の差があるぞ。
      今まででも大変だった隊員の装備の管理や補充、その他の雑用の仕事が更に増えることになるのだ」

カタリナ「それでも構いません。将来近衛騎士団の軍師となるからには、それくらいの仕事はこなしてみせます!」

ジェイガン「だそうですがマルス様。困りましたなぁ。そう簡単に人員を増やすことなどできますでしょうか?
      この厳しい訓練を経て、これまで多くの見習い共が脱落してしまいましたからなぁ」

マルス「フフッ、困ったなぁ。どこの隊員も定員いっぱいで手が空いている、
    それこそどこの部隊にも属していない従騎士なんてどこにいるんだろうか?」

森崎「(……ったく。マルスもジェイガンさんも周りくどいことをしやがって。
   三文芝居にもほどがある。王宮騎士って言うのも案外面倒くさいものなんだなぁ)」

予めこうなることを想定していたのだろう。森崎はチラチラとセシルに視線を向けるマルス達の様子に呆れて息を吐いた。

574 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:43:35 ID:???
セシル「……せ、僭越ながら!」

ジェイガン「ほう、申してみよ。どこの部隊にも属していないフリーナイトのセシルよ」

セシル「もしよろしければ私が…その増員兵として第七小隊へと編入させてもらえないでしょうか?」

マルス「許可を取る相手を間違えてるよ。君が許可を取るべき相手は…君がこれから仲間となる部隊の隊長にだ」

セシル「もも、申し訳ありません!で、では……第七小隊隊長クリス殿。
    ……よろしければ、私をあなたの部隊へ加えてもらえないでしょうか?」

クリス「そんなの……決まってるじゃない。大歓迎よ、セシル!」

ガシッ!!

選択肢はひとつしか無かった。頼れる親友でありライバルであるセシル。
彼女を同じ部隊に引き入れることが出来るとはこれ以上の幸福などあろうはずがない。
二人は堅く堅く手を取り合い、今回与えられた報奨の暖かさに胸を弾ませた。

カタリナ「やりましたねセシル!これでまたあなたも一緒に訓練できます!」

セシル「カタリナ……あなたにもお礼を言わないと。あなたがジェイガン様に申し出なかったら私は……」

カタリナ「そ、そんな。私はなにも感謝されるようなことは……」

ライアン「いいじゃありませんかカタリナさん。セシルさんもこう言ってることだし」

ルーク「最後に正義は勝つってな!セシル、同じ部隊になったからには仲良くしようぜ〜!」

ロディ「ふっ…また一つ騒がしくなりそうだ。だが、それも悪くない」

575 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:45:01 ID:???
セシルを囲んで輪になる第七小隊の面々。それを傍から見守る森崎は実に充実した気分に浸っていた。

森崎「(結果的にマルスの信用をこれでもかと言わんばかりに手に入れたな。
   第七小隊……こりゃあ将来的に本当に大成するかもしれないな)」

こうして山賊討伐というトラブルが発生した第七小隊の行軍任務は
新たにセシルという仲間を加えたことで、終了するのだった…!
============
今夜の更新はここまで。
セシル加入まではシナリオ上決まっていた流れなので、やや退屈させてしまったかもしれません。
次の訓練には久しぶりのサッカーパートも含まれてきます。
新たにセシルを加えた新生第七小隊の力はサッカーではどれほどのものなのでしょうか?
それでは次の更新でまたお会いしましょう。

576 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 00:45:25 ID:???
乙でした

577 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 00:46:42 ID:???
青春だ…願わくは最後まで誰も欠けませんように!

578 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 00:58:46 ID:???
> 語庵「あ、あの…それじゃあ私たちは…その、罰を受けなくても良いのですか?
>    またこれまで通り訓練を受けられるんですね?」

いったい何者なんだ……?w


579 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 18:57:52 ID:???
>>576
乙どもです!
>>577
第2部は森崎含め成人キャラが多いので、彼らは貴重なフレッシュ要因ですね。目指せ全員生還!
>>578
セシル「突如現れた謎の人物…いったい何者なの?」

クリス「セシル、ちょっとこれを見てほしいの」

カタリナ

KATARINA

クリス「これをアナグラム方式でこう入れ替えれば…」

KATARIAN

かたりあん

語庵

クリス「つまり最近近所にできたおそば屋さんはカタリナのお店だったんだよぉーーっ!!」

セシル「な、なんだってぇーーーっ!?」

カタリナ「違います!私は私です!カタリナ以外の何者でもありませんよ」

クリス「たはは、ごめんごめん、そうだよね。それじゃあ今日の訓練後は例のおそば屋さんに行こっか!」

セシル「さんっせーい!ほら、カタリナも行くよ、ついといでっ!」

カタリナ「わわ、そ、袖を引っ張らないでください〜〜!」

580 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 18:59:16 ID:???
※出撃したメンバーに50の経験値が入ります。

