キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【パーフェクト】キャプテン霊夢14【覚醒教室】

1 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/12(水) 00:47:58 ID:???
このスレは東方Projectの主人公・霊夢がお賽銭増加の為の
信仰獲得を目指して、奮闘するスレです。
現在は、幻想郷チームと外来人チームの両方が出場する大会で
優勝することを目標にしています。
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

読者の皆様に引いて頂いたカードや、投票して頂いた選択肢に従い、物語が展開します。
文章を書くのは初めてなのでお見苦しい部分や誤字・脱字等あると思いますが、
皆様のお時間潰しと、森崎板の活性化のお役に立てれば幸いです。

前スレ
【ラグナロッH】キャプテン霊夢13【始まるは今】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1316943112/

【前スレの簡単なあらすじ】
クラブ一族「「「博麗神社に参拝に来ました!!!」」」
翼「なんでいきなり霊夢に怪我をさせることになったんだ!」
霊夢「クラブ2なんて出すからでしょ……」
早苗「バッドエンド判定に組み込まれたと思ったらダイヤ絵札で颯爽と登場!」
空「覚醒!覚醒!また覚醒!更に覚醒判定でもJOKER!!!」
大妖精「ひえーん!なんで全部ねじ込まれるんですかー!?」
焔「7、7差をあっさり止められた……」
メルラン「1点決めたけどやっぱりJOKERないときついわねー」
チルノ「何でドリブルがJOKERでシュートは2なんだー!」
レティ「Qも出してるんだけど、そういう時に限って相手の引きが良いのよね……」
ルーミア「ピンポイントK引きで防がれたのかー」
鼎「何とか全部防ぎきれたー……」
ウサギA「初めてJOKER出たのに覚醒判定がひどすぎる!」
ウサギB「1回だけかくせいできたー」
ウサギC「そこそこブロックなら戦えるようになったぞ!」
希「ちゃっかりJOKERゲット!」

998 :森崎名無しさん:2011/11/12(土) 00:14:30 ID:???
そして、ついに残るチョコレートは1つ。ハート型に包まれた、早苗に渡す為のチョコである。

霊夢「さて、どうやって渡したもんかしら……」

永遠亭からの帰り道、ふらふらと飛びながらどうしたものかと考え込む霊夢。
いや、今までの相手のように普通に渡せば良いのだが、何となくそうしたくないのだ。
ろくに良い案も浮かばないまま、博麗神社に辿り着く霊夢。

早苗「……霊夢さん?」
霊夢「あ、早苗……」

霊夢の着地地点のすぐ近くに早苗はいた。どうやら、早苗が戻ってくるタイミングにぴったり合ったようだ。

早苗「えと、その、お帰りなさい、霊夢さん」
霊夢「う、うん。ただいま、早苗」

今日という日が何であるか二人とも知っている為か、少しぎこちない様子で話す霊夢と早苗。
お互いにタイミングを図って声を出そうとするが……

霊夢・早苗「「あ、あのっ!」」

見事なまでに被ってしまう。

早苗「……れ、霊夢さんからどうぞ!」
霊夢「い、いや、その、早苗から……」

そのまま、また二人の間に沈黙が流れる。
だが、いつまでもこのままでは埒があかないと、霊夢が切り出す。

999 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/12(土) 00:16:24 ID:???
霊夢「……ハッピーバレンタイン、早苗。これ、受け取ってくれる?」

精一杯の勇気を込めて、手に持ったそれを差し出す霊夢。ハート型で丁寧に包んであり、
誰の目から見ても、単なる『友チョコ』とは一線を画すその形。

早苗「え……あ……う……、れ、霊夢さん……」

早苗もその意味に気付かない訳はない。一瞬にして赤面して言葉を失ってしまい、
半ば信じられないような気持ちで『それ』を見つめ、懸命に言葉を紡ぐ。

早苗「……ありがとう、ございます。凄く……凄く嬉しいです。
   もし宜しければ……私のチョコも受け取ってもらえますか?」

霊夢の手にあるそれを大事そうに受け取った後、早苗も手に持った小さな籠から
丁寧にラッピングされた包みを取り出し、それをそっと霊夢に差し出す。

霊夢「(う、うわ……何かこれって滅茶苦茶恥ずかしいんだけど……!)
   あ、ありがとう。凄く綺麗なラッピングね」
早苗「は、はい。ちょっと頑張ってみました」
霊夢「……」
早苗「……」

霊夢も早苗の手からそれを受け取り、二人の間に再び沈黙が流れる。
すると、何かを考え込んでいた早苗が、急に覚悟を決めたような表情で霊夢を正面から見つめる。

1000 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/12(土) 00:17:53 ID:???
早苗「霊夢さん……ちょっとだけ、目を瞑って頂けますか?」
霊夢「え?わ、分かったわ。……これで良い?でも、何を……」

ふわっ

そう言いかけた所で、額に柔らかな感触を感じた。暖かくて、少しだけ湿っているもの。
それが何か、なんて考えるまでもない。

霊夢「……え……?」
早苗「ひ……額の上のキスは、友情の証なんだそうです!」

早苗が何かを言っているが、霊夢の耳にはそれが意味のある言葉として入ってこない。
混乱して、頭の中がごちゃごちゃになって、頬が異常に熱を持つのを感じる。

早苗「で、ですから、その、今はまだそういうことで……」
霊夢「……」
早苗「し、失礼しましたー!!!」

ビュウウウウウウウン!!!

早苗は恥ずかしさに耐えられない、と言った感じで猛ダッシュでその場を去っていった。

ペタン

それを見届けた霊夢は、その場にヘナヘナと膝から崩れ落ちてしまう。
そっと額に手をやると、そこはまるで火傷したかのように熱く感じた。

霊夢「……早苗……」

口に出すその名前の響きに、いつもよりも甘い物が込められていることに、霊夢は気付かない。
手に持ったその包みの感触だけが、これが現実であることを霊夢に知らせるのだった。

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