キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【Forza】Another-C_7【FIORENTINA!!】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/17(水) 14:48:58 ID:DsYKOYu6


この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。





…恋愛は二の次に皆サッカーに命を削って頑張ります。(何かに誓う)




577 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/03(土) 16:22:56 ID:???

☆どの選手の紹介文が書かれていますか?(知りたい選手を選んで下さい)


A ジュゼップ・グランディオス
B ヘンリク・ラーソン
C ゲイル・リネカー
D ロナルド・クァール
E ディエゴ・ブランドー
F ルベン・ゴンザレス
G ペドロ・フォンセカ
H その他の選手(要記述)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


578 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 16:23:21 ID:J5FcXjNo
E でたw

579 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 16:24:23 ID:cPVo214g

競馬はどうしたw

580 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/03(土) 16:26:55 ID:???
Eに選ばれたところでまた来週〜
次回も宜しくお願い致します。

581 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 16:38:01 ID:???
>>573
>《クラブA》 片桐「おや、三杉か? こんな所でどうした?」
ここで片桐に会っちゃうと、会話次第で日本サッカー協会との決裂が早まっちゃってたのかな?


582 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 17:05:53 ID:???
胸元を調べれば、ファーストクラスのチケット貰えたりしてw
「ん、これか。
(ゲートで不審者として捕まった)
賀茂さんの分が余っている。よかったらやろう」

583 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 18:57:25 ID:???
顔ぶれが懐かしすぎて泣ける

584 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 22:10:10 ID:???
STEEL FOOTBALL RUN

585 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 15:11:21 ID:???

>>581-582
クラブAだと隣の席にはファーストを断られた豚みたいな匂いのする男が座ってましたね。
Jokerだとそんな感じでファーストに乗れてました。

>>583
RT2002やゲーム版1の懐かしキャラが集結したら、こんな強力バルサBになりました。
3〜5年後辺りのバルサトップはきっと大変な事になってます。
取らぬ狸のCL編妄想ばかりが先行して困る件。

>>584
ニョホッ
=============================================

> E ディエゴ・ブランドー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

特集が組まれていたのは“ディエゴ・ブランドー”と言う選手であった。
コラムでの簡単な紹介文を見直して、三杉はここで首を傾げる事になった。

三杉(ディエゴ・ブランドー、イギリス人・・・・・・ふむ、イギリス人がディエゴ?)

イギリス人でディエゴと言う名は普通は聞かない。
ディエゴのと言う名は、旧約聖書のイサクの息子でユダヤ人の祖となったヤコブのスペイン形“ハコボ (Jacobo)”
の名が源流であり、そこから異形として生まれた幾つかの名の一つである。
イギリス人であれば、ジェイコブかジェイムズとでもなるべき名前の筈だが・・・。


586 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 15:13:38 ID:???

三杉(なになに・・・ディエゴ・ブランドー、幼くして両親を亡くした天涯孤独の天才。)

『ラ・マシアへの入寮は13歳以上が決まりだが、ディエゴは例外的に10歳で入寮を許可された唯一の選手である。
  しかしスカウトされた経緯やそれまでの経歴については未発表であり、本人も頑として答えてくれない。
  この事からラ・マシア、いやバルセロナにおいて最も謎多き選手として有名である。

  あまりの強情っぷりに、彼が貧困層出身ではないかと勘繰られた事もあるが・・・
  学業の成績が非常に優秀である事から、知的階級以上の出身であると主張する者の方が大多数である。
  特に語学に堪能で、母国語の英語は勿論、スペイン語に加え、ポルトガル語、イタリア語等も話す事が出来る。
  またテニスの腕も相当な物である事から、貴族階層出身者ではないかと噂され、女性人気が非常に高い。』

三杉(これは・・・・・・)

あまりに創られたようなプロフィールに三杉は疑いを禁じえなかった。
身も蓋もない言い方をすれば、強烈な胡散臭さが漂っているのである。
しかし、もしこの話が本当であるならば話題性は余り有るほどの存在…
そして何より天より2物3物を与えられた規格外の天才と言う事になろう。

三杉(いや…そうとも限らないか。)

マルコ・クオーレ、ファンディアス、大空翼といった天才達を思い出し、三杉は先程の考えを否定した。
天才と言うのは理屈や背景からは説明できないような才の顕れを言う。
それに対してディエゴからは(所詮記事の情報だが)何らかの背景がある事が十分窺えられた。
そう考えてみれば、このディエゴは努力型の秀才…自分と同じタイプなのでは、と三杉は印象を改める。

三杉(…そうだとしても、少なくとも僕より優秀そうではあるな。 …まあ、そこはいいか。)


587 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 15:15:22 ID:???

プロフィールを一通り噛み砕くと、続いてプレイスタイルや実績の紹介に目を通した。
するとその前半部と後半部で、全く同一人物として結びつかない二つの特徴が三杉の注目を攫う。

『トップ下を好むディエゴは、主にインテリジェンスとテクニックで攻撃を組み立てるタイプだ。
  豊富なアイディアに対してノールックパスやヒールパスを駆使するスタイルは、まるでジーコのようでもある。
  細身ではあるがフィジカルは比較的強く、豊富な運動量で攻守のあらゆる場面に顔を出す…
  相手にしてみれば非常に厄介な中盤の重鎮であろう。』

これが前半部である。
インテリジェンスとテクニック、パサー、運動量で攻守をカバー・・・
三杉はこれを見て、自分と似たプレイスタイルだという印象を受けた。

『しかし勝利にこだわる所があるのか、チームの敗勢が濃くなると普段の紳士的な性格が変貌する。
  闘志剥き出しにラフプレイを使い始め、相手を怪我させる事も厭わないのだ。
  また相手チームの選手や審判に食ってかかる事も少なくない。
  不思議な事だが、そうなった時の彼は明らかに動体視力やフィジカルが一回り以上上がっているように見える。
  そして彼自身もゴールに対して貪欲になり、ミドル・ショートレンジ問わずシュートを撃ち出してくるのだ。
  この時彼が放つのが、高速で地を這う様な軌道のシュートあり…
  地元ではこのシュートをアグィラ・デル・オーロ(黄金の鷲)と呼んでいる。』

しかし後半部は前半部からは一変し、ラフな選手像を浮かび上がらせる。
これは自分には無い特徴・・・どちらかと言えば日向を思わせるスタイルだ。
水と油、相反する二つの性質が途中で入れ替わるのかと思うほどに、前者と後者は違っていた。

三杉(二重人格なのか・・・それともこの後半部が本性で、普段は紳士を演じているとか・・・)

このような勘繰りを三杉のような者が入れてしまうほど、このディエゴ・ブランドーという選手は
“謎”という大きな魅力に包まれていた・・・少なくともこの記事の中では。


588 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 15:18:05 ID:???