カタリナ「今回レベルアップした仲間がこれだけいます!」

クリス カタリナ

カタリナ「皆さんよく頑張りましたね!」

先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

クリス アーマーナイト レベル4
     成長率
H 25 80+! numnum= 力  9 50+! numnum=
技  5 30+! numnum= 速  3 30+! numnum=
運  3 50+! numnum= 武  7 50+! numnum=
守 12 60+! numnum= 魔  0  3+! numnum=
============
カタリナ 魔道士 レベル4
     成長率
H 20 80+! numnum= 力 3 40+! numnum=
技 7 70+! numnum= 速 8 75+! numnum=
運 4 75+! numnum= 武 8 70+! numnum=
守 4 20+! numnum= 魔 4 3+! numnum=

!と cardの間のスペースを埋めて『名前もまとめて』書き込んで下さい。

※合計が100を超えれば1アップです。

581 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 19:03:26 ID:???
クリス アーマーナイト レベル4
     成長率
H 25 80+ 46 = 力  9 50+ 41 =
技  5 30+ 67 = 速  3 30+ 15 =
運  3 50+ 86 = 武  7 50+ 88 =
守 12 60+ 59 = 魔  0  3+ 80 =

582 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 19:04:34 ID:???
カタリナ 魔道士 レベル4
     成長率
H 20 80+ 30 = 力 3 40+ 09 =
技 7 70+ 23 = 速 8 75+ 64 =
運 4 75+ 76 = 武 8 70+ 08 =
守 4 20+ 93 = 魔 4 3+ 96 =

583 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 19:07:55 ID:???
クリス アーマーナイト レベル4
     成長率
H 25 80+ 46 =126→1上がった 
力  9 50+ 41 =91
技  5 30+ 67 =97 
速  3 30+ 15 =45
運  3 50+ 86 =136→1上がった 
武  7 50+ 88 =138→1上がった
守 12 60+ 59 =119→1上がった 
魔  0  3+ 80 =83

クリス  アーマーナイト  レベル4 EXP30 0戦0勝0敗
        成長率
HP26/26     80
力  9       50
技  5      30
速  3       30
運  4      50
武  8      50
守 13      60
魔  0       3

以上のようになりました

584 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 19:09:28 ID:???
カタリナ 魔道士 レベル4
     成長率
H 20 80+ 30 =110→1上がった
力 3 40+ 09 =49
技 7 70+ 23 =93
速 8 75+ 64 =139→1上がった
運 4 75+ 76 =151→1上がった
武 8 70+ 08 =78
守 4 20+ 93 =113→1上がった
魔 4 3+ 96 =99

カタリナ 魔道士 レベル4 EXP80 0戦0勝0敗
        成長率
HP21/21     80
力  3       40
技  7      70
速  9       75
運  5      75
武  8      70
守  5      20
魔  4       3

以上のようになりました

585 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 19:15:47 ID:???
「「「「「「かんぱーーーーーーいっ!!」」」」」」

その夜、森崎は王宮の一室を借りて第七小隊の新メンバーの歓迎会を行った。
表向き上は規則違反の罰により部隊脱退を命じられたセシルだったが、
山賊討伐という立派な功績を認められ、こうして第七小隊へ異動させるということで落ち着いたのである。
その上クリスたちには王宮騎士団の中でもさらに位の高い『近衛騎士』の称号獲得のチャンスも巡ってきたのだ。
おかしいくらい全てが順調に進んでいる。未だ喜びの輪を囲んでいる若き従騎士たちを遠目で見ながら、森崎は呟いた。

森崎「な〜にが特例は無し、だよ。おもいっきり特別待遇な配慮じゃねぇか」

マルス「それが許されることを彼女たちは成し遂げた。それだけのことだよ」

森崎「まぁ、あいつらが落第でもしたら俺の引責にも関わるからな。そこまで文句は言わねぇけど」

マルス「はは、すっかり教官役が板についてきたじゃないか。その調子で明日からもよろしく頼むよ」

森崎「へいへい。それより明日の訓練だが、予定では午前が戦闘、
   午後がサッカーになってるんだがいったいどんな練習をするつもりなんだ?」

マルス「うん。正騎士と従騎士合同で練習試合を行う予定だ。カインやドーガたち正騎士の中核だけでなく
    講師として来て頂いているジョルジュ将軍やアテナ、リフ殿やマリクもそうだね。
    それと僕やシーダも助っ人選手として従騎士たちのチームに混ざることになっている」

森崎「なるほど。それで肝心の第七小隊の助っ人は誰なんだ?」

マルス「実際に試合が始まる直前まで決めないことにしているんだ。
    前に自分たちの部隊に協力を要請するためにって色々問題事が起こってね」

森崎「……賄賂ってやつか」

586 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 19:18:01 ID:???
マルス「まぁ、そういうところかな。それより第七小隊は6人部隊だよね。
    それに君を加えて7人だから、当日派遣される助っ人は4人だね。
    試合の結果次第ではかなりの高得点を稼げるから、君の力でうまく勝利に導いてあげてくれ」

森崎「ふっ、誰にモノを言ってるんだ?俺は世界一のGKを目指す男、森崎有三だぜ?
   ……ん、待てよ?マルスも助っ人として登録されているということは
   もしかしてお前と対戦する可能性もあるってことになるのか?」

マルス「そうだね。最後に森崎と直接対決したのはオレルアンでの試合だったかな。
    同じチームになったときはよろしくね。そしてもし敵チームになったときは…」

森崎・マルス「「全力で相手をしてやる」」



さらに夜も更けて、森崎はまだあまり飲み慣れないアルコールにほだされつつバルコニーへと向かった。

森崎「うーむ。20歳になったからと景気づけにワインを飲んだが何だか口の中がもやもやするなぁ」

陽子さんやリンダはよくこんなモノを水のように何杯も胃の中に放り込めるものだ。
そんなことを考えながら、森崎は相変わらずの鮮やかな月光が降り注ぐ屋上の先客と目があった。


☆そこにいるのはだれ?

マルス シーダ ジェイガン クリス カタリナ ルーク ロディ
ライアン セシル カイン リフ ジョルジュ トーマス アテナ
ノルン マリク

上記の中から会話をしたい人物を『1人』選択してください。

587 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 19:19:11 ID:esNiqmvw
カタリナ

588 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 19:31:52 ID:yt9/alWU
カタリナ

589 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 19:34:23 ID:???
>カタリナ
============
指揮官補正アップの判定を忘れておりました。先に判定をお願いいたします。

先着【1名】様で一気に判定をお願いします。

森崎(2)→! card
ロディ(1)→! card
クリス(1)→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

【森崎】
K→指揮レベル2→3
JOKER→指揮レベル2→3 さらに『指揮官個別スキル』習得!
それ以外→変化なし

【ロディ・クリス】
K〜Q→指揮レベル1→2
JOKER→指揮レベル1→2 さらに『指揮官個別スキル』習得!
それ以外→変化なし

590 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 19:36:12 ID:???
森崎(2)→ クラブ7
ロディ(1)→ スペード8
クリス(1)→ クラブ5

591 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 19:36:30 ID:???
森崎(2)→ ダイヤJ
ロディ(1)→ ハート6
クリス(1)→ クラブJ

592 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 20:01:18 ID:???
森崎(2)→ クラブ7
ロディ(1)→ スペード8
クリス(1)→ クラブ5
※誰も上がりませんでした
============
>カタリナ


森崎「ん?おーい、カタリナじゃないか。良い子はもう寝る時間だぞー」

本来なら明日の訓練のためにも早く寝ろと言うところだが、
ややほろ酔い気分ということもあり、冗談交じりの言葉が口をつく。

カタリナ「良い子じゃないのでまだ寝ません。
     ……明日のサッカーの試合のために、戦略書を読みふけっていたんです」

森崎「サッカーの本?」
     
カタリナ「モロドフ様があちらの世界から取り寄せてきたものなんです。
     読めば読むほどサッカーが奥が深いのが理解できます。
     多くの要素が混じりあったせめぎ合い、たった一瞬の判断のズレが大きなミスを引き起こす…
     私もブースト係として皆の足を引っ張らないように頑張りたいと思ってます」

側には何冊も積み上げられたサッカーの専門書の山があった。
初心者の入門書的なものから、実践的な戦術を紹介した上級者向けのものもある。
中には森崎ではとても読めなそうな外国語がびっしり連ねられた本もあった。

森崎「(伊達に軍師見習いを自称しているわけじゃないってか。なかなかの勉強家だなぁ)」

少しでも仲間の知識となるために、健気に頭の中に情報を詰め込んでいるカタリナを見て森崎は――

593 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 20:03:52 ID:???
☆どうしますか?