バルセロナB(4−2−3−1)

−−−−−−−
−−−H−−− Hリネカー
−−−−−−−
J−−I−−F Jラーソン Iディエゴ Fアルゴス
−−−−−−−  
−−G−E−− Gライカール Eグランディオス
−−−−−−−
−B−−−A− Bフェレール Aフォンセカ
−−C−D−− Cクァール Dアウミージャ
−−−@−−− @ゴンザレス

コラムの残りのスペースには、上のフォーメーションが記されていると共に・・・

『バルサBの選手は、バルサトップと全く同じ戦術で闘っている。
  つまりテクニックが満たされれば、いつでもトップのレギュラーを張れる選手達なのだ。
  バルサは頂点から底辺まで一つの哲学、一つのメンタリティが統一された稀有なチームである。
  クライフが選手時代に提唱した革命は、彼が監督となった今、大きな城なって完成したのだ。
  レアルがどれほどの資産を使って補強しようとも、ラ・マシアの存在によりバルサは揺るぎはしない。
  戦術と連携でバルサはいつまでも戦っていけるだろう。』

・・・と締め括られていた。
三杉は雑誌を置くと、フウーッと大きく息を吐く。
あまりにも巨視的なクライフの手腕に三杉は感嘆に包まれるのを感じていた。
選手として一流だっただけではなく、指導者・戦略家としても超一流である事を改めて知ったのだった。


589 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 15:19:24 ID:???
一旦ここまでです。

590 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 15:22:39 ID:???
乙です
ゴールデン北国シュートを使うのか

591 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:26:10 ID:???

三杉「バルセロナBか…」

硬い背もたれに身体を預け、三杉は力無く呟いた。
スペイン内戦の歴史を思えば、バルサBは間違いなくスペインではなくバルサで出てくるだろう。
勿論中には各国のナショナルチームに合流するメンバーも居るだろうが…
少なくともクラブチームの中で本気で世界一を狙える希少なチームであるのは疑いない。

選手の質という意味では…年齢制限のないA代表ならばともかく、U18となっているWトーナメントでは
間違いなく“A代表>>クラブチーム”という図式が成り立つだろう。
しかしこのバルセロナBは少々他と違うのは明らかであった。

“フィオレンティーナでWトーナメント出場する事が決まっている”三杉は、
自分達はどうなのだろうか、大丈夫なのだろうか、と答えの出ない問いに頭を悩ませる。
そしてパルマ戦を終えた後の、控室での出来事を思い出すのであった。


592 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:27:11 ID:???

〜回想・2日前 サンシーロスタジアム、フィオレンティーナ控室〜

優勝を決めただけでなく、ベストイレブンやMVPなどを輩出した三杉達。
彼等は成し遂げた成果によって、誇らしげに、和やかに控え室へと戻って来た。
だが控え室では、そんな彼等を2人の思わぬ人物が待っていたのだった。

ジョアン「諸君、よくやってくれた。 期待以上の成果を見せて貰ったぞ。」 パチパチパチ

バンビーノ「コーチ・・・」

一人はメンバーの誰もが良く知る人物であった。
ジョアン・ウェンガー、このフィオレンティーナでの三杉達のコーチであり・・・
今ここに居るメンバーをコッパ・イタリア・プリマヴェーラに挑ませた本人だ。

もう一人は三杉達の知らない顔だった。
身なりの良さや高貴な眉毛から、それなりの人物である事だけは想像がついた。

三杉「この結果はコーチのご指導の賜物ですよ。 ・・・そんな事よりそちらは?」

ジョアン「うむ・・・こちらはヴィットーリオ・トレイゼ・チェッキ・ゴーリ氏。
      フィオレンティーナの会長であるマリオ・チェッキ・ゴーリ氏の御子息であり・・・
      このチームの執行役員を担う方・・・所謂、フロントという奴だ。」

「!?」「フロント!?」「マジで!」


593 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:28:30 ID:???

トレイゼ「フフッ、お初にお目にかかる。 いま紹介に預かったトレイゼだ、宜しく頼む。
      先ず最初に言っておくが、私の事はトレイゼと呼んで貰いたい。
      このヴィットーリオという仰々しい名前が嫌いなのでね。」

いきなり現れた大物に、控え室の中は騒然とする。
しかも、まるで友達にするようなフランクさで語りかけて来たのである。
当然ながら畏まる以上に驚きの感情でイッパイとなってしまった。

ジョアン「御曹司、早速本題をお願いしたいのですが。」

トレイゼ「ああ勿論・・・。 さて、諸君らはこのジョアンの指示でこの大会に出場した。
      大会に参加したからには勝利を求め、優勝を目指すのは当然なのだろうが・・・
      その内実として、諸君らの活躍は我々フロントへのアピールと同義であった筈だ。」

ここで一旦言葉を切り、こちらをグルっと一瞥した。
そして否定の言葉や疑問が挙がらない事を確認すると、更に続ける。

トレイゼ「・・・そして諸君らは、優勝という最良の結果を出して見せてくれた。
      私もジョアンもその活躍は十分に見せて貰ったつもりだ。 ・・・そうだな?」

ジョアン「ええ、彼等はセリエAを構成するに相応しい人材へと成長しました。
      私の指導者としての矜持に賭けて保証しましょう。」

「おおっ!」「っしゃ!」「やった・・・やった・・・」


594 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:30:04 ID:???

「おおっ!」「っしゃ!」「やった・・・やった・・・」

厳格なジョアンから、思いも寄らぬ手放しの絶賛。
メンバー達は嬉しさを抑えられなかったようで、口々に喜びの言葉を漏らした。
・・・が、ジョアンの厳しい眼光により、それも直ぐに静まる。
話はまだ続くという事である。

トレイゼ「それで・・・これだけの実力を示してくれたキミ達との契約を私は検討している。
      取り敢えずはリザーブチーム・・・という事にはなるが。」

ざわざわ・・・! ざわ!
 ざわざわざわ! ざわざわ・・・!

一瞬静かになった控え室が再び騒然とした。
三杉達にとってはまさに予想外の、うますぎる話である。

トレイゼ「ただ、一つだけ条件がある。 来年Wトーナメントが開催される事は諸君らも知っていようが・・・
      私はその大会にフィオレンティーナユース・・・つまり諸君らを出場させたいと思っている。
      ゆえに、他のチームでのWトーナメント出場を考えている者は諦めて貰いたい。」

・・・と、最後にミソがついた。
いや、ミソと言うほど悪い条件ではない。
少なくとも、フィレンツェに集う前はセリエAでプロになるなどと夢でも不可能だった彼らにとって・・・
引き換える条件として考えるには、そう酷い物とは言えない筈だった。


595 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:33:19 ID:???

しかし今度は先程とは違い、メンバーから質問が飛んできた。

バンビーノ「・・・他のチームでWトーナメント出場を考えている人間はどうなりますか?」

ジョアン「放出・・・という事になるな。 数日の猶予の後、今の寮からも出て貰う事になる。
      これは同時に私との契約も終了する事を意味する。
      その前に、あと1仕事だけやって貰う事が残っているが・・・
      それは後で話すとして、どうだ、諸君らの中でここで終わりにする者はいるか?」

質問に対してはジョアンが横から説明をした。
クラブとの契約とジョアンとの契約、2つある事を思い出させるためであろうか。
そしてその回答と共に、彼は三杉達へと問い掛けた。

・・・それに対し、迷い無く2つの手が上がる。

マルコ「バンビーノ・・・。」

新田「中山さん!?」

その手の主はバンビーノと中山・・・いずれもフィオレンティーナの中核となっていた2人である。
この2人から手が上がった事に、他のメンバーから動揺の声が漏れた。

そして三杉は・・・

596 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:34:21 ID:???