A 今日の山賊との戦いで、俺の動きは参考になったか?
B そういえばどうしてカタリナは軍師を志望してるんだ?
C あのジェイガンさんに対する申し立て、なかなか決まってたぜ
D ちょっと小腹がすいてきたな。今日の弁当は……さすがにもう無いか?
E カタリナは……好きな人とかいたりするのか?
F 夜風は冷えるぜ。勉強熱心なのもいいが、早めに切り上げて寝るんだな

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

594 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 20:07:36 ID:esNiqmvw
B

595 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 20:07:43 ID:KeY6iQ1A
B

596 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 20:21:59 ID:???
B そういえばどうしてカタリナは軍師を志望してるんだ?


森崎「そういえばどうしてカタリナは軍師を志望してるんだ?
   見た感じ剣や槍を振り回せそうにないのは分かるぜ。
   だから魔法を武器にしているのは納得が行くんだが…」

森崎はカタリナのことをまだよく理解していなかった。
彼女のことを知ることで、彼女が持つ不安や恐怖を取り除けるキッカケを掴めないかと模索したのだ。
単純にこの少女に対しての好意を含んだ興味がまったく無いというわけではなかったが。

カタリナ「私が軍師を目指したわけ…ですか」

なにか言いづらい理由があるのか、しばらく目を泳がせた後でカタリナはゆっくり口を開いた。


軍師になりたーい→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→誰かの役に立てる仕事に憧れてるんです。
ハート→前大戦で『戦う軍師』で有名だった森崎さんに憧れてるんです。
スペード→体を使うより頭を使うほうが得意だったからです。
クラブ→……秘密です。
JOKER→あなたになら話してもいいかもしれない……私がここにいる理由を……

597 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 20:29:23 ID:???
軍師になりたーい→ ハートK

598 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 20:35:19 ID:???
モテモテすぐる。
この恋愛運を半分でいいからHPに!

599 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 21:34:19 ID:???
>>598
第1部の女難が嘘のように好感を持たれまくってますよねw
============
軍師になりたーい→ ハートK
>ハート→前大戦で『戦う軍師』で有名だった森崎さんに憧れてるんです。

カタリナ「その…実は、1年前の前大戦の書物を読む機会があったんです。
     そこで森崎さんの名前と活躍を目にして……」

森崎「俺の活躍?」

カタリナ「マルス様の片腕でありながら、自らは戦場の真ん中に躍り出て
     多くの仲間を庇いながら知恵を絞りドルーア帝国を倒していく……
     私、そんな森崎さんの活躍に憧れて、軍師を目指すようになったんです」

森崎「(お、おいおい…クリスに続いてカタリナまで俺に憧れてるだって?
   ふふふ……どうやら俺はこの大陸に伝説を作りすぎちまったみたいだな。
   この調子じゃそのうち世界中の女の子の憧れの的になっちまいそうだぜ)」

カタリナの返答に気分を良くした森崎は、酒の効果もあってかにへらとだらしない笑みを浮かべる。

カタリナ「でも、戦闘と知略を兼ね備えることって難しいですね。
     私の場合は……まだ戦場で攻撃魔法を唱えられる勇気を持てません。
     怖いんです。自分の放った魔法で目の前の人間が倒れていく様を見続けなければならないのが…」

森崎「……そんな甘いことを言ってるようじゃ、この国の騎士になんかなれないぞカタリナ」

カタリナ「森崎さん……」

600 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 21:35:21 ID:???
森崎「確かに騎士ってのは有事の際には人の命を易々と奪わなければならない職業かもしれない。
   ……俺もな。今更になってだけどこれまで自分が倒して踏み越えてきた連中のことを思い出すんだ。
   タリスの島を襲ってきたガルダの海賊、村人たちを襲って金品を奪うサムシアン。
   グルニアやマケドニアの騎士たち、ドルーア帝国のマムクート……
   色んな奴とやりあってきたが、少しでも躊躇したり手を抜いていたら今、俺はこの場にいない。
   自分が生き残り、前に進んでいくためには立ち塞がるものを蹴落としていかなきゃならない」

カタリナ「……森崎さんは、そんなとき嫌な気持ちにはならなかったんですか?
     私は……私はたとえ敵対している人でも申し訳ない気持ちになってしまいます。
     本当に私なんかが先に進んでいいのか、私なんかがいい思いをしていいのかって……」