A 何も言わず、ただ黙ってこれを聞いていた。
B 「何故だ・・・?」と2人に対して問いかけた。
C 驚きの表情で、2人の顔を見た。
D 「僕もです!」・・・と手を上げた?

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


597 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 19:35:08 ID:9Y+g2acY


598 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 19:35:53 ID:jCyA3aRM


599 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 19:36:00 ID:U5nM0BNo

むしろおまえら知らなかったのかよ、というレベル

600 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/05(月) 19:42:41 ID:???
平常運行…という感じですね。
本日は相変わらず選択肢が一個という酷さですがここまでです。
こんなアレをいつも見て下さって感謝です。

601 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 19:45:25 ID:???
ばいばいベイビー

602 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 21:58:30 ID:???
ラ・オツデシタ

前スレまだ埋まっていないでござるな

603 :森崎名無しさん:2011/09/05(月) 23:14:53 ID:???
しかしMVPを放出というのはすごい話だなぁ

604 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 00:18:48 ID:???
コメレスだけです。

>>601
べいびーべいびー

>>602
乙感謝です。
前スレ埋まらず二週間で面目ありません、埋めネタが駄目だったんでしょうかねぇ…(´・ω・`)
あと3レスで出来そうな埋めネタも無く、申し訳ないことです。
あとはジョジョAAを貼るくらいしか無いですけど、適当にやっときますです。

>>603
まあ言ってもトレーズ様のオマージュキャラですからね、ちょっとおかしなとこあります。
あとバレにならない程度にぶっちゃければ、フィオに残るのは貧乏くじとなり、
トレーズ様はその上で物を言ってるです。

605 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 01:04:59 ID:???
ラ・オツデシター

606 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 13:29:22 ID:???

>>605 ら・おつかんしゃ!
=============================================

> A 何も言わず、ただ黙ってこれを聞いていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「……」

バンビーノと中山が自国の代表としての出場を望んでいる事。
これは三杉にとっては既知の話であり、驚きを覚える所では無かった。
それとは別に感傷的な淋しさはあるが、ここでそれは関係ないとして表に出す事もない。
ゆえに三杉は、ただ黙ってこれを聞いているだけだった。

トレイゼ「ふむ…リザーブとは言え、トップとの契約という確実な未来を選ばないのか。
      他人が聞けば愚かと言うだろうその選択…余程の決意が無ければ出来ない筈だ。
      ……もし良ければ私にも聞かせて貰いたい、キミ達の選択の理由を。」

憮然のように見える表情で、執行役員であるトレイゼは中山とバンビーノを見据えた。
大怪我によって一度アッリエーヴィに上がれず放出された選手、そして無名の日本人。
プリマヴェーラの大会で活躍したとは言え、セリエAの狭き門をくぐれる大チャンスを…
みすみす捨てようと言う、2人の意志の理由を問い質すために。


607 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 13:31:20 ID:???

これに対して何の揺らぎも迷いも見せず、バンビーノはピンと一本通った声で答えた。

バンビーノ「オレはアズーリ(イタリア代表)としてWトーナメントに出たいと思っています。
       3年前にオレ達の代で失われたアズーリの誇りを取り戻す…それが決意。
       最初からその選択しかありませんでした。」

トレイゼ「ふむ…なるほど、気高き想いだ。」

バンビーノの言葉をそう評し、トレイゼは今度は中に視線を集中させる。
『キミはどうなのだ』と言わんばかりに。

中山「俺は…」


先着で
 ★中山さん、誰が為に闘う→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 森崎と…
《スペード、クラブ》 森崎の為
《JOKER》 イベント発生


608 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 13:32:01 ID:???
 ★中山さん、誰が為に闘う→ クラブ2

609 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 14:18:00 ID:???
当然のことながらアナカン世界では影の薄い森崎や翼達の登場が待ち遠しい!

610 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 15:15:41 ID:???

>>609
ありがとうございます!
片方はそう遠からず(と言っても5スレくらいはかかりそう)登場すると思いますので気長にお待ちをw
=============================================

> 《スペード、クラブ》 森崎の為
> 中山さん、誰が為に闘う→ クラブ2
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  森崎に追いつきたい

                森崎の助けになりたい


バンビーノと同じく、中山の意志は3年も前に固まっており、それは揺らいでいなかった。
彼は今思い出していた。
フランス国際Jrユース決勝戦、全日本vs西ドイツの試合を。
フィールドではなくTVで、それも車椅子に座って観たあの時の事を。

それは前半終了直前のこと。
1−0でリードしていた日本に対し、シュナイダーの猛攻が炸裂していた。
マーガスとのクロスオーバーを成功させ、そこからあれよあれよと4人抜き…
アッと言う間に日本ゴールへと突撃していたのである。
スピーディーな攻撃、クライフターンでの翻弄、そして絶対有利となる1対1勝負。

一方、守備ラインを完全に潰されて残る守りは森崎ただ一人。
それも得意とするセービングではなく1対1。
体格差、筋力差によるパワー不足を度々指摘されていた森崎にとって、間違いなくピンチであった。

611 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 15:16:50 ID:???

それを見た時、中山は喜びに打ち震えると共に…この友の殊勲プレイに一つの思いを抱いた。


(中山「森崎…!」 )

(BJ「私にはよく分からんのだが、今のは大事な場面だったんだな?」 )

(中山「はい!その大事な場面で森崎が勝ったんです!」 )

(PNK「(よく分かんないけど、レレイはいわぬがナッパなのよさ)」 )

(中山「(…でも、俺があそこに居たらあんなピンチは作らせないのに)」 )


ボロボロで車椅子が無ければ移動も出来ない身体で…
中山がそれを思ったのは、これより下はない程の情けない負け惜しみであった。
だが自信の根拠である健全な肉体を失った彼にとっては、そう思わずには居られなかった。

小学生の頃からの親友の活躍はあまりに眩しすぎたから…
『自分ならもっと森崎の力になれる筈だ』と。
『何故自分はあのフィールドに居ないんだ』と。
そこから先はずっとそう言い聞かせながら、ずっと自問しながら試合を見続けたのである。


612 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 15:18:09 ID:???

中山「俺も全日本の代表としてWトーナメントに出たいと思っています。」

トレイゼ「ふむ…」

中山「俺には目標とする選手が居ます。 そいつはGKなんですけど…
    最初は大した実力もないのに、大きな事ばかり言って、変な行動ばかりして…
    でも努力に努力を重ね続けて、最後は最高の結果をもぎ取ってしまうような奴です。」

新田「それって…」
三杉「しぃっ。」

中山「俺は怪我でまともに動ける事も出来なくなってから、ずっとTV画面のそいつを見ていました。
    そいつの前を守って居た時もあった、そいつのゴールを脅かした時もあった…
    なのにTV画面を観る事しか出来ない現実は、俺にとってあまりに辛い日々だった。」

バンビーノ「……」
スペルマン「……」

皆ただ黙って聞いていた。
同じような経験を思い出している者も居たかも知れない。


613 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 15:19:25 ID:???

中山「けれど、今俺は満足に動ける身体を取り戻し、そして多くを教わりました。
    テクニックを叩き込んでくれたジョアンコーチ…
    試合での駆け引きを教えてくれたアンザーニ監督…
    そして共に駆け抜けてきた仲間達には心から感謝しています、でも…。」

ジョアン「……」
アンザーニ「……」

中山「俺はもう一度、アイツと肩を並べたい。
    今度は一緒に世界一を目指し…そして成し遂げたい。
    決意とか…そんなんじゃなくって………ただの我儘とか…勘違いかも…だけど。
    俺は…全日本で……」

ボロボロと中山の両の瞳から涙がこぼれ落ちていた。
感謝の気持ちや後ろめたさ、過去の苦しみ、未来への希望…多くの想いがこの純粋な液体を形作っているのだ。

三杉「……」


☆何か言いますか?

A 言わない。
B 中山を否定する。(森崎を超えるつもりはないのかと言う意味で。)
C 中山を否定する。(日本のサッカーの為には云々という自分の目的の為に。)
D その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


614 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 15:43:33 ID:o+B1enLY
A

>>910-911の間って1レス飛んでたりしません?気のせいかな?

615 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 15:53:12 ID:2QSG7v32


616 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 18:17:29 ID:???

>>614
おーっと!確かに抜けてました。 1レスではないですが、>>910-911は以下のような流れです。
御指摘を感謝すると共にお詫び申し上げます!!
=============================================

それは前半終了直前のこと。
1−0でリードしていた日本に対し、シュナイダーの猛攻が炸裂していた。
マーガスとのクロスオーバーを成功させ、そこからあれよあれよと4人抜き…
アッと言う間に日本ゴールへと突撃していたのである。
スピーディーな攻撃、クライフターンでの翻弄、そして絶対有利となる1対1勝負。

一方、守備ラインを完全に潰されて残る守りは森崎ただ一人であった。
それも得意とするセービングではなく1対1。
体格差、筋力差によるパワー不足を度々指摘されていた森崎にとって、間違いなくピンチであった。

そう、つまり誰もが西ドイツの同点ゴールを予感した…予感せざるを得ない状況だった。
しかし森崎は守った。
迷いのない飛び出しで、シュナイダーの上を行ったのである。

それを見た時、中山は喜びに打ち震えると共に…この友の殊勲プレイに一つの思いを抱いた。


617 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 18:23:18 ID:???

> A 言わない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(中山は理屈や利によってではなく、その心によって去っていく。)

現実的な事を考えれば、三杉は中山にチームを抜けて欲しくなかった。
彼自身の進む道の困難を考えれば、中山の守備力は心底必要な物であるからだ。
それに長き時間を共に過ごした事による意志の結びつき、連携だって重要な要素である。

故に…もしも可能であるならば、引き止められるならば、という気持ちも確かにあった。
しかしそれが不可能だという事は薄々予想していたし、今それが正しかったと確信を持てる。

三杉(ああ、それを止める手段も権利も僕には無い…だからここで水を注す事もないんだ。
    フッ、森崎に負けたっていうのが口惜しいけれどね…。)

そう自嘲しながら、三杉は最後まで強がって黙っていた。
三杉個人が中山に抱いていた信頼も、彼を引き止める力にならぬ事に落胆しながら。

トレイゼ「なるほど……。 判った、キミはキミの道を行きたまえ。
      我儘だろうが、自分の意志は最後まで貫くとイイ。」

中山「ありがとうございます…。」

トレイゼもジョアンもこの中山の言葉に対して大人の論法を用いる事はなかった。
何も言わずにその希望を受け入れたのだった。


618 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 18:26:09 ID:???

その後ジョアンはもう一度だけメンバーに希望を問い、その様子を窺った。
暫し見回していたが、誰も手を挙げる素振りを見せなかった事で、それを打ち切った。

ジョアン「では他の者は…私との契約に則り、1年後までフィオレンティーナと運命を共にして貰う。
      バンビーノと中山については今月の最終日を以って契約を満了とする。
      現在の寮についてはそれまでに引き払うこと。 それと……」

バンビーノ(それと・・・? ・・・・・・ああ、さっき言っていた最後の1仕事か?)

ジョアン「今後の予定だが、明日はフィレンツェに戻って祝勝パーティだ。
      そして翌日からは5日間の休暇を与える。 その後、まだ日取りは決まっていないが、
      今月中にテストマッチを一試合行う。 …このメンバーでは最後の試合という事になるな。」

ブンナーク「テストマッチ…しかも今月中にか?」

三杉「…コーチ、相手はどこですか?」

ジョアン「相手…そうだな、正式な名称はまだ定まっていないが…
      “カンピオーネ”という事になるだろうな。」

新田(カンピオーネ…?)

マルコ(イタリア語で“覇者”か…)


619 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 18:28:20 ID:???

ざわざわ・・・ ざわ…

ジョアンの言葉に理解が及ばず、メンバー達は疑問を表に漏らす。
テストマッチをする相手のチーム名が正式に定まって居ないと言うのだ。
草サッカーのチームか何かならば、ハッキリ言って自分達の相手にはならないだろうが・・・
ジョアンが冗談で物を言っているのかと疑ってみるが、その真剣な表情は冗談などではない事を示している。

三杉(何のつもりか判らないけれど・・・)

このテストマッチの意図は判らないが、三杉はジョアンの表情を見て追及を止めた。
思考をWトーナメントへとシフトしたのである。
中山を失った穴、そしてナショナルチームの強大さを思えば・・・
たかだかテストマッチの事など、彼にとっては重く考えるに値しない小事であった。

〜回想終了〜


********

一旦ここまれれす

620 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 18:48:09 ID:???
ワールドトーナメントまでの大体の日程を知りたいれす

621 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 18:49:22 ID:???
あー、なるほど。カンピオーネにズッタボロボロにされて強化のモチベーションにするのね。

622 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 18:58:45 ID:???
ちょっとレスだけ。

>>620
カンピ戦後、色々と第2部として4試合とNPC戦1or2試合を予定。
続いて第3部(Jカップ)で3試合を予定。
あとはWトーナメントまでテストマッチが1or2試合くらい・・・。
練習や強化イベントが何処に入るかは、今回は回答なしで御理解頂きたいと思います。

>>621
ハンブルガー戦と言うかスレ主が考えたシナリオの一部とお考え下さい。

623 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 19:53:22 ID:???