その言葉を聞き、森崎はカタリナの心に潜む暗い影を僅かだが感じ取れたような気がした。

森崎「(なるほどな。こいつ…必要以上に自分を卑下する傾向にある。
   今こいつに必要なのは自分が誰かに必要にされてる、頼りにされているという自信だ。
   クリスたちはカタリナのことを信頼はしているが、やはりどうしても『守るべき対象』に見ているような気がするもんな)」

カタリナにしか任せられない戦況。カタリナでしか突破できそうにない困難。
そんな状況をいくつか用意してやることが出来れば、彼女の弱気は払拭できるはずだと森崎は思った。

森崎「カタリナ。お前にはすごい素質があると俺は睨んでいる。俺に憧れるくらいだ。間違いない。
   現に、体のさばき方や体力は今日の朝とは比べものにならないくらいパワーアップしているはずだ」

カタリナ「は、はい。森崎さんが私に分かりやすく目の前で戦ってくれていたおかげです」
   
森崎「明日の訓練は午前が模擬戦、午後がサッカーになっている。
   よーく体をケアしておけよ。明日の訓練。成功の鍵を握っているのはお前だ!」

カタリナ「え…?えええぇぇぇぇええっ!?」

森崎「話はそれだけだ。それじゃあまた明日の訓練でな!」

601 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 21:37:38 ID:???
そう言い残すと、森崎は少し冴えてきた頭を右手で支え、左手をひらひら振りながらバルコニーを後にした。

カタリナ「私が……訓練の、鍵……」

月夜が起こす不思議な力の影響なのか、カタリナは森崎の自信溢れる言葉に心が揺さぶられる錯覚を覚えた。

カタリナ「(あの人が…森崎有三。マルス様に並ぶ多くの人を動かす力を持つ才能…)」

※カタリナが森崎に支援(1)を発生させました



次の日。クリスたち第七小隊は城外の訓練場へと集められていた。

ジェイガン「よし、みんなきけ。本日の模擬戦だが、これまで以上の実力者が相手となる。
      訓練に耐えられず脱走した者、成績不良により落第した者…
      その中でもここまで勝ち抜いてきたお前たちに相応しい講師の方々だ。心してかかるがいい」

ザッ…

森崎「あ、あいつはー!?」

オグマ「よう、久しぶりだな。少し背が伸びたんじゃないか?」

森崎たちの前に現れたのは、大陸一の剣闘士として名高い『月光』の使い手である傭兵オグマ。
ワーレンの武術大会ではあの森崎を以てしても敗北を喫した凄腕の剣使いである。

ジェイガン「本日はこのオグマ殿を始め、重騎士隊のドーガ、
      騎馬隊のフレイなどを敵将に見立てて配置する。
      彼らが率いる部下たちも、正騎士の中では選りすぐりの実力者ぞろいだ」

602 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 21:37:49 ID:???
ミネルバとは長いこと会ってないし、あの時の想いは「はしか」みたいなモンだったんだ…と恋に恋する乙女のようなことを言ってみる。

603 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 21:39:07 ID:???
ライアン「ど、どうしましょう…右も左も今の僕達じゃ手も足も出ないすごい人ばかりですよ…?」

ルーク「ビ、ビビってんじゃねぇぞ!みっちり鍛えてきた今の俺らなら…!」

ロディ「だが、それを差し引いてもかなりの戦力差がある。我々だけではとても太刀打ちできんぞ」

ジェイガン「安心せい。今回はお前たちを助ける戦力も存在する。
      これまでお前たちが戦ってきた講師や助っ人などを駆使し、
      この強敵たちと対抗できうる軍勢を構築するのだ」

セシル「これまで戦ってきた講師というと、ジョルジュ将軍やアテナさんとかかしら?」

クリス「トーマスさんや、リフさん。もしかしてマルス様やシーダ姫も私たちの味方なんですか?」

カタリナ「それは心強いですね。あの方達と力を合わせてこの困難を乗り切れということなのでしょう」

ジェイガン「将来同じ王宮騎士団として戦うことを考え、今のうちに多くのものと呼吸を合わせられる癖をつけておくのだ。
      それでは各自戦闘準備を行え!3つの部隊を作り、見事講師たちを撃破してみせるのだ!」

森崎「(こいつは部隊編成が勝負の分かれ目になりそうだな。
   それに訓練という名目上、第七小隊の連中は必ずどこかの部隊に加えないといけないみたいだし)」

604 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 21:40:20 ID:???
ダイヤで即死の月光をどーするかw

605 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 21:41:12 ID:???
・今回の戦場パートの任務一覧

@オグマ隊討伐(オグマ率いる部隊を倒す。剣、斧使いが多い)
Aドーガ隊討伐(ドーガ率いる部隊を倒す。槍、魔法使いが多い)
Bフレイ隊討伐(フレイ率いる部隊を倒す。剣、弓使いが多い。拠点パートあり)


☆どうしますか?

A 森崎がメンバーを振り分ける(3つの部隊を自由に振り分けることができます)
B 誰かに任せる(部隊分けはカード判定になりますが任命したキャラが指揮レベルを持たない場合+1されます)

※Bの場合は誰に任せるかを下記の中から一人選択してください。
【クリス・カタリナ・ルーク・ロディ・ライアン・セシル
 マルス・シーダ・カイン・リフ・マリク・ジョルジュ・トーマス・ノルン・アテナ】

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

606 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 21:42:04 ID:srvywbjg
A

607 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 21:42:10 ID:jVL2lRd2
Bカタリナ

608 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 21:42:45 ID:esNiqmvw
Bカタリナ

609 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 21:57:54 ID:???
>Bカタリナ

森崎「よし、みんなきけ。今回の部隊編成についてだが――」

そこで一旦言葉を切って、森崎はカタリナへと熱い視線を向ける。

森崎「カタリナに一任したい。お前の頭脳を駆使して、この困難を乗りきれる布陣を作ってくれ!」

カタリナ「わ……私が、ですか!?」

森崎「ああ。昨夜も言ったが俺はお前の素質を買っている。断ることは許さんぞ」

クリス「(昨夜…?森崎さん、カタリナとなにかしていたのかしら?)」

セシル「(カタリナもクリスも森崎さんから頼られている。私もこの訓練で頑張らなくちゃ!)」

森崎から絶対の信頼を受けたカタリナを中心に、第七小隊の面々の心は揺れる。

カタリナ「わ、分かりました。少しだけ時間をください。部隊表と…それと、全員の持ち物リストも!」

始めのうちは指名されたことでおどおどとしていたが、すぐに軍師としての冷静さを取り戻すと
ペンと羊皮紙を手に取り、相手の布陣に合わせる最適な軍団を計算して当てはめていく。

森崎「(これは大きな賭けだ。訓練の結果次第ではカタリナの自信を完璧に打ち砕いてしまうかもしれん。
   だが……俺はあの娘が軍略だけでなく戦闘でもこの部隊を支えられる逸材だと信じている。
   第七小隊がもう一つ上の段階に昇華するためには…カタリナの力が必要なんだ!)」

森崎は半ば祈るような気持ちで、カタリナの様子を見守った。
それはいつかの成長著しい後輩へ自分の全てを打ち付けるような気分と似ていた。

森崎「(山森、か。思い返せば、アイツの才能は……俺の『星』の力で高められたものだった。
   本来のアイツは平凡な才能しか持ち合わせていなかった。だが……こいつなら!)」

610 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 22:00:04 ID:???
そして当の本人は、まず最も手強い相手であろうオグマ隊と戦う部隊の編成に取り掛かっていた。

カタリナ「(オグマ殿と正面から戦える人は限られている。それなら……)」


カタリナの戦略@→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→森崎・クリス・カタリナ・マルス・シーダ
ハート→森崎・ルーク・ロディ・マルス・シーダ
スペード→マルス・シーダ・セシル・カイン・アテナ
クラブ→マルス・シーダ・ジョルジュ・トーマス・ライアン
JOKER→カタリナがついに恐怖を乗り越える!?指揮レベル2→3となり攻撃不能がアンロック!

611 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:00:38 ID:???
カタリナの戦略@→ ハート9

612 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 22:13:52 ID:???
カタリナの戦略@→ ハート9
>ハート→森崎・ルーク・ロディ・マルス・シーダ

カタリナ「(オグマ殿の部隊は剣と斧使いが多い。その両方に柔軟に対抗出来る戦力は……)」

剣と槍装備の者を中心に部隊を組む。森崎とマルスの指揮を重複させることでオグマにもきっと対抗出来るだろう。

カタリナ「(次は…ドーガ殿の部隊。重騎士と魔道士の混合部隊らしいから、ここは…)」



カタリナの戦略A→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→クリス・カタリナ・マリク・ジョルジュ・トーマス
ハート→クリス・カタリナ・セシル・ライアン・トーマス
スペード→カイン・マリク・セシル・ライアン・トーマス
クラブ→ジョルジュ・ライアン・トーマス・マリク・ノルン
JOKER→カタリナがついに恐怖を乗り越える!?指揮レベル2→3となり攻撃不能がアンロック!