三杉「バルセロナBか…」

もう一度その名を呟いた。
ナショナルチームと同等のチーム力を、ほぼ確実に持っているチーム。
いや、連携や戦術の統一を考えればナショナルチームを上回る可能性だってある。
U18などという年齢制限がなければ、それは可能性の有無から確実という言葉へ変化するだろう。

三杉(もし敵として当たったら、中山を失ったフィオレンティーナで勝てるのだろうか・・・)

いつになく三杉はナーバスな状態に在ると言わざるを得なかった。
イタリア・プリマヴェーラクラスの頂点が如何ほどか知り、目的の困難さがよりリアルに感じられるようになったのだ。
その上、中山もバンビーノも既にチームにはおらず・・・戦力ダウンは明白であった。

また・・・趣味、道楽としてではなく、今度は本腰を入れてくるフランス。
既に世界最強を競う強国でありながら、東西統一による更なる戦力強化が見込まれるドイツ。
今回の大会により戦術レベルの高さと層の厚さを実感し、その認識を改めさせられたイタリアなど・・・
その他にも、優勝の困難になるような強豪国を幾らでも挙げられるのが現状だ。

三杉(ダメだ、今こんな事を考えていたって・・・)

こうして不安の中に漂っていても、何にもならないのは彼も重々判っていた。
だが判っていても尚、その思考から離れる事は難しいのである。


624 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 19:55:43 ID:???

それ故・・・今の三杉は弥生との時間を心から欲していた。
不安から距離を置く逃避によって、改めて目標を見据える為の活力としたかったのだ。
与えられた休暇を、全て弥生と会う事に使うスケジュールにしたのもその為だ。
無論それだけの力が弥生にはあると、三杉が信じているからこその行動であるが・・・

三杉(弥生・・・・・・急なスケジュールだったけど、電話先では喜んでくれたっけ。
    出来れば日本に着いたらすぐに合流したいけれど・・・・・・。)

シートの狭さと硬さに苦虫を噛み潰す顔をする三杉。
このエコノミーシートと半断食は、三杉の体力を無残に削っている。
日本に着いた頃にはフラフラでデートどころではなくなっているだろう。

三杉(えぇい、今は何処辺りだ!?)


先着で
 ★窓を覗くとそこは・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート絵柄、JOKER》 あの島の形・・・北海道!? 早くね!?
《クラブA》 あの島の形・・・スカンジナビア半島!? 遅くね!?
《それ以外》 真っ白・・・ロシア大陸ですね分かります。


625 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 19:56:12 ID:???
 ★窓を覗くとそこは・・・→ ダイヤ7

626 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 20:48:40 ID:???

> 窓を覗くとそこは・・・→ ダイヤ7
> 《それ以外》 真っ白・・・ロシア大陸ですね分かります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

苛々が一定値を越えた三杉は、飛行機が今何処を飛んでいるかを知る為に窓を覗き込んだ。
眼前に広がっていたのは・・・当然と言わんばかりの広大な白銀世界。
どう見てもロシア大陸の“何処か”である。

三杉(フィンランドと日本はロシアを挟んでお隣同士か・・・よく言った物だ。)

スカンジナビア半島を越えると、後は日本まで延々とロシア大陸・・・
どの辺りを飛んでいるかなど、見極める事はまず不可能。
人が住めそうにもない雪山が続く風景に、三杉は力を失うのだった。

・・・因みに腕時計が示していたのはPM8:00、離陸して4時間半といった所。
残り2/3程度の行程を、三杉は仮眠によって空腹と心地悪さを誤魔化し続けるのだった。


627 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 20:49:42 ID:???

<日本・成田空港>

某年7月
三杉は日本の成田空港へと戻ってきた。

長時間のフライトは通常の人なら身体に相当応えるが、彼にとっては尚更辛かった。
何度も言うが、かつての彼はファーストクラス以外に乗った事がない身分だからである。
ビジネスでもハァ?って感じだった彼にとって、エコノミーとかマジあり得なかった。
人は格の高いものを知っていると、どうしてもそれと比較してしまうのである。
機内食も口に合う以前の問題で、フリーのハーゲンダッツと水しか口にしていない。
あとはひたすら寝るように努めた三杉であった。

三杉「ひ・・・酷い目にあった、やはり庶民の飛行機は辛すぎる・・・」

2年前と全く変わらない感想を漏らす三杉なのであった。


・・・だが気を取り直し、久々に日本の喧騒を肌で感じてみる。
世間では夏休みに入るか入らないか・・・というこの真夏日、成田は出航客で溢れかえっていた。

三杉「フ、フ・・・この心地悪い人混み、湿気、騒がしさ・・・間違いなく日本だ。」

苦笑いが漏れ出るのを抑えられず、ヨロヨロと出口ゲートを目指す三杉。
間違いなく疲労困憊ではあるが、先ずはやらなければならない事がある。
それは弥生に電話をする事だ。


628 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 20:51:17 ID:???

三杉(朝の8時に到着して、その日の予定は体力次第・・・
    取り敢えず日本に着いたら電話を入れる。 ・・・そう伝えていた筈だ。)

キョロキョロと見回して公衆電話を探す三杉。
簡単に見つかり、テレカを挿入して見知った番号をプッシュする。

prガチャッ

弥生「もしもし青葉です。」

三杉(は、速いっ!? イスラス並みの瞬発力か、それともラムカーネ並みの反応速度か・・・)

弥生「あの・・・もしもし?」

三杉「(あぁいけない・・・)もしもし、僕だよ。」

弥生「はい、お帰りなさい!」

受話器越しにパァァァ・・・という擬音が聞こえてきそうな反応だった。
電話を取る速度に意識を持っていかれたのも束の間、三杉は弥生と話している事を実感する。


629 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 20:53:14 ID:???

☆先ずは今日の何時から会うかを決めなければなりません。
 指定した時間まではビジネスホテルなどで食事や睡眠で回復に努めます。

A すぐに会おう(※無謀です)
B ランチを一緒に食べるところから。(※途中で寝落ちの危険があります)
C 午後のティータイム辺りから。(※推奨)
D ディナーの時間から(※セーフティー)
E それ以降(※子供は寝る時間です)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※ちなみに今回は三杉家には日本に帰る事は言っていません。時間の関係です、はい。
 あとデート描写は考えてません、『どうしたらいいですか?w』のレベルでw


630 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 20:54:10 ID:MO4sHSGs


631 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 20:54:58 ID:jDTY0ZzI
C

632 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 20:55:44 ID:n1DbqZq+
C

633 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/06(火) 20:56:55 ID:???
Cに決まりました、というところで本日はここまでとします。
夜の展開だけは考えとかなければいけませんよね。

アナザーカンピオーネは健全な乗馬スレを目指しております。
あ、乗馬じゃない、サッカースレの間違いでした。

634 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 21:06:55 ID:???
家に連絡していない三杉くんは、今夜はどこに泊まるのでしょう?
騎乗(むろん乗馬的な意味で)楽しみにしています乙でしたー

635 :森崎名無しさん:2011/09/06(火) 23:01:57 ID:???
最近の少女漫画で予習するといいよ!

636 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 01:02:01 ID:???
レスだけ御免

>>634
取り敢えずビジネスホテルに二、三泊程度は財布に問題ないでしょうね。 え、そこじゃない?
騎乗…そうですね、都内にも確か乗馬体験くらいは出来る施設はありますよ。
やってみると意外に面白い物です、馬可愛いですし。 え、そこじゃない?

>>635
最近の少女マンガって、確かすぐに開くのが多いんでしたっけ?
『ちはやふる』と『うさぎドロップ』くらいしか読んでないスレ主には刺激が強そうです。 え、少女マンガを誤解するな?

637 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 12:22:10 ID:???

> C 午後のティータイム辺りから。(※推奨)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ついさっき成田に着いたところだが・・・そうだな。
    合流するのは午後の3時・・・ティータイムの時間にしよう。」

弥生「3時ですか・・・」(´・ω・`)ショボ-ン

三杉「うん・・・? 少し遅いかな?」

弥生「いえ、もちろん大丈夫分ですよ。」

彼女の声色から、少しだけ落胆の音が窺えた。
もう少し早い時間から会いたかったのだろうかと三杉は推測するが・・・

三杉「(これ以上早めるのは体力的に辛いゆえ止むを得ない。だから・・・)
     久し振りに会う事になったんだ、僕だってフライトで疲れた顔はあまり見せたくない。
     その為には、こちらも多少の準備の時間は欲しいのだけれど・・・ダメかな?」

敢えてお預けプレイのような意地悪さは出さず、正直な現状と気持ちを述べてみた。
甘甘の飴を与えて弥生の反応を楽しもうという意図で。

弥生「ご、ご主人様・・・そんな優しい言葉を・・・・・・
    ぜ、全然ダメなんかじゃないですから、ゆっくり休んで来て下さいね!」(`・ω・´)シャキーン

三杉「(やはり弥生は反応が判りやすい・・・飴を与え続けるのも悪くはないな。)
     うん、では遠慮なく準備を整えさせて貰うとするよ。 ・・・そうそう、待ち合わせだけど・・・」


638 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 12:23:13 ID:???

☆今日は先ず何処に行きますか?

A 東京デストロイランドに行ってみるかな
B 池袋の葛西臨海公園に行こう
C 最近流行が加速しているカラオケに行ってみたい
D ショッピングデートと言うのもありかな
E いや、まずは本気のティータイムを楽しむべきだろう

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


639 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 12:56:33 ID:rKxqm/Go
E

640 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 13:39:09 ID:vMg6bKlc
E やはり三杉はもげろ

641 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 14:36:39 ID:???
池袋に…葛西臨海公園?
罠選択肢だったのかしらん?

642 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 14:54:06 ID:Ma74tI0U
E

643 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 17:00:38 ID:???

>>641
あー、すみません。 ちょっとした言葉の悪戯でした。
まあクラブで不良に絡まれるイベントが起こったかも知れないので、罠と言えば罠だったかも・・・
=============================================

> E いや、まずは本気のティータイムを楽しむべきだろう
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先ず何をするべきか、その後に何処でするべきかをシミュレーションする三杉。

三杉(そうだな…ティータイムの時間と言ったからには、本気のティータイムを楽しむべきだろう。
    …と、なると……ふむ。)

三杉の最初のプランニングはティータイムに重きを置く事だった。
別れたわもなく、倦怠していた訳でもない恋人同士が二年ぶりに再開する…
まずやりたい事は何かと考えれば、一般的には遊園地に行く事でもカラオケに行く事でもあるまい。
そう…セkもとい語り合う場を持つ事だと考えられる。
離れていた時間を取り戻すために語る事は幾らでもある筈だ。


644 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 17:03:47 ID:???

三杉「(…と、普通ならば考えるところだが。)よし、待ち合わせは自由が丘駅にしよう。
     さっきも言ったけれどティータイムだからね、お茶を楽しみながらユックリ話したい。
     武蔵からも近いし問題は無いと思うが、どうかな?」

・・・と、0.2秒で一連のシュミレーションを済ませ、三杉は弥生に確認を取った。
場所的には恐らく断られはしないだろうと考えていたが・・・計算通りとなった。

弥生「はい、自由が丘でじゅ…ご主人様とお茶だなんて、楽しみです!」 ジーン

三杉「そうか、それは良かった。 自由が丘へは行った事はあるのかい?」

弥生「ええ、自由が丘は可愛い雑貨屋さんが多いので友達と時々行くんです。」

三杉「なるほど…それじゃ、自由が丘のカフェもある程度回っているのかな?」

弥生「そうですね、大概はお店を巡った後はカフェでお茶とケーキですから。」

三杉「良く判ったよ。 それじゃあお店の方は宜しく頼むよ。」

弥生「はい!」

…と言う事で、待ち合わせは午後3時に自由が丘駅という事で決定した。
自由が丘はオシャレ好きだったり可愛い物好きな女性には、大概好まれる場所で…
刺激的なレジャーではなく、雑貨巡りやアフタヌーンティーを目的とするには都合が良い。
弥生もきっとその一人に違いないだろうと思い、三杉はこの場所を指定したのであった。


645 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 17:06:10 ID:???

三杉は電話を終わりにすると、予約を入れていたビジネスホテルへと高速バスで移動…
午後2時過ぎまで軽食、シャワー、睡眠、シャワーのコンボで体力を回復させた。
それから軽いドレスアップを済ませ、弥生との待ち合わせへと向かうのであった。


<PM3:00 東京・自由が丘駅>

駅の改札口を出ると、すぐに弥生の姿を見つけた。
約束の5分前だが、どうやら先に着いて待っていたようである。
弥生はこちらに気付くと、抱きついて来そうな勢いで駈け寄ってきた。
そして目の前で立ち止まると、瞳に少し涙を浮かべながらこう言うのである。

弥生「ご主人様…本当にご主人様なんですね…。」

弥生が2年間という時間の重さを感じさせる目をしているのが三杉にも判った。。
三杉はこれに対してどう返すべきだろうかと考える。

646 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 17:07:31 ID:???

A もちろん、本物の僕だよ。
B 外や人前では昔のように“淳”って呼んで欲しいな。
C これからは昔のように“淳”って呼んで欲しいな。
D 良い子にしてたかい、僕の可愛い弥生?
E 傍に立っている他の女性に話しかける。
F そんな事よりお土産を渡すか。
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


647 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 17:10:36 ID:XanTKFtU
D
それにしてもEのドSなことよ…。
あとこう、三杉のSMキャラはどうするかは結構難しいところだよなあ。
脇役としては最高に面白いけど、主人公としてはイマイチ、
というのが俺の(ごく個人的な、好みとしての)印象。

648 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 17:12:55 ID:???
G 唇を奪ったあとで「これで本物だと理解(わか)ってくれたかな?」と言う

649 :647:2011/09/07(水) 17:14:17 ID:XanTKFtU
そ れ だ !(そのとき>>647に電流走る…!)
すいません、G>>648に変更願います。

650 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 17:19:04 ID:???
容赦ないすなぁ…
もうスレ主のライフは残りたったの53万よっ!

651 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 17:21:45 ID:FAw9Z1ts

Cは多分いきなり急激に変えようとし過ぎてるかなぁ。
これくらいなら今の三杉でもギリギリ言えるような気がする。

652 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 17:22:12 ID:NP8h5eJo


653 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:10:36 ID:???