613 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:14:06 ID:???
カタリナの戦略A→ JOKER

614 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:15:02 ID:???
おおおおお

615 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:15:18 ID:???
なんかイベントが大幅カットされたようなwwwwww

616 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:19:52 ID:???
盛り上がるイベントを考えていただろうに・・・

617 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 22:39:04 ID:???
>>614-616
こんな些細なキッカケで苦難を乗り越えられるのも若さの証拠です。素直に喜びましょー!
============
カタリナの戦略A→ JOKER
>JOKER→カタリナがついに恐怖を乗り越える!?指揮レベル2→3となり攻撃不能がアンロック!


カタリナ「(……ここまで私の力を信用し、頼りにしてくれる人が今までいたでしょうか)」

色あせた記憶。いや、自分の意志で様々な色を消して灰色にくすませた記憶。
その中で、自分は常に誰かに虐げられて生きてきた。
必要とされず、頼られもせず。それこそ使い捨ての人形のような……

カタリナ「(誰かのために自分の力を役立てたい。『あの方』以外の人にこんな感情を抱いたのは…初めてかもしれない。
     でも、きっと、今私の心に芽生えたこの心は……嘘偽りのないモノ……!)」

今、私は頼られている。必要とされている。その幸福感を得るために、自分はこの世に生を受けてきたのだから。

カタリナ「(もしもあの子が今の私の顔を見たら…どんな言葉を呟くでしょうか。
     あまりの変わり様に驚くかしら?それとも……見直してくれたりするのでしょうか?
     この夢のような一時を……後もう少しだけ、愉しませてくれることを――お赦しください)」

森崎「(ん…?雰囲気が……変わった?)」

一瞬、だが確実に、彼女を取り巻く自信のなさ気な陰気なオーラが消し飛んだかのように思えた。
激しいプレッシャーで潰れてしまうかもしれないという不安は、どうやら杞憂に終わったらしい。
憑き物が落ちたような、いつも以上に神秘的な雰囲気の彼女が、ゆっくり首を上げて森崎の方を見つめる。

カタリナ「森崎さん、ありがとうございます。…私のためにわざわざ部隊編成を任せてくれたんですよね?」

森崎「さて、どうだかな。お前がそう思うんならそうなんじゃないか?」

618 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 22:40:29 ID:???
カタリナ「……もう、平気です。ようやく分かりました。私は期待されている。信頼されているということを。
     怖がることなんて無かったんですね。むしろ、怖がることが――皆からの信頼を裏切っていたということにやっと気づけました」

クリス「カタリナ…?そ、それじゃあもしかして――」

ルーク「つ、ついにあの凄まじい火炎魔法のお披露目か!ヒャッホー!こいつはめでたいぜ!」」

ロディ「実戦以外での彼女の魔道の成績はほぼトップクラスだからな。その性能はお墨付きだ」

ライアン「カタリナさん……僕、嬉しいです!なんだかこれで本当にカタリナさんと仲間になれたような気がします!」

セシル「どうやら眠れる獅子が目覚めたって感じね。これならいけるわ!どんな強敵だろうとどーんと来いよ!」

第七小隊がさらに結束を強めたのを森崎は強く感じた。

森崎「(よし、これで午後のサッカーがさらに楽しみになってきたな。
   今のアイツらなら、どんな連中だろうと乗り越えていけそうな気がするぜ…!)」


※カタリナの指揮が2→3に上がりました
※カタリナの攻撃不能が解除されました。
※カタリナがセシルに支援(1)を発生させました
※カタリナがクリスに支援(2)を発生させました

619 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 22:41:58 ID:???
カタリナ「あの、それで部隊編成のことなんですけれど、このまま私が組んでもよろしいでしょうか?
     それとも森崎さんが納得のいく布陣を組み直しますか?
     私のことならもう気にしないでください。自分の出来る範囲で、第七小隊を支えてみせますから」

森崎「ん?そうだなぁ……(すっかり頼もしい顔つきになりやがって。後輩の成長が実感できるって気持ちいいものだなぁ…)」


☆どうしますか?