>>647>>651
三杉の本編風味は、これまでの経緯でまっさらにしてきました。
もちろん奥底というか根っ子には存在する性癖でしょうが、それを出す出さないかは好みですね。
弥生がどう思うかは別として、三杉として“これは言える、言えない”というのは無いでしょう。

・・・と、そんなつもりで考えていたのはスレ主だけでしたー(ガーン
=============================================

> G>>648
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

弥生「ご主人様…本当にご主人様なんですね…。」

言葉尻だけを捉えれば、それは確認の言葉だった。
目の前の物事に対し、大小は別として疑いが有る事を意味している。

しかし弥生は目の前の三杉が偽者だなどとは欠片も思っていない。
この再開は確かに何度も夢に見ており、“夢のよう”と比喩するに相応しい出来事だ。
けれども弥生がこれを実際に夢と疑っているかと問えば、そんな訳はない。
これが現実だって事を弥生はちゃんと理解し、その上で幸せを言葉にしているのである。

そして当然三杉もそんな事は判っている。
だからこそ三杉の行動も決まっていた。
足を半歩前に出し、弥生に向けて優しく、暖かく、美しい微笑を見せると・・・


654 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:12:12 ID:???

チュッ

電光石火とも言うべき速度で、迷いも躊躇いもない非常に自然な動作で・・・
自分の唇を弥生の唇に合わせたのだった。
柔らかい感触と体温の温かさ、そしてリップの香りが三杉の感覚を擽(くすぐ)る。

弥生「(・・・・・・・・・)  ・・・!!」

弥生はと言うと、僅かな時間は呆けたように止まっていたが・・・
自分が何をされているのかに気付くと、不意に喉を鳴らして肩をビクッと動かした。

そのタイミングを見計らって三杉は唇を離し、弥生に対してこう言うのだ。

三杉「これで本物だと理解(わか)ってくれたかな?」

弥生「え・・・あ・・・えーと・・・」 カァァァー

pH試験紙に弱酸を浸したように、弥生の顔は薄い桃色となっていた。
そしてしどろもどろと意味の無い言葉を言い、終いには目を伏せてしまった。

三杉(・・・少々やりすぎたかな? けれどこの反応、間違いなく弥生だ。)

自らがその事を実感し、三杉は十分な満足を得た。
2年前と変わらない、青葉弥生が目の前に居るのは紛れも無い現実なのだと。
そして弥生の方も、三杉の唇の感触が2年前と変わらぬ事を思い出した事であろう。
それを裏付けるかのように、目を伏せた弥生は恥ずかしそうに微笑んでいた。


655 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:13:31 ID:???

三杉「さてと、それじゃあ早速ティータイムと行こうか。」

弥生「えと・・・はい。」

いきなりキスをしておいて早速とは何事かと思うが、三杉はそれをシレっと優雅に言ってのけた。
流石貴公子、オレ達の出来ない事をやってのける、そこに痺れる憧れるぅ。

弥生の案内で2人は場所を移動し始めた。
電話での会話から、これから弥生のお気に入りのカフェに連れて行かれる筈である。
歩いている間、三杉は敢えてここでは何も話さずに手だけを握るのだった。

道は弥生に任せ、三杉は目聡く本日の弥生の服装をチェック。
・・・していると、間もなく自由が丘のカフェに到着した。


656 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:14:34 ID:???

先着2名様で
 ★弥生の服装→! card★
 ★弥生のお気に入りカフェ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。


[弥生の服装]
《ダイヤ》 膝上20cm
《ハート》 花柄のワンピース
《スペード》 ミニスカートの下にショートパンツ
《クラブ》 動き易そうなキュロット
《JOKER》 黄金比の絶対領域を保有したミニスカニーソ・・・時代を先取りすぎだろう

[弥生のお気に入りカフェ]
《ダイヤ10以下、ハート》 高級そうなカフェ
《スペード、クラブ》 可愛い内装のカフェ
《ダイヤ絵柄、JOKER》 看板にはセント クリストファー ガーデンと書かれていた。


657 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 19:16:03 ID:???
 ★弥生の服装→ ダイヤ5

658 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 19:16:56 ID:???
スレ主ー、片方はsageですよー

659 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:18:31 ID:???
>>658
あ…本当ですね。
は、恥ずかしい…

660 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 19:19:25 ID:???
★弥生のお気に入りカフェ→ クラブ3

661 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:20:59 ID:???
書き直しますのでお待ちを。
あと、この判定は他の展開でも起こりますので、弥生のお気に入りカフェも引いておいて下さると嬉しいです。

662 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/07(水) 19:49:49 ID:???
ショックが大きかったようで、筆が進まなくなりました。
申し訳ありませんが続き(>>653-655の訂正から)はまた次回とさせて下さい。

うぐおぉぉぉぉぉ・・・
キスシーンを書いておいて間違いでしたとか、何という恥ずかしいミス・・・
穴に潜って春まで出てこないレベルで悶えております・・・
皆さん是非とも>>653-655の記憶は消し去ってください。
それでも私はずっとこの恥辱を忘れられませんけどね!(バーン)

663 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 22:55:01 ID:???
ああ…53万あったスレ主のライフがあっという間に0に…

664 :TSUBASADUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/07(水) 23:21:59 ID:???
私は謝りたい!
アナカンさんのガッツを心配して(選ばれにくいよう)sageで自由選択を書いたことを
あの時点で53万もあったと理解(わか)っていればageていたのに!
しかも、sageてしまったことで逆にガッツが0になるような事態になってしまうなんて!!

……それでも>>653-655が読めてよかったです

色々とごめんなさいでした
ガッツの回復を心からお祈り申し上げます

665 :647:2011/09/07(水) 23:24:58 ID:???
ツバダンさん、私たちは美しい夢を見たんだ…それでいいじゃないか…

666 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 23:45:54 ID:???
よしみんなきけ スレ主のガッツを回復させるためにはげますんだ

FORZA スレ主!!

667 :森崎名無しさん:2011/09/07(水) 23:47:37 ID:???
では娘さんにお父さんをはげますよう頼んでおくぜ

668 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 18:09:44 ID:???

>>663
HPは53万ですが、防御力は−53万でした!

>>664
つ、ツバダンさん! 貴方でしたか・・・!!
とんでもありません、自由選択を書いて下さりありがとうございました!
そして私もツバダンさんに謝らなければ・・・
財布要員として猪狩をナンパの連れに選んだのは私です!
そのせいで横島が仲間外れのうれき目に・・・ごめんよ横島!

・・・と言うわけで本当にお気に為さらずにw 一晩寝てガッツ全快ですw

>>665
はっはっは、恥ずかしいドリームでしたねw

>>666
お陰で効率よくガッツ回復できました!
本当に嬉しかったのですよ!

>>667
Ri!Gu!Ru!
リグルの生意気可愛さは異常。 励まされたら泣いてまうやろー。


669 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 18:11:23 ID:???