A このままカタリナに任せる
B やっぱり自分が決める
C むしろ別の人に任せる

※Cの場合は誰に任せるかを下記の中から一人選択してください。
【クリス・カタリナ・ルーク・ロディ・ライアン・セシル
 マルス・シーダ・カイン・リフ・マリク・ジョルジュ・トーマス・ノルン・アテナ】

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

620 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:42:13 ID:jVL2lRd2


621 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 22:42:32 ID:esNiqmvw
A

622 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 23:05:47 ID:???
>A このままカタリナに任せる

森崎「折角の機会だ。このままカタリナに任せるよ」

カタリナ「ありがとうございます。それではドーガ隊への対抗部隊ですが…」


カタリナの戦略A→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→クリス・カタリナ・マリク・ジョルジュ・トーマス
ハート→クリス・カタリナ・セシル・ライアン・トーマス
スペード→カイン・マリク・セシル・ライアン・トーマス
クラブ→ジョルジュ・ライアン・トーマス・マリク・ノルン
JOKER→なんと突然の来客だ。司教関係の者らしいが突然カタリナの表情がこわばり…?

623 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 23:06:26 ID:???
カタリナの戦略A→ クラブA

624 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 23:07:25 ID:???
指揮レベル上がったのに指揮に不安が出てきたぞw

625 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 23:12:11 ID:???
変なスイッチ入ったか?

626 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 23:19:54 ID:???
何という弓縛り

627 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 23:23:58 ID:???
>>624-625
JOKERの後にクラブAってなんだか出やすい気がしますw
>>626
縛りプレイは新しい発見があったりと気分転換にいいですよね〜
============
カタリナの戦略A→ クラブA
>クラブ→ジョルジュ・ライアン・トーマス・マリク・ノルン
============
カタリナ「ここは間接攻撃できる人を中心に組んで、相手に攻撃権を与えない作戦で行きましょう!」

森崎「…それはいいんだが、もしも向こうに先制を取られたらどうす」

カタリナ「そんな消極的な考えなんてかなぐり捨てるべきです!
     イケイケゴーゴーでガンガンいこうぜ!これこそ今風の作戦なんですよ!」

森崎「そ、そうか…時代の流れってのはコロコロ切り替わるものなんだな…
   (変にプレッシャーをかけすぎておかしくしてしまったか?いや、でもこのカタリナもこれはこれで…)」

カタリナ「それでは最後のフレイ隊への対抗部隊ですけど…」

森崎「(残るメンバーは6人。第七小隊は絶対出撃しないといけないから、メンバーは限られてくるが…)」



カタリナの戦略B→! dice

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

1.2→クリス・カタリナ・セシル・カイン・リフ
3.4→クリス・カタリナ・セシル・リフ・アテナ
5.6→クリス・カタリナ・セシル・カイン・アテナ

628 :森崎名無しさん:2011/07/22(金) 23:24:27 ID:???
カタリナの戦略B→ 1

629 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/23(土) 16:11:08 ID:???
カタリナの戦略B→ 1
>1.2→クリス・カタリナ・セシル・カイン・リフ

カタリナ「3つめの部隊はクリスと私、セシル、そしてカインさんとリフさんにお願いします」

森崎「槍を使えるメンバーが多めだな。悪くないんじゃないか?」

リフ「私という回復役もいることですしなぁ。ホッホッホ」

だが、ただひとりどこの部隊にも選ばれなかったアテナは不満げに頬をふくらませていた。

アテナ「カタリナ、アテナは居残りか。留守番なのか」

カタリナ「す、すみませんアテナさん。でも、今回の作戦では
     素早い剣士よりも杖での癒し手のほうが有用だと思って……
     で、でももちろんアテナさんの実力は信用していますし、もし次の機会があれば…」

ペコペコ頭を下げながら申し訳なく弁明するカタリナ。その態度に対してアテナは…


余り物には→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→…しょうがない。城でうまい昼食作って待っているぞ
スペード・クラブ→アテナ、剣を使うこと以外は苦手。つまり待つのも苦手。だからフレイ隊に混ざる。
JOKER→……アテナ、お前の顔どこかで見た覚えがある。確か山賊がいっぱいいる砦で……

630 :森崎名無しさん:2011/07/23(土) 16:12:41 ID:???
余り物には→ ハート8


631 :森崎名無しさん:2011/07/23(土) 16:12:44 ID:???
余り物には→ クラブK

632 :森崎名無しさん:2011/07/23(土) 16:19:03 ID:???
モリブレムさんそのJOKERはあかんw
もし出てたら色々大変な事になってたよw

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