> B 外や人前では昔のように“淳”って呼んで欲しいな。
> 弥生の服装→ 《ダイヤ》 膝上20cm
> 弥生のお気に入りカフェ→《クラブ》 可愛い内装のカフェ
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弥生の言葉は、表情は、彼女の純粋な感動をそのまま映し出していた。
そしてそれは、歪みのない形で三杉へと伝わっている。

生まれついての美形、家柄と金、心臓病、群がる女子…幼き頃の環境は、三杉の女性観を歪め遠ざけてきた。
また心を許した女性の裏切りは、彼のまともな恋愛の機会を決定的に失わせた。(←森崎のせい)
環境によって培われた征服欲と、当たり前に持つ性欲…そして弥生の三杉への想い。
これらは三杉と弥生に背徳的な恋愛の形を歩ませるに到ったのである。

しかしイタリア行による長き別離、取り戻した挑戦心、利や理ではなく義で通じ合える仲間達との日々。
これらは三杉の心、感受性を緩やかに変化させていったのだ。
そしてミラノで出会ったモニカとの一件で、彼は極めて普通の恋心を知る。
それどころか…信じがたい事に献身の気持ちを覚え、その意味までも理解したのだ。


670 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 18:12:24 ID:???

だからこそ今の三杉は、その理性によって弥生の献身も純粋な想いも理解し受け止める事も出来る。
けれども元々有していた背徳的な欲求が消失したわけでなく…
三杉は弥生を前にして今も感情と理性の間を行き来している。

そして弥生の方も、いずれの三杉をも受け入れられるくらいに彼を慕っている事実がある。
故に微妙な天秤に揺れる三杉ではあるが、弥生と言う器はそれを緊張やストレスと捉えさせないのだ。
今この状況も、三杉は自分が心地よい揺らぎの中に存在する感覚にあった。

そんな三杉は、弥生の透明な感動に対して、然程甘くない飴の言葉を返していた。

三杉「外や人前では昔のように“淳”って呼んで欲しいな。」

弥生「―――!?」

電話では意識して優しい言葉をかけるようにして来たが、今のは甘いだけではない。
2人きりの場では御主人様であり、変わらない自分である事を暗に告げたのだ。
彼としてはそのつもりであったが・・・三杉の見積りは少々甘かったと言わざるを得ない。
何故ならば弥生は、相手を名前で呼べる・・・ただそれだけの事がどれ程幸せかを、髄まで知る人間だからだ。


671 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 18:14:00 ID:???

弥生「・・・・・・・・・」

三杉「・・・・・・なぜ黙っているんだい?」

弥生「・・・・・・・・・じゅ・・・淳・・・」

三杉「なんだい弥生?」 ニコリ

弥生「あ・・・・・・」 ジーン

弥生は感動に打ち震えていた。
前回そう呼んだ時は『ご主人様、だろう?』と訂正されたが、今はそれが無かったからだ。
三杉を下の名で呼び捨てられる日が来る事を、完全に諦めきっていたからこその幸せ。
喩えその理由が“外だから”であっても、弥生にとってそれは至高の幸福となっていた。

三杉「・・・・・・さてと、それじゃあ早速ティータイムと行こうか。」

弥生「はい・・・!」

三杉(・・・・・・・・・そんなに喜ぶ事だったのか・・・?)


672 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 18:15:53 ID:???

首を傾げながらも、三杉は弥生の案内で移動し始める。
電話での会話から、今から弥生のお気に入りのカフェに連れて行かれる筈だ。
隣を歩きながら、時々こちらの顔を覗き見る弥生の顔は明るい笑顔であった。
それに疑問の色を隠した微笑を返しながら、三杉は本日の弥生の服装を改めて見てみる。

トップスは白に近いベージュの半袖カットソー、スカートは裾が大きいフレアラインとなった桃色のミニ、
足元は素足に少しだけヒールの高いサンダルを涼しげに履きこなしていた。
カラーからは少女っぽさが残るが、スリムな脚が更に長く見え、女性としての色気は十分に感じさせる。
女性から見ればスマートで男性から見れば扇情的に映り・・・コーディネートとしては中々素晴らしかった。
道行く若者の視線を時々感じるのは、自分の力だけではないのだろうと三杉は客観的に思うのだった。

弥生「着きましたよ。」

そうこう考えている内に弥生お気に入りのカフェに到着した。
適度に可愛い外装から、女子ご用達といった所である。

三杉(ふむ、なるほどね・・・)

弥生「お茶の香りも良いですし、何よりケーキがとても美味しいの。」

先程とは違う意味で幸せそうに物を言う弥生に手を引かれ、三杉は店へと入った。

673 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 18:16:59 ID:???

店内は更に可愛い装飾が施されており、ザッと見積もって外装の3割増と言ったところ。
案内された席に座り、メニューを開く2人。

弥生「何にするんですか?」

三杉「そうだなあ・・・弥生のお勧めで頼むよ。」

弥生「あ、それじゃあ・・・」

オーダーを済ませると、2人の間に緩やかな時間が流れ始める。
取り敢えず2人の会話を邪魔する者は誰もいない。

三杉(さてと・・・)


A 取り敢えず弥生の話を聞く。
B 取り敢えず三杉が話す。
C おかみを呼ぶ。
D ストローを包む紙の一端を破り、剥き出しになったストローを咥えて弥生に肺活量アタックを食らわす。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


674 :森崎名無しさん:2011/09/08(木) 18:21:23 ID:pespnUxw
B
さらっとネタ仕込むなあw

675 :森崎名無しさん:2011/09/08(木) 18:25:57 ID:4RXb06mE
A

676 :森崎名無しさん:2011/09/08(木) 18:34:51 ID:WIWzNET6
A

677 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/09/08(木) 19:26:50 ID:???

> A 取り敢えず弥生の話を聞く。
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どうやら先程のやり取りだけで、弥生のご機嫌はMaxハイテンションと言った様子である。
緊張もない様であるし、これならば話題を振らずとも何かしら話してくるだろうと黙っていると・・・

弥生「ね・・・ねぇ、淳?」

三杉「なんだい?」

案の定 弥生がぎこちなく名を呼んできたので、三杉もわざとらしく問い返す。
すると弥生はこう切り出してきた。


先着で
 ★弥生の話題→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 弥生「一ノ瀬くんって覚えてる? 実は退学になったの。」
《ハート》 弥生「なんか嬉しいな・・・こーゆーの憧れてたんだ。」
《スペード》 弥生「石崎くんって覚えてる?」
《クラブ》 弥生「実は一ノ瀬くんに付きまとわれて困ってるの。」
《JOKER》 好きな話題をお選び下さい。
《クラブA》 弥生「淳・・・子供は何人欲しい?私は三人欲しいな。女の子がふたり、男の子がひとりね。
名前は淳が決めてあげてね。私ってあんまりネーミングセンスないから。えへへ、どっちに似てると思う?
私と淳の子供だったら、きっと男の子でも女の子でも可愛いよね。それで庭付きの白い家に住んで、
小さなネコを飼うの。ネコの名前くらいは私に決めさせてね。“こじろう”なんてどうかなって思うけど・・・
あ、淳はネコ派だっけ?それとも犬派?私は断然ネコ派なんだけど、あ、でも、淳が犬の方が好きだって
いうんなら、勿論犬を飼うことにしようよ。私、ネコ派はネコ派だけれど動物ならなんでも好きだから。
だけど一番好きなのは、勿論淳なんだよ。淳が私のことを一番好きなように。
(続きます)

